【大峰】奥駈プチ縦走、滝川辻~深仙宿(H29.6.4)
Posted: 2017年6月07日(水) 14:39
【 日 付 】2017.6,4
【 山 域 】 大峰釈迦ヶ岳周辺
【メンバー】単独
【 天 候 】快晴
【 ルート 】花瀬ーカリヤス尾ー滝川辻ー地蔵岳ー奥守岳ー天狗山ー太古の辻ー深仙宿ー赤井谷ー花瀬
2005年6月4日、那智青岸渡寺の大峰奥駈道に初めて参加せていただき、その第2回目の玉置山から前鬼までの二日目、持経宿から前鬼まで歩きました。
その時、涅槃岳から深仙宿にかけて素晴らしいシロヤシオの花を見ることができ、その後同じ景色を見たくて8回ほどこの時期に来ましたが2度と同じ景色は
見れませんでした。一期一会。昨年はベストではありませんでしたが結構良かったので、今年は鈴鹿などではシロヤシオはもう一つでですがひょっとしたらと思いまたも見に行くことにしました。
太尾登山口から釈迦ヶ岳~太古の辻を往復するのは楽なのですが、太古の辻から南を見るためのコースの設定が難しいのです。以前2回、太尾登山口から赤井谷へ下り、滝川を徒渉して奥守岳へ登って釈迦ヶ岳を経由して戻る周回をやり奥守岳岳周辺にシロヤシオが多いのが解りました。涅槃岳から奥守岳にかけてもきれいなのでもっと南から周回できないかネットを調べていると、花瀬からカリヤス尾を周回するレポを見つけ”これだ”と思いました。そこで、花瀬からカリヤス尾を登って滝川辻から地蔵岳、奥守岳へ、そこからドウノ谷右岸尾根を下りて花瀬へ帰る周回を計画し、天気にも恵まれそうなので満を持しての実行となりました。
[attachment=5]DSC09219.jpg[/attachment]
釈迦ヶ岳から始まる滝川の両岸はほんみち教の私有地であり、この辺りに入山する場合は教団に電話をして許可を得る必要があります。(Tel 07463 5 7654) 前々日に電話すると、熊が多いので鈴をつけて気をつけてくださいと快く許可していただけました。前泊するか夜間出発か迷いましたが夜中2:30起床即出発に決めました。前の晩8:15ごろ就寝し、ふと目が覚め時計を見ると1:15でした。少し早いがどうしようか暫く迷いましたが、もう寝付くことはできないし、5時間は寝たので睡眠は大丈夫だし、運転をゆっくり走れるのでもうこのまま起きて出発することにしました。5時前に笹の滝の駐車場へ着き、ゆっくり朝食を済ませて不動滝駐車場へ行き5:14に出発しました。
道路を200mほど上流へ歩くと左手に工事現場があり、その右手、山側に石の階段がありこれが登山口です。登って行くと建物のすぐ横を通り、小さな涸れ沢を横切り、尾根を登って行くと架線の下の荷降ろし場の傍を抜け、獣柵に出会います。柵に沿って登山道は上へ続いていますが、中には展望台が見えますのでゲートを開け入らせてもらいます。展望がすんだらそのまま上がって行くと上のゲートにつき、ゲートを出るとすぐ尾根末端のP888です。ここを左へ登って行くと左から顕著な尾根が近づき、その尾根に合流します。970m付近の迷い峰と言われるところで、複雑に尾根が分かれているので下りに使うのはなかなか難しいです。気持のいい尾根を登って行くとまた左から顕著な尾根が合流してきます。P1111のところでピークを通らず少し南の肩を巻きます。後は迷いようのない快適な尾根です。
[attachment=4]DSC08589.jpg[/attachment]
滝川辻の南の小ピークに近づくと踏み跡は左、北へトラバースしていきますが外れてピークへ直登すると奥駈道へ登りつきます。登り始めは薄い雲がかかっていましたがこの時点では快晴、真っ青な空が広がっています。今日は最高の天気の下での山歩きになりそうです。北へ下り始めるとすぐに滝川辻で、それを過ぎると岸壁に出会います。この上が般若岳で西側を巻いて北から頂上へ登ります。2005年にはこの辺りはシロヤシオが真っ盛りでしたが今日は全くだめで、時期が遅かったかと後悔の念が湧きました。地蔵岳にかけてもシロヤシオはほぼ散っていて今年はもう駄目、奥守岳からドウノ谷右岸尾根の道が確認できれば良しかなと諦めかけました。花はだめでも素晴らしい青空のもと、眩しい若葉の尾根を歩くことができればいいかと歩いて行くと、奥守岳への登りの途中で小さいながらきれいに咲いている木を見つけ、ひょっとしたら奥守岳より北の深仙宿方面は咲いているのかもと希望も出てきました。そしてその先で白装束の男性と出会い話をすると、前鬼から来られたそうで太古の辻から南は余り咲いていなかったけれど、同宿の人の話では深仙宿方面はそこそこ咲いていたと話していたとのこと。そうなるとこのまま奥守岳から帰るわけにはいかない、奥駈道を深仙宿まで行ってそこから赤井谷を下りれば可能ではないか、しかし、歩く距離は一気に長くなりできるだろうか不安です。奥守岳頂上で少し思案しましたが、やはりこのままおめおめと帰るわけにはいかない、まだまだ早いので時間をかければ何とかなると決意しました。
[attachment=3]DSC08749.jpg[/attachment]
天狗山へ向かって歩き始めると縦走する単独男性と出会い、ルートの話から赤井谷一帯がほんみち教の私有地であると話すと、オウムみたいな宗教ですかと聞かれ、そこから宗教談義となりました。現代は精神的に難しい時代であること、悩んで心が弱っているときにどんな宗教であれ安易に嵌り込まないこと、そして結局自分の人生、生き方は自分で見つけるしかないという決論にいたりました。ちょうどそこへやはり単独で本宮へ向かう男性が来られ、それを期に分かれました。奥守岳から北はシロヤシオは昨年ほどではありませんがそこそこ咲いていて写真を撮ることができました。太古の辻で一休みしましたがすっかり疲れてきて、両足の大腿も下腿も痙攣しそうになり深仙宿までのアップダウンが心配ですが進むしかありません。ゆっくり歩いていると深仙宿手前で若い男性2人女性一人の3人グループとすれ違い、高校生ですかと聞くといえ大学生ですとのこと、この年齢だと若く間違われるとうれしいのだろうか、それとも幼く見られたと気を悪くするのだろうか、そんなことを考えながら深仙宿へ下りて行きます。シロヤシオはやはり昨年ほどではありませんがそこそこ咲いていて、1本の特にきれいな木の下で同世代の3人の男性がしゃがんだり、寝転がったりいろいろなアングルで写真を撮っていました。その合間に挨拶して私も撮らせてもらいます。
[attachment=0]DSC08937.jpg[/attachment]
[attachment=2]DSC09102.jpg[/attachment]
3人の男性と別れて赤井谷へ下りて行きます。以前登った記憶では踏み跡はずっと明瞭だったし、深仙宿からの下りも明瞭な踏み跡でペンキマークもあったので気楽な気持ちで下りて行くと、沢を渡るところやいくつかの沢が合流して平たくなったところで踏み跡やマークが全く解らないところがあり迷いそうになりました。感を働かせながら慎重に先へ進み踏み跡やマークを見つけるとホッとすること数回です。もっとわかりやすいと思っていましたが想定外でした。予定通りの徒渉点を過ぎて右岸へ渡って、以前太尾尾根から下りてきたところで見覚えがでてきてドウノ谷出合まで安心できました。出会いを過ぎると初めて歩くのですが道ははっきりしてきて迷う心配はなくなりました。
途中から山道が軽トラなら通れそうな広い道になりどんどん下っていると、5mくらいのコンクリートの橋の先で左へ下りて行く道と真っ直ぐ行く道へ分かれていました。真っ直ぐの先には大きな建物がありその先には道はなさそうだったので左へ下りて行くと、施設の真ん中へ入ったようで、二十歳前の若者が多ぜい働いていました。これはまずいなと思い、一人に声をかけ不動滝駐車場への道を尋ねると”いいですよ、案内しますよ”と言って施設のど真ん中の道を駐車場まで送っていただけました。修行の場に部外者が闖入しご迷惑をかけてしまい恐縮しました。後から地図を見るとあの分岐を真っ直ぐ行けば、建物の山側に山道があったようで、分岐で地図を出して確認すべきでした。教団の門と駐車場の間に谷へ下りて行く階段があり、ここへ下りてくるはずでした。
[attachment=1]DSC09214.jpg[/attachment]
最後でドジり、シロヤシオも昨年ほどではありませんが楽しめ、こんなスカっとした青空のもとで大峰奥駈道を歩けたので満足のいく山歩きとなりました。
【 山 域 】 大峰釈迦ヶ岳周辺
【メンバー】単独
【 天 候 】快晴
【 ルート 】花瀬ーカリヤス尾ー滝川辻ー地蔵岳ー奥守岳ー天狗山ー太古の辻ー深仙宿ー赤井谷ー花瀬
2005年6月4日、那智青岸渡寺の大峰奥駈道に初めて参加せていただき、その第2回目の玉置山から前鬼までの二日目、持経宿から前鬼まで歩きました。
その時、涅槃岳から深仙宿にかけて素晴らしいシロヤシオの花を見ることができ、その後同じ景色を見たくて8回ほどこの時期に来ましたが2度と同じ景色は
見れませんでした。一期一会。昨年はベストではありませんでしたが結構良かったので、今年は鈴鹿などではシロヤシオはもう一つでですがひょっとしたらと思いまたも見に行くことにしました。
太尾登山口から釈迦ヶ岳~太古の辻を往復するのは楽なのですが、太古の辻から南を見るためのコースの設定が難しいのです。以前2回、太尾登山口から赤井谷へ下り、滝川を徒渉して奥守岳へ登って釈迦ヶ岳を経由して戻る周回をやり奥守岳岳周辺にシロヤシオが多いのが解りました。涅槃岳から奥守岳にかけてもきれいなのでもっと南から周回できないかネットを調べていると、花瀬からカリヤス尾を周回するレポを見つけ”これだ”と思いました。そこで、花瀬からカリヤス尾を登って滝川辻から地蔵岳、奥守岳へ、そこからドウノ谷右岸尾根を下りて花瀬へ帰る周回を計画し、天気にも恵まれそうなので満を持しての実行となりました。
[attachment=5]DSC09219.jpg[/attachment]
釈迦ヶ岳から始まる滝川の両岸はほんみち教の私有地であり、この辺りに入山する場合は教団に電話をして許可を得る必要があります。(Tel 07463 5 7654) 前々日に電話すると、熊が多いので鈴をつけて気をつけてくださいと快く許可していただけました。前泊するか夜間出発か迷いましたが夜中2:30起床即出発に決めました。前の晩8:15ごろ就寝し、ふと目が覚め時計を見ると1:15でした。少し早いがどうしようか暫く迷いましたが、もう寝付くことはできないし、5時間は寝たので睡眠は大丈夫だし、運転をゆっくり走れるのでもうこのまま起きて出発することにしました。5時前に笹の滝の駐車場へ着き、ゆっくり朝食を済ませて不動滝駐車場へ行き5:14に出発しました。
道路を200mほど上流へ歩くと左手に工事現場があり、その右手、山側に石の階段がありこれが登山口です。登って行くと建物のすぐ横を通り、小さな涸れ沢を横切り、尾根を登って行くと架線の下の荷降ろし場の傍を抜け、獣柵に出会います。柵に沿って登山道は上へ続いていますが、中には展望台が見えますのでゲートを開け入らせてもらいます。展望がすんだらそのまま上がって行くと上のゲートにつき、ゲートを出るとすぐ尾根末端のP888です。ここを左へ登って行くと左から顕著な尾根が近づき、その尾根に合流します。970m付近の迷い峰と言われるところで、複雑に尾根が分かれているので下りに使うのはなかなか難しいです。気持のいい尾根を登って行くとまた左から顕著な尾根が合流してきます。P1111のところでピークを通らず少し南の肩を巻きます。後は迷いようのない快適な尾根です。
[attachment=4]DSC08589.jpg[/attachment]
滝川辻の南の小ピークに近づくと踏み跡は左、北へトラバースしていきますが外れてピークへ直登すると奥駈道へ登りつきます。登り始めは薄い雲がかかっていましたがこの時点では快晴、真っ青な空が広がっています。今日は最高の天気の下での山歩きになりそうです。北へ下り始めるとすぐに滝川辻で、それを過ぎると岸壁に出会います。この上が般若岳で西側を巻いて北から頂上へ登ります。2005年にはこの辺りはシロヤシオが真っ盛りでしたが今日は全くだめで、時期が遅かったかと後悔の念が湧きました。地蔵岳にかけてもシロヤシオはほぼ散っていて今年はもう駄目、奥守岳からドウノ谷右岸尾根の道が確認できれば良しかなと諦めかけました。花はだめでも素晴らしい青空のもと、眩しい若葉の尾根を歩くことができればいいかと歩いて行くと、奥守岳への登りの途中で小さいながらきれいに咲いている木を見つけ、ひょっとしたら奥守岳より北の深仙宿方面は咲いているのかもと希望も出てきました。そしてその先で白装束の男性と出会い話をすると、前鬼から来られたそうで太古の辻から南は余り咲いていなかったけれど、同宿の人の話では深仙宿方面はそこそこ咲いていたと話していたとのこと。そうなるとこのまま奥守岳から帰るわけにはいかない、奥駈道を深仙宿まで行ってそこから赤井谷を下りれば可能ではないか、しかし、歩く距離は一気に長くなりできるだろうか不安です。奥守岳頂上で少し思案しましたが、やはりこのままおめおめと帰るわけにはいかない、まだまだ早いので時間をかければ何とかなると決意しました。
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天狗山へ向かって歩き始めると縦走する単独男性と出会い、ルートの話から赤井谷一帯がほんみち教の私有地であると話すと、オウムみたいな宗教ですかと聞かれ、そこから宗教談義となりました。現代は精神的に難しい時代であること、悩んで心が弱っているときにどんな宗教であれ安易に嵌り込まないこと、そして結局自分の人生、生き方は自分で見つけるしかないという決論にいたりました。ちょうどそこへやはり単独で本宮へ向かう男性が来られ、それを期に分かれました。奥守岳から北はシロヤシオは昨年ほどではありませんがそこそこ咲いていて写真を撮ることができました。太古の辻で一休みしましたがすっかり疲れてきて、両足の大腿も下腿も痙攣しそうになり深仙宿までのアップダウンが心配ですが進むしかありません。ゆっくり歩いていると深仙宿手前で若い男性2人女性一人の3人グループとすれ違い、高校生ですかと聞くといえ大学生ですとのこと、この年齢だと若く間違われるとうれしいのだろうか、それとも幼く見られたと気を悪くするのだろうか、そんなことを考えながら深仙宿へ下りて行きます。シロヤシオはやはり昨年ほどではありませんがそこそこ咲いていて、1本の特にきれいな木の下で同世代の3人の男性がしゃがんだり、寝転がったりいろいろなアングルで写真を撮っていました。その合間に挨拶して私も撮らせてもらいます。
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3人の男性と別れて赤井谷へ下りて行きます。以前登った記憶では踏み跡はずっと明瞭だったし、深仙宿からの下りも明瞭な踏み跡でペンキマークもあったので気楽な気持ちで下りて行くと、沢を渡るところやいくつかの沢が合流して平たくなったところで踏み跡やマークが全く解らないところがあり迷いそうになりました。感を働かせながら慎重に先へ進み踏み跡やマークを見つけるとホッとすること数回です。もっとわかりやすいと思っていましたが想定外でした。予定通りの徒渉点を過ぎて右岸へ渡って、以前太尾尾根から下りてきたところで見覚えがでてきてドウノ谷出合まで安心できました。出会いを過ぎると初めて歩くのですが道ははっきりしてきて迷う心配はなくなりました。
途中から山道が軽トラなら通れそうな広い道になりどんどん下っていると、5mくらいのコンクリートの橋の先で左へ下りて行く道と真っ直ぐ行く道へ分かれていました。真っ直ぐの先には大きな建物がありその先には道はなさそうだったので左へ下りて行くと、施設の真ん中へ入ったようで、二十歳前の若者が多ぜい働いていました。これはまずいなと思い、一人に声をかけ不動滝駐車場への道を尋ねると”いいですよ、案内しますよ”と言って施設のど真ん中の道を駐車場まで送っていただけました。修行の場に部外者が闖入しご迷惑をかけてしまい恐縮しました。後から地図を見るとあの分岐を真っ直ぐ行けば、建物の山側に山道があったようで、分岐で地図を出して確認すべきでした。教団の門と駐車場の間に谷へ下りて行く階段があり、ここへ下りてくるはずでした。
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最後でドジり、シロヤシオも昨年ほどではありませんが楽しめ、こんなスカっとした青空のもとで大峰奥駈道を歩けたので満足のいく山歩きとなりました。