雷鳥と劔岳 2011 北アルプス遠征

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ピクシー

雷鳥と劔岳 2011 北アルプス遠征

投稿記事 by ピクシー »

【 日 付 】2011年7月24日~26日
【 山 域 】 北アルプス 劔岳
【メンバー】会社の山仲間4名
【 天 候 】25日劔岳山頂アタック時は曇り・ガス・雨
【 ルート 】24日 8:30津~米原・北陸道~美女平・室堂バスターミナル~16:00雷鳥沢ヒュッテ(泊)
25日 6:30雷鳥沢ヒュッテ~別山乗越~11:00剣山荘~前剣~14:30劔岳山頂~17:00剣山荘(泊)
26日 6:30剣山荘~別山乗越・(雄山迂回ルートガスで断念)~室堂バスターミナル~白川郷散策~21:00津

2011年恒例夏山遠征は去年から決めていた北アルプス劔岳。
夏の遠征は梅雨明けの7月中旬と以前から決めている。
昨年は新穂高~双六~西鎌尾根~槍ヶ岳~南岳、3泊4日全て好天に恵まれた。
今年もいい具合に梅雨明けしたので好展望を期待したが、そうは調子よく行かなかった。


1日目(24日 日曜)

予想とおりに我々が室堂に入ると、大勢の帰りの観光客とすれ違う。
美女平からのケーブルカー、室堂へのバスも余裕で座れるのでラクチン♪
今晩宿泊する雷鳥沢ヒュッテは1週間前に電話予約で4人部屋個室(¥9,500)を予約しておいた。
チェックインを済まし案内された205の部屋はなんと8人部屋、狭い部屋を覚悟していたので嬉しい~。
ここは温泉に24h入浴可能で、なんといっても立山・雄山を一望出来る露天温泉が楽しい。
夕食までに硫黄のガスが吹き出ているところを散策したが、硫黄の匂いが結構キツイので早足になってしまう。
こんな所を堂々と散策ルートにして大丈夫か不安にかられた。 有毒ガス検知器が設置してあるが心配は消えない。
温泉は夕食前と寝る前、夜明けの3回入るが、源泉が常時流れているので最初は飛び上がるほど熱い。

2日目(25日月曜日)
予約しておいた弁当をザックに詰め、いよいよ劔岳を目指す。
この場所の天気はまぁまぁだが、予報だと曇りとなっているので山頂での展望が気になる。
雷鳥坂でびっくり、登山道に横で雷鳥がおとなしく歩いている。
我々は静かにカメラを出し息をひそめて撮影する。 が、慣れているのだろうか雷鳥は花を探して食べだす。
我々も段々と大胆な撮影となり、ついには1m程まで近づいて写真に収める♪

11:00剣山荘着。 ここは1ヶ月前から予約していた。 メインザックを預けてサブザックに替えて山頂アタック開始。
数年前に改装した剣山荘はこじんまりとキレイでいい山小屋で感激した。
「点の記」の出演者のサインが食堂やら廊下に貼られたポスターに書かれていた。

一服剱~前劔までの登りは空気の薄さを感じながらゆっくりと歩いた。
ここまで来ると見えるはずの劔岳山頂はガスの真っ只中。
前劔で小休止しながら山頂アタックを決行するか、ここで引き返すかしばし思案する。
今すぐに雨が降る様子ではなさそうだし、なんといっても今日は人が少ない。
ヨコバイ、タテバイの渋滞もなさそうだ、よし行こう。

登りのタテバイは初めての経験だが、しっかりしたステンのチェーンは安心してつかむことが出来た。
ガスのせいで足元の下の高度感を感じる景色もなく、ひたすら前方を見て一歩一歩を確実に進む。
登頂した山頂は思ったより狭い、そして360度のパノラマはガスの白い風景した得られなかった。
早月尾根から登ってきた男性が「火持っていたら貸してください。」、食事の為のガスの火がないらしい。
我々は誰もタバコは吸わないが、ザックの救急袋に入れたマッチを差し上げる。
マッチは矢場とんでもらったもので、その人と矢場とんの話で盛り上がる。

登頂記念の写真を収め、2等三角点にタッチして、雨の降る前に下山する。
前劔の手前でとうとう雨が降りだす。
風はないので、この時のために買ったモンベルの登山用の傘を使ってみる。
昨年アルプスで傘を使っていた人を見かけて、風がないならカッパで蒸れるより傘もいいかなと思って買った。
思ったよりも使える、風がないからズボンも靴もほとんど濡れていない。
但し、雷さんがゴロゴロ言い出したら怖くて傘なんて使えないだろう。

剣山荘ではシャワーが使える。 3名づつ交代で使うが、脱衣所が狭くて難儀する。
ここでは石鹸・シャンプーなどは一切使えない。
トイレはキレイ・清潔で嬉しいが、和式が2つで洋式が1つと言うのは逆のような感じがした。
ここの部屋は狭いと聞いていたが、なんとここでも8人部屋を4人で使うことが出来た。
畳の匂いがする広い部屋を快適に過ごすことができた。 消灯の9時まで余裕だったが、談話室がなく部屋での飲食は禁止なので、ビールを飲む場所が玄関ロビーしかないのが残念だ。
皆さん部屋の前で宴会をしているが、なんか変な光景で残念だ。


3日目(26日火曜日)

5:30朝食、6:30下山。
部屋の窓から夜明けの鹿島槍のシルエットがキレイで感動する。この写真が今回で一番の写真となる。
予定だと立山・雄山を回って室堂だが、ガスの中はどこを歩いても同じだ。
別山乗越で、このまま下山して帰る途中にある白川郷の世界遺産を観光しようと予定を切り替えた。
添付ファイル
鹿島槍のシルエット
鹿島槍のシルエット
P1050415s.jpg
DSCF0428S.jpg
biwaco
記事: 1422
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 雷鳥と劔岳 2011 北アルプス遠征

投稿記事 by biwaco »

ピクシーさん、こんばんは~
剱岳、人気ですね~!(^^)!

【 ルート 】24日 8:30津~米原・北陸道~美女平・室堂バスターミナル~16:00雷鳥沢ヒュッテ(泊)
25日 6:30雷鳥沢ヒュッテ~別山乗越~11:00剣山荘~前剣~14:30劔岳山頂~17:00剣山荘(泊)


biwa爺も数年前、同じようなルートでチャレンジしようとしましたが、大雨で撤退でした。
剣山荘はたしか06年の大雪で倒壊したんでした。泊まったのはその前年でしたっけ?

2011年恒例夏山遠征は去年から決めていた北アルプス劔岳。
夏の遠征は梅雨明けの7月中旬と以前から決めている。


心ウキウキ、体ソワソワ~!(^^)! 遠足前の落ち着かない様子が伝わります。

昨年は新穂高~双六~西鎌尾根~槍ヶ岳~南岳、3泊4日全て好天に恵まれた。

おお、ここも楽しい縦走路ですね~。千丈沢乗越から飛騨乗越まで見えてるのになかなか着きません。(@_@;)

1日目(24日 日曜)
予想とおりに我々が室堂に入ると、大勢の帰りの観光客とすれ違う。
美女平からのケーブルカー、室堂へのバスも余裕で座れるのでラクチン♪
今晩宿泊する雷鳥沢ヒュッテは1週間前に電話予約で4人部屋個室(¥9,500)を予約しておいた。
チェックインを済まし案内された205の部屋はなんと8人部屋、狭い部屋を覚悟していたので嬉しい~。


シーズンでも平日がらみ日程にすれば混雑が避けられますね。
それにしても、あの立山にしてゆるゆる部屋でしたか~(^o^)

ここは温泉に24h入浴可能で、なんといっても立山・雄山を一望出来る露天温泉が楽しい。
夕食までに硫黄のガスが吹き出ているところを散策したが、硫黄の匂いが結構キツイので早足になってしまう。
こんな所を堂々と散策ルートにして大丈夫か不安にかられた。 有毒ガス検知器が設置してあるが心配は消えない。
温泉は夕食前と寝る前、夜明けの3回入るが、源泉が常時流れているので最初は飛び上がるほど熱い。


登る前にガス中毒やお風呂でふやけたらどうするの?

2日目(25日月曜日)
雷鳥坂でびっくり、登山道に横で雷鳥がおとなしく歩いている。
我々は静かにカメラを出し息をひそめて撮影する。 が、慣れているのだろうか雷鳥は花を探して食べだす。
我々も段々と大胆な撮影となり、ついには1m程まで近づいて写真に収める♪


さすがにライチョウ坂ですね。
それにしてもライチョウに出会うと雨になるって、ホンマですね(@_@;)

11:00剣山荘着。 ここは1ヶ月前から予約していた。 メインザックを預けてサブザックに替えて山頂アタック開始。
数年前に改装した剣山荘はこじんまりとキレイでいい山小屋で感激した。
「点の記」の出演者のサインが食堂やら廊下に貼られたポスターに書かれていた。


「点の記」効果はいつまで続くんでしょうか…? 
「岳」効果で槍穂あたりも人気で、なんでも第3次山ブームらしいですね。

前劔で小休止しながら山頂アタックを決行するか、ここで引き返すかしばし思案する。
今すぐに雨が降る様子ではなさそうだし、なんといっても今日は人が少ない。
ヨコバイ、タテバイの渋滞もなさそうだ、よし行こう。


行くバイ、やるバイ! ここまで来て引き返す手はないね~!(^^)!

登りのタテバイは初めての経験だが、しっかりしたステンのチェーンは安心してつかむことが出来た。
ガスのせいで足元の下の高度感を感じる景色もなく、ひたすら前方を見て一歩一歩を確実に進む。
登頂した山頂は思ったより狭い、そして360度のパノラマはガスの白い風景した得られなかった。


恐怖感を包んでくれるガスは助かります。
人が少ないと、なんとなく心細いですが…。

風はないので、この時のために買ったモンベルの登山用の傘を使ってみる。
昨年アルプスで傘を使っていた人を見かけて、風がないならカッパで蒸れるより傘もいいかなと思って買った。
思ったよりも使える、風がないからズボンも靴もほとんど濡れていない。
但し、雷さんがゴロゴロ言い出したら怖くて傘なんて使えないだろう。


尾根筋では天気が崩れると、たいがい風も出るんですが…。
まあ、パラパラの雨なら役立つでしょうね。飛ばされないうちに雨具着てください。

剣山荘ではシャワーが使える。 3名づつ交代で使うが、脱衣所が狭くて難儀する。
ここでは石鹸・シャンプーなどは一切使えない。
トイレはキレイ・清潔で嬉しいが、和式が2つで洋式が1つと言うのは逆のような感じがした。


シャワー付きですか。気持ちいいでしょうね~。
でも汚水は剣沢に流すんでしょうね…。(;一_一)
室堂まで待てないかなあ…とも思いますが、論のあるところでしょう。
トイレはやはり洋式が助かりますね。ヒザが曲がらないbiwa爺には…。まだまだ和式が主流ですが。

 消灯の9時まで余裕だったが、談話室がなく部屋での飲食は禁止なので、ビールを飲む場所が玄関ロビーしかないのが残念だ。
皆さん部屋の前で宴会をしているが、なんか変な光景で残念だ。


部屋が汚れるからでしょうか? せっかくの個室なのにね。
遅くまで宴会で騒いで迷惑かける場合もあるからかな?
早寝早起きが鉄則ではあります。


3日目(26日火曜日)
5:30朝食、6:30下山。
部屋の窓から夜明けの鹿島槍のシルエットがキレイで感動する。この写真が今回で一番の写真となる。


後立山のシルエット、いいですね~♪
ライチョウと鹿島槍にアッパレ!です。いい山旅レポ、また読ませて下さいマセ~

                  ~biwaco
ピクシー

Re: 雷鳥と劔岳 2011 北アルプス遠征

投稿記事 by ピクシー »

biwacoさん、こんばんわ~。

ピクシーさん、こんばんは~
剱岳、人気ですね~!(^^)!
劔岳はやはり人気の山ですね~。
この山の魅力は、簡単に人を寄せ付けないところと、鋭角な岩と深い雪に耐えてそびえている点にありますね。
映画や山の本などの影響も大きいでしょうが、登りづらいところを登るのが逆に人を惹きつけるのだと思います。

biwa爺も数年前、同じようなルートでチャレンジしようとしましたが、大雨で撤退でした。
剣山荘はたしか06年の大雪で倒壊したんでした。泊まったのはその前年でしたっけ?
そうですか、2006年に倒壊したのですか、 知らなかったです。
それで新しく再建されたのですね、こんなにキレイな山小屋は経験ないので驚きと感動でした。



登る前にガス中毒やお風呂でふやけたらどうするの?
ガス中毒は確かに危険を感じました~。
誰か監視員でもいて倒れたらすぐに駆けつけてくれる雰囲気ではないですね。
箱根の大涌谷と同じような感じで常時煙が立ち上がってきつい硫黄の匂いで目まで痛くなりました。




さすがにライチョウ坂ですね。
それにしてもライチョウに出会うと雨になるって、ホンマですね(@_@;)
「雷鳥に出会うと雨になる。」、うまいこと言いますね~。
しかし、我々が出会った雷鳥は人馴れしている感じで少し驚きでした。
オスとメスの違いはどこかなぁ~、もしかしたら目の上の赤い部分かなぁ、と勝手に考えていました。
行くバイ、やるバイ! ここまで来て引き返す手はないね~!(^^)!
今回4人で行きましたが、私ともう一人はけっこう脚力があるので、最悪は二人でアタックしようと思っていました。
アタックするときは雨も風もなく、そしてなにより人で混雑していないという最高の条件でよかったです~。




部屋が汚れるからでしょうか? せっかくの個室なのにね。
遅くまで宴会で騒いで迷惑かける場合もあるからかな?
皆さん宴会で人に迷惑をかけるようなことはしないと思いますが、せめて個室の場合は部屋で飲ませてくれてもいいと思いますね。 相部屋ならやはりお酒は禁止になるのでしょうが、ロビーが狭いので一杯飲みたい人は我慢ですね。

後立山のシルエット、いいですね~♪
ライチョウと鹿島槍にアッパレ!です。いい山旅レポ、また読ませて下さいマセ~
不定期な山レポになりますが宜しくお願いします~。
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