今回のイタリア旅行は4日間で、ラベンナ、ボローニャ、フィレンツェ、シエナ、サン・ジミニャーノ、チンクエ・テッレ、ピサの７つの町を巡る旅。最終日には教会巡りも飽きてくる頃と思い、海岸で自然を楽しんでみることにした。斜塔で有名なピサから北へ５０kmほどのところにチンクエ・テッレ（５つの土地）という観光地がある。断崖が続く海岸線に名前の通り５つの集落がへばりつくように点在している。
フィレンツェから鈍行列車で1時間かけてピサへ、そこからフレッチャ・ビアンカという特急列車でチンクエ・テッレの入り口となるラ・スペッツア・チェントラーレを目指す。イタリアの電車にはいろいろと驚かされてきたが、ここでもまた驚いてしまった。
特急列車だというのにトンネルに入っても車内照明をつけないのだ。当然電車の中は真っ暗、そんな暗黒トンネルをいくつも抜けるとラ・スペッツア・チェントラーレに到着した。駅で乗り換えの為に時計を見てまた驚き、ナント駅の時計が狂っている～、というか止まっているのかも。日本の常識は世界の非常識ではあるが、イタリアはスペインより上を行っていると思う。
しかし観光客が歩くような迂回路が見当たらない。地元のおじさんに隣村まで行く道を尋ねると、この畑の中の細い道を進んで山を越えるのだという・・・ああっ、やってしまった。自分の計画ミスで下車する駅を間違えてしまったようだ。
今回は７つの町を巡る旅で、大きな町の下調べだけで手いっぱいになり、チンクレ・テッレについてはしっかり下調べていなかったのだ。
たわわに実るレモン畑を抜けて歩いていくと、次第に傾斜がきつくなってくる。トレッキングスタイルの人たちと幾度もすれ違う。
ブォンジョルノ（こんにちは）、プレーゴ（どうぞお先に）、グラッツエ（ありがとう）こんな言葉を何度もかけ合う。
ああ、みんなザック背負って山靴履いてるなあ～、イタリアでまさかトレッキングじみたことをするなんて全くの想定外だ。
胸突八丁を超える辺りからは地中海のパノラマが広がった。足元には目指すマナローラの集落、遠くにはディズニーシーのモデルとなったポルトフィーノの方まで見渡せる。１時間弱で尾根の上に到着、ここからは激下りでマナローラまで下りていく。いつもダブルストックで下っている自分にとってノーストックでの激下りは辛く、思わずカニ歩きになってしまう。
まあそんなことはさておき、1ヶ月以上山をさぼっていた体にこの山越えはきつかった。まずはジェラテリアに入って美味しいジェラートをゲット、日向に腰掛けて食べるリモンのジェラートが最高にうまい！
チンクエ・テッレの景色にはジェラートが似合うのだった。
今回のイタリア旅行は4日間で、ラベンナ、ボローニャ、フィレンツェ、シエナ、サン・ジミニャーノ、チンクエ・テッレ、ピサの７つの町を巡る旅。最終日には教会巡りも飽きてくる頃と思い、海岸で自然を楽しんでみることにした。斜塔で有名なピサから北へ５０kmほどのところにチンクエ・テッレ（５つの土地）という観光地がある。断崖が続く海岸線に名前の通り５つの集落がへばりつくように点在している。