テレマークで見参!毘沙門岳
Posted: 2017年3月15日(水) 21:51
2017年3月12日(日)晴れ 奥美濃 毘沙門岳 単独
毘沙門岳取付き11:00ー山頂11:45~12:35ー
尾根分岐13:20ー駐車地14:10
12日は3人パーティで大日ケ岳から天狗山に行く予定だった。
その為、見当山から下山後、高鷲スノーパークに移動し車中泊。
ところが夜中になって中止の連絡が入る。
メンバーにやむを得ない事情ができての事だった。
さて、どうしよう。
いい雪が待っているだろうが一人で天狗山に行く気にならない。
石徹白の山も好天に誘われて人が多いだろうし。
そこで手頃な毘沙門岳に行く事にした。
テレマークで一度行ってみたかったのだ。
見当山の様子から雪も豊富だろう。
ルートはイトシロシャーロットタウン跡から。
以前行った時にどうもコース取りが納得できなかったのだ。
それを確かめたい。
イトシロシャーロットタウン跡に着くと期待通りの雪。
昨日のものと思われるシュプールが幾本か残されている。
早速準備をして出発。
雪面は朝の冷え込みで固め。
しかし、この天候ですぐに緩んでくるだろう。
ゲレンデ上部の日陰ではサクサクの雪に板が沈む。
ゲレンデトップに出ると広大な雪原が開ける。
そこに残されたリフトの残骸が虚しい。
しかし振り返ると声を呑む絶景が目に飛び込む。
石徹白の集落を取り巻くように連なる白銀の峰々。
野伏ケ岳・和田山牧場跡に広がる風景に勝るとも劣らない。
すばらしいロケーションだ。 雪原を奥に進んで行くと植林帯へ入っていく。
ここからのコース取りが微妙なのだ。
初めて来た時、地形図の点線路を追って失敗。
かと言って尾根上を進むのもアップダウンがありそうだ。
そこで右岸に下りの際アップのでないようなルートを取ることにした。
斜面のトラバースになるが幸い斜度は緩やかだ。
途中、谷底に植林が続く。
そこを抜けていくと右岸に疎林の滑らかな斜面。
高低差、距離がないが滑って遊ぶには調度良さそうだ。
ここで時を過ごしても楽しいだろう。
上手い具合にルートが取れて尾根分岐点に至る。
ここからしばらくブナの稜線歩き。
多少のアップダウンがあるが
無垢の雪面にトレースを刻んでいくのが気持ちいい。 右手には目的の毘沙門岳が見えてくる。
雪は豊富そうだ。
左手には大日ケ岳。
スキー場の喧噪が耳に煩わしい。
西に目を向けると荒島岳、それに連なるは縫ケ原。
その向こうに頭を出しているのは銀杏峰か。 最後に若杉の植林と雑木林の境を登りきると白鳥高原からのルートと合流。
トレースはない。
こんなに条件がいい日なのに珍しい。
すぐに毘沙門岳の取付きの最低鞍部に出る。
そこからの急登は何度訪れても「登れるのか?」と思ってしまう。
今回もそう思いながら取り付いた。
しかし、案ずるより産むが易し。
雪質もほどよくジグザグを切って高度を稼ぐ。 急登を終えた稜線上の雪質もいい。
軽快にシール歩行していく。
ただ,何時来ても高度感を感じてしまう。
まさか高所恐怖症?
左側の成長した雪庇に注意して稜線を登っていくと
こんもりと丸く積雪した山頂に辿り着いた。
快晴の空の下、白山から北ア、乗鞍、御嶽へと続く大パノラマが広がる。
こんな景色を独り占めとはなんとも贅沢な。 南側は渋い奥美濃の峰々。
手前、西山。
奥、左から滝波山、美濃平家、平家岳。
屏風山、能郷白山も見える。
休憩を終えていよいよ滑降。
テレマークはまだ不安一杯。
しかし滑り出してみると意外とスムーズに滑る。
そして何時もの北斜面へドロップ。
んー、よちよち歩きのテレマークでも楽しい!
程よい雪質の大斜面を落ちていく。
あっと言う間に林道に降り立つ。
無垢な雪面に汚いシュプールが残ったが何度も斜面を振り返った。 林道から往路に戻ってトレースを辿っていく。
登り返しのないようにと付けたトレースが
ストレスなくゲレンデトップまで誘導してくれた。
そこでまたすばらしい風景を楽しんだ後、
雪の緩みきった斜面を最後の一滑り。
楽しいスキーハイクを締めくくった。
駐車地8:10ーゲレンデトップ8:50ー尾根分岐10:10ー毘沙門岳取付き11:00ー山頂11:45~12:35ー
尾根分岐13:20ー駐車地14:10
12日は3人パーティで大日ケ岳から天狗山に行く予定だった。
その為、見当山から下山後、高鷲スノーパークに移動し車中泊。
ところが夜中になって中止の連絡が入る。
メンバーにやむを得ない事情ができての事だった。
さて、どうしよう。
いい雪が待っているだろうが一人で天狗山に行く気にならない。
石徹白の山も好天に誘われて人が多いだろうし。
そこで手頃な毘沙門岳に行く事にした。
テレマークで一度行ってみたかったのだ。
見当山の様子から雪も豊富だろう。
ルートはイトシロシャーロットタウン跡から。
以前行った時にどうもコース取りが納得できなかったのだ。
それを確かめたい。
イトシロシャーロットタウン跡に着くと期待通りの雪。
昨日のものと思われるシュプールが幾本か残されている。
早速準備をして出発。
雪面は朝の冷え込みで固め。
しかし、この天候ですぐに緩んでくるだろう。
ゲレンデ上部の日陰ではサクサクの雪に板が沈む。
ゲレンデトップに出ると広大な雪原が開ける。
そこに残されたリフトの残骸が虚しい。
しかし振り返ると声を呑む絶景が目に飛び込む。
石徹白の集落を取り巻くように連なる白銀の峰々。
野伏ケ岳・和田山牧場跡に広がる風景に勝るとも劣らない。
すばらしいロケーションだ。 雪原を奥に進んで行くと植林帯へ入っていく。
ここからのコース取りが微妙なのだ。
初めて来た時、地形図の点線路を追って失敗。
かと言って尾根上を進むのもアップダウンがありそうだ。
そこで右岸に下りの際アップのでないようなルートを取ることにした。
斜面のトラバースになるが幸い斜度は緩やかだ。
途中、谷底に植林が続く。
そこを抜けていくと右岸に疎林の滑らかな斜面。
高低差、距離がないが滑って遊ぶには調度良さそうだ。
ここで時を過ごしても楽しいだろう。
上手い具合にルートが取れて尾根分岐点に至る。
ここからしばらくブナの稜線歩き。
多少のアップダウンがあるが
無垢の雪面にトレースを刻んでいくのが気持ちいい。 右手には目的の毘沙門岳が見えてくる。
雪は豊富そうだ。
左手には大日ケ岳。
スキー場の喧噪が耳に煩わしい。
西に目を向けると荒島岳、それに連なるは縫ケ原。
その向こうに頭を出しているのは銀杏峰か。 最後に若杉の植林と雑木林の境を登りきると白鳥高原からのルートと合流。
トレースはない。
こんなに条件がいい日なのに珍しい。
すぐに毘沙門岳の取付きの最低鞍部に出る。
そこからの急登は何度訪れても「登れるのか?」と思ってしまう。
今回もそう思いながら取り付いた。
しかし、案ずるより産むが易し。
雪質もほどよくジグザグを切って高度を稼ぐ。 急登を終えた稜線上の雪質もいい。
軽快にシール歩行していく。
ただ,何時来ても高度感を感じてしまう。
まさか高所恐怖症?
左側の成長した雪庇に注意して稜線を登っていくと
こんもりと丸く積雪した山頂に辿り着いた。
快晴の空の下、白山から北ア、乗鞍、御嶽へと続く大パノラマが広がる。
こんな景色を独り占めとはなんとも贅沢な。 南側は渋い奥美濃の峰々。
手前、西山。
奥、左から滝波山、美濃平家、平家岳。
屏風山、能郷白山も見える。
休憩を終えていよいよ滑降。
テレマークはまだ不安一杯。
しかし滑り出してみると意外とスムーズに滑る。
そして何時もの北斜面へドロップ。
んー、よちよち歩きのテレマークでも楽しい!
程よい雪質の大斜面を落ちていく。
あっと言う間に林道に降り立つ。
無垢な雪面に汚いシュプールが残ったが何度も斜面を振り返った。 林道から往路に戻ってトレースを辿っていく。
登り返しのないようにと付けたトレースが
ストレスなくゲレンデトップまで誘導してくれた。
そこでまたすばらしい風景を楽しんだ後、
雪の緩みきった斜面を最後の一滑り。
楽しいスキーハイクを締めくくった。