【鈴鹿】鈴鹿中央部横断(御在所岳~雨乞岳~綿向山)
Posted: 2017年5月08日(月) 16:07
【日 付】2017年5月7日(日)
【山 域】鈴鹿 御在所岳・雨乞岳・綿向山
【天 候】晴れ
【コース】常滑5:29++6:11名古屋6:30++6:58四日市7:00++7:27近鉄湯の山温泉7:40==7:47三交湯の山温泉…8:25一の谷新道登山口…9:40御在所山上公園…9:55三角点…12:10東雨乞岳…12:20雨乞岳12:40…13:10清水の頭…14:20大峠…15:00イハイガ岳…15:50綿向山…17:10水木野登山口…18:05北畑口バス停18:23==18:43日野駅19:08++20:13彦根20:20++20:25米原20:35++21:46金山22:05++22:31常滑 4月23日に御在所中道が登れなかった。正確には登ったのだが体調不良でヘロヘロになってロープウェイで下山した。
10代のころから登っている御在所が登れなかったことがショック。
貧血状態で顔色真っ青を通り越して真っ白状態に陥っていたようだ。1か月ほど前から医者に処方された降圧剤の副作用と確信しているので、次の日から4日間デトックスを試みて絶食。思えば夜中にふくらはぎが攣ったり、ひざの筋肉がピリピリしたり、駅の少しの階段でも息切れがしたりして、こんな症状は今までなかったので、おかしいなあと思っていたがついに御在所登山で暴発してしまった。それ以来医者通いはやめた。だいたい血圧150で降圧剤を処方するんだろうか。
4月30日に様子を見ながら鳩吹山から継鹿尾山を歩いてみて、なんとか復調の兆しがあったのと、keikokuさんの鈴鹿北部縦走(柏原~鞍掛峠)に触発されて鈴鹿横断にチャレンジしてみた。
当然車回収は出来ないので、経路探索をしてみる。まずは三重県側、何としても近鉄湯の山駅始発7:40のバスに乗りたい、常滑始発電車だと名古屋発6:30の近鉄特急で行けば間に合うが四日市での湯の山線の乗り換えが2分しかない。1分でも遅れたらアウト。ここが経路の核心部となった。初の御在所登山で近鉄特急乗車だった。特急料金は510円。まあこの際いいかな。
滋賀県側は西明寺口から日野町営バスがあるが日曜日は運休。土曜日にしても最終が16時台なのでよほど頑張らないとむつかしい。結果さらに3kmほど歩いた北畑口の近江バスに乗車とした。これなら最終19:57なのでまず間に合うだろう。
四日市駅の乗り換えもかなりの急ぎ足でクリア、乗車10秒ほどでドアが閉まった。三重交通バス夏ダイヤ始発は乗客5人。常連さんのようでバスで知り合う山仲間みたいな感じでそれぞれの距離感がいい。このバスに乗り続ければお仲間になれるような気がしてくる。
さあ、いよいよロングコースが始まる。御在所山の家から一の谷新道を上がる、体力と時間の勝負になってくるので一の谷新道を選んだ。一気に登る急登の道。 全身を使って登る。鷹岩は巻いてパス。大黒岩が見えてくればしめたものだ。前回と比べて体調はいいがこのまま続けていけるのだろうかと不安がよぎる。
とはいうもののやはり息は上がる。御在所山上公園に飛び出してふうっと大きく息を吐いた。GW最終日は30人ほどの登山者が休憩中。山上のアスファルト道を行く。アカヤシヲは外れ年なのか咲いてるものが少ない。 どうしようか迷ったが敬意を表して三角点に寄った。長い階段が今日は短く感じた。こりゃぁ調子がいいぞ。 御嶽神社の後ろに回り郡界尾根を行く。峠谷や魚留谷の沢登りの詰めで使った尾根だ。下ることはめったにない。沢谷峠で三人山方面は倒木を地面に並べて封鎖の知るし、周りの登山者は沢谷沿いに向かうが、人がいなくなったのを見計らって封鎖を越え郡界を行く。このあたりから雨乞岳に照準を合わせる。雨乞岳はこの道を使ってばかりだ、クラ谷道には10年以上入ってない
沢谷峠を過ぎると一気に鈴鹿のたおやかな広葉樹の林が続く。この雰囲気がやはりいい。
三人山を過ぎ、ひと汗かいて東雨乞岳に上がる。 御在所、鎌ヶ岳のそろい踏みの景色が素晴らしい。稲ヶ谷分岐でふと気づく。笹って多くないか?雨乞岳でパンをかじる。360度の展望を楽しむ。綿向山がいい!御在所がいい!鎌ヶ岳がいい! 大峠方面の標識が山頂にあるのだが、笹が茂って入口をふさいでいる。ほとんど誰も向かうことの無い登山道だ。雨乞岳の笹は健在だったがちょっと増え始めているような気がする。
笹の海へ突入する。登山道がわからないほどの笹のジャングルを潜りながら南雨乞岳へ。短い区間だが往年の鈴鹿を楽しむことができた。 清水の頭は人気のピーク。イブネに似ているからだろうか。ここも鈴鹿の再奥座敷のひとつ。のんびりしたいがさすがに今日はおてんとうさまとの競走なので、そうはしていられない。ふかふかの草とも杉の苗にも似た地面を気持ちよく歩く。 このあたりから大峠までどんどん下る。体は楽だが大峠から先の登り返しを考えると気が重くなってくる。
尾根はシャクナゲのジャングルになってきた。花付きはいまいち、こちらも外れ年か。何度もザックが引っかかる。のこぎりがほしい登山道だ。当然整備などされようもないだろう。
イハイガ岳の大崩落の尾根を行く。興味本位に崩落した尾根の反対側を覗くが結構ビビる場所だ。イハイガ岳でご位牌になってはいけないので慎重に歩を進めた。それにしてもイハイガ岳への登りはきつかった。この登りが今回の最急登に感じた。水は2.5L担いできたがここまでで1L消費。風が強い分少し楽。 さてここからドンと下ってあとは綿向山への最後の登りが始まる。素敵なブナが多いので励まされるように歩く。女性的な草原上のピークを越えたら綿向山の祠が見えた。
山頂に到着。 雨乞岳、鎌ヶ岳が見える。いつもは正直「こんなもんだよな」って思う風景も今日は格別。 また鈴鹿に鋭気をもらったような気がする。やっぱり僕の原点は鈴鹿だ。日本アルプスより百名山より鈴鹿最深部の包容力にはかなわないだろう。鈴鹿に始まり鈴鹿に終わる。そんな気が強くなってきた。あれ?山の終活なのか?還暦も近いしそれもいいか。10時間歩いてちょっと体力的な自信が復活した山行となりました。鈴鹿に感謝。
近江鉄道はよく揺れました。ガタンゴトンとローカル線のいい味出してます。
【山 域】鈴鹿 御在所岳・雨乞岳・綿向山
【天 候】晴れ
【コース】常滑5:29++6:11名古屋6:30++6:58四日市7:00++7:27近鉄湯の山温泉7:40==7:47三交湯の山温泉…8:25一の谷新道登山口…9:40御在所山上公園…9:55三角点…12:10東雨乞岳…12:20雨乞岳12:40…13:10清水の頭…14:20大峠…15:00イハイガ岳…15:50綿向山…17:10水木野登山口…18:05北畑口バス停18:23==18:43日野駅19:08++20:13彦根20:20++20:25米原20:35++21:46金山22:05++22:31常滑 4月23日に御在所中道が登れなかった。正確には登ったのだが体調不良でヘロヘロになってロープウェイで下山した。
10代のころから登っている御在所が登れなかったことがショック。
貧血状態で顔色真っ青を通り越して真っ白状態に陥っていたようだ。1か月ほど前から医者に処方された降圧剤の副作用と確信しているので、次の日から4日間デトックスを試みて絶食。思えば夜中にふくらはぎが攣ったり、ひざの筋肉がピリピリしたり、駅の少しの階段でも息切れがしたりして、こんな症状は今までなかったので、おかしいなあと思っていたがついに御在所登山で暴発してしまった。それ以来医者通いはやめた。だいたい血圧150で降圧剤を処方するんだろうか。
4月30日に様子を見ながら鳩吹山から継鹿尾山を歩いてみて、なんとか復調の兆しがあったのと、keikokuさんの鈴鹿北部縦走(柏原~鞍掛峠)に触発されて鈴鹿横断にチャレンジしてみた。
当然車回収は出来ないので、経路探索をしてみる。まずは三重県側、何としても近鉄湯の山駅始発7:40のバスに乗りたい、常滑始発電車だと名古屋発6:30の近鉄特急で行けば間に合うが四日市での湯の山線の乗り換えが2分しかない。1分でも遅れたらアウト。ここが経路の核心部となった。初の御在所登山で近鉄特急乗車だった。特急料金は510円。まあこの際いいかな。
滋賀県側は西明寺口から日野町営バスがあるが日曜日は運休。土曜日にしても最終が16時台なのでよほど頑張らないとむつかしい。結果さらに3kmほど歩いた北畑口の近江バスに乗車とした。これなら最終19:57なのでまず間に合うだろう。
四日市駅の乗り換えもかなりの急ぎ足でクリア、乗車10秒ほどでドアが閉まった。三重交通バス夏ダイヤ始発は乗客5人。常連さんのようでバスで知り合う山仲間みたいな感じでそれぞれの距離感がいい。このバスに乗り続ければお仲間になれるような気がしてくる。
さあ、いよいよロングコースが始まる。御在所山の家から一の谷新道を上がる、体力と時間の勝負になってくるので一の谷新道を選んだ。一気に登る急登の道。 全身を使って登る。鷹岩は巻いてパス。大黒岩が見えてくればしめたものだ。前回と比べて体調はいいがこのまま続けていけるのだろうかと不安がよぎる。
とはいうもののやはり息は上がる。御在所山上公園に飛び出してふうっと大きく息を吐いた。GW最終日は30人ほどの登山者が休憩中。山上のアスファルト道を行く。アカヤシヲは外れ年なのか咲いてるものが少ない。 どうしようか迷ったが敬意を表して三角点に寄った。長い階段が今日は短く感じた。こりゃぁ調子がいいぞ。 御嶽神社の後ろに回り郡界尾根を行く。峠谷や魚留谷の沢登りの詰めで使った尾根だ。下ることはめったにない。沢谷峠で三人山方面は倒木を地面に並べて封鎖の知るし、周りの登山者は沢谷沿いに向かうが、人がいなくなったのを見計らって封鎖を越え郡界を行く。このあたりから雨乞岳に照準を合わせる。雨乞岳はこの道を使ってばかりだ、クラ谷道には10年以上入ってない
沢谷峠を過ぎると一気に鈴鹿のたおやかな広葉樹の林が続く。この雰囲気がやはりいい。
三人山を過ぎ、ひと汗かいて東雨乞岳に上がる。 御在所、鎌ヶ岳のそろい踏みの景色が素晴らしい。稲ヶ谷分岐でふと気づく。笹って多くないか?雨乞岳でパンをかじる。360度の展望を楽しむ。綿向山がいい!御在所がいい!鎌ヶ岳がいい! 大峠方面の標識が山頂にあるのだが、笹が茂って入口をふさいでいる。ほとんど誰も向かうことの無い登山道だ。雨乞岳の笹は健在だったがちょっと増え始めているような気がする。
笹の海へ突入する。登山道がわからないほどの笹のジャングルを潜りながら南雨乞岳へ。短い区間だが往年の鈴鹿を楽しむことができた。 清水の頭は人気のピーク。イブネに似ているからだろうか。ここも鈴鹿の再奥座敷のひとつ。のんびりしたいがさすがに今日はおてんとうさまとの競走なので、そうはしていられない。ふかふかの草とも杉の苗にも似た地面を気持ちよく歩く。 このあたりから大峠までどんどん下る。体は楽だが大峠から先の登り返しを考えると気が重くなってくる。
尾根はシャクナゲのジャングルになってきた。花付きはいまいち、こちらも外れ年か。何度もザックが引っかかる。のこぎりがほしい登山道だ。当然整備などされようもないだろう。
イハイガ岳の大崩落の尾根を行く。興味本位に崩落した尾根の反対側を覗くが結構ビビる場所だ。イハイガ岳でご位牌になってはいけないので慎重に歩を進めた。それにしてもイハイガ岳への登りはきつかった。この登りが今回の最急登に感じた。水は2.5L担いできたがここまでで1L消費。風が強い分少し楽。 さてここからドンと下ってあとは綿向山への最後の登りが始まる。素敵なブナが多いので励まされるように歩く。女性的な草原上のピークを越えたら綿向山の祠が見えた。
山頂に到着。 雨乞岳、鎌ヶ岳が見える。いつもは正直「こんなもんだよな」って思う風景も今日は格別。 また鈴鹿に鋭気をもらったような気がする。やっぱり僕の原点は鈴鹿だ。日本アルプスより百名山より鈴鹿最深部の包容力にはかなわないだろう。鈴鹿に始まり鈴鹿に終わる。そんな気が強くなってきた。あれ?山の終活なのか?還暦も近いしそれもいいか。10時間歩いてちょっと体力的な自信が復活した山行となりました。鈴鹿に感謝。
近江鉄道はよく揺れました。ガタンゴトンとローカル線のいい味出してます。