【中央アルプス】宝剣岳から空木へメジャーコースを一泊二日で攻略

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skywalk
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登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

【中央アルプス】宝剣岳から空木へメジャーコースを一泊二日で攻略

投稿記事 by skywalk »

【 日 付 】2016年8月6日~8月7日
【 山 域 】 中央アルプス
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ一時雨
【 ルート 】北御所登山口8:36>うどんや峠>宝剣岳14:21>桧尾岳17:15
 二日目 桧尾岳5:25>空木岳>池山尾根>菅の台14:45

 中央アルプスを代表する二つの山、木曽駒ヶ岳と空木岳を結ぶ稜線コースは駒ケ根高原を起点にすれば周回縦走が可能で人気のメジャーコースである。6年前このコースに挑んだときは、池山尾根の一部が崩壊して通行止めになっていることを知らず止む無く中間の檜尾根から下山した苦い思い出がある。以来何となく再挑戦の機会もなく宿題として放置してきた。
 8月最初の週末は例年のように白山へ登る計画をしていたのだが、土曜日の夜が雨の予報になっていて、気象協会の山の天気をチェックしていたら木曽駒のほうは夜も曇りの予報だったので急遽行先変更。長年の宿題を片付ける機会がやってきた。

 8月6日(土)午前4時半に鈴鹿を出発。駒ケ根高原に着いたら7時40分くらいになった。菅の台バスセンターの駐車場は既に満杯で第2、第3駐車場へ係員が誘導していた。私は秘密の第4駐車場に車を止め朝食を食べてから次のバス停に歩いた。週末のバスダイヤは臨時便が次から次に出ていくので、時刻表などあってないようなものだ。バス停近くでトイレを探していたら臨時便が一台横を通り過ぎていった。
結局トイレは見つからず8時16分の定時バスに乗って途中の北御所登山口でバスを降りた。歩いて木曽駒へ登ろうという人は天然記念物のようなもので満員のバスから降り立ったのは、私一人だった。他の人は終点のしらび平まで行ってロープウェイに乗るのだ。

8時36分、北御所登山道の林道を一人トボトボと歩き始めた。
林道を歩いていくとアサギマダラが手の届くようなところで花の蜜を吸っていた。あまりないことなので幸先の良い感じがする。
 林道にはホタルブクロやソバナシャジンといったキキョウ科の花々が美しく咲いていた。
45分程林道を歩いたところで、やっと蛇腹沢登山口に着いた。ここから山道になって宝剣岳の東尾根を目指して登って行く。
 山道はシラビソを主とする針葉樹林だが、 時折白樺の林も出てきて気持ち好い。
10時9分、清水平に着いた。水場のパイプから冷たい水が出ている。水場の周りにはトリカブトが咲いていた。
10時40分、うどんや峠(2208m)に着いた。
展望の良い峠からは、これから目指す檜尾岳とその直下に立つ避難小屋が点のように見えた。このコースは、通常なら木曽駒と空木岳手前の木曽殿山荘に泊まって3日をかけて縦走するのだが、少し無理をして一日目に檜尾岳まで行ってしまえば2日間で縦走可能だ。
東尾根に出ると傾斜も緩くなり楽に進める。林床には白いハギのような花が続いていた。
あまりパッとしない一丁ヶ池を過ぎると、お昼前に小屋場に着いた。小屋の跡形もない空き地で、コンビニで調達した海苔弁当を広げてランチにした。暑くてご飯が喉を通りそうにないのでビールも開けてしまった。まだ半分も来てないのに、こんなことで大丈夫だろうか。休んでいると天然記念物のお仲間である若者二人が追い抜いていった。
2500m付近にハクサンフウロが咲いていて夏山らしくなってきた。
森林限界を抜けハイマツ帯に入ると展望が開け中岳(左)と木曽駒(右)が見えてきた。
IMGP4758.JPG
12時54分、7合目を通過。
8合目にかけて登りがきつくなるが、ここをこなせば後は楽だ。
8合目の石碑には「心身は空であると知れば魂は五臓六腑を離れて・・・」と解説付きの碑文が出ていた。わが魂はどこへ行くのやら。
伊那前岳が近づくとロープウェイ客がうろうろ散策していて尾根の終わりが近いことを教えてくれる。
伊那前岳の先に険しい宝剣岳が見えてきた。
IMGP4763.JPG
勅銘石を過ぎればいよいよラスト。
14時6分、宝剣山荘に着きました。
登山者を装ったロープウェイ客をかき分けて宝剣山頂を目指します。宝剣の岩場は太い鎖も付いていて安全に通過できますが、重たいテントを背負っているので慎重に行きます。
14時21分、宝剣山頂(2931m)に着きましたが、尖った山頂岩に乗っかるのは止めておきましょう。6時間も歩いて足腰はヨレヨレで落っこちてしまいそうだ。
南には島田娘に続くなだらかな稜線とその奥に空木岳が見えています。その間に見えているのが、檜尾岳です。
IMGP4767.JPG
宝剣の岩場にはチシマギキョウが沢山見られます。
宝剣南側の岩場はさらに慎重に下ります。鎖の垂れた岸壁を登り返して岩稜を渡れば難所は終わり。
三沢岳分岐から三沢岳を望みます。お花畑の綺麗なところですが、今日は遠景を望むだけです。
島田娘(2835m)に向けてゆったりした稜線が続きますが、カミナリが近づいてくるとまずいので足早に進んで早くここを通過します。
このあたりはイワツメクサやウスユキソウなど地味な花が多いのですが、少し派手なタカネツメクサも咲いていました。
お盆過ぎから咲き始めるトウヤクリンドウが早くも咲いていました。
檜尾岳との間には濁沢大峰がありますが、ここのコルはさほど深くなく登り返しもまだ楽です。
IMGP4776.JPG
16時6分、濁沢大峰(2700m)を通過。
次のコルは深く鎖場もあったりします。
どんどん下ったコルから檜尾岳に向けて最後の登り返しとなります。すでに残パワーはマイナス5%で後は死力を尽くして登るのみ。
深いコルにはナデシコが咲いていました。
周りを見るとかなりの広さにナデシコが咲いていました。ナデシコの花畑は別山の二ノ峰や三ノ峰でしか見たことが無いので思わぬ収穫に元気づけられます。
ナデシコにもらったパワーのお蔭か17時15分には檜尾山頂(2728m)に達しました。
山頂直下の石室の周りがテント場となります。今日は一張もテントがないので一等地を確保できました。

さらに尾根を15分程下って水場で給水しました。途中にある避難小屋を覗くと満員で肩を寄せ合って休んでいました。一人くらいなら割り込めなくもありませんが、テントを張った方が快適です。小屋の前には大型のドームテントが二張り。飯田高校のクラブだそうですが、女性部員はいなくてさみしそう。
水場の周りはお花畑になっていて、ヨツバシオガマとかウサギギクが沢山咲いていました。水場からは冷たい清流が湧き出し正にオアシスです。
テン場に戻ってテントを設営していたら雨が降り出しました。大急ぎでテントを組み立て荷物とともに中に避難しました。ネット最安値で買ったテントにはフライシートも付いておらず長雨には耐えられません。カップ酒を飲みながら雨が止むことを祈ります。安酒で祈りが通じたのか半時間ほどで雨が上がりました。これ位なら予報の範囲内で気象協会にクレームを入れる必要もなさそうです。
ラーメンおにぎりで夕食を済ませたら、シュラフに潜って寝るだけですが、不眠症の私は、ただ時間が過ぎていくのを待つだけです。さて明日の首尾はどうだろう。
(二日目)
 静かな夜でした。周りにはテントひとつ無いし、風もなくテントがバタバタ煽られることもありません。眠りに就くには絶好の条件が揃っていますが、寝返りを打つばかりで全く眠れません。
 午前2時、テントの前を男女が通り過ぎて行きました。いくら何でも早すぎる出発だと思っていたら午前3時にはもっと大きなグループが登って行きました。小さな避難小屋ですから大半の人が出発したことになります。今から出発しても夜明けまでに宝剣や空木に到着するのは困難だし、御来光を見るだけなら避難小屋から十分見られます。一体何のつもりかと訝っていると半時間後には飯田高校の一団も出発していきました。当世夏山事情はこんなものかとあきれますが、私は周りが明るくなるのをテントの中で待ちます。
 4時半ころから出発準備にかかりました。ラーメン・パンで朝食を済ませ荷物を整理していたら小屋に居残っていた中年夫婦がやってきました。彼らは昨日檜尾根を登ってきて今日は私と同じように空木を目指すそうです。話をしているうちに朝日が顔を出しました。空は快晴、好い一日の始まりです。
 5時25分、テントを撤収して私も出発しました。
 小屋の周りはお花畑になっていて様々な花が咲き誇っています。我が物顔で咲いているのは、トラノオとトリカブト。
 シナノキンバイは涸れ始めていますが、何とか頑張っています。
ハクサンイチゲはまだまだ元気。
誰もいなくなった避難小屋がポツンと取り残されています。
IMGP4794.JPG
IMGP4794.JPG (19.8 KiB) 閲覧された回数 2078 回
檜尾山頂から、これから進む稜線を眺めます。熊沢岳には薄くガスがかかっています。6年前に来たときには縦走を断念して檜尾根を下ったのですが、只下ってしまうのは、もったいないので熊沢岳まで行ってUターンしました。その時の記憶は、もうほとんどありません。
夏山を代表する黄色系の花は殆ど枯れています。ミヤマキンバイも残りわずか。
ハクサンイチゲとハクサンチドリのコラボレーションが綺麗。
ミヤマキンバイの大半は筋だけになっていました。これも面白いですけどね。
熊沢岳の登りにかかると先行する御夫婦に追いつきました。最初の岩場のところで山腹の踏み跡を辿って行くと行き止まり。御夫婦が引き返してきました。ここは尾根筋の岩場を突っ切るしかないようです。百名山のメジャールートにしては随分分かりにくいところです。
山頂のオベリスクのような大岩が見えてきました。
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大岩から少し下ったところに山頂標識がありました。6時42分、熊沢岳(2778m)に到着しました。
東川岳まではゆったりした稜線が続きます。熊沢岳を少し下ったところで飯田高校の一団が休んでいました。私より2時間近く早く出た割にのんびりしています。大きなザックを背負っているし岩場の通過に手間取ったようです。
7時51分、東川岳に到着。快晴の空のもと空木岳が待ち受けています。
東川岳下りは急斜面ですが、階段など整備されて下りやすくなっています。東斜面のバットレスを横目に見ながら下って行きます。
IMGP4806.JPG
IMGP4806.JPG (55.3 KiB) 閲覧された回数 2078 回
8時13分、木曽殿山荘に着きました。ザックを下ろし須原道に入って義仲の力水を汲みにいきました。水平道で楽ですが、往復20分近くかかりました。こんなことなら檜尾岳で多めに給水しておけば良かったと悔やんでしまう。
木曽殿山荘から空木頂上まで標高差374m。山荘から見えているのは第1ピークで山頂ではありません。
第1ピークに着いたところで第2ピークとその左肩に山頂が見えます。まだ随分残っていてガックリきますが、今日の登りはこれが最後と自分に鞭打ちます。
IMGP4810.JPG
険しい岩場を登って行きます。二日目のハイライトと言えますが、息も絶え絶えで楽しんでいる余裕はありません。
第2ピークを越えてやっと山頂が見えました。
9時51分、最後の力を振り絞って空木山頂(2864m)に着きました。
これから下る池山尾根は全くの未経験。最初のうちは緩やかに尾根が続いています。
少し下ったところに巨大な駒石が鎮座していました。
尾根は緩やかでヨナ沢の頭まで殆ど高度が下がらずイライラするほどです。そこから小地獄、大地獄と急斜面になって下ります。どちらも鎖が付いていて安全に下れました。
マセナギを過ぎたところで池山小屋までルートは登山道と遊歩道に分かれていました。どちらも小屋まで1.7kmと出ています。もちろん私は魅力的な語感に誘われて後者を選択しました。
魅力的なのは語感だけではありませんでした。遊歩道は広葉樹の森を抜ける気持ちの良いルートでした。斜面の下の方を見ると針葉樹の森が広がっていたので登山道のほうは、そこを抜けているのかもしれません。
登山道に合流すると小屋の下の水場に出ました。竹筒から勢い良く水が吹き出し登山者を癒してくれます。私の水も残り少なかったので一息付けました。
そこからは林道のような広く緩やかな道が続き林道終点の駐車場に出ました。(13:34)ここでタクシーを呼ぶことも可能ですが、菅の平まで登山道の続きを下りました。最後はカンカン照りのスキー場を歩かされるのかと思いましたが、ゲレンデ横の森の中を抜けていくので涼しく下っていけました。
スキー場のセンターハウスの下に出たら500mほど道路を歩いて3時前には駐車場に戻りました。今日も9時間を超える行程でハードな二日間が終わりました。これで念願の縦走を果たせて肩の荷を下ろすことも出来ました。二日間とも好天に恵まれ高山植物と稜線からの雄大な景色を存分に楽しむことができました。今後同じ行程で登るのは体力的に難しくなってくるし、次に来るときは人並みにロープウェイを使おうか。
最後に編集したユーザー skywalk [ 2016年8月16日(火) 08:36 ], 累計 1 回
ハリマオ
記事: 465
登録日時: 2011年8月31日(水) 14:06

Re: 【中央アルプス】宝剣岳から空木へメジャーコースを一泊二日で攻略

投稿記事 by ハリマオ »

skywalkさん こんにちは

このタイトルを見て宝剣岳の先端で手を振っていたのはskywalkさんだったかも・・・
と思いましたが、よく読んだら一日違いでした。

私はと言いますと家内同伴の観光ですから、もちロープウェイです。
日曜日帰りです。でもまあ一応木曽駒の山頂だけは踏んづけてきました。

             ハリマオ
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落ちるなよ~
落ちるなよ~
skywalk
記事: 520
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【中央アルプス】宝剣岳から空木へメジャーコースを一泊二日で攻略

投稿記事 by skywalk »

ハリマオさん、こんにちは。
ハリマオ さんが書きました:このタイトルを見て宝剣岳の先端で手を振っていたのはskywalkさんだったかも・・・と思いましたが、よく読んだら一日違いでした。
虫の知らせでしょうか。お互い本能的に危険を察知して避けたのでしょう。
私はと言いますと家内同伴の観光ですから、もちロープウェイです。日曜日帰りです。でもまあ一応木曽駒の山頂だけは踏んづけてきました
家族サービス結構ですね。得点稼いでおいてください。格好だけでもバッチリ決めておけば、もう登山者気分です。そんな人多かったけど。
アバター
わりばし
記事: 1766
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【中央アルプス】宝剣岳から空木へメジャーコースを一泊二日で攻略

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、skywalkさん。

ナデシコにもらったパワーのお蔭か17時15分には檜尾山頂(2728m)に達しました。
山頂直下の石室の周りがテント場となります。今日は一張もテントがないので一等地を確保できました。

同じ所を歩かれていたんですね。
長丁場でお疲れさまでした。 :mrgreen:
私も沢歩きと縦走では歩き方が違うので疲れました。

さらに尾根を15分程下って水場で給水しました。途中にある避難小屋を覗くと満員で肩を寄せ合って休んでいました。一人くらいなら割り込めなくもありませんが、テントを張った方が快適です。小屋の前には大型のドームテントが二張り。飯田高校のクラブだそうですが、女性部員はいなくてさみしそう。
水場の周りはお花畑になっていて、ヨツバシオガマとかウサギギクが沢山咲いていました。水場からは冷たい清流が湧き出し正にオアシスです。
テン場に戻ってテントを設営していたら雨が降り出しました。大急ぎでテントを組み立て荷物とともに中に避難しました。ネット最安値で買ったテントにはフライシートも付いておらず長雨には耐えられません。カップ酒を飲みながら雨が止むことを祈ります。安酒で祈りが通じたのか半時間ほどで雨が上がりました。これ位なら予報の範囲内で気象協会にクレームを入れる必要もなさそうです。
ラーメンおにぎりで夕食を済ませたら、シュラフに潜って寝るだけですが、不眠症の私は、ただ時間が過ぎていくのを待つだけです。さて明日の首尾はどうだろう。(続く)

私たちは山の日前日ということもあり貸し切り状態で
4日間夕立も無かったんです。
この方が異常かな・・・
運が良かったんでしょう。
私も軽量化のためにツエルトにフライでしたが、雨が降ると厳しかったような・・
どこで折り合いをつけるかですね。


                                    わりばし

skywalk
記事: 520
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【中央アルプス】宝剣岳から空木へメジャーコースを一泊二日で攻略

投稿記事 by skywalk »

わりばしさん、こんばんは。
わりばし さんが書きました:同じ所を歩かれていたんですね。長丁場でお疲れさまでした。 私も沢歩きと縦走では歩き方が違うので疲れました。
釣り好きおじさん達はどこの沢で楽しんでいたのでしょう。しかし、いくら好きでも4日間の長旅は真似できそうにありません。
私たちは山の日前日ということもあり貸し切り状態で4日間夕立も無かったんです。この方が異常かな・・・運が良かったんでしょう。私も軽量化のためにツエルトにフライでしたが、雨が降ると厳しかったような・・どこで折り合いをつけるかですね。
本当にお天気が続きましたね。幸運としか言いようがありません。
もともとテント泊などするタイプではなかったんですが、慣れてしまうと山小屋より静かだし、お金もかかりませんから夏山では大活躍しています。もう少しまともなテントを買ってもいいのかなと思いますが、雨さえ降らなければ何の不自由もないし、このまま使い続けることになるのかな。
skywalk
記事: 520
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【中央アルプス】宝剣岳から空木へメジャーコースを一泊二日で攻略

投稿記事 by skywalk »

縦走二日目を追加編集しました。
続きをお楽しみください。
雨子庵
記事: 491
登録日時: 2011年10月12日(水) 19:40
お住まい: 名古屋(ときどき青田(飯高))

Re: 【中央アルプス】宝剣岳から空木へメジャーコースを一泊二日で攻略

投稿記事 by 雨子庵 »

skywalkさん はじめまして?
あめちゃんです。

今年行こうと思って行けずのルート(モチロン、ロープウェイ&避難小屋使用予定 )でした。
続編イツカナイツカナと待ってました。
楽しく読ませていただきました。

長年の宿題を片付ける機会がやってきた。

こういうのってタイミングですよね。
今年はほとんど残雪もなかったので6月に狙ったのですが、休みのたんび天気が悪く・・・。

歩いて木曽駒へ登ろうという人は天然記念物のようなもので満員のバスから降り立ったのは、私一人だった。他の人は終点のしらび平まで行ってロープウェイに乗るのだ。

それが普通なんです

このコースは、通常なら木曽駒と空木岳手前の木曽殿山荘に泊まって3日をかけて縦走するのだが、

これが普通なんです

休んでいると天然記念物のお仲間である若者二人が追い抜いていった。

絶滅危惧種・・・?

どんどん下ったコルから檜尾岳に向けて最後の登り返しとなります。すでに残パワーはマイナス5%で後は死力を尽くして登るのみ。
深いコルにはナデシコが咲いていました。
周りを見るとかなりの広さにナデシコが咲いていました。ナデシコの花畑は別山の二ノ峰や三ノ峰でしか見たことが無いので思わぬ収穫に元気づけられます。
ナデシコにもらったパワーのお蔭か17時15分には檜尾山頂(2728m)に達しました。


マイナス状態でも視界は良好なんですね

さらに尾根を15分程下って水場で給水しました。途中にある避難小屋を覗くと満員で肩を寄せ合って休んでいました。一人くらいなら割り込めなくもありませんが、テントを張った方が快適です。小屋の前には大型のドームテントが二張り。飯田高校のクラブだそうですが、女性部員はいなくてさみしそう。
水場の周りはお花畑になっていて、ヨツバシオガマとかウサギギクが沢山咲いていました。水場からは冷たい清流が湧き出し正にオアシスです。


この小屋、シーズンはこんな状態なんですね。けど水場下り15分・・・オアシスとはいえまた登り返すのか

テン場に戻ってテントを設営していたら雨が降り出しました。大急ぎでテントを組み立て荷物とともに中に避難しました。ネット最安値で買ったテントにはフライシートも付いておらず長雨には耐えられません。

ちょっとテント見てみたいな

当世夏山事情はこんなものかとあきれますが、私は周りが明るくなるのをテントの中で待ちます。

そのとおり、山で寝るのが楽しいのにね :D
あっ不眠症でしたっけ。

木曽殿山荘に着きました。ザックを下ろし須原道に入って義仲の力水を汲みにいきました。水平道で楽ですが、往復20分近くかかりました。こんなことなら檜尾岳で多めに給水しておけば良かったと悔やんでしまう。

これは・・・。体力無い私は義仲の水選ぶかな・・・。

登山道に合流すると小屋の下の水場に出ました。竹筒から勢い良く水が吹き出し登山者を癒してくれます。私の水も残り少なかったので一息付けました。

ズイブン昔、ここに泊まって空木ピストンしました。快適な(モチロン貸切)小屋でした。水も素晴らしかった。

今日も9時間を超える行程でハードな二日間が終わりました。これで念願の縦走を果たせて肩の荷を下ろすことも出来ました。

おめでとございます

二日間とも好天に恵まれ高山植物と稜線からの雄大な景色を存分に楽しむことができました。今後同じ行程で登るのは体力的に難しくなってくるし、次に来るときは人並みにロープウェイを使おうか。

私は避難小屋も使いますが :mrgreen:

あめちゃん
skywalk
記事: 520
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【中央アルプス】宝剣岳から空木へメジャーコースを一泊二日で攻略

投稿記事 by skywalk »

あめちゃん(でいいですか?)初めまして。
雨子庵 さんが書きました:今年行こうと思って行けずのルート(モチロン、ロープウェイ&避難小屋使用予定 )でした。続編イツカナイツカナと待ってました。楽しく読ませていただきました。
ロープウェイを使えば割合楽に行けますね。でも週末の避難小屋は大概満員ですからテントは持っていったほうがいいでしょう。
続編を待っていてくれる人がいるとは、うれしい限りですが、翌週も北アルプスへ登っていてほったらかしにしていました。すいません。
こういうのってタイミングですよね。今年はほとんど残雪もなかったので6月に狙ったのですが、休みのたんび天気が悪く・・・。
6月は微妙な季節ですね。中途半端に雪が残っていたりして。

3日かけて縦走すれば余裕があって楽なんですけど、不眠症の私にはつらいものがあって無理してでも一泊で行こうとしがちです。
ロープウェイを使わないのは、やはり絶滅危惧種ですかね。
マイナス状態でも視界は良好なんですね
あの世へ召されて花園を見ているのかと思いました。
ちょっとテント見てみたいな
昔風のドームテントですが、苦楽を共にしてきた分愛着も湧いてしまって手放せません。帰ってから防水スプレーをかけて延命を図っています。
ズイブン昔、ここに泊まって空木ピストンしました。快適な(モチロン貸切)小屋でした。水も素晴らしかった。
空木へ登る時はいつも擂鉢窪非難小屋からピストンしています。稜線歩きで展望を楽しめるしアップダウン少なくて楽に行けます。
今回のコースはハードでしたが、自分の足で登れるうちに行けてよかったです。
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