【湖北】リハビリのブナ回廊 谷山から安蔵山

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山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【湖北】リハビリのブナ回廊 谷山から安蔵山

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2011年6月5日(日)
【山 域】湖北 安蔵山周辺
【天 候】晴れのち曇り
【コース】田戸6:47---7:45奥川並8:05---9:41谷山10:09---11:02ブナ森広場12:36---13:12安蔵山13:24
     ---14:31尾羽梨14:47---15:11鷲見---15:45田戸

 仕事中、突然腰の痛みに襲われた。先週の水曜のことだ。その日は歩くのもままならない状態だった。
そのさなかに沢のお誘いを頂いたがそれどころではない。とりあえず医者へ行って痛み止めと湿布薬をもらっ
た。後は様子を見ながら養生するだけだ。
 そして土曜日。痛みはほとんど治まった。これなら軽いハイキングでリハビリできそうだ。もう一日休んで日
曜に出かけるとするか。

 リハビリハイクに向かったのは湖北の安蔵山。まだ歩いていない谷山938.7mと安蔵山を結ぶ尾根歩きが
目的だ。この尾根にはいいブナ林があるらしい。以前から気になっていたところである。
 菅並から県道を田戸まで進む。奥川並への林道に掛かる橋はワイヤーゲートで施錠され、車で入ることはで
きない。ここから奥川並まで1時間ほどの林道歩き。ちょうどいいウォーミングアップだろう。
奥川並川の美しい流れを見下ろしながら、腰に負担の掛からないペースで歩く。いつもなら大股で進む平地歩
きも今日は小さい歩幅でちょこまかと歩く。道端にはタニウツギやシャガの花が満開で目を楽しませてくれる。
 安蔵山の登山口には新しい余呉トレイルクラブの標識があってわかりやすい。安蔵山の南尾根末端には3つ
の階段(はしご?)があるのだが、一番奥の階段が最も整備されたルートだ。
下山して来る予定の階段を見送って奥川並へ向かう。

[attachment=4]RIMG0006_1.JPG[/attachment]
 奥川並の集落跡から谷山の南尾根に取り付いた。なぜか入口には標識がなく、少し上がった八幡神社跡に
登山口の標識が設置されていた。
昭和15年と記された八幡神社の石碑の裏面には、日支事変にこの集落から出征した記念に建てられたことを
示す記述があった。冬は雪に閉ざされて外界と隔絶されてしまうこの集落にも赤紙は届けられたのだ。
かつては冬に病人が出ても町へ運ぶ手段も無く、戸板に乗せて雪道を人力で運ぶ途中で息を引き取ると、雪
融けまでその場に安置するしかなかったという。旧余呉町の集落の中で最も早く廃村になったのが奥川並な
のだ。

 尾根の末端から急登が始まる。元々杣道があるので踏み跡はしっかりしているが、さすがにリハビリにはき
つい。とにかくゆっくり登ることだけを考えて一歩ずつ足を出した。
よく手入れされた現役の植林はすぐに終わり、いい感じの二次林に変わった。若狭や湖北でよく見られる掘り
込まれた道型が現われる。こういう道型は楽なように蛇行して付けられているのが常だが、ここの道はまっすぐ
登っているのでしんどいのだ。

 傾斜が緩みかけると待望のブナ林の登場である。706m標高点の手前から美しいブナ林が続く。そこそこ太い
木もあって楽しいところだ。樹林が切れた右手の高みに見えるのは左千方のあたりか。

[attachment=3]RIMG0026_1.JPG[/attachment]
地形図上の平坦部の後半は、地形図とはイメージの違うやせた尾根になっている。こういうところは例外なく日
当たりが良くヤブが顔を出している。
谷山手前の急斜面から再びブナ林となり、太いブナが次々に視界に入ってきて元気付けられる。
 谷山頂上は少々ヤブっぽく、積雪期のようなすっきりしたブナ林の佇まいは望めない。
三角点に腰を降ろして休む。ここにも新しい道標があり、「左千方」「安蔵山」にルートが拓かれたことを示してい
る。このマニアックな山域にルートを拓いている余呉トレイルクラブに敬意を表そう。
昼メシにはまだ早いので、安蔵山への稜線を辿っていい場所を探すことにした。

[attachment=2]RIMG0054_1.JPG[/attachment]
 出だしは踏み跡もはっきりしない潅木のヤブだったが、100mほど進むと明瞭な道に変わった。尾根筋には境
界標識らしい番号入りの白杭が続いていて、かつては道があったことがわかる。
余呉トレイルクラブによってつい最近整備されたこのルートは、人によれば道とは言えない程度の切り開き方が
好ましい。これはこのグループの方針のようで、高島トレイルのように「遊歩道」にしてしまわないところがいい。
とは言うものの、この程度の開き方だと少し人が通らなければすぐに自然に還ってしまいそうだ。
 しばらく下って平坦な部分まで来ると、見事なブナ林が続いた。3mクラスの大木もあたり前のように点在する。
この先に余呉トレイルクラブが名付けた「ブナ森広場」というのがあるらしいから、そこまで進んでみよう。
しかしこの尾根のブナ林は見事なものだ。大黒山北東尾根、上谷山南西尾根、横山岳北尾根、下谷山周辺等
と並んで、湖北でも屈指の森に違いない。リハビリしに来た甲斐があったというものである。

[attachment=0]パノラマ1_1_1.JPG[/attachment]
 それに比べて「ブナ森広場」の標識のあるCa800m台地の西端は、それまでの豊かなブナ林と比べるとやや
平凡な場所だった。決して悪くはないのだが、それまでが良過ぎたのである。
 林床にヤブのないところでシートを広げる。考えてみれば今年初めての雪のない山だ。これまた今年初めて保
冷対策をして持参したビールをあおる。汗だくでずぶ濡れになったシャツを着替えるとサッパリ。
食後は久しぶりに昼寝を楽しんだ。

 大した登りもなく安蔵山に着いた。ここも谷山同様、三角点の回りが小さく切り開かれた山頂で、あまり落ち着
ける雰囲気ではない。積雪期のブナの大木が点々と立つ雪原とあまりに違うイメージにとまどってしまった。
予定ではここから南へ伸びる尾根を辿って、冒頭の階段に下り立つつもりだった。
だがまだ時間も早い。ここは懸案だった尾羽梨への北西尾根を歩いてみるか。尾羽梨から田戸まで1時間ばか
りの車道歩きが難点だが、足を前に出していればいずれ着くだろう。
 何年か前に拓かれたこのルートもまたブナの尾根である。時折ミズナラの大木が現われるのがこの尾根の特
徴だ。

[attachment=1]RIMG0116_1_1.JPG[/attachment]
余呉トレイルには入っていない(安蔵山頂の標識には「尾羽梨」の表示がない)この尾根も道は比較的しっかりと
付けらている。ここにも境界杭が続いていたので、元々道があったのだろう。
標高が下がってくるとブナから雑木にバトンタッチだ。下部では予想外の急傾斜のやせ尾根にやや手こずらされ
た。赤テープに従ってヤブを突っ切って尾羽梨川の橋の袂に着地。やれやれである。
自転車をデポしておけばよかったなあ。でも腰に悪いか。いや、どうせ腰に良くなさそうなことをやってるんだから
五十歩百歩かもしれない。
菅並のトンネル入口に、「路面崩壊のため尾羽梨方面通行止め」という表示があったので、車が通ることもなく静
かなものだろう。と思っていたら、針川の方から1台の車が走ってきた。
「私を田戸へ連れて行って~」と喉まで出かかったがやめた。普段歩くことのない高時川沿いの道を歩くのも悪く
ないだろう。車に乗っていては気付かない風景が見られるはずだ。負け惜しみではなく。
しかし、田戸への道はやっぱり長かった。また腰痛がぶり返してしまったようだ。

                       山日和
添付ファイル
ブナの森
ブナの森
ミズナラの大木
ミズナラの大木
谷山頂上
谷山頂上
ブナの大木
ブナの大木
安蔵山登山口
安蔵山登山口
緑水
記事: 749
登録日時: 2011年3月14日(月) 02:52

Re: 【湖北】リハビリのブナ回廊 谷山から安蔵山

投稿記事 by 緑水 »

山日和さんご無沙汰で~すす、ヤナ虫が飛ぶ季節になりましたね。
最近はマニアックなレポ開ける気にもなりませんでしたが。
リハビリって :mrgreen: ナンジャラホイでよませてもらいますた。

山日和 さんが書きました:[color=#800000【コース】田戸6:47---7:45奥川並8:05---9:41谷山10:09---11:02ブナ森広場12:36---13:12安蔵山13:24---14:31尾羽梨14:47---15:11鷲見---15:45田戸

このあたりもダム工事前から良く歩いたコース、よく判りますがなよ。

 仕事中、突然腰の痛みに襲われた。先週の水曜のことだ。その日は歩くのもままならない状態だった。

ギックリですか :mrgreen: マジョに蹴飛ばされたですか。痛いモンナア

 リハビリハイクに向かったのは湖北の安蔵山。まだ歩いていない谷山938.7mと安蔵山を結ぶ尾根歩きが
目的だ。この尾根にはいいブナ林があるらしい。以前から気になっていたところである。

リハビリじゃないですがな、キツイコースだがな。今となったら指食がわかないよ。
山日和さんは気力のオトロヘがありませんですね。 :roll:


いつもなら大股で進む平地歩きも今日は小さい歩幅でちょこまかと歩く。道端にはタニウツギやシャガの花が満開で目を楽しませてくれる。

老化防止には意識して大股で歩くが好いですと、コレは股間に刺激が伝わり倅ともども元気になる秘薬ですと。好い医者が言うとりました。

 安蔵山の登山口には新しい余呉トレイルクラブの標識があってわかりやすい。安蔵山の南尾根末端には3つ
の階段(はしご?)があるのだが、一番奥の階段が最も整備されたルートだ。
下山して来る予定の階段を見送って奥川並へ向かう。

ホー奇特なお方がいるんですね、こお言う情報があれば緑ちゃんも出かけられるニャン。
:lol: 山遊びの最終段階は、こんな風に整備しながら遊ぶの老人会の〇〇よりか健康的で好いですな。


昭和15年と記された八幡神社の石碑の裏面には、日支事変にこの集落から出征した記念に建てられたことを
示す記述があった。冬は雪に閉ざされて外界と隔絶されてしまうこの集落にも赤紙は届けられたのだ。

キュウ日本陸軍は強いはずだよな、寒村・粗食・粘り強さは世界一ダモンネ。
今どうだ、あったかお部屋に美味ゴチ、キツイのイヤー。軟弱さは世界一になり賭けだね。
肉体労働のできなくなった身体は、ノウばかりが変なコトばかり策略するんだよな・・・ナニ考えてるんだろうね同床違夢?


若狭や湖北でよく見られる掘り込まれた道型が現われる。こういう道型は楽なように蛇行して付けられているのが常だが、ここの道はまっすぐ登っているのでしんどいのだ。

テレビアンテナ道じゃなかったっけ、仕事道じゃないから真っ直ぐにつけられてた思ったけど。

「左千方」「安蔵山」にルートが拓かれたことを示してい
る。このマニアックな山域にルートを拓いている余呉トレイルクラブに敬意を表そう。
昼メシにはまだ早いので、安蔵山への稜線を辿っていい場所を探すことにした。

ホントホント、敬意ですね。ヤマスキーもするのかな・・・ヤマスキーする連中はこんなコトしないだろう。藪に興味なんかないだろう。決め付けたら叱られそうだな。でもダイタイがソウだよ。

余呉トレイルクラブによってつい最近整備されたこのルートは、人によれば道とは言えない程度の切り開き方が
好ましい。これはこのグループの方針のようで、高島トレイルのように「遊歩道」にしてしまわないところがいい。

余呉さんと高島さんの違い、どちらが良いかは選ぶ人の好みだね :roll:
緑ちゃんはどちらも好きですケンド、高島さんの方が軟らかガールがいるよ。


考えてみれば今年初めての雪のない山だ。これまた今年初めて保
冷対策をして持参したビールをあおる。汗だくでずぶ濡れになったシャツを着替えるとサッパリ。
食後は久しぶりに昼寝を楽しんだ。

雪山も好いけど花の咲く幸山里山の風情を見逃します。一回交代の混ぜ混ぜガよろしいかとね。

自転車をデポしておけばよかったなあ。でも腰に悪いか。いや、どうせ腰に良くなさそうなことをやってるんだから
五十歩百歩かもしれない。
車に乗っていては気付かない風景が見られるはずだ。負け惜しみではなく。
                       
リハの効果はありましたかな、見えないものが見えてくるダンダンハッキリしてくると。
お父さん?オジイちゃん、ナニ言うトンの言われますよな。

スパム清掃ありがとうございますワン

                    緑水
添付ファイル
● 酔ったりぶな、土中でも仲良しなんだろうなあ
● 酔ったりぶな、土中でも仲良しなんだろうなあ
たんぽぽ
記事: 708
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 【湖北】リハビリのブナ回廊 谷山から安蔵山

投稿記事 by たんぽぽ »

山日和さん、こんばんは。

 仕事中、突然腰の痛みに襲われた。先週の水曜のことだ。その日は歩くのもままならない状態だった。
あらら、どうされたんですか、重症のようですね。

 そして土曜日。痛みはほとんど治まった。これなら軽いハイキングでリハビリできそうだ。もう一日休んで日
曜に出かけるとするか。

大丈夫ですか~?

 尾根の末端から急登が始まる。元々杣道があるので踏み跡はしっかりしているが、さすがにリハビリにはき
つい。とにかくゆっくり登ることだけを考えて一歩ずつ足を出した。

ムリは禁物ですよ。

冷対策をして持参したビールをあおる。汗だくでずぶ濡れになったシャツを着替えるとサッパリ。
食後は久しぶりに昼寝を楽しんだ。

山日和さんのお昼寝山行とは珍しい、リハビリ山行だもんね。

だがまだ時間も早い。ここは懸案だった尾羽梨への北西尾根を歩いてみるか。尾羽梨から田戸まで1時間ばか
りの車道歩きが難点だが、足を前に出していればいずれ着くだろう。

そういうスケベ根性が後で泣きを見ますよ。

「私を田戸へ連れて行って~」と喉まで出かかったがやめた。普段歩くことのない高時川沿いの道を歩くのも悪く
ないだろう。車に乗っていては気付かない風景が見られるはずだ。負け惜しみではなく。
しかし、田戸への道はやっぱり長かった。また腰痛がぶり返してしまったようだ。

ほらね、やっぱり・・・

当分はおとなしく養生でしょうか、お大事に。
そう言うぽぽんたも雪遊びのし過ぎで、ヒザの調子がイマイチ。
高齢化していくヤブメン、そのうち持病持ち山ヤ集団になる日も遠くないかも。
オフ会参加資格に持病を持っていることな~んちゃってね。
アバター
山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【湖北】リハビリのブナ回廊 谷山から安蔵山

投稿記事 by 山日和 »

緑水さん、どうもです。

リハビリって ナンジャラホイでよませてもらいますた。

そんなたいそうなもんでもなかったんですが・・・(^^ゞ

ギックリですか マジョに蹴飛ばされたですか。痛いモンナア

何もしてなかったんですけどねえ。天災は忘れた頃にやってきます。

リハビリじゃないですがな、キツイコースだがな。今となったら指食がわかないよ。
山日和さんは気力のオトロヘがありませんですね。


いやいや、それほどでもないですよ。左千方へ行くならともかく、奥川並から谷山は標高差600m
もないですしね。

老化防止には意識して大股で歩くが好いですと、コレは股間に刺激が伝わり倅ともども元気になる秘薬ですと。好い医者が言うとりました。

あんまり倅が元気になっても困りますが、腕を振って大股で歩くのは体にいいと思いますね。

ホー奇特なお方がいるんですね、こお言う情報があれば緑ちゃんも出かけられるニャン。
山遊びの最終段階は、こんな風に整備しながら遊ぶの老人会の〇〇よりか健康的で好いですな。


余呉トレイルクラブは毎週公開山行やってますから、一度覗いてみるのもいいかも。

キュウ日本陸軍は強いはずだよな、寒村・粗食・粘り強さは世界一ダモンネ。

国のために死ぬのがあたり前のことだと教え込まれたからこそでしょうね。
豊かになるっていうことは、その対極に向かうってことなんでしょう。

[attachment=2]RIMG0017_1.JPG[/attachment]
テレビアンテナ道じゃなかったっけ、仕事道じゃないから真っ直ぐにつけられてた思ったけど。

ここが廃村になったのは昭和44年。昭和36年にやっと電気が通じたというこの寒村にテレビアンテナがあったんでしょうか?

ホントホント、敬意ですね。ヤマスキーもするのかな・・・ヤマスキーする連中はこんなコトしないだろう。藪に興味なんかないだろう。決め付けたら叱られそうだな。でもダイタイがソウだよ。

事務局は赤子山スキー場のあるウッディパル余呉にありますが、山スキーとは関係なさそうです。

[attachment=1]RIMG0057_1.JPG[/attachment]
余呉さんと高島さんの違い、どちらが良いかは選ぶ人の好みだね
緑ちゃんはどちらも好きですケンド、高島さんの方が軟らかガールがいるよ。


あまり開かれ過ぎるとゲッソリしません?数m幅の登山道なんてちょっとねえ・・・

雪山も好いけど花の咲く幸山里山の風情を見逃します。一回交代の混ぜ混ぜガよろしいかとね。

そうなんですよ。この2年間の春山は、ほとんど花に縁のない登山で終わってます。
これじゃいけないと思うんですけどね                       

[attachment=0]RIMG0131_1.JPG[/attachment]
リハの効果はありましたかな、見えないものが見えてくるダンダンハッキリしてくると。
お父さん?オジイちゃん、ナニ言うトンの言われますよな。


要するに、スピードが遅い方がなんでも良く見えるということでしょう。駆け抜けるだけでは見える物も見えなくなりますよね。

スパム清掃ありがとうございますワン

最近は仕事もなくなりました。(^_^;)

                       山日和
添付ファイル
シャガの花
シャガの花
左千方への道も拓かれた
左千方への道も拓かれた
従軍記念碑
従軍記念碑
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山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【湖北】リハビリのブナ回廊 谷山から安蔵山

投稿記事 by 山日和 »

たんぽぽさん、どうもです。
  
あらら、どうされたんですか、重症のようですね。

なにもしてなかったんですが、それは突然やってきました・・・

大丈夫ですか~?

大丈夫だったんです。途中までは・・・

ムリは禁物ですよ。

無理しないよう、ゆっくりじっくり歩いてました。途中までは・・・・

山日和さんのお昼寝山行とは珍しい、リハビリ山行だもんね。

そうでもないんですよ。以前のレポでは必ずと言っていいくらいお昼寝シーンが登場します。

[attachment=1]RIMG0095_1.JPG[/attachment]
そういうスケベ根性が後で泣きを見ますよ。

スケベ根性はふ~たんコンビの専売特許では。(^_^;)


>しかし、田戸への道はやっぱり長かった。また腰痛がぶり返してしまったようだ。
ほらね、やっぱり・・・


やっぱり・・・・でした・・・・

当分はおとなしく養生でしょうか、お大事に。

幸い?今週末は雨模様ですね。ゆっくり休もうーっと。

そう言うぽぽんたも雪遊びのし過ぎで、ヒザの調子がイマイチ。
高齢化していくヤブメン、そのうち持病持ち山ヤ集団になる日も遠くないかも。
オフ会参加資格に持病を持っていることな~んちゃってね。


持病の重症度に応じて会員ランク付けましょうか?(^^ゞ

              山日和

ダムができてたらここまで水没?
ダムができてたらここまで水没?
添付ファイル
やっぱりブナ!!
やっぱりブナ!!
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わりばし
記事: 1753
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【湖北】リハビリのブナ回廊 谷山から安蔵山

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、山日和さん。

 仕事中、突然腰の痛みに襲われた。先週の水曜のことだ。その日は歩くのもままならない状態だった。
そのさなかに沢のお誘いを頂いたがそれどころではない。とりあえず医者へ行って痛み止めと湿布薬をもらっ
た。後は様子を見ながら養生するだけだ。
 そして土曜日。痛みはほとんど治まった。これなら軽いハイキングでリハビリできそうだ。もう一日休んで日
曜に出かけるとするか。

歩いてリハですか。大丈夫です?

痛み止めが効いているだけのような。


 奥川並の集落跡から谷山の南尾根に取り付いた。なぜか入口には標識がなく、少し上がった八幡神社跡に
登山口の標識が設置されていた。
昭和15年と記された八幡神社の石碑の裏面には、日支事変にこの集落から出征した記念に建てられたことを
示す記述があった。冬は雪に閉ざされて外界と隔絶されてしまうこの集落にも赤紙は届けられたのだ。
かつては冬に病人が出ても町へ運ぶ手段も無く、戸板に乗せて雪道を人力で運ぶ途中で息を引き取ると、雪
融けまでその場に安置するしかなかったという。旧余呉町の集落の中で最も早く廃村になったのが奥川並な
のだ。

このあたり元々里山だったようですね。

 地形図上の平坦部の後半は、地形図とはイメージの違うやせた尾根になっている。こういうところは例外なく日
当たりが良くヤブが顔を出している。

なるほど。そういえばそうですね。 :ugeek:


谷山手前の急斜面から再びブナ林となり、太いブナが次々に視界に入ってきて元気付けられる。
 谷山頂上は少々ヤブっぽく、積雪期のようなすっきりしたブナ林の佇まいは望めない。
三角点に腰を降ろして休む。ここにも新しい道標があり、「左千方」「安蔵山」にルートが拓かれたことを示してい
る。このマニアックな山域にルートを拓いている余呉トレイルクラブに敬意を表そう。
昼メシにはまだ早いので、安蔵山への稜線を辿っていい場所を探すことにした。

雪山も良さそうですね。行ってみたい山域です。

 しばらく下って平坦な部分まで来ると、見事なブナ林が続いた。3mクラスの大木もあたり前のように点在する。
この先に余呉トレイルクラブが名付けた「ブナ森広場」というのがあるらしいから、そこまで進んでみよう。
しかしこの尾根のブナ林は見事なものだ。大黒山北東尾根、上谷山南西尾根、横山岳北尾根、下谷山周辺等
と並んで、湖北でも屈指の森に違いない。リハビリしに来た甲斐があったというものである。

いいですね。高速1000円っていつまでかなあ?

菅並のトンネル入口に、「路面崩壊のため尾羽梨方面通行止め」という表示があったので、車が通ることもなく静
かなものだろう。と思っていたら、針川の方から1台の車が走ってきた。
「私を田戸へ連れて行って~」と喉まで出かかったがやめた。普段歩くことのない高時川沿いの道を歩くのも悪く
ないだろう。車に乗っていては気付かない風景が見られるはずだ。負け惜しみではなく。
しかし、田戸への道はやっぱり長かった。また腰痛がぶり返してしまったようだ。

林道歩きは微妙に効いてきますからね。

お疲れ様でした。お大事にしてください。 

                                     わりばし
                    
アバター
柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【湖北】リハビリのブナ回廊 谷山から安蔵山

投稿記事 by 柳川洞吹 »

山日和さん こんばんは

 仕事中、突然腰の痛みに襲われた。先週の水曜のことだ。その日は歩くのもままならない状態だった。

これは、えらいことになりましたね。

 そして土曜日。痛みはほとんど治まった。これなら軽いハイキングでリハビリできそうだ。もう一日休んで日曜に出かけるとするか。

山の上で再発なんてことにならなければよいが……

 菅並から県道を田戸まで進む。奥川並への林道に掛かる橋はワイヤーゲートで施錠され、車で入ることはできない。

この周辺も、あちこちにゲートができてしまいましたね。

 谷山頂上は少々ヤブっぽく、積雪期のようなすっきりしたブナ林の佇まいは望めない。
三角点に腰を降ろして休む。ここにも新しい道標があり、「左千方」「安蔵山」にルートが拓かれたことを示してい
る。このマニアックな山域にルートを拓いている余呉トレイルクラブに敬意を表そう。


ほう、そこには左千方への道標があるのですか。
切り開きはもう三国ヶ岳まで繋がってるんでしょうね。

 出だしは踏み跡もはっきりしない潅木のヤブだったが、100mほど進むと明瞭な道に変わった。尾根筋には境
界標識らしい番号入りの白杭が続いていて、かつては道があったことがわかる。
余呉トレイルクラブによってつい最近整備されたこのルートは、人によれば道とは言えない程度の切り開き方が
好ましい。これはこのグループの方針のようで、高島トレイルのように「遊歩道」にしてしまわないところがいい。


整備が「道もどき」にとどめられているのは、いいことです。
高島のほうは、ベタベタ張られたトレイル名入りのテープが、景観を台無しにしています。

しかしこの尾根のブナ林は見事なものだ。大黒山北東尾根、上谷山南西尾根、横山岳北尾根、下谷山周辺等
と並んで、湖北でも屈指の森に違いない。リハビリしに来た甲斐があったというものである。


へえー、ここは指折り数える片手に入るんですか。
これは行ってみないとあかんなあ。

 林床にヤブのないところでシートを広げる。考えてみれば今年初めての雪のない山だ。これまた今年初めて保
冷対策をして持参したビールをあおる。汗だくでずぶ濡れになったシャツを着替えるとサッパリ。
食後は久しぶりに昼寝を楽しんだ。


さすがに、ドタバタと歩き続ける体調ではなかったですね。

 大した登りもなく安蔵山に着いた。ここも谷山同様、三角点の回りが小さく切り開かれた山頂で、あまり落ち着
ける雰囲気ではない。積雪期のブナの大木が点々と立つ雪原とあまりに違うイメージにとまどってしまった。


当然、無雪期は藪の中の切り開き……でしたね。

予定ではここから南へ伸びる尾根を辿って、冒頭の階段に下り立つつもりだった。
だがまだ時間も早い。ここは懸案だった尾羽梨への北西尾根を歩いてみるか。尾羽梨から田戸まで1時間ばか
りの車道歩きが難点だが、足を前に出していればいずれ着くだろう。


おやおや、やっぱり色気を出し始めましたね。
尾羽梨への尾根は、山日和さん、一度歩いてたんじゃないんですか。
ワシの思い違いかな。

余呉トレイルには入っていない(安蔵山頂の標識には「尾羽梨」の表示がない)この尾根も道は比較的しっかりと
付けらている。ここにも境界杭が続いていたので、元々道があったのだろう。


この尾根は、余呉トレイルには入ってないのですか。
尾根の途中に、丹生ダム関連の測量の金属プレートが埋め込まれてたけど、見ましたか?。
ところで、このダムの立派なホームページは更新され続けてるようだけど、まだ建設中止になってないのかな。

標高が下がってくるとブナから雑木にバトンタッチだ。下部では予想外の急傾斜のやせ尾根にやや手こずらされ
た。赤テープに従ってヤブを突っ切って尾羽梨川の橋の袂に着地。やれやれである。


尾根の末端近くは、転がり落ちそうな急傾斜でした。

菅並のトンネル入口に、「路面崩壊のため尾羽梨方面通行止め」という表示があったので、車が通ることもなく静
かなものだろう。と思っていたら、針川の方から1台の車が走ってきた。


通行止めの実力行使をせずに、看板を出してるだけなら、単なるおまじないみたいなものでしょう。
あれ? あっちは半明にゲートができてるはず……菅並から行って戻ってきた車か。

「私を田戸へ連れて行って~」と喉まで出かかったがやめた。普段歩くことのない高時川沿いの道を歩くのも悪く
ないだろう。車に乗っていては気付かない風景が見られるはずだ。負け惜しみではなく。


その通り、普段クルマで走り過ぎてしまうところを歩いてみると、いろいろなものが見えてきますね。

しかし、田戸への道はやっぱり長かった。また腰痛がぶり返してしまったようだ。

姉川温泉でゆっくり養生してください。

よい回復を!
                                 洞吹(どうすい)
アバター
山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【湖北】リハビリのブナ回廊 谷山から安蔵山

投稿記事 by 山日和 »

わりばしさん、どうもです。

歩いてリハですか。大丈夫です?
痛み止めが効いているだけのような。


寝ていてもリハビリにはなりません。
でもそう言われたらその通りのような・・・(^^ゞ

このあたり元々里山だったようですね。

湖北の山はみんなそうでしょう。菅並以遠の高時川沿いの集落はみんな廃村にってしまいましたが。


> 地形図上の平坦部の後半は、地形図とはイメージの違うやせた尾根になっている。こういうところは例外なく日
当たりが良くヤブが顔を出している。
なるほど。そういえばそうですね。

残雪期待でも、春先のヤブ山ではこういうところは要注意です。

[attachment=1]RIMG0021_1.JPG[/attachment]
雪山も良さそうですね。行ってみたい山域です。

雪の時期ももちろん素晴らしいです。雪の上にスックと立つブナ林は感動しますよ。

http://www.ejanaika.com/forum/19571.html#19571
いいですね。高速1000円っていつまでかなあ?

今月の20日午前0時までです。
大阪に住む私には元々1000円高速の経験はないんですけどね。(^_^;)


林道歩きは微妙に効いてきますからね。
お疲れ様でした。お大事にしてください。


林道はついつい早足になってしまいますね。
ありがとうございます。今週は休めそうです。(^^) 

     山日和

ブナ2
ブナ2
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ブナ1
ブナ1
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山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【湖北】リハビリのブナ回廊 谷山から安蔵山

投稿記事 by 山日和 »

洞吹さん、どうもです。

これは、えらいことになりましたね。
山の上で再発なんてことにならなければよいが……


ホンマ、山の中で発症したらお手上げですわ。

この周辺も、あちこちにゲートができてしまいましたね。

県道上のゲートは冬期以外は開いてるのではないでしょうか。

ほう、そこには左千方への道標があるのですか。
切り開きはもう三国ヶ岳まで繋がってるんでしょうね。


左千方と三国の間はまだみたいですよ。

整備が「道もどき」にとどめられているのは、いいことです。
高島のほうは、ベタベタ張られたトレイル名入りのテープが、景観を台無しにしています。


その通りですが、そう思わない人も世の中には多いんでしょうねえ。

へえー、ここは指折り数える片手に入るんですか。
これは行ってみないとあかんなあ。


そうそう、私の右手は10本指があるんです。(^^ゞ

さすがに、ドタバタと歩き続ける体調ではなかったですね。

稜線に出てからは結構涼しくて助かりましたが、谷山までの暑さに参りました。やっぱり体質が変わったのかなあ。

当然、無雪期は藪の中の切り開き……でしたね。

もちろんです!!

[attachment=1]RIMG0101_1.JPG[/attachment]
おやおや、やっぱり色気を出し始めましたね。
尾羽梨への尾根は、山日和さん、一度歩いてたんじゃないんですか。
ワシの思い違いかな。


思い違いです。(^^ゞ
今日歩かなかったらもう歩くこともないような気がしたもんで・・・

この尾根は、余呉トレイルには入ってないのですか。
尾根の途中に、丹生ダム関連の測量の金属プレートが埋め込まれてたけど、見ましたか?。
ところで、このダムの立派なホームページは更新され続けてるようだけど、まだ建設中止になってないのかな。


そうですね。南尾根がトレイルになっています。
金属プレートは上のレスに貼ったヤツですよね。南尾根のP467m付近にもありました。

尾根の末端近くは、転がり落ちそうな急傾斜でした。

でもこっちは短いから助かります。南尾根の末端は強烈ですよ。

[attachment=0]RIMG0125_1.JPG[/attachment]
通行止めの実力行使をせずに、看板を出してるだけなら、単なるおまじないみたいなものでしょう。
あれ? あっちは半明にゲートができてるはず……菅並から行って戻ってきた車か。


半明のゲートって年中閉ってるんでしょうか?
歩いててわかりましたが、法面が50mぐらいにわたって崩れた跡がありました。直したてで
まだ土の色も鮮やかでした。

その通り、普段クルマで走り過ぎてしまうところを歩いてみると、いろいろなものが見えてきますね。

ホントそうですね。これがなかなか難しいんですが。

姉川温泉でゆっくり養生してください。

ゆっくりしてきました。なんと今年もう6回目。入会金は安いもんです。(^^)/~~~

                    山日和
 
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ここから出てきました
ここから出てきました
安蔵山頂
安蔵山頂
ふ~さん
記事: 525
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

Re: 【湖北】リハビリのブナ回廊 谷山から安蔵山

投稿記事 by ふ~さん »

リハビリ第四弾ということで、またまた乱入お許しあれ。

【湖 北】  雷に追われた『谷山(939m)~安蔵山(900m)』
【日 時】  4月30日(日)
【地 図】  http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx ... &l=1361502
【同行者】  単独
【天 候】  曇り~雷雨
【ルート】  田戸(7:13)~奥川並(8:26)~谷山(11:03)~安蔵山(13:36)~林道登山口(15:05)~田戸(15:35)
ブナの大木
ブナの大木
もともと計画だけは壮大だった。その内容に関しては、とても恥ずかしくて書けない・・・残雪具合によってはビバークも鑑みて、準備に抜かりはなかった。必然的に荷物は、ずっしりヘビー級。

一歩ごとにザックが肩に食い込みやがる。荷物を軽くしてホイホイ山稜跋扈しよう!・・・などと、おこがましい発想もない代わりに、やたら荷物を詰め込んだ臆病な私。

昨日仕入れたBiwa爺からの情報は貴重きわまりなかった。前日、爺は左千方を狙って田戸から奥川並の廃村を目指した。だが、ぽそぽそ降る雨にモチは上がらず、結局足ノ又の林道詰めツアーに終始。爺の無念ぶりは察するに余りある。

それにしてもだ。爺が50分で歩いた奥川並までの林道を私はたっぷり一時間強かけて歩いた。気分的には「奥川並まで歩いて、ぱちゃぱちゃ川遊びでもして帰ろっかな」っていうダウナー系。弱音を吐くのは本意ではない。だが、慢性的な睡眠不足に仕事疲れがピークを極め、年度末から蓄積した疲労がチャンプルー状態であった。
もうすぐ谷山
もうすぐ谷山
IMGP7308_sh01-ss.JPG (14.63 KiB) 閲覧された回数 4685 回
ま、それでもだ。自称アルピニストとしては登山口だけでも確認しておきたい。高みに上がれば八幡神社跡。昭和十五年八月建立と言うから、私のおやじの年齢と比べてもムニャムニャだ。ありがたいことに『谷山・左千方登山口』とも書いてくれるサービスぶり。

これで知らず元気が出てきて「さぁて左千方でも狙おうか」ってところが心理学上の謎である。わたしゃ、奥川並は人知れぬパワースポットなのかも知れないと思っている。

不信心ぶりをお許し下さい、と頭(こうべ)を垂れて、倒壊した灯籠から入山。大杉を仰ぎみつつ山径を辿る。ヤブに回帰しつつある溝道を歩いて倒木を越える。

アオバトの不思議鳴きを伴奏に、せわしないヒガラの声援を受ける。ブナの尾根を行けばアカゲラが不審者の侵入に備えてキョッキョッと見張り番。

雪田をつなごうとするも春色いと濃し。イワウチワだって開花している。眼下に足ノ又林道。仰ぐと、目指す左千方から南進する県境稜線を辿れば横山岳の勇姿。急登を越えて谷山の山頂へと飛び出した。

嬉しいことに残雪期には上谷山や左千方の展望地がある。しかし、いざ県境稜線を目指そうとする矢先、湧き上がる黒雲から、突如として雷鳴が轟き渡る。間髪入れず、ごおっと雨が降り注ぎ、稲妻と雷鳴の間隔がみるみる狭まった。

上谷山で鳴った雷が、我が頭上に居を移して睥睨するかのように大きく一喝。亀のように首をすくめる私。が、次の瞬間には横山岳で轟音が鳴り響く。雷神様の神出鬼没とはこのことか。

雷の側撃を避け、カッパを着込んで身を潜めるが、どうにも県境稜線を狙う野心が砕け散った。この時点で私の脳裏にはあっさり『撤退』の二文字が浮かぶ。

やがて、雷神様の怒りが収まる気配に安堵する。どうせなら・・・と安蔵山への稜線に向かって歩き始める懲りない私。
谷山からの上谷山
谷山からの上谷山
切り拓かれた感はあるものの、どうにもヤブっぽくて試される。鞍部を越えて登り返すが、このルートが素晴らしいのはブナの巨木が際だって多いことだろう。

思い出したように雪田が現れると心底ホッとする。振り返れば三周・三国・左千方の国境をバックに、辞したばかりの谷山が可愛らしく丸っこく鎮座している。次回のために、県境稜線から下山に利用できそうな尾根を値踏みする。一歩ごと、北にある上谷山に存在感が伴ってきた。

安蔵山の山頂でひと息つく。ここはまだまだ冬色に沈んでいる。ブナ林に包まれてお母ちゃんに抱かれる気分。意外に俺ってマザコンだったのか。ザックの上にちょこんと腰を下ろして休憩。
安蔵山
安蔵山
IMGP7374_sh01-ss.JPG (20.39 KiB) 閲覧された回数 4685 回
さぁて、下山。南尾根に踏み出した。等高線の詰まる部分でいきなりルートが怪しくなってうろうろ迷う。どうにかルートを探しだして一安心。高度を下げるたびごと春の緑が濃くなった。イカルやカラ類の競演を聞いて尾根末端の鞍部へと舞い降りる。

ここから東へメチャ下り。目印のテープが当てにならない。林道に降りるパイプ階段を探せないと面倒だな、と懸念するうち、突如として鉄組みパイプの作業場が出現。

どうにかジャストで階段を下りて下界に生還だ。重い荷物でへとへと歩きの林道。ああ、結局ザックの中のテン泊装備や無駄に詰め込まれた食糧群は「ザックの中の肥やし」であった。人生は重荷を・・・と言うが、山に来てまで地獄の責め苦はゴメンしたいぜ~。私は善人なのだ。

いや、ひょっとして私、実は谷山で雷に撃たれ、冥界で生前の悪行の罰として苦役に当たっているのか。不安になって、こっそりヘソを見てみるが、雷様に取られた形跡はない。
ブナの森
ブナの森
朝も帰りも釣り師に話しかけられる。「釣りですか」「いや、歩きなんです」「山菜ですか」「いえ、純粋な歩きなんです」う~む。自分で言いながらも「純粋な歩き」とは一体なんなのだ。

まぁ、そんな詮索はともかく、少なくとも京都ナンバーの釣り師も私も、それぞれの世界に浸ってとろ~んとしていたのは間違いない。ひとしきり世間話に花を咲かせる。たとえ守備範囲は違っても、同じ空気を共有している感覚が良いのだ。

 ふ~さん
とっちゃん
記事: 325
登録日時: 2011年2月20日(日) 21:02

Re: 【湖北】リハビリのブナ回廊 谷山から安蔵山

投稿記事 by とっちゃん »

山日和さん、こんばんは~。

【日 付】2011年6月5日(日)
【山 域】湖北 安蔵山周辺
【天 候】晴れのち曇り
【コース】田戸6:47---7:45奥川並8:05---9:41谷山10:09---11:02ブナ森広場12:36---13:12安蔵山13:24
     ---14:31尾羽梨14:47---15:11鷲見---15:45田戸

なんとか、日曜日もお天気がよかったようで、天気予報の変化が嬉しかったよね~。ブナを求めて近江まで、ようお越しやす~。

 仕事中、突然腰の痛みに襲われた。先週の水曜のことだ。その日は歩くのもままならない状態だった。

仕事中だったの?普通に仕事してたのに、ギックリ来ちゃったんだ。??様子がよう分からんけど。かがんだ時にか、荷物持とうとした時かしらんけど。ギックリ腰ってことなんかな?

 そして土曜日。痛みはほとんど治まった。これなら軽いハイキングでリハビリできそうだ。もう一日休んで日
曜に出かけるとするか。

なんやかや言うて、山に行かんてなことは考えられんと思ってたわ~。

 リハビリハイクに向かったのは湖北の安蔵山。まだ歩いていない谷山938.7mと安蔵山を結ぶ尾根歩きが
目的だ。この尾根にはいいブナ林があるらしい。以前から気になっていたところである。

気になっているところは、あちこちあるけどってとこやね。

  奥川並の集落跡から谷山の南尾根に取り付いた。なぜか入口には標識がなく、少し上がった八幡神社跡に
登山口の標識が設置されていた。

標識をつけた人には、違和感ないんやろね。自分は知ってるし。

  傾斜が緩みかけると待望のブナ林の登場である。706m標高点の手前から美しいブナ林が続く。そこそこ太い
木もあって楽しいところだ。樹林が切れた右手の高みに見えるのは左千方のあたりか。

さっそくブナちゃんがお出迎えで、だんだんテンションが上がるね。

谷山手前の急斜面から再びブナ林となり、太いブナが次々に視界に入ってきて元気付けられる。
 谷山頂上は少々ヤブっぽく、積雪期のようなすっきりしたブナ林の佇まいは望めない。
三角点に腰を降ろして休む。ここにも新しい道標があり、「左千方」「安蔵山」にルートが拓かれたことを示してい
る。このマニアックな山域にルートを拓いている余呉トレイルクラブに敬意を表そう。

積雪の頃、あちこち行きたいけど林道がね。


 出だしは踏み跡もはっきりしない潅木のヤブだったが、100mほど進むと明瞭な道に変わった。尾根筋には境
界標識らしい番号入りの白杭が続いていて、かつては道があったことがわかる。
余呉トレイルクラブによってつい最近整備されたこのルートは、人によれば道とは言えない程度の切り開き方が
好ましい。これはこのグループの方針のようで、高島トレイルのように「遊歩道」にしてしまわないところがいい。
とは言うものの、この程度の開き方だと少し人が通らなければすぐに自然に還ってしまいそうだ。

自然の復活力通る人の数とどっちが勝るんだろね~。このルートは、これから。

 しばらく下って平坦な部分まで来ると、見事なブナ林が続いた。3mクラスの大木もあたり前のように点在する。
この先に余呉トレイルクラブが名付けた「ブナ森広場」というのがあるらしいから、そこまで進んでみよう。
しかしこの尾根のブナ林は見事なものだ。大黒山北東尾根、上谷山南西尾根、横山岳北尾根、下谷山周辺等
と並んで、湖北でも屈指の森に違いない。リハビリしに来た甲斐があったというものである。

よろしいなぁ~。ほめちぎりますね。

 林床にヤブのないところでシートを広げる。考えてみれば今年初めての雪のない山だ。これまた今年初めて保
冷対策をして持参したビールをあおる。汗だくでずぶ濡れになったシャツを着替えるとサッパリ。
食後は久しぶりに昼寝を楽しんだ。

こんな日は、のんびりがなにより。目が覚めたら、シカが覗き込んでませんでした?ちゃう、熊さんが。

 だがまだ時間も早い。ここは懸案だった尾羽梨への北西尾根を歩いてみるか。尾羽梨から田戸まで1時間ばか
りの車道歩きが難点だが、足を前に出していればいずれ着くだろう。
 何年か前に拓かれたこのルートもまたブナの尾根である。時折ミズナラの大木が現われるのがこの尾根の特
徴だ。

ついつい、欲がでますね~。今日は、何の日?と問い返さなかったの?

菅並のトンネル入口に、「路面崩壊のため尾羽梨方面通行止め」という表示があったので、車が通ることもなく静
かなものだろう。と思っていたら、針川の方から1台の車が走ってきた。
「私を田戸へ連れて行って~」と喉まで出かかったがやめた。普段歩くことのない高時川沿いの道を歩くのも悪く
ないだろう。車に乗っていては気付かない風景が見られるはずだ。負け惜しみではなく。

負け惜しみでなくって、念をおさなくても~。

しかし、田戸への道はやっぱり長かった。また腰痛がぶり返してしまったようだ。

ええ~。なんしにここに来たの?と自問自答?

欲はいましめましょう~。

まぁ、ブナに心は癒されたのだからある意味リハビリにはなったのかも~。

ところで、もう腰の痛みは飛んでいきました?

☆~~とっちゃん(都津茶女)~☆。




                       山日和
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山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【湖北】リハビリのブナ回廊 谷山から安蔵山

投稿記事 by 山日和 »

ふ~さん、どうもです。ご無沙汰~。

【ルート】  田戸(7:13)~奥川並(8:26)~谷山(11:03)~安蔵山(13:36)~林道登山口(15:05)~田戸(15:35)

おおっ、似たようなコース歩いてたんですね。

もともと計画だけは壮大だった。その内容に関しては、とても恥ずかしくて書けない・・・残雪具合によってはビバークも鑑みて、準備に抜かりはなかった。必然的に荷物は、ずっしりヘビー級。

ひょっとして、谷山~左千方~神又峰~横山岳~北尾根なんて構想かな?それとも反対側へ三国~上谷~南西尾根~針川?
それにしてはスタートが遅いんでは?

上谷山で鳴った雷が、我が頭上に居を移して睥睨するかのように大きく一喝。亀のように首をすくめる私。が、次の瞬間には横山岳で轟音が鳴り響く。雷神様の神出鬼没とはこのことか。

雷の側撃を避け、カッパを着込んで身を潜めるが、どうにも県境稜線を狙う野心が砕け散った。この時点で私の脳裏にはあっさり『撤退』の二文字が浮かぶ。

私らが猿ヶ馬場で雷に襲われてた頃ですね。この日はあっちこっちで大変だったようです。

切り拓かれた感はあるものの、どうにもヤブっぽくて試される。鞍部を越えて登り返すが、このルートが素晴らしいのはブナの巨木が際だって多いことだろう。

その通り!!

どうにかジャストで階段を下りて下界に生還だ。重い荷物でへとへと歩きの林道。ああ、結局ザックの中のテン泊装備や無駄に詰め込まれた食糧群は「ザックの中の肥やし」であった。人生は重荷を・・・と言うが、山に来てまで地獄の責め苦はゴメンしたいぜ~。私は善人なのだ。

善人かどうかは別にして、お疲れさまでした。
しかし、なんかレポにコメントしてよぉ~(^_^;)

                             山日和

安蔵山北西尾根
安蔵山北西尾根
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山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【湖北】リハビリのブナ回廊 谷山から安蔵山

投稿記事 by 山日和 »

とっちゃん、どうもです。

なんとか、日曜日もお天気がよかったようで、天気予報の変化が嬉しかったよね~。ブナを求めて近江まで、ようお越しやす~。

北か南か、予報をにらみながらの検討でした。

仕事中だったの?普通に仕事してたのに、ギックリ来ちゃったんだ。??様子がよう分からんけど。かがんだ時にか、荷物持とうとした時かしらんけど。ギックリ腰ってことなんかな?

人はそう言うね。別に何もしてないんやけど・・・

なんやかや言うて、山に行かんてなことは考えられんと思ってたわ~。

考えられるで。あんまり痛かったらやめてました。

気になっているところは、あちこちあるけどってとこやね。

まあね。

標識をつけた人には、違和感ないんやろね。自分は知ってるし。

安蔵山は階段の下にあったのに、なんでこっちは林道のキワにないのかと思いました。

さっそくブナちゃんがお出迎えで、だんだんテンションが上がるね。

2回目とは言え、登りと下りでは見える景色が違うね。

[attachment=1]RIMG0032_1.JPG[/attachment]
自然の復活力通る人の数とどっちが勝るんだろね~。このルートは、これから。

とにかく踏んでもらうためにもツアーを企画してるんだと思うけどね。しばらく通らなかったらすぐヤブに埋もれそう。

よろしいなぁ~。ほめちぎりますね。

専売特許ですわ。(^_^;)

こんな日は、のんびりがなにより。目が覚めたら、シカが覗き込んでませんでした?ちゃう、熊さんが。

鹿に馬乗りされたりして・・・(^^ゞ

ついつい、欲がでますね~。今日は、何の日?と問い返さなかったの?

6月5日はたしか・・・・違うって?

ええ~。なんしにここに来たの?と自問自答?

山に登りに来ただけですよ。(^^)

まぁ、ブナに心は癒されたのだからある意味リハビリにはなったのかも~。

ところで、もう腰の痛みは飛んでいきました?


やっと治った感じです~。(^^♪

                    山日和

[attachment=0]RIMG0118_1.JPG[/attachment]
添付ファイル
ヤマボウシも満開
ヤマボウシも満開
こんなブナもあります
こんなブナもあります
ふ~さん
記事: 525
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

Re: 【湖北】リハビリのブナ回廊 谷山から安蔵山

投稿記事 by ふ~さん »

どうもどうも。

山日和さんの推測した私の当初のコース取りにはドキリ。

なんか、私のこころを見透かされているようで恐い・・・(^_^;)

まぁ、しかし、1泊2日なら難はないでしょう。

さて、腰の方はいかがでやんすか。

お医者には通いましたか?あるいは接骨院さんとか?

第一類と呼ばれる湿布薬を試してみましたか。これは、ロキソニンと同様、最近になって市販が解禁されたものです。

薬効成分は、ジクロフェナクナトリウムで、薬剤師さんの説明を受けてから購入することになります。っていうか、私もぎっくり腰で七転八倒するカミさんのために購入しました。

ちなみに、うちはノバルティO・ファーマのボルタレンを選びました。

薬剤師さんに相談してみたのですが、第二類のフェルビナクとかインドメタシン配合のものより、消炎効果は高いそうです。

勿論、第三類と呼ばれるサリチル酸メチル系のサロンパOでは全く効き目はないと思います。

幸いにも、私は腰痛に悩むことはないですが、明日は我が身ですからね。

早く直るといいね~

いや、でも、腰痛抱えててた方が、あばれん棒の山日和さんが大人しくなっていいのかも(^o^)

 ふ~さん
biwaco
記事: 1422
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【湖北】リハビリのブナ回廊 谷山から安蔵山

投稿記事 by biwaco »

山日和導師サマ、こんにちは~
安蔵山レポ、遅まきながら、拝読させて頂きました。

実は今週、フクシマへ行っていたので昨夜帰宅するまでヤブ板は覗けず仕舞いでした。
国道6号は南相馬の20キロラインゲートまでしか入れませんが、一帯はいまだに瓦礫平原です。津波で押し寄せられたゴミの片付けや被災者の話を聞くくらいなもんですが、被災地と繋がってるよ!ってことが少しでも伝わればいいかな、と思っています。
【山 域】湖北 安蔵山周辺
コース】田戸6:47---7:45奥川並8:05---9:41谷山10:09---11:02ブナ森広場12:36---13:12安蔵山13:24
     ---14:31尾羽梨14:47---15:11鷲見---15:45田戸
GW前の下見歩き、思い出しました。小雨の一人歩きは寂しくて…(;一_一)
 リハビリハイクに向かったのは湖北の安蔵山。まだ歩いていない谷山938.7mと安蔵山を結ぶ尾根歩きが
目的だ。この尾根にはいいブナ林があるらしい。以前から気になっていたところである。
 菅並から県道を田戸まで進む。奥川並への林道に掛かる橋はワイヤーゲートで施錠され、車で入ることはで
きない。ここから奥川並まで1時間ほどの林道歩き。ちょうどいいウォーミングアップだろう。
リハビリに選ぶルートですか、これ? 余呉TCのみなさんが一応踏み跡を付けてくれてるとはいえ、ヤブ山のヤブ道。ヤブれかぶれでないと進めないでしょう? 腰痛でなくても腰が引けます。
 安蔵山の登山口には新しい余呉トレイルクラブの標識があってわかりやすい。安蔵山の南尾根末端には3つ
の階段(はしご?)があるのだが、一番奥の階段が最も整備されたルートだ。
下山して来る予定の階段を見送って奥川並へ向かう。
ハシゴは崩壊気味のを含めて4基ありました。お勧めは一番奥のハシゴには変わりなしですが。
 奥川並の集落跡から谷山の南尾根に取り付いた。なぜか入口には標識がなく、少し上がった八幡神社跡に
登山口の標識が設置されていた。
八幡神社は林道からは見えないので分かりにくいですね。左の村跡への道を入り小さな流れを渡るか、林道を少し進んだところの杉林から入りこむか、でしょう。
昭和15年と記された八幡神社の石碑の裏面には、日支事変にこの集落から出征した記念に建てられたことを
示す記述があった。冬は雪に閉ざされて外界と隔絶されてしまうこの集落にも赤紙は届けられたのだ。
かつては冬に病人が出ても町へ運ぶ手段も無く、戸板に乗せて雪道を人力で運ぶ途中で息を引き取ると、雪
融けまでその場に安置するしかなかったという。旧余呉町の集落の中で最も早く廃村になったのが奥川並な
のだ。
村跡の少し手前に離村の記念碑がありました。
 尾根の末端から急登が始まる。元々杣道があるので踏み跡はしっかりしているが、さすがにリハビリにはき
つい。とにかくゆっくり登ることだけを考えて一歩ずつ足を出した。
よく手入れされた現役の植林はすぐに終わり、いい感じの二次林に変わった。若狭や湖北でよく見られる掘り
込まれた道型が現われる。こういう道型は楽なように蛇行して付けられているのが常だが、ここの道はまっすぐ
登っているのでしんどいのだ。
biwa爺は谷山は諦めて林道を口ノ又終点まで詰めたので、谷山への杣道の様子は参考になります。
 傾斜が緩みかけると待望のブナ林の登場である。706m標高点の手前から美しいブナ林が続く。そこそこ太い
木もあって楽しいところだ。樹林が切れた右手の高みに見えるのは左千方のあたりか。
左千方は遠くにありて拝むもの? いつ行けるかなあ…。
足ノ又林道終点から右の枝尾根回りで県境稜線へ出るのも有りか?とも。(@_@;)
地形図上の平坦部の後半は、地形図とはイメージの違うやせた尾根になっている。こういうところは例外なく日
当たりが良くヤブが顔を出している。
谷山手前の急斜面から再びブナ林となり、太いブナが次々に視界に入ってきて元気付けられる。
 谷山頂上は少々ヤブっぽく、積雪期のようなすっきりしたブナ林の佇まいは望めない。
やっぱり、残雪期でしょうね、ベストシーズンは。
余呉トレイルクラブによってつい最近整備されたこのルートは、人によれば道とは言えない程度の切り開き方が
好ましい。これはこのグループの方針のようで、高島トレイルのように「遊歩道」にしてしまわないところがいい。
とは言うものの、この程度の開き方だと少し人が通らなければすぐに自然に還ってしまいそうだ。
帰りにウッディパル余呉でトレイルマップを入手しましたが、谷山~安蔵山~尾羽梨の尾根は未整備ルート(点線)になっていますね。
しかしこの尾根のブナ林は見事なものだ。大黒山北東尾根、上谷山南西尾根、横山岳北尾根、下谷山周辺等
と並んで、湖北でも屈指の森に違いない。リハビリしに来た甲斐があったというものである。
ブナの放射線が腰痛には良く効くそうで~♪
 林床にヤブのないところでシートを広げる。考えてみれば今年初めての雪のない山だ。これまた今年初めて保
冷対策をして持参したビールをあおる。汗だくでずぶ濡れになったシャツを着替えるとサッパリ。
食後は久しぶりに昼寝を楽しんだ。
山食、山飲の衣替えです。日帰り山行にはガスや防寒着の替わりに保冷ボックスや着替え下着をご用意くださいマセ。
予定ではここから南へ伸びる尾根を辿って、冒頭の階段に下り立つつもりだった。
だがまだ時間も早い。ここは懸案だった尾羽梨への北西尾根を歩いてみるか。尾羽梨から田戸まで1時間ばか
りの車道歩きが難点だが、足を前に出していればいずれ着くだろう。
まあ、尾羽梨からは車道といっても地道林道でしたね、確か。4月末には田戸から先は残雪と崩壊で進めなかったです。
自転車をデポしておけばよかったなあ。でも腰に悪いか。いや、どうせ腰に良くなさそうなことをやってるんだから
五十歩百歩かもしれない。
DOCが100歩で自力が50歩? だけど、そんなんで田戸まではたどり着かんでしょう?(^_-)
菅並のトンネル入口に、「路面崩壊のため尾羽梨方面通行止め」という表示があったので、車が通ることもなく静
かなものだろう。と思っていたら、針川の方から1台の車が走ってきた。
「私を田戸へ連れて行って~」と喉まで出かかったがやめた。普段歩くことのない高時川沿いの道を歩くのも悪く
ないだろう。車に乗っていては気付かない風景が見られるはずだ。負け惜しみではなく。
しかし、田戸への道はやっぱり長かった。また腰痛がぶり返してしまったようだ。
またまた、やせ我慢して…。乗せてもらったら楽ちんだったのにね。まあ、それが導師の矜持ってもんでしょうか? 
すぐ楽な道へ身を寄せるbiwa爺は、なかなか導師の元へ近づけませ~ん(@_@;)

ぶり返し腰痛、お大事に~(-。-)y-゜゜゜

                     ~biwaco
biwaco
記事: 1422
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
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Re: 【湖北】リハビリのブナ回廊 谷山から安蔵山

投稿記事 by biwaco »

リハビリ第四弾ということで、またまた乱入お許しあれ。
山日和さん、乱入レスへの横レス乱入、重ねてお赦し下され~m(__)m
ふ~さん、導師レスは鉄棒やないのだからぶら下がりばかりしてないでマイレポ上げなさいね!(^_-)
こんな重いのにぶら下がられたら腰痛がいっそう悪化するってもんですがな。
昨日仕入れたBiwa爺からの情報は貴重きわまりなかった。前日、爺は左千方を狙って田戸から奥川並の廃村を目指した。だが、ぽそぽそ降る雨にモチは上がらず、結局足ノ又の林道詰めツアーに終始。爺の無念ぶりは察するに余りある。
デブリ残雪と崩壊地をトラバしながら左の尾根を無念の思いで眺めておりました。
谷の正面に見え隠れする左千方は、そう簡単には来サセンぞ!と立ちはだかってました。
アオバトの不思議鳴きを伴奏に、せわしないヒガラの声援を受ける。ブナの尾根を行けばアカゲラが不審者の侵入に備えてキョッキョッと見張り番。
雪田をつなごうとするも春色いと濃し。イワウチワだって開花している。眼下に足ノ又林道。仰ぐと、目指す左千方から南進する県境稜線を辿れば横山岳の勇姿。急登を越えて谷山の山頂へと飛び出した。
青ハト、赤ゲラ、春色、ピンクのイワウチワ…いやに色っぽいですねえ?(^_-)
ウキウキ、ソワソワ気分で谷山到着~♪
上谷山で鳴った雷が、我が頭上に居を移して睥睨するかのように大きく一喝。亀のように首をすくめる私。が、次の瞬間には横山岳で轟音が鳴り響く。雷神様の神出鬼没とはこのことか。
雷の側撃を避け、カッパを着込んで身を潜めるが、どうにも県境稜線を狙う野心が砕け散った。この時点で私の脳裏にはあっさり『撤退』の二文字が浮かぶ。
奥川並の守護神の怒りにふれたんです。きっと。無断侵入者は許さん~!
やがて、雷神様の怒りが収まる気配に安堵する。どうせなら・・・と安蔵山への稜線に向かって歩き始める懲りない私。
なんや、ホンマに懲りない人ですねえ(@_@;)
安蔵山の山頂でひと息つく。ここはまだまだ冬色に沈んでいる。ブナ林に包まれてお母ちゃんに抱かれる気分。意外に俺ってマザコンだったのか。ザックの上にちょこんと腰を下ろして休憩。
ぜんぜん意外じゃありません。ママにもババにも頭が上がらないシャイなふ~さん。安蔵山を尻に敷いて心安らぎましたか?
どうにかジャストで階段を下りて下界に生還だ。重い荷物でへとへと歩きの林道。ああ、結局ザックの中のテン泊装備や無駄に詰め込まれた食糧群は「ザックの中の肥やし」であった。人生は重荷を・・・と言うが、山に来てまで地獄の責め苦はゴメンしたいぜ~。私は善人なのだ。
ボッカ訓練と思って下さい。次にbiwa爺と行く山では、「肥やし」預けるから、訓練の成果を発揮してね~
いや、ひょっとして私、実は谷山で雷に撃たれ、冥界で生前の悪行の罰として苦役に当たっているのか。不安になって、こっそりヘソを見てみるが、雷様に取られた形跡はない。
見るだけでなく齧ってみたら? 臍(ホゾ)を噛む思いってどんなんか実感できるかも。へ~そお!(@_@;)
朝も帰りも釣り師に話しかけられる。「釣りですか」「いや、歩きなんです」「山菜ですか」「いえ、純粋な歩きなんです」う~む。自分で言いながらも「純粋な歩き」とは一体なんなのだ。
「純粋な歩き」ねえ、永遠のテーマかも。見返りや獲物を求めない、ただただ体力の消耗を喜びとする…。
考えてみれば、ふ~さんのヘ☓タ☓ワールドこそ「純粋な歩き」やないかな?(^_-)

今度は自分のトピでね。つうさんに叱られないうちに。(^o^)

                 ~biwaco
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山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【湖北】リハビリのブナ回廊 谷山から安蔵山

投稿記事 by 山日和 »

ふ~さん、再びどうもです。

山日和さんの推測した私の当初のコース取りにはドキリ。

なんか、私のこころを見透かされているようで恐い・・・(^_^;)


○○タイのこころはよく理解できないですが、ここから入山して壮大な計画と言えばそんなもんでしょう。

さて、腰の方はいかがでやんすか。

お医者には通いましたか?あるいは接骨院さんとか?

第一類と呼ばれる湿布薬を試してみましたか。これは、ロキソニンと同様、最近になって市販が解禁されたものです。


ほぼOKです。普段より長引きましたが。
整形外科で処方箋出してもらい、モーラステープってのをもらいました。

いや、でも、腰痛抱えててた方が、あばれん棒の山日和さんが大人しくなっていいのかも(^o^)

「棒」って、字が違うような気が・・・ 「暴れん棒将軍」はふ~さんでしょ。(^^ゞ

                       山日和
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山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【湖北】リハビリのブナ回廊 谷山から安蔵山

投稿記事 by 山日和 »

biwacoさん、どうもです。

実は今週、フクシマへ行っていたので昨夜帰宅するまでヤブ板は覗けず仕舞いでした。
国道6号は南相馬の20キロラインゲートまでしか入れませんが、一帯はいまだに瓦礫平原です。津波で押し寄せられたゴミの片付けや被災者の話を聞くくらいなもんですが、被災地と繋がってるよ!ってことが少しでも伝わればいいかな、と思っています。


そうだったんですか。お疲れさまでした。ボランティアレポ上げて下さいね~。

GW前の下見歩き、思い出しました。小雨の一人歩きは寂しくて…(;一_一)

こみ上げる涙をこらえながら歩いてましたか?

リハビリに選ぶルートですか、これ? 余呉TCのみなさんが一応踏み跡を付けてくれてるとはいえ、ヤブ山のヤブ道。ヤブれかぶれでないと進めないでしょう? 腰痛でなくても腰が引けます。

大したヤブではないのはわかってましたからね。ヤブにらみで歩いてました。

ハシゴは崩壊気味のを含めて4基ありました。お勧めは一番奥のハシゴには変わりなしですが。

その壊れたヤツは私が初めて行った時のかな?一番手前から上がるとなかなか楽しめます。(^_^;)

[attachment=1]P3290013_1.JPG[/attachment]
八幡神社は林道からは見えないので分かりにくいですね。左の村跡への道を入り小さな流れを渡るか、林道を少し進んだところの杉林から入りこむか、でしょう。

わざわざ沢を渡らずとも、左岸から取り付けばいいでしょう。

村跡の少し手前に離村の記念碑がありました。

共同の墓碑じゃなかったですか?

左千方は遠くにありて拝むもの? いつ行けるかなあ…。
足ノ又林道終点から右の枝尾根回りで県境稜線へ出るのも有りか?とも。(@_@;)


無雪期なら厳しそうですね。残雪期に谷山からか、わりばしさんへのレスに貼ったレポのルートがいいでしょう。

やっぱり、残雪期でしょうね、ベストシーズンは。

なんと言っても歩くのが楽しいですね。景色も素晴らしいし。
ほぼ無雪期の県境稜線へのレポ。
http://www.ejanaika.com/forum/13381.html#13381

帰りにウッディパル余呉でトレイルマップを入手しましたが、谷山~安蔵山~尾羽梨の尾根は未整備ルート(点線)になっていますね。

まだ更新が追い付いてないのでしょう。

ブナの放射線が腰痛には良く効くそうで~♪

なるほど。じっくり歩けば効きそう。

[attachment=0]RIMG0051_1.JPG[/attachment]
山食、山飲の衣替えです。日帰り山行にはガスや防寒着の替わりに保冷ボックスや着替え下着をご用意くださいマセ。

この前の山行まで着替えの必要を全然感じなかったので、今年は体質が変わったのかと思ったら勘違いでした。

まあ、尾羽梨からは車道といっても地道林道でしたね、確か。4月末には田戸から先は残雪と崩壊で進めなかったです。

ここはれっきとした県道ですよ。舗装はされてと思いますけど。地道に見えたのは路面が荒れてるとこでしょう。

DOCが100歩で自力が50歩? だけど、そんなんで田戸まではたどり着かんでしょう?(^_-)

たどたどしい足取りでも田戸まで行けるでしょ。(^^ゞ


またまた、やせ我慢して…。乗せてもらったら楽ちんだったのにね。まあ、それが導師の矜持ってもんでしょうか? 
すぐ楽な道へ身を寄せるbiwa爺は、なかなか導師の元へ近づけませ~ん(@_@;)


ホントは声を掛けようと思う間もなく通り過ぎたのでした。(^_^;)

       山日和
添付ファイル
谷山頂上のブナ
谷山頂上のブナ
安蔵山第1登山口(悪路です)
安蔵山第1登山口(悪路です)
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