３年前、前鬼川のコバルトブルーに魅せられた。
「次は赤井谷に行きたい」
【 日 付 】 平成27年8月1日（土）
【 山 域 】 大峰
【 天 候 】 晴れ のち 雷鳴
【 ルート】 旭・峠登山口7：15---8：45赤井谷---11：30・1184（昼食）13：00---
15：25テント場（山頂往復）16：15---16：45古田ノ森---17：50駐車地
【メンバー】 ナズナさん グー
前泊地でナズナさんの車を確認して、少し離れて車中泊。
夜も深まって、ボロロロロ・・・バイク野郎が排気音に酔って空ぶかし。
しばらくして別のグループが到着。バタンバタン 何遍もドアを開けたり閉めたり。
空には満月。寝た気のしないうちに夜が明けた。
小さな落石をハンドルでかわしながら旭・峠の登山口へ。
登山口にはすでに10台近い車が停まっていた。
高度計を1300ｍにセットして出発です。
・1434を経てCo1350から左に折れ枝尾根を下る。
高度計で確認しながら尾根の分岐を選んで下ってゆく。
と、高度計とは明らかに異なる緩やかな谷地が右に現れた。
谷地を歩いて金網フェンスの先で赤井谷に下り立った。
地形図では標高1000ｍのはずだが、高度計は1050ｍを示している。
「ナンボ安物の高度計でも狂い過ぎだよな」
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谷中は大岩がゴロゴロのゴーロが続く。
谷の両岸は苔むしていて荒れていない。
「ここらは多雨地域なのに、岸が削られていないですね」
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歩けど歩けど淵も滝も現れないグー向けの水遊び谷だ。
谷の横に見えている森も美しい。全くの癒し系の谷だ。
大雨が降れば濁流に揉まれるであろう谷の真ん中にも木が残っている。
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はっきりと地形図で読み取れる・1184に来た。
3時間近くも歩いて、登った標高差は200ｍに満たない。
まだこの先600ｍも残っている。３倍も登らなくてはならない。
単純計算すると、あと９時間もかかるのかな？
「お腹がすいた」右俣のテラスにモスキートネットを張って昼食です。
今日もナズナさんの手料理が美味しい。
でもやっぱり、残っている標高差が気になります。
いつもより早めに切り上げて出発です。
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赤い床のナメも出てきた。谷の名前の由来かな？
谷が立ってきてＹ字滝右俣をわずか登って水が切れた。
ナ「石を落としてグーさんに当たると困るから、左の尾根で千丈平へ」
グ「右岸は壁が立っていますがな」
ナ「登れるところまで少し下がって」
グ「せっかく登ってきたのに、下るのはイヤ」
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ひざ下の笹を踏み倒しながら左岸を登る。
左後方に見える稜線までの標高差は100ｍ強か。
笹の上は沢靴が滑る。両手で笹を束に掴んで体を引き上げる。
踏ん張る足がシンドイ。「スパイク地下足袋に履き替えます」
涸れ沢に移動して沢靴から履き替える。モタ モタ モタ。
耳をアブに齧られた。熱い～ かゆい～。防虫ネットハットを被る。
長い時間ナズナさんを待たせて、登りを再開した途端、
ナ「登山道に出ました」
あと20ｍほどガマンして登れば山腹道だった。
長い時間ナズナさんを待たせなくてもよかったのに。
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テント場に着いた。
まだ遠いが雷鳴が響き出した。天気予報どおりだ。
ナ「今のうちに山頂まで行っておきましょう」
グ「ザックを担いだままでですか？」
テント場にザックを置いて空身で登るが結構登りガイがある。
釈迦ヶ岳山頂は赤とんぼがいっぱい遊んでいた。
山頂から下りだすと雷が近寄ってきた。雨もポツリポツリ。
グ「稜線歩きは立ち木の無いむき出しの所もあるのでしょ？
ここでしばらくおやつタイムにしましょう」
美味しい水場も近くにあるいいテント場です。
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雷も少し離れたようだ。下山にかかります。
いかにも「大峰」の風景を愛でながら、なだらかな登山道を辿る。
倒木が登山道にかかり、迂回路が踏まれている。
「ノコギリを持って整備に来る人はいないのかな？」
登山口に戻ったら高度計はぴったり1300ｍだった。 「！」 「？」
グー（伊勢山上住人）
