【台高】奥ノ平でヒルネつひでに大木探し。

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zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

【台高】奥ノ平でヒルネつひでに大木探し。

投稿記事 by zipp »


 昨年のグーさんのレポ、【台高】奥の平峰で紅葉見物からの以下引用。

 奥の平峰からサスケ滝に落ちている尾根上に大木の枝張りが見えている。
今日の目的地はあの大木だったのだが・・・・届きそうにも無いな。


 先日山行の時、茂高(コブシ平)から展望を見ていて、ひときわ他の樹木より抜き出て聳えるこの大木の事を思い起こしていた。昨年中に片を付けておきたかったのだが、雪が降ってしまい今日となってしまった。
 ※このレポでは、奥ノ平峰(1350m)の北尾根の1220mピーク周辺の緩傾斜地を「奥ノ平」と呼んでいる。
ここは、周囲が伐採された二次林にもかかわらず、この一帯にはブナ、ヒメシャラ、ミズナラ、サワグルミ等の大木が残されているのである。

[attachment=4]DSCN1436_925.jpg[/attachment]
【 日 付 】2015年03月28日
【 山 域 】台高中部 奥ノ平谷周辺
【メンバー】zipp
【 天 候 】晴天
【 ルート 】≪千石林道ゲート~摂津道~奥ノ平(co1220m) ピストン≫
08:10 千石林道ゲート前駐車地--- 09:25 飯場跡(黒滝谷向かい)--- 9:45~10:05 サスケ滝前--- 10:50 右岸摂津道合流--- 11:05 奥ノ平の縁--- 11:20~13:20 奥ノ平(ランチ&ヒルネ)--- 13:35 奥ノ平の縁--- 14:10~14:20 サスケ滝--- 15:40 駐車地

 素晴らしい青空の下、千石林道ゲート前に着くが、アマゴが解禁されたというのに一台の車も停まっていなかった、珍しい。
千石谷に降りて渡渉して奥ノ平谷左岸を歩く。伐採作業で河原に道を作ってしまったため、以前のように飛び石で渡れなくなってしまった。それを見込んで、きょうは足回りは長靴だ。
 左岸に続く摂津道と呼ばれる道を辿る。
この谷の中流域から源流域一帯の森林伐採の時の道だ。嵓を巻き谷を越えつけられているが、方々で山ヌケしている道。それでも飯場跡の先まで、シャッポ山へのルートとしてマーキングが続いている。
 すでに何度も通った道。いつものように、山の神で今日の無事をお願いし嵓を巻き2本の大カツラに挨拶をし、滝音を聞きながら飯場跡に着く。
道中の花は、ユリワサビの花と地味なネコノメソウ3種の花ぐらい。春本番はまだまだだ。

[attachment=3]DSCN1411_925.jpg[/attachment]
 先週、茂高で遠望していたサスケ滝を前に、ザレ地を渡るトラロープはいつ切れてもおかしくないような状態になってしまっていた。落ちたら5m程下の谷、慎重にザレ地を渡った。…とはいっても、飯場跡からサスケ滝までは、ロープの無いこんなところがいっぱいなのである。
 滝下の大岩に座って、大休止。
この滝名の由来は、白土の忍者「サスケ」を思い浮かべがちだけど、滝下右岸に炭焼き窯跡があるから、案外そこで炭を焼いてた人が佐助さんだったとかじゃないんだろうかとアホなことを考えながら。

 滝前に右岸から小滝を連続している枝谷、その谷右岸を登って二俣。そこを渡渉し、ザレガレを斜上して右の小尾根に移り登る。この子尾根は上部が嵓の為、さらに右の小尾根に乗り移り登った。
実は摂津道は、サスケ滝前に橋を架けて右岸を大きく巻いて続いていた。しかし今やその道は辿れない。その為、急登をしてこの子尾根の上部にある摂津道に辿りつこうとしているのである。
 子尾根が山腹に吸収され、左からの尾根と交わるところが、摂津道の水平道だ。
サスケ滝前から標高差200m程の辛抱の登りでやっとここに辿りつく。
いつもは、道を右に辿るのであるが、目指す大木は奥ノ平の周縁にありそうなので、さらにそのまま尾根を登って行く。傾斜がきつくなりだすと太い樹も現れ、ルンゼには残雪が付きだした。
最後の急登を登り終えると、目の前には森が広がり、緩い谷地形には残雪が繋がり広がった。登り上がったのは、谷地形の東側で、この辺りでは谷は深く掘られた溝状になっていた。

[attachment=2]DSCN1444_925.jpg[/attachment]
 では、先に宿題を片づけておこう。…ブナの大木、ブナの大木と。
登った左側の山腹には、ひと抱かえ程のミズナラ、その奥にもさらに大きなミズナラがあるが、周囲のブナはひと抱かえ程のものが多いようだ。
 谷地形を渡り、広い西側の周縁を見るも、この地の最大の双頭のブナより太いものは無い。
木々が葉を落としてるからよくわかるのだが、ヤドリギがやたら多くの木に付き、その為に枝を変形させたブナが多い。中にはオブジェのようなブナも。

 ブナの大木など無いじゃないかと落胆し、とりあえず、今は葉を落としたシロヤシオ下のランチ場でシートを広げた。
 あわわを開けて思う、やはりここはココロ落ち着ける場所だ。先週の木屋池もいいが、こちらの方がさらにいい。
目の前には、青空をバックにまだら模様に残雪を残した千里峰の山腹に赤倉山のピーク。
燦々と降り注ぐ春の陽光に小鳥のさえずり。
 ランチを終え、横になったらぐっすりと眠ってしまい、時計を見ると午後1時を回っていて驚いた!

[attachment=1]DSCN1426_925.jpg[/attachment]
 片づけを済ませて、谷地形の東の森に入った。ここは昨年テン泊時に少し上部は入っていている場所。
やはり大きなブナはなく、往路で見つけてた大きなミズナラのところまで辿りついてしまった。
このミズナラは、大きく2つの枝に分かれ、メジャーで計っていないが幹周4m程だろうか。奥ノ平で一番デカイ大木だが、台高北部にはこの程度のミズナラは何本もあるのである。
太い架線ワイヤが緩く巻かれて垂れている。どうしてこうなったのかはよくわからないが、幹に食い込んでいないの幸いして、このミズナラの腰飾りのようにも見える。命名するなら「腰飾りのミズナラ」か。

 結局、ブナの大木など見つけられず、台地を来たルートを辿って急降下する。
宿題は片づけられなかったが、奥ノ平の森でぐっすりヒルネができたせいで心も晴れている。
 サスケ滝前で休止し、山ノ神で感謝し千石谷の出合へ。
出合手前の石灰岩に新しいボルトが打たれていることに気が付いた。
なんで?ボルダリング???
洪水・土砂災害等で草木が洗われた岩などならいいが、草木の生える岩には希少な種が生えてることはママあること。岩の「掃除」にはくれぐれも慎重にお願いしたい。

[attachment=0]DSCN1448_925.jpg[/attachment]
 帰宅後、昨年写した奥ノ平の森から飛び出した樹を拡大してみた。枝振りからブナだと勝手に思い込んでいたが、幹はブナより白く、それはミズナラだった。その写真に写った樹は2つの大きな枝に別れていて、まさしく「腰飾りのミズナラ」そのものだったのだ。
添付ファイル
 奥ノ平で最大の樹、「腰飾りのミズナラ」
 奥ノ平で最大の樹、「腰飾りのミズナラ」
オブジェのようなブナ。
オブジェのようなブナ。
DSCN1444_925.jpg
サスケ滝。
サスケ滝。
DSCN1436_925.jpg
最後に編集したユーザー zipp [ 2015年3月30日(月) 20:50 ], 累計 1 回
   zipp
グー(伊勢山上住人)
記事: 2229
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
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Re: 【台高】奥ノ平でヒルネつひでに大木探し。

投稿記事 by グー(伊勢山上住人) »

20150328-24.jpg

zippさん、おはよ~。レスは今晩ゆっくりとします。
とりあえず、見たよ!レスです。

【 日 付 】2015年03月29日

奥の平はピーカンでしたか。
グーは自治会総会の議長をしていましたが、松阪は小雨でした。

道中の花は、ユリワサビの花と地味なネコノメソウ3種の花ぐらい。春本番はまだまだだ。

あら、きれいなお花の名前をナイショにしてる。

28日の江越国境はピーカンでした。では、今晩。

                  グー(伊勢山上住人)
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【台高】奥ノ平でヒルネつひでに大木探し。

投稿記事 by zipp »

 赤ペン・グーさん、こんばんは。

 いつもお世話になります。
 29日ではなく、土曜日の28日でした。
また他のヘンなところも修正(^^;。

 花は、ユリワサビとネコノメソウぐらいですよ。あぁ樹ではフサザクラが咲いてました。

ユリワサビ。
ユリワサビ。
   zipp
グー(伊勢山上住人)
記事: 2229
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
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Re: 【台高】奥ノ平でヒルネつひでに大木探し。

投稿記事 by グー(伊勢山上住人) »

20150328-26.jpg

zippさん、こんばんは~。 
アレコレ忙しいグーです。自分のレポを書く時間がない。

昨年のグーさんのレポ、【台高】奥の平峰で紅葉見物からの以下引用。

グーのレポが引用されるとは、グーもzippさんに認知されたということかな? ウフフ!

ひときわ他の樹木より抜き出て聳えるこの大木の事を思い起こしていた。

コブシ平のジキタリス畑から見上げるとバックが空だけによく目立つのです。

【 ルート 】08:10 千石林道ゲート前駐車地--- 09:25 飯場跡

1時間15分か。ドウ頑張ってもグーにはムリだな。

奥ノ平谷左岸を歩く。以前のように飛び石で渡れなくなってしまった。

水に入らずに左岸を辿って行けなくなったのですか?

ザレ地を渡るトラロープはいつ切れてもおかしくないような状態になってしまっていた。

りんご畑さんが設置してから10年ぐらい経つのでしょうか。寿命ですかね。

枝谷右岸を登って二俣。右の小尾根に移り登る。さらに右の小尾根に乗り移り登った。

詳しい描写。グーも行ってみたい気はあるのですが、いかんせん脚力に問題あり。

子尾根が山腹に吸収され、左からの尾根と交わるところが、摂津道の水平道だ。
サスケ滝前から標高差200m程の辛抱の登りでやっとここに辿りつく。


カシミール見ても、グーグル写真見ても、道迷い。
標高差はもっとあるのじゃないのですか?

では、先に宿題を片づけておこう。…ブナの大木、ブナの大木と。
枝振りからブナだと勝手に思い込んでいたが、「腰飾りのミズナラ」そのものだったのだ。


はい。宿題解決。お見事です。

あわわを開けて思う、やはりここはココロ落ち着ける場所だ。

アワワを開けなくても、ココロ落ち着ける場所です。

台地を来たルートを辿って急降下する。サスケ滝前で休止し、

追っかけしたいけど、グーの足では・・・・・ビバークになりそう。

奥ノ平で最大の樹、「腰飾りのミズナラ」

やっぱりグーは上から行きます。テン泊装備で。


                     グー(伊勢山上住人)
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【台高】奥ノ平でヒルネつひでに大木探し。

投稿記事 by zipp »

 グーさん、ふたたびこんばんは~。 

[attachment=1]DSCN1443_800.jpg[/attachment]
グーのレポが引用されるとは、
 このレポより、前にグーさんに聞いたのだったろうか?
わたしは、この他の樹の樹冠をしのいで伸びている樹の存在に気付いてなかったのです。
昨年の10月のテン泊時に、奥ノ平左岸の架線場、赤倉山の尾根から飛び出たこの樹の樹冠がよく見えてました。

コブシ平のジキタリス畑から見上げるとバックが空だけによく目立つのです。
 ここからも、よく目立ちますね~。

1時間15分か。ドウ頑張ってもグーにはムリだな。
 飯場跡まで、グーさんの嫌いな登りはそれほどないけど・・・?

水に入らずに左岸を辿って行けなくなったのですか?
 千石谷の渡渉が難しくなったのです。
水の流れが変わって、千石谷左岸はどんどん浸食されて植林が谷に倒れこんでる始末。

りんご畑さんが設置してから10年ぐらい経つのでしょうか。寿命ですかね。
 10月に入った時はそんなでもなかったですが、いまや撚糸一本でかろうじて繋がってますた。

詳しい描写。グーも行ってみたい気はあるのですが、いかんせん脚力に問題あり。
 いままで、ココは詳しく書かなかった。けどグーさん行くかも?と書いたんだけど(^^;

カシミール見ても、グーグル写真見ても、道迷い。
標高差はもっとあるのじゃないのですか?

 等高線みると、230mでしょうか、摂津道まで。
奥の平の台地の端までそのあと130mほどでしょうか。

はい。宿題解決。お見事です。
 はい、なぜか勝手にブナの大木だと思っていた自分がいましたけど・・・。

アワワを開けなくても、ココロ落ち着ける場所です。
 緩やかな谷地形、とダイラ。この辺りの主稜線・尾根以外で、唯一大木が残されてる森です。

やっぱりグーは上から行きます。テン泊装備で。
 はい、是非この森で眠ってくださいまし。
一番近い水場は、湧水になります(レポ済み)。

[attachment=0]DSCN1451_800.jpg[/attachment]
添付ファイル
奥ノ平の台地の端、谷地形の末端はこんな溝。
奥ノ平の台地の端、谷地形の末端はこんな溝。
双頭のブナ。
双頭のブナ。
   zipp
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