【京都北山】秋色の廃村八丁

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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【京都北山】秋色の廃村八丁

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2016年11月12日(土)
【山 域】京都北山
【天 候】晴れ
【コース】佐々里峠7:42---8:29品谷山—9:32トラゴシ峠9:51---10:36八丁川10:54---12:24廃村八丁13:30---14:43ダンノ峠---15:42佐々里峠

 廃村八丁の名前を知ったのは登山を初めて間もない頃だった。人影もない廃村に佇む1軒の白い土蔵の写真に心を惹かれた。
訪れる機会を持たないまま、あれから45年が過ぎてしまい、あの土蔵も今は無い。

[attachment=7]DSCF7372_1_1.JPG[/attachment]
 佐々里峠への県道は紅葉も見頃。しかし道が細いのでわき見は禁物だ。
この峠は芦生への入口にもなっているが、南へ進むのは今日が初めて。緩やかな尾根道は杉の植林からやがて自然林、杉と雑木のミッ
クスと変化する。帰路に予定しているダンノ峠へり分岐を過ぎるとほどなく品谷山に着いた。
京都北山に足が向かなくなったのはどこへ行っても杉林が主体で、まとまったブナ林が見られないことが大きい。
廃村八丁の周辺も例外ではないが、それでも場所によってはいい自然林が残されている。特に品谷山を越えた品谷峠のあたりは大きな
ブナもあっていい雰囲気だ。
ブナはこの高度ではもうすっかり葉を落としていた。代わりにシロモジやカエデの紅黄葉がちょうどほど良い色付きで目を楽しませて
くれる。

[attachment=6]DSCF7419_1.JPG[/attachment]
 P827mの手前でトチヤナギ谷の源頭へ下りようと斜面を下り始めた。この源頭部の樹林の佇まいが素晴らしかったからだ。
しかし下方に伸びる谷筋は強いV字を刻んでいる。源頭部の平和な様相とは違って連瀑帯も予想される。登山靴で歩くのは厳しいかも
しれないと思い、再び尾根に戻ってトラゴシ峠へのトレースに復帰した。

[attachment=5]DSCF7434_1.JPG[/attachment]
 トラゴシ峠は廃村八丁とトチヤナギ谷を結ぶ峠だが、あまり道がいいとは言えない。トチヤナギへ下る道は、ほとんど道とは言えな
い状態だった。天を突くように並ぶ杉の間を下り、最後は強烈な急斜面をズリズリと下りて美しいトチヤナギ谷の流れに出る。
上流側には優美なナメ滝が落ち、その先にも滝が続いているようだ。
流れの横に道と呼べるものは見当たらず、水に濡れた岩を滑らないように慎重に歩く。
下流に近付くとV字の谷は徐々に角度が浅くなり、平らな段丘の植林地を歩けるようになった。

[attachment=4]DSCF7465_1.JPG[/attachment]
 八丁川本流に出た。50mほど下流には八丁林道の終点が見えている。エンジン音がしたので見てみると、オフロードバイクの愛好者
が走ってきた。
 ここで長靴に履き替える。実は山で長靴を履くのは初めてだ。長靴愛好家の登山者も多いようだが、自分的には足元が決まらない印
象でどうにも好きになれなかった。
今日の主目的のひとつが八丁川の遡行。廃村八丁に至る谷筋はほとんど勾配のないような平流が延々と続く。渓流シューズという選択
肢もあったが、滝もゴルジュもない谷をそぞろ歩くには長靴の方がふさわしい。それに足が濡れないのでこの季節には寒くなくていい
のだ。広い河原が多いので土の上を歩ける時間が長いのだが、数えきれないほどの渡渉のためには登山靴は不適当だ。

[attachment=3]DSCF7501_1.JPG[/attachment]
 水の中を歩くのと、段丘になった陸の上を歩くのとで景色が違うので面白い。ゆったりと蛇行しながら流れる水流沿いに歩くのは楽
しいが、対岸斜面上部の紅葉を愛でるには段丘の方がいい場合もある。
ゆっくり歩いているせいもあるが、歩けども歩けども同じような景色が続いて意外に八丁は遠い。
ノコギリ谷の出合の先でこの谷唯一の落ち込みと呼べるものがあった。と言っても高さは50センチほどである。

[attachment=2]DSCF7513_1.JPG[/attachment]
 杉林の中の踏み跡を辿っていい加減飽きてきた頃、突然人の声が聞こえた。見ると対岸を登山者が歩いている。八丁からソトバ峠へ
の登山道はあちらに付けられているようだ。
川を渡って登山道に乗ると、道に沿って墓が並んでいた。かつての集落の墓地だったのだろう。きれいに手入れされているところを見
ると、かつての住民の子孫がたまには墓参に訪れているのだろうか。
 道端に石垣が目立ち始めると、廃村八丁の中心部に立つ三角錐の小屋に到着した。平坦な家屋の跡地はちょうどいいキャンプ場にな
っている。
日当たりのいい河原に腰を降ろしてランチタイムとしよう。頭の上には紅葉がキラキラと日に照らされて美しい。
いつもはどんなものなのか知らないが、今日は人影も少なく静かだ。
今シーズンの初鍋のお供はセブンイレブン限定のエビス126。これがなかなか美味かった。酒の量販店で買えないので高くつくのが欠
点だが。

[attachment=1]DSCF7517_1.JPG[/attachment]
 食後は再び登山靴に履き替えてさらに上流へ向かう。
刑部谷との分岐で、四郎五郎峠という名前に惹かれて左の谷へ入ったために刑部滝を見損ねてしまった。滝の位置をちゃんと把握して
いなかったのが失敗だった。こちらの道は見どころもなく、ほとんどが植林の面白くない道だった。

[attachment=0]DSCF7539_1.JPG[/attachment]
 四郎五郎峠を越えて再び出合う刑部谷の源流部には同志社大の山小屋があり、相変わらず緩やかな谷一杯に自然林が広がっていた。
この下流に刑部滝があり、滝場を回避するために四郎五郎峠の道が付けられたということだろう。
ここまで常に杉の植林を見て来たのでこの源流の風景はうれしい誤算だった。本日のフィナーレに近いところで紅黄葉に彩られた自然
林を歩けるとは望外の喜びだ。
 このまま源頭まで谷を詰めてもいいのだが、今日は徹底的に登山道をトレースしてみよう。
わずかな登りでダンノ峠に着けば、後は佐々里峠までゆるやかな尾根を辿るだけだ。

                        山日和
添付ファイル
DSCF7539_1.JPG
DSCF7517_1.JPG
DSCF7513_1.JPG
DSCF7501_1.JPG
DSCF7465_1.JPG
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DSCF7372_1_1.JPG
アバター
柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【京都北山】秋色の廃村八丁

投稿記事 by 柳川洞吹 »

山日和さん こんばんは

  廃村八丁の名前を知ったのは登山を初めて間もない頃だった。
  人影もない廃村に佇む1軒の白い土蔵の写真に心を惹かれた。
  訪れる機会を持たないまま、あれから45年が過ぎてしまい、あの土蔵も今は無い。


えっ、まさか廃村八丁へ一度も行ってないということじゃないでしょ?
「再訪する機会を持たないまま45年過ぎた」という意味ですよね。

  佐々里峠への県道は紅葉も見頃。しかし道が細いのでわき見は禁物だ。
  この峠は芦生への入口にもなっているが、南へ進むのは今日が初めて。


廃村八丁行きに佐々里峠スタートは、やっぱり一味違う感があるなあ。
ワシが行ったのは22年前ですが、菅原バス停から登山道で定番コースの周回でした。

  京都北山に足が向かなくなったのはどこへ行っても杉林が主体で、
  まとまったブナ林が見られないことが大きい。


杉や檜の植林では、錦繍の美に欠けるしね。

  特に品谷山を越えた品谷峠のあたりは大きなブナもあっていい雰囲気だ。
  ブナはこの高度ではもうすっかり葉を落としていた。
  代わりにシロモジやカエデの紅黄葉がちょうどほど良い色付きで
  目を楽しませてくれる。


植林ばかりじゃないからいいけど。

  P827mの手前でトチヤナギ谷の源頭へ下りようと斜面を下り始めた。
  この源頭部の樹林の佇まいが素晴らしかったからだ。
  トラゴシ峠は廃村八丁とトチヤナギ谷を結ぶ峠だが、あまり道がいいとは言えない。
  トチヤナギへ下る道は、ほとんど道とは言えない状態だった。
  天を突くように並ぶ杉の間を下り、
  最後は強烈な急斜面をズリズリと下りて美しいトチヤナギ谷の流れに出る。


おいおい、どこへ行くんじゃ。
そろそろ、ふた味違ってきたし。

  八丁川本流に出た。50mほど下流には八丁林道の終点が見えている。
  エンジン音がしたので見てみると、オフロードバイクの愛好者が走ってきた。


この10月に京北から入って佐々里まで八丁林道と大川上林道をクルマで走りましたが、
佐々里に抜け出たところに逆向きに「通行止め/通り抜けできません」の看板が立ってました。

  ここで長靴に履き替える。実は山で長靴を履くのは初めてだ。
  長靴愛好家の登山者も多いようだが、
  自分的には足元が決まらない印象でどうにも好きになれなかった。


おや、珍しい。
いい長靴でも買ったんですか。

  今日の主目的のひとつが八丁川の遡行。
  廃村八丁に至る谷筋はほとんど勾配のないような平流が延々と続く。
  渓流シューズという選択肢もあったが、
  滝もゴルジュもない谷をそぞろ歩くには長靴の方がふさわしい。
  それに足が濡れないのでこの季節には寒くなくていいのだ。


そうゆうことね。
ぐるーっと回っていくんだ。
もう三あじも違ってきたみたい。

  今シーズンの初鍋のお供はセブンイレブン限定のエビス126。
  これがなかなか美味かった。酒の量販店で買えないので高くつくのが欠点だが。


そんなエビスがあるんですか。
知らんかったね。
歩いて1分のところにセブンイレブンがあるから、今から買いにいってこよう。

  食後は再び登山靴に履き替えてさらに上流へ向かう。
  刑部谷との分岐で、四郎五郎峠という名前に惹かれて左の谷へ入ったために刑部滝を見損ねてしまった。
  四郎五郎峠を越えて再び出合う刑部谷の源流部には同志社大の山小屋があり、
  相変わらず緩やかな谷一杯に自然林が広がっていた。
  この下流に刑部滝があり、滝場を回避するために四郎五郎峠の道が付けられたということだろう。


当時、ワシは山に登り始めたばかりで、山の仕組みについて全然知らなかったので、
「なんでわざわざ登って峠を越してもとの流れに戻るような道をつけるんだろう、
 真っ直ぐ行けば登らなくていいのに。なんで?」と思ってました。

  ここまで常に杉の植林を見て来たのでこの源流の風景はうれしい誤算だった。
  本日のフィナーレに近いところで紅黄葉に彩られた自然林を歩けるとは望外の喜びだ。


やっぱり植林の印象が強かったので、
ここがどんな植生だったか、全く記憶に残ってませんね。
そんないい自然林でしたか。

  わずかな登りでダンノ峠に着けば、後は佐々里峠までゆるやかな尾根を辿るだけだ。

菅原付近は駐車に苦心した覚えがあるので、
佐々里峠発着というのはいいかもしれませんね。
お疲れさまでした。

よい山旅を!
                 洞吹(どうすい)
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
連絡する:

Re: 【京都北山】秋色の廃村八丁

投稿記事 by kitayama-walk »

 山日和さん、おばんです。

 京都北山に来られたのなら、レスしないわけにはまいりません。

> 【コース】佐々里峠7:42---8:29品谷山—9:32トラゴシ峠9:51---10:36八丁川10:54---12:24廃村八丁13:30
---14:43ダンノ峠---15:42佐々里峠


 このコースは、今年4/30に計国さん・草川さんと歩いたコースに似ていますね。違うところは、八丁川遡行の途中からノコギリ谷
に入りソトバ山に登ったことと、四郎五郎峠を経由したのではなく、刑部谷を経由したことですね。
GPS軌跡図
GPS軌跡図
> 廃村八丁の名前を知ったのは登山を初めて間もない頃だった。人影もない廃村に佇む1軒の白い土蔵の写真に心を惹かれた。
> 訪れる機会を持たないまま、あれから45年が過ぎてしまい、あの土蔵も今は無い。


 確かに、あの白い土蔵の写真を見ると心惹かれるものがあり、ノスタルジアを感じさせてくれます。この土蔵は昭和の
時代までは残っていたのですが、平成に入ってから崩壊し、今は土に還ってしまっています。
在りし日の土蔵
在りし日の土蔵
> 佐々里峠は芦生への入口にもなっているが、南へ進むのは今日が初めて。
> 帰路に予定しているダンノ峠へり分岐を過ぎるとほどなく品谷山に着いた。


 廃村八丁へは菅原バス停から入るルートが紹介されていますが、佐々里峠からルートはマイナーになっています。
しかし、こちらの方がよりいい感じですね。品谷山には二等三角点があります。

> トラゴシ峠は廃村八丁とトチヤナギ谷を結ぶ峠だが、あまり道がいいとは言えない。
> トチヤナギへ下る道は、ほとんど道とは言えない状態だった。天を突くように並ぶ杉の間を下り、最後は強烈な急斜面を
> ズリズリと下りて美しいトチヤナギ谷の流れに出る。流れの横に道と呼べるものは見当たらず、水に濡れた岩を滑らない
> ように慎重に歩く。下流に近付くとV字の谷は徐々に角度が浅くなり、平らな段丘の植林地を歩けるようになった。


 トラゴシ峠とはおもしろい名前ですね。漢字では「虎越峠」と書くそうですが、その由来がわかりません。この峠から廃村
八丁へ下るのはわすかな時間です。しかし、ここではトチヤナギ谷に降りたのですね。この下る道を案内する道標がある
ものの、道はありません。V字谷のトチヤナギ谷に下るのはかなり危なかったことを思い出します。
トラゴシ峠付近
トラゴシ峠付近
> 八丁川本流に出た。ここで長靴に履き替える。今日の主目的のひとつが八丁川の遡行。
> 廃村八丁に至る谷筋はほとんど勾配のないような平流が延々と続く。
> 水の中を歩くのと、段丘になった陸の上を歩くのとで景色が違うので面白い。歩けども歩けども同じような景色が続いて
> 意外に八丁は遠い。ノコギリ谷の出合の先でこの谷唯一の落ち込みと呼べるものがあった。


 八丁川の遡行は、基本的には登山靴でできます。へつりが何度もありますが、ドボンすることもありません。確かに、
廃村八丁まではかなり長いですね。この途中におもしろい木があります。まるで額縁のような木ですが、見つけましたか?
額縁のような木
額縁のような木
> 杉林の中の踏み跡を辿っていい加減飽きてきた頃、突然人の声が聞こえた。
> 見ると対岸を登山者が歩いている。八丁からソトバ峠への登山道はあちらに付けられているようだ。
> 川を渡って登山道に乗ると、道に沿って墓が並んでいた。かつての集落の墓地だったのだろう。
> きれいに手入れされているところを見ると、かつての住民の子孫がたまには墓参に訪れているのだろうか。


 ババ谷出合いに着いたのですね。
 このババ谷出合いから遡るとソトバ峠に至ります。この峠は実にいい感じを醸し出してくれています。
 しかし、近時は基幹林道が通っていて、かつての風景が一変してしまいました。ただ、ソトバ峠だけは以前のままです。
ソトバ峠
ソトバ峠
> 道端に石垣が目立ち始めると、廃村八丁の中心部に立つ三角錐の小屋に到着した。
> 平坦な家屋の跡地はちょうどいいキャンプ場になっている。
> 日当たりのいい河原に腰を降ろしてランチタイムとしよう。頭の上には紅葉がキラキラと日に照らされて美しい。


 廃村八丁の中心部には、かつてあって小学校の跡があり、八幡宮があります。今は、三角錐の小屋がぽつんと建って
いますが、ここが現在の中心地になっています。この小屋は、廃村八丁を守る会により管理されています。少し前までは
自称「村長」さんが駐在していましたが。
廃村八丁付近の地図
廃村八丁付近の地図
 八丁が廃村になったのは昭和8年の大雪がきっかけになっています。2mを超える大雪が降り、陸の孤島と化した村は
不安に陥れられた。病気になっても医者にかかれず、子どもの教育もままならぬ。そういう状況から離村が進み、ついに
廃村となってしまったそうです。当時を偲ばせる石垣は今も残っています。
廃村八丁の由来
廃村八丁の由来
> 食後は再び登山靴に履き替えてさらに上流へ向かう。
> 刑部谷との分岐で、四郎五郎峠という名前に惹かれて左の谷へ入ったために刑部滝を見損ねてしまった。


 ここでは、四郎五郎峠へ向かう道と、刑部谷を遡る道とが分岐していますね。シャクナゲの花が咲く頃なら、刑部谷に
向かうのがいいですね。
刑部滝
刑部滝
> 四郎五郎峠を越えて再び出合う刑部谷の源流部には同志社大の山小屋があり、相変わらず緩やかな谷一杯に
> 自然林が広がっていた。本日のフィナーレに近いところで紅黄葉に彩られた自然林を歩けるとは望外の喜びだ。


 この小屋のあたりは、自然林の中にあって、いい雰囲気ですね。枯れた大きな樅の木があり、猿の腰掛がついています。
ここからダンノ峠までは近いです。
written by kitayama-walk
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【京都北山】秋色の廃村八丁

投稿記事 by 山日和 »

洞吹さん、どうもです。

えっ、まさか廃村八丁へ一度も行ってないということじゃないでしょ?
「再訪する機会を持たないまま45年過ぎた」という意味ですよね。


その「まさか」ですわ。「訪れる機会を持たないまま」です・・・ :oops:

廃村八丁行きに佐々里峠スタートは、やっぱり一味違う感があるなあ。
ワシが行ったのは22年前ですが、菅原バス停から登山道で定番コースの周回でした。


スタート地点の標高が高いので楽です。

[attachment=0]DSCF7420_1.JPG[/attachment]
杉や檜の植林では、錦繍の美に欠けるしね。

御意!!

>トチヤナギ谷へ下る道は、ほとんど道とは言えない状態だった。
天を突くように並ぶ杉の間を下り、
最後は強烈な急斜面をズリズリと下りて美しいトチヤナギ谷の流れに出る。

おいおい、どこへ行くんじゃ。
そろそろ、ふた味違ってきたし。


普通に廃村八丁へ行ったんじゃレポ的にも面白くないでしょ。

[attachment=4]DSCF7448_1.JPG[/attachment]
この10月に京北から入って佐々里まで八丁林道と大川上林道をクルマで走りましたが、
佐々里に抜け出たところに逆向きに「通行止め/通り抜けできません」の看板が立ってました。


入ったところにはなかったんですか?片手落ちですな。


おや、珍しい。
いい長靴でも買ったんですか。


2年前にマンションの土砂崩れ避難命令騒ぎがあった時、後片付け用に買ったヤツです。
コーナンで2000円ぐらい。

[attachment=3]DSCF7468_1.JPG[/attachment]
>今日の主目的のひとつが八丁川の遡行。

そうゆうことね。
ぐるーっと回っていくんだ。
もう三あじも違ってきたみたい。


ひと粒で3度美味しいです。 :lol:

>今シーズンの初鍋のお供はセブンイレブン限定のエビス126。

そんなエビスがあるんですか。
知らんかったね。
歩いて1分のところにセブンイレブンがあるから、今から買いにいってこよう。


これ以外にもコンビニ限定商品がいろいろありました。缶のデザインがなかなかGOODです。

[attachment=2]DSC_2402_1.jpg[/attachment]
当時、ワシは山に登り始めたばかりで、山の仕組みについて全然知らなかったので、
「なんでわざわざ登って峠を越してもとの流れに戻るような道をつけるんだろう、
 真っ直ぐ行けば登らなくていいのに。なんで?」と思ってました。


なるほど、素朴な疑問ですね。洞吹さんにもそんなウブな時期がありましたか。 :mrgreen:

やっぱり植林の印象が強かったので、
ここがどんな植生だったか、全く記憶に残ってませんね。
そんないい自然林でしたか。


ダンノ峠を越えてきたらパーッと広がる自然林が嫌でも目に入ったと思うんだけどねえ。

[attachment=1]DSCF7535_1.JPG[/attachment]
菅原付近は駐車に苦心した覚えがあるので、
佐々里峠発着というのはいいかもしれませんね。


なるほど、そうでしたか。今回の計画にあたって南のコシキ峠からのルートも検討しましたが、
この佐々里峠ルートが一番自然林を楽しめるコースだと思いました。

                山日和
添付ファイル
DSCF7420_1.JPG
同大小屋
同大小屋
DSC_2402_1.jpg
DSCF7468_1.JPG
トチヤナギ谷の流れ
トチヤナギ谷の流れ
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【京都北山】秋色の廃村八丁

投稿記事 by 山日和 »

kitayama-walkさん、どうもです。

 京都北山に来られたのなら、レスしないわけにはまいりません。

kitayama-walkさんの股間にじゃなかった、沽券に関わりますね。

 このコースは、今年4/30に計国さん・草川さんと歩いたコースに似ていますね。違うところは、八丁川遡行の途中からノコギリ谷に入りソトバ山に登ったことと、四郎五郎峠を経由したのではなく、刑部谷を経由したことですね。

どういうコースなのかと思ってましたが、八丁川の途中から一旦尾根に登り返したんですね。

[attachment=4]DSCF7492_1.JPG[/attachment]
 確かに、あの白い土蔵の写真を見ると心惹かれるものがあり、ノスタルジアを感じさせてくれます。この土蔵は昭和の時代までは残っていたのですが、平成に入ってから崩壊し、今は土に還ってしまっています。

今思えば実に残念です。

 廃村八丁へは菅原バス停から入るルートが紹介されていますが、佐々里峠からルートはマイナーになっています。
しかし、こちらの方がよりいい感じですね。品谷山には二等三角点があります。


どこから入るにしても植林からのスタートですよね。それに比べると佐々里峠ルートは自然林が多くていですね。

[attachment=3]DSCF7402_1_1.JPG[/attachment]
 トラゴシ峠とはおもしろい名前ですね。漢字では「虎越峠」と書くそうですが、その由来がわかりません。この峠から廃村八丁へ下るのはわすかな時間です。しかし、ここではトチヤナギ谷に降りたのですね。この下る道を案内する道標があるものの、道はありません。V字谷のトチヤナギ谷に下るのはかなり危なかったことを思い出します。

その昔、トラが越えたのかも。トチヤナギ谷は「難路」という標識がありましたが、「路」じゃないですね。退屈しなくていいですけど。

 八丁川の遡行は、基本的には登山靴でできます。へつりが何度もありますが、ドボンすることもありません。確かに、廃村八丁まではかなり長いですね。この途中におもしろい木があります。まるで額縁のような木ですが、見つけましたか?

それは水量次第ですね。それにハマらないよう神経を使うより長靴か渓流シューズでジャブジャブ歩いた方が数段楽しいと思います。
その木は見ませんでしたねえ。水の中を歩いていたかも。

[attachment=2]DSCF7503_1.JPG[/attachment]
 ババ谷出合いに着いたのですね。
 このババ谷出合いから遡るとソトバ峠に至ります。この峠は実にいい感じを醸し出してくれています。
 しかし、近時は基幹林道が通っていて、かつての風景が一変してしまいました。ただ、ソトバ峠だけは以前のままです。


ちょっと林道に蹂躙され過ぎの感がありますね。

少し前までは自称「村長」さんが駐在していましたが。

「村長」さんらしき人が登山者と話してました。

[attachment=1]DSCF7515_1.JPG[/attachment]
 八丁が廃村になったのは昭和8年の大雪がきっかけになっています。2mを超える大雪が降り、陸の孤島と化した村は不安に陥れられた。病気になっても医者にかかれず、子どもの教育もままならぬ。そういう状況から離村が進み、ついに廃村となってしまったそうです。当時を偲ばせる石垣は今も残っています。

奥川並と同じような状況ですね。あちらも病人を戸板に乗せて運ぶ途中で息を引き取ったということがあったらしいです。

 ここでは、四郎五郎峠へ向かう道と、刑部谷を遡る道とが分岐していますね。シャクナゲの花が咲く頃なら、刑部谷に向かうのがいいですね。

計画では刑部滝を見物するはずだったんですが・・・

[attachment=0]DSCF7522_1.JPG[/attachment]
 この小屋のあたりは、自然林の中にあって、いい雰囲気ですね。枯れた大きな樅の木があり、猿の腰掛がついています。
ここからダンノ峠までは近いです。


実にいいところです。最終行程でも楽しませてくれました。
谷からダンノ峠まであんなに高低差がないとは思いませんでした。

              山日和
添付ファイル
DSCF7522_1.JPG
小屋前の流れ
小屋前の流れ
このあたりは登山靴ではチト辛い
このあたりは登山靴ではチト辛い
DSCF7402_1_1.JPG
八丁川の流れ<br />八丁川の流れ
八丁川の流れ
八丁川の流れ
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