【奥美濃】西谷川金ヶ丸谷の天国と地獄

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【奥美濃】西谷川金ヶ丸谷の天国と地獄

投稿記事by わりばし » 2017年7月20日(木) 06:11

【日 付】2017年7月15日(土)~17日(月)
【山 域】奥美濃
【コース】夜叉ヶ池駐車場7:00---15:20長者平7:00---16:10テン場---16:40夜叉ヶ池駐車場
【メンバー】Iさん、Eちゃん、わりばし

 徳山村を描いた映画「ふるさと」をご存じだろうか。主人公の伝三(加藤嘉)は西谷一の釣り師とかつて呼ばれていた。その西谷川を巡る沢旅に出かけることにした。

(1日目)
 夜叉ヶ池駐車場より登山道を少し歩き、道が尾根を上りだす手前の二本目の細い支流から入る。東西に延びる尾根の地形図で1100と記されたコルを目指して上ると途中にロープもある。左岸の尾根はヤブで上れないのだろう。乗越すあたりで稜線を上がりすぎたのでコルに向けて修正するとテープがあった。細い流れを下っていくと根洞谷で、水が流れ道のようになっており間違えようがない。長い単調な河原を歩いくと金ヶ丸谷の出合に到着。今日のテン場の長者平で、水量は多めだ。

 焚き木を集め夕食の準備を始める。Iさんと私はアマゴの蒲焼丼でEちゃんは塩焼きで自然の恵みを堪能する。Eちゃんが焚火でジャガイモをホイル焼きしてベーコンと玉ねぎ入りのマッシュポテトを作ってくれた。イモの味がしっかりしてとれも美味しかった。最後は骨酒で閉めて就寝。


(2日目)
 今日の行程は短いので空が明るくなってからのんびりと焚火に火をつけて朝食の準備。マルタイの棒ラーメンだが、ゆでて食べるだけといった無粋なことはしない。ゆでる鍋とラーメンスープの鍋は別にし、ドロドロスープにくっついた麺なんてことはない。スープには焼き干らしたアマゴの身と乾燥ネギを入れたので出汁が出て絶品インスタント麺だった。焚火の煙が徳山のある下流に向けて流れていく。多くの先人がこの景色を見てきたのだろう。

 出発してすぐに倒木がダムのようになった滝が出てくる。濡れそうなのでカッパを着込むが、Iさんが倒木とヘツリで越えたので濡れずにすんだ。小ヤブレ、大ヤブレと右から支流が入るが、すばらしいブナ林が広がる。大ヤブレは美濃俣丸に突き上げており今冬にスノー衆でおじゃましたところだ。


 谷は廊下状になり釜を持つ4m射瀑が落ち、右に古びたトラロープが下がっている。水線ごしに上ってみるが奥にある5m滝は越えられそうにない。ザイルを出して右から巻くが、トラロープに頼らざるおえない一歩がありいやらしかった。滝をいくつか越えると滝上にテン泊に最適な河原と乾いた流木が堆積している場所がある。廊下はこの先続くし雨も降っていないのでここをテン場とする。この段階で、いざとなればP1122から南東に下りてくる尾根に逃げればいいと雑談で話していた。


 メインディシュは、アマゴ寿司だ。炊き立ての米にすしの子をまぜて、その上に生姜とだしつゆでさっと味付けをしたアマゴの刺身をのっけた丼で、これがすばらしく美味しい。金ヶ丸谷に来て良かったと思える至福の時間だ。たくさんの流木で焚火をして、Eちゃんが持ってきた花火で遊ぶ。線香花火にネズミ花火とバリエーションに富んでいて楽しい、明日は帰るだけなのでアルコールはきれいに飲みつくした。


(3日目)
 8時には就寝、この時は雨は降っていなかった。11時ごろからポツポツ雨が降り出すがそれほど強くないが、1時間すぎたあたりでテントのグランドシートが水で浮き出した。外を見るとテントにまで流れがきつつある。雨がたいして降っていないのに増水するということは上流部でまとまった雨が降ったのだろう。まずいと思い、全員に撤収を呼びかける。

 ザックに荷物をつめて河原の一番高い岩の上でザックに腰をおろしツエルトをかぶったのが1時。河原に残るテン場が全部水につかりそうになったら上部に逃げると決めて見守る。テン場の水は一度は引いたもののふたたび増水しはじめたので、1m上の高台に逃げる。ここは場所も狭いのでザックはスリングで木に結び、人間だけツエルトをかぶる。雨だけでなく雷も鳴り出し稲光が闇夜を照らす。下から妙な振動がするなと川を見ると、濁流がすぐ下まできていた。昨日の明るいうちにブナの木の位置は確認していたので、そこを目指す。急斜面なのでまずは空身で上り、ポイントにスリングをつけて、それをたよりに10mの高さにあるブナまで上った。これで、水の心配はないが真夜中だ。こんな状態で体力を消耗しても意味がないので、ここでツエルトをかぶり夜明けを待つことにした。

 雨は強弱を繰り返しながら降り続いている。ようやく白みはじめ地面が見えだした4時半過ぎに行動開始。獣道を使いながら急な斜面を上る。途中にはかなり立派な水平道の獣道もあり、徳山の人たちが金ヶ丸谷から街道尾を下り福井の今庄に抜けた道はこうしたものかもしてないと思った。飲み水が不足していたので、ブナの木に流れる水を集めて補充した。尾根は次第にゆるやかになるが、ヤブだらけで苦労しながら進む。

 県境稜線までくればという甘い期待もあったがP1122についても人の通った形跡は無くヤブが続くばかり。しかも上ってきた尾根よりも稜線の方が灌木が多く始末が悪い。越えたりくぐったりと大変この上ない。まわりはガスで景色が見えないのでP1122の周辺は苦労させられた。このあたりまでは、GPSの電池があったので最小限のロスですんだ。ここからは地図だけをたよりに進む。真っ直ぐで単純なルートのように見えるが灌木をこなしながら尾根芯をはずさないように行く。時たま開けた場所に出るが、決まってヌタ場だった。

 みんな歩きながら黄色い葉を看板と見間違えたり、落ち葉をのこぎりと見誤ったりと人の形跡を追い求める深層心理が働いているようだ。そしてようやくP1125が見えてきた。今年のスノー衆でピークから急な雪原をグーさん達が降りてきた所だが、灌木の海にのまれてピークすらほとんど見えない。気持ちよくブナの森をスノーシューで歩いた事がまったく想像ができないすさまじい灌木地獄だった。P1122からP1125までスノー衆の時は1時間でついたのが、この日は3時間かかった。

 P1125から先の稜線は複雑なうえに同じような灌木地獄が待っていると思われる。金ヶ丸谷の源流部なら水量も少なくヤブも無く時間的に早のではと意見がまとまり、P1125から南西に下りる尾根で源流部の二俣をめざす。ここは沢のスペシャリストIさんが尾根をとらえて下り、最後は少し上流方向にトラバースして谷に下りた。下りたのは二俣手前の本流で水量もあり水も多少濁っている。二俣をすぎれば水は減るだろうと遡行を始める。

 二俣をすぎ支流を見送るたびに水量は減り、ブナやミズナラ林の緑豊かな源流になってきた。これだけ濃い手つかずの緑は台高や鈴鹿ではなかなか見られない。ただ、水量の少ない沢のまわりの草が下流に向かって曲がっており、源流部で相当の雨が降ったようだ。


 灌木地獄から解放され順調に詰め笹に覆われた三周ヶ岳に続く登山道に到着。これまでの行程がすさまじかっただけに、この道が天国に続く道のように見えてくる。ガスにつつまれ雨も時たま降るが、登山道に出ちゃえば平気だ。これでようやく帰れる。

 沢は一期一会と言われるが、源流部でも何が起こるかわからない。何か起こった時の想定をしておくことの大切さを実感した。Eちゃんの「水が来たら怖いねえ」という話の中で3人の中でエスケープルートのイメージが一致していたのがスムーズな避難につながったと思う。この局面で、三人の内だれかが欠けてもスムーズな対応は出来なかったと思う。お互いを信頼し、難題を共にクリアしたIさんとEちゃんに感謝したい。


 


 
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Re: 【奥美濃】西谷川金ヶ丸谷の天国と地獄

投稿記事by シュークリーム » 2017年7月20日(木) 20:15

わりばしさん、こんばんは。
金が丸谷、大変だったようですね。それでも3日間、行程を全うでき、無事に帰られたようで何よりです。終わりよければ全て良し、いい経験になったことと思います。
                         @シュークリーム@
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Re: 【奥美濃】西谷川金ヶ丸谷の天国と地獄

投稿記事by SHIGEKI » 2017年7月20日(木) 22:04

わりばしさん こんばんは。
歩かれましたか 金ヶ丸 数年前からの宿題というかあこがれでもありました。


 焚き木を集め夕食の準備を始める。Iさんと私はアマゴの蒲焼丼でEちゃんは塩焼きで自然の恵みを堪能する。Eちゃんが焚火でジャガイモをホイル焼きしてベーコンと玉ねぎ入りのマッシュポテトを作ってくれた。イモの味がしっかりしてとれも美味しかった。最後は骨酒で閉めて就寝。

いいですねぇ~  アマゴは現地調達ですか?最高の晩餐ですね。



マルタイの棒ラーメンだが、ゆでて食べるだけといった無粋なことはしない。ゆでる鍋とラーメンスープの鍋は別にし、ドロドロスープにくっついた麺なんてことはない。スープには焼き干らしたアマゴの身と乾燥ネギを入れたので出汁が出て絶品インスタント麺だった。

マルタイの棒ラーメン 一時期愛用してました。この出汁は抜群でしょうねぇ 
ここまでやろうとする発想GOOD!! 






 メインディシュは、アマゴ寿司だ。炊き立ての米にすしの子をまぜて、その上に生姜とだしつゆでさっと味付けをしたアマゴの刺身をのっけた丼で、これがすばらしく美味しい。金ヶ丸谷に来て良かったと思える至福の時間だ。たくさんの流木で焚火をして、Eちゃんが持ってきた花火で遊ぶ。線香花火にネズミ花火とバリエーションに富んでいて楽しい、明日は帰るだけなのでアルコールはきれいに飲みつくした。

お~ 連日の沢ディナー


 8時には就寝、この時は雨は降っていなかった。11時ごろからポツポツ雨が降り出すがそれほど強くないが、1時間すぎたあたりでテントのグランドシートが水で浮き出した。外を見るとテントにまで流れがきつつある。雨がたいして降っていないのに増水するということは上流部でまとまった雨が降ったのだろう。まずいと思い、全員に撤収を呼びかける。

迅速ないい判断でしたね。


 ザックに荷物をつめて河原の一番高い岩の上でザックに腰をおろしツエルトをかぶったのが1時。河原に残るテン場が全部水につかりそうになったら上部に逃げると決めて見守る。テン場の水は一度は引いたもののふたたび増水しはじめたので、1m上の高台に逃げる。ここは場所も狭いのでザックはスリングで木に結び、人間だけツエルトをかぶる。雨だけでなく雷も鳴り出し稲光が闇夜を照らす。下から妙な振動がするなと川を見ると、濁流がすぐ下まできていた。昨日の明るいうちにブナの木の位置は確認していたので、そこを目指す。急斜面なのでまずは空身で上り、ポイントにスリングをつけて、それをたよりに10mの高さにあるブナまで上った。これで、水の心配はないが真夜中だ。こんな状態で体力を消耗しても意味がないので、ここでツエルトをかぶり夜明けを待つことにした。
 雨は強弱を繰り返しながら降り続いている。ようやく白みはじめ地面が見えだした4時半過ぎに行動開始。獣道を使いながら急な斜面を上る。途中にはかなり立派な水平道の獣道もあり、徳山の人たちが金ヶ丸谷から街道尾を下り福井の今庄に抜けた道はこうしたものかもしてないと思った。飲み水が不足していたので、ブナの木に流れる水を集めて補充した。尾根は次第にゆるやかになるが、ヤブだらけで苦労しながら進む。
 県境稜線までくればという甘い期待もあったがP1122についても人の通った形跡は無くヤブが続くばかり。しかも上ってきた尾根よりも稜線の方が灌木が多く始末が悪い。越えたりくぐったりと大変この上ない。まわりはガスで景色が見えないのでP1122の周辺は苦労させられた。このあたりまでは、GPSの電池があったので最小限のロスですんだ。ここからは地図だけをたよりに進む。真っ直ぐで単純なルートのように見えるが灌木をこなしながら尾根芯をはずさないように行く。時たま開けた場所に出るが、決まってヌタ場だった。
 みんな歩きながら黄色い葉を看板と見間違えたり、落ち葉をのこぎりと見誤ったりと人の形跡を追い求める深層心理が働いているようだ。そしてようやくP1125が見えてきた。今年のスノー衆でピークから急な雪原をグーさん達が降りてきた所だが、灌木の海にのまれてピークすらほとんど見えない。気持ちよくブナの森をスノーシューで歩いた事がまったく想像ができないすさまじい灌木地獄だった。P1122からP1125までスノー衆の時は1時間でついたのが、この日は3時間かかった。

よくぞ皆さんまとまって切り抜けられましたね!! 

大変な しかし、貴重な体験をされ絆が深まり、自然への思いもより深化されたでしょう。

なにより、ご無事の帰還を祝し、そして貴重なrep ありがとうございます。

   では また 癒しの沢泊テン場で

        SHIGEKI
SHIGEKI
 
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登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 【奥美濃】西谷川金ヶ丸谷の天国と地獄

投稿記事by グー(伊勢山上住人) » 2017年7月20日(木) 23:06

わりばしさん、こんばんは。
全くの門外漢ですが、地形図を開いてみたらルートが辿れたので、ちょっとレス。

長い単調な河原を歩いくと金ヶ丸谷の出合に到着。今日のテン場の長者平

「長い」とは書いてあるけど、短い文で地形図に「金ヶ丸谷」の表記が無かったら道迷いするとこでした。

焚火の煙が徳山のある下流に向けて流れていく。多くの先人がこの景色を見てきたのだろう。

いいですね~。

廊下はこの先続くし雨も降っていないのでここをテン場とする。
この段階で、いざとなればP1122から南東に下りてくる尾根に逃げればいいと雑談で話していた。


いろいろな状況を想定して、こうした雑談は大事ですね。

1時間すぎたあたりでまずいと思い、全員に撤収を呼びかける。

グーだったら目が覚めるだろうか?
底割れツエルトだから濡れて来たら起きるだろうな。

昨日の明るいうちにブナの木の位置は確認していたので、

このブナには何か意味があるのですか?
そこが平坦地なら1回目の避難の時になぜ行かなかったの?

飲み水が不足していたので、ブナの木に流れる水を集めて補充した。

ふむふむ なかなか。

 県境稜線までくればという甘い期待もあったがP1122についても人の通った形跡は無くヤブが続くばかり。

ええっ? そうなのですか? 夏道は付いていないのですか? 人が歩くのは積雪期だけ?

このあたりまでは、GPSの電池があったので最小限のロスですんだ。ここからは地図だけをたよりに進む。

最近のスマホは皆GPS付いているのじゃないの?GPSは1台しかなかったの?

気持ちよくブナの森をスノーシューで歩いた事がまったく想像ができないすさまじい灌木地獄だった。
P1122からP1125までスノー衆の時は1時間でついたのが、この日は3時間かかった。


こりゃ厳しいや。

P1125から南西に下りる尾根で源流部の二俣をめざす。

稜線上に道が無いのであれば、沢のスペシャリストとしては正しい判断なのでしょうね。

 灌木地獄から解放され順調に詰め笹に覆われた三周ヶ岳に続く登山道に到着。

おめでとうございます。

この道が天国に続く道のように見えてくる。登山道に出ちゃえば平気だ。

ここから夜叉が池までは険路だとグーは聞いていますが。

何か起こった時の想定をしておくことの大切さを実感した。
この局面で、三人の内だれかが欠けてもスムーズな対応は出来なかったと思う。


意見を出し合って最善策を見つけ出すのがメンバーですよね。

いいレポでした。

                    グー(伊勢山上住人)
グー(伊勢山上住人)
 
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登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10

Re: 【奥美濃】西谷川金ヶ丸谷の天国と地獄

投稿記事by わりばし » 2017年7月21日(金) 06:08

おはようございます、シュークリームさん。

金が丸谷、大変だったようですね。それでも3日間、行程を全うでき、無事に帰られたようで何よりです。終わりよければ全て良し、いい経験になったことと思います。

当日の雨量を考えると想定外の増水だったので、ヤバイと感じました。

入渓時も水量は多めでそこそこ雨が降っていたようです。そのため、渓が持つ残った保水量も少なかったのでしょう。
それに、金ヶ丸谷はたくさんの支流を従えていて集水面積が広いということも頭に入れておくべきでした。


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Re: 【奥美濃】西谷川金ヶ丸谷の天国と地獄

投稿記事by わりばし » 2017年7月22日(土) 06:27

おはようございます、SHIGEKIさん。

 焚き木を集め夕食の準備を始める。Iさんと私はアマゴの蒲焼丼でEちゃんは塩焼きで自然の恵みを堪能する。Eちゃんが焚火でジャガイモをホイル焼きしてベーコンと玉ねぎ入りのマッシュポテトを作ってくれた。イモの味がしっかりしてとれも美味しかった。最後は骨酒で閉めて就寝。

いいですねぇ~  アマゴは現地調達ですか?最高の晩餐ですね。

はい、そうです。地産地消でおます・・ :mrgreen:

マルタイの棒ラーメンだが、ゆでて食べるだけといった無粋なことはしない。ゆでる鍋とラーメンスープの鍋は別にし、ドロドロスープにくっついた麺なんてことはない。スープには焼き干らしたアマゴの身と乾燥ネギを入れたので出汁が出て絶品インスタント麺だった。

マルタイの棒ラーメン 一時期愛用してました。この出汁は抜群でしょうねぇ 
ここまでやろうとする発想GOOD!! 

グルメのSHIGEKIさんに褒めていただき、ありがとうございます。醬油味だったので出汁がしっかりきいていました。
豚骨味だとダメだろうなあ。

 メインディシュは、アマゴ寿司だ。炊き立ての米にすしの子をまぜて、その上に生姜とだしつゆでさっと味付けをしたアマゴの刺身をのっけた丼で、これがすばらしく美味しい。金ヶ丸谷に来て良かったと思える至福の時間だ。たくさんの流木で焚火をして、Eちゃんが持ってきた花火で遊ぶ。線香花火にネズミ花火とバリエーションに富んでいて楽しい、明日は帰るだけなのでアルコールはきれいに飲みつくした。

お~ 連日の沢ディナー

タマノイの「すしの子」は軽いし、これを混ぜるだけでしっかりした寿司になります。
それに刺身のずけですから間違えようがありません。


 8時には就寝、この時は雨は降っていなかった。11時ごろからポツポツ雨が降り出すがそれほど強くないが、1時間すぎたあたりでテントのグランドシートが水で浮き出した。外を見るとテントにまで流れがきつつある。雨がたいして降っていないのに増水するということは上流部でまとまった雨が降ったのだろう。まずいと思い、全員に撤収を呼びかける。

迅速ないい判断でしたね。

早め早めの判断をしたので、追い詰められずにすみました。


 ザックに荷物をつめて河原の一番高い岩の上でザックに腰をおろしツエルトをかぶったのが1時。河原に残るテン場が全部水につかりそうになったら上部に逃げると決めて見守る。テン場の水は一度は引いたもののふたたび増水しはじめたので、1m上の高台に逃げる。ここは場所も狭いのでザックはスリングで木に結び、人間だけツエルトをかぶる。雨だけでなく雷も鳴り出し稲光が闇夜を照らす。下から妙な振動がするなと川を見ると、濁流がすぐ下まできていた。昨日の明るいうちにブナの木の位置は確認していたので、そこを目指す。急斜面なのでまずは空身で上り、ポイントにスリングをつけて、それをたよりに10mの高さにあるブナまで上った。これで、水の心配はないが真夜中だ。こんな状態で体力を消耗しても意味がないので、ここでツエルトをかぶり夜明けを待つことにした。
 雨は強弱を繰り返しながら降り続いている。ようやく白みはじめ地面が見えだした4時半過ぎに行動開始。獣道を使いながら急な斜面を上る。途中にはかなり立派な水平道の獣道もあり、徳山の人たちが金ヶ丸谷から街道尾を下り福井の今庄に抜けた道はこうしたものかもしてないと思った。飲み水が不足していたので、ブナの木に流れる水を集めて補充した。尾根は次第にゆるやかになるが、ヤブだらけで苦労しながら進む。
 県境稜線までくればという甘い期待もあったがP1122についても人の通った形跡は無くヤブが続くばかり。しかも上ってきた尾根よりも稜線の方が灌木が多く始末が悪い。越えたりくぐったりと大変この上ない。まわりはガスで景色が見えないのでP1122の周辺は苦労させられた。このあたりまでは、GPSの電池があったので最小限のロスですんだ。ここからは地図だけをたよりに進む。真っ直ぐで単純なルートのように見えるが灌木をこなしながら尾根芯をはずさないように行く。時たま開けた場所に出るが、決まってヌタ場だった。
 みんな歩きながら黄色い葉を看板と見間違えたり、落ち葉をのこぎりと見誤ったりと人の形跡を追い求める深層心理が働いているようだ。そしてようやくP1125が見えてきた。今年のスノー衆でピークから急な雪原をグーさん達が降りてきた所だが、灌木の海にのまれてピークすらほとんど見えない。気持ちよくブナの森をスノーシューで歩いた事がまったく想像ができないすさまじい灌木地獄だった。P1122からP1125までスノー衆の時は1時間でついたのが、この日は3時間かかった。

よくぞ皆さんまとまって切り抜けられましたね!! 

大変な しかし、貴重な体験をされ絆が深まり、自然への思いもより深化されたでしょう。

なにより、ご無事の帰還を祝し、そして貴重なrep ありがとうございます。


ポイントは灌木地獄と時間との勝負でした。
その日のうちに下山できるシュミレーションをいくつか考えて
話し合いながら決断し
課題をクリアする場面で、メンバー個々の得意分野を活かせたのが良かったです。
最悪5時までに登山道に到着することを目標にしていました。


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Re: 【奥美濃】西谷川金ヶ丸谷の天国と地獄

投稿記事by わりばし » 2017年7月23日(日) 07:10

おはようございます、グーさん。

全くの門外漢ですが、地形図を開いてみたらルートが辿れたので、ちょっとレス。

美濃俣丸スノー衆で歩いたコースの下部です。

焚火の煙が徳山のある下流に向けて流れていく。多くの先人がこの景色を見てきたのだろう。

いいですね~。

人の営みのあった所だけに強く感じました。


昨日の明るいうちにブナの木の位置は確認していたので、

このブナには何か意味があるのですか?
そこが平坦地なら1回目の避難の時になぜ行かなかったの?

河原が一番平坦で、上に登るににしたがって傾斜があります。
ブナの木床もスリングでザックを確保しながら人だけでツエルトをかぶっていました。
移動も含め雨の闇夜での体力の消耗は極力避けたいと考えていました。

 県境稜線までくればという甘い期待もあったがP1122についても人の通った形跡は無くヤブが続くばかり。

ええっ? そうなのですか? 夏道は付いていないのですか? 人が歩くのは積雪期だけ?

まったくですね。
中電の鉄塔でもあれば違うのでしょうが・・
人が歩くのは積雪期だけのようです。


このあたりまでは、GPSの電池があったので最小限のロスですんだ。ここからは地図だけをたよりに進む。

最近のスマホは皆GPS付いているのじゃないの?GPSは1台しかなかったの?

Eちゃんのスマホもあったのですが、時たま使えるぐらいです。

気持ちよくブナの森をスノーシューで歩いた事がまったく想像ができないすさまじい灌木地獄だった。
P1122からP1125までスノー衆の時は1時間でついたのが、この日は3時間かかった。


こりゃ厳しいや。

スノー衆の快適な歩きと比べると「天国と地獄」です。

この道が天国に続く道のように見えてくる。登山道に出ちゃえば平気だ。

ここから夜叉が池までは険路だとグーは聞いていますが。

昔の鈴鹿の笹に覆われた道って感じで、懐かしかったです。
テープも多少ありますし。


何か起こった時の想定をしておくことの大切さを実感した。
この局面で、三人の内だれかが欠けてもスムーズな対応は出来なかったと思う。


意見を出し合って最善策を見つけ出すのがメンバーですよね。

いいレポでした。

ありがとうございます。
沢というか山の奥深さを体で感じさせてもらいました。




                    
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登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
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Re: 【奥美濃】西谷川金ヶ丸谷の天国と地獄

投稿記事by 兔夢 » 2017年7月23日(日) 12:37

わりばしさん、こんにちは。
根洞谷〜金ケ丸〜三周ケ岳を三日間とはゆっくりな行程ですね。
もちろん、あれ付だからですね。

1100と記されたコルを目指して上ると途中にロープもある。


ロープのある方は難しいルートですね。
825mの二俣を右にとると楽に鞍部にあがれます。
因みにロープはルートを間違えた知り合いが設置して放置したものです。

焚き木を集め夕食の準備を始める。Iさんと私はアマゴの蒲焼丼でEちゃんは塩焼きで自然の恵みを堪能する。Eちゃんが焚火でジャガイモをホイル焼きしてベーコンと玉ねぎ入りのマッシュポテトを作ってくれた。イモの味がしっかりしてとれも美味しかった。最後は骨酒で閉めて就寝。


あれした、と書かないところがギリギリの選択ですね。Eちゃんはここ2回目かな。

小ヤブレ、大ヤブレと右から支流が入るが、すばらしいブナ林が広がる。大ヤブレは美濃俣丸に突き上げており今冬にスノー衆でおじゃましたところだ。


秋の深まった頃に訪れたいところですが濡れるのがねえ。

トラロープに頼らざるおえない一歩がありいやらしかった。


どこだろう?

この段階で、いざとなればP1122から南東に下りてくる尾根に逃げればいいと雑談で話していた。


いざと言う時の事を事前に話しておくのはパーティとして大切ですね。見習います。

外を見るとテントにまで流れがきつつある。雨がたいして降っていないのに増水するということは上流部でまとまった雨が降ったのだろう。まずいと思い、全員に撤収を呼びかける。


単独沢泊で何度か雨にふられましたが増水は心配ですね。
昨日(7月22日)、根洞谷を歩いていてやけに草がねていると思ったらそういう事だったんですね。
かなりの増水だった感じでした。

県境稜線までくればという甘い期待もあったがP1122についても人の通った形跡は無くヤブが続くばかり。


街道(三周ケ岳の尾根)側ならともかく、県境の方はきついですね。美濃又丸に続く尾根ですら踏み跡皆無です。

P1122からP1125までスノー衆の時は1時間でついたのが、この日は3時間かかった。


無雪期、雨の中、よく歩けたもんです。歩くより仕方がないとはいえすごい!

金ヶ丸谷の源流部なら水量も少なくヤブも無く時間的に早のではと意見がまとまり、P1125から南西に下りる尾根で源流部の二俣をめざす。


この辺りから金ケ丸は開けていい感じのところになりますね。正解でした。

沢は一期一会と言われるが、源流部でも何が起こるかわからない。何か起こった時の想定をしておくことの大切さを実感した。Eちゃんの「水が来たら怖いねえ」という話の中で3人の中でエスケープルートのイメージが一致していたのがスムーズな避難につながったと思う。この局面で、三人の内だれかが欠けてもスムーズな対応は出来なかったと思う。お互いを信頼し、難題を共にクリアしたIさんとEちゃんに感謝したい。


無事終えられたのは信頼関係あっての事ですね。ひとりでも行動が会わなくなると危険になる場面でした。信頼関係に拍手!

                 兔夢


兔夢
 
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登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 【奥美濃】西谷川金ヶ丸谷の天国と地獄

投稿記事by わりばし » 2017年7月24日(月) 07:11


おはようございます、兔夢さん。

1100と記されたコルを目指して上ると途中にロープもある。


ロープのある方は難しいルートですね。
825mの二俣を右にとると楽に鞍部にあがれます。
因みにロープはルートを間違えた知り合いが設置して放置したものです。

やっぱりそうでしたか。
稜線手前でいやらしい詰めになっちゃいました。

焚き木を集め夕食の準備を始める。Iさんと私はアマゴの蒲焼丼でEちゃんは塩焼きで自然の恵みを堪能する。Eちゃんが焚火でジャガイモをホイル焼きしてベーコンと玉ねぎ入りのマッシュポテトを作ってくれた。イモの味がしっかりしてとれも美味しかった。最後は骨酒で閉めて就寝。


あれした、と書かないところがギリギリの選択ですね。Eちゃんはここ2回目かな。

Eちゃんは3回目だそうです。

小ヤブレ、大ヤブレと右から支流が入るが、すばらしいブナ林が広がる。大ヤブレは美濃俣丸に突き上げており今冬にスノー衆でおじゃましたところだ。


秋の深まった頃に訪れたいところですが濡れるのがねえ。

キノコがいっぱいみたいですね。


この段階で、いざとなればP1122から南東に下りてくる尾根に逃げればいいと雑談で話していた。


いざと言う時の事を事前に話しておくのはパーティとして大切ですね。見習います。

Eちゃんのつぶやきからこんな話になりました。


外を見るとテントにまで流れがきつつある。雨がたいして降っていないのに増水するということは上流部でまとまった雨が降ったのだろう。まずいと思い、全員に撤収を呼びかける。


単独沢泊で何度か雨にふられましたが増水は心配ですね。
昨日(7月22日)、根洞谷を歩いていてやけに草がねていると思ったらそういう事だったんですね。
かなりの増水だった感じでした。

根洞谷もそうでしたか。
地域限定で大雨が降ったようです。

県境稜線までくればという甘い期待もあったがP1122についても人の通った形跡は無くヤブが続くばかり。


街道(三周ケ岳の尾根)側ならともかく、県境の方はきついですね。美濃又丸に続く尾根ですら踏み跡皆無です。

甘い考えもあったのですが、稜線に出てすぐに皆無なのがわかりました。

P1122からP1125までスノー衆の時は1時間でついたのが、この日は3時間かかった。


無雪期、雨の中、よく歩けたもんです。歩くより仕方がないとはいえすごい!

P1125までは歩くしかなかったですから。
二度と歩きたくないですね。 :mrgreen:


金ヶ丸谷の源流部なら水量も少なくヤブも無く時間的に早のではと意見がまとまり、P1125から南西に下りる尾根で源流部の二俣をめざす。


この辺りから金ケ丸は開けていい感じのところになりますね。正解でした。

源流部なので水量も少ないという読みでした。
癒しの源流でした。


沢は一期一会と言われるが、源流部でも何が起こるかわからない。何か起こった時の想定をしておくことの大切さを実感した。Eちゃんの「水が来たら怖いねえ」という話の中で3人の中でエスケープルートのイメージが一致していたのがスムーズな避難につながったと思う。この局面で、三人の内だれかが欠けてもスムーズな対応は出来なかったと思う。お互いを信頼し、難題を共にクリアしたIさんとEちゃんに感謝したい。


無事終えられたのは信頼関係あっての事ですね。ひとりでも行動が会わなくなると危険になる場面でした。信頼関係に拍手!

ありがとうございます。
いい勉強になりました。
なぜが沢が一段と好きになりました。  

 
            
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Re: 【奥美濃】西谷川金ヶ丸谷の天国と地獄

投稿記事by 山日和 » 2017年7月24日(月) 16:39

わりばしさん、こんばんは。

金ヶ丸は2度訪れましたが、実にいい癒しの渓ですね。

昔見たガイドでは「命の洗濯効果抜群」と書かれてましたが、まったくその通りです。

しかしテン場では危機一髪でしたね。私も20年あまり前の初めての時は、源流近い水流チョロチョロの場所でビバークしましたが、ほぼ真横を水が流れてました。

雨が降れば一瞬にして増水して濁流に変わってしまうこともあるので油断できませんね。

非常に的確な判断で難を逃れてよかったですね。とは言え、越美国境稜線へ上ってしまうと後が大変。

再度沢へ下ったのは4年前のスノー衆のランチ場あたりかな?(わりばしさんは不参加でしたっけ?)

無雪期の美濃俣丸南方の稜線に比べたら、三周~夜叉ヶ池の登山道なんて高速道路みたいなもんでしょう。 :lol:

沢の夜の楽しみやアクシデントも含めて、奥美濃随一の美渓金ヶ丸谷を満喫されたようで何よりでした。 :D

                 山日和


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