【 日 付 】2014年9月27日
【 山 域 】御嶽
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れのち降灰
【 ルート 】開田道登山口9:50>7合目12:15>開田登山口15:00
腰を痛めてから4週間、足の痺れは相変わらずだが、先週リハビリ登山を試みたところではスローペースながら何とか歩けるし登山の前後で症状に変わりも見られなかった。
毎年9月の最終週と10月の初週は紅葉記念日で登山カレンダーから外すことはできない。という訳で今年もボロボロの体を引きずって紅葉見物だ。
9月27日(土)目指すは御嶽山。そう、あの日、あの時、あの場所へ向かったのです。幸いだったのは何時も使っている黒沢登山道ではなく山頂から離れた開田道を選んだことです。
開田登山口には2台の車が止まっているだけでした。紅葉シーズンにしてはさみしい限りですが、4合目から御嶽に登ろうという物好きは今や絶滅危惧種です。朝5時に鈴鹿を出たのですが、出発は9時50分になっていました。
利用者の数からすれば廃道同然のこのコースも立派な標識がありコースも綺麗で歩きやすいのですが、人に出合うことも少ないので念のため登山届をポストに入れておきました。
コースは苔むした森の中を登って行き50分程で尾根筋に出た。後は尾根を真っ直ぐに登っていくだけだ。
正午前6合目を過ぎたあたりから空が真っ黒になってゴロゴロ、バリバリと雷の音が響いてきた。天気予報は晴れだが、山の天気は分からない。一雨降られるのは仕方ないかと諦めて登り続ける。
お昼過ぎには7合目の避難小屋跡に到着した。開けた小屋跡地は紅葉が多くて綺麗だ。ここでランチタイムとしコンビニ弁当を広げたところでパラパラと雨が当たってきた。急いで雨具を着こんで弁当を食べ始めたら口の中がジャリジャリと砂っぽい。何だ!この弁当は。ふと周りを見るとザックに黒い灰のようなものが被っているし雨具にも同じようなものが付いている。風はないから砂が舞い上がったとは思えないし不思議に思っていると黒い灰はだんだん濃くなってきた。
無い頭を絞って出た結論は噴火による降灰としか考えられなかった。火口から遠く離れた7合目でこれだけの灰が降ってくるからには相当規模の噴火が起こっていると考えるべきだろう。残念だが、今日の紅葉見物は諦めるしかなさそうだ。
灰がかからないようにして弁当を平らげたら下山にかかる。大変な事態が起こっている割にはのんびりしているようにも思うが、実際のところ何が起こっているかは分からないし情報が無い以上何をしていいのか分からないのだ。
自分が腰を掛けていた丸太も何もかも灰色に変色していった。
葉っぱの上にも灰は積もっていくからそもそも紅葉見物どころではない。
下山は足を滑らさないようにゆっくり下った。尻もちなどついて腰に衝撃を与えると腰痛が固定化する恐れがあると医者に脅かされているので、ここは慎重にいかざるを得ない。
登山口が近づいたところで携帯が鳴った。出てみると地元の木曽村役場からで登山届の安否確認をしているらしい。素早い対応に感謝し無事を伝えた。やはり大変なことになっているようだ。国道まで戻ると消防の車がサイレンを響かせながら走り回っているのに出会った。日程が一日ずれていたら自分も惨事に巻き込まれるところだった。これでも運が良かったというべきなのだろう。
御嶽、怒る!
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Re: 御嶽、怒る!
skywalkさん、こんにちは。
あの日御嶽へ行かれてたんですねえ。 ご無事でなによりでした。
もっと早く出発していたらとか、いつものように黒沢口から登っていたらとか、いくつかの「もし」が生死を分けていたかもしれません。
何が起こるか予想もできませんね。私もたまたま孫の運動会で山へ行けなかったんですが、紅葉の御嶽は候補に入っていましたから
ひょっとしたらひょっとしたかもしれません。
お互い気を付けましょう。(って、こんなの気を付けられるのかな?) 火山には近づかないというしかないですね。
山日和
あの日御嶽へ行かれてたんですねえ。 ご無事でなによりでした。
もっと早く出発していたらとか、いつものように黒沢口から登っていたらとか、いくつかの「もし」が生死を分けていたかもしれません。
何が起こるか予想もできませんね。私もたまたま孫の運動会で山へ行けなかったんですが、紅葉の御嶽は候補に入っていましたから
ひょっとしたらひょっとしたかもしれません。
お互い気を付けましょう。(って、こんなの気を付けられるのかな?) 火山には近づかないというしかないですね。
山日和
Re: 御嶽、怒る!
山日和さん、こんばんは。
「もし」と言い出したらきりがありませんが、よりによって9月末の土曜日の正午前に惨事が起こったのですから「もし」で済まなかった可能性は大いにあります。そう考えるとやっぱり運が良かったんですね。山日和 さんが書きました:もっと早く出発していたらとか、いつものように黒沢口から登っていたらとか、いくつかの「もし」が生死を分けていたかもしれません。
山日和さんの場合は人の多い登山道や山頂付近には縁が無さそうですから被害から遠ざかることができたかもしれません。でも万が一被害にあわれた時は行方不明のままで見つからない可能性も。登山届には地図入りの行程表を付けておいた方がよさそうです。紅葉の御嶽は候補に入っていましたからひょっとしたらひょっとしたかもしれません。
結局はそれくらいしか身を守る方法はなさそうです。お互い気を付けましょう。(って、こんなの気を付けられるのかな?) 火山には近づかないというしかないですね。
Re: 御嶽、怒る!
skywalkさん こんばんは。
あの日に御嶽のぼってたんですね!!。
日程が一日ずれていたら自分も惨事に巻き込まれるところだった。これでも運が良かったというべきなのだろう。
て、ことはテン泊予定だったんですか??
私は何も知らずに、静かな静かな 権現づるね をえんえんと登っていました。
翌日、快晴の中、噴煙あげる御嶽見ました。
紅葉も、天気も最高でした。同じように山を歩いていて他人事とは思えません。
それにしても、ご無事で何よりですね。
被災された方々には、お悔やみ、お見舞い心からお祈りいたします。
SHIGEKI
あの日に御嶽のぼってたんですね!!。
日程が一日ずれていたら自分も惨事に巻き込まれるところだった。これでも運が良かったというべきなのだろう。
て、ことはテン泊予定だったんですか??
私は何も知らずに、静かな静かな 権現づるね をえんえんと登っていました。
翌日、快晴の中、噴煙あげる御嶽見ました。
紅葉も、天気も最高でした。同じように山を歩いていて他人事とは思えません。
それにしても、ご無事で何よりですね。
被災された方々には、お悔やみ、お見舞い心からお祈りいたします。
SHIGEKI
Re: 御嶽、怒る!
shigekiさん、こんばんは。
9月の最終週は紅葉シーズン始まりを告げるボージョレヌーボー解禁日みたいな日ですから多くの登山者が同じ目的で山を目指したと思います。御嶽を行先に選んだ人は不幸としか言いようがありません。しかもお昼前の噴火という最悪のタイミング。運命のいたずらで済ますにはあまりに過酷な結果です。SHIGEKI さんが書きました:あの日に御嶽のぼってたんですね!!。
御嶽に登る時は大概三の池非難小屋を利用させてもらってます。(非難小屋は宿泊目的の利用はご遠慮くださいとなっていますが。)て、ことはテン泊予定だったんですか??
木曽駒はどこから登っても稜線出るまでは静かな山行を楽しめますね。私は何も知らずに、静かな静かな 権現づるね をえんえんと登っていました。
家に帰ってからニュースを見て被害の大きさに改めて驚いています。不幸にして命を落とされた方にはご冥福をお祈りします。被災された方々には、お悔やみ、お見舞い心からお祈りいたします。
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- 記事: 719
- 登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
- お住まい: 京都市中京区
- 連絡する:
Re: 御嶽、怒る!
skywalkさん おばんです。
9/27、御嶽山に登っていたんですね。
しかし、開田口ルートというのが幸いしましたね。開田高原からの御嶽山は美しく、霊峰にふさわしい姿です。
木曾側の3つの登山道のうち、開田口ルートだけが信仰登山道ではないことから、純粋に御嶽登山を楽しむ
道ですね。距離が長く、時間もかかるので、登山者は敬遠しがちです。
もし、自分があの日登っていたらと思うのです。実は、2013/9/17に王滝ルートで登っています。このときの
コースタイムは、7:20田の原登山口-8:10七合目(金剛童子)-9:10王滝頂上-9:35▲剣ヶ峰10:10-10:30
継母岳分岐-11:10二ノ池新館-11:20サイノ河原-11:45摩利支天乗越-12:05▲摩利支天山12:40-13:05
摩利支天乗越-13:20五ノ池小屋-14:05▲継子岳-14:40四ノ池-15:05三ノ池-16:10二ノ池本館-16:50
王滝山頂-18:00田の原登山口でした。11:52には、摩利支天の手前あたりにいたことになります。従って、最悪
の惨禍は免れたのではないかと思いますが、実際にはどうなったかわかりませんね。
9/27、御嶽山に登っていたんですね。
しかし、開田口ルートというのが幸いしましたね。開田高原からの御嶽山は美しく、霊峰にふさわしい姿です。
木曾側の3つの登山道のうち、開田口ルートだけが信仰登山道ではないことから、純粋に御嶽登山を楽しむ
道ですね。距離が長く、時間もかかるので、登山者は敬遠しがちです。
もし、自分があの日登っていたらと思うのです。実は、2013/9/17に王滝ルートで登っています。このときの
コースタイムは、7:20田の原登山口-8:10七合目(金剛童子)-9:10王滝頂上-9:35▲剣ヶ峰10:10-10:30
継母岳分岐-11:10二ノ池新館-11:20サイノ河原-11:45摩利支天乗越-12:05▲摩利支天山12:40-13:05
摩利支天乗越-13:20五ノ池小屋-14:05▲継子岳-14:40四ノ池-15:05三ノ池-16:10二ノ池本館-16:50
王滝山頂-18:00田の原登山口でした。11:52には、摩利支天の手前あたりにいたことになります。従って、最悪
の惨禍は免れたのではないかと思いますが、実際にはどうなったかわかりませんね。
written by kitayama-walk
Re: 御嶽、怒る!
kitayama-walkさん、こんばんは。
開田口ルートはあまり利用しないんですが、腰を痛めて調子が悪いのと8合目付近の紅葉が綺麗なので選びました。その日三の池の非難小屋に泊まって翌日剣ヶ峰へ行く予定でした。kitayama-walk さんが書きました:9/27、御嶽山に登っていたんですね。 しかし、開田口ルートというのが幸いしましたね。
日帰りで継母岳まで全部回られたんですね。さすがヤブコギさん。私は8時間以上歩くと胸のカラータイマーがピコピコと点滅を始めてしまいます。もし、自分があの日登っていたらと思うのです。実は、2013/9/17に王滝ルートで登っています。このときのコースタイムは、
私も一日ずれていたらどうなっていたかと思うのですが、帰ってからニュースを見るにつけジワッと恐怖に包まれています。従って、最悪の惨禍は免れたのではないかと思いますが、実際にはどうなったかわかりませんね。
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- 記事: 719
- 登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
- お住まい: 京都市中京区
- 連絡する:
Re: 御嶽、怒る!
skywalkさん、こんにちは。
> 開田口ルートはあまり利用しないんですが、腰を痛めて調子が悪いのと8合目付近の紅葉が綺麗なので選びました。
> その日、三ノ池の避難小屋に泊まって翌日剣ヶ峰へ行く予定でした。
御嶽山の主要ルートは5つあるでしょう。そのうち、王滝ルート、黒沢ルート、小坂ルートは登っていますが、開田口ルートと日和田ルート
が未踏です。いずれ、この2つも登ろうと思っていましたが、当分無理となりました。ほかのルートと比べると距離が長いので、登山者は少
ないでしょう。
> 日帰りで継子岳まで全部回られたんですね。私は8時間以上歩くと胸のカラータイマーがピコピコと点滅を始めてしまいます。
王滝ルートと黒沢ルートを使って、継子岳周回をやったことがあります。歩行時間が9時間半ほどになりますので、結構疲れます。
しかし、昨年9月のときは終日好天だったので、気分がよく、疲れはさほど気になりませんでした。
> 私も一日ずれていたらどうなっていたかと思うのですが、帰ってからニュースを見るにつけジワッと恐怖に包まれています。
そうでしょうね。「もしも」と思うとね。まさに偶然でしかありません。たまたま惨禍に遭ってしまった人、免れた人。自然が牙をむいて襲い
かかってくると、人間なんてひとたまりもありません。
> 開田口ルートはあまり利用しないんですが、腰を痛めて調子が悪いのと8合目付近の紅葉が綺麗なので選びました。
> その日、三ノ池の避難小屋に泊まって翌日剣ヶ峰へ行く予定でした。
御嶽山の主要ルートは5つあるでしょう。そのうち、王滝ルート、黒沢ルート、小坂ルートは登っていますが、開田口ルートと日和田ルート
が未踏です。いずれ、この2つも登ろうと思っていましたが、当分無理となりました。ほかのルートと比べると距離が長いので、登山者は少
ないでしょう。
> 日帰りで継子岳まで全部回られたんですね。私は8時間以上歩くと胸のカラータイマーがピコピコと点滅を始めてしまいます。
王滝ルートと黒沢ルートを使って、継子岳周回をやったことがあります。歩行時間が9時間半ほどになりますので、結構疲れます。
しかし、昨年9月のときは終日好天だったので、気分がよく、疲れはさほど気になりませんでした。
> 私も一日ずれていたらどうなっていたかと思うのですが、帰ってからニュースを見るにつけジワッと恐怖に包まれています。
そうでしょうね。「もしも」と思うとね。まさに偶然でしかありません。たまたま惨禍に遭ってしまった人、免れた人。自然が牙をむいて襲い
かかってくると、人間なんてひとたまりもありません。
written by kitayama-walk