【奥美濃】岩岳…隠れた大滝×2

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兔夢
記事: 623
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

【奥美濃】岩岳…隠れた大滝×2

投稿記事 by 兔夢 »

2011年7月21日(木) 曇り 
奥美濃 大谷〜岩岳〜上葛谷 単独

6:20 東板谷屋岳登山口 → 6:45 大谷入渓 → 8:00 40m滝 → 9:30 30m滝 → 10:50〜12:15 岩岳三角点 → 15:10 上葛谷林道終点 → 15:55 駐車地 

 台風一過で今日は天気が落ち着きそうだ。久し振りに根尾へ向かおう。
 東板屋の奥にある上葛谷橋を渡って右に折れ田畑を左右に見ながら終点まで行くとそこが岩岳への登山口。車を邪魔にならないところに停め出発。
 登山道を辿って植林の中を歩いていく。道が水平になると登山道と大谷へ向かう道が別れる。大谷へは水平な道を進む。
 急斜面の植林帯をトラバースしていくと谷が近づいてくる。二つ目の谷が目的の大谷だ。入渓地点からいきなり滝があるが水量が多くてここは巻いた。
 少し行くと古い取水施設がある。現在でも使われているようだ。ここを越えていくと暗いゴルジュの奥に6m程の滝。ここは右手側をシャワーで登る。水温が高いのか全身濡れても冷たさを感じない。
 小滝を越えたところの8mほどの滝は水量が少なければ直登できそうな雰囲気だが今日は無理。左手から巻いていく。その後は登り頃の小滝が連続しなかなか楽しい。
 6m、8mもいくつか現れ巻いたり直登したりながら越えていく。ほとんどゴーロや瀬といったところがない。
 谷が緩やかに右に折れだしたのでそろそろ左手から沢が合わさってくるはずだ。大滝があるようなのでそちらに向かいたいのだが地形図で見ると分かりにくそうな沢だ。ひょっとしたらもう出合を通り過ぎているのかもしれない。それならそれで今歩いている沢も前方に連瀑帯が見えて面白そうなのでこのまま進んでいってもかまわないと思っていると視界の左手にふっと写るものが。気になってそちらを見ると、おお!目を見張らんばかりの垂瀑がかかっているではないか。あわててそちらの沢に入っていく。
 滝の規模は40m程だろうか。よく見ると垂瀑ではなくて多段になっているようだ。台風の後で水量が多いためだろう、思っていたより豪快だ。すばらしい。岩岳にこんな滝があろうとは。
[attachment=2]P7210042.JPG[/attachment]
 しばらく見とれた後魅入られたように手前の2m程の滝をあがって大滝の下に立った。見上げる姿もすばらしい。そしてまた魅入られたように右手に落ちる8mほどの斜瀑を登りはじめた。しかし落ち口の手前でつまった。ホールドが見つからない。クライムダウンするのも怖い。
 考えた末、ハーケンを打ってみたが適当なリスがない。最後はハンマーがどこかに引っかからないかと振っていると上手く落ち口に引っかかった。これを頼りによじ登ろうとしたがやはりあと一手、ホールドがない。もがいているうちにあろうことかハンマーが外れ滑落。斜瀑だったから大した怪我にはならなかったものの怖くてもクライムダウンすべきだったと猛反省。そもそも登るべきではなかった。
 気を取り直して右手側の岩から登っていくと簡単に滑落した滝上に出て大滝も容易に巻く事ができた。
 大滝の上は巨岩帯からゴーロになりやがて8m程の滝を2、3巻いて越えていくと二つ目の大滝が現れる。
 今度のは落差30mといったところだろうか。先ほどの滝より上部にあるため水量は少なくその分迫力には欠けおしとやかな感じだ。といってもこのような山中で静かに落ちている姿はなにか惹かれるものがある。
[attachment=1]P7210065.JPG[/attachment]
 この大滝は左手の小沢を少し登り間の尾根を乗っ越して巻いた。落ち口からは板屋や樽見の集落が見下ろせた。
 その後も6m程の滝が2、3現れたが何れも巻いていよいよ流れが細くなり源頭部となる。急な沢筋が続くがヤブはそれほどでもなく沢筋から離れても比較的登りやすかった。しかし湿度が高く汗が吹き出てきて暑くてかなわなかった。
 最後は山頂東側の尾根に出る。そこから薮をかき分けて一旦登山道に出て登頂。最近あまり登られていないのか登山道はヤブがかなりかぶっていた。また三角点広場も以前来た時より随分灌木が茂っており展望は得られなかった。奥美濃らしさを取り戻しつつあるといったところだろうか。
 下山は山頂から西に落ちる上葛谷を下降していった。
 急斜面を下りて沢筋に出ると岩壁が左右にあり「岩岳」という名前の由来がわかるような感じだ。登山道を登った時は何故「岩岳」というのか疑問だったが今回沢を登り下りして納得した。こんなところだから上部で早くも懸垂下降。降りてみるとそこは人工的なきれいな岩屋で奥に何か安置されているのではないかと思わせるようなところだった。
 下るに従って滝も現れ始める。クライムダウンできるものもあったが慎重にいかないと危ない。
 40分程下ったところで前方に険悪そうなゴルジュが現れた。大滝がかかっているようで降りられそうにない。左右の山腹を見ると左岸側は岩稜っぽい。右岸側の方が良さそうに見えたのでそちらをトラバースしていく。
 滑落したら底まで止まりそうにない斜面をヒヤヒヤしながら慎重に進む。しかしゴルジュの終わり位まで進んでも30mのロープで下降できそうなところがない。どうしようと思って対岸を見ると下りやすそうな枝沢があるではないか。で再びヒヤヒヤしながらトラバースして元に戻り左岸側をよじ登ると案外簡単に小尾根の上に出た。
 小尾根の上には驚いた事に古い石垣が残っていた。多分炭焼のものだろう。こんなところにもこんなものを築くなんて人間の営みのすごさを改めて知る思いがした。
 小尾根から枝沢には簡単に降りる事ができ出合付近の滝を懸垂して無事ゴルジュを越える事ができた。ゴルジュは5〜6mの滝の連瀑帯だった。
[attachment=0]P7210118.JPG[/attachment]
 この辺りから3〜5m程の滝が次々に現れる。これを左岸や右岸の山腹を巻いてやり過ごしていく。やがて左岸側に植林帯が現れ踏み跡もちらほら見受けられるようになる。滝はビックリするような大きなものはないが途絶える事なく現れる。こちらの沢を遡行しても楽しそうだ。下部には大きな釜を持った滑滝があったりしていい感じだ。
 唐突な感じで左岸側に林道が現れる。あがってみるときれいに舗装された立派なものだ。後はテクテクと林道を歩いていくのみ。
 駐車地につくと車の近くで農婦が鎌で草刈りをしていた。子どもの頃から板屋でずっと育ったというこの方に「大谷」という名前を教えてもらった。この方が東板屋のお店のところから岩岳の大滝が見えると言うので帰りにそこから双眼鏡で確認すると確かに大滝が見えた。姿と場所からいって多分上の大滝だろう。
添付ファイル
P7210118.JPG
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P7210065.JPG
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P7210042.JPG
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グー(伊勢山上住人)
記事: 2227
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
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Re: 【奥美濃】岩岳…隠れた大滝×2

投稿記事 by グー(伊勢山上住人) »

兎夢さん、こんばんは~。

グーが兎夢さんにレスをつける時は・・・・・

もがいているうちにあろうことかハンマーが外れ滑落。

久しぶりに、やってくれましたね~。

モウ、バリバリの沢屋さんですね。 山岳会の先輩を引っ張って行くし。

そばつるさんも一人歩きをしだしたし。

お互い、安全山遊びに徹しましょう。

                             グー(伊勢山上住人)
兔夢
記事: 623
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 【奥美濃】岩岳…隠れた大滝×2

投稿記事 by 兔夢 »

グー(伊勢山上住人) さんが書きました:兎夢さん、こんばんは~。

グーが兎夢さんにレスをつける時は・・・・・

もがいているうちにあろうことかハンマーが外れ滑落。

久しぶりに、やってくれましたね~。

モウ、バリバリの沢屋さんですね。 山岳会の先輩を引っ張って行くし。

そばつるさんも一人歩きをしだしたし。

お互い、安全山遊びに徹しましょう。

                             グー(伊勢山上住人)
グーさん、ご無沙汰してます。
多分ここに引っかかってくるんだろうなあと思ってました。
沢には行ってるけどバリバリの沢屋ではないですね。
あまり難しそうなところ行ってないしちょっと難しそうだとすぐ巻いちゃうし。
相変わらず滝を登るのがへたくそだし。
会の方ではどちらかというと引っ張っていってもらってますよ。
すごい人が多いです。
還暦過ぎてるとは思えない人たちばかりです。
そばつるはそばつるで頑張ってますね。
放置されるのが嫌になったんでしょう。
安全登山で行きたいですね。肝に銘じます。
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