【佐渡】花の楽園 ドンデン山〜金北山

[六右衛門（YaS)]

【 日 付 】　2015年4月30日（木）〜5月3日（日）
【 山 域 】　佐渡ヶ島（大佐渡山地）　
【メンバー】六右衛門　単独
【 天 候 】　ずっと晴れ　
【ルート】
　5/1 　北陸道・安宅PA（仮眠）4:00（車）〜新潟中央IC〜8:30新潟港9:25（フェリー）11:50両津港12:00（Taxi）12:20アオネバ登山口→14:10アオネバ十字路→14:50ドンデン山荘15:05→15:25尻立山15:30→15:45ドンデン山荘（泊）
5/2 　山荘7:00→7:25アオネバ十字路→8:10マトネ8:20→8:35石花分岐→9:45真砂の峰9:55→10:40天狗の休場10:55→12:25金北山12:40→13:30神子岩→14:15横山分岐→14:30縦池清水14:55→15:20栗ヶ沢登山口15:25（車）15:55両津港16:00（Taxi）16:05椎崎温泉16:40→17:05両津港19:35（フェリー）22:00新潟港〜新潟亀田IC〜0:40北陸道・大潟PA （仮眠）

皆様　こんにちは。
5月連休にどこへ行くか考えた末に、佐渡ヶ島の花を見に大遠征してまいりました。花好きの皆様　是非遠征をご検討ください。

【1日め】5/1
　山上にあるドンデン山荘のHPで5/1が空室ありとなっていたので、ネット予約し、5/1会社を休んで前夜出発した。北陸道で仮眠しながら、550km（わかっていたが遠い）を走りきって新潟港の万代島駐車場にに停める。
ここは24hr￥1,500だが、フェリーの切符売り場で割引券をもらうと￥800になる。ちなみにフェリーは、片道￥2,510。

9:25に出港して船内で朝食にカツカレーと、いきなり生ビール！　
何という良い天気だろうか。でも霞んでいて遠くの景色は見えず、船尾のデッキで潮風を受けて本土？が見えなくなるとるともう非日常の世界に突入である。両津までは2時間30分の船旅だが、ぼーっとしている間に佐渡ヶ島が見えてきた。島の北半分、大佐渡の山が連なっている。雪は意外に少ないようだ。

　11:50に両津港に到着して、観光案内所でトレッキングマップをもらい、すぐ横の土産物店街（仲見世観光）で今晩用の佐渡の地酒（金鶴　純米300ｍL）を仕込む。準備が整ったのでTaxiでアオネバ（青粘）登山口に向かった。
佐渡のタクシーは割高で￥2,830なり。

登山口から既に花が咲いており、新緑の谷間に入ると登山道脇にニリンソウ、ヒトリシズカ、オオイワカガミ、シラネアオイ、フデリンドウ、エンレイソウ、エチゴキジムシロ、エゾエンゴサク、タチツボスミレ、ヒガゲスミレ、チゴユリなどが咲き競っている。花好きには堪らない。
先日の金剛山（大阪）のニリンソウ畑などは花の宝庫だと思ったが、ここの花の多さは何と表現したら良いのだろう。登山道の両脇をニリンソウが彩っていて、特にシラネアオイがたくさん咲いているのは初めて見た。

ニリンソウの道　右手にエンレイソウも

斜面に大量のオオイワカガミがあったり、アチラコチラにキクザキイチゲだ。まさに花の楽園といった感じである。更に進むとナガハシスミレ、キクザキイチゲ、カタクリ、アマナ、ナニワズ、ズダヤクシュ、オオミスミソウなど。
特別に珍しいものはないが、いやあもう物量が凄い。標高が上がるとカタクリがそこここに咲いている。写真を撮っているとなかなか進まない。
　ゆっくり登って2時間弱で縦走路（アオネバ十字路）に登り着く。虻に数カ所噛まれた。（自然が豊かというか、虻が多いのがこの道唯一の欠点である。）
少し登って県道（アスファルト道）に出て20分ほど歩くと今宵の宿ドンデン山荘に到着した。今日は空いていて泊客は15人程度、2段ベット×2の部屋を一人で占領することが出来ました。（明日は50人で満員だそうです。）
　今日はめちゃくちゃ暑かったので、山荘の展望デッキは六右衛門にはビアガーデンにしか見えず、即　生一杯！　サイコー！
お替わりをする前にちょっと金鶴純米酒をその辺の残雪の中に突っ込んで冷やしておき、尻立山を往復することにした。
ここでの見所は、放牧地左手にあるアマナの群落だ。

アマナの群落

尻立山から戻ってくるとようやく陽が傾いてきた。宿で一番風呂を頂いて、「金鶴」の純米酒「風和（かぜやわらか）」（うまいっす）を飲んでいると夕食の準備が出来ました。

【2日め】5/2
　ドンデン山荘から見る金北山は電線が邪魔になるので、早起きして少し尻立山の方に登りかえした。ここから見る金北山は風格のある姿をしている。ちなみに例年に比べ今年は残雪が少ないようである。
ドンデン山荘から日の出を拝んだが、今日も完璧な晴天で雲がないので朝焼けは起こらなかった。
　ドンデン山荘で朝食を頂いてゆっくり7時に出発した。今日は金北山への縦走である。昨日の道をアオネバ十字路まで戻り、マトネの登りになる。なかなかの急登で朝から絞られる。朝早いのでキクザキイチゲの花は閉じているが、オオミスミソウが現れた。

オオミスミソウ

　山荘から1時間ちょっとでマトネの山頂に到着するが、ここから金北山はずいぶん遠く見える。早々に出発するがカタクリ街道は続き、既に気温が高くなってきた。今日も暑くなりそうだ。大佐渡縦走路はよく踏まれているようで、赤テープも付けられている。
外海府（北西側の海）側に下る石花分岐を過ぎ、次に真砂の峰を目指すが、時々樹林帯を抜けてダイナミックな縦走路が現れる。青い露岩がアオネバの由来となる岩だ。ミネザクラも咲いている。

大佐渡縦走路から金北山

　真砂の峰に着くが暑くてたまらない。まさか5月GWの山でこんなに暑いとは。
ここからの金北山の眺めも迫力があるが、あまりの暑さ？で写真を撮らず、次に進む。時々雪で進路がわからなくなり、迷うこと2〜3度。うろうろする内に2ｍ程滑落！折角ピッケルまで持ってきているのに、油断していた。
また雪で樹の枝が倒れていて歩きにくいところも。
天狗の休場はまさに休みたくなるような広々とした場所で、金北山寄りに少し下ったコル状のところが風の通り道で涼しかった。思わず15分ほど休憩。

　いよいよ金北山への登りとなる。暑さのせいもあり厳しい登高となった。金北山への最後の登りは30度以上ある雪壁で、ロープが垂らしてあるが、安全のためアイゼンを着用し、ピッケルを振り回した。あとから追いついてきたご夫婦もアイゼンだ。逆に上から若者がノーアイゼンでロープに頼って降りてきた。
　何とか登り切って5時間25分の縦走は、完結した。ああ。暑かった。（水があまり残ってない。）
佐渡在住の先客が一人おられて、下山後、車で両津港まで送って頂けることになった。感謝！感謝！

金北山頂上の眺めと先客

山頂は防衛省の旧レーダ施設を撤去したあとの建物が残っており、著しく興趣を損なっている。北朝鮮のミサイル監視のためにレーダを設置するのは理解するとして、隣の妙見山に新しい施設を作る際に原状復帰するべきでは？
　下りは横山登山口から横山バス停の予定だったが、車の持ち主に合わせ栗ヶ沢登山口へ下る。花街道は続くとしてこちらはブナ林も美しい。澄み切った水場・縦池清水で昼食を食べてから、栗ヶ沢登山口に下山して駐車場で蕨採りをした。

　先ほどのご夫婦ともども両津港まで車で送って頂いてから、Taxi で椎崎温泉（グリーンホテルきらく）朱鷺の舞湯に行ってみた。
加茂湖と逆光の大佐渡山地を望む湯だった。帰りはぶらぶら両津港まで25分くらい歩いて、港前の寿司屋で少し魚とビールを。
花好きの皆様　ぜひ遠征してください。（ただシャクナゲは蕾があまり無いようでした。ヤマシャクヤクも咲くそうです。）

　　　　　　　六右衛門（YaS)

[落第忍者]

六右衛門さん、こんにちは。

長岡市（旧栃尾市）は同居人の実家ですから、子供たちが小さい時は１年に１回は行ってましたけど、片道５００キロは流石に遠いです。
新潟市までですとプラス５０キロですから尚更ですね。
わりばし家の女優さんの実家は更に北にあるとか。

そんな訳で、佐渡島には一度だけ行ったことがあるのですが、山を始める前の話ですから一般観光でした。
その時は観光地化されすぎて、行程がセットメニューのようになっていることに馴染めませんでしたけど。
その界隈で登ったことがある山は、守門岳と浅草岳だけです。
ヒメサユリとニッコウキスゲの時期でしたから、残雪とともに楽しんだことを憶えています。

角田山、弥彦山、六萬部山辺りが花で有名なようですが、何れも未踏なんです。
佐渡にもそんなに花があるのですね。
機会があれば出掛けてみたいものです。

造り酒屋の多い新潟県ですけど、私は旧栃尾市の『影虎』と『あぶらげ（油揚げ）』のセットが好きですね。
有名になってしまったお酒は値段が無茶苦茶で飲めませんから、旧２級酒辺りで十分です。

往復の運転は大変だったでしょうけど、ずっと晴天下での花旅を満喫できて良かったですね。

[六右衛門（YaS)]

落第忍者さん　こんにちは。

　レス有難うございます。佐渡在住の人に何でわざわざ大阪から来るのかと呆れられましたが、花の豊富さは段違いと思います。
例えばカタクリは新潟の山にはよくあり、六日町の坂戸山には群落もあります。佐渡には特別な花はないようですが、そこらじゅうにカタクリがあり、いろいろな種類の花が群落をなしています。お勧めです。

カタクリとオオミスミソウのコラボ

ちなみに今回観光地は1ヶ所も行きませんでした。金山も朱鷺もたらい舟も無視。（笑）

「景虎」も大好きですが、佐渡には「北雪」「真野鶴」の比較的メジャーな酒と「真稜」「金鶴」「天領盃」の比較的マイナーなお酒があり、「真稜」と「金鶴」を買ってまいりました。何故「天領盃」を買わなかったのか、地味に後悔しております。
再訪の機会はあるのでしょうか。

　　　　　　　　　　　　　　　　　六右衛門（YaS)

[グー（伊勢山上住人）]

六右衛門さん、こんばんは～。花粉症は終了しましか？

【佐渡】花の楽園　ドンデン山〜金北山

今回もまた派手な山行ですね。
地場のお散歩山行とのギャップがはなはだしい！

HPで5/1が空室ありとなっていたので、ネット予約し、5/1会社を休んで前夜出発した。

お得意の休日前日に有給休暇を取って人ごみ渋滞知らずの優雅な山旅ですか。

24hr￥1,500だが、フェリーの切符売り場で割引券をもらうと￥800になる。ちなみにフェリーは、片道￥2,510。

お得に経費節減をして、そんでもって地酒には糸目をつけない。

まさに花の楽園といった感じである。いやあもう物量が凄い。

グーの高山病限界高度2350ｍよりは低いでしょうから、365日まるっと休日になったら行ってみようかな。

山荘の展望デッキは六右衛門にはビアガーデンにしか見えず、即　生一杯！　サイコー！
お替わりをする前にちょっと金鶴純米酒をその辺の残雪の中に突っ込んで冷やしておき、尻立山を往復することにした。

六右衛門さんらしい山行です。

港前の寿司屋で少し魚とビールを。

最近酒量が増えたのじゃないの？


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　グー（伊勢山上住人）

[六右衛門（YaS)]

グーさん　ご無沙汰してます。

今年の花粉症は様子が変で、鼻は症状が軽く、代わり？に咳です。PM2.5 ?
それでも突然日常から脱却というか、遠くへ行きたくなり思いつきで実行しました。

お得に経費節減をして、そんでもって地酒には糸目をつけない。

そんなことはないですよ。酒に糸目はつけてます。高い酒はいつもは飲めませんから。

グーの高山病限界高度2350ｍよりは低いでしょうから、365日まるっと休日になったら行ってみようかな。

最高峰の金北山で1172ｍです。暑くて低山病になりそう。

最近酒量が増えたのじゃないの？

大丈夫です。γ-GTP は20程度です。

そう言えばヒメイチゲも咲いてました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　六右衛門（YaS)

[バーチャリ]

六右衛門さん　今日は


　5/1 　北陸道・安宅PA（仮眠）4:00（車）〜新潟中央IC〜8:30新潟港9:25（フェリー）11:50両津港12:00（Taxi）12:20アオネバ登山口→14:10アオネバ十字路→14:50ドンデン山荘15:05→15:25尻立山15:30→15:45ドンデン山荘（泊）
私もGW行きましたが
一日はトキホゴセンター　とアオネバ渓谷でした。

皆様　こんにちは。
5月連休にどこへ行くか考えた末に、佐渡ヶ島の花を見に大遠征してまいりました。花好きの皆様　是非遠征をご検討ください。

六右衛門さんも花がお好きなようで
是非東北の山　北海道の山お勧めですよ

登山口から既に花が咲いており、新緑の谷間に入ると登山道脇にニリンソウ、ヒトリシズカ、オオイワカガミ、シラネアオイ、フデリンドウ、エンレイソウ、エチゴキジムシロ、エゾエンゴサク、タチツボスミレ、ヒガゲスミレ、チゴユリなどが咲き競っている。花好きには堪らない。
先日の金剛山（大阪）のニリンソウ畑などは花の宝庫だと思ったが、ここの花の多さは何と表現したら良いのだろう。登山道の両脇をニリンソウが彩っていて、特にシラネアオイがたくさん咲いているのは初めて見た。

金剛山知りませんが佐渡は種類も多いですね
シラネアオイは一番好きな花です。
私が行った山でもっとシラネアオイが多かった山はオロフレ山です。



斜面に大量のオオイワカガミがあったり、アチラコチラにキクザキイチゲだ。まさに花の楽園といった感じである。更に進むとナガハシスミレ、キクザキイチゲ、カタクリ、アマナ、ナニワズ、ズダヤクシュ、オオミスミソウなど。
特別に珍しいものはないが、いやあもう物量が凄い。標高が上がるとカタクリがそこここに咲いている。写真を撮っているとなかなか進まない。

ここで白のカタクリを見ましたが気づかなかったですか


山頂は防衛省の旧レーダ施設を撤去したあとの建物が残っており、著しく興趣を損なっている。北朝鮮のミサイル監視のためにレーダを設置するのは理解するとして、隣の妙見山に新しい施設を作る際に原状復帰するべきでは？

。

もう撤去してあるのですか　結構大きな施設でしたが

　先ほどのご夫婦ともども両津港まで車で送って頂いてから、Taxi で椎崎温泉（グリーンホテルきらく）朱鷺の舞湯に行ってみた。
加茂湖と逆光の大佐渡山地を望む湯だった。帰りはぶらぶら両津港まで25分くらい歩いて、港前の寿司屋で少し魚とビールを。
花好きの皆様　ぜひ遠征してください。（ただシャクナゲは蕾があまり無いようでした。ヤマシャクヤクも咲くそうです。）

お疲れ様でした。
又行って見たくなりました。
　　　

　　　　　バーチャリ　　　　　

[六右衛門（YaS)]

バーチャリさん　こんばんは。

レスありがとうございます。グミの木平でお見かけして以来と存じます。

六右衛門さんも花がお好きなようで
是非東北の山　北海道の山お勧めですよ

東北の山、北海道の山もいくつかは行っていますが、遠くて
なかなか腰が上がりません。

金剛山知りませんが佐渡は種類も多いですね
シラネアオイは一番好きな花です。
私が行った山でもっとシラネアオイが多かった山はオロフレ山です。

メモメモです。

ここで白のカタクリを見ましたが気づかなかったですか

そうなんです。眼をサラのように見ていましたが、数が多すぎて諦めてしまいました。

山頂は防衛省の旧レーダ施設を撤去したあとの建物が残っており、著しく興趣を損なっている。北朝鮮のミサイル監視のためにレーダを設置するのは理解するとして、隣の妙見山に新しい施設を作る際に原状復帰するべきでは？

もう撤去してあるのですか　結構大きな施設でしたが

言葉が足りませんでした。建物はそのままで、建物の上にあったと思われるレーダだけが撤去されています。
でも佐渡は想像以上に素晴らしいところでした。別のコースもあってそちらも興味を惹かれます。
季節を変えていってみたいところです。
　　　　　　　　　　六右衛門

地魚にぎり左上から　鯛、平目、ホウボウ、アジ（無い。食べちゃった）
甘エビ、ふぐ、イカ