【鈴鹿】雪の静ヶ岳をめぐる沢行  静ヶ谷・太夫谷

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わりばし
記事: 1762
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

【鈴鹿】雪の静ヶ岳をめぐる沢行  静ヶ谷・太夫谷

投稿記事 by わりばし »

【日 付】2016年12月11日(日)
【山 域】鈴鹿
【コース】静ヶ谷駐車場8:30---10:20大トチ---11:35静ヶ岳---15:00静ヶ谷駐車場
【メンバー】michi、S藤、Eちゃん、わりばし

 茨川林道入口に集合し林道を進みツチノコの聖地焼野を過ぎる。ようやく静ヶ谷出合に着きその先の駐車地に停めると、小雪が舞っている。なぜか清水谷という看板が立っている静ヶ谷出合の橋から入渓する。しばらくは平凡な河原歩きが続くがザブザブと闊歩するわけにはいかない。こんな日は、できるだけ濡れたくないものだ。

 釜のある多段20m滝があらわれ、ここからゴルジュがはじまる。ここは左岸を巻くが落ち口までのトラバースがいやらしくロープを出した。右岸には獣道が一本なだらかにつけられている。落ちたら止まらない斜面上だけに人間が使うのはやめた方が無難だと思う。結局この獣道はゴルジュの先の窯跡まで続いていた。昔、炭を運び出した杣道を獣たちが使っているようだ。

[attachment=4]IMG_1328.jpg[/attachment]
その上にはナメの2m、4m滝があるがなにせナメっていてよくすべる。michiさんが果敢に攻めるもドボン。それを見ていた私たちは、「はいパス」と決断は早い。

 ゴルジュをぬけると平凡な流れにもどり静かな山旅が楽しめる。この谷は植林が無く自然林に包まれているので気持ちがいい。沢が湾曲した高台に石積みがあるので上っていくと窯跡だった。昭和の初めごろまでは炭焼きでにぎわった谷だったのだろう。

 小滝がでてくるが、相変わらずナメっているので慎重に足を運び濡れないように注意をはらう。これまで暖かかったのに今日はグッと下がり平年並みの気温でおまけに日本海側には雪雲が来ている。

[attachment=3]IMG_1336.jpg[/attachment]
 再び廊下に入りいつのまにか最後の5m滝が出てきた。滝の落ち口に岩をへつって回り込む所がありロープを出した。見た目より岩がもろく気を使った。ここをすぎると谷は大きく開け稜線が見え、連瀑を快適に上っていく。しばらく進むと左岸にトチの大木がある。これは鈴鹿で最大級のトチに入る大きさで立派だ。少し先の右岸にもトチの大木がある。

[attachment=2]IMG_1337.jpg[/attachment]
 水も涸れルンゼ状の細い谷になり上っていく。谷には落葉がたまっており歩きにくい。落とし穴のようなもので、落葉の下に水が流れていたり泥がたまっていたりと大変だ。おまけに、雪まで出てきた。
最後までつめあがると静ヶ岳の頂上だった。山頂部は白く雪でおおわれているが、目の前に見える遠足尾根にはまったく雪は無くここだけが降っていたようだ。セキオノコバも薄氷と雪できれいだったと山頂で出会った方が言っていた。

[attachment=1]IMG_1339.jpg[/attachment]
 山頂から直接太夫谷に下っていく。真っ白な雪がかぶっている急斜面なので気を遣う。適当な木をつかみながら降りていくが、なにせ沢装束で指先はむき出しのままなので痛い。植林に入ったところでようやく雪の斜面もゆるみ一安心。谷は急激にルンゼ状に下っており大変なので、傾斜がゆるまるまで尾根筋を下る。急斜面の下に見える平地が窯跡でここから谷に入ると、倒木にナメコをEちゃんが見つけた。食べごろの大きさで、ナイフを準備するが切った感触が固い。凍っているので、そのまま手でポキポキ折りながら収穫した。

 太夫谷は植林の谷で暗い。光が差し込む広い所を求めて下り昼食休憩にする。早速たき火の準備を始める。植林なので焚きつけに使う杉の葉はどれだけでもあるが気温が低いのでなかなか太枝が燃えず苦労する。最後はS藤さんの火吹き棒でたき火が安定して暖をとる。火吹き棒の威力はすごく一目瞭然で、火吹き棒がほしくなった。ナメコ汁にウインナーのたき火焼きと優雅な暖かい昼食を満喫する。

[attachment=0]IMG_1341.jpg[/attachment]
 谷を下り始め体を動かすが寒い。風が出てきたのと気温が下がり始めたようだ。ここまでは風が無かったので体は寒いと感じなかったのだが、この時期の沢装束に風は禁物だ。
出てきた滝を左岸から巻くと途中にナメコが・・巻きの途中なのであきらめたが、植林地でもナメコがけっこうあるもんだと思った。

 林道終点の堰堤で行きづまり林道から下山することにした。この林道は整備されて6年しかたっていないようだが酷い荒れようで、落ちている個所が何か所もあるし入口のコンクリートの下がえぐれており車は進入できない。この道は清水谷林道というようだが清水谷ってどこ?

 今回はナメコも採れたし、この時期の沢の楽しさを十分味わわせてもらった。ひとりではなかなか経験できないだけにパーティの皆さんに感謝だ。

 帰りに茨川林道で5頭のイノシシの親子と1km一緒に走らせてもらった。父親の大イノシシは2mぐらいありそうで、車にぶつかられるといやなので距離を置いて走った。車で追ったが写真は残念ながら撮れなかった。それにしてもイノシシは速い。
添付ファイル
火吹き棒とS藤さん
火吹き棒とS藤さん
雪の谷
雪の谷
大トチノキ
大トチノキ
5m滝
5m滝
多段20m滝
多段20m滝
最後に編集したユーザー わりばし [ 2016年12月13日(火) 06:05 ], 累計 1 回
シュークリーム
記事: 2061
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿】雪の静ヶ岳をめぐる沢行  静ヶ谷・太夫谷

投稿記事 by シュークリーム »

わりばしさん、おはようございます。日曜日はずいぶん冷え込んだようで、鈴鹿はきっと雪だろうなと南方の快晴の山で思っていました。台高南部は風もなく、いい登山日和でしたよ。

それにしてもmichiさん、乗り乗りですねえ。前回は冬でも1カ月に1回は沢に行きましょうと言ってたんだけど、毎週だもんね。S藤さんの復帰がよほどうれしかったんだねえ。


【日 付】2016年12月10日(日)

細かいこと言うようだけど、日曜日だったら12月11日じゃないの? :mrgreen:

 茨川林道入口に集合し林道を進みツチノコの聖地焼野を過ぎる。ようやく静ヶ谷出合に着きその先の駐車地に停めると、小雪が舞っている。なぜか清水谷という看板が立っている静ヶ谷出合の橋から入渓する。しばらくは平凡な河原歩きが続くがザブザブと闊歩するわけにはいかない。こんな日は、できるだけ濡れたくないものだ。

沢を詰め上がったら雪山だったり、吹雪だったことは何度かあるけど、下から雪というのはまだ経験ないですねえ。

 釜のある多段20m滝があらわれ、ここからゴルジュがはじまる。ここは左岸を巻くが落ち口までのトラバースがいやらしくロープを出した。

ほお、なかなかいい滝があるんですねえ。

多段20m滝
その上にはナメの2m、4m滝があるがなにせナメっていてよくすべる。michiさんが果敢に攻めるもドボン。それを見ていた私たちは、「はいパス」と決断は早い。


この時期にドボンですか。全身はまったの?もしそうなら、私はこの時点で撤退ですね。

 小滝がでてくるが、相変わらずナメっているので慎重に足を運び濡れないように注意をはらう。これまで暖かかったのに今日はグッと下がり平年並みの気温でおまけに日本海側には雪雲が来ている。

この天気で鈴鹿で沢登りはあり得ないと思うけど。やっぱ、こんなときは南の山ですねえ。

最後までつめあがると静ヶ岳の頂上だった。山頂部は白く雪でおおわれているが、目の前に見える遠足尾根にはまったく雪は無くここだけが降っていたようだ。セキオノコバも薄氷と雪できれいだったと山頂で出会った方が言っていた。

山で会った人びっくりしてませんでした?

早速たき火の準備を始める。植林なので焚きつけに使う杉の葉はどれだけでもあるが気温が低いのでなかなか太枝が燃えず苦労する。最後はS藤さんの火吹き棒でたき火が安定して暖をとる。火吹き棒の威力はすごく一目瞭然で、火吹き棒がほしくなった。ナメコ汁にウインナーのたき火焼きと優雅な暖かい昼食を満喫する。

この火吹き棒、強烈ですよねえ。私も一本ほしいなあ。

出てきた滝を左岸から巻くと途中にナメコが・・巻きの途中なのであきらめたが、植林地でもナメコがけっこうあるもんだと思った。

もったいない。私だったらとっていくけど。

 今回はナメコも採れたし、この時期の沢の楽しさを十分味わわせてもらった。ひとりではなかなか経験できないだけにパーティの皆さんに感謝だ。

お疲れさんでした。今度の週末はさらに冷え込むみたいだけど、わりばしさんはどうするのかな?
                         @シュークリーム@
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わりばし
記事: 1762
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿】雪の静ヶ岳をめぐる沢行  静ヶ谷・太夫谷

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、シュークリームさん。

 茨川林道入口に集合し林道を進みツチノコの聖地焼野を過ぎる。ようやく静ヶ谷出合に着きその先の駐車地に停めると、小雪が舞っている。なぜか清水谷という看板が立っている静ヶ谷出合の橋から入渓する。しばらくは平凡な河原歩きが続くがザブザブと闊歩するわけにはいかない。こんな日は、できるだけ濡れたくないものだ。

沢を詰め上がったら雪山だったり、吹雪だったことは何度かあるけど、下から雪というのはまだ経験ないですねえ。

雪が降っているというより雪雲から風で飛ばされて運ばれている感じです。
そのわりにこの時は風が無く良かったです。

 釜のある多段20m滝があらわれ、ここからゴルジュがはじまる。ここは左岸を巻くが落ち口までのトラバースがいやらしくロープを出した。

ほお、なかなかいい滝があるんですねえ。

この滝が一番見ごたえがありました。
登れるのかな?
なにせヌメってますからね。

多段20m滝
その上にはナメの2m、4m滝があるがなにせナメっていてよくすべる。michiさんが果敢に攻めるもドボン。それを見ていた私たちは、「はいパス」と決断は早い。


この時期にドボンですか。全身はまったの?もしそうなら、私はこの時点で撤退ですね。

下半身だけですが・・寒そうででした。
これでガソリンの量が増えたのかな?

IMG_1330.jpg
 小滝がでてくるが、相変わらずナメっているので慎重に足を運び濡れないように注意をはらう。これまで暖かかったのに今日はグッと下がり平年並みの気温でおまけに日本海側には雪雲が来ている。

この天気で鈴鹿で沢登りはあり得ないと思うけど。やっぱ、こんなときは南の山ですねえ。

鈴鹿は雪が積もるまででしょうから、本当に終盤です。

最後までつめあがると静ヶ岳の頂上だった。山頂部は白く雪でおおわれているが、目の前に見える遠足尾根にはまったく雪は無くここだけが降っていたようだ。セキオノコバも薄氷と雪できれいだったと山頂で出会った方が言っていた。

山で会った人びっくりしてませんでした?

ビックリさていましたが
こちらがビックリしたのはこんな時期の静ヶ岳の山頂にそれ以外にも1パーティ登ってきて
こんなに人が来るんだと驚きました。

早速たき火の準備を始める。植林なので焚きつけに使う杉の葉はどれだけでもあるが気温が低いのでなかなか太枝が燃えず苦労する。最後はS藤さんの火吹き棒でたき火が安定して暖をとる。火吹き棒の威力はすごく一目瞭然で、火吹き棒がほしくなった。ナメコ汁にウインナーのたき火焼きと優雅な暖かい昼食を満喫する。

この火吹き棒、強烈ですよねえ。私も一本ほしいなあ。

早速生竹で作りました。
威力はすごかったです。
でも持ち歩くには乾燥した竹じゃないとだめだろうなあ。

出てきた滝を左岸から巻くと途中にナメコが・・巻きの途中なのであきらめたが、植林地でもナメコがけっこうあるもんだと思った。

もったいない。私だったらとっていくけど。

終わりかけの感じでしたが。
量はありましたね。
IMG_1344.jpg
 今回はナメコも採れたし、この時期の沢の楽しさを十分味わわせてもらった。ひとりではなかなか経験できないだけにパーティの皆さんに感謝だ。

お疲れさんでした。今度の週末はさらに冷え込むみたいだけど、わりばしさんはどうするのかな?

忘年会の次の日ですが・・・
行きます。
なかなか自分では触手が伸びない山域だし。

                    わりばし
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