【奥飛騨】ナメナメ天国の秘境沢上谷を探訪

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skywalk
記事: 520
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

【奥飛騨】ナメナメ天国の秘境沢上谷を探訪

投稿記事 by skywalk »

【 日 付 】2016年7月30日(土)
【 山 域 】 奥飛騨
【メンバー】skywalk & A
【 天 候 】曇り
【 ルート 】県道89号線の橋9:15>五郎七郎滝>岩洞滝>蓑谷大滝>ナメに架かる橋12:10>県道>駐車地

 メル友のAさんから「そうれ谷へ行きませんか?」とお誘いがあった。そう言われても鈴鹿の沢しか知らない私は「何そうれ?」と答えるしかない。見当も付かないのでネットで調べてみたら高山の奥の方で風変りな長いナメと大きな滝で有名なところらしい。沢としては初級で私でも行けそうなのでお受けすることにした。

 7月30日(土)朝6時半に約束の美濃インター前のスーパーでAさんと合流し一路高山市を目指す。飛騨清美から中部縦貫道に入るとトンネルばかりだ。建設費はずいぶん掛かっただろうが、高山市へ出るには確かに便利だ。
高山インターを降りて市内を抜け国道158に乗り丹生川町のコンビニで食料調達したら県道89号線に入った。大きなダムが見えてきた辺りでロッセ高原へ向かう道路に入って県道のグチャグチャカーブをバイパスした。狙いどおりバイパス側は急なカーブもなくて運転しやすかった。
再び県道に戻って進んでいくと大きな切り返しカーブが何度かあって沢上谷に架かる橋に着いた。近くに車を止め身支度を整えて沢に入った(9:15)。(「県道からいきなり入渓できるのにどこが秘境やねん」などと突っ込まないでください。あくまで個人の主観ですから。)
沢に入るとネットで見たとおり穏やかなナメが出迎えてくれる。
IMGP4703.JPG
IMGP4703.JPG (61.42 KiB) 閲覧された回数 1185 回
滑らかな黒い岩はツルツルという訳ではなくモルタルのような感じである程度のフリクションもあった。
最初の二俣で左股の12mナメ滝を登る。右奥の流に引っ掻かっていた倒木に手をかけたら丈夫そうな枝がボキッと折れた。他に手がかりは少なくてフリクション頼りの不安定な登りだが、何とか上に出られた。最初から躓いてはまずいのでAさんにはすぐ横の巻道を登ってもらった。
滝上は舗装道路のような滑らかなナメが続く。
大きなスラブ滝は右の流で巻き上がる。
そしてその奥に異様な造形の五郎七郎滝があった。モダンアートのオブジェみたいで面白い。
IMGP4708.JPG
こちらは右股の滝。支流なのでどちらも水量は少ない。
滝の下には白っぽいギボウシが咲いていた。普通のそれとは別種だろうか。滝の下にいると小型のアブが沢山寄ってきてむき出しの膝小僧をチクチクと刺してきた。アブは追い払っても纏わりついて離れないので早々に退散して本流に戻った。
泳ぐのに丁度良さそうな淵は左の方をヘツッた。
次の小滝は右端を登った。
ナメが延々と続く。
小滝になったり
小さな段差になったり
様々なナメを楽しんでいく。
IMGP4716.JPG
IMGP4716.JPG (58.11 KiB) 閲覧された回数 1185 回
次の二俣も左の支流に入ると、また舗装道路のようなナメ
そして奥には岩洞滝25mが直瀑になって落ちていた。
IMGP4718.JPG
滝裏には右の方から回り込めた。滝裏は宴会を開けるほど広かった。滝裏を鑑賞してAさんが左側から下り始めたらザレの斜面で滑落した。すぐに止まったので良かったが、一瞬ヒヤッとした。私も気を付けて後に続いたが、やっぱり滑ってしまった。スラブの斜面にザレが薄く乗っているだけの滑り台みたいなところだ。滝裏に出るときは右の斜面だけを使ってください。
IMGP4719.JPG
再び本流に戻ってナメナメの沢を遡上します。
大滝の手前の2mハング滝は登れないので小さく巻きます。
すると蓑谷大滝30mがドーンと立ちはだかります。本流なので水量も多くて迫力満点。
IMGP4721.JPG
下部のすだれ状になったところは涼しげな感じです。
滝見物を終えたら左岸に付けられた踏み跡を辿って高巻きます。急な斜面をかなり登ったところに水平の踏み跡があったので進んだら行き止まりでした。
戻って斜面の続きを登ったら綺麗なそま道に出ました。
そま道を少し進んだところから急斜面にロープが垂れていました。二本のロープを束に掴んで急斜面を下ります。
谷に降りるとナメナメロードが続きます。
谷中にいるのは嫌われ者のアブばかりではありません。美しいカラスアゲハが私たちの周りを飛び交って歓迎しているようです。黒い羽に付いた鱗粉が光を浴びると青や緑に輝いて妖精のようです。美人コンテストなら国蝶のオオムラサキを抑えてナンバーワン間違いなしだ。
二俣にある10m滝は右の岸壁に垂れている固定ロープで滝上へ出ました。
どこまでも続くナメを辿っていくと
コンクリート橋の下に出るので橋上へ上がって右の方へ歩いていくと県道に出ます。あまり休憩も取らずどんどん進んだせいか3時間ほどで遡行は終わりました。
1時間半ほどダラダラ歩いて駐車地に戻りました。車で往路を帰り始めると雨が降ってきました。急ぎ足の遡行でしたが、タイミング良く上がれました。
沢上谷は不思議なまでのナメナメと雄大な大滝を楽しめるワンダーランドでした。
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【奥飛騨】ナメナメ天国の秘境沢上谷を探訪

投稿記事 by biwaco »

skywalkさん、お久です(^_-)
沢上谷ですか~
先日、山トモが単独で行ってきたレポを読んだところでしたので、反応してしまいました。

初級者向きの滑滝主体、最後の大滝の巻きがややハードと言った感じでしょうか。
体調を整えて「そ~れ!」と一度出かけたいもんです。
しかし、遠いなあ…。(@_@。
でも、9時ごろ入渓したほうが水も温んでいいかも? 遡行終点の県道に自転車でもデポしておけば帰りが楽ちん。

カラスアゲハ舞うワンダーランド、ぜひ一度、チャレンジしてみたいです。

                       ~biwa爺
skywalk
記事: 520
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【奥飛騨】ナメナメ天国の秘境沢上谷を探訪

投稿記事 by skywalk »

biwacoさん、こんにちは。
biwaco さんが書きました:初級者向きの滑滝主体、最後の大滝の巻きがややハードと言った感じでしょうか。
なかなか的確なご判断。御見込のとおりです。
しかし、遠いなあ…。(@_@。でも、9時ごろ入渓したほうが水も温んでいいかも? 遡行終点の県道に自転車でもデポしておけば帰りが楽ちん。
中部縦貫道も出来て高山へ出るのも随分楽になりました。biwacoさんが使うのは獣貫道のほうでしたっけ。
自転車を利用するのも御見込のとおりですね。帰りはほとんど下りですから楽そうです。
カラスアゲハ舞うワンダーランド、ぜひ一度、チャレンジしてみたいです
カラスアゲハだって人を選ぶから期待しないでください。
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