【若狭】粟柄谷桧谷から大御影山
Posted: 2017年9月26日(火) 20:47
【日 付】2017年9月24日(日)
【山 域】若狭 大御影山周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】わしたか、ちーたろー、山日和
【コース】粟柄谷林道Ca430m 9:00---9:28桧谷入渓点---11:15奥の二俣---12:08のろ尾の高13:49---14:05大御影山---15:11抜土---
15:55 Ca810mピーク---16:54トチノキ谷---17:31駐車地
桧谷は耳川源流の粟柄谷の中でも最奥に近い場所に位置する支流である。
折戸谷を左に分けて福井・滋賀県境に向かってグイグイと高度上げる林道は、先日の台風の影響かかなり落石が目立つ。ところどころ
で道路工事をしながら標高430mあたりに車を止めた。
歩き出して5分ほど経ってから、車のドアをロックした記憶がないのに気付いて戻る。ひとりの時はまずないことなのだが、先月の
元越谷の林道分岐見逃しといい、同行者がいると気が緩むのか、単にボケてきただけなのか。
ほとんど道の形を留めていない支線林道を、草をかき分けながら進むと自然に桧谷へと導かれる。終点にある最後の堰堤は右からズル
ズルの斜面をトラバースして越えた。ここが本日一番厳しいところだったかもしれない。
[attachment=6]P9240015_1.JPG[/attachment][attachment=5]P9240033_1.JPG[/attachment]
桧谷は穏やかな渓相の中に時折小滝が現われる程度の易しい谷だ。この谷の一番の魅力は大御影山の山頂にダイレクトに突き上げる
ところだが、今日はそちらへの奥の左俣を取らず、のろ尾の高へ向う右俣を選択した。8年前に来た時、のろ尾の高の豊穣のブナ林で
フィナーレを迎えるであろう右俣が魅力的で、今度来る時はこっちだと決めていたのだ。
5m程度の滝をすべて直登しながら進む。前日の雨のせいで、水量はやや多めだがこれぐらいの方が面白い。
わしたかさんとちーたろーさんは全身ずぶ濡れになりながらも楽しそうである。
[attachment=4]P9240081_1.JPG[/attachment]
しばらく平凡な流れが続いて飽き始めたところで2条6mの美しい滝に出合う。左のガリーを上がってお助けひもを出したのだが、手
元が狂って投げ落としてしまった。長いこと沢をやっているが、スリングを忘れたことはあっても投げ落したのは初めてである。これ
も加齢による手元不如意か。情けなくなってしまう。
滝の落ち口はちょうど二俣となっていて面白い地形だ。なるほど、2条の滝の右の流れが右俣で、左の流れが左俣というわけだ。
右俣は小粒ながらも滝があって面白いのだが、やや荒れ気味で流倒木が目立つのが残念だった。
ここまでくると見上げる尾根は一面のブナ林。沢のツメはやはりこうでなくてはいけない。
水が切れて泥溝状になったところで右の小尾根に逃げる。最後の急斜面を上がればピンポイントでのろ尾の高に到着である。
[attachment=3]P9240111_1_1.JPG[/attachment]
山頂直下の私がマザーツリーと呼ぶブナの大木の下でランチタイム。普通のブナの幹ほどもある折れた枝がちょうどいいベンチにな
っている。だいぶ涼しくなってきたので、今日は4ヶ月ぶりの温かい麺類だ。
ここでFBに投稿を試してみた。格安SIMに変えてから初めての山での使用だ。回線はドコモなので心配はしていなかったが、若干の
不安があった。無事送信できたのでひと安心。ただちーたろーさんのauもアンテナが3本立っていたと言うから、ドコモの優位性を実証
できなかったのは残念ではある。
[attachment=2]P9240124_1.JPG[/attachment]
ちーたろーさんリクエストのマザーツリーの次はわしたかさん希望のヤンゲン谷左岸尾根下降だ。
大御影山頂から高島トレイルを歩いて一旦抜土と呼ばれる鞍部まで下降、そこから230mほど登り返さないといけない。
のろ尾の高と大御影山頂をつなぐ広大な尾根からは、首を振るだけで日本海と琵琶湖の眺めを同時に楽しむことができる。展望抜群
の平坦地だが、ササが枯れたあとシダが蔓延ってやや鬱陶しくなった。
山頂へは桧谷源頭へ下りてショートカット。この源頭は一面のバイケイソウの群落だったのだが、今はシダしかない。バイケイソウは
シカは食べないはずなのだが。
[attachment=0]P9240126_1.JPG[/attachment]
そこそこ人気のある大御影山も2時を過ぎれば人影もなく静かなものである。食後からちょっとスッキリしなかった体調は、近江坂の
ブナ林を歩いているうちに戻ってきた。
登山道から少しそれた抜土の小谷の流れで休んで登り返しに備える。ブナとサワグルミが林立するいいところだ。
高島トレイルの登山道ではなく、県境の尾根をCa810mピークまで我慢の登りだが、林相が素晴らしいので苦にならない。
[attachment=1]P9240138_1.JPG[/attachment]
ピークに着いた時にはもう4時を回っていたが、ヤンゲン谷左岸尾根は仕事が早い。3ヶ月前にも歩いた極上のブナ尾根を歩いてトチ
ノキ谷に下り立つのに50分と掛からなかった。
粟柄谷の林道では大迂回する道をショートカットできないかと斜面を探りながら歩いたが、足を滑らせたらタダで済みそうもない斜
面ばかりで断念。意外にも道の脇は自然林ばかりで、滝を眺めたり、とりとめもない会話で退屈することはなかった。
山日和
【山 域】若狭 大御影山周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】わしたか、ちーたろー、山日和
【コース】粟柄谷林道Ca430m 9:00---9:28桧谷入渓点---11:15奥の二俣---12:08のろ尾の高13:49---14:05大御影山---15:11抜土---
15:55 Ca810mピーク---16:54トチノキ谷---17:31駐車地
桧谷は耳川源流の粟柄谷の中でも最奥に近い場所に位置する支流である。
折戸谷を左に分けて福井・滋賀県境に向かってグイグイと高度上げる林道は、先日の台風の影響かかなり落石が目立つ。ところどころ
で道路工事をしながら標高430mあたりに車を止めた。
歩き出して5分ほど経ってから、車のドアをロックした記憶がないのに気付いて戻る。ひとりの時はまずないことなのだが、先月の
元越谷の林道分岐見逃しといい、同行者がいると気が緩むのか、単にボケてきただけなのか。
ほとんど道の形を留めていない支線林道を、草をかき分けながら進むと自然に桧谷へと導かれる。終点にある最後の堰堤は右からズル
ズルの斜面をトラバースして越えた。ここが本日一番厳しいところだったかもしれない。
[attachment=6]P9240015_1.JPG[/attachment][attachment=5]P9240033_1.JPG[/attachment]
桧谷は穏やかな渓相の中に時折小滝が現われる程度の易しい谷だ。この谷の一番の魅力は大御影山の山頂にダイレクトに突き上げる
ところだが、今日はそちらへの奥の左俣を取らず、のろ尾の高へ向う右俣を選択した。8年前に来た時、のろ尾の高の豊穣のブナ林で
フィナーレを迎えるであろう右俣が魅力的で、今度来る時はこっちだと決めていたのだ。
5m程度の滝をすべて直登しながら進む。前日の雨のせいで、水量はやや多めだがこれぐらいの方が面白い。
わしたかさんとちーたろーさんは全身ずぶ濡れになりながらも楽しそうである。
[attachment=4]P9240081_1.JPG[/attachment]
しばらく平凡な流れが続いて飽き始めたところで2条6mの美しい滝に出合う。左のガリーを上がってお助けひもを出したのだが、手
元が狂って投げ落としてしまった。長いこと沢をやっているが、スリングを忘れたことはあっても投げ落したのは初めてである。これ
も加齢による手元不如意か。情けなくなってしまう。
滝の落ち口はちょうど二俣となっていて面白い地形だ。なるほど、2条の滝の右の流れが右俣で、左の流れが左俣というわけだ。
右俣は小粒ながらも滝があって面白いのだが、やや荒れ気味で流倒木が目立つのが残念だった。
ここまでくると見上げる尾根は一面のブナ林。沢のツメはやはりこうでなくてはいけない。
水が切れて泥溝状になったところで右の小尾根に逃げる。最後の急斜面を上がればピンポイントでのろ尾の高に到着である。
[attachment=3]P9240111_1_1.JPG[/attachment]
山頂直下の私がマザーツリーと呼ぶブナの大木の下でランチタイム。普通のブナの幹ほどもある折れた枝がちょうどいいベンチにな
っている。だいぶ涼しくなってきたので、今日は4ヶ月ぶりの温かい麺類だ。
ここでFBに投稿を試してみた。格安SIMに変えてから初めての山での使用だ。回線はドコモなので心配はしていなかったが、若干の
不安があった。無事送信できたのでひと安心。ただちーたろーさんのauもアンテナが3本立っていたと言うから、ドコモの優位性を実証
できなかったのは残念ではある。
[attachment=2]P9240124_1.JPG[/attachment]
ちーたろーさんリクエストのマザーツリーの次はわしたかさん希望のヤンゲン谷左岸尾根下降だ。
大御影山頂から高島トレイルを歩いて一旦抜土と呼ばれる鞍部まで下降、そこから230mほど登り返さないといけない。
のろ尾の高と大御影山頂をつなぐ広大な尾根からは、首を振るだけで日本海と琵琶湖の眺めを同時に楽しむことができる。展望抜群
の平坦地だが、ササが枯れたあとシダが蔓延ってやや鬱陶しくなった。
山頂へは桧谷源頭へ下りてショートカット。この源頭は一面のバイケイソウの群落だったのだが、今はシダしかない。バイケイソウは
シカは食べないはずなのだが。
[attachment=0]P9240126_1.JPG[/attachment]
そこそこ人気のある大御影山も2時を過ぎれば人影もなく静かなものである。食後からちょっとスッキリしなかった体調は、近江坂の
ブナ林を歩いているうちに戻ってきた。
登山道から少しそれた抜土の小谷の流れで休んで登り返しに備える。ブナとサワグルミが林立するいいところだ。
高島トレイルの登山道ではなく、県境の尾根をCa810mピークまで我慢の登りだが、林相が素晴らしいので苦にならない。
[attachment=1]P9240138_1.JPG[/attachment]
ピークに着いた時にはもう4時を回っていたが、ヤンゲン谷左岸尾根は仕事が早い。3ヶ月前にも歩いた極上のブナ尾根を歩いてトチ
ノキ谷に下り立つのに50分と掛からなかった。
粟柄谷の林道では大迂回する道をショートカットできないかと斜面を探りながら歩いたが、足を滑らせたらタダで済みそうもない斜
面ばかりで断念。意外にも道の脇は自然林ばかりで、滝を眺めたり、とりとめもない会話で退屈することはなかった。
山日和