【大峰】岩本谷からキレット、稲村ヶ岳

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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【大峰】岩本谷からキレット、稲村ヶ岳

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2011年7月31日(日)
【山 域】大峰 稲村ヶ岳周辺
【天 候】曇り時々晴れ
【コース】岩本谷出合6:35---7:52水晶谷出合8:06---9:36キレット---9:47稲村ヶ岳
     10:07---10:31クロモジ尾分岐11:34---12:53岩本谷出合

 特に沢へ行きたいという気持ちも起こらなければ、汗だくになって尾根歩きをする気もない。と言って山に行かなけれ
ば体力が落ちるだけだ。
あまり暑い思いをせずにそこそこの標高へ短時間で上がれるところ。大峰の川迫川支流白倉谷のまた支流である岩本
谷はその条件にぴったりだ。西向きの谷だから、早い時間にスタートすれば、日が当たる前に稜線に抜けられるだろう。

 夜半の雨で心配していた天気もなんとか持ちそうな雰囲気だ。夏休みには大賑わいのミタライ渓谷周辺も、早朝とあ
ってまだ人影はない。
白倉谷出合の定位置に駐車して、左岸の荒れ果てた林道を少し進めば自然に入渓点へ導かれる。
 今日は股下以上は浸かるまいと水の中を歩き出した。水量は多からず少なからずというところか。入渓点のすぐ先で
左岸の支流から落ちるスダレ滝が美しい。

[attachment=4]P1110114_1.JPG[/attachment]
 岩本谷は滝らしい滝は数えるほどしかない初級向けの谷である。しかし巨岩がごろごろと転がる風景とツルツルに磨
かれた岩盤はいかにも大峰らしい雰囲気にあふれている。両岸屹立したゴルジュがなく、伸びやかで明るいところは大
峰らしくないと言うべきか。
沢登りと捉えると些か物足りないかもしれないが、稲村ヶ岳と大日山の間のキレットにダイレクトに突き上げるのが魅力
的なルートだ。

 いくつかのナメ滝や小滝を直登と巻きを交えて楽しみながら進むと、やっと滝らしい落差を持った10mほどの段々滝が
現われる。水流の中を簡単に登れば深そうな淵を抱いたゴルジュとなる。7年前の冬に雪の着いた左側の壁を登れず
敗退した場所である。右岸のバンドをへつって通過すると3m程度の小滝が連続する。

[attachment=3]P1110136_1.JPG[/attachment]
 左岸から10m滝を落とす支流を見送ればすぐに水晶谷の出合に到着だ。一見本流に見える直進方向の谷が水晶谷
である。本流は急激に逆S字を描いてナメ滝を落としている。快適に登ったところでひと息入れた。
 ここから先は沢歩く必要もなくなるくらい、広々とした谷筋は樹林の台地状となる。実際15年ほど前の晩秋には登山
靴で稜線まで抜けている。
ここで登山靴に履き替えるという手もあったが、涼しいのが第一なのでなるべく水流沿いに歩く。
サワグルミやトチが主体の樹林は原始の雰囲気が漂い、大峰らしい匂いの漂う場所である。

[attachment=0]P1110172_1.JPG[/attachment]
 Ca1450mあたりからのルート取りがこのコースの最大のポイントだ。選択を誤れば、上部で絶望的な岩壁にぶち当た
り、退却か危なっかしいトラバースを余儀なくされる。
右に伸びる本流は地図上では稲村ヶ岳の山頂にダイレクトに上がれるように見えるが、最後はミオス尾(西尾根)の岩
壁に阻まれて身動きが取れなくなってしまう。辛うじて谷の形がある北北東へのルンゼに入れるかどうかがカギとなる
のだ。
 とは言うものの、入渓者も多いのか、テープに導かれて迷う方が難しい状態なのはちょっと寂しいものがある。あたり
にはミズナラの巨木が多く、ますます原始の色が濃い。ミオス尾とクロモジ尾に挟まれたこの谷の上部はまったく人の
手が入っていないようだ。下部はイヤと言うほど伐採植林されているが。

 ルンゼに入ってしまえばこっちのものである。傾斜はいよいよ急になり、見上げるのも首が痛いほどだ。左手の頭上
には大日山の西壁が圧倒的に迫り、覆い被さってくるようだ。
このあたりはカエデも多く、秋には美しい彩りを添えてくれるだろう。
 肝心のルンゼはと言うと、谷芯は草ボウボウという状態で、美しいラインを見せてはくれない。それでも岩壁と岩壁の
間をキレットに一直線に伸びる谷の形は十分に魅力的だ。
 ヤマアジサイとシシウドのお花畑となったルンゼは特に悪いところもなく、一箇所だけチョクストンを避けて右の岩場を
トラバース、最後は足場の悪い斜面をだましながら上がれば難なくキレットに飛び出した。
草刈りをすればもっと気持ちのいいルートになるに違いない。

[attachment=2]P1110201_1.JPG[/attachment]
 登山道を右に進めばすぐに稲村ヶ岳山頂だ。今日は霞んで弥山も見えない。山上ヶ岳から大普賢あたりが望まれる
程度だが、見慣れた展望なのでどっちでもいいという感じである。
山頂の展望台は荷物を広げるには重宝する。ちょうど入れ替わりに2人パーティーが下りて行ったが、時間がまだ早い
のでそれからは貸切だった。
 ランチというのも少し早過ぎる。それになぜか稲村小屋のある山上辻から先は食事も禁止になっているらしい。
展望台で太陽に焼かれてメシを食う気もないので、とりあえず下山路のクロモジ尾へと向かった。

 積雪期には緊張の連続のトラバースルートとなる大日山直下の巻き道も、無雪期には気楽なものだ。
トラバース道を過ぎると一面ブナの森に変わる。山上辻からこのあたりまでは好きな場所だ。
 途中3パーティーとすれ違ったが、3パーティーとも山スカを履いた女性がいたのには驚いた。驚く方が時代遅れなの
かもしれないが、「大峰で山スカ?」というのが正直なところだ。
但し、「山ガ」と呼ぶには苦しいものがあったが。

 クロモジ尾の反対側の斜面でランチとする。と言ってもまだ10時半である。このまま下りれば昼までに下山できるの
だが、ここでプシューもせずに下りたら何のために山に登ったのかわからない。
先週よりは多いが、意外なほど虫も少なく、日の差さないブナ林は涼しくて極楽だ。

[attachment=1]P1110219_1.JPG[/attachment]
 下りは仕事の早いクロモジ尾。前を沢装束の3人パーティー(こちらは野郎だけ)が歩いていた。モジキ谷でも登ってき
たのだろうか。
 Ca1390mで尾根はふたつに分岐する。その尾根の間は見事なほどの伐採ぶりで、何もない。
15年前にはうっそうと繁った植林の中を歩いたものだったが、今はあっけらかんと開かれた空間に日差しが容赦なく照
り付ける。
 Ca1130mあたりで左へ道が分岐する。ここには分岐点を示すベタ巻きのテープが満貫飾だ。2年前は左へ少し入った
ものの道が定かでなく、戻って尾根を末端まで辿ったのだった。
特に悪いところがあるわけでもなくどっちでもよかったのだが、前回あきらめた道を確認したくて左を選んだ。
お世辞にもいい道とは言えないが、伐採した木の根元近くに巻かれたテープが続いて見失うことはない。下部で古くか
らの杣道に出合うと踏み跡はしっかりしたものになったが、崩れている場所や伐木に邪魔されてスンナリとはいかなか
った。出発点の橋の袂に出られるのが魅力だったが、帰ってGPSの軌跡を比較してみたら、直線的に歩ける尾根直進
ルートと距離的には変わらなかった。

 出合まで戻ると3人パーティーが帰り支度をしているところだった。
岩本谷を遡行して、最後はミオス尾から稲村ダイレクトを狙って敗退したということだった。
「モジキ谷かと思いましたよ。」と言うと、「モジキ谷も大きな滝がないからあまり面白くないねえ。」と仰る。
その面白くないモジキ谷に4回も入っている私はどう返事していいかわからなかった。

                     山日和
添付ファイル
P1110172_1.JPG
P1110219_1.JPG
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P1110114_1.JPG
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【大峰】岩本谷からキレット、稲村ヶ岳

投稿記事 by biwaco »

こんばんは~
稲村ヶ岳といえば、長いこと行ってませんわ。いや、どっちにしても洞川からの通常ルートしか歩いたことないですけど…。
谷筋からって、あの大日キレットへあがってくるとことかいな? ちょっと読んでみますね。

 特に沢へ行きたいという気持ちも起こらなければ、汗だくになって尾根歩きをする気もない。と言って山に行かなけれ
ば体力が落ちるだけだ。
若狭の沢だったかでもそんなこと言ってましたね。
「特にソーメンを食べたいという気持ちも起こらなければ、汗だくになって鍋焼きうどんを食べる気もない。と言って何も食べなければ体力が落ちるだけだ。」

あまり暑い思いをせずにそこそこの標高へ短時間で上がれるところ。大峰の川迫川支流白倉谷のまた支流である岩本
谷はその条件にぴったりだ。西向きの谷だから、早い時間にスタートすれば、日が当たる前に稜線に抜けられるだろう。
そんなピッタリの食い物が、あちこちに良くありますねえ?
ああ、そこいらじゅうのコンビニ山に売ってる冷麺みたいなもんか?

 岩本谷は滝らしい滝は数えるほどしかない初級向けの谷である。しかし巨岩がごろごろと転がる風景とツルツルに磨
かれた岩盤はいかにも大峰らしい雰囲気にあふれている。両岸屹立したゴルジュがなく、伸びやかで明るいところは大
峰らしくないと言うべきか。
沢登りと捉えると些か物足りないかもしれないが、稲村ヶ岳と大日山の間のキレットにダイレクトに突き上げるのが魅力
的なルートだ。
おお、これぞ、biwa爺向きのピッタリ冷麺じゃあないですか! 
こんな美味そうなもんをひとりで食らうとはけしからん!誘ってくれたら食べに行ったのに…。

 いくつかのナメ滝や小滝を直登と巻きを交えて楽しみながら進むと、やっと滝らしい落差を持った10mほどの段々滝が
現われる。水流の中を簡単に登れば深そうな淵を抱いたゴルジュとなる。7年前の冬に雪の着いた左側の壁を登れず
敗退した場所である。右岸のバンドをへつって通過すると3m程度の小滝が連続する。
雪?って、冬に沢登りって、普通じゃないですがな。なんぼ行者の山と言っても、冬場の冷麺は冷たすぎる…(@_@;)
 ここから先は沢歩く必要もなくなるくらい、広々とした谷筋は樹林の台地状となる。実際15年ほど前の晩秋には登山
靴で稜線まで抜けている。
7年前の冬、15年前には秋…でしたか。今回は夏だから、次は7,8年後の春に行って下さいマセ。
 Ca1450mあたりからのルート取りがこのコースの最大のポイントだ。選択を誤れば、上部で絶望的な岩壁にぶち当た
り、退却か危なっかしいトラバースを余儀なくされる。
右に伸びる本流は地図上では稲村ヶ岳の山頂にダイレクトに上がれるように見えるが、最後はミオス尾(西尾根)の岩
壁に阻まれて身動きが取れなくなってしまう。辛うじて谷の形がある北北東へのルンゼに入れるかどうかがカギとなる
のだ。
ありゃりゃ…、そんな最後に迷路や袋小路があったらbiwa爺はコマッチャウ~(-。-)y-゜゜゜
 とは言うものの、入渓者も多いのか、テープに導かれて迷う方が難しい状態なのはちょっと寂しいものがある。あたり
にはミズナラの巨木が多く、ますます原始の色が濃い。ミオス尾とクロモジ尾に挟まれたこの谷の上部はまったく人の
手が入っていないようだ。下部はイヤと言うほど伐採植林されているが。
寂しくない、寂しくない! 案内テープ、最後まで付けといて下さい。
 肝心のルンゼはと言うと、谷芯は草ボウボウという状態で、美しいラインを見せてはくれない。それでも岩壁と岩壁の
間をキレットに一直線に伸びる谷の形は十分に魅力的だ。
 ヤマアジサイとシシウドのお花畑となったルンゼは特に悪いところもなく、一箇所だけチョクストンを避けて右の岩場を
トラバース、最後は足場の悪い斜面をだましながら上がれば難なくキレットに飛び出した。
草の絨毯を踏んで凱旋門をくぐりましたか!(^^)!
 ランチというのも少し早過ぎる。それになぜか稲村小屋のある山上辻から先は食事も禁止になっているらしい。
展望台で太陽に焼かれてメシを食う気もないので、とりあえず下山路のクロモジ尾へと向かった。
ゴミ対策でしょうか? それとも稲村小屋で買い物をさせるため?(とは思いたくないけど…)
 途中3パーティーとすれ違ったが、3パーティーとも山スカを履いた女性がいたのには驚いた。驚く方が時代遅れなの
かもしれないが、「大峰で山スカ?」というのが正直なところだ。
但し、「山ガ」と呼ぶには苦しいものがあったが。
大峰はスカートよりモンペでしょう! モン○ルさん、売り出したらどう?モン○ルのモンペルック…(^.^)/~~~
それにしても「山モン」ガールって、なんやら山モモンガみたいでカワイイじゃないですか?

 クロモジ尾の反対側の斜面でランチとする。と言ってもまだ10時半である。このまま下りれば昼までに下山できるの
だが、ここでプシューもせずに下りたら何のために山に登ったのかわからない。
先週よりは多いが、意外なほど虫も少なく、日の差さないブナ林は涼しくて極楽だ。
アワワの相手はやまかけ蕎麦? それともやはり冷麺~!
今、「冷麺」で思い出したので書いときます。いや、前にもどっかで書いたんでやめときますね。
持って上がったものは必ず食べないと処分が大変だって話。(@_@;)

 Ca1130mあたりで左へ道が分岐する。ここには分岐点を示すベタ巻きのテープが満貫飾だ。2年前は左へ少し入った
ものの道が定かでなく、戻って尾根を末端まで辿ったのだった。
特に悪いところがあるわけでもなくどっちでもよかったのだが、前回あきらめた道を確認したくて左を選んだ。
お世辞にもいい道とは言えないが、伐採した木の根元近くに巻かれたテープが続いて見失うことはない。下部で古くか
らの杣道に出合うと踏み跡はしっかりしたものになったが、崩れている場所や伐木に邪魔されてスンナリとはいかなか
った。出発点の橋の袂に出られるのが魅力だったが、帰ってGPSの軌跡を比較してみたら、直線的に歩ける尾根直進
ルートと距離的には変わらなかった。
まあ確認できただけでも収穫でしたね。気になったままでは消化不良です。
 出合まで戻ると3人パーティーが帰り支度をしているところだった。
岩本谷を遡行して、最後はミオス尾から稲村ダイレクトを狙って敗退したということだった。
「モジキ谷かと思いましたよ。」と言うと、「モジキ谷も大きな滝がないからあまり面白くないねえ。」と仰る。
その面白くないモジキ谷に4回も入っている私はどう返事していいかわからなかった。
モージキ5回目に挑みますから…とか言っておいたら?
ん?あと一回はどの時期でした?


           ~モージキ必ずとチェック入れたbiwaco
SHIGEKI
記事: 1031
登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 【大峰】岩本谷からキレット、稲村ヶ岳

投稿記事 by SHIGEKI »

山日和さん こんばんは。

昭文社 地図開けながら、読みいりました。

現時点では、大峰はおろか台高も鈴鹿さえも遙か蜃気楼に浮かぶ山みたいな感じですが・・・。

お手頃な谷なんですなぁ  しかし、アプローチが遠く核心的な。

稜線直下のガケマークは脅しじゃないんですね。

手軽にジャブジャブして展望台、クロモジ尾もこの谷の遡行の帰りのための順路みたいですなぁ。

あの悲劇のモジキ谷に4回ですかいな。

1回しか行ってませんが、滝を登れず、巻きもせず(できず)、訳わからん尾根から稲村が岳からぐるっと回って

観音峰の先へ降りて難儀したのを思い出しますわ~。

  奥か虫か白辺りで涼んどきます。

         SHIGEKI

                
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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【大峰】岩本谷からキレット、稲村ヶ岳

投稿記事 by 柳川洞吹 »

山日和さん こんばんは
サーバーのトラブルでレスが消えてしまったようなので、簡単に再レスしておきます。

 特に沢へ行きたいという気持ちも起こらなければ、汗だくになって尾根歩きをする気もない。
と言って山に行かなければ体力が落ちるだけだ。


そのとおりなんですが、ワシの場合は結論が違う。
クーラーの効いた部屋で、ちめた~いビールを飲みながらテレビを見てるほうがラクチン……
になっちまってるからね。

水流の中を簡単に登れば深そうな淵を抱いたゴルジュとなる。7年前の冬に雪の着いた左側の壁を登れず敗退した場所である。
 ここから先は沢歩く必要もなくなるくらい、広々とした谷筋は樹林の台地状となる。実際15年ほど前の晩秋には登山靴で稜線まで抜けている。


11年前の冬に岩本谷へ連れて行ってもらいましたが、どこをどう行ったのかさっぱり覚えていません。
雪の藪を嫌ったのか、時間切れというか、モチベーション切れというか、
途中でうどん鍋を食べて戻ってきたのだけは覚えてますけど。
これがその「広々とした谷筋」だったのかな。

 肝心のルンゼはと言うと、谷芯は草ボウボウという状態で、美しいラインを見せてはくれない。それでも岩壁と岩壁の
間をキレットに一直線に伸びる谷の形は十分に魅力的だ。


写真を見ましたが、ほんとに、えらい草ぼうぼうですね。

 ランチというのも少し早過ぎる。それになぜか稲村小屋のある山上辻から先は食事も禁止になっているらしい。

「食事禁止」って、このあたりは行者さんの断食修行場になってるんですかね。
断食してる横でメシ食われたら、たまらんからね。
そう言えば、以前、鈴鹿の宇曽川ダムの奥の林道で、
「自然保護のため、これより上流では飲食を禁止します。」という、わけのわからん標識を見ましたね。
ヒトが飲食すると、自然破壊になるらしい。
生きてるのがいかんということか。

 途中3パーティーとすれ違ったが、3パーティーとも山スカを履いた女性がいたのには驚いた。驚く方が時代遅れなの
かもしれないが、「大峰で山スカ?」というのが正直なところだ。


女人禁制区域ではないものの、修験の山に煩悩のカタマリのような山スカでいいんすか?

 但し、「山ガ」と呼ぶには苦しいものがあったが。

裁判長、ここはひとつ「山バ」ということで……うっ、怒られそう。(^^;

 クロモジ尾の反対側の斜面でランチとする。と言ってもまだ10時半である。このまま下りれば昼までに下山できるの
だが、ここでプシューもせずに下りたら何のために山に登ったのかわからない。


そりゃそうだ。
たとえ頂上に届かなくとも、プシューは絶対に欠かせないでしょ。

 Ca1130mあたりで左へ道が分岐する。ここには分岐点を示すベタ巻きのテープが満貫飾だ。

これこれ、「満貫」はマージャンですがな。

「モジキ谷かと思いましたよ。」と言うと、「モジキ谷も大きな滝がないからあまり面白くないねえ。」と仰る。
その面白くないモジキ谷に4回も入っている私はどう返事していいかわからなかった。


その面白くないモジキ谷で、昔、買ったばかりの山日和さんの新品デジカメを
見事にボチャンと水没させてしまったのを思い出してしまった。
「うううううぅぅぅぅぅ.....」
その時は、弁償の恐怖にただうめき声を上げるだけだった。
確かに面白くない谷だ。

よい山旅を!
                                 洞吹(どうすい)
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麻鈴音
記事: 70
登録日時: 2011年6月17日(金) 21:18
お住まい: 三重県津市
連絡する:

Re: 【大峰】岩本谷からキレット、稲村ヶ岳

投稿記事 by 麻鈴音 »

山日和さん、こんばんは。


【山 域】大峰 稲村ヶ岳周辺
「稲村ヶ岳」は山歩きを始めた頃、麻鈴音さんには無理と云われた山なので、それからこだわり続け、電車で洞川温泉までゆき一泊して登ろうと思い、そのときは本も読んで考えていました。いまも、いつかは登りたいと思ってるので、そのうち登ると思います。
特に沢へ行きたいという気持ちも起こらなければ、汗だくになって尾根歩きをする気もない。と言って山に行かなけれ
ば体力が落ちるだけだ。
夏は、たとえば鈴鹿山系のヒルの山など、登れないです。
ブヨに刺され、ヒルに吸われ、まだ蜂に刺されなかっただけいいと思ってます。
9月~10月初めまでは、蜂も活動しだすので、登れないです。
だから、早い時間にスタートすれば、日が当たる前に稜線に抜けられるだろう。
はじめた頃の真夏に局ヶ岳へ登りましたが、朝の4時、うす暗いうちから登りました、直射日光は、それだけで疲労します。
岩本谷は滝らしい滝は数えるほどしかない初級向けの谷である。
初心者向けの滝、それもいつかは、登らなくても、浸かりにゆきたいです。
 沢登りと捉えると些か物足りないかもしれないが、稲村ヶ岳と大日山の間のキレットにダイレクトに突き上げるのが魅力
的なルートだ。
キレットは、奥穂高岳の最後の登りのクサリ場やはしごよりも、御在所の中道のキレットのほうが怖かったです。
 
  山頂の展望台は荷物を広げるには重宝する。ちょうど入れ替わりに2人パーティーが下りて行ったが、時間がまだ早い
のでそれからは貸切だった。
 ランチというのも少し早過ぎる。それになぜか稲村小屋のある山上辻から先は食事も禁止になっているらしい。
展望台で太陽に焼かれてメシを食う気もないので、とりあえず下山路のクロモジ尾へと向かった。

 
途中3パーティーとすれ違ったが、3パーティーとも山スカを履いた女性がいたのには驚いた。驚く方が時代遅れなの
かもしれないが、「大峰で山スカ?」というのが正直なところだ。
但し、「山ガ」と呼ぶには苦しいものがあったが。
  
最近の流行ですね、そのほうが、動きやすいかなと思いました。山登りする女性は、実年齢よりも気が若いですね。 ;)

                     麻鈴音
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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【大峰】岩本谷からキレット、稲村ヶ岳

投稿記事 by 山日和 »

biwacoさん、どうもです~
レス返消えちゃったのでもう一度。

稲村ヶ岳といえば、長いこと行ってませんわ。いや、どっちにしても洞川からの通常ルートしか歩いたことないですけど…。

稲村は10数回行ってますけど、無雪期に通常ルートから登ったことないです。(^^)

若狭の沢だったかでもそんなこと言ってましたね。
「特にソーメンを食べたいという気持ちも起こらなければ、汗だくになって鍋焼きうどんを食べる気もない。と言って何も食べなければ体力が落ちるだけだ。」


なんか言い訳しないと行けなくなってしまいました。

おお、これぞ、biwa爺向きのピッタリ冷麺じゃあないですか! 
こんな美味そうなもんをひとりで食らうとはけしからん!誘ってくれたら食べに行ったのに…。


確かに冷たくて美味いのは間違いないです。
こっそり隠れて食べるのがまた美味いんだな、これが。(^^ゞ

[attachment=2]P1110115_1.JPG[/attachment]
雪?って、冬に沢登りって、普通じゃないですがな。なんぼ行者の山と言っても、冬場の冷麺は冷たすぎる…(@_@;)

冬は沢登りじゃないですよ。雪の詰まったルンゼを登りに行ったんですが、結果的には「冬の沢登り」で終わってしまいました。

7年前の冬、15年前には秋…でしたか。今回は夏だから、次は7,8年後の春に行って下さいマセ。

11年前の冬と2年前の夏にも行ってますよ。

ありゃりゃ…、そんな最後に迷路や袋小路があったらbiwa爺はコマッチャウ~(-。-)y-゜゜゜
寂しくない、寂しくない! 案内テープ、最後まで付けといて下さい。


いいのか悪いのか。ここで迷ってとんでもないところへ突き上げてしまう人も多いみたいだからいいのかもね。

草の絨毯を踏んで凱旋門をくぐりましたか!(^^)!

岩の上を歩いて辿り着きたかったですけどね。

[attachment=1]P1110187_1.JPG[/attachment]
ゴミ対策でしょうか? それとも稲村小屋で買い物をさせるため?(とは思いたくないけど…)

環境対策ということなんでしょう。マナーの悪い人もいますからねえ。

[attachment=0]P1110206_1.JPG[/attachment]
大峰はスカートよりモンペでしょう! モン○ルさん、売り出したらどう?モン○ルのモンペルック…(^.^)/~~~
それにしても「山モン」ガールって、なんやら山モモンガみたいでカワイイじゃないですか?


姉さんかぶりとセットで売り出したらどうでしょう。欲しがりません、勝つまでは!!

アワワの相手はやまかけ蕎麦? それともやはり冷麺~!

ご明察ですね~。とろろ蕎麦でした。

まあ確認できただけでも収穫でしたね。気になったままでは消化不良です。

そうそう。

モージキ5回目に挑みますから…とか言っておいたら?
ん?あと一回はどの時期でした?


岩本谷とモジキ谷がごっちゃになってますねえ。(^^ゞ
モジキ谷は夏ばかり4回。岩本谷は冬の2度の敗退を含めて5回の訪問です。

                       山日和
添付ファイル
P1110206_1.JPG
P1110187_1.JPG
P1110115_1.JPG
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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【大峰】岩本谷からキレット、稲村ヶ岳

投稿記事 by 山日和 »

SHIGEKIさん、どうもです。

現時点では、大峰はおろか台高も鈴鹿さえも遙か蜃気楼に浮かぶ山みたいな感じですが・・・。

お手頃な谷なんですなぁ  しかし、アプローチが遠く核心的な。


SHIGEKIさんとこからだと遠いんでしょうねえ。しかし鈴鹿が蜃気楼とはちとオーバーなんでは・・・


[attachment=1]P1110124_1.JPG[/attachment]
[attachment=0]P1110133_1.JPG[/attachment]
稜線直下のガケマークは脅しじゃないんですね。

この辺のヤツは正真正銘のガケです。ウッカリ上がるととんでもない目に遭いますよ。

手軽にジャブジャブして展望台、クロモジ尾もこの谷の遡行の帰りのための順路みたいですなぁ。

クロモジ尾は下山に最適の短い尾根ですね。面白くないけど。上の方はシャクナゲが多いので、花の時期はきれいかも。

あの悲劇のモジキ谷に4回ですかいな。

1回しか行ってませんが、滝を登れず、巻きもせず(できず)、訳わからん尾根から稲村が岳からぐるっと回って

観音峰の先へ降りて難儀したのを思い出しますわ~。


伝説の「モジキ谷の悲劇」ですわ。実はこの日も下山後に悲劇が待っていたんですが・・・
しかしどこから下りたの?

  奥か虫か白辺りで涼んどきます。
  
奥ノ深と白滝はわかりますが、「虫」とは・・・?

                       山日和
添付ファイル
P1110133_1.JPG
P1110124_1.JPG
アバター
山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【大峰】岩本谷からキレット、稲村ヶ岳

投稿記事 by 山日和 »

洞吹さん、どうもです。お手数かけます。

そのとおりなんですが、ワシの場合は結論が違う。
クーラーの効いた部屋で、ちめた~いビールを飲みながらテレビを見てるほうがラクチン……
になっちまってるからね。


そりゃその方が楽ですが、ギリギリのところで誘惑を断ち切って山へ向かうのが意思の強さです。(^^♪

11年前の冬に岩本谷へ連れて行ってもらいましたが、どこをどう行ったのかさっぱり覚えていません。
雪の藪を嫌ったのか、時間切れというか、モチベーション切れというか、
途中でうどん鍋を食べて戻ってきたのだけは覚えてますけど。
これがその「広々とした谷筋」だったのかな。


[attachment=2]P2080002_1.JPG[/attachment]
右岸の杣道から谷筋へ下りて、ゴルジュであきらめました。「広々とした谷筋」まで到達してないですよ。
うどん鍋を食べたのは、山腹の見晴らしのいい岩の上でしたね。

写真を見ましたが、ほんとに、えらい草ぼうぼうですね。

そうなんですよ。竹林院谷の源頭みたいに黄色いものが点々としてるよりはいいですけどね。(^_^;)

[attachment=0]P1110204_1.JPG[/attachment]
「食事禁止」って、このあたりは行者さんの断食修行場になってるんですかね。
断食してる横でメシ食われたら、たまらんからね。
そう言えば、以前、鈴鹿の宇曽川ダムの奥の林道で、
「自然保護のため、これより上流では飲食を禁止します。」という、わけのわからん標識を見ましたね。
ヒトが飲食すると、自然破壊になるらしい。
生きてるのがいかんということか。


そういうわけではないでしょう。この看板は比較的近年のものです。昔はなかったですよ。
結局マナーの悪いヤツがゴミを捨てないようにということじゃないでしょうか。

女人禁制区域ではないものの、修験の山に煩悩のカタマリのような山スカでいいんすか?

煩悩のカタマリは山スカを見る側でしょう。修験者も目の保養になっていいのでは。

裁判長、ここはひとつ「山バ」ということで……うっ、怒られそう。(^^;

言っちゃいましたね。私も言うのをこらえたのに・・・・(^^ゞ

そりゃそうだ。
たとえ頂上に届かなくとも、プシューは絶対に欠かせないでしょ。


そうそう。洞吹さんなら山に登らなくても「なんのために麓まで来たのかわからない・・・」

これこれ、「満貫」はマージャンですがな。

直す前に指摘されましたね。もうチョイでハネたのに。(^^ゞ

その面白くないモジキ谷で、昔、買ったばかりの山日和さんの新品デジカメを
見事にボチャンと水没させてしまったのを思い出してしまった。
「うううううぅぅぅぅぅ.....」
その時は、弁償の恐怖にただうめき声を上げるだけだった。
確かに面白くない谷だ。


[attachment=1]大滝の登攀8_1.JPG[/attachment]
一生消えないいい思い出でしょう。
それにしても買って2日目でオシャカになるなんて。さすが信仰の山です。(^^)/~~~

                   山日和
添付ファイル
上から見たらこんな感じ
上から見たらこんな感じ
この後悲劇は起った!!
この後悲劇は起った!!
これが敗退地点
これが敗退地点
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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
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Re: 【大峰】岩本谷からキレット、稲村ヶ岳

投稿記事 by 山日和 »

麻鈴音さん、どうもです。

「稲村ヶ岳」は山歩きを始めた頃、麻鈴音さんには無理と云われた山なので、それからこだわり続け、電車で洞川温泉までゆき一泊して登ろうと思い、そのときは本も読んで考えていました。いまも、いつかは登りたいと思ってるので、そのうち登ると思います。

今ならきっと登れますよ。一般コースなら危ないところはありません。
洞川温泉で一泊ってのがいいですね。

[attachment=0]P1110217_1.JPG[/attachment]
夏は、たとえば鈴鹿山系のヒルの山など、登れないです。
ブヨに刺され、ヒルに吸われ、まだ蜂に刺されなかっただけいいと思ってます。
9月~10月初めまでは、蜂も活動しだすので、登れないです。


と言うことは、5月中頃から10月初めまでは登れないってこと?

はじめた頃の真夏に局ヶ岳へ登りましたが、朝の4時、うす暗いうちから登りました、直射日光は、それだけで疲労します。

それは確かにそうですね。

初心者向けの滝、それもいつかは、登らなくても、浸かりにゆきたいです。

浸かりにですか? なかなかいい発想ですね。(^^ゞ

[attachment=1]P1110143_1.JPG[/attachment]
キレットは、奥穂高岳の最後の登りのクサリ場やはしごよりも、御在所の中道のキレットのほうが怖かったです。

よくわからん比較ですが、中道のキレットってそんな恐かったっけ?
 
最近の流行ですね、そのほうが、動きやすいかなと思いました。山登りする女性は、実年齢よりも気が若いですね。 ;)

麻鈴音さんも山スカ派でしたか。自認してるわけですね。(^^)

                        山日和
                    
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P1110217_1.JPG
P1110143_1.JPG
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