【敦賀】中池見湿地と手筒山

[柳川洞吹]

【日　付】　2015/6/13(土)
【山域山名】　手筒山　171m　(福井県敦賀市)
【地形図】（1/25000）敦賀
【メンバー】　単独
【天　候】　晴れ
【ルート】　藤ヶ丘駐車場10:30---中池見10:40---（湿地周回）---中池見11:40
---手筒山12:30/13:00---藤ヶ丘駐車場13:40

上記表題の山の高さは1ケタ間違えているのではありません。
正真正銘、ただの171mでございます。

福井県敦賀市。
その市街地の北東に、周囲を小山に囲まれた小さな湿地があると聞いた。
「中池見（なかいけみ）湿地」という。
敦賀近郊では「池河内（いけのこうち）湿原」は幾度か訪問しているが、
ワシが中池見湿地のことを知ったのは今から7年前のこと。
しかし、それから訪れる機会もないまま、月日を重ねてしまった。
その間にも、2012年7月にラムサール条約湿地に認定されたという中池見湿地。
いったいどんなところなのだろう。

「中池見　人と自然のふれあいの里」の入口を入ると、10台ほど止められる駐車場があった。
3台分だけ空いていたので、そのひとつにクルマを入れる。
ここ一帯は敦賀市が管理する園地になっているらしく、
午後4時30分に閉門すると書いてあった。

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支度をして、中池見へと続く階段歩道を上り始める。
湿地は市街地から比べると高台にあって、その外輪山のような小丘を越えていく。
道が緩い下りに転じたところで目の前が開け、広大な緑の湿地が広がった。
手前左には展示施設の茅葺民家があり、右側にはビジターセンターがある。
一番手前のあたり、湿地内は耕作体験施設の田んぼになっていて、
10人ほどが田植えをしていた。

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ビジターセンターに入ってみる。
案内によると、この湿地は袋状埋積谷という珍しい地形で、
泥炭層は40mという世界屈指の厚さがあって、
少なくとも約10万年分のデータを持つ、たいへん学術的価値の高いものだそうだ。
しかし近年、大阪ガスのＬＮＧ基地計画や北陸新幹線用地計画などがもちあがり、
湿地は存亡の危機に直面していたが、敦賀市民の運動が実を結び、
10年前、この地は大阪ガスから敦賀市に寄付されて、その危機を乗り越えたという。

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ビジターセンター前から木道を歩いてみる。
しかし、木道として整備されているのは手前のほうだけで、
すぐに湿地に板を置いただけの道になり、雨が降ったら完全に泥の中だ。
運動靴ではちょっと辛いのと、あっちもこっちも害獣よけの電柵に阻まれるので、
ビジターセンターまで戻って、乾いた外周道を行く。

ときおり、散歩する人と行き交う。
湿地の西端には国道8号線のバイパスが通っているが、
建設時期が今の時代であれば、ルート変更は必至だっただろう。
ゆっくりと1時間ほどで一周してセンター前に戻ると、
家族連れや少年たちが三々五々とやってきては散り、
ここが市民の憩いの場所になっているのがわかる。

続いて、湿原の西に位置する「手筒山（てづつやま）」に向かう。
尾根につけられた遊歩道を登っていくと、東屋やベンチがあったりする。
この手筒山は、戦国時代の越前朝倉氏の城跡でもある。
腹が減ったので、山頂直下の東屋に陣取ってビールとコンビニおにぎりで昼メシにした。

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食後、すぐ手筒山の山頂広場に着いた。
標高171.4m。
円筒形の展望台があるので上がってみると、
さっきの中池見湿地も、敦賀の街も、気比の松原も、敦賀港も、敦賀湾も、
野坂岳も、西方ヶ岳も、よく見える。
しばらく景色を楽しんでから、中池見へ戻った。

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時には、こういう山旅？もいいものだな。
７年越しの懸案も達成できたしね。
だから、「今日は、なんでここに来たの？」なんて、野暮なことは聞かないでね。

　　　　　　　　　　　　　　　洞吹（どうすい）

[越前]

洞吹さん、今晩は。
なかなかに渋いレポですが・・・これを、山旅と言い切るところが凄いですね～。

我が福井県の、ラムサール条約登録の中池見湿地を紹介していただきありがとうございます。
湿地の保全を目的とした新幹線のルート変更が正式決定されたのが今年三月ですので、県民にとってはまだ耳新しい地名ですね。

私も何年か前に洞吹さんとほぼ同じようなコースで回ったことがあります。
ただその時には、たまたまなのか他には誰もいませんでした。
大変に貴重な自然と聞いてきてそれなりの施設も整備されてるけど、やっぱりこんなもんなのかな～って思いましたが、ニュースで取り上げられてお客さん？も増えたのかも知れませんね。
ま、アクセスにもR8や敦賀インターから至近で、市中心部からもほんの少しなので立地には恵まれているといえます。
逆に国道や北陸道、北陸本線に加えて新幹線までに囲い込まれた「大自然」となるわけで、なんだかな～状態かも知れませんが・・・。

今回のレポ、いやにすっきりとまとまって終わってるな～と思ったら・・・ああ、あの「〇～でもいい」ハナシがすっぽりと・・。
次回作に期待します。(笑)

[落第忍者]

洞吹さん、おはようございます。

湿地や湿原は管理してやらないと存続の危機があるのかもしれませんね。
伊賀にも上野森林公園があり、園内の湿地では稀少植物を見ることができます。

敦賀まで出掛けて天気も良かったのに、この時間から歩き始めているというのは例の事象だったのでしょうか？
自分が楽しいと思えることならいろんな選択肢があってもいいですよね。
最近の私はのんびり歩くことが多かったので、昨日の沢歩きはなかなかしんどいものがありました。
下山の巡視路も緊張の連続で、きっと洞吹さんもこんなところを歩いたことがあるんだろうなと思っていました。

山日和さんからも負荷をかける山歩きも必要だと教えて貰いました。
秋のオフ会で洞吹さんのお腹がどうなっているのかなんて話も出ていましたよ。
私も楽しみにしています。

[柳川洞吹]

越前さん　こんばんは

　　私も何年か前に洞吹さんとほぼ同じようなコースで回ったことがあります。
　　ただその時には、たまたまなのか他には誰もいませんでした。
　　大変に貴重な自然と聞いてきてそれなりの施設も整備されてるけど、
　　やっぱりこんなもんなのかな～って思いましたが、
　　ニュースで取り上げられてお客さん？も増えたのかも知れませんね。

越前さん、藪の国境山脈でのハード山行だけじゃなくて、
こういうのどかな里山歩きもされるんですね。
土曜日のお昼ということで、訪れる人も多かったのでしょう。
北陸新幹線の経路変更の話題で注目されたのかもしれません。
しかし、駐車場に止まっていたクルマのナンバーが、
滋賀はまあ近くですが、富山、奈良、三重、岐阜などほとんど県外で、
地元車は１台だけだったのが意外でした。
軽装でウォーキングしている人たちは、近所に住む人なのかも。

　　逆に国道や北陸道、北陸本線に加えて
　　新幹線までに囲い込まれた「大自然」となるわけで、
　　なんだかな～状態かも知れませんが・・・。

こんなに市街地に近くて、8号バイパスまでそばを通っていて、
よくこの湿地が残されてきたなあと、少し驚きの気持ちもあります。
敦賀市のワンダースポットですね。

　　今回のレポ、いやにすっきりとまとまって終わってるな～と思ったら・・・
　　ああ、あの「〇～でもいい」ハナシがすっぽりと・・。
　　次回作に期待します。(笑)

ちょっと中途半端な作品になってしまいました。
次回、ご期待を裏切らないよう努めます。

よい山旅を！
　　　　　　　　　　　　　　　洞吹(どうすい)

[柳川洞吹]

落第忍者さん　こんばんは

　　湿地や湿原は管理してやらないと存続の危機があるのかもしれませんね。
　　伊賀にも上野森林公園があり、園内の湿地では稀少植物を見ることができます。

そうですね。
この中池見は、小丘で隔てられてはいるが、すぐそばまで住宅地が迫っているし、
市街地や幹線道路も近いので、特に管理は欠かせないでしょう。
伊賀上野はもう20年以上前ですが、
家族4人でお城と忍者屋敷を見て、とうふ田楽を食べて帰ってきたことがあります。
森林公園は当時はまだなかったんじゃないですか。

　　敦賀まで出掛けて天気も良かったのに、
　　この時間から歩き始めているというのは例の事象だったのでしょうか？

やっぱりキタ。
いや、今回はちょっと違うんです。
ちゃんと目は覚めたのですが、登山靴を積んでいなかったのです。
こんどは、今までとは別の心配が出てきました。

　　自分が楽しいと思えることならいろんな選択肢があってもいいですよね。

山の他にもいろいろ興味のあることが多いので、
山に登れなくてもすぐに転進できるところはいいんですが、
逆に見ると、粘りや執着のなさが短所のような気がします。

　　最近の私はのんびり歩くことが多かったので、
　　昨日の沢歩きはなかなかしんどいものがありました。
　　山日和さんからも負荷をかける山歩きも必要だと教えて貰いました。

「負荷をかけろ」と頭ではわかっちゃいるんですけどね、お尻が重いのですよ。
どうしても、楽なほうへとなびいてしまいます。

　　秋のオフ会で洞吹さんのお腹がどうなっているのかなんて話も出ていましたよ。
　　私も楽しみにしています。

もうすぐ臨月を迎え、ますます大きくなっています。
秋には可愛いベイビーを連れていけると思います。

よい山旅を！
　　　　　　　　　　　　　　　　　洞吹(どうすい)