佐目子谷の姫の滝へ、カクレグラ(水谷岳)経由で向かい、水舟の池から銚子ヶ口と黒尾山を経由し周回しました。
【 日 付 】 2016年12月17日(土)
【 山 域 】 鈴鹿
【メンバー】 単独
【 天 候 】 曇り時々晴れ
【 ルート 】
時刻(差) 標高 距離 場所
07:35 (--:--) 0271.0m 00.0Km 佐目子谷出合 出発
08:55 (01:20) 0774.0m 02.7Km 水呑ヶ岳
09:50 (00:55) 0990.3m 04.1Km 水谷岳(カクレグラ) 休憩
10:00 (00:10) 0990.3m 04.1Km 水谷岳(カクレグラ) 出発
10:10 (00:10) 0965.0m 04.6Km 下山分岐(展望地)
11:10 (01:00) 0425.0m 06.0Km 姫が滝
12:00 (00:50) 0716.0m 07.2Km 休憩地 昼食休憩
12:15 (00:15) 0716.0m 07.2Km 休憩地 出発
12:55 (00:35) 0954.0m 08.4Km 水舟ノ池
13:15 (00:20) 1067.0m 08.9Km 水舟ノ頭
13:40 (00:25) 1074.0m 10.0Km 銚子ヶ口南峰
14:05 (00:25) 1001.0m 11.1Km 1016mピーク
14:30 (00:25) 0870.0m 12.4Km ガレ場(通過に30分)
15:25 (00:55) 0948.7m 13.4Km 黒尾山
16:40 (01:15) 0273.0m 15.6Km 国道出合
17:00 (00:10) 0271.0m 17.0Km 佐目子谷出合 到着
【 距離 】 17.0Km(内車道2.6Km)
【 累積標高 】+1995 -1995m
【 時間 】 09時間25分
Picasa(写真) : https://goo.gl/photos/ooupu6Vutm6pXBo78
ルートラボ : http://yahoo.jp/UuA_FZ
ルート地図 : http://yama-kioku.c.blog.so-net.ne.jp/_ ... p.jpg?c=a2
出発地となる佐目子谷入口から「姫が滝」までは、古くはお金明神の参拝路として整備されていたようですが、近年は参拝者の減少や豪雨による土砂崩れなどで道は荒れているようです。
そこで水谷岳(別名:カクレグラ)へ登り、そこから直下の「姫が滝」を目指すことにしました。
永源寺ダムに到着すると、水が抜かれて工事中です。 佐目子谷入口も、工事の関係でロープが張ってありますが、林道へは入っていけました。 林道入口に登山届があり、手前の駐車地に停めて出発の準備をして行きました。
下山は黒尾山からの巡視路を計画していたので、下山口を確認しますがハッキリしません・・・。 駐車地まで戻り、すぐ横の林道兼巡視路を登っていきました。
荒れた林道を奥へ進むと「鬼坂」と呼ばれる平坦地に到着しました。 周りはゴーロとなっていて、ここで巡視路は右斜面を登っていきました。
この先は巡視路の標識が頻繁に出てきて、その通りに登っていくと鉄塔を2箇所経由していき、主稜線に到着しました。
740mピーク(倒木が…)
ここからは緩やかな稜線を、水呑ヶ岳を経由して水谷岳(カクレグラ)へと向いました。
水呑ヶ岳
水呑ヶ岳から先の道は植林の急斜面となり、持ってきたチェーンアイゼンを履くことになりました。 登りつめると、手前の展望ピークでここからは以前も歩いた道ですが、余り覚えていません。
展望地から雨乞岳(右)、イブネ(中央)、水舟ノ頭(左)など
そして出発から2時間15分で、水谷岳に到着しました。
水谷岳山頂から雨乞岳やタイジョウ
さて問題はここからです。 思ったよりも雪が多く、先程の展望ピークから姫が滝に降りる予定ですが、途中の様子が分からないので迷います。
気弱になりそうでしたが、危険なら返って来ればよいと考え向うことにしました。 少し戻り展望下の斜面を灌木を頼りに降りていきます。
すぐ下は岩の多い平坦地となっており、昔は何かがあった感じです。 そこからは狭い尾根を降りていきます。
植林帯までおりると、後は獣道や当時の作業道を追って降りていきます。 遊歩道の様な広い道と合流し、少し左手に進むと姫が滝の展望地に到着しました。
展望地から姫が滝
谷まで降りて姫が滝の右斜面を登ろうとしますが、地形図では表現されていない崖となっています。 仕方なく、右手の植林から取り付きました。
急登となりますが、植林で薄く作業道がつづら折れに付いていました。 それを追い適当に登ると、何とか尾根上に到着しました。
左に踏み跡が付いていたのでそちらに向うと、尾根の先端に「塔ノ尾」と書かれた標識が掛けられていました。
塔ノ尾
ここから尾根沿いに水舟ノ池を目指しますが、序盤は岩尾根で苦労させられます。 しかし、そこを過ぎると左手から本来の道と合流し、テープなども見られ始めました。
後は黙々と水舟ノ池へと登るだけです。 この日の天気予報はハズレで、鈍よりとした雲が中々取れません。 仕方がないので風の弱い、座る石のある所で昼食休憩としていきました。
その後も忠実に尾根を登ると、前方が明るくなり水舟ノ池に到着しました。 池は朝の冷え込みで、厚く氷が張っていました。
凍る水舟ノ池
ここまで来れば、後は登山道を大峠から銚子ヶ口と黒尾山を巡るだけです。 大峠へと登りますが、この日はここまで来る人はいなかったようです。
稜線沿いは風も強く、吹き溜まりには20cmほど雪が積もっています・・・。
水舟ノ頭を振り返る(霧氷)
銚子ヶ口手前からは、4月にも上谷尻のコリカキ場に向かった時と同様、南峰で展望を見てから「黒尾山」へと向いました。
銚子ヶ口南峰からパノラマ
途中までは順調ですが、ガレ場からは慎重に進みます。 このコースはこれで3回目ですが、今回は雪が薄っすらと積もっています。
核心部の急斜面のトラバースも、ゆっくりと通過しようとしますが、溶けかけの雪と脆い斜面で土ごと滑っていきます。
一瞬の事で同仕様もありませんが、両足を踏ん張り何とか止めようとします。 それでも中々止まることはなく10m近く滑落した所で何とか停止しました。
滑落地点から上を仰ぐ
周りに手掛かりはないので、一番近い右の幹へ向います。 再度滑りかけてヒヤリとしますが、雪とその下の土砂を削り足場を確保しながら向います。
幹まで何とか辿り着き、その先も少ない手掛かりを慎重に辿りながら、何とか対岸へ辿り着くことが出来ました。
滑落地点を確認
登山道に復帰しますが、971mピークまでは気は抜けません。 無事に黒尾山へ到着すると、日没となる前に下山出来るよう予定を変更して、西尾根を大滝神社方面に向いました。
途中からは巡視路となり、薄っすらと積もった雪もなくなると、ペースを上げて日没前には八風街道へと降りていきました。
L171鉄塔からの展望(奥に御池岳)
おど+
【鈴鹿】 全山雪山の鈴鹿を姫の滝へ、しかし帰路は死にそうに…
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Re: 【鈴鹿】 全山雪山の鈴鹿を姫の滝へ、しかし帰路は死にそうに…
おどさん、おはようございます。
この山域は全く歩いていませんので、滑落部分にしかレスが出来なくて申し訳ありません。
10メートル近くも落ちたのに、ご無事で何よりでした。
私は昨年のゴールデンウイークに鈴鹿南部でやってしまったことがありますので、とても他人事とは思えません。
昨日の綿向山からの下山でも、横着をしてチェーンスパイクを履かなかったばかりに、少しだけ怖い思いをしました。
おどさんのこのレポートを読んでいたにもかかわらず、です。
自戒の念も込めて、私の当時のレポの一節を貼らせてください。
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一度歩いてある尾根を同じ登りで使ったのに、落ちてしまった・・・
風化した花崗岩が厄介だなあと前回も思ったところだ。
古びたトラロープはあるものの、あまり頼りたくない感じ。
大丈夫だろうと踏み出した足元が流れ出し、あっという間に5メートルほど落下。
ザレザレの斜面との摩擦で、自由落下よりは遅いと思うけど、スピード感は凄い。
僅か数秒のことなのに、遂に遭難かとか、何とか止まってくれとかいろいろ考えてしまう。
斜度が緩んで止まった時には彼方此方擦っている始末。
頭はヘルメットに守られて大丈夫そう。
骨折や捻挫もなさそうだ。
ただ、右肘、左掌、右臀部に違和感あり。
今日は長袖のドライレイヤーの上に、長袖のシャツだったので少しはましなのかも。
ズボンも真夏のペラペラではなくて、少し厚めが良かったみたい。
手袋をしていなかったのが痛い。
この時点で歩行不能なら多くの人に迷惑をかける遭難だったと思うとゾッとする。
もっと大きく落ちていたらどうなっていたことか。
歩けることが判ったので先へ進むことにする。
但し、当初予定の那須ヶ原山周回は中止。
高畑山ピストンして林道で帰ろう。
シャクナゲもシロヤシオも僅かだけなのが悲しい。
稜線を吹き抜ける風が冷たくては望み薄かもしれないな。
坂下峠界隈はますます崩れているみたいで、もう舗装最終地点まで車で上がるのは無理だろう。
単独行はより慎重さが求められることを再認識した出来事だった。
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この山域は全く歩いていませんので、滑落部分にしかレスが出来なくて申し訳ありません。
10メートル近くも落ちたのに、ご無事で何よりでした。
私は昨年のゴールデンウイークに鈴鹿南部でやってしまったことがありますので、とても他人事とは思えません。
昨日の綿向山からの下山でも、横着をしてチェーンスパイクを履かなかったばかりに、少しだけ怖い思いをしました。
おどさんのこのレポートを読んでいたにもかかわらず、です。
自戒の念も込めて、私の当時のレポの一節を貼らせてください。
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一度歩いてある尾根を同じ登りで使ったのに、落ちてしまった・・・
風化した花崗岩が厄介だなあと前回も思ったところだ。
古びたトラロープはあるものの、あまり頼りたくない感じ。
大丈夫だろうと踏み出した足元が流れ出し、あっという間に5メートルほど落下。
ザレザレの斜面との摩擦で、自由落下よりは遅いと思うけど、スピード感は凄い。
僅か数秒のことなのに、遂に遭難かとか、何とか止まってくれとかいろいろ考えてしまう。
斜度が緩んで止まった時には彼方此方擦っている始末。
頭はヘルメットに守られて大丈夫そう。
骨折や捻挫もなさそうだ。
ただ、右肘、左掌、右臀部に違和感あり。
今日は長袖のドライレイヤーの上に、長袖のシャツだったので少しはましなのかも。
ズボンも真夏のペラペラではなくて、少し厚めが良かったみたい。
手袋をしていなかったのが痛い。
この時点で歩行不能なら多くの人に迷惑をかける遭難だったと思うとゾッとする。
もっと大きく落ちていたらどうなっていたことか。
歩けることが判ったので先へ進むことにする。
但し、当初予定の那須ヶ原山周回は中止。
高畑山ピストンして林道で帰ろう。
シャクナゲもシロヤシオも僅かだけなのが悲しい。
稜線を吹き抜ける風が冷たくては望み薄かもしれないな。
坂下峠界隈はますます崩れているみたいで、もう舗装最終地点まで車で上がるのは無理だろう。
単独行はより慎重さが求められることを再認識した出来事だった。
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落第忍者
Re: 【鈴鹿】 全山雪山の鈴鹿を姫の滝へ、しかし帰路は死にそうに…
落第忍者さん、こん**は。 ご無沙汰しております。
>10メートル近くも落ちたのに、ご無事で何よりでした。
少しぐらいは滑るだろうと思って足を置いたので、滑落しだした時もすぐに対応できました。(焦りましたが)
>昨日の綿向山からの下山でも、横着をしてチェーンスパイクを履かなかったばかりに、少しだけ怖い思いをしました。
>おどさんのこのレポートを読んでいたにもかかわらず、です。
この時期、雪がまだ中途半端なので逆に怖いですね。 いっそ30cmほど積もってしまえば、雪自信の重みと摩擦?で途中で止まりますね。(表層雪崩が危険ですが)
>自戒の念も込めて、私の当時のレポの一節を貼らせてください。
鈴鹿のザレ場はどこも厄介ですね。 何箇所か危険箇所はありますが、今回同様その時の濡れ具合や天候でも変わるので、以前と同じ調子で歩くと滑落やいきなり崩れることもあるでしょうね。
しかし、落第忍者さんは、もんどり打って滑落したのでしょうか? 北アルプスの岩場以外ではヘルメットしていかないので、鈴鹿も場所によっては危険ですね。
今回のことはよい教訓になったので、今後の山行に活かしたいですね。
おど+
>10メートル近くも落ちたのに、ご無事で何よりでした。
少しぐらいは滑るだろうと思って足を置いたので、滑落しだした時もすぐに対応できました。(焦りましたが)
>昨日の綿向山からの下山でも、横着をしてチェーンスパイクを履かなかったばかりに、少しだけ怖い思いをしました。
>おどさんのこのレポートを読んでいたにもかかわらず、です。
この時期、雪がまだ中途半端なので逆に怖いですね。 いっそ30cmほど積もってしまえば、雪自信の重みと摩擦?で途中で止まりますね。(表層雪崩が危険ですが)
>自戒の念も込めて、私の当時のレポの一節を貼らせてください。
鈴鹿のザレ場はどこも厄介ですね。 何箇所か危険箇所はありますが、今回同様その時の濡れ具合や天候でも変わるので、以前と同じ調子で歩くと滑落やいきなり崩れることもあるでしょうね。
しかし、落第忍者さんは、もんどり打って滑落したのでしょうか? 北アルプスの岩場以外ではヘルメットしていかないので、鈴鹿も場所によっては危険ですね。
今回のことはよい教訓になったので、今後の山行に活かしたいですね。
おど+