【鈴鹿】釈迦ヶ岳へ庵座谷から這い上がれ

山行記、山の思い出、限定
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】 
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
返信する
skywalk
記事: 522
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

【鈴鹿】釈迦ヶ岳へ庵座谷から這い上がれ

投稿記事 by skywalk »

【 日 付 】2014年12月19日(金)
【 山 域 】 鈴鹿
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れから曇り
【 ルート 】朝明駐車場9:50>庵座谷>小峠>鳴滝コバ>白毫>松尾尾根の頭13:50>庵座谷>駐車場16:20

 12月17日から北海道に爆弾低気圧が発生。最低気圧は948hpまで下がって大型台風並み。折から南下していた北極寒気団を引き込んで日本列島は大荒れ。19日には寒波は収まったが、名古屋では23cmの積雪があり三重県北部でも平野部に積雪した。山には当然たっぷりの雪が積もっているはずだ。
 19日は天気も良さそうなので山に出かけたいが、雪が多すぎて林道には入れないだろう。そこで行先は生活道路としても使われている朝明渓谷にした。
 車で菰野町に入ると道路の雪はないが、田畑は雪で真っ白だ。朝明渓谷へは入れるだろうか。
 キャンプ場までの道路は一応除雪されていたが、薄く残る雪でスタッドレスタイヤが時々空転し横滑りの警告ランプが点滅を繰り返す。慎重に車を運転してキャンプ場に着くと駐車場には40cm位の雪が積もっていて駐車できない。奥の方まで回り込んだらトイレの前だけ除雪されていたので駐車することができた。
 平日で朝渋滞を避けて自宅を遅く出たせいか出発は9時50分になった。今日の計画は庵座谷から釈迦ヶ岳に登り猫岳、羽島峰経由で下山する予定だ。登山道に入りバンガロー村を過ぎたあたりでワカンを付けた。鈴鹿では登山道の入り口付近からワカンを付けた経験はない。こんな調子で山頂までたどり着けるのだろうか。
 庵座谷の最初の巻道がやたら長く感じる。無雪期には調子よく進めるところなのでこれほど手間がかかるとは思わなかった。
 小峠を過ぎると庵座滝が見えてきた。ガレ谷のところに出たので滝の巻道だと思って谷を登り始めたが、出口がない。間違えたことに気付くが苦労して急斜面を登ったことだし今日のコンディションでは山頂にたどり着ける保障もないのでガレ谷をそのまま登りつめてみることにした。谷に降り積もった新雪はフカフカで気持ちがいいのだが、ワカンも容赦なく沈んでしまう。体の前には雪の壁ができてしまい一歩一歩登るごとに体力を消耗していく。
 先の見えない急斜面も徐々に緩くなってきた。右の方には尾根も見えてきた。左側の小さな尾根を詰めて行ったら中尾根の鳴滝コバにひょっこり飛び出した。一時間近い雪との格闘ですっかり消耗してしまったが、ここまでくれば何とかなるだろう。尾根道は雪も少なく快適だ。
 左手に猫岳が迫ってきたが、今日は行けそうにない。
展望の良い岩場まできた。ここまでは順調だ。
釈迦山頂は綺麗に樹氷がついているのが見える。あそこまでは何としても行きたい。
DSCN3740.JPG
最後の詰めになる急斜面をじわじわ登る。ここは中尾根の難所で階段が刻まれているのだが、そんなものは当然雪の下だ。
松尾尾根につながる小尾根に出ると綺麗な樹氷が迎えてくれた。
DSCN3743.JPG
小尾根を少し登ると白毫で松尾尾根に合流した。
白毫のガレ場も雪と樹氷で険しさを増している。
大蔭ガレはもちろん大迫力を見せている。
松尾尾根の最後は、また急斜面と格闘。13時50分、松尾尾根の頭に達した。鈴鹿ではあまり味わうことのない達成感に疲れを忘れる。
山頂付近はアナ雪状態。ゆっくりしたいところだが、早速下山にかかる。予定していた猫岳周回は諦め庵座谷コースを下る。
 雪たっぷりの急斜面を下り眺めの良いザレ場にきた。当初条件の厳しい庵座谷を選んだのは、ここから大陰ガレを望むためだ。
 いつもにも増して険しい大陰ガレをカメラに収めミッション達成。
DSCN3755.JPG
庵座谷に降りると雪の吹き溜まりが1m近いところも多くワカンが容赦なく沈む。50cmも沈んだワカンを一歩一歩引っ張り上げるのは大変だ。下りだから何とか進んでいけるが、登りだったらギブアップしていたかもしれない。往路の途中から方針変更し中尾根に這い上がったのは正解だった。
三段滝の巻道のガレ場も完全に雪に埋まっていた。
三段滝の下を渡渉すればもう難所はない。
庵座滝の巻道は滝が間近に見えるところからガレ谷を登れば良かったのだ。でも間違えたお蔭で登頂できたのだから「禍転じて福となす。」を地で行くことができた。
16時20分、駐車場に戻った。予定の猫岳周回はできなかったが、達成感と充実感に満ちた一日だった。
落第忍者
記事: 1229
登録日時: 2011年2月20日(日) 15:31
お住まい: 三重県伊賀市
連絡する:

Re: 【鈴鹿】釈迦ヶ岳へ庵座谷から這い上がれ

投稿記事 by 落第忍者 »

skywalkさん、こんばんは。

あの大雪の直後に山行だなんて、ラッセルする気満々だったのですね?
私もアクセスが心配で土曜日は地元の山、そしてやっと日曜日に大君ヶ畑へ入ってみたら、除雪していないところは凄い雪が残っていました。
私の車は18年生ですから当然付いていませんが、今の車には横滑りの警告ランプなんてものもあるのですか。

朝明渓谷って初心者の頃に数回行ったことがありますけど、その後はさっぱりです。
中尾根の登山道整備が完成した時に行ったのが最後かもしれません。
あれだけ大きな駐車場があるということは人が多いということですからね。

そんな訳で、私の中で釈迦ヶ岳は遠くから眺める山になってしまいました。
部分的に覚えていることもありますが、もう通用しないでしょうね。
思い切って行けば魅力的な山であることは判っているのに、何故か偏った山に行ってしまい勝ちです。

深い新雪の単独ラッセルで予定通りに行かなかったとはいえ、やりたかったことをきっちり片付けてしまうところは流石ですね。
落第忍者
skywalk
記事: 522
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【鈴鹿】釈迦ヶ岳へ庵座谷から這い上がれ

投稿記事 by skywalk »

落第忍者さん、こんばんは。
落第忍者 さんが書きました:あの大雪の直後に山行だなんて、ラッセルする気満々だったのですね?
登頂できるかどうかは分かりませんでしたが、新雪と戯れるだけでも楽しいからダメ元で行ってみました。
私の車は18年生ですから当然付いていませんが、今の車には横滑りの警告ランプなんてものもあるのですか。
18年生?すごい!最近の車は軽自動車でもABSが付いていますから各車輪の回転をセンサーで検知して異常があればピコピコするようになっているようです。
朝明渓谷って初心者の頃に数回行ったことがありますけど、その後はさっぱりです。
ヤブコギ専門ですか。朝明の駐車場は広いですが、コースがたくさんあるせいかあまり人が集中することはありません。特に冬場はあまり人に出会うこともありません。
深い新雪の単独ラッセルで予定通りに行かなかったとはいえ、やりたかったことをきっちり片付けてしまうところは流石ですね。
適当に斜面を登り始めた時は今日はだめかなと思ってましたが、偶然にもひょっこり中尾根に出られたので何とか登頂に成功しました。
新雪には難儀しましたが、フカフカの感触は抜群でした。
返信する