【野坂山地】芦谷山のうれしい出会い

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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【野坂山地】芦谷山のうれしい出会い

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2016年11月26日(土)
【山 域】野坂山地 芦谷山周辺
【天 候】晴れ
【コース】荒谷林道終点8:05---9:35市町境稜線---10:55横谷川---12:00ブナ池---13:00芦谷山14:55---16:40駐車地

 一晩中降り続いた雨が上がり、野坂岳の上には青空が広がっていた。
「山」という集落から荒谷林道へ入って終点が登山口だ。林道入口には初めて見るゲートができていて一瞬焦ったが、進入禁止という
わけでもなく開けて入ることができた。どうやらシカ除けのフェンスらしい。
 林道終点の小屋の前から名物の案山子が消えていた。初めてここを訪れてから、モデルチェンジしながらもずっと立っていたので一
抹の寂しさを覚える。
出発しようとしたらこんな時間に沢を渡ってこちらへ向かってくる人がいて驚いた。トレランのようだ。
車がないところを見ると、いこいの村から上がって、また走って戻るのだろうか。いや、自宅から走ってきた近在の人かもしれない。

[attachment=7]DSCF7726_1_1.JPG[/attachment][attachment=6]DSCF7739_1.JPG[/attachment]
 この道は送電鉄塔点検のために拓かれた関電の巡視路である。この山域では巡視路をうまく利用するのがコース作りのポイントにな
る。情報は得ていたのだが、尾根に上がると送電線の下が皆伐状態になっていて唖然とさせられた。なぜここまで伐採しなくてはなら
ないのか理由はわからないが、敦賀の町の見晴らしがよくなったことは確かである。初めて来た人なら好展望の登山道を喜ぶだろう。

[attachment=5]DSCF7751_1.JPG[/attachment]
 3本目の鉄塔を過ぎるといよいよブナ林に突入する。道から少し外れたところにこの山域最大のブナがある。道が左へカーブして見
えにくいところに立っているせいか、このブナに言及した記録を見たことはないが文句なしの巨樹だ。最近は空洞化が目立ち始めてや
や衰えた感じがする。
ここから先はブナの巨木のオンパレード。あっちへフラフラこっちへフラフラとまっすぐ歩けない船酔いならぬブナ酔い状態である。
ブナはもうっかり葉を落としている。

[attachment=4]DSCF7770_1.JPG[/attachment]
 野坂岳と三国山を繋ぐ敦賀・美浜の市町境稜線に出ると、それまで感じなかった風が意外に強い。
横谷川へ下る巡視路を辿る。ここから350m下って芦谷山へ500m登り返すのだ。
 この巡視路はこれまでと違って不明瞭な部分が多い。最初の鉄塔に出るまで斜面をトラバースするルートが続くのだが、辛うじて踏
み跡が残っている程度。次の鉄塔からは尾根に乗るので登山道レベルの道に変わる。この尾根は今年スマワ谷遡行の下山に使ったのだ
が、実にいいブナのプロムナードがある。

[attachment=3]DSCF7853_1.JPG[/attachment]
 下り立ったところは横谷川上流、ツルガハラ谷とジャヅキ(谷の名前)の出合だ。こちらにも巡視路の標識があり、対岸の尾根に乗る。
この尾根を歩くのは12年ぶり。その時には気にならなかったユズリハのヤブがかなり濃くなっていた。シャクナゲに比べれば10分の1
ほどの労力で済むユズリハのヤブ漕ぎではあるが、予期していないと鬱陶しいものである。
 尾根上にはブナの巨木も多いのだが、特に大きいものはことごとく折れたり枯れたりしていた。
577m標高点手前にある小さな池とすっくと立ち上がるブナは一幅の絵画を見るような佇まいが魅力だったが、その美しい立ち姿のブナ
も枯れてしまい、枝が周りに散らばっていた。左側斜面にはジャヅキの源頭部にトチの大木が並んでいる。

[attachment=2]DSCF7881_1.JPG[/attachment][attachment=0]DSCF7883_1.JPG[/attachment]
 再びの市町境稜線への登り。稜線が近付くに従ってブナの密度が濃くなってきた。
相変わらず風が強いので、尾根の西側斜面をトラバースしながららランチの好適地を探す。このシカ道を辿るトラバースルートは巨木
探訪にはうってつけだ。そうこうしているうちに結局芦谷山の頂上まで来てしまった。
 いつも通りの場所に腰を降ろそうとしたら、南の方から来た登山者に声を掛けられた。
「OOさんですよね?」「ん?誰でしたっけ?」山の中で本名で呼ばれるのは慣れていないので戸惑ってしまった。「okuです」あー、
okuちゃんか。彼とは7年前に一度だけ、トチとカツラのワンダーランドの公開山行で会ったきりなので顔を覚えていなかったのだ。
「なんでわかったん?」「ヘアスタイルで」って、私そんな特徴あるヘアスタイルしてますか?
 彼は人が考えつかないようなコースをソロで淡々とこなす凄いヤツだ。私より20才も年下だが、彼のスタイルと控えめな性格(HPに
記録を載せているものの、詳しいことは何も書いておらず、超人的なコースをあっさりした文章でサラッと書いている。)は私もリス
ペクトを感じている。よく考えてみると、彼は美浜町に住んでいてこのあたりは庭みたいなものだからここで会っても不思議はない。
あの尾根がどうとか、あそこの谷はどうとか、あの斜面には巨木があるとか、マニアックな話が通じるのがうれしい。

[attachment=1]DSCF7893_1.JPG[/attachment]
 積もる話と情報交換で、結局2時間もまったりしてしまった。
一緒に下山することになり、727mピーク(三角点茶屋谷)手前から右へトラバースする水平道を教えてもらった。
なんのための道かわからない水平道は、右側斜面にいいブナ林があって新鮮だった。「ずっとこれだといいんですけどね」というoku
ちゃんの言葉通り、最後は少しヤブっぽくなって727mピークからの尾根に合流した。
 P538mの先から左の荒谷支流へ下りる。源頭の雰囲気の良さに惹かれて踏み込んだものの、期待した方が間違いというところか。
V字の谷底が歩き辛く、急な斜面をトラバースするような場面でも、okuちゃんは猿のようにスルスルと進んでいく。あの身の軽さがう
らやましい。
 ちょっとした連瀑が現われて巻きを余儀なくされるのもいいアクセントだった。二人ともコケてびしょ濡れになったのはご愛敬。
ほどなく登りの登山道に合流した。

 駐車地で「またとんでもない山で会おう」と約束してokuちゃんと別れる。
晩秋のブナ林を満喫できた山だったが、それ以上にうれしい出会いが大きな収穫の一日だった

                        山日和
添付ファイル
DSCF7883_1.JPG
DSCF7893_1.JPG
DSCF7881_1.JPG
DSCF7853_1.JPG
DSCF7770_1.JPG
DSCF7751_1.JPG
DSCF7739_1.JPG
DSCF7726_1_1.JPG
oku
記事: 240
登録日時: 2011年3月07日(月) 22:52

Re: 【野坂山地】芦谷山のうれしい出会い

投稿記事 by oku »

山日和さん

こんばんは。ご無沙汰していました。

今まで何度かお会いしたと思っていたのですが公開山行の1回だけだったのがびっくりでした。
例年、10月下旬ぐらいに白山(北側)方面歩いて、11月に入ると、紅葉やナメコやでこのあたりをうろうろしています。
zipさんの雑談コーナーにありました、ブナナメコとの出会いはあまりありませんが。
めったに出会いません
めったに出会いません
林道入口のゲート、初めて見たときは侵入禁止かと思って引き返したのですが、そうでもなかったみたいです。
そこから少し登った先からの伐採にはかなり驚きました。東側展望はいいのですが、なんだかなと思います。

>577m標高点手前にある小さな池とすっくと立ち上がるブナは一幅の絵画を見るような佇まいが魅力だったが、その美しい立ち姿のブナも枯れてしまい、枝が周りに散らばっていた。左側斜面にはジャヅキの源頭部にトチの大木が並んでいる。
ここのブナは特に残念でしたね。今年の4月に久しぶりに立ち寄ったときはすでに今の状態で、元気だったのを見たのは7年ぐらい前かなと思います。

ヘアスタイルっていうだけでなく、南から芦谷山方面に歩いている人は珍しいですし、まぁ雰囲気で・・・
稜線少し下ったところのあのブナ、とかいう話が通じるのはとてもうれしいですね。
そのとき話しましたトタテ谷?の途中にあるトチの木です。 標高700mぐらいのところだと思います。
割谷右岸のP727の北北西にあるトチにひけをとらないと思います。
5年前の写真ですが・・・
5年前の写真ですが・・・

またよろしくお願いします。
バーチャリ
記事: 547
登録日時: 2011年3月12日(土) 20:58

Re: 【野坂山地】芦谷山のうれしい出会い

投稿記事 by バーチャリ »

山日和 さん 今晩は
ご無沙汰しております。
オフ会失礼しました。
前の日にお腹を壊し参加があきらめました。


「山」という集落から荒谷林道へ入って終点が登山口だ。林道入口には初めて見るゲートができていて一瞬焦ったが、進入禁止という
わけでもなく開けて入ることができた。どうやらシカ除けのフェンスらしい。


前はなかったですよね

 林道終点の小屋の前から名物の案山子が消えていた。初めてここを訪れてから、モデルチェンジしながらもずっと立っていたので一
抹の寂しさを覚える。


今日は 一般登山道ですか

 この道は送電鉄塔点検のために拓かれた関電の巡視路である。この山域では巡視路をうまく利用するのがコース作りのポイントにな
る。情報は得ていたのだが、尾根に上がると送電線の下が皆伐状態になっていて唖然とさせられた。なぜここまで伐採しなくてはなら
ないのか理由はわからないが、敦賀の町の見晴らしがよくなったことは確かである。初めて来た人なら好展望の登山道を喜ぶだろう。


平家岳もおすすめの山と聞き行きましたが
平家の響きいいですけどあまりの伐採にあきれましたが

ここから先はブナの巨木のオンパレード。あっちへフラフラこっちへフラフラとまっすぐ歩けない船酔いならぬブナ酔い状態である。
ブナはもうっかり葉を落としている。


ナメコを探しているでしょう。(^_-)-
いい雰囲気ですよね 町の近くにブナの原生林が残っているのが不思議なくらいです。


 野坂岳と三国山を繋ぐ敦賀・美浜の市町境稜線に出ると、それまで感じなかった風が意外に強い。
横谷川へ下る巡視路を辿る。ここから350m下って芦谷山へ500m登り返すのだ。



 いつも通りの場所に腰を降ろそうとしたら、南の方から来た登山者に声を掛けられた。
「OOさんですよね?」「ん?誰でしたっけ?」山の中で本名で呼ばれるのは慣れていないので戸惑ってしまった。「okuです」あー、
okuちゃんか。彼とは7年前に一度だけ、トチとカツラのワンダーランドの公開山行で会ったきりなので顔を覚えていなかったのだ。


懐かしいですね スイカをボッカして頂いたokuちゃんですね
そうそうスニーカー履いていましたか

一緒に下山することになり、727mピーク(三角点茶屋谷)手前から右へトラバースする水平道を教えてもらった。
なんのための道かわからない水平道は、右側斜面にいいブナ林があって新鮮だった。「ずっとこれだといいんですけどね」というoku
ちゃんの言葉通り、最後は少しヤブっぽくなって727mピークからの尾根に合流した。
 P538mの先から左の荒谷支流へ下りる。源頭の雰囲気の良さに惹かれて踏み込んだものの、期待した方が間違いというところか。
V字の谷底が歩き辛く、急な斜面をトラバースするような場面でも、okuちゃんは猿のようにスルスルと進んでいく。あの身の軽さがう
らやましい。


やっぱしね 普通の登山道を二人とも歩く人ではないよね。 


 駐車地で「またとんでもない山で会おう」と約束してokuちゃんと別れる。
晩秋のブナ林を満喫できた山だったが、それ以上にうれしい出会いが大きな収穫の一日だった


いい山旅でしたね。
お疲れ様でした。

     バーチャリ 
                       
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【野坂山地】芦谷山のうれしい出会い

投稿記事 by 山日和 »

okuちゃん、こんばんは。先日はどうもでした。 :D

今まで何度かお会いしたと思っていたのですが公開山行の1回だけだったのがびっくりでした。

なんだか2回目のような気がしませんでしたねえ。(^^ゞ

そこから少し登った先からの伐採にはかなり驚きました。東側展望はいいのですが、なんだかなと思います。

伐採と引き換えの展望というのは好きになれません。何にも見えなくてもいい樹林があれば十分ですね。

[attachment=0]DSCF7734_1.JPG[/attachment]
ここのブナは特に残念でしたね。今年の4月に久しぶりに立ち寄ったときはすでに今の状態で、元気だったのを見たのは7年ぐらい前かなと思います。

調べてみたら、私が前に見たのは8年前でした。ジャヅキを遡行してこのブナを見るために一旦尾根に上がり、再び下って遡行を続けました。 :lol:

[attachment=1]P1050664_1.JPG[/attachment]
ヘアスタイルっていうだけでなく、南から芦谷山方面に歩いている人は珍しいですし、まぁ雰囲気で・・・
稜線少し下ったところのあのブナ、とかいう話が通じるのはとてもうれしいですね。
そのとき話しましたトタテ谷?の途中にあるトチの木です。 標高700mぐらいのところだと思います。
割谷右岸のP727の北北西にあるトチにひけをとらないと思います。


南からってのがわかってたということは、歩いてる途中に視界に入ってたわけですね。「あっ、人がおる」という感じで。 :mrgreen:
私もこの山域には結構通ってるので、あれだけ話が通じる人はなかなかお目にかかりませんね。 :lol:
トタテのトチはあまり記憶にないんだけど、画像ではなかなか立派ですね。
見逃したのかなあ?だとすれば巨木フェチの私としては悔しいです。もう一度探しに行かなくては(^^;)

またマイナーな山で会いましょう。 :D
ところで画像を送ろうと思ったらアドレスがわかりませんでした。PMで送っといて下さい。

                    山日和
添付ファイル
確かに展望はいいんだけど・・・
確かに展望はいいんだけど・・・
当時のブナと池
当時のブナと池
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【野坂山地】芦谷山のうれしい出会い

投稿記事 by 山日和 »

バーチャリさん、どうもです。

ご無沙汰しております。
オフ会失礼しました。
前の日にお腹を壊し参加があきらめました。


そうだったんですか。ご自愛下さいね。 :D

>「山」という集落から荒谷林道へ入って終点が登山口だ。林道入口には初めて見るゲートができていて一瞬焦ったが、進入禁止という
わけでもなく開けて入ることができた。どうやらシカ除けのフェンスらしい。

前はなかったですよね


カーブを曲がったところに突然現れたのでびっくりしました。 :o

[attachment=2]DSC_2534_1.jpg[/attachment]
今日は 一般登山道ですか

まあ、最初は・・・ :mrgreen:

平家岳もおすすめの山と聞き行きましたが
平家の響きいいですけどあまりの伐採にあきれましたが


面谷からの道ですね。途中いいブナ林はあるけど、尾根に上がると結構伐採してますね。送電線があるから仕方ないけど。

>ここから先はブナの巨木のオンパレード。あっちへフラフラこっちへフラフラとまっすぐ歩けない船酔いならぬブナ酔い状態である。
ブナはもうっかり葉を落としている。

ナメコを探しているでしょう。(^_-)-
いい雰囲気ですよね 町の近くにブナの原生林が残っているのが不思議なくらいです。


私のはそんな不純な動機ではありません。 :mrgreen:
とにかくブナが好きなもんで・・・

[attachment=1]DSCF7767_1.JPG[/attachment]
>横谷川へ下る巡視路を辿る。ここから350m下って芦谷山へ500m登り返すのだ。



西へ下って、横谷川の二俣から577m経由で芦谷山南の稜線へ登り返すわけです。

[attachment=0]DSCF7878_1.JPG[/attachment]
懐かしいですね スイカをボッカして頂いたokuちゃんですね
そうそうスニーカー履いていましたか


スイカとへしこを持ってきてくれましたね。
残念ながらこの日は登山靴でした。(^^ゞ

やっぱしね 普通の登山道を二人とも歩く人ではないよね。 

まあ、当然の帰結というヤツですね。 :lol:

いい山旅でしたね。
お疲れ様でした。


ありがとうございます。出発直前までどこにするか迷ってましたが、ここにして正解でした。(^O^)/

                   山日和    
添付ファイル
DSCF7878_1.JPG
DSCF7767_1.JPG
DSC_2534_1.jpg
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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【野坂山地】芦谷山のうれしい出会い

投稿記事 by 柳川洞吹 »

山日和さん こんにちは

  「山」という集落から荒谷林道へ入って終点が登山口だ。
  林道入口には初めて見るゲートができていて一瞬焦ったが、
  進入禁止というわけでもなく開けて入ることができた。
  どうやらシカ除けのフェンスらしい。


最近、道に害獣除けのフェンス(ゲート)が増えてきましたね。

  林道終点の小屋の前から名物の案山子が消えていた。
  初めてここを訪れてから、
  モデルチェンジしながらもずっと立っていたので一抹の寂しさを覚える。


案山子がついにいなくなってしまいましたか。
最初に行ったときはギョッとしたけど、いなくなると寂しいですね。

  情報は得ていたのだが、尾根に上がると送電線の下が皆伐状態になっていて唖然とさせられた。
  なぜここまで伐採しなくてはならないのか理由はわからないが、
  敦賀の町の見晴らしがよくなったことは確かである。


そんなことになってますか。

  3本目の鉄塔を過ぎるといよいよブナ林に突入する。
  道から少し外れたところにこの山域最大のブナがある。
  道が左へカーブして見えにくいところに立っているせいか、
  このブナに言及した記録を見たことはないが文句なしの巨樹だ。


ワシはまだこの巨ブナを見ていないのです。

  横谷川へ下る巡視路を辿る。ここから350m下って芦谷山へ500m登り返すのだ。

ああしんど。

  そうこうしているうちに結局芦谷山の頂上まで来てしまった。
  いつも通りの場所に腰を降ろそうとしたら、南の方から来た登山者に声を掛けられた。
  「OOさんですよね?」「ん?誰でしたっけ?」
  山の中で本名で呼ばれるのは慣れていないので戸惑ってしまった。
  「okuです」
  あー、okuちゃんか。
  彼とは7年前に一度だけ、トチとカツラのワンダーランドの公開山行で会ったきりなので
  顔を覚えていなかったのだ。


ワシもokuちゃんの顔をよく覚えていません。
okuちゃんはよく山日和さんを覚えていましたね。

  彼は人が考えつかないようなコースをソロで淡々とこなす凄いヤツだ。
  私より20才も年下だが、彼のスタイルと控えめな性格
  (HPに記録を載せているものの、  詳しいことは何も書いておらず、
  超人的なコースをあっさりした文章でサラッと書いている。)は
  私もリスペクトを感じている。


ワシも隠れokuちゃんファンですから。
HPの記述を地形図で追いながら、美しい写真に酔っています。

  一緒に下山することになり、
  727mピーク(三角点茶屋谷)手前から右へトラバースする水平道を教えてもらった。
  なんのための道かわからない水平道は、右側斜面にいいブナ林があって新鮮だった。


おお、よさそうな新ルートですね。

  V字の谷底が歩き辛く、急な斜面をトラバースするような場面でも、
  okuちゃんは猿のようにスルスルと進んでいく。
  あの身の軽さがうらやましい。


okuちゃんの、あのスニーカーでの谷歩き姿を思い出しますが、
この日は登山靴だったらしいですね。

  駐車地で「またとんでもない山で会おう」と約束してokuちゃんと別れる。
  晩秋のブナ林を満喫できた山だったが、
  それ以上にうれしい出会いが大きな収穫の一日だった。


「とんでもない山で誰かと出会う確率」は、
ジャンボ宝くじが当たる確率よりけっこう大きいみたいですね。

よい山旅を!
            洞吹(どうすい)
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【野坂山地】芦谷山のうれしい出会い

投稿記事 by 山日和 »

洞吹さん、どうもです。

最近、道に害獣除けのフェンス(ゲート)が増えてきましたね。

そうですね。山麓の車道の道端にシカの姿を見るのも普通になりました。

案山子がついにいなくなってしまいましたか。
最初に行ったときはギョッとしたけど、いなくなると寂しいですね。


荒谷林道の風物詩だったのですが、残念と言えば残念です。
山集落へ向かう車道の交差点にも巨大カカシが立っていたのを覚えてます?

>なぜここまで伐採しなくてはならないのか理由はわからないが、
敦賀の町の見晴らしがよくなったことは確かである。

そんなことになってますか。


唖然としてしまいますよ。 :o

ワシはまだこの巨ブナを見ていないのです。

えー、そりゃイカンですなあ。グーさんでも見てるのに。 :mrgreen:

>横谷川へ下る巡視路を辿る。ここから350m下って芦谷山へ500m登り返すのだ。

ああしんど。


これで獲得標高が計1000mになって、やっとちょっとした運動になります。 :lol:

ワシもokuちゃんの顔をよく覚えていません。
okuちゃんはよく山日和さんを覚えていましたね。


そりゃそうでしょうねえ。1度会っただけですからね。
彼は覚えていたというよりここで単独の登山者、しかも南の方から歩いて来たということでピンと来たのでは?

ワシも隠れokuちゃんファンですから。
HPの記述を地形図で追いながら、美しい写真に酔っています。


隠れてましたか。(^_^;)
最近はやたら説明の多いHPが主流の中で、あれだけわかりにくいのも貴重です。

>727mピーク(三角点茶屋谷)手前から右へトラバースする水平道を教えてもらった。
なんのための道かわからない水平道は、右側斜面にいいブナ林があって新鮮だった。

おお、よさそうな新ルートですね。


最後のヤブがなければいいルートです。でも私的にはP727下の2本のブナの巨木に挨拶して行きたいなあ。

[attachment=0]RIMG0142_1.JPG[/attachment]
okuちゃんの、あのスニーカーでの谷歩き姿を思い出しますが、
この日は登山靴だったらしいですね。


沢ではスニーカーらしいです。

「とんでもない山で誰かと出会う確率」は、
ジャンボ宝くじが当たる確率よりけっこう大きいみたいですね。


言い得て妙ですね。 :D

                      山日和
添付ファイル
P727下のツインブナ
P727下のツインブナ
Yasu

Re: 【野坂山地】芦谷山のうれしい出会い

投稿記事 by Yasu »

山日和さん、洞吹さん、ご無沙汰しています。
横レスですみません。

> ピーク(三角点茶屋谷)手前から右へトラバースする水平道を教えてもらった。
> なんのための道かわからない水平道は、右側斜面にいいブナ林があって新鮮だった。
>
> おお、よさそうな新ルートですね。

この道跡ですが以前から気になっていたんですが、
先日、通風山さんが紹介されていた 「明治末期から昭和初期の1/50000地形図」を
見ていたら、このルートではないかなと思うのが有りました。
画像の貼付け方がわかりませんので、よければネットで見て下さい。

Yasu
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【野坂山地】芦谷山のうれしい出会い

投稿記事 by 山日和 »

Yasuさん、どうもです。超ご無沙汰でしたが、やぶこぎは見ておられたんですね。 :D

この道跡ですが以前から気になっていたんですが、
先日、通風山さんが紹介されていた 「明治末期から昭和初期の1/50000地形図」を
見ていたら、このルートではないかなと思うのが有りました。
画像の貼付け方がわかりませんので、よければネットで見て下さい。


[attachment=0]th209hc5581_00_0001.jpg[/attachment]
いやー、まさにこれですね。
okuちゃんが途中まで辿ったという芦谷山西斜面の道も描かれてます。
途中からジャヅキへ下りて行ったんですね。
ありがとうございます。久し振りに興奮しました。 :lol:

                    山日和
添付ファイル
th209hc5581_00_0001.jpg
グー(伊勢山上住人)
記事: 2227
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
連絡する:

Re: 【野坂山地】芦谷山のうれしい出会い

投稿記事 by グー(伊勢山上住人) »

山日和さん、こんばんは。お久のレスです。

横谷川へ下る巡視路を辿る。ここから350m下って芦谷山へ500m登り返すのだ。

ああしんど。(洞吹さんのコピペ)
ブナ酔いなら稜線通しでもグー的には十分満足でした。

「okuです」

okuちゃん、お久しぶり~。
重たいスイカがザックからゴロリと出てきてビックラこん。
その節は、ご馳走様でした~。

晩秋のブナ林を満喫できた山だったが、それ以上にうれしい出会いが大きな収穫の一日だった

はい。大収穫です。
またokuちゃんに会える若狭の山ツアー企画をお願いします。


                グー(伊勢山上住人)


ワシはまだこの巨ブナを見ていないのです。
えー、そりゃイカンですなあ。グーさんでも見てるのに。

エッヘン!!
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【野坂山地】芦谷山のうれしい出会い

投稿記事 by 山日和 »

グーさん、どうもです。

ああしんど。(洞吹さんのコピペ)
ブナ酔いなら稜線通しでもグー的には十分満足でした。


もちろんそうですけどね。登り返しの尾根のトラックログを取りに行ったんですよ。 :lol:

okuちゃん、お久しぶり~。
重たいスイカがザックからゴロリと出てきてビックラこん。
その節は、ご馳走様でした~。


あれは驚きましたねえ。下山してからのとっちゃんの差し入れもビックリでしたが。

はい。大収穫です。
またokuちゃんに会える若狭の山ツアー企画をお願いします。


okuちゃんにはレポアップとやぶオフ参加を厳命しておきました。 :mrgreen:

>ワシはまだこの巨ブナを見ていないのです。
>>えー、そりゃイカンですなあ。グーさんでも見てるのに。

エッヘン!!


グーさんの勝ち~!! :D

             山日和   

P1070661_1_1.JPG
わしたか
記事: 140
登録日時: 2016年10月26日(水) 23:39

Re: 【野坂山地】芦谷山のうれしい出会い

投稿記事 by わしたか »

こんにちは、山日和さん。
わしたかです。
オフ会、お疲れさまでした(遅っ

私の好きな山域のレポが山日和さん、洞吹さんと続いたので反応しました(遅っ :D


林道終点の小屋の前から名物の案山子が消えていた。初めてここを訪れてから、モデルチェンジしながらもずっと立っていたので一抹の寂しさを覚える

あのカカシ無くなったんですか。制作者に何があったのか気になります。何のために立っていたのか判りませんでしたが :lol:

道から少し外れたところにこの山域最大のブナがある。道が左へカーブして見
えにくいところに立っているせいか、このブナに言及した記録を見たことはないが文句なしの巨樹だ。


あれほど立派なブナが道の傍にあるというのに、未だにあまり知られてないとは巨樹好きとしては私からしたら不思議です。

ここから先はブナの巨木のオンパレード。あっちへフラフラこっちへフラフラとまっすぐ歩けない船酔いならぬブナ酔い状態である。

ここからはブナの楽園。幸せな時間の始まりですね。

この巡視路はこれまでと違って不明瞭な部分が多い。最初の鉄塔に出るまで斜面をトラバースするルートが続くのだが、辛うじて踏み跡が残っている程度。次の鉄塔からは尾根に乗るので登山道レベルの道に変わる。

ベルグラの「嶺南の谷 耳川水系編」中の横谷川水系概念図にある破線のルートですよね?

横谷川の巡視路が崩壊した今、沢シーズン以外にこの辺りに入ろうと思ったら近江側からが手っ取り早いですね。


577m標高点手前にある小さな池とすっくと立ち上がるブナは一幅の絵画を見るような佇まいが魅力だったが、その美しい立ち姿のブナも枯れてしまい、枝が周りに散らばっていた。

草川さんの「近江湖西の山を歩く」に載ってるこのブナと池の写真は印象深かったです。この本で初めて芦谷山の魅力知りました。

時間の流れ仕方ないこともかもしれませんが、根来坂の大ブナしかり、ノロ尾の高の大ブナしかり、立派なブナが朽ちていくのは残念ですね。
樹も自分も元気なうちにいろいろな巨樹を見に行かないといけませんね。


相変わらず風が強いので、尾根の西側斜面をトラバースしながららランチの好適地を探す。このシカ道を辿るトラバースルートは巨木探訪にはうってつけだ。

ここはわざと尾根芯を外すのが正解ですね!

いつも通りの場所に腰を降ろそうとしたら、南の方から来た登山者に声を掛けられた。

わたし芦谷山から庄部谷山にかけていままで誰にも会ったことないので、芦谷山で会う方ってどんな方なんだろうと思ったら、、、

彼は人が考えつかないようなコースをソロで淡々とこなす凄いヤツだ。私より20才も年下だが、彼のスタイルと控えめな性格(HPに記録を載せているものの、詳しいことは何も書いておらず、超人的なコースをあっさりした文章でサラッと書いている。)は私もリスペクトを感じている。よく考えてみると、彼は美浜町に住んでいてこのあたりは庭みたいなものだからここで会っても不思議はない。
あの尾根がどうとか、あそこの谷はどうとか、あの斜面には巨木があるとか、マニアックな話が通じるのがうれしい。


やっぱり、強者でいらっしゃいましたね(笑)
以前甲森谷のオフ会レポを読んでokuさんのスニーカーが印象的!でしたが、この辺りのことめちゃくちゃ詳しい方なんですね。刺激を受けました。okuさんのHP見てみたいなぁ〜(ググッてみたけど見つからなかった。。。)。


一緒に下山することになり、727mピーク(三角点茶屋谷)手前から右へトラバースする水平道を教えてもらった。
なんのための道かわからない水平道は、右側斜面にいいブナ林があって新鮮だった。


メモメモ

最後は少しヤブっぽくなって727mピークからの尾根に合流した。

この尾根って、二年前のスノー衆で下山に使った尾根ですよね。あのときはP422の手前から南東の尾根へ降りましたが、P422の北から北東の尾根も無雪期でも尾根末端の山集落までヤブは薄いのかな。
この尾根を下山に使った方が良さそうですね。

わしたか
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【野坂山地】芦谷山のうれしい出会い

投稿記事 by 山日和 »

わしたかさん、どうもです。

オフ会、お疲れさまでした(遅っ

ひぇー(;'∀')

あのカカシ無くなったんですか。制作者に何があったのか気になります。何のために立っていたのか判りませんでしたが

寄る年波には勝てず・・・違うか。(^^;)

あれほど立派なブナが道の傍にあるというのに、未だにあまり知られてないとは巨樹好きとしては私からしたら不思議です。

興味ない人が多いんでしょうか? もしブナがなかったら野坂の魅力は半減だと思うんだけどねえ。

ここからはブナの楽園。幸せな時間の始まりですね。

ブナ中毒者としてはテンぱりっ放しです。 :lol:

[attachment=3]DSCF7767_1_1.JPG[/attachment]
ベルグラの「嶺南の谷 耳川水系編」中の横谷川水系概念図にある破線のルートですよね?

そうです。初めて芦谷山を訪れた時もここを下山しました。

[attachment=2]DSCF7796_1.JPG[/attachment]
横谷川の巡視路が崩壊した今、沢シーズン以外にこの辺りに入ろうと思ったら近江側からが手っ取り早いですね。

ん?どっちから入っても福井県なんだけど・・・ :mrgreen:

草川さんの「近江湖西の山を歩く」に載ってるこのブナと池の写真は印象深かったです。この本で初めて芦谷山の魅力知りました。

そうですね。私も右に同じです。芦谷山も庄部谷山も名前すら知りませんでした。

時間の流れ仕方ないこともかもしれませんが、根来坂の大ブナしかり、ノロ尾の高の大ブナしかり、立派なブナが朽ちていくのは残念ですね。
樹も自分も元気なうちにいろいろな巨樹を見に行かないといけませんね。


ブナも人の子?いつかは老いぼれて朽ちていくものです。

[attachment=1]DSCF7844_1.JPG[/attachment]
ここはわざと尾根芯を外すのが正解ですね!

その通り!!

わたし芦谷山から庄部谷山にかけていままで誰にも会ったことないので、芦谷山で会う方ってどんな方なんだろうと思ったら、、、

何十回と訪れてますが、人に会ったのは片手で足りるぐらいですね。

やっぱり、強者でいらっしゃいましたね(笑)
以前甲森谷のオフ会レポを読んでokuさんのスニーカーが印象的!でしたが、この辺りのことめちゃくちゃ詳しい方なんですね。刺激を受けました。okuさんのHP見てみたいなぁ〜(ググッてみたけど見つからなかった。。。)。


まあ、地元ですからね。URL貼っておきましょう。洞吹さんも見といてね~。「森を訪ねて」って名前です。
http://visitbeech.web.fc2.com/index.html

この尾根って、二年前のスノー衆で下山に使った尾根ですよね。あのときはP422の手前から南東の尾根へ降りましたが、P422の北から北東の尾根も無雪期でも尾根末端の山集落までヤブは薄いのかな。
この尾根を下山に使った方が良さそうですね。


そうです。ヤブはないけど植林がちで面白いとは言えないですね。


                      山日和

RIMG0164_1.JPG
添付ファイル
DSCF7844_1.JPG
DSCF7796_1.JPG
DSCF7767_1_1.JPG
わしたか
記事: 140
登録日時: 2016年10月26日(水) 23:39

Re: 【野坂山地】芦谷山のうれしい出会い

投稿記事 by わしたか »

山日和さん、おはようございます。

ひぇー(;'∀')

レスありがとうございました(ひぇーーーーー遅っ) 

ん?どっちから入っても福井県なんだけど・・・ :mrgreen:

あ、江越国境はもっと南や東でしたね :mrgreen:

まあ、地元ですからね。URL貼っておきましょう。洞吹さんも見といてね~。

ありがとうございます!美浜周辺だけでなく、福井やアルプスの山を幅広く登ってらっしゃるのですね。
じっくり読ませていただこうと思ってます。


そうです。ヤブはないけど植林がちで面白いとは言えないですね。

下山の最後まで自然林というのはなかなか無いですから仕方ありませんね。


わしたか
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【野坂山地】芦谷山のうれしい出会い

投稿記事 by 山日和 »

わしたかさん、どうもです。

レスありがとうございました(ひぇーーーーー遅っ) 

もうすっかり慣れました。 :mrgreen:

あ、江越国境はもっと南や東でしたね :mrgreen:

そうなんですよ。なんとなく国境っぽい稜線だけどね。

ありがとうございます!美浜周辺だけでなく、福井やアルプスの山を幅広く登ってらっしゃるのですね。
じっくり読ませていただこうと思ってます。


幅広く、えげつない登り方をする人です。 :lol:

下山の最後まで自然林というのはなかなか無いですから仕方ありませんね。

まあ、里山ですからねえ。(^^ゞ

                    山日和
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