【江若国境】赤坂山と三国山

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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【江若国境】赤坂山と三国山

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2014年11月8日(土)
【山 域】江若国境 赤坂山・三国山
【天 候】曇り
【コース】湯の花谷出合7:30---8:35 P727m---9:23県境稜線---9:55赤坂山10:05--- 10:58三国山西斜面12:27
     ---12:34三国山---13:39ウツロ谷出合---13:44駐車地

 琵琶湖北部の西側に位置する赤坂山と三国山は通常「湖西」の山に分類される。しかし今回歩いた道は県境上を
除けばすべて福井県である。滋賀県人からみれば「湖西」だが、福井県人にとっての琵琶湖は山の向うの見えない
湖。私は山の地域を表す時、登山口として選んだ場所を基準に表現するように心がけている。今回は中を取って「江
若国境」としよう。

[attachment=7]P1190267_1.JPG[/attachment]
 もう今年何度目か忘れてしまいそうな美浜町新庄の奥へ車を走らせる。折戸谷支流の湯の花谷左岸尾根は何度
も使っているお気に入りの尾根だ。この山域随一と思われるトチの老巨木を始め、ブナやトチの大木が多く見られる、
まず人に会うことはない静かな尾根である。登山道はないが、湯の花谷出合の駐車地から巡視路の標識に導かれ
て、落ち葉に埋もれたプラ階段を登り始めた。
 鉄塔を過ぎたところから極上の森が始まる。右手の浅い谷とその向うの小尾根にかけてトチやブナの巨木が点在
している。こういう場所に来ると持病が発症する。突発性巨木徘徊症候群である。
紅葉も盛りを過ぎたようで極彩色というわけにはいかないが、それなりに美しい。どうも今年は紅葉のピークが早い
ようだ。

[attachment=6]P1190275_1.JPG[/attachment]
 小尾根が合流するトチの巨木を過ぎても尾根芯を外して右斜面のシカ道に沿って歩き、再び尾根に復帰したところ
がだだっ広い727mピーク。ここもいいところだ。
左に分かれる尾根に乗り換えるが、こちらが県境に続く尾根である。天然杉が何本か立つ尾根を下った鞍部もなか
なかいい。ここから841mピークまでブナ林が続く。

[attachment=5]P1190318_1.JPG[/attachment][attachment=4]P1190319_1.JPG[/attachment]
 湯の花谷右俣を挟んだ尾根が魅力的に見えたので、一旦下りかけたすぐに面倒になってやめた。そのまま県境
稜線へ詰め上げる。先週と違って今日は無風だと思っていたら意外に風がある。
 眼下には琵琶湖が一望である。その奥に横たわる鈴鹿や伊吹の山々が水墨画のように浮かんでいた。
一面の草原が続くこの尾根は整備された登山道があり、マキノスキー場から登る赤坂山は人気の山だ。とは言え、
時間の早いこともあって山頂手前で2人パーティーに会っただけだった。

[attachment=0]P1190356_1_1.JPG[/attachment]
 ランチにはまだ早過ぎるので、赤坂山を下って明王禿に立つ。山頂を振り返ると数人の登山者が見えた。
山頂でランチということを考えれば、これからが混みあう時間帯なのかもしれない。
 ここから登山道は滋賀県側斜面を下って巻くように続いている。そのまま道を辿るのも芸が無いので、ここで登山
道を離れて県境ラインに忠実に三国山へ向かった。なぜ尾根上に登山道が通っていないかというと、ヤブだからで
ある。
 何のためのものかわからないロープがある裸地の斜面を下って、沢状の地形から尾根に乗り直す。さすがに潅木
が繁っているものの結構隙間もあり、テープが付けられているところを見ると歩かれているようだ。
ウツロ谷奥の右俣源流のひとつと思われる流れに出た。地形図上でもこのあたりは等高線が緩く複雑な地形を描
いている。沢をひとまたぎして対岸の尾根に乗ると予想外の疎林が現われて喜ぶ。

[attachment=3]P1190362_1.JPG[/attachment]
 三国山の南尾根の尾根芯は斜めに伸びた潅木が邪魔をするので左斜面をトラバースして進んだ。ここは以前ウツ
ロ谷奥の左俣を遡行した時に訪れている。この斜面にはなかなかのブナ林が広がっており、目の前はもう下山予定
の三国山西尾根が迫っている。

 狭く面白みのない山頂よりはここでランチタイムとする方がはるかに気分がいい。ブナ林の大きな岩の下でシート
を広げた。
寝不足のせいかビールのせいなのか、頭がクラクラしてきたのでちょいと昼寝を決め込む。
寒くもなく暑くもなくいい気候だ。

[attachment=2]P1190368_1.JPG[/attachment]
 スッキリしたところで別に用もない三国山頂へ向かう。左手50m前方に下山路の西尾根が見えているのだが、こ
こでパスしてしまうのも三国山に失礼だ。
5分ばかりで山頂。別にどうということもない。少し北尾根の方を散歩してから下山にかかる。
 
 三国山の西尾根は初めてだ。洞吹氏の筆が滑ったレポを読んでから一度騙されてみようと思っていたコースであ
る。もちろん登山道はない。
 最初はランチ場の斜面の延長らしくブナ林で始まったが、すぐにヤブっぽくなってしまった。そこにひどい付け方の
マーキングがあっちこっちにあるので気分が悪い。荷造り用の白いヒモをやたら長くヒラヒラさせたり、枝と枝を結ぶ
ように付けたりと美的感覚ゼロである。そのヒモもいつの間にか消えてしまった。
 特筆するような林もなく、登りの尾根とは違って何度も来たいと思わせるような尾根ではなかった。やや期待外れ
でウツロ谷の出合に下り立つ。まあ、三国山からの最短下山ルートであることは間違いないだろう。

[attachment=1]P1190387_1.JPG[/attachment]
 下山後急いでテレビの電波が入る美浜町役場へ急ぐ。今日はガンバ対サンフレッチェのナビスコカップ決勝戦。
本当は明日やぶこぎネットのオフ会なので、今日は家でゆっくりテレビ観戦するはずだった。ところが天気の悪化で
オフ会が延期になったため急遽今日登ることにしたのだ。キックオフには間に合うはずもなかったが、後半開始早々
から見ることができた。テレビをつけた時は1対2で負けていたが、終わってみれば逆転勝ちで7年振りの優勝。逆転
ゴールが決まった時には車内で躍り上がってしまった。最高の幕切れに気分良く三方温泉きららの湯へ向かった。

                              山日和
添付ファイル
P1190356_1_1.JPG
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兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 【江若国境】赤坂山と三国山

投稿記事 by 兔夢 »

山日和さん、こんばんは。

大御影山から赤坂山、三国山を見た時、なにやら怪しげなオーラが流れていると思ったら山日和さんでしたか。

小御影山から大御影山のブナ林も良かったですがそちらもよさげですね。

この時期だと山日和さんはまだ沢に行くのだと思ってましたが宗旨替え?

僕も何故だか沢を離れることが多くなりました。

アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【江若国境】赤坂山と三国山

投稿記事 by 山日和 »

兔夢さん、どうもです。

大御影山から赤坂山、三国山を見た時、なにやら怪しげなオーラが流れていると思ったら山日和さんでしたか。

隠れるようにひっそりと歩いてたんですが :mrgreen:

小御影山から大御影山のブナ林も良かったですがそちらもよさげですね。

ノロ尾の高のブナ林は素晴らしいですよ。その手前斜面のブナの巨木はお気に入り。
兔夢さんは手前で曲がっちゃったんですねえ。残念!!
こちらのブナ林は大御影ほどの規模も木の太さもありません。

[attachment=0]P1190312_1.JPG[/attachment]
この時期だと山日和さんはまだ沢に行くのだと思ってましたが宗旨替え?

私は兔夢さんじゃないですよ。沢はほとんど9月で終わりです。(^^ゞ

僕も何故だか沢を離れることが多くなりました。

最近はクライミングにハマってますねえ。 :lol:

                 山日和
添付ファイル
P1190312_1.JPG
SHIGEKI
記事: 1031
登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 【江若国境】赤坂山と三国山

投稿記事 by SHIGEKI »

山日和さん こんばんは。

オフ会お疲れ様でした。イヤほとんど疲れてないと思いますが・・・


折戸谷支流の湯の花谷左岸尾根は何度も使っているお気に入りの尾根だ。
この山域随一と思われるトチの老巨木を始め、ブナやトチの大木が多く見られる、
まず人に会うことはない静かな尾根である。

次の若狭はこの尾根と決めてから、野暮用多くて行けなくなってしまいました。

ここまで言われると、初冬にかけてでも何とか歩いてみたいですねぇ~


登山道はないが、湯の花谷出合の駐車地から巡視路の標識に導かれて、落ち葉に埋もれたプラ階段を登り始めた。
 鉄塔を過ぎたところから極上の森が始まる。右手の浅い谷とその向うの小尾根にかけてトチやブナの巨木が点在
している。こういう場所に来ると持病が発症する。突発性巨木徘徊症候群である。

あの、客観的には、慢性だと思いますが・・・・


紅葉も盛りを過ぎたようで極彩色というわけにはいかないが、それなりに美しい。どうも今年は紅葉のピークが早い
ようだ。

この尾根と割谷の右岸?尾根 そのうち、じっくり楽しみたいモノです。


それにしても登山道とはいえ、コクイ谷のルートであんなに人と出会ったのは初めてでした。

紅葉が早ければ、降雪も早い?鍛えておかねば!!ですね。

      では また 小春日和の山毛欅林で

       SHIGEKI

添付ファイル
咲き残りのまつかぜそう
咲き残りのまつかぜそう
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【江若国境】赤坂山と三国山

投稿記事 by 山日和 »

SHIGEKIさん 、どうもです。お疲れさまでした。

次の若狭はこの尾根と決めてから、野暮用多くて行けなくなってしまいました。

ここまで言われると、初冬にかけてでも何とか歩いてみたいですねぇ~


この山域の支尾根の中でも最良の1本と言えるでしょう。 :lol:

>こういう場所に来ると持病が発症する。突発性巨木徘徊症候群である。

あの、客観的には、慢性だと思いますが・・・・


あっ、そういう噂もありますね。 :mrgreen:

[attachment=0]P1190277_1.JPG[/attachment]
この尾根と割谷の右岸?尾根 そのうち、じっくり楽しみたいモノです。

この尾根は割谷の右岸尾根でもありますよ。割谷左岸尾根はCa780mの石庭嶽?までは知ってますがいい尾根です。
そこから下部は未踏です。(洞吹さんは知ってますが^^;)

それにしても登山道とはいえ、コクイ谷のルートであんなに人と出会ったのは初めてでした。

紅葉が早ければ、降雪も早い?鍛えておかねば!!ですね。


私は前に歩いた時も結構会いましたよ。
ではまた新雪のスノー衆で!! :D

                                山日和
添付ファイル
P1190277_1.JPG
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