【鈴鹿】赤坂谷源流 浦島紀行

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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

【鈴鹿】赤坂谷源流 浦島紀行

投稿記事 by 柳川洞吹 »

【日 付】 2015/10/23(金)
【山域山名】 鈴鹿山脈 赤坂谷源流域 と 釈迦ヶ岳 1092.2m (滋賀県東近江市)
【地形図】(1/25000)竜ヶ岳、御在所山
【メンバー】 単独
【天 候】 晴れのち曇りのち晴れ
【ルート】 石榑トンネル西口7:40---カシラコ谷乗越8:40---赤坂谷9:10/9:20
---赤坂谷源流昼食地11:00/12:20---釈迦ヶ岳13:10/13:15---中峠14:40/14:50
---カシラコ谷で林道交差15:20/15:25---カシラコ谷乗越15:40---石榑トンネル西口16:45

赤坂谷源流。
ゆっくりと、繰り返し、繰り返し唱えてみる。
あかさかだにげんりゅう、
あかさかだにげんりゅう、
あかさかだにげんりゅう……
ああ、なんといい響きなのだろう。

最後に赤坂谷源流を訪れたのは、もう11年も前のこと。
当時、この国道421号線(旧石榑林道)はウネウネと石榑峠へ登っていく狭い道だった。
そして峠から先の三重県側は2年以上も土砂災害で通行止めになっていたので、
ここを通るのは、山仕事の人と登山者の車だけの静かな道。
しかし、新道とトンネルが平成17年に着工されてから平成23年春に開通するまでは、
このあたりは旧道がぐしゃぐしゃに分断され、
ダンプカーが一日中、列をなして往来していたので、近づける状態ではなかった。

赤坂谷源流行のスタートは、石榑トンネル西口そばの八風キャンプ場入口からだ。
キャンプ場の中を抜けて、舗装の林道をゆっくりと登って行く。
するとすぐに、一人の登山者が後ろから来て、猛烈なスピードで追い抜いて行った。

1時間ほどの林道歩きで、スマイバノ谷の源頭部の築堤に着いた。
ここで山道に入り、小さな乗越を越えて、すぐ下の未舗装林道を横切るとカシラコ谷だ。
渡渉点が、以前より少し上流寄りに変わっていたが、カシラコ谷の流れを渡り、さらに杣道を辿る。
しばらく進むと左側から半崩れの未舗装林道が寄ってきて、杣道は林道に吸収されてしまった。
こんなところまで林道が来ているんだ。
その林道が終点になったところが最高地点で、続く杣道はすぐ下り斜面となって、
間もなく赤坂谷の本流に着いた。
ここの雰囲気は変わっていない。

[attachment=7]s-R0023687.jpg[/attachment]
休憩のあと、右岸に続く道を辿る。
このあたりに倒壊した造林小屋があるはずだが、もう撤去されてしまったのかなと思っていると、
小さな支流の向こう岸につぶれた屋根が見えた。

[attachment=6]s-R0023690.jpg[/attachment]
意識はすでに造林小屋に飛んでいた。
小さな流れを飛び、向こう岸の平たい石に左足を乗せたとたん、その石がグラリと手前に揺れた。
あっ、と思ったがもう遅い。身体は後ろ向きに転倒を始めた。
とっさに腰を低くしてしゃがむような恰好になったが、傾く石にしゃがんで乗ったまま、転倒は止まらない。
子供が三輪車に乗って急斜面登りに挑み、失敗して後ろにひっくり返るような構図だ。
身体を左にひねり、手をつこうとしたが、その手も滑ってしまい、
足先よりも低くなったお尻が流れに入って、ジャボッと着水した。
しかし、さらに転倒モーメントが残っていて、
そのままの勢いで、お尻より低くなった左半身が肩まで水没。
なんで、こんな小川の岸で逆立ちに寝転んで、水に浸からなければいけないのだ?
沢登りでもないのに、パンツまでビショビショになってしまった。
洞吹よ、情けないが、昔と同じだけの身体能力はもうないのだ……と思い知れ!
まあ、川の石で頭を打たなくてよかった、よかった。
これも、普段から徳を積んでいるおかげだ。

[attachment=5]s-R0023697.jpg[/attachment]
大きな二股を過ぎると、赤坂谷源流の核心部に入る。
脳みそがとろけそうな二次林の美に酔いながら、ゆっくりと段丘を進んだ。
いつものように、いつも定位置にしている場所で昼食にする。
朝の事件でボトボトに濡れた服も、さすが速乾素材だけあって、もうすっかり乾いてしまった。

[attachment=4]s-R0023710.jpg[/attachment]
シヤラシャラと流れる川のほとりでボーッとしていると、
あの日、あのとき、ここで、あそこで、
この鈴鹿で遊んだ日々の情景が、頭の中を巡っていく。
そしてここには、あと何度来られるのだろうか。

[attachment=3]s-R0023753.jpg[/attachment]
食後は、さらに谷を詰めていく。
赤や黄色に色づきはじめた木々が美しい。
次々と枝分かれする谷の本流を追っているうちに、谷が狭まり歩きにくくなってきた。
すぐに、黄葉の疎林がきれいな傾斜の緩い支谷があったので、本流を離れて県境稜線へ向かう。
落ち葉がふかふかと積もる小さな谷を登っていくと、
左右の尾根と一体となるようにして、10分ほどで、ゆるゆると稜線に詰め上がった。
伊勢平野の展望が見事に開ける。
縦走路の両側に笹が全くないので、もう足元から下界の展望が始まっていた。
ここは、釈迦ヶ岳の山頂まであと200mくらいのところだ。
ふと、「もう来ることはないかも知れんなあ」と思ったので、
今日は「山頂には用はない。」なんてことは言わずに、ちゃんと立ち寄っていくことにする。

[attachment=2]s-R0023775.jpg[/attachment]
稜線の縦走路はほぼ葉を落とした雑木と赤茶色の枯葉で、初冬の風情だった。
10分ほどで誰もいない釈迦ヶ岳の山頂に着くと、そこは丸裸の展望地になっていた。
昔は胸丈の笹越しに景色を見ていたと思うのだが。
試しに東尾根の下降点まで行ってみたが、
笹の中から縦走路へポンと出てきたところも、あっけらかんとしたフルオープンになっていた。

県境縦走路を中峠に向かう。
岩ヶ峰に下りる急なルンゼは今もロープが張ってあったが、
埋まっていた目印の一升ビンはもうなかった。
西山峠の古い痕跡、大平の尾根への分岐点、段木への分岐点、南峠の水場など、
懐かしい場所を次々と通って行く。
行く手には八風峠、三池岳、その後ろに静ヶ岳、竜ヶ岳、またその後ろに御池岳が遠望される。
いい眺めだ。
ふと左手を見ると、木々の間に仙香池(メガネ池)が縦走路からまる見えだった。

[attachment=1]s-R0023816.jpg[/attachment]
中峠からカシラコ谷へ下るのに背丈の笹を分けていたところも、
草ひとつ生えていない裸地になっていた。
ふと思う。
霊仙山の最高点と三角点の間、背丈を超える笹のトンネルを抜けていたところは、
今、どうなっているんだろうか。
たぶん、イブネや御池なんかと同じようなんでしょうね。

昔はしっとりと美しかったカシラコ谷、ワシの大好きだったこの谷も、
水害の影響からか、荒れて殺伐とした感じの谷に変わっていたのは残念だ。
谷を30分ほど下ると、いきなり目の前に、谷に直交するびっくり林道が現れた。
未舗装だが、広い林道だ。
ここから先のカシラコ谷を見ると、林道造成時のものなのか伐木が放置されていて、
普通に通れる状態ではないので、やむなく、右手の林道を進む。
この道がどこにどう繋がっているのかわからないけど、
これはこれで「いったいどこに出るのか」という面白さがある。

[attachment=0]s-R0023843.jpg[/attachment]
道は、最初はカシラコ谷に平行していたが、だんだん右に離れて行き、
10分ほど歩いたところで、直進はここから舗装路、左には未舗装の狭い林道という分岐点に来た。
あとで直進することにして、まず左の林道の行き先を探ってみる。
その未舗装林道を5分ほど歩くと、なにやら見覚えのある場所に来た。
それは、八風谷の舗装林道から山道でカシラコ谷へ乗越したところにある、未舗装の林道だった。
ということは、あのまま舗装路へ直進したら、この乗越の向こうにある八風谷の舗装林道というわけか。
そうだとわかれば、もう戻るのはやめて、目の前にある乗越を越える。
あとは林道をチンタラと下っていくだけだ。

しかし、10年以上行ってなかった場所だから、あっちこっちで浦島太郎の玉手箱のフタが開いて、
赤坂谷源流行は、「なんだ、これは!」 多発のびっくり山旅でもあった。
しかし、源流核心部の美しさはあの時と少しも変っていない。
赤坂谷源流。
あかさかだにげんりゅう、
あかさかだにげんりゅう、
あかさかだにげんりゅう……
その「美と静寂よ、永遠に!」 と、心から願う。

●最後にちょっとだけ、どうでもええ話しをどうぞ。
国道421号、蓼畑の新道の橋の横に「道の駅 奥永源寺渓流の里」ができていた。
10月10日にオープンしたばかりで、まだ正式な「道の駅」の道路標識が建てられていないので、
知らずに通り過ぎてしまう人もいるかもしれないね。
約10年前に廃校になった旧政所中学校の校舎を改装して施設にしているという。
それはいいが、軽食・喫茶コーナーの、「地産地消 ”いかきん茶屋”」にあったトップメニューが、
「100%近江牛・自分で焼く”東近江バーガー”」1600円なり。
A5ランクの近江牛を100%使用しているということだが、
はたして、ファストフードであるハンバーガーを、注文して待っていれば食べられるというわけではなく、
1600円も出して自分で焼いて食べようという人がどれだけいるのかは疑問だな。
サラダがセットになっているようだが、
それでも、ハンバーガーをたった1個ずつ、夫婦と子供ふたりで食べたら6400円やで。

                  洞吹(どうすい)
添付ファイル
カシラコ谷のびっくり林道
カシラコ谷のびっくり林道
仙香池(めがね池)
仙香池(めがね池)
釈迦ヶ岳には誰もいない
釈迦ヶ岳には誰もいない
源流の小谷を詰め上がる
源流の小谷を詰め上がる
赤坂谷源流
赤坂谷源流
赤坂谷源流
赤坂谷源流
倒壊している造林小屋
倒壊している造林小屋
赤坂谷に着いた
赤坂谷に着いた
最後に編集したユーザー 柳川洞吹 [ 2015年10月28日(水) 21:55 ], 累計 1 回
落第忍者
記事: 1229
登録日時: 2011年2月20日(日) 15:31
お住まい: 三重県伊賀市
連絡する:

Re: 【鈴鹿】赤坂谷源流 浦島紀行

投稿記事 by 落第忍者 »

洞吹さん、こんにちは。

赤坂谷は未だ見ぬ鈴鹿の一つですけど、洞吹さんの思い入れを読ませて貰うと無茶苦茶良さそうなところなんですね。
20分の昼食休憩は洞吹さんにしては短いのに、トータルで9時間の行程は大変そうです。
知らないところのコメントは出来ませんが、同じようなこけ方の経験があるものですから。
その場の状態にもよるのでしょうけど、自分でどうにも制御できない感じで転げてしまいまして。
山でこけるというのは、こういうことなんだなと思ったものです。
だから落ちたりこけたりしてはいけないんだなと。

必ずヘルメットを被るようになったのはその後だったと思います。
どの程度守ってくれるのかは不明ですけど、頭上の木にぶつけることも何回かありましたので、被っていて良かったということも。
一般登山道ですれ違う人は変なおじさんと思っているかもしれませんけどね。

後は、どうでもええ話しへの反応です。
食にあまり拘りのない私には1600円のハンバーガーは考えられません。
それだけ出せばもっといいものが選べますよね。
話のねたに1回くらいは手を出す人もいるかもしれませんが。
リピーターとなると厳しいような気がします。
落第忍者
シュークリーム
記事: 2065
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿】赤坂谷源流 浦島紀行

投稿記事 by シュークリーム »

25日
25日
洞吹さん、おはようございます。

【日 付】 2015/10/23(金)

洞吹さんも毎日が日曜日になったのかな?
いずれにしても、山へ行こうという気になるくらい元気になってよかったですね。



その林道が終点になったところが最高地点で、続く杣道はすぐ下り斜面となって、
間もなく赤坂谷の本流に着いた。
ここの雰囲気は変わっていない。


ここいいところですよね。
一度ここでのんびり沢泊をしたいと思っているんですが、まだ果たせていません。


赤坂谷に着いた
休憩のあと、右岸に続く道を辿る。
このあたりに倒壊した造林小屋があるはずだが、もう撤去されてしまったのかなと思っていると、
小さな支流の向こう岸につぶれた屋根が見えた。


年々風化しつつありますが、まだつぶれたまま残っています。

小さな流れを飛び、向こう岸の平たい石に左足を乗せたとたん、その石がグラリと手前に揺れた。
あっ、と思ったがもう遅い。身体は後ろ向きに転倒を始めた。
とっさに腰を低くしてしゃがむような恰好になったが、傾く石にしゃがんで乗ったまま、転倒は止まらない。
子供が三輪車に乗って急斜面登りに挑み、失敗して後ろにひっくり返るような構図だ。
身体を左にひねり、手をつこうとしたが、その手も滑ってしまい、
足先よりも低くなったお尻が流れに入って、ジャボッと着水した。
しかし、さらに転倒モーメントが残っていて、
そのままの勢いで、お尻より低くなった左半身が肩まで水没。
なんで、こんな小川の岸で逆立ちに寝転んで、水に浸からなければいけないのだ?
沢登りでもないのに、パンツまでビショビショになってしまった。
洞吹よ、情けないが、昔と同じだけの身体能力はもうないのだ……と思い知れ!
まあ、川の石で頭を打たなくてよかった、よかった。
これも、普段から徳を積んでいるおかげだ。


沢ではよくあることですね。ほんとに頭を打たなくてよかったです。

赤坂谷源流
シヤラシャラと流れる川のほとりでボーッとしていると、
あの日、あのとき、ここで、あそこで、
この鈴鹿で遊んだ日々の情景が、頭の中を巡っていく。
そしてここには、あと何度来られるのだろうか。


昔の思い出が残っているとなおさら趣を感じますね。

カシラコ谷のびっくり林道
道は、最初はカシラコ谷に平行していたが、だんだん右に離れて行き、
10分ほど歩いたところで、直進はここから舗装路、左には未舗装の狭い林道という分岐点に来た。
あとで直進することにして、まず左の林道の行き先を探ってみる。
その未舗装林道を5分ほど歩くと、なにやら見覚えのある場所に来た。
それは、八風谷の舗装林道から山道でカシラコ谷へ乗越したところにある、未舗装の林道だった。
ということは、あのまま舗装路へ直進したら、この乗越の向こうにある八風谷の舗装林道というわけか。
そうだとわかれば、もう戻るのはやめて、目の前にある乗越を越える。
あとは林道をチンタラと下っていくだけだ。


赤坂谷ののんびり山行、お疲れさんでした。
天気も良く、いい日だったですね。
                         @シュークリーム@
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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【鈴鹿】赤坂谷源流 浦島紀行

投稿記事 by 柳川洞吹 »

落第忍者さん こんにちは

  赤坂谷は未だ見ぬ鈴鹿の一つですけど、
  洞吹さんの思い入れを読ませて貰うと無茶苦茶良さそうなところなんですね。


個人の好み・主観が大きいとは思いますが、
この赤坂谷源流は、ワシにとって鈴鹿では5本の指に入る大好きなところなのです。
機会があれば一度行ってみてください。

  20分の昼食休憩は洞吹さんにしては短いのに、トータルで9時間の行程は大変そうです。

これは失礼。
出発時刻を1時間書き間違えていました。
12:20発ですので、休憩時間は1時間20分です。(記事を訂正しておきました。)
昼食休憩20分というのは、面白くない山で暑くて早く帰りたいときに、たまにありますが、
普通はありえません。
足早に駆け抜けるよりも、気に行った場所にどっぷりと浸るような山旅が好きですから。

  山でこけるというのは、こういうことなんだなと思ったものです。
  だから落ちたりこけたりしてはいけないんだなと。


ワシは今までも、ときどきこけてましたし、ケガをしてしまったこともありましたが、
普通なら危なくもなんともない場所で、という場面ばかりです。
危険地帯なら意識して動いているけど、
なんでもないところで注意散漫になっているときが危ないのでしょうね。

  必ずヘルメットを被るようになったのはその後だったと思います。
  どの程度守ってくれるのかは不明ですけど、頭上の木にぶつけることも何回かありましたので、
  被っていて良かったということも。
  一般登山道ですれ違う人は変なおじさんと思っているかもしれませんけどね。


場所によってはオーバースペックのような気もしますが、
それはそれで、ひとつの見識・方針だと思います。

  食にあまり拘りのない私には1600円のハンバーガーは考えられません。
  それだけ出せばもっといいものが選べますよね。
  話のねたに1回くらいは手を出す人もいるかもしれませんが。
  リピーターとなると厳しいような気がします。


1600円も出せば、そこそこ豪華な定食や○○御膳とかが食べられますものね。
この東近江バーガーがメニュー上にいつまで生き残るのか、注目していきたいと思います。

よい山旅を!
                    洞吹(どうすい)
アバター
柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【鈴鹿】赤坂谷源流 浦島紀行

投稿記事 by 柳川洞吹 »

シュークリームさん こんにちは

  洞吹さんも毎日が日曜日になったのかな?
  いずれにしても、山へ行こうという気になるくらい元気になってよかったですね。


ありがとうございます。
今年4月に人生のステージアップとなりました。
やっぱり山はいいですね。

  ここいいところですよね。
  一度ここでのんびり沢泊をしたいと思っているんですが、まだ果たせていません。


ここもそうですし、
他にもテントを持っていきたいところがいっぱいありますね。
なかなか実行できませんけど。

  沢ではよくあることですね。ほんとに頭を打たなくてよかったです。

ほんとによかったです。
かわりに、ヒザがしらをちょっと擦りむいてしまいましたけど。

  昔の思い出が残っているとなおさら趣を感じますね。

鈴鹿にはあちらこちらに思い出がいっぱいで、懐かしいです。
こんなこと思うのも、歳をとってきたからかもしれません。

  赤坂谷ののんびり山行、お疲れさんでした。
  天気も良く、いい日だったですね。


服が濡れていても寒くもなく快適な日で、ヤブオフ以外では久し振りの鈴鹿でした。
しばらくは、好きだった場所を再訪する思い出の山旅になりそうです。

よい山旅を!
                洞吹(どうすい)
ハリマオ
記事: 465
登録日時: 2011年8月31日(水) 14:06

Re: 【鈴鹿】赤坂谷源流 浦島紀行

投稿記事 by ハリマオ »

柳川さん こんにちは
赤坂谷源流。
ゆっくりと、繰り返し、繰り返し唱えてみる。
あかさかだにげんりゅう、
あかさかだにげんりゅう……
ああ、なんといい響きなのだろう。
南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏
と、繰り返すと浄土へ往生できます。
当時、この国道421号線(旧石榑林道)はウネウネと石榑峠へ登っていく狭い道だった。
私はたぶん菰野町内で一番多く旧道峠を越えた人間だと思います。
トンネル工事代は私が半分負担してもいいくらいですが、一銭も払っていません。
まあ古い車に乗ってバカ高い自動車税と重量税を払っているのでこれくらいの恩恵は
あっても良かろうとは思います。
1時間ほどの林道歩きで、スマイバノ谷の源頭部の築堤に着いた。
ここで山道に入り、小さな乗越を越えて、すぐ下の未舗装林道を横切るとカシラコ谷だ。
この地名を聞くとスナイパーとカラシニコフAK-47連想してしまいます。映画の見過ぎ加茂。
こんなところまで林道が来ているんだ。
去年だったか、三重県側から八風峠を越えて赤坂谷出合まで下りましたが、林道に面食らいました。
もっと前に誰かが書いていましたが。
このあたりに倒壊した造林小屋があるはずだが、もう撤去されてしまったのかなと思っていると、
小さな支流の向こう岸につぶれた屋根が見えた。
これって撤去はしないんでしょうね。コスト掛るから。
材木やトタンは土に還るでしょう。
小さな流れを飛び、向こう岸の平たい石に左足を乗せたとたん、その石がグラリと手前に揺れた。
あっ、と思ったがもう遅い。身体は後ろ向きに転倒を始めた。
頭ではまずいと思っていても、一連の動作を制御できなくて重力に任せるしかないときはありますね。
もう、どうにも止まらない~♪ みたいな。
そうやって足の上に大石が載りかけたことが3回ほどあります。
身体を左にひねり、手をつこうとしたが、その手も滑ってしまい、
足先よりも低くなったお尻が流れに入って、ジャボッと着水した。
しかし、さらに転倒モーメントが残っていて、
そのままの勢いで、お尻より低くなった左半身が肩まで水没。
なんで、こんな小川の岸で逆立ちに寝転んで、水に浸からなければいけないのだ?
よーく分ります。ごく浅い渡渉で氷の巻いた石の乗って転倒ずぶ濡れ・・・カコワルーイ経験あり。
引力を発見したニュートンに文句の一つも言いたくなります。
まあ、川の石で頭を打たなくてよかった、よかった。
これも、普段から徳を積んでいるおかげだ。
徳はもちろん悪いことではありませんが、自力の徳に頼ってはいけません。
阿弥陀仏の本願を信じて念仏申さば、悪人も往生できます。
この鈴鹿で遊んだ日々の情景が、頭の中を巡っていく。
そしてここには、あと何度来られるのだろうか。
ふと、「もう来ることはないかも知れんなあ」と思ったので、
今日は「山頂には用はない。」なんてことは言わずに、ちゃんと立ち寄っていくことにする。
なんかしみじみとしていますね。鈴鹿にお別れを言いにきたような寂しさを感じます。
私も行く先々で、ここはもう一生来ないかもしれないという感慨を抱くことがあります。
人生の残り時間なんて若いうちは考えたこともなかったのに、リアルに計算できるようになってきました。
洞吹から老衰になり、そのうち下半身が漏水になります。でも、ただちにそうなるわけじゃないので
気力だけは保ってくださいませ。
西山峠の古い痕跡、大平の尾根への分岐点、段木への分岐点、南峠の水場など、
懐かしい場所を次々と通って行く。
この付近、胸のすく東側の展望は鈴鹿でも指折りですね。私のお家も肉眼で見えます。
ふと左手を見ると、木々の間に仙香池(メガネ池)が縦走路からまる見えだった。
ここまでササが弱るとはねえ。見えそうで見えないのが慎み深くていいのですが。
senkoike.JPG
霊仙山の最高点と三角点の間、背丈を超える笹のトンネルを抜けていたところは、
今、どうなっているんだろうか。
そんなもん今頃ありますかいな。
●最後にちょっとだけ、どうでもええ話しをどうぞ。
国道421号、蓼畑の新道の橋の横に「道の駅 奥永源寺渓流の里」ができていた。
行ってきましたよん。張りぼてでもいいからもうちょいと建物の化粧せんと行けませんね。
そして道路端には巨大看板をおっ立てねばなりません。
今は学校丸出しで、通り客を逃がしています。
それはいいが、軽食・喫茶コーナーの、「地産地消 ”いかきん茶屋”」にあったトップメニューが、
「100%近江牛・自分で焼く”東近江バーガー”」1600円なり。
これには私も驚きました。旧永源寺町民は所得水準が高いのかと思いました。
しかも自分で焼く?  大阪人なら「ワレ、なめとんのか」と言うんじゃないでしょうか。

ご飯の堤防でカレーを堰き止めた「永源寺ダムカレー」にはちょっと和みました。値段も庶民的。
1600円のバーガーより驚いたのは「フナ鮨のアイスクリーム」
この組み合わせ考えた人は頭がぶっ飛んでますね。食べたくないけど。
ミニ水族館も面白いし、登山用具を売っているのも驚き。何やかやとユニークな道の駅でした。
ただメイン店舗の品ぞろえはやや寂しい。土地柄の利として、山採りの山菜やキノコを置くといいと思います。

                 ハリマオ
みるく
記事: 28
登録日時: 2011年10月31日(月) 11:26

Re: 【鈴鹿】赤坂谷源流 浦島紀行

投稿記事 by みるく »

柳川洞吹さん こんばんは。

ニアミス!
同日、11時頃、仙香池に行ってました。
大平尾根登って(道がすごくよくて驚き)ランチする予定でしたが、あまりにショボショボだったので
風を避けて中峠下がった登山道でランチしました。

春がきれいだったから
秋もきれいだろうなぁって思って…。
ところがねぇ、、、春の方が断然よかったです。
水量が少なくて、殆どヌタ場みたいでした。

でも、写真は、、あら不思議、とっても綺麗じゃないですか :lol:
これには中野も驚き、写真って上手く撮れるようになってます。
IMG_0366.jpg
全体見るとこんな感じ
IMG_3018.jpg
●最後にちょっとだけ、どうでもええ話しをどうぞ。

めっちゃ興味湧きました。今度立ち寄ってみたい。
すぐに消えて無くなりそうなメニューのオンパレードですね。


それはいいが、軽食・喫茶コーナーの、「地産地消 ”いかきん茶屋”」にあったトップメニューが、
「100%近江牛・自分で焼く”東近江バーガー”」1600円なり。
A5ランクの近江牛を100%使用しているということだが、
はたして、ファストフードであるハンバーガーを、注文して待っていれば食べられるというわけではなく、
1600円も出して自分で焼いて食べようという人がどれだけいるのかは疑問だな。

これは法外に高すぎるっ
自分で焼くって、お好み焼きとちゃうし、焼肉感覚なんでしょうね。

みるく
アバター
柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【鈴鹿】赤坂谷源流 浦島紀行

投稿記事 by 柳川洞吹 »

ハリマオさん こんばんは

  南無阿弥陀仏
  南無阿弥陀仏
  と、繰り返すと浄土へ往生できます。


へい、わかりやした。
な~もあ~みだぁんぶ~、な~もあ~みだぁんぶ~、な~~。
おおー、極楽じゃあ。

  私はたぶん菰野町内で一番多く旧道峠を越えた人間だと思います。

除雪など入らない雪の中を、命かけて越えてたらしいですね。
伝説の「氷雪の石榑峠越え」、尊敬いたしております。

  去年だったか、三重県側から八風峠を越えて赤坂谷出合まで下りましたが、林道に面食らいました。
  もっと前に誰かが書いていましたが。


ワシもどこかで読んでいたので、「ああ、ほんとやなあ」で終了。

  頭ではまずいと思っていても、一連の動作を制御できなくて重力に任せるしかないときはありますね。
  もう、どうにも止まらない~♪ みたいな。
  そうやって足の上に大石が載りかけたことが3回ほどあります。
  徳はもちろん悪いことではありませんが、自力の徳に頼ってはいけません。
  阿弥陀仏の本願を信じて念仏申さば、悪人も往生できます。


葉梨磨御師は、3回ともそのとき念仏を唱えて難を逃れ、
悪人であるにもかかわらず、阿弥陀仏の慈悲を頂いて往生されたわけですな。
ん? ほな、あんた誰や?
3回もよみがえっておるのか?

  なんかしみじみとしていますね。鈴鹿にお別れを言いにきたような寂しさを感じます。
  私も行く先々で、ここはもう一生来ないかもしれないという感慨を抱くことがあります。
  人生の残り時間なんて若いうちは考えたこともなかったのに、リアルに計算できるようになってきました。
  洞吹から老衰になり、そのうち下半身が漏水になります。でも、ただちにそうなるわけじゃないので
  気力だけは保ってくださいませ。


秋は、何かしら物悲しくなってくるものです。
ワシは60歳越えてから、時の流れがむちゃくちゃ早く感じるようになりました。
1年がたった3ヵ月くらいの感じ。
小学生の頃は夏休みの1ヵ月半が永遠のように思えたのに。
もうカウントダウンが始まってるんです。
気合い入れて、さっさと遊ばなくっちゃ。

  この付近、胸のすく東側の展望は鈴鹿でも指折りですね。
  私のお家も肉眼で見えます。


ワシ、近視と老眼に乱視が入ってるので、
遠くに立っている1本の木が2本に、1万円札が2万円札に見えてしまいます。
こんな目では、石油王の豪邸にスカッドミサイルを射ち込むのは諦めます。

  そんなもん今頃ありますかいな。

そやね。
ワシが悪かった。

  >>「100%近江牛・自分で焼く”東近江バーガー”」1600円なり。
  これには私も驚きました。旧永源寺町民は所得水準が高いのかと思いました。
  しかも自分で焼く?  大阪人なら「ワレ、なめとんのか」と言うんじゃないでしょうか


ワシ、生まれながらの大阪人ですけど、そんなはしたないことは、よう言いません。
「おんどれ、いてまうど。」くらいにしときます。

  1600円のバーガーより驚いたのは「フナ鮨のアイスクリーム」
  この組み合わせ考えた人は頭がぶっ飛んでますね。食べたくないけど。


「フナ鮨のアイスクリーム」て、そんなんありましたか。
って、撮ってきたメニューの写真見たら、ちゃんと書いてありますね。
正確に言うと「フナ鮨のソフトクリーム」やね。
怖くて、よう注文しませんわ。

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よく見たら、まだ気になるメニューが書いてありますよ。
「石臼で挽いてもらう東近江産大豆コーヒー」540円なり。
「石臼で挽いた」ではなく「石臼で挽いてもらう」だから、これもお客さんが自分で石臼を回すんやろか。
ああしんど。
それとも、永源寺からえらいお坊さんを呼んできて、石臼で挽いてもらうんかな?

それで、挽く豆は東近江産の大豆(だいず)やて?
コーヒー豆とちゃうんかい。何を飲ませる気や?
これでは、「東近江産大豆コーヒー」の「コーヒー」部分は不当表示じゃないの。

それに、コーヒー(ホット・アイス)にミルクを入れたら20円追加やて。
自分でメロディアン・ミニ(中京地区はスジャータか)を持って行きましょう。
ツッコミどころ満載の「いかきん茶屋」メニューでした。

  ミニ水族館も面白いし、登山用具を売っているのも驚き。何やかやとユニークな道の駅でした。
  ただメイン店舗の品ぞろえはやや寂しい。土地柄の利として、山採りの山菜やキノコを置くといいと思います。


ワシが行ったときは、往きも帰りも営業時間外だったので、
お店は全部閉まっていて外から見ただけなのです。
中がどうなっているのか知りませんが、ミニ水族館があるんですか。
イワナが泳いでるんかな。
登山用具も売っているということだし、名産の政所茶は当然あるのでしょうね。
道の駅アドバイザーのおっしゃるように、山菜やキノコもいいですね。

道の駅奥永源寺の大繁盛を!
                   洞吹(どうすい)
添付ファイル
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石臼で挽いてもらう東近江産大豆コーヒー?
石臼で挽いてもらう東近江産大豆コーヒー?
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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【鈴鹿】赤坂谷源流 浦島紀行

投稿記事 by 柳川洞吹 »

みるくさん こんばんは

  ニアミス!
  同日、11時頃、仙香池に行ってました。


そうでしたか。
お会いできなくて残念。
午前中はまだ太陽が出ていて、よかったでしょ。
ワシのときはもう日が陰ってしまい、ちょっと物悲し気な雰囲気でした。


  大平尾根登って(道がすごくよくて驚き)ランチする予定でしたが、あまりにショボショボだったので
  風を避けて中峠下がった登山道でランチしました。


大平尾根なんて、なかなかシブいところを登って来られたんですね。

  春がきれいだったから
  秋もきれいだろうなぁって思って…。
  ところがねぇ、、、春の方が断然よかったです。
  水量が少なくて、殆どヌタ場みたいでした。


今回はダメでしたか。
しっとりと落ち着いた風情で、悪くはないと思ったんですけどね。
きっと、春の印象が良すぎたんでしょうね。


  でも、写真は、、あら不思議、とっても綺麗じゃないですか :lol:
  これには中野も驚き、写真って上手く撮れるようになってます。


写真はいい雰囲気じゃないですか。
そんなに感じが違ったんですか。


   めっちゃ興味湧きました。今度立ち寄ってみたい。
  すぐに消えて無くなりそうなメニューのオンパレードですね。

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よく見る「道の駅」の道路標識は、まだ国道に建っていないので、
素通りしないように気をつけてください。
建物が中学校の校舎(二階建て)丸出しだから、見ればわかると思いますけど。


   これは法外に高すぎるっ
  自分で焼くって、お好み焼きとちゃうし、焼肉感覚なんでしょうね。

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問題の「いかきん茶屋」では、東近江バーガー1600円の他にも、
「石臼で挽いてもらう東近江産大豆コーヒー」540円という、
よくわからないメニューもありました。
これもお客さんが自分で、石臼で豆を挽くみたいだし、
その豆もコーヒー豆じゃなくて、東近江産の大豆(だいず)らしいし。
いったいどんなものが飲めるのか、今後のどなたかの報告が待たれます。

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それよりも、隣の軽食喫茶コーナー「ふる里 まなびや」の岩魚天丼1000円のほうが、
なんだかおいしそうですよ。
ワシならイワナ天丼か永源寺ダムカレー800円がいいな。
それではまたオフ会で。

よい山旅を!
                  洞吹(どうすい)
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Kasaya
記事: 927
登録日時: 2011年2月20日(日) 14:34

Re: 【鈴鹿】赤坂谷源流 浦島紀行

投稿記事 by Kasaya »

洞吹さん こんばんは
最近は精力的ですね。

私はこの赤坂谷源流はほとんど足を踏み入れていません。
かつて八風峠を越えてスマイバの辺りをうろうろしたことがありますが
植林と妙な林道が目に付きぜんぜん面白くなかったのでそのまま帰ってきてしまい
以降ご無沙汰となっています。

ただ地図で見ると釈迦から八風峠に至るまでの稜線西側は緩やかに広がる
面白そうな地形です。一度じっくりと歩くと面白そう。

と書いて一度だけ赤坂谷をつめて釈迦に登った事があるのを思い出しました。
源流付近は良い雰囲気でした。

この源流付近の沢を縫うように歩いたらまた良い発見もありそうです。
じっくり歩いてみようかな。

kasaya
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【鈴鹿】赤坂谷源流 浦島紀行

投稿記事 by 山日和 »

洞吹さん、こんばんは。

ゆっくりと、繰り返し、繰り返し唱えてみる。
あかさかだにげんりゅう、
あかさかだにげんりゅう、
あかさかだにげんりゅう……
ああ、なんといい響きなのだろう。


久しぶりに呪文が出ましたね。
昔は「きなしじゃかがみぬいがはら・・・」だったか :lol:

1時間ほどの林道歩きで、スマイバノ谷の源頭部の築堤に着いた。
ここで山道に入り、小さな乗越を越えて、すぐ下の未舗装林道を横切るとカシラコ谷だ。


このあたりは縁が無いと言うか食指が動かんと言うか・・・要するに未踏ですわ。
なんとなく植林だらけのイメージで・・・

小さな流れを飛び、向こう岸の平たい石に左足を乗せたとたん、その石がグラリと手前に揺れた。
あっ、と思ったがもう遅い。身体は後ろ向きに転倒を始めた。
とっさに腰を低くしてしゃがむような恰好になったが、傾く石にしゃがんで乗ったまま、転倒は止まらない。
子供が三輪車に乗って急斜面登りに挑み、失敗して後ろにひっくり返るような構図だ。
身体を左にひねり、手をつこうとしたが、その手も滑ってしまい、
足先よりも低くなったお尻が流れに入って、ジャボッと着水した。
しかし、さらに転倒モーメントが残っていて、
そのままの勢いで、お尻より低くなった左半身が肩まで水没。
なんで、こんな小川の岸で逆立ちに寝転んで、水に浸からなければいけないのだ?


やってしまいましたね~。私も今月白山で2度大転倒しました。「なぜ?」というのが本音です。
これが加齢ということなんでしょうか。

洞吹よ、情けないが、昔と同じだけの身体能力はもうないのだ……と思い知れ!
まあ、川の石で頭を打たなくてよかった、よかった。
これも、普段から徳を積んでいるおかげだ。


そう思うしかないんですよね~。何事もポジティブに捉えないと。 :lol:
でも、もうちょっと徳を積み増ししとけばこけなかったのにね。 :mrgreen:

大きな二股を過ぎると、赤坂谷源流の核心部に入る。
脳みそがとろけそうな二次林の美に酔いながら、ゆっくりと段丘を進んだ。


うーん、マンダム。私の鈴鹿3大お気に入り場所のひとつ、赤坂谷源流です。

シヤラシャラと流れる川のほとりでボーッとしていると、
あの日、あのとき、ここで、あそこで、
この鈴鹿で遊んだ日々の情景が、頭の中を巡っていく。
そしてここには、あと何度来られるのだろうか。


あれっ、なんか人生の終焉を迎えているような感慨にふけってますねえ。

すぐに、黄葉の疎林がきれいな傾斜の緩い支谷があったので、本流を離れて県境稜線へ向かう。
落ち葉がふかふかと積もる小さな谷を登っていくと、
左右の尾根と一体となるようにして、10分ほどで、ゆるゆると稜線に詰め上がった。


これって右に猫岳からの道が並走しているところじゃないんですか?これが本流じゃない?

ふと、「もう来ることはないかも知れんなあ」と思ったので、
今日は「山頂には用はない。」なんてことは言わずに、ちゃんと立ち寄っていくことにする。


なんかおかしいですよ。大丈夫?

霊仙山の最高点と三角点の間、背丈を超える笹のトンネルを抜けていたところは、
今、どうなっているんだろうか。
たぶん、イブネや御池なんかと同じようなんでしょうね。


私も最近行ってないけど同じでしょ。

赤坂谷源流。
あかさかだにげんりゅう、
あかさかだにげんりゅう、
あかさかだにげんりゅう……
その「美と静寂よ、永遠に!」 と、心から願う。


御意!!

それはいいが、軽食・喫茶コーナーの、「地産地消 ”いかきん茶屋”」にあったトップメニューが、
「100%近江牛・自分で焼く”東近江バーガー”」1600円なり。


これ、どこかで見ましたが注文するヤツおるんやろか。しかも自分で焼いて。
安い店なら近江牛の焼肉定食が食べられる値段でっせ。(@_@;)

                          山日和
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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【鈴鹿】赤坂谷源流 浦島紀行

投稿記事 by 柳川洞吹 »

Kasayaさん こんにちは

  最近は精力的ですね。

まだまだ昔のペースには戻っていませんが、
お腹の肉(脂身)をなんとかしないとねえ。

  私はこの赤坂谷源流はほとんど足を踏み入れていません。
  かつて八風峠を越えてスマイバの辺りをうろうろしたことがありますが
  植林と妙な林道が目に付きぜんぜん面白くなかったのでそのまま帰ってきてしまい
  以降ご無沙汰となっています。


ちょうど植林帯の多い部分に行かれたようで、
そこだけではやはり面白くなかったでしょうね。

  ただ地図で見ると釈迦から八風峠に至るまでの稜線西側は緩やかに広がる
  面白そうな地形です。一度じっくりと歩くと面白そう。
  と書いて一度だけ赤坂谷をつめて釈迦に登った事があるのを思い出しました。
  源流付近は良い雰囲気でした。


赤坂谷は一度歩いておられるのですね。
思い出されましたか。
いいところだったでしょう。

[attachment=0]s-R0023703.jpg[/attachment]
  この源流付近の沢を縫うように歩いたらまた良い発見もありそうです。
  じっくり歩いてみようかな。


赤坂谷の源流域を詰めていくと、
優しい谷が雰囲気のいい自然林の中で右に左にと次々に支流・小谷をわけていき、
やがて釈迦ヶ岳の稜線へと導いてくれます。
どこを辿ってもハズレがないし、ゆっくり一日を過ごすのには最高の場所だと思いますよ。
気が向いたら、またどうぞ。

よい山旅を!
                   洞吹(どうすい)
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s-R0023703.jpg
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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【鈴鹿】赤坂谷源流 浦島紀行

投稿記事 by 柳川洞吹 »

山日和さん こんにちは

  久しぶりに呪文が出ましたね。
  昔は「きなしじゃかがみぬいがはら・・・」だったか :lol:


そうそう、そんなこと言ってました。
よく覚えてたね。

  このあたりは縁が無いと言うか食指が動かんと言うか・・・要するに未踏ですわ。
  なんとなく植林だらけのイメージで・・・


そのとおり、このあたりはほぼ植林帯だから、ここだけにわざわざ行くことはないと思うけど。
ワシは、赤坂谷源流行の出入り口として、運動も兼ねて林道歩き。
三重県側から県境稜線越えで入るよりは、
アプローチも早いし、山行の起承転結がしっくりします。

  やってしまいましたね~。
  私も今月白山で2度大転倒しました。「なぜ?」というのが本音です。
  これが加齢ということなんでしょうか。


加齢とともに、こけかたもますます華麗になってきます。
ワシ、これ以外にも最近では、2年前に栃ノ木峠の近くで、
道にわずかに出ていた木の根につまずいて、
身体がスーパーマンよろしく宙をぶっ飛び、石の上に落下して左膝を強打、
2ヵ月間びっこをひいて歩いていたことがありました。

  そう思うしかないんですよね~。何事もポジティブに捉えないと。 :lol:
  でも、もうちょっと徳を積み増ししとけばこけなかったのにね。 :mrgreen:


そこがなあ。
ずっと徳の積み立て利率が低いままで、なかなか利子が増えないんだから。(^^;

[attachment=0]s-R0023712.jpg[/attachment]
  うーん、マンダム。私の鈴鹿3大お気に入り場所のひとつ、赤坂谷源流です。

あそこは誰もが気に入りますよね。
それで、あとのふたつはどこかな。

  あれっ、なんか人生の終焉を迎えているような感慨にふけってますねえ。

秋は、なにかしら物悲しくなるものなのです。

  これって右に猫岳からの道が並走しているところじゃないんですか?
  これが本流じゃない?


いや、もっと手前(下流)のことですよ。
ca980mあたりで、南南東に遡上していた本流を離れてほぼ真東の小谷へ入り、
釈迦ヶ岳北方ca1030mの県境稜線に詰め上がりです。
レポートの描写は、その小谷に入ってからのこと。

  >>ふと、「もう来ることはないかも知れんなあ」と思ったので、
  >>今日は「山頂には用はない。」なんてことは言わずに、ちゃんと立ち寄っていくことにする。
  なんかおかしいですよ。大丈夫?


大丈夫ですよ。
秋は、なにかしら物悲しくなるものなのです。
釈迦ヶ岳さま、そして、その他もろもろの山頂さま。
今までの非礼の数々をどうぞお許しくださいませ。m(_ _)m

  これ、どこかで見ましたが注文するヤツおるんやろか。しかも自分で焼いて。
  安い店なら近江牛の焼肉定食が食べられる値段でっせ。(@_@;)


最高級A5ランクのお肉を食べるのなら、
いつの物かわからない肉を、こんなところで自分で焼くんじゃなくて、
やはり近江牛専門の料理店で、ちゃんとした肉を食べたいな。

よい山旅を!
                   洞吹(どうすい)
添付ファイル
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