【南台高】 加茂助谷の頭・沖見高・千尋高

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kitayama-walk
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登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
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【南台高】 加茂助谷の頭・沖見高・千尋高

投稿記事 by kitayama-walk »

【日 付】 2016年11月26日(土)
【天 候】 晴れ後曇り
【山 域】 台高南部
【メンバー】 草川啓三氏、kitayama-walk
【コース】 8:00花抜峠登山口(駐車地)-9:15花抜峠9:25-10:45沖見峠-11:00沖見高10:15-10:20沖見峠-11:55▲加茂助谷の高-12:00ランチ場12:30-12:40苔の広場-13:40花抜峠-14:00花抜山-14:20千尋峠-14:40▲千尋の高14:50-15:10千尋峠-15:50駐車地

GPS軌跡図
GPS軌跡図
 
 久しぶりの台高山行を考えた。前回は、日出ヶ岳(1695.1m)から西谷高(1461m)に歩き、粟谷小屋からシャクナゲ坂を登り、テンネンコウシ高(1431m)を踏んで日出ヶ岳に戻ってきたことがあった。大台ヶ原の象徴ともいうべき日出ヶ岳の東にテンテンコウシ高があり、その東に加茂助谷の頭(1380.3m)という、ちょっとおもしろい名前の山がある。この山に登ってみようと調べてみた。どうやら、紀北町海山区船津から父ヶ谷大台林道を使ってアクセスすることができるようだ。近くの山も調べてみたところ、加茂助谷の頭の北に沖見高(1252m)があり、また林道が大杉谷方面に越す千尋峠の近くに千尋の高(843.3m)という三角点ピークがある。この3つのピークを踏もうという計画を立ててみた。今回は、台高はあまり歩いていないという草川さんをお誘いして二人で出かけることにした。

<アクセス>
 京都・滋賀方面からは、新名神→伊勢道→紀勢道を飛ばして、海山ICで下り、R42を少し戻って往古橋を渡ったところの信号で左折して町道大台線に入る。少し走ると舗装道路から未舗装のダートな父ヶ谷大台林道となり、水たまりが結構ある道を走ることになる。高度を上げていくと水たまりはなくなったが、くねくねと曲がる林道を奥へ奥へと走っていく。林道としてはそれほど悪路ではなく、一部は舗装部分も残っていた。林道の途中で左手に滝が見えてきたが、これは小木森の滝であろう。往古橋から約40分走ったところ、標高500mあたりで「花抜峠登山口」という標識があった。林道の左が少し膨らんでいるので、ここに車を駐めることにした。

<登山口~花抜峠>
 登山口の標識のあるところから狸谷に下ったところが二俣になっているが、ここで左俣に入っていきそうになる。しかし、渡渉してほんの少し戻ると、右手に取り付きがある。よく見るとトラロープがある。左に支谷を見ながら、これに沿ってつけられた山道を辿っていく。しばらく進むと渡渉があり、左に渡ると植林の中に山道となる。植林の中にしっかりとした道が続いている。あまりおもしろくない道であるが、山腹をトラバースしていて傾斜を感じさせない。所々で石垣があったりして、昔から使われてきた歴史も感じさせる。やがて回り込むようにして尾根に出てきた。ここからは左手に海の眺望が開けるところが出てくる。渡ってきた往古橋が見え、その向こうには尾鷲湾と佐波留島が見える。涸れた谷を渡ると山道が崩壊していて小さな梯子が掛けられているところを通過する。再び山道は山腹をトラバースしていく。やがて大きく右に回り込んでいくと、枯れたシダの中を通過し、花抜峠に出てきた。峠は小さな広場のようになっていて、やけに明るい。小休止にはもってこいの場所である。花抜峠(標高999m)の標柱が立っていて、ここからも海の景色が望める。
明るい花抜峠です
明るい花抜峠です
<花抜峠~沖見高>
 花抜峠からは尾根伝いに加茂助谷の頭に稜線が延びているが、まずは沖見高に行くことにした。尾根の右側に古道が延びている。地形図にも尾根の北側に登山道が記載されている。最初はしっかりとした山道であるが、やがて荒れてきて何度も崩落しているところを通過することになる。途中で加茂助の頭に向かう道と分岐して右に行くことになるが、その分岐点もよくわからないままに古道を進んだ。北東方向に出っ張った尾根を回り込むようにして歩いたが、これを乗り越す道があったのかも知れない。やがて進行方向が北になり、さらに何度も崩壊しているところを慎重に通過するが、大きく山抜けしているところに出くわした。ここはトラバースすることができない。かといって高巻きもかなり登らなければならないと思案していると、下の方にひらりひらりとしているテープがあった。なるほど、ここは一旦下ってから登り直すことになる。30mほど下って谷を渡り、木の根をつかみながら登り直して古道に復帰した。加茂助谷の頭から沖見高に延びている尾根の東側の山腹をトラバースしていくと、やがて沖見峠(1190m)に出てきた。ここも花抜峠と同じように明るいところである。峠からは60mほどの登りで沖見高に着く。途中は左が自然林、右が植林という尾根をゆるやかに登っていく。山頂手前の尾根から右に少し行くと沖見高山頂に到着した。山頂は明るい自然林になっているが、眺望がないのは残念であった。試しに少し北側に下ってみると、左側に少し眺望の開けたところがあった。ここからは、鯎谷高がピラミダルに見え、その右向こうには池木屋山の東尾根である野江股の頭、白倉山、古ヶ丸山、迷岳などを眺望することができた。

<沖見高~加茂助谷の頭~ランチ場>
 沖見高で暫し休憩した後、沖見峠まで引き返した。ここからは加茂助谷の頭までは尾根を登って行くことになる。沖見峠からはすごく快適な登りとなる。自然林の中の登りで、次第にブナが出てくる。こうなるとウキウキ気分になってくる。尾根の右手に眺望が出てくる。日出ヶ岳、西谷高、七ッ釜高があり、その右向こうには台高主稜線の山々が見える。北の方向は青空が広がっているが、南方向には雲が出てきている。予報では午後からは次第に雲ってきて、夕方からは雨になるという。少し早めに雲が出てきているようだ。緩やかな尾根を登っていき、加茂助谷の頭の北にある小ピークから左に向かって進むと加茂助谷の頭に到達した。この山頂も残念ながら樹林があって眺望がないが、三等三角点があった。この三角点の点名は「嘉茂助」で明治36年7月に選定されている。眺望がなかったので、暫しの滞在で南に向かう。一旦下って登り返すと正面に岩場のピークがある。これは与八郎高と呼ばれるピークである。すでに雲ってきていたこともあって、テンションが下がってしまい、左側をトラバースしてしまった。そこから少し下ったところに自然林の中の平坦地があったので、ここでランチタイムにすることにした。今日はキムチ鍋である。もちろん、アワワは欠かせない。じっとしていると寒くなってくるので温かい鍋はもってこいである。
加茂助谷の頭の山頂です
加茂助谷の頭の山頂です
<ランチ場~花抜峠>
 小一時間のランチタイムの後、尾根伝いに下っていくと、苔のむしたところに出てきた。ここが「苔の広場」と呼ばれるところである。ここでは大きく左に回り込んでいくことになる。少し荒れてはいるが、堀状の道が続いている。自然林の疎林の中をゆっくりと進んでいく。やがて加茂助谷の頭から直接下りてくる道を合流して尾根伝いに行こうとしたところ、登山道は左にあった。そのまま尾根を直進しようと思ったが、登山道が明瞭であったため、こちらを進むことにした。やがて左から大きく右に回り込んでから再び尾根伝いに道が続いている。左手下には往路で歩いた古道が見え隠れてしている。古道はP1094の手前で左に迂回しながら進んでいくと花抜峠にやってきた。

<花抜峠~千尋ノ高>
 花抜峠からは稜線上を歩き、花抜山(P1037)から千尋峠に向かう。花抜山の手前では再び海の景色が見えるところがあった。花抜山山頂は眺望がなく、山頂からの尾根道は地形が複雑になっている。GPSで方向を確認して進むと、急降下していくことになる。ここには固定ロープが設置してあるので、方向が間違っていないことを確認することができる。さらに直進してしまいそうな尾根を左に下っていくとあとは千尋峠まで尾根伝いに歩けばよいことになる。千尋峠は最低鞍部という印象のところであり、この下に千尋隧道(トンネル)が通っている。ここから再び登り返して千尋(せんぴろ)ノ高をめざす。ランチ後の重たい身体が軽くなってきたので、いい調子で登っていける。途中で左手の眺望があり、仙千代ヶ峰が大きく見えているところがある。ただ注意しなければならないところが2箇所あり、いずれも左に取ることになる。2つ目の分岐を左に取ると間もなく山頂に到達した。山頂は樹林に覆われているが、西側が伐採されていて、ここからは加茂助谷の頭が眺望することができるところである。しかし、ちょうどガスがかかってきてしまい、加茂助谷の頭を拝むことができなかった。点名「千尋」の三等三角点を確認して引き返すことにした。
千尋高の少し手前から見た写真です
千尋高の少し手前から見た写真です
千尋高です
千尋高です
<千尋ノ高~花抜峠登山口>
 千尋ノ高からも来た道を忠実に千尋峠に戻った。ここからはトンネルに下っていこうと思うのだが、道は左についていた。やがてジグザグになりながら下っていくことになったが、どうやらトンネルのところに下りていくわけではなさそうであった。そこで、適当なところで斜面を下って林道に出ることにした。林道を少し戻ってトンネルを見ることにした。トンネルに入って向こう側に行くと、その入口が通行止めになっていた。どうやら国有林になっている大杉谷の方に行かせないらしい。引き返して林道を25分ほど歩くと花抜峠登山口に戻ってきた。
千尋隧道(南側から)
千尋隧道(南側から)
添付ファイル
沖見高の山頂です
沖見高の山頂です
花抜峠の登山口があります
花抜峠の登山口があります
最後に編集したユーザー kitayama-walk [ 2016年12月13日(火) 10:16 ], 累計 2 回
written by kitayama-walk
シュークリーム
記事: 2065
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【南台高】 加茂助谷の頭・沖見高・千尋高

投稿記事 by シュークリーム »

美しい三角錐の嘉茂助谷ノ頭
美しい三角錐の嘉茂助谷ノ頭
キタさん、おはようございます。この前はどもでした。
花抜峠登山口には2回続けて行ってるんですが、26日だけは鈴鹿の方に行っていて留守してました。この日に行っていれば会えたんですねえ。といっても、一昨日会いましたけど(^^;)。


林道の途中で左手に滝が見えてきたが、これは小木森の滝であろう。往古橋から約40分走ったところ、標高500mあたりで「花抜峠登山口」という標識があった。林道の左が少し膨らんでいるので、ここに車を駐めることにした。

林道から小木森滝がきれいに見えます。あんなところに簡単にいけるとは思えないけど、ほんとに簡単に行けてしまいますねえ。
「花抜峠登山口」の標識は昔は朽ちた杭だけだったけど、最近は看板が増えていますね。ネットで情報が入るせいか、最近はこのルートで嘉茂助谷ノ頭に登る人も結構いるんでしょうねえ。テープなどもやたらに増えているし。


再び山道は山腹をトラバースしていく。やがて大きく右に回り込んでいくと、枯れたシダの中を通過し、花抜峠に出てきた。峠は小さな広場のようになっていて、やけに明るい。小休止にはもってこいの場所である。花抜峠(標高999m)の標柱が立っていて、ここからも海の景色が望める。

ここは休憩するにはいいところです。

 花抜峠からは尾根伝いに加茂助谷の頭に稜線が延びているが、まずは沖見高に行くことにした。尾根の右側に古道が延びている。地形図にも尾根の北側に登山道が記載されている。最初はしっかりとした山道であるが、やがて荒れてきて何度も崩落しているところを通過することになる。途中で加茂助の頭に向かう道と分岐して右に行くことになるが、その分岐点もよくわからないままに古道を進んだ。北東方向に出っ張った尾根を回り込むようにして歩いたが、これを乗り越す道があったのかも知れない。やがて進行方向が北になり、さらに何度も崩壊しているところを慎重に通過するが、大きく山抜けしているところに出くわした。

おお、こっちへ行きますか。私はこのルートはまだ歩いたことがありません。

 沖見高で暫し休憩した後、沖見峠まで引き返した。ここからは加茂助谷の頭までは尾根を登って行くことになる。沖見峠からはすごく快適な登りとなる。

ここは歩きやすくて気持ちのいいところですね。

一旦下って登り返すと正面に岩場のピークがある。これは与八郎高と呼ばれるピークである。すでに雲ってきていたこともあって、テンションが下がってしまい、左側をトラバースしてしまった。そこから少し下ったところに自然林の中の平坦地があったので、ここでランチタイムにすることにした。今日はキムチ鍋である。もちろん、アワワは欠かせない。じっとしていると寒くなってくるので温かい鍋はもってこいである。

晴れていると当然与八郎高でランチになるんですが、残念だったですね。

2つ目の分岐を左に取ると間もなく山頂に到達した。山頂は樹林に覆われているが、西側が伐採されていて、ここからは加茂助谷の頭が眺望することができるところである。しかし、ちょうどガスがかかってきてしまい、加茂助谷の頭を拝むことができなかった。点名「千尋」の三等三角点を確認して引き返すことにした。

千尋の高にはまだ行ったことがないなあ。

 千尋ノ高からも来た道を忠実に千尋峠に戻った。ここからはトンネルに下っていこうと思うのだが、道は左についていた。やがてジグザグになりながら下っていくことになったが、どうやらトンネルのところに下りていくわけではなさそうであった。そこで、適当なところで斜面を下って林道に出ることにした。

ここは道なりに行けば簡単にトンネルのところに出るはずなんですけど。私も最初に行ったときは途中で斜面を下りてしまいました。
                         @シュークリーム@
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【南台高】 加茂助谷の頭・沖見高・千尋高

投稿記事 by zipp »


 kitayamaさん、こんばんは。
昨日、keikokuさんが、kitayamaさんの古いスレッドにレスを返していてわたしのハンドルが出てきてびっくりしたのですが、シュークリさんのスレッド読んで氷解しました。
 遠方からこの時期、何度もよくぞ足を運ばれました。

大台ヶ原の象徴ともいうべき日出ヶ岳の東にテンテンコウシ高があり、その東に加茂助谷の頭(1380.3m)という、ちょっとおもしろい名前の山がある。
 山高地図に載っている「テンネンコウシ高」という不思議な名前の由来ですが、これは多分「テンネンコウシン」のことだろうと思います。
大台ケ原・大杉の国有林は伐採された後に植林されたわけですが、この山腹は「天然更新」、つまり伐採跡をそのまま自然の更新に任せたことがこの名の由来だと思います。
実際堂倉の橋の袂から尾根をテンネンコウシ高に登りましたが、植林されていないアセビ茂る山でした。

父ヶ谷大台林道
 大台林道とか呼んでいませんが、正式にはそういう名前なんですよね。幸いなことに父ヶ谷まで繋がっていませんが。

峠は小さな広場のようになっていて、やけに明るい。小休止にはもってこいの場所である。花抜峠(標高999m)の標柱が立っていて、ここからも海の景色が望める。
 ここは、休憩せざるを得ない広場ですね。気持ち良いところ。
以前は、スズタケが生い茂ってたんですが、台高北部に少し遅れてイワヒメワラビ繁茂するところとなってしまいました。

 花抜峠からは尾根伝いに加茂助谷の頭に稜線が延びているが、まずは沖見高に行くことにした。尾根の右側に古道が延びている。
 この花抜き峠は、昔の道の要の場所で、谷沿いに北に道を降りれば旧御料林事務所跡、右に道型を辿れば、近鉄が開発する前の大杉へ抜ける道なんです。
 kitayamaさんが辿った道は、吉野の山林王・土倉氏が、吉野・筏場から大台辻、沖見峠、花抜峠、船津へと切り開いた道です。
 沖見峠までも荒れていますが、沖見峠から大台林道はさらに荒れています(^^;。

やがて沖見峠(1190m)に出てきた。ここも花抜峠と同じように明るいところである。
 この峠も周りが自然林の二次林で気持ち良いところ。
吉野からこの土倉古道を進むと、ここで初めて海が見えることから、「沖見峠」と名付けられたそうな。
 わたしは、この沖見高は未踏だったんだ。

沖見峠まで引き返した。ここからは加茂助谷の頭までは尾根を登って行くことになる。沖見峠からはすごく快適な登りとなる。自然林の中の登りで、次第にブナが出てくる。こうなるとウキウキ気分になってくる。尾根の右手に眺望が出てくる。
 この尾根いいですよね、太いブナやミズナラ、それに眺望。テンション上がります(^^)

一旦下って登り返すと正面に岩場のピークがある。これは与八郎高と呼ばれるピークである。すでに雲ってきていたこともあって、テンションが下がってしまい、左側をトラバースしてしまった。
 う~ん、先日は嘉茂助谷ノ頭の本峰に登るのはパスしたけど、この眺望のいい南峰ではしばし休憩をしたよ。
kitayamaさん、眺望のいい日にまたおいでください(^^)。

やがて加茂助谷の頭から直接下りてくる道を合流して尾根伝いに行こうとしたところ、登山道は左にあった。そのまま尾根を直進しようと思ったが、登山道が明瞭であったため、こちらを進むことにした。やがて左から大きく右に回り込んでから再び尾根伝いに道が続いている。
 登山道と云うより、木馬道ですが、この道も崩れているので尾根を行く方が眺望もあって楽かな。

花抜山山頂は眺望がなく、山頂からの尾根道は地形が複雑になっている。GPSで方向を確認して進むと、急降下していくことになる。ここには固定ロープが設置してあるので、方向が間違っていないことを確認することができる。
 わたしは、何年か前の年末、千尋峠から日出ヶ岳をピストンして星明りの中、この山を降りたけどなんとか間違えずにおりますた(^^)。
いまや、ロープも設置されているんですね。

2つ目の分岐を左に取ると間もなく山頂に到達した。山頂は樹林に覆われているが、西側が伐採されていて、ここからは加茂助谷の頭が眺望することができるところである。
 千尋ノ高手前で、左に入ると岩場があって、大杉谷方向を望められる展望地があったように記憶してます。

 千尋ノ高からも来た道を忠実に千尋峠に戻った。ここからはトンネルに下っていこうと思うのだが、道は左についていた。やがてジグザグになりながら下っていくことになったが、どうやらトンネルのところに下りていくわけではなさそうであった。そこで、適当なところで斜面を下って林道に出ることにした。
 この道は、大台林道無き時代の道なので、左・船津側に辿れば、大台林道で道が無くなります。
右側に辿れば、大杉側のトンネル出口付近に道は繋がっています。

 草川さんの著作は、「鈴鹿の山を歩く」(あってる?)しか持ってないけど、親近感を感じられた方でした。
草川さんは、この山行を楽しんでもらえたのかな?
   zipp
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
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Re: 【南台高】 加茂助谷の頭・沖見高・千尋高

投稿記事 by kitayama-walk »

 シュークリさん、こんにちは。
 おそ~いレスになってしまいました。ごめんね。

> キタさん、この前はどもでした。
> 花抜峠登山口には2回続けて行ってるんですが、26日だけは鈴鹿の方に行っていて留守してました。
> この日に行っていれば会えたんですねえ。といっても、一昨日会いましたけど(^^;)


 いやあ、あんなところ(マブシ嶺の北)でバッタリ出会うなんで思ってもみませんでした。と思いながら、よく考えてみると
そうでもなかったんだと。台高南部周辺を縄張りにされているシュークリさんなら遭遇してもおかしくない。想定内だと。

> 「花抜峠登山口」の標識は昔は朽ちた杭だけだったけど、最近は看板が増えていますね。
> ネットで情報が入るせいか、最近はこのルートで嘉茂助谷ノ頭に登る人も結構いるんでしょうねえ。


 ネット(ヤマレコ)で検索して、花抜峠の登山口に標識があることはわかっていました。長い林道をどんどん上っていく
ものだから、どのあたりなのか不安でしたが、無事発見しました。今回の登山は、加茂助谷の頭に登ることはメインでし
た。加茂助だけではもったいないので、それに沖見高と千尋高をセットして登ったということです。

> ここ(花抜峠)は休憩するにはいいところです。

 確かに、山道を辿り、これから尾根に沿って歩く前に休憩するのにちょうどいいですね。海が見える高台というイメージ
でした。往路だけでなく復路でも通過しましたので2回通りました。
花抜峠からの海の眺望
花抜峠からの海の眺望
> おお、こっち(沖見高)へ行きますか。私はこのルートはまだ歩いたことがありません。

 どちらから先に登るか迷いましたが、低い沖見高から登ろうと思いました。加茂助の分岐になっているところがよくわか
らなかったのですが、古道が続いていましたので、それに沿って歩いてしまいました。途中で大きな山抜けがあったこと
は前に書きましたが、ここは高巻きするより下って谷を渡った方がいいですね。ちょっと下を見たらテープがついていまし
たよ。

> (沖見峠からは加茂助谷の頭までは)ここは歩きやすくて気持ちのいいところですね。

 今回の山行では最も気持ちのよかったところでした。ここを歩いたときはまだ青空が広がっていましたので。
沖見峠から加茂助への稜線を行く
沖見峠から加茂助への稜線を行く
> 晴れていると当然与八郎高でランチになるんですが、残念だったですね。

 沖見峠から加茂助に向かう途中から南方向に雲が出始めました。まだ東西や北方向は青空が広がっていました。
加茂助の南側の小ピークが与八郎高と呼ばれることはわかっていました。実際に行ってみたら岩場になっていること
がわかりました。ちょっと登ればいいのですから、曇っていても登ればよかったとちょっと後悔です。加茂助には眺望
がなかったのですから。

> 千尋の高にはまだ行ったことがないなあ。

 これ、「ちひろ」ではなく、「せんぴろ」と読むんですね。千尋谷は大杉谷の支流で千尋滝があるところですね。
まだ訪れたことはありませんが。千尋高からは加茂助が見られると聞いたのですが、ガスっていて見ることができず
残念でした。加茂助は遠くからみると、形がよく雄大なイメージがします。

> (千尋峠)ここは道なりに行けば簡単にトンネルのところに出るはずなんですけど。
> 私も最初に行ったときは途中で斜面を下りてしまいました。


 道なりに左に行ってしまいました。すぐにジグザグになっていたのでそのままトンネルの下に降りれると思ったのです。
しかし、そうなりませんでした。どんどんトンネルから離れていくものだから途中で適当に斜面を下りました。下る場所を
間違えると崖になっているで降りられなかったところでした。めでたし、めでたし。
written by kitayama-walk
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
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Re: 【南台高】 加茂助谷の頭・沖見高・千尋高

投稿記事 by kitayama-walk »

 zippさん、こんにちは。
 遅いレス、ご勘弁を。

> 遠方からこの時期、何度もよくぞ足を運ばれました。

 京都から台高南部というと、さぞかし遠いと思われますが、時間的には意外と近い。高速が延びているので、鈴鹿より
1時間ほど余分に走ればいいという感覚になっています。同じ台高でも北部のあたりは、高速を下りてから一般道に時間
がかかるので大して変わらないという感じですね。

> (父ヶ谷大台林道)大台林道とか呼んでいませんが、正式にはそういう名前なんですよね。
> 幸いなことに父ヶ谷まで繋がっていませんが。


 このあたりの林道はやたら長いですね。それだけに通行止めではないかと心配です。事前に情報を得ようと努力して
いますが。しかし、父ヶ谷というのはずっと北にあって、宮川ダムに注ぎ込んでいる谷ですよね。山ノ神の頭から馬ノ鞍
峰に向かう途中に「父ヶ越」と呼ばれるところがありました。地図を見ると、ここは父ヶ谷の源頭に近いところですね。

> (花抜峠)ここは休憩せざるを得ない広場ですね。気持ち良いところ。
> 以前はスズタケが生い茂ってたんですが、台高北部に少し遅れてイワヒメワラビ繁茂するところとなってしまいました。


 そうなんですか。鈴鹿ばかりでなく、台高も笹が枯れているんですよね。竹が枯れて、代わりにシダ類が繁茂するよう
になりましたか。そんなところは他にもありますね。

> この花抜峠は昔の道の要の場所で、谷沿いに北に道を降りれば旧御料林事務所跡、右に道型を辿れば、近鉄が
> 開発する前の大杉へ抜ける道なんです。kitayamaさんが辿った道は、吉野の山林王・土倉氏が吉野・筏場から大台辻、
> 沖見峠、花抜峠、船津へと切り開いた道です。


 なるほど地図を見れば、そういうことがわかりますね。
 土倉古道と呼ばれている道ですね。以前に西谷高から尾根伝いに東に下って林道を粟谷小屋に歩いたときに「土倉古道」
という表示を見ました。
「土倉古道」の表示
「土倉古道」の表示
> (沖見峠)この峠も周りが自然林の二次林で気持ち良いところ。
> 吉野からこの土倉古道を進むと、ここで初めて海が見えることから、「沖見峠」と名付けられたそうな。

 なるほど、峠名の由来ですね。でも、今はその沖(海)は見えませんね。
沖見峠は気持ちのよいところでした
沖見峠は気持ちのよいところでした
> (沖見峠からはすごく快適な登り)この尾根いいですよね。
> 太いブナやミズナラ、それに眺望。テンション上がります(^^)


 はい。そのとおりです。特に晴れていると、周囲が明るくてとてもハイテンションになりますね。
尾根には太いブナが林立
尾根には太いブナが林立
西側の眺望も広がっています
西側の眺望も広がっています
> (与八郎高と呼ばれるピーク)先日は嘉茂助谷ノ頭の本峰に登るのはパスしたけど、
> この眺望のいい南峰ではしばし休憩をしたよ。kitayamaさん、眺望のいい日にまたおいでください(^^)。


 本当に惜しいことをしました。またいつか訪れるであろうと思いますので、そのときには与八郎の高で乾杯することに
します。

> 登山道と云うより、木馬道ですが、この道も崩れているので尾根を行く方が眺望もあって楽かな。

 普通は尾根を歩くのですが、このときは往路でシャクナゲがあるのを見て、尾根にシャクナゲがあるのではないかと
心配なって尾根を歩くのを止めたというわけです。実際にはシャクナゲのやぶこぎはないのですね。

> (花抜山山頂からの尾根道は地形が複雑になっている)
> 私は、何年か前の年末、千尋峠から日出ヶ岳をピストンして星明りの中、この山を降りたけどなんとか間違えずに
> 下りました。今や、ロープも設置されているんですね。


 山頂からすぐのところが間違えやすいと思います。ここにはロープが設置してあるので、今はわかります。
 ロープは山頂直下だけでなく、さらにありますよ。

> 千尋ノ高手前で、左に入ると岩場があって、大杉谷方向を望められる展望地があったように記憶してます。

 今は、山頂のところの西側が伐採されていて、ここからの眺望はあります。加茂助を眺めることができると思うのです
が、そのときはガスがかかっていたので実際には見ることができませんでしたね。

> (千尋峠の)この道は、大台林道なき時代の道なので、左・船津側に辿れば、大台林道で道が無くなります。
> 右側に辿れば、大杉側のトンネル出口付近に道は繋がっています。


 なるほど、右側に下れば、トンネルの反対側(大杉谷側)に出たのですね。左側に行ったので間違ったのですね。

> 草川さんの著作は、「鈴鹿の山を歩く」(あってる?)しか持ってないけど、親近感を感じられた方でした。
> 草川さんは、この山行を楽しんでもらえたのかな?


 本のタイトルは合っていますよ。この本は2003年に発行されています。私は、このフィールドノートを参考にして、鈴鹿の山
を結構歩きました。草川さんは、台高の山にはあまり登っていないようです。今回の山行では、台高の山は、鈴鹿や比良とは
違いスケールの大きさを感じたと言っておられました。それでもう一度(12/11)に、今度はマブシ嶺に一緒に登りました。
草川啓三著「鈴鹿の山を歩く」
草川啓三著「鈴鹿の山を歩く」
written by kitayama-walk
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