【鈴鹿】修験の谷の沢旅 矢原川本谷
Posted: 2017年5月23日(火) 07:40
【日 付】2017年5月21日(日)
【山 域】鈴鹿
【コース】坂本駐車場6:30---8:19不動滝下滝------11:25P778---12:43坂本駐車場
【メンバー】単独
菰野の五百羅漢で有名な野登寺四十五世照空上人(1788~1855)の遺跡をたどれればと矢原川本谷を遡行することにした。坂本千枚田の駐車場から集落に入ってすぐを左折し動物除けフェンスを通過すると林道になる。現役の歩きやすい道を30分ほど歩くと矢原川本谷の道標で、ここを下って入渓する。右俣に続き中俣と谷は二股に分かれるがすべて左を選択して左俣の本谷をめざす。
左俣に入りすぐに5m滝で、少し濡れながら直登し、そのあとナメ滝などを越えていく。不動滝の前衛20mの一の滝があらわれる。階段上で登れそうは感じがするが滑っていていやらしいそうだし上部は立っているようで、右岸のロープを使い巻く。立った岩肌の巻きで、ロープがなければ苦労する所だろう。
[attachment=4]IMG_1927.jpg[/attachment]
ここまでいくつかの滝を上ってきたが、ポイントとなる場所には巻きのテープがある。ただ、斜面が落ちていたりとかなり危険なように思う。滝を上った方がはるかに安全な感じだ。本谷は炭焼きの谷であった時代があったようで、窯跡を結ぶ仕事道を使って不動滝道は整備されたようだ。仕事道が落ちてたどれなくなった場所は谷中に赤いペンキでマーキングしてある。一の滝手前には石積みに守られた立派な窯跡も残っていた。
[attachment=3]IMG_1932.jpg[/attachment]
一の滝の落ち口に着くとすぐに不動下滝80mの左岸の巻きがはじまる。火の用心の看板のある尾根を立ち木をつかみながら上っていく。ようやく下滝落ち口の高さまできたがトラバースがいやらしそうなので、ここでピンソールをつける。この威力は奥の平谷で実証済みで安心して巻き終え落ち口に着いた。この巻きは、沢登りの巻きとしてはこんなもんだろうが、登山道の巻きの感覚で上ると痛い目にあいそうだ。
[attachment=2]IMG_1935.jpg[/attachment]
落ち口からの展望を楽み進むと落ち口にも窯跡が、階段状の5mクラスの滝を数本こえると連瀑帯があらわれる。今日は水量が少なく穏やかな様相を呈している。最後の10m滝は滑っていていやらしかったので回避すると不動滝上滝の滝壺に着いた。
[attachment=1]IMG_1938.jpg[/attachment]
ここは右岸を巻くのだがいやらしいようなので再びピンソールを装着。落ち葉でいやらしい所だがやはり安心感が違う。しばらく行くとその先に石仏があった。
この石仏は顔と体の位置がわかる程度だが間違いなく石仏だ。菰野の五百羅漢と同じぐらい古いと思われる。照空上人は野登寺で修行した時に不動明王や行者の石像を建立したとされ、不動明王は不動滝上滝の両脇に彫られている穴に安置されていたのだろう。法印のコバ近くの窯跡のあるこのあたりは昔から野登寺の修行僧が修行をした場所で、場所から考えるとこの石仏は地蔵ではなく行者の石像のように思う。時代的にも照空上人の時代に近いと思われ、もしかすると照空上人が建立した行者の石像なのかもしれない。谷筋には比較的新しい石の鉢が残っていた。
[attachment=0]IMG_1946.jpg[/attachment]
ゴルジュ状になりいくつかの滝で遊ばせてもらった先がCo670の二股で右にCo730の二股は明るい所で椿の花を愛でながら休憩。右俣をつめれば登山道に着いた。
仙鶏尾根ってこんなにアップダウンあったっけと思いながら歩く。この日は今年初めての真夏日で熱い。水に濡れることを想定してウエットスーツを選んだのでなおさらだ。野登寺にでも寄ろうかなと考えていたが、熱いし登山者も多そうなのでパス。P778から南に伸びる尾根を下る。植林と自然林の境界を下り途中から植林に吸収されていくが歩きやすい道だ。下部になるにしたがい植林も整備されており吹く風が気持ちいい。登り返し地点から左の谷を下ると自然と坂本からの林道終点に着いた。
【山 域】鈴鹿
【コース】坂本駐車場6:30---8:19不動滝下滝------11:25P778---12:43坂本駐車場
【メンバー】単独
菰野の五百羅漢で有名な野登寺四十五世照空上人(1788~1855)の遺跡をたどれればと矢原川本谷を遡行することにした。坂本千枚田の駐車場から集落に入ってすぐを左折し動物除けフェンスを通過すると林道になる。現役の歩きやすい道を30分ほど歩くと矢原川本谷の道標で、ここを下って入渓する。右俣に続き中俣と谷は二股に分かれるがすべて左を選択して左俣の本谷をめざす。
左俣に入りすぐに5m滝で、少し濡れながら直登し、そのあとナメ滝などを越えていく。不動滝の前衛20mの一の滝があらわれる。階段上で登れそうは感じがするが滑っていていやらしいそうだし上部は立っているようで、右岸のロープを使い巻く。立った岩肌の巻きで、ロープがなければ苦労する所だろう。
[attachment=4]IMG_1927.jpg[/attachment]
ここまでいくつかの滝を上ってきたが、ポイントとなる場所には巻きのテープがある。ただ、斜面が落ちていたりとかなり危険なように思う。滝を上った方がはるかに安全な感じだ。本谷は炭焼きの谷であった時代があったようで、窯跡を結ぶ仕事道を使って不動滝道は整備されたようだ。仕事道が落ちてたどれなくなった場所は谷中に赤いペンキでマーキングしてある。一の滝手前には石積みに守られた立派な窯跡も残っていた。
[attachment=3]IMG_1932.jpg[/attachment]
一の滝の落ち口に着くとすぐに不動下滝80mの左岸の巻きがはじまる。火の用心の看板のある尾根を立ち木をつかみながら上っていく。ようやく下滝落ち口の高さまできたがトラバースがいやらしそうなので、ここでピンソールをつける。この威力は奥の平谷で実証済みで安心して巻き終え落ち口に着いた。この巻きは、沢登りの巻きとしてはこんなもんだろうが、登山道の巻きの感覚で上ると痛い目にあいそうだ。
[attachment=2]IMG_1935.jpg[/attachment]
落ち口からの展望を楽み進むと落ち口にも窯跡が、階段状の5mクラスの滝を数本こえると連瀑帯があらわれる。今日は水量が少なく穏やかな様相を呈している。最後の10m滝は滑っていていやらしかったので回避すると不動滝上滝の滝壺に着いた。
[attachment=1]IMG_1938.jpg[/attachment]
ここは右岸を巻くのだがいやらしいようなので再びピンソールを装着。落ち葉でいやらしい所だがやはり安心感が違う。しばらく行くとその先に石仏があった。
この石仏は顔と体の位置がわかる程度だが間違いなく石仏だ。菰野の五百羅漢と同じぐらい古いと思われる。照空上人は野登寺で修行した時に不動明王や行者の石像を建立したとされ、不動明王は不動滝上滝の両脇に彫られている穴に安置されていたのだろう。法印のコバ近くの窯跡のあるこのあたりは昔から野登寺の修行僧が修行をした場所で、場所から考えるとこの石仏は地蔵ではなく行者の石像のように思う。時代的にも照空上人の時代に近いと思われ、もしかすると照空上人が建立した行者の石像なのかもしれない。谷筋には比較的新しい石の鉢が残っていた。
[attachment=0]IMG_1946.jpg[/attachment]
ゴルジュ状になりいくつかの滝で遊ばせてもらった先がCo670の二股で右にCo730の二股は明るい所で椿の花を愛でながら休憩。右俣をつめれば登山道に着いた。
仙鶏尾根ってこんなにアップダウンあったっけと思いながら歩く。この日は今年初めての真夏日で熱い。水に濡れることを想定してウエットスーツを選んだのでなおさらだ。野登寺にでも寄ろうかなと考えていたが、熱いし登山者も多そうなのでパス。P778から南に伸びる尾根を下る。植林と自然林の境界を下り途中から植林に吸収されていくが歩きやすい道だ。下部になるにしたがい植林も整備されており吹く風が気持ちいい。登り返し地点から左の谷を下ると自然と坂本からの林道終点に着いた。