【三国山脈】谷川岳天神尾根へ

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通風山
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記事: 942
登録日時: 2011年2月11日(金) 08:12
お住まい: 愛知県常滑市

【三国山脈】谷川岳天神尾根へ

投稿記事 by 通風山 »

【日 付 】15年2月28日(土)
【 山 域 】三国山脈 谷川岳
【メンバー】単独
【 天 候 】雪のち晴れ
【 ルート 】谷川岳ロープウェイ天神平駅9:15---10:30熊穴沢避難小屋---12:15肩の小屋---12:30トマの耳---12:55オキの耳13:18---13:30トマの耳
      ---13:40肩の小屋14:05---14:45熊穴沢小屋---15:30天神平駅

 不義理中の不義理を承知でレポアップします。m(__)m
 天気予報と仕事の段取りで2日前に「行ける!」ということになった。スノー衆へのドタ参加も考えたのだがここのところ多人数のパーティーばかり組んで歩いていたので、無性に単独で歩きたくなった。山日和さんごめんなさい。
 以前「岳人」の冬山特集で谷川岳の両耳のそそり立つピークと危うい雪庇を見てから毎年冬になると「いざ!」という気持ちにはなるものの、天候が芳しくなくなかなか行けずにいたのだ。

 前日の低気圧二つ玉から雪を降らせているに違いないが、荒れ模様の天候から2/28はどれほど回復していくのだろうか。
 金曜日の午後6時に家を出た。愛車ハスラーの助手席はベッド仕様で冬用のシュラフが横たえてある。翌0時にねぐらを関越自動車道下牧PAとした。雪はずんずんと降り続いている。

 朝6時に目が覚める。相変わらず雪が降り続いている。出口の水上ICは次のICだ。

 谷川岳ロープウェイのビルの駐車場に車をとめた。7時からの営業だが天神平スキー場の除雪とかで運転が遅れるというアナウンスが入った。
 外を見ると雪がどんどん降っている。尾根を見上げるとホワイトアウト必至のようだ。天気予報を信じるも心が折れそうになった。
 このまま国道に出て一ノ倉沢見て帰ろうかとも思ったが、スキー客がほとんどの中登山客の姿もちらほら見え出して、彼らに背中を押されるようにロープウェイの往復チケットを買ってしまった。

 改札口に量りがあったのでザックの重さを量ってみた。今日は初見の山なので冬装備はスノーシュー、12本爪アイゼン、ストック、ピッケルの4つぞろえで参戦である。12kgあった。ちと重いのだ。

 ロープウェイのゴンドラにはボーダー、スキーヤーに交じって登山者が1名、立派な三脚をザックに括り付けている。写真目当てかな。午後から穏やかに晴れるという天気予報を期待しているのだろう。
 天神平駅に到着して、まずはスノーシューとストック装備で出発する。やがて沼田山岳会と書かれた赤旗を何本も括り付けたリーダーを先頭に10名ほどの後に続くことになる。

 スキー場のエリアの外側を急登することになる。久々の単独でペースが速くなってしまうのか、件の山岳会を追い抜いてみたのはいいものの早くも息が切れてしまった。

 ホワイトアウト気味の天神尾根に息も絶え絶え登りつく。先行は15人ほどか。思ったよりも登山者が多いのに人気の山だと改めて感じた。天気が良ければ全貌を表してくれるだろう谷川岳の雄姿は真っ白けでその姿を現してくれない。
ホワイトアウト気味
ホワイトアウト気味
 熊穴沢避難小屋に到着した。それと解るのは鉄の柱が頭を出しているからだ。小屋はすべて雪ノ下。積雪は4メーター以上あるのだろう。
 ここで周りの登山者にならってアイゼンとピッケルに装備を変えた。スノーシューとストックをザックに括り付ける。
熊穴沢小屋は埋まっている
熊穴沢小屋は埋まっている
 天狗の腰掛岩につくころにやっと日差しが出てくる。お!いいじゃないか。このまま天気予報通りに穏やかに晴れてくれ!

 肩の小屋が見えてきた。小屋ごとエビの尻尾である。
肩の小屋は冬季開放
肩の小屋は冬季開放
 
 道標もエビだらけだ。

 トマの耳谷川岳頂上にやっとの思いで到着した。2013年8月以来で山頂を踏んだ。冬季の谷川岳はまたその感慨も格別である。

 すっかり晴れた!オキノ耳のアルペンチックなそそり立ち方が素晴らしい。登山者がアリのようだ。雪庇の発達も素晴らしい。思い切って天気予報を信じて上がってきてよかった。
オキの耳
オキの耳
 オキの耳まで雪庇に気をつけながら歩く。バックカントリーのボーダーがマチガ沢にダイブしていく。その墜落していくようにシュプールを描きながらの滑走は大したものだ。びっくりである。

 オキの耳から振り返ってトマの耳を望む。双耳峰はこれがいいのだ。
トマの耳
トマの耳
 天気もすっかり穏やかになってきた。オキの耳でまったりして後ろ髪をひかれるように帰路につく。
 万太郎山方面の稜線もいい!
万太郎山
万太郎山
田尻沢の頭あたりでは、往路では見えなかった谷川岳の全貌まで姿を現してくれた。
谷川岳を振り返る
谷川岳を振り返る
 大満足の山旅遠征となった。しかし車で片道6時間はきつかった。次はみんなで来たいという思いがふつふつと湧いてきた。

    つう

 
 
 
添付ファイル
20150228谷川岳.gpx
谷川岳GPXファイル
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通風山
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山日和
記事: 3586
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【三国山脈】谷川岳天神尾根へ

投稿記事 by 山日和 »

通さん、こんばんは。

 不義理中の不義理を承知でレポアップします。m(__)m
 天気予報と仕事の段取りで2日前に「行ける!」ということになった。スノー衆へのドタ参加も考えたのだがここのところ多人数のパーティーばかり組んで歩いていたので、無性に単独で歩きたくなった。山日和さんごめんなさい。


いえいえ、とんでもないですよ。でも思い立って行けちゃうところが素晴らしいです。 :lol:

 朝6時に目が覚める。相変わらず雪が降り続いている。出口の水上ICは次のICだ。

 谷川岳ロープウェイのビルの駐車場に車をとめた。7時からの営業だが天神平スキー場の除雪とかで運転が遅れるというアナウンスが入った。
 外を見ると雪がどんどん降っている。尾根を見上げるとホワイトアウト必至のようだ。天気予報を信じるも心が折れそうになった。


福井でも夜半まで雪模様でしたが、夜が明けると晴れ渡りました。上越は回復が遅かったんでしょうねえ。よく心が折れませんでしたね。 :mrgreen:

 ロープウェイのゴンドラにはボーダー、スキーヤーに交じって登山者が1名、立派な三脚をザックに括り付けている。写真目当てかな。午後から穏やかに晴れるという天気予報を期待しているのだろう。

意外に登山者が少ないのかな?

 天神平駅に到着して、まずはスノーシューとストック装備で出発する。やがて沼田山岳会と書かれた赤旗を何本も括り付けたリーダーを先頭に10名ほどの後に続くことになる。
 ホワイトアウト気味の天神尾根に息も絶え絶え登りつく。先行は15人ほどか。思ったよりも登山者が多いのに人気の山だと改めて感じた。天気が良ければ全貌を表してくれるだろう谷川岳の雄姿は真っ白けでその姿を現してくれない。


やっぱり人気の山なのね。でもどこから現われたんでしょう?下からじゃその時間にそこを歩けないでしょう。テン泊かな?

 熊穴沢避難小屋に到着した。それと解るのは鉄の柱が頭を出しているからだ。小屋はすべて雪ノ下。積雪は4メーター以上あるのだろう。
 ここで周りの登山者にならってアイゼンとピッケルに装備を変えた。スノーシューとストックをザックに括り付ける。

 肩の小屋が見えてきた。小屋ごとエビの尻尾である。
 
 道標もエビだらけだ。


 トマの耳谷川岳頂上にやっとの思いで到着した。2013年8月以来で山頂を踏んだ。冬季の谷川岳はまたその感慨も格別である。

 すっかり晴れた!オキノ耳のアルペンチックなそそり立ち方が素晴らしい。登山者がアリのようだ。雪庇の発達も素晴らしい。思い切って天気予報を信じて上がってきてよかった。


凄いですね~。やっぱり雪の量が違うわ。 :o

 オキの耳まで雪庇に気をつけながら歩く。バックカントリーのボーダーがマチガ沢にダイブしていく。その墜落していくようにシュプールを描きながらの滑走は大したものだ。びっくりである。
 オキの耳から振り返ってトマの耳を望む。双耳峰はこれがいいのだ。

いい眺めですね~。こっちの山と違って1本の木も見えないところがさすがですねえ。

 大満足の山旅遠征となった。しかし車で片道6時間はきつかった。次はみんなで来たいという思いがふつふつと湧いてきた。

お疲れさまでした。しかしウチからだとプラス2時間はかかるか。(T_T)  

                            山日和
バーチャリ
記事: 547
登録日時: 2011年3月12日(土) 20:58

Re: 【三国山脈】谷川岳天神尾根へ

投稿記事 by バーチャリ »

通さん今晩は



 金曜日の午後6時に家を出た。愛車ハスラーの助手席はベッド仕様で冬用のシュラフが横たえてある。翌0時にねぐらを関越自動車道下牧PAとした。雪はずんずんと降り続いている。

椅子がフラットなると便利ですよね。

谷川岳ロープウェイのビルの駐車場に車をとめた。7時からの営業だが天神平スキー場の除雪とかで運転が遅れるというアナウンスが入った。
 
天神平スキー場からの方が登山者が多いですよね。

 このまま国道に出て一ノ倉沢見て帰ろうかとも思ったが、スキー客がほとんどの中登山客の姿もちらほら見え出して、彼らに背中を押されるようにロープウェイの往復チケットを買ってしまった。

しっかり見てきましたよ。


改札口に量りがあったのでザックの重さを量ってみた。今日は初見の山なので冬装備はスノーシュー、12本爪アイゼン、ストック、ピッケルの4つぞろえで参戦である。12kgあった。ちと重いのだ

最近 の、ピッケルだいぶ軽いですよ
今年アイゼンを買い替えしました。

 天神平駅に到着して、まずはスノーシューとストック装備で出発する。やがて沼田山岳会と書かれた赤旗を何本も括り付けたリーダーを先頭に10名ほどの後に続くことになる。

赤旗懐かしですねGPSじゃなくて赤旗なんですね


 熊穴沢避難小屋に到着した。それと解るのは鉄の柱が頭を出しているからだ。小屋はすべて雪ノ下。積雪は4メーター以上あるのだろう。
 ここで周りの登山者にならってアイゼンとピッケルに装備を変えた。スノーシューとストックをザックに括り付ける。


さすが豪雪地帯


トマの耳谷川岳頂上にやっとの思いで到着した。2013年8月以来で山頂を踏んだ。冬季の谷川岳はまたその感慨も格別である。

登頂 おめでとうございます  \(^o^)/ 


 すっかり晴れた!オキノ耳のアルペンチックなそそり立ち方が素晴らしい。登山者がアリのようだ。雪庇の発達も素晴らしい。思い切って天気予報を信じて上がってきてよかった。

あれ通さん晴れ男?

 オキの耳から振り返ってトマの耳を望む。双耳峰はこれがいいのだ。

雪のオキの耳 トマの耳かっこいいでしょうね

大満足の山旅遠征となった。しかし車で片道6時間はきつかった。次はみんなで来たいという思いがふつふつと湧いてきた。

一人の6時間きついですね。
お疲れ様でした。 


   バーチャリ
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通風山
管理人
記事: 942
登録日時: 2011年2月11日(金) 08:12
お住まい: 愛知県常滑市

Re: 【三国山脈】谷川岳天神尾根へ

投稿記事 by 通風山 »

山日和さん、こんにちは。

いえいえ、とんでもないですよ。でも思い立って行けちゃうところが素晴らしいです。 :lol:

そう言っていただくとホッとします。ありがとう。
遠征ってむつかしいのが天気予報ですね。スノー衆でも同じでしょうが、この時期の日本海側は青空の確率は20%ぐらいでしょうか。

福井でも夜半まで雪模様でしたが、夜が明けると晴れ渡りました。上越は回復が遅かったんでしょうねえ。よく心が折れませんでしたね。 :mrgreen:

折れそうになっていたら、登山者がロープウェイに乗り込んでいくではありませんか。そういう人たちに背中を押されましたよ。
改めて地図を見てみると、スノー衆の越前と僕の行った上州と越後の県境。おなじ「越」がつきますが長さにすると500kmぐらいありそうですね。
やはり回復は遅くなって当然なんでしょうね。6時間ぐらいの遅れかな。


 ロープウェイのゴンドラにはボーダー、スキーヤーに交じって登山者が1名、立派な三脚をザックに括り付けている。写真目当てかな。午後から穏やかに晴れるという天気予報を期待しているのだろう。

やっぱり人気の山なのね。でもどこから現われたんでしょう?下からじゃその時間にそこを歩けないでしょう。テン泊かな?

冬山の写真には必ずと言っていいぐらいに、出てくる山ですね。
それを見て行きたい!ってなるんでしょうか。東京からだと3時間以内じゃないかな。先行者はロープウェイが動き出すのを待って乗ったみたいです。
僕は駐車場でゴソゴソしていて30分ぐらいたってから、乗ったんですよ。午後の晴れの時間調節も考えました。

いい眺めですね~。こっちの山と違って1本の木も見えないところがさすがですねえ。

上州のからっ風で森林限界が低いそうです。それに加えて新潟県ですから豪雪地帯で低木は雪の下です。

お疲れさまでした。しかしウチからだとプラス2時間はかかるか。(T_T)  

後になって計算してみたら新幹線のパックで行った方が単独の場合早くて安いみたいです。名古屋~東京 往復 都内一泊付で15000円ぐらいのがありましたから。
今後の検討事案です。

                        つう
通風山
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通風山
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記事: 942
登録日時: 2011年2月11日(金) 08:12
お住まい: 愛知県常滑市

Re: 【三国山脈】谷川岳天神尾根へ

投稿記事 by 通風山 »

バーチャリさん、こんにちは。

椅子がフラットなると便利ですよね。

バーチャリさんちはワゴン車でしたね。最近はご主人は釣り、バーチャリさんは登山っていうパターンはご無沙汰なのかな?

 このまま国道に出て一ノ倉沢見て帰ろうかとも思ったが、スキー客がほとんどの中登山客の姿もちらほら見え出して、彼らに背中を押されるようにロープウェイの往復チケットを買ってしまった。

しっかり見てきましたよ。


あれまぁ。一ノ倉沢見たことないんです。「魔の山」といわれるゆえんの一ノ倉沢は見ておかないといけませんね。次に機会があったら見に行きます。
スノーシューのツアーで国道の終点まで行って、一ノ倉沢見物があるようですね。

最近 の、ピッケルだいぶ軽いですよ
今年アイゼンを買い替えしました。


僕のはピッケルもアイゼンも往年のカジタですから、頑丈ですがちと重いです。
ピッケルもブンブン振り回すと音がしそうです。 :lol:

赤旗懐かしですねGPSじゃなくて赤旗なんですね

雪庇がすごいので、寄らないようにでしょう。風も強いしトレースはすぐなくなります。ホワイトアウトの時など赤旗がいいんでしょうね。

トマの耳谷川岳頂上にやっとの思いで到着した。2013年8月以来で山頂を踏んだ。冬季の谷川岳はまたその感慨も格別である。

登頂 おめでとうございます  \(^o^)/ 


夏に来てるので、思い出しながらの尾根歩きでした。
今回行ってよかったので、お定まりの山にしてもいいんだけど時間と経費がねぇ。単独なら新幹線のパックでも経費は同じぐらいかもしれないね。
 
雪のオキの耳 トマの耳かっこいいでしょうね

絵になりますよ。ただし本当に天気予報とにらめっこしていかないと、ホワイトアウトが多いらしいです。
バーチャリさんもぜひ行ってらしてください。

       つう
通風山
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