【奥美濃】トノゴヤ谷から釈迦嶺…思わぬ瀑流帯

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兔夢
記事: 623
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

【奥美濃】トノゴヤ谷から釈迦嶺…思わぬ瀑流帯

投稿記事 by 兔夢 »

2016年10月1日(土)曇 奥美濃 トノゴヤ谷から釈迦嶺 単独
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DSCN6498.JPG (39.07 KiB) 閲覧された回数 2149 回
オジロミ谷出合駐車地8:25ートノゴヤ谷出合8:35ー
710m二俣9:15ー釈迦嶺三角点10:45ー下降点12:00ー
道谷14:40ー駐車地15:10

1日休暇のつもりだったけど思いついて釈迦嶺に出掛けた。
ちょっとサプライズをしよう。

天候は相変わらず不安定で予報では午前中は雨。
だが現地に着いた時には雨はあがり空も明るくなっていた。
日頃の行いの良さは隠せないらしい。

オジロミ谷の橋の袂に駐車、車道をわずかに下り道谷へ降りる。
流れを下降してすぐに右からトノゴヤ谷が合わさる。
流れは細くて雨後で正解だったかと思われた。

標高710m二俣までは地形図で見る限りゴーロが続きそう。
しかし、それに反してすぐに5mの垂瀑。
左壁が登れそうだったが安全に右から樹木を掴んで越える。
その後も小滝が現われてそこそこ楽しい。
穏やかな渓相が続き快適な遡行だ。

が、710m二俣から渓相がガラリと変わった。
険悪なゴルジュというわけではないが水流がほとばしる瀑流が続く。
間隙を落ちる10m斜瀑はこれ以上水流があったらきついと思われた。
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DSCN6488.JPG (42.77 KiB) 閲覧された回数 2149 回
手頃な連瀑が続いた後、現われた8m。
左水流が登れそうだったがフルシャワーを嫌って右端に。
しかしヌメッた岩肌から逃げるうちに結局ルンゼ状から巻いた。
水流を噴き出す5mは水勢に押されそうになりながら登りきった。
2段10mはこの谷で最大のものだろう。
下段は左端から登り上段はフルシャワーで水流を横切って越えた。
何れの滝も水量が少ない時なら簡単に登れそうだ。
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DSCN6497.JPG (46.81 KiB) 閲覧された回数 2149 回
800mを過ぎた辺りから沢は落ち着く。
最後に現われた5mは右から左上して越える。

詰めは三角点直登を目指して急斜面を登る。
足下が不安定な泥と砂礫で疲れた。
最後は樹木を掴みながらの急登。

辿り着いた三角点はわずかな切り開き。
15年振りの山頂だ。
周りを笹が囲み、いかにも奥美濃らしい。
傍らの山名板にはコケが生えて文字の判別ができない。
ガスがかかって展望も得られなかった。
しばらく無線をワッチしながら休憩。
次第に雲があがってきた。
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DSCN6523.JPG (45.1 KiB) 閲覧された回数 2149 回
下山はしばらく稜線を歩く。
思ったよりも明瞭な踏み跡が残っている。
すぐに林道跡からの道を左に分ける。
そのまま稜線を進むと踏み跡は次第に薄くなった。
そこを真っすぐ進んで下降沢に下りていく。

急斜面を樹木を頼りに下っていく。
足下は泥で滑りやすい。
樹間からは金草山、白倉山が垣間みれた。
高倉の方には岩壁にかかる立派な滝が見られた。
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DSCN6534.JPG (30.56 KiB) 閲覧された回数 2149 回
急傾の沢筋に出ると下れない段差が幾つかあり左右から巻く。
それ以降は800mあたりまで、それほど難しいところもない。
このまま何もなく下れないかな、と甘い事を考えていると、
800m付近からはトノゴヤ谷以上の連瀑帯となった。
地形図を見てもこの辺りからの地形が怪しそうだがその通りだった。
何時もは巻いて巻いて降りるところだが
今日は巻く気力が沸いてこない。
久し振りに懸垂下降を多用した。

8m斜瀑、2段6m、などいずれも下るのは難しく見えた。
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DSCN6562.JPG (44.4 KiB) 閲覧された回数 2149 回
途中に続く滑は縞模様が入って美しい。
フリクションがよく利く岩質だ。

下から見ると簡単に登れそうな巾広10m斜瀑も
上から見ると怖い。
ピンは豊富で直ぐさまロープを出す。

簡単にクライムダウンできるところも幾つかあった。
その内のひとつ、左岸が垂壁になった8m斜瀑は造形が美しい。
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DSCN6574.JPG (38.6 KiB) 閲覧された回数 2149 回
懸垂下降した滝は他にも幾つか。
その為、時間がかなりかかった。
そのくせ、時間を浪費した感覚がなかったのは楽しかった証拠だろう。

最後は2段18mの大滝。
上段、下段と分けて懸垂。
下段は30mロープで届くか心配だったが何とか足りた。
登るとしたらこの滝を越えるのは大変そうだ。
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DSCN6578.JPG (44.06 KiB) 閲覧された回数 2149 回
最後の滝から道谷本流まではほんのわずか。
出合は小川のような流れ。
奥にあんな瀑流があるとは思えない。

後は道谷本流を下って駐車地に向かった。
堰堤を3つ越える他は道のような沢が続く。
まさに「道谷」
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