【台高・沢登り】やっぱり手強かった台高南部の溪:銚子川光谷右俣遡行,清五郎滝川(不動谷)下降

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シュークリーム
記事: 2067
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

【台高・沢登り】やっぱり手強かった台高南部の溪:銚子川光谷右俣遡行,清五郎滝川(不動谷)下降

投稿記事 by シュークリーム »

この週末はキノコ狩りを兼ねたまったり沢泊を予定していたのだが,先週の絵馬小屋谷からの帰路,たろーさんからガッツリ系の沢に行きたいですねという申し出があった.確かに絵馬小屋谷は予想とは異なった癒し系の溪で,たろーさんとしては今年の沢の締めくくりとしてはいまいち物足りなかったのだろう.私もそれに異存はなかったので,台高南部の光谷遡行,清五郎滝川(不動谷)下降の沢泊にした.ちなみに清五郎滝川は沢屋の間では不動谷と呼ばれているが,ここではzippさんのレポに従って「清五郎滝川」とする.

光谷は「関西起点沢登りルート100」では2級の沢となっているが,ブログを読むと巻道のルート取りが核心のようで,中には5時間も山中を彷徨った挙句,撤退したパーティーもあったようだ.

【 日 付 】2015年10月24日(土)〜25日(日)
【 山 域 】台高 銚子川水系
【メンバー】たろー、えっちゃん,シュークリーム
【 天 候 】24日曇りのち晴れ,25日快晴
【 ルート 】
(1日目) 白倉林道駐車地 8:45 --- 9:40 白倉林道車止ゲート前 --- 10:30 光谷右俣出会い 10:45 --- 11:10 行合 --- 11:30 3段40m滝下 --- 13:50 30m滝下 --- 14:45 光滝下 --- 16時過ぎ 奥の二俣テン泊地

1日目 光谷遡行
たろーさんの4駆で家まで迎えに来てもらい,旧海山町に向かう.自宅から海山町までずっと高速が通じているので,わずか1時間だ.相賀駅でえっちゃんをピックアップ.えっちゃんとはもう何度も沢で一緒になっているので,顔馴染みだ.普通の女の人だと顔がこわばるような難しい沢や状況でも,いつも笑顔で楽しそう.気遣いもすごくできる人だし.今年,奥の平谷へ一緒に行った時に,私が「ようやく生きて抜けられた」とホッとしていると,隣で「ああ,楽しい時間が終わっちゃう」と言って嘆いている.えっちゃんって,本当はすごい人なんじゃないかと思っているこの頃である.

白倉林道は銚子川第二発電所を過ぎ,最初のトンネルを越えたところで通行止だった.仕方がないのでそこに車を止め林道を歩くことにする.途中,林道の真ん中に大きな岩が落ちていたが,それ以外は通行に支障になるものはなかった.

それにしても,急斜面の岩嵓を削り,幾つものトンネルを掘削して作ったこの林道,一体どれくらいの労力とお金が消費されたのだろうか.今では通る車もなく,荒れ果てている.
素掘りのトンネル
素掘りのトンネル
車止めゲートを過ぎ,二ノ俣谷への林道分岐を過ぎると,それまで眼下遥か彼方に見えていた谷底がすぐ近くまで上がってきて,すでに源流域の穏やかな様相であった.光谷右俣出会い付近はちょうどいい紅葉の時期で,これから沢登りの予定さえなければこのままここにテン泊して帰りたくなるような癒しの空間だった.
光谷右俣出合付近
光谷右俣出合付近
しばらく休憩して,入渓する.すこし歩くと行合.大岩を越えようと足を伸ばしたら左足がつった.沢で泳いだりするとよく足がつるのだが,ここしばらくそのようなことがなかったので,痙攣用の薬を持ってこなかった.えっちゃんにアミノバイタルをもらって飲む.しばらく行ってまた大岩を越えようと右足を伸ばすと今度は右足がつった.これで両足痙攣だ.しばらくだましだまし歩くしかない.
行合
行合
しばらくで核心の3段40mの滝.滝を直登する人もいるようで,下段はなんとか登れそうだが,その上が厳しそう.定石通り右岸のルンゼから巻き登ることにする.ここらへんのルンゼは一体に岩がもろく,落石が頻発する.安全のためロープを出し,たろーさんトップで歩きにくルンゼを落石を起こさないように注意しながら登って行く.ルンゼの途中から右側の急斜面をトラバースするとピタリと落ち口に出た.理想的なルート取りだ.
3段40m滝下
3段40m滝下
と思ったらすぐその上の6m滝も直登できないので,右岸のリッジを更に登って行く.ロープは出しっぱなしだ.「こんなの絶対2級じゃないよ」と私.次の12m滝も一緒に巻き,岩棚の頂点を乗り越すと,トラバースルートが見えた.支谷を越えてトラバースし,次のルンゼを降りると末広がりの30m滝下に降りることができた.巻き始めからここまで2時間20分.
結構厳しい巻き
結構厳しい巻き
30m滝の下は落ち着いた癒しの雰囲気だ.もう少し水量があるともっと素敵なんだけど.それでも,こんな山深いところにこんな癒しの場所があるなんて信じられない.この滝も右岸のルンゼから巻く.ルンゼを少し上ると明瞭なトラバースルートがあり,容易に巻くことができた.
30m滝
30m滝
さらに滝を幾つか越えるとついに光谷の盟主光滝の登場だ.多段多条80mと言われるこの滝.流石にでかい.簡単にフリーで直登できるということで,めいめいに登っていくが,さすがに上の方は高度感があって,股間がスースーする.「しびれますねえ」と私.
えっちゃん光滝80mを登る
えっちゃん光滝80mを登る
登り終わってホッとしていると,まだそのすぐ上に3段55mの滝が控えていた.といっても,私の目には2段としか見えないんだけど.光滝とほとんどくっついているので,あわせて光滝にしてもいいんじゃないの.たろーさんはここもフリーの直登で攻めようとしているが,壁が立っているので,私は左岸の草付きに逃げる.そのうちたろーさんとえっちゃんも草付きに逃げてきた.2段目の滝は左岸の壁沿いに斜上して,壁の弱点から折り返して滝口に出る.その上がゴルジュになっているので,これも一緒に巻いてしまった.
3段55m滝
3段55m滝
そろそろ行動終了の時間が来ているので,テン場を物色していると,奥の二俣に絶好のテン場があり,ここを今晩のねぐらにする.先ずは焚き火のための薪集め.簡単に一晩分が集まった.このところ雨が降っていないので,簡単に火がついた.

最近,沢泊の荷物の軽量化を真剣に考えていて,削るものを考えた結果,テントは必要ないという結論に達した.真夏は嫌な虫も多いのでむしろ必要かもしれないが,この季節は虫もいなくなり,テントは必要ないだろう.いろいろ考えた結果,テントの代わりにタープにくるまって寝ることにした.荷物が軽くなった代わりに,寝袋を三季用にして,ダウンジャケット,ダウンパンツも準備する.その他,不必要と思われるものを全部削った結果,家での計量ではザックも入れて約8キロに収まった.もちろん登攀道具を入れると軽く10キロは超えるのだが,これはしょうがない.といっても,カラビナ,スリングなどは必要最小限にした.

結果的に,これはすごく快適で,夜も全く寒いことはなく,むしろ暑いくらいだった.タープの内側に着く夜露が難点だったが,これは想定内.シュラフカバーのおかげで,寝袋の中まではしみてこない.むしろ体から出る汗などで寝袋が湿っぽくなる程度だった.夜中に少し雨が降ったが,これも問題なかった.夏ならばダウンや寝袋も必要なくなるので,もっと軽量化できるだろう.

時間が前後するが,焚き火を囲んでのまったりタイム.たろーさんが食担をかって出てくれて鍋を作ってくれた.いつもありがとうございますm(__)m
私は焼き物用にウインナーを持ってきた.えっちゃんは石焼ピザ.今度焚き火で焼肉したいなあ.飲み物はヘネシー.やっぱ高級ブランデーはいいねえ.あっという間に喉の奥に染み込んで飲み干してしまった.酔っ払ったのでお先に失礼して寝袋に潜り込む.あっという間に意識が遠のいた.
                         @シュークリーム@
シュークリーム
記事: 2067
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高・沢登り】やっぱり手強かった台高南部の溪:銚子川光谷右俣遡行,清五郎滝川(不動谷)下降

投稿記事 by シュークリーム »

マブシ嶺からの展望
マブシ嶺からの展望
(2日目) テン泊地 7:10 --- 8:00 マブシ嶺 --- 9:07 木組峠 --- 10:14 橡山林道橋下 --- 12:30 清五郎四の滝 --- 14:00 清五郎三の滝 --- 14:25 清五郎二の滝 --- 19:40 白倉林道ゲート前 --- 20:30 駐車地

2日目 清五郎滝川(不動谷)下降
上空は強風が吹き荒れているようだが,谷中は平穏だ.それでも時々迷い風が吹き込んで落ち葉を吹き散らしている.7時過ぎにテン場を出発.1時間ほどでマブシ嶺に到着.大峰の山々や熊野灘が綺麗に見渡せて,今日の快晴が約束されているようだ.
マブシ嶺
マブシ嶺
マブシ嶺から尾鷲道を南へ下る.尾鷲道は歩きやすく,いい道だ.1週間ほど前に尾鷲道のウオーキングイベントがあったようだが,今日はまだ時間が早いせいか誰にも会わなかった.気持ちの良い紅葉の中を1時間ほどで木組峠着.小休止したのち,南側のピークを越え,最初の鞍部から清五郎滝川に降りて行く.
歩きやすい尾鷲道
歩きやすい尾鷲道
最初は何の変哲も無い源流部をたどる.しばらくで林道の橋が現れた.橡山林道らしいが,もう使われていない林道にもかかわらず立派な橋が無傷で残っている.清五郎滝川の岩質はわからないが,明るく美しい谷だ.沢屋の遡行対象としてはマイナーな谷だが,のんびり沢ハイクには丁度いい.「神崎川によく似ていますねえ」とたろーさん.しばらく下ると滑なども現れる.
ナメもあります
ナメもあります
滝の規模の割に大きな釜があり,釣りなどにもいいかもしれない.明るく気持ちのいい小滝で一休み.谷の中は風も吹かず,ポカポカして気持ちがいい沢日和だ.やっぱり風が強くて稜線が寒い時は谷に逃げ込むのが一番だろう.
大きな釜を持つ美しい小滝
大きな釜を持つ美しい小滝
少し大きめの滑を越えると次第に滝の規模が大きくなってくる.清五郎第四の滝20mは右岸のリッジを少し登り,山腹をトラバースして,ルンゼを降りる.割と簡単な巻きだった.
清五郎第四の滝
清五郎第四の滝
第三の滝40mは右岸から懸垂3ピッチで降りる.これも問題なし.
清五郎第三の滝
清五郎第三の滝
第二の滝100mは落ち口の少し下まで滝見道があったが,その下には道はなかった.少し下ってみるが歩いて下るのは無理そうなので,上の橡山林道に出て迂回するかどうか迷う.結局,懸垂で降りることに決定するが,結構厳しい懸垂になり,沢床に降り立った時点ですでに真っ暗になっていた.ヘッデンを使いながら小ゴルジュの沢を降りて行く.GPSでは降下地点から林道まで100m程度のはずなのだが.結局,林道に着いた時点で7時半を過ぎ,駐車地に着いたのは8時半になっていた.
清五郎第二の滝
清五郎第二の滝
2日間の遡行,下降で清五郎第二の滝まではほぼ完璧な内容だったが,最後の最後で臥龍点睛を欠く沢行になってしまった.やっぱり台高南部の沢は侮れない.
                         @シュークリーム@
りんご畑
記事: 19
登録日時: 2011年12月04日(日) 17:20
お住まい: 三重県名張市

Re: 【台高・沢登り】やっぱり手強かった台高南部の溪:銚子川光谷右俣遡行,清五郎滝川(不動谷)下降

投稿記事 by りんご畑 »

シュークリームさんこんばんは。
光谷は良い所ですよね。
かなり以前橡山林道の無い時期に光又左又の下降を間違いここを降りましたが、清五郎滝の下降に時間がかかりました、何処の谷へ行くかは忘れましたが
車は大台駐車場なので、二俣谷を遡行しましたが、光谷左又はロープも要らず簡単に降れます。
2011年に下から光谷へ入りました時は白倉林道がゲート手前で崩壊していて路面も悪くタイヤがバーストしてたいへんでした。
添付写真のルートなら日帰りで可能です。・・・電波が悪かったのか軌跡が谷より飛んでいますが、
添付ファイル
gps記録.jpg
シュークリーム
記事: 2067
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高・沢登り】やっぱり手強かった台高南部の溪:銚子川光谷右俣遡行,清五郎滝川(不動谷)下降

投稿記事 by シュークリーム »

りんご畑さん、おはようございます。

光谷は良い所ですよね。
かなり以前橡山林道の無い時期に光又左又の下降を間違いここを降りましたが、清五郎滝の下降に時間がかかりました、何処の谷へ行くかは忘れましたが
車は大台駐車場なので、二俣谷を遡行しましたが、光谷左又はロープも要らず簡単に降れます。


間違って入って清五郎滝を下降してしまうんですか。すごいですねえ。
ここら辺の渓はまさに滝とゴルジュと手のつけられない岩嵓の世界ですが、癒し系の場所もあることを知りました。清五郎滝がかかる谷も上流部は癒しの世界で、こんなところにテントを張ってのんびり釣りやたき火をして楽しむのもいいと思いました。でも、そんなことばかりしていると飽きてしまって、また滝とゴルジュと手のつけられない岩嵓の世界に行ってしまうんですけどね。


2011年に下から光谷へ入りました時は白倉林道がゲート手前で崩壊していて路面も悪くタイヤがバーストしてたいへんでした。
添付写真のルートなら日帰りで可能です。・・・電波が悪かったのか軌跡が谷より飛んでいますが、


ありがとうございます。日帰りに使えるいいルートですね。
今回の遡行で巻きルートはわかりましたので、次回来ることがあったらもっとスムーズに遡行できるだろうと思います。
                         @シュークリーム@
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【台高・沢登り】やっぱり手強かった台高南部の溪:銚子川光谷右俣遡行,清五郎滝川(不動谷)下降

投稿記事 by zipp »


 ゲンキな御老体のシュークリさん、こんばんは(^^)。

確かに絵馬小屋谷は予想とは異なった癒し系の溪で,たろーさんとしては今年の沢の締めくくりとしてはいまいち物足りなかったのだろう
 まぁ、谷は色んなルートが採れますから。
しかし、たろーさん、もう今年の沢を〆るのだろうか?

相賀駅でえっちゃんをピックアップ.
 うむ?なんで、こんなところで???仕事場が変わったのかな?

えっちゃんって,本当はすごい人なんじゃないかと思っているこの頃である.
 ある意味、たろーさんの師でもあるんじゃないのかな(^^;;

白倉林道は銚子川第二発電所を過ぎ,最初のトンネルを越えたところで通行止だった.
 へぇ、そうなんだ。わたしが初めて白倉林道に入った時もそうだったっけ。

それにしても,急斜面の岩嵓を削り,幾つものトンネルを掘削して作ったこの林道,一体どれくらいの労力とお金が消費されたのだろうか.今では通る車もなく,荒れ果てている.
 対岸の森林鉄道と云い、この林道と云い、山が金のなる山だったからでしょうね。
最近締結されたTPP以前、木材の自由化でこうなっちゃいますた。

しばらく休憩して,入渓する.すこし歩くと行合.
 この時期、へつらずに谷中を行くのですね。

これで両足痙攣だ.しばらくだましだまし歩くしかない.
 水中に入れば寒いから吊っておかしくないけど。

さらに滝を幾つか越えるとついに光谷の盟主光滝の登場だ.多段多条80mと言われるこの滝.流石にでかい.簡単にフリーで直登できるということで,めいめいに登っていくが,さすがに上の方は高度感があって,股間がスースーする.「しびれますねえ」と私.
 ここ光谷は、行っておきたいというか、行くつもりの渓。近年中に行けるかな?

いろいろ考えた結果,テントの代わりにタープにくるまって寝ることにした.荷物が軽くなった代わりに,寝袋を三季用にして,ダウンジャケット,ダウンパンツも準備する.
 寒がりのシュークリさんらしい。けどタープって透湿性内から、さいきんは透湿性のあるツェルトにくるまった方がいいんじゃない?

南側のピークを越え,最初の鞍部から清五郎滝川に降りて行く.
 うむ。
最近、光谷登って不動谷を降りるレポが多いねぇ。
けど、シンドそう。オイラなんか緊張感は続かないだろうな。
 この谷は、りっぱなナメもありいい渓です。清五郎滝より上を遡行しましたが、稜線に立った時の大峰や大台ケ原の眺望もいいですしね。板引き水車痕や尾鷲道の人々の歴史も感じられる谷です。

第二の滝100mは落ち口の少し下まで滝見道があったが,その下には道はなかった.少し下ってみるが歩いて下るのは無理そうなので,上の橡山林道に出て迂回するかどうか迷う.結局,懸垂で降りることに決定するが,結構厳しい懸垂になり,沢床に降り立った時点ですでに真っ暗になっていた.
 これが清五郎滝です。
 ロープは50m二本持っていたの?
ここを懸垂で降りるのは嫌だなぁ。・・・って清五郎滝の滝下にも行ったことないですが。
ちなみに、本流に落ちる滝が、不動滝という名称のようです。

 う~ん、シュークリさんどんどん過激な冷や水?被ってません :mrgreen:
   zipp
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わりばし
記事: 1771
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高・沢登り】やっぱり手強かった台高南部の溪:銚子川光谷右俣遡行,清五郎滝川(不動谷)下降

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、シュークリームさん。

最初は何の変哲も無い源流部をたどる.しばらくで林道の橋が現れた.橡山林道らしいが,もう使われていない林道にもかかわらず立派な橋が無傷で残っている.清五郎滝川の岩質はわからないが,明るく美しい谷だ.沢屋の遡行対象としてはマイナーな谷だが,のんびり沢ハイクには丁度いい.「神崎川によく似ていますねえ」とたろーさん.しばらく下ると滑なども現れる.

このあたりは良い感じでしょうね。

滝の規模の割に大きな釜があり,釣りなどにもいいかもしれない.明るく気持ちのいい小滝で一休み.谷の中は風も吹かず,ポカポカして気持ちがいい沢日和だ.やっぱり風が強くて稜線が寒い時は谷に逃げ込むのが一番だろう.

清五郎滝の最初の滝ぐらいまでがいるようですよ。
釜があっても上がってこれなくて人の入る上流部は厳しいですね。

第三の滝40mは右岸から懸垂3ピッチで降りる.これも問題なし.
IMG_8693.jpg
第二の滝100mは落ち口の少し下まで滝見道があったが,その下には道はなかった.少し下ってみるが歩いて下るのは無理そうなので,上の橡山林道に出て迂回するかどうか迷う.結局,懸垂で降りることに決定するが,結構厳しい懸垂になり,沢床に降り立った時点ですでに真っ暗になっていた.ヘッデンを使いながら小ゴルジュの沢を降りて行く.GPSでは降下地点から林道まで100m程度のはずなのだが.結局,林道に着いた時点で7時半を過ぎ,駐車地に着いたのは8時半になっていた.

ここは見た目にも厳しそうだったですね。
IMG_8698.jpg
2日間の遡行,下降で清五郎第二の滝まではほぼ完璧な内容だったが,最後の最後で臥龍点睛を欠く沢行になってしまった.やっぱり台高南部の沢は侮れない.

お疲れ様でした。
何事もなくよかったです。

                                  わりばし
シュークリーム
記事: 2067
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高・沢登り】やっぱり手強かった台高南部の溪:銚子川光谷右俣遡行,清五郎滝川(不動谷)下降

投稿記事 by シュークリーム »

zippさん、おはようございます。

 まぁ、谷は色んなルートが採れますから。
しかし、たろーさん、もう今年の沢を〆るのだろうか?


まあ、たしかに。五所ヶ滝ゴルジュを攻めようと思えば攻められますからね。沢の難度はコース取りによっていくらでも変えられます。

相賀駅でえっちゃんをピックアップ.
 うむ?なんで、こんなところで???仕事場が変わったのかな?


転勤になったのはなったみたいですけどね。これはそれとは関係なさそう。

えっちゃんって,本当はすごい人なんじゃないかと思っているこの頃である.
 ある意味、たろーさんの師でもあるんじゃないのかな(^^;;


へえ、そうなのかな?昔のことはわかりません(^^;

白倉林道は銚子川第二発電所を過ぎ,最初のトンネルを越えたところで通行止だった.
 へぇ、そうなんだ。わたしが初めて白倉林道に入った時もそうだったっけ。


通行止めでなくても車止めゲートまで行こうと思うと四駆でないと無理そうですね。
そのためにたろーさんの車で入ったんですが、通行止めではどうしようもない。


 対岸の森林鉄道と云い、この林道と云い、山が金のなる山だったからでしょうね。
最近締結されたTPP以前、木材の自由化でこうなっちゃいますた。


確かにね。zippさんは私と同世代なので気分は共有していると思いますが、昔は山は生活の場の一つでした。子供の頃、それこそ山へ柴刈りによく行ったもんです。

しばらく休憩して,入渓する.すこし歩くと行合.
 この時期、へつらずに谷中を行くのですね。


この渓は泳ぐところはないのでずっと谷中を行くことができます。ひざ上くらいまでは濡れますが、あとでたき火で乾かせますから。

これで両足痙攣だ.しばらくだましだまし歩くしかない.
 水中に入れば寒いから吊っておかしくないけど。


林道を2時間歩いた後に冷やしたせいでしょうね。

 ここ光谷は、行っておきたいというか、行くつもりの渓。近年中に行けるかな?

なかなかいい渓でした。是非行ってみてください。

 寒がりのシュークリさんらしい。けどタープって透湿性内から、さいきんは透湿性のあるツェルトにくるまった方がいいんじゃない?

ふーん、透湿性のあるツエルトがあるんだ。私のツエルトはなさそうだな。

最近、光谷登って不動谷を降りるレポが多いねぇ。
けど、シンドそう。オイラなんか緊張感は続かないだろうな。
 この谷は、りっぱなナメもありいい渓です。清五郎滝より上を遡行しましたが、稜線に立った時の大峰や大台ケ原の眺望もいいですしね。板引き水車痕や尾鷲道の人々の歴史も感じられる谷です。


そうですね。清五郎滝より上の上流部は明るくて、気持ちのいい癒し系の渓でした。おそらく天気次第で印象は変わるでしょうけどね。あそこでのんびり過ごすのも悪くはないですね。すぐ近くに林道も来ているしね。

 これが清五郎滝です。
 ロープは50m二本持っていたの?
ここを懸垂で降りるのは嫌だなぁ。・・・って清五郎滝の滝下にも行ったことないですが。
ちなみに、本流に落ちる滝が、不動滝という名称のようです。


30m二本をつないで使いましたが、それでも厳しかったです。
本流に落ちる滝というのは清五郎第一の滝かな?


 う~ん、シュークリさんどんどん過激な冷や水?被ってません

沢登りは体力というよりは技術の世界ですからねえ。
年をとってからも結構いけるかも。
リンゴ畑さんも現役でやっていますからね。
                         @シュークリーム@
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