【奥越】添又谷から冠山峠、桧尾峠へ

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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【奥越】添又谷から冠山峠、桧尾峠へ

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2014年9月6日(土)
【山 域】奥越 冠山峠周辺
【天 候】晴れ
【コース】楢俣川林道駐車地7:22---8:20二俣---11:36冠山峠---12:00布滝の頭12:55---13:34桧尾峠---14:57駐車地

 最初の内は路面も良かった楢俣川沿いの林道は、最後の人家を過ぎると轍の間の草が目立ち始め、道幅もいっぱい
いっぱいになった。3つ目の橋を渡ったところでギブアップ。なんとかスペースを見つけて車を転回させた。
以前来た時はあまり気にもしなかったのだが、過ぎた歳月は道の荒廃と自分の心の委縮を進めたのかもしれない。
前2回は洞吹氏と一緒で、ひとりでなかったのも大きいだろう。

 白倉谷を渡る橋は橋なのか何なのか分からない状態だ。添又谷に沿って林道はまだ続いているのだが、もはや林道
とは呼べない。背丈ほどもあるような雑草をかき分けるよりは谷へ下りる方が得策だ。
しかしいきなり15m滝が登場、と思ったら大きな最終堰堤が立ちはだかった。左岸が植林されていたので杣道があるだ
ろうと上がってみると、案の定杣道を伝って堰堤上の河原に降り立つことができた。

 この添又谷は楢俣川の3本の谷の中でも最も紹介されていない谷だろう。
一番有名なのは一番西側に位置するシモットノ谷。(地形図では白倉谷となっているが間違いだ。) 次に中俣と呼べる
白倉谷が沢登りの対象となっている。この2本はいずれも遡行済みだ。
さして面白そうにも思えない添又谷を遡行対象に選んだのは、何もこの谷を特別登りたいと思ったわけではなく、別の
目的があったからなのだ。

[attachment=8]P1170067_1_1.JPG[/attachment]
 谷はまさに絵に描いたような平流が続く。いくつかの小滝やナメの他にはほとんど変化がないままに、桧尾峠を源流
とする右俣と、冠山峠へ向かう左俣を分ける二俣に着いた。
谷筋の変化には乏しいものの、サワグルミの大木が目立つ林相はなかなかの雰囲気である。

[attachment=7]P1170080_1.JPG[/attachment][attachment=6]P1170087_1.JPG[/attachment]
 二俣を過ぎるとやや沢登りらしくなってきた。3m~5m程度の小滝が次々現われて楽しい。
この谷にはかなり年季の入った流倒木が多く、すでに滝の一部と化しているところがいくつも見られた。中には流倒木
だけでできた木製の滝もあったりして驚かされる。

[attachment=5]P1170095_1.JPG[/attachment]
その倒木にはいかにも美味しそうな山の幸が見られたが、持って帰っても家人は気持ち悪がって食べてくれないので
目の保養だけに留める。
 流倒木がもたれかかって、空洞になった木の中を水が流れる流しそうめんのような滝もあった。トユの中をそうめんに
なった気分で直登。次に現われた3連の15mほどの滝は十分登れそうだったが、一段目の落ち口へ上がるところでど
うも自信が持てないので巻いてしまった。この谷最大にして一番の見どころだっただけに残念だが、単独ゆえ無理は
できない。その後も50mほど続く連続したナメ滝や7m斜瀑、5m滝3本ほどをすべて直登。
布滝の頭への支流(こっちが本流かも)を見送ればいよいよ源流帯に入る。

[attachment=4]P1170100_1.JPG[/attachment][attachment=3]P1170119_1.JPG[/attachment][attachment=2]P1170126_1.JPG[/attachment]

 倒木が谷を埋めるようになり、ほとんど水が切れると谷はV字の溝に雑草が覆い被さる、ひと目見ただけで遡行意欲
を奪い取る姿に変わった。しつこいヤブではないので両腕で掻き分ければいいのだが、半袖なので何かにかぶれたの
かジンマシンみたいに赤い斑点がそこらじゅうに出て痒いこと。下山までボリボリと掻きながら歩くありさまだった。
 目的の冠山峠へは適当なところで左へ上がらないといけないが、その気も起らない急斜面。
ブナの根方はヤブがましなので、ブナの木を繋ぐようにしてヤブを掻き分けると唐突に登山道飛び出した。
左へ3分足らず進めば冠山峠。年配のサイクリストとマイカーのドライバーが談笑している。正面に聳える冠山はまさに
奥美濃のマッターホルン。ここから見る姿は奥美濃のどの山とも比べられない見事な姿を見せてくれる。
10数台の車があったが、皆さん登山中のようで、人の姿は先の2人だけだ。
15年振りの冠山峠。もっとも15年前は積雪期で人っ子一人いなかったが。

[attachment=1]P1170155_1.JPG[/attachment]
 桧尾峠へ向かう。適当なランチ場を探すがなかなかいいところがない。出だしのブナ林を過ぎると伐採後の植林地に
変わってしまった。小広い場所もなく、やたら日当たりのいい尾根筋だ。
こんなことなら最初のブナ林にしとけばよかった。
 1046mの布滝の頭を越えた雰囲気も何もない日陰でやむなくランチタイムとする。谷の源頭部からビールを冷やため
にポリ袋に水を入れてぶら下げてきたが、歩く時間が長過ぎて水も温まってしまった。なんのために片手にポリ袋を持
ってヤブを漕いできたのか。
 誰も来ないだろうと思っていたら、冠山峠方面から単独者がやってきた。冠山の往復を片付けて、これから金草岳の
往復に向かうのだろう。暑いのにご苦労なことである。

[attachment=0]P1170169_1.JPG[/attachment]
 桧尾峠の手前に水場の看板が落ちていた。半信半疑で踏み跡を辿ると、稜線からわずか5mほど下りたところに谷水
が流れている。これは添又谷の右俣の源頭だ。ここでランチにすれば冷たいビールも飲めたのにと悔やんでも遅い。
しかしこの水場は貴重だ。こんな稜線の真下で水を得られる場所は越美国境稜線では珍しい。

 桧尾峠に着くとさっきの登山者が休んでいた。金草岳がずいぶん遠くに見えるのは、谷の源頭の登りでヘロヘロにな
ってしまったせいか。余裕があれば金草往復も考えていたのだが、そんな気も消え失せてしまった。
そのまま北へ右折して、白倉谷出合への登山道を辿る。この道は最初こそ潅木帯の暑苦しい道だがすぐにブナ林に突
入する。添又谷と白倉谷を分けるこの尾根には、福井県でも有数のブナ林が残されている。
登山道は地元山岳会の尽力のおかげでよく整備されており、何の苦労もなく白倉谷の河原へ降り立った。

 ほんのわずかだが、当初の目的は達することができた。しかしまだ先は長い。
露天風呂ができて初めての渓流温泉冠荘で汗を流して外に出ると、待っていたように雨が降り始めた。

                              山日和
添付ファイル
P1170169_1.JPG
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P1170100_1.JPG
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biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【奥越】添又谷から冠山峠、桧尾峠へ

投稿記事 by biwaco »

こんにちは~

添又谷、楢俣川…見たことある地名を見ると、レポにハマってしまいます。
 最初の内は路面も良かった楢俣川沿いの林道は、最後の人家を過ぎると轍の間の草が目立ち始め、道幅もいっぱいいっぱいになった。3つ目の橋を渡ったところでギブアップ。なんとかスペースを見つけて車を転回させた。
以前来た時はあまり気にもしなかったのだが、過ぎた歳月は道の荒廃と自分の心の委縮を進めたのかもしれない。
前2回は洞吹氏と一緒で、ひとりでなかったのも大きいだろう。
行き止まり林道は人家がなくなると荒れ放題ですね。
残りの歳月を考えると、一層委縮が進みます…。(>_<)
 白倉谷を渡る橋は橋なのか何なのか分からない状態だ。添又谷に沿って林道はまだ続いているのだが、もはや林道とは呼べない。背丈ほどもあるような雑草をかき分けるよりは谷へ下りる方が得策だ。
しかしいきなり15m滝が登場、と思ったら大きな最終堰堤が立ちはだかった。左岸が植林されていたので杣道があるだろうと上がってみると、案の定杣道を伝って堰堤上の河原に降り立つことができた。
地形図にあるプールまでは林道が続いてるのかと思ったのに、橋を渡った後はヤブの中…(-"-)
biwa爺は、この大堰堤まで右岸の林道跡を行き、堰堤の上で左岸に渡り尾根道に這い上がりました。
 この谷にはかなり年季の入った流倒木が多く、すでに滝の一部と化しているところがいくつも見られた。中には流倒木だけでできた木製の滝もあったりして驚かされる。
その倒木にはいかにも美味しそうな山の幸が見られたが、持って帰っても家人は気持ち悪がって食べてくれないので目の保養だけに留める。
これって、ナメコ? こんな早い時期から生えてるんですねえ~(@_@;)
我が家もだれも食べてくれないので、持ち帰り品は冷凍しておいて一人で戴いております。(^_-)
その後も50mほど続く連続したナメ滝や7m斜瀑、5m滝3本ほどをすべて直登。
布滝の頭への支流(こっちが本流かも)を見送ればいよいよ源流帯に入る。
 倒木が谷を埋めるようになり、ほとんど水が切れると谷はV字の溝に雑草が覆い被さる、ひと目見ただけで遡行意欲を奪い取る姿に変わった。しつこいヤブではないので両腕で掻き分ければいいのだが、半袖なので何かにかぶれたのかジンマシンみたいに赤い斑点がそこらじゅうに出て痒いこと。下山までボリボリと掻きながら歩くありさまだった。
ヤブかぶれさえガマンすればbiwa爺でも行けそう! ああ、身と心の萎縮が邪魔するかも…(>_<)
 左へ3分足らず進めば冠山峠。年配のサイクリストとマイカーのドライバーが談笑している。正面に聳える冠山はまさに奥美濃のマッターホルン。ここから見る姿は奥美濃のどの山とも比べられない見事な姿を見せてくれる。
10数台の車があったが、皆さん登山中のようで、人の姿は先の2人だけだ。
紅葉期には道路わきまで満車ですね(^_-)
 1046mの布滝の頭を越えた雰囲気も何もない日陰でやむなくランチタイムとする。谷の源頭部からビールを冷やためにポリ袋に水を入れてぶら下げてきたが、歩く時間が長過ぎて水も温まってしまった。なんのために片手にポリ袋を持ってヤブを漕いできたのか。
水袋提げて歩くくらいなら保冷バッグ持参すればいいのに…(@_@;)
 桧尾峠の手前に水場の看板が落ちていた。半信半疑で踏み跡を辿ると、稜線からわずか5mほど下りたところに谷水が流れている。これは添又谷の右俣の源頭だ。ここでランチにすれば冷たいビールも飲めたのにと悔やんでも遅い。
しかしこの水場は貴重だ。こんな稜線の真下で水を得られる場所は越美国境稜線では珍しい。
そんな水場がありましたか! 気づきませんでした。いや、もう忘れただけかも(?_?)
桧尾峠への急登手前ですか。
そのまま北へ右折して、白倉谷出合への登山道を辿る。この道は最初こそ潅木帯の暑苦しい道だがすぐにブナ林に突入する。添又谷と白倉谷を分けるこの尾根には、福井県でも有数のブナ林が残されている。
登山道は地元山岳会の尽力のおかげでよく整備されており、何の苦労もなく白倉谷の河原へ降り立った。
そうそう、この登山路ならだれでも金草まで行けますね。
これからブナなどの紅葉が最高になります!(^^)!
桧尾尾根のブナ黄葉
桧尾尾根のブナ黄葉
PB100065.jpg (83 KiB) 閲覧された回数 2711 回
露天風呂ができて初めての渓流温泉冠荘で汗を流して外に出ると、待っていたように雨が降り始めた。
冠荘の露天風呂、まだ未浴です。この秋にでも必ず~(^^♪

                       ~biwaco
兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 【奥越】添又谷から冠山峠、桧尾峠へ

投稿記事 by 兔夢 »

山日和さん、こんばんは。

【コース】楢俣川林道駐車地7:22---8:20二俣---11:36冠山峠---12:00布滝の頭12:55---13:34桧尾峠---14:57駐車地

また渋いルートですね。確か今、福井側から冠山峠までは通行止めですよね。そのためにこのルートをとったのかな?

さして面白そうにも思えない添又谷を遡行対象に選んだのは、何もこの谷を特別登りたいと思ったわけではなく、別の
目的があったからなのだ。


そういうわけでもなさそうですね。
シモットノ谷は遡行した事がありますが白倉谷がまだです。遡行対象になりうるんですね。
白倉谷〜添又谷をやってみようかな。

15年振りの冠山峠。もっとも15年前は積雪期で人っ子一人いなかったが。

15年振りなんですか!随分雰囲気かわってるでしょうね。あ!雪があったらわからないか!
峠の碑が自治体名がかわる度に建てられて今は確か三つありますよね。やれやれ

冠山の往復を片付けて、これから金草岳の
往復に向かうのだろう。暑いのにご苦労なことである。


以前、逆はやった事があります。何となく勢いで…

稜線からわずか5mほど下りたところに谷水
が流れている。


そばつると行った時に降りてみた事があるような…ここから添又谷へ下降できるんですね。

添又谷と白倉谷を分けるこの尾根には、福井県でも有数のブナ林が残されている。
登山道は地元山岳会の尽力のおかげでよく整備されており、何の苦労もなく白倉谷の河原へ降り立った。


僕が歩いた時は廃道に近いような感じになっていたんですがその後整備されたんですね。
お疲れさまでした。

                   兔夢
越前
記事: 217
登録日時: 2012年5月16日(水) 15:43

Re: 【奥越】添又谷から冠山峠、桧尾峠へ

投稿記事 by 越前 »

山日和さん、今晩は。

あらら・・懐かしい!!
川を登山靴で歩いてみたくて適当に行き当たりばったりで選んだこの谷へ、七年前に「沢歩き」として遡行?したコトがあるんです。


添又谷に沿って林道はまだ続いているのだが、もはや林道とは呼べない。背丈ほどもあるような雑草をかき分けるよりは谷へ下りる方が得策だ。
しかしいきなり15m滝が登場、と思ったら大きな最終堰堤が立ちはだかった。

これが沢歩きと言うモノなのかと思いながらじゃっぽん・じゃっぽん五百mも歩いたら、高巻きという言葉さえ知らない当時のワタシにはこの堰堤がイキナリの終了点になってしまいました。
滑って・転んで、ずいぶん歩きにくく感じて、さほど面白くもないかなあ・・という初沢歩きの印象でした。
でも、なんか看板を見つけて、今度はこのルートを探検してみようとわくわくしたモノです。
翌年に実行しました。
翌年に実行しました。
さして面白そうにも思えない添又谷を遡行対象に選んだのは、何もこの谷を特別登りたいと思ったわけではなく、別の目的があったからなのだ。
山日和さんの「落穂拾い」は、まだまだ続行中というワケですね。


谷はまさに絵に描いたような平流が続く。いくつかの小滝やナメの他にはほとんど変化がないままに、桧尾峠を源流
とする右俣と、冠山峠へ向かう左俣を分ける二俣に着いた。
谷筋の変化には乏しいものの、サワグルミの大木が目立つ林相はなかなかの雰囲気である。

堰堤が無かったら多分そのまま突っ込んでいったでしょうね~。アブな・・・。


倒木にはいかにも美味しそうな山の幸が見られたが、持って帰っても家人は気持ち悪がって食べてくれないので目の保養だけに留める。
雨の多い今年、もう登場してましたか。
しかし勿体ないハナシですね。
我が家でも同じ状態ですので、私が独り占めです。 :lol:


次に現われた3連の15mほどの滝は十分登れそうだったが、一段目の落ち口へ上がるところでどうも自信が持てないので巻いてしまった。この谷最大にして一番の見どころだっただけに残念だが、単独ゆえ無理はできない。
今後は私も見習うことにいたします。


目的の冠山峠へは適当なところで左へ上がらないといけないが、その気も起らない急斜面。
ブナの根方はヤブがましなので、ブナの木を繋ぐようにしてヤブを掻き分けると唐突に登山道飛び出した。

ここがこの日の核心でしたか。
すこしでもラクな手を考えて実行ですね。


正面に聳える冠山はまさに奥美濃のマッターホルン。ここから見る姿は奥美濃のどの山とも比べられない見事な姿を見せてくれる。
マッターホルン
マッターホルン

谷の源頭部からビールを冷やためにポリ袋に水を入れてぶら下げてきたが、歩く時間が長過ぎて水も温まってしまった。なんのために片手にポリ袋を持ってヤブを漕いできたのか。
あ~あ、一時のよりよい快楽のために支払った代償が、結局無駄になってしまいましたね。


冠山峠方面から単独者がやってきた。冠山の往復を片付けて、これから金草岳の往復に向かうのだろう。暑いのにご苦労なことである。
私も、そのうちにやろうやろうと思いながら、もう何年も実行できずにいます。


桧尾峠の手前に水場の看板が落ちていた。半信半疑で踏み跡を辿ると、稜線からわずか5mほど下りたところに谷水が流れている。これは添又谷の右俣の源頭だ。ここでランチにすれば冷たいビールも飲めたのにと悔やんでも遅い。
しかしこの水場は貴重だ。こんな稜線の真下で水を得られる場所は越美国境稜線では珍しい。

へ~、つまりは中央分水嶺の直下たった5m下に水場、ということですか。
桧尾峠
桧尾峠
桧尾峠に着くとさっきの登山者が休んでいた。金草岳がずいぶん遠くに見えるのは、谷の源頭の登りでヘロヘロになってしまったせいか。余裕があれば金草往復も考えていたのだが、そんな気も消え失せてしまった。
あれれ・・・。当初予定を縮小ですね。(^^ゞ


白倉谷出合への登山道を辿る。この道は最初こそ潅木帯の暑苦しい道だがすぐにブナ林に突入する。添又谷と白倉谷を分けるこの尾根には、福井県でも有数のブナ林が残されている。
標高の割には太いブナも多かったですね。
しかし立派なブナと見えたのに裏へ回れば大空洞となっていて、こんなブナの老い先は短いのだろうなと考えさせられました。


露天風呂ができて初めての渓流温泉冠荘で汗を流して外に出ると、待っていたように雨が降り始めた。
やはり日頃の行いがよろしい様で。
越前
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥越】添又谷から冠山峠、桧尾峠へ

投稿記事 by 山日和 »

biwacoさん、どうもです。

添又谷、楢俣川…見たことある地名を見ると、レポにハマってしまいます。

biwacoさんは尾根から上がって金草往復~冠山峠~冠山往復+チャリでダウンヒルでしたね。 :D

行き止まり林道は人家がなくなると荒れ放題ですね。
残りの歳月を考えると、一層委縮が進みます…。(>_<)


もし途中で崩れてたらあの車幅ギリギリの道を延々バックしなければならないと思うと・・・・(T_T)

[attachment=3]P1170055_1.JPG[/attachment]
地形図にあるプールまでは林道が続いてるのかと思ったのに、橋を渡った後はヤブの中…(-"-)
biwa爺は、この大堰堤まで右岸の林道跡を行き、堰堤の上で左岸に渡り尾根道に這い上がりました。


あのプールは広河原でしたね。できた当時はダム湖があったのかな?しかしあの廃林道をよく歩く気になりましたね。

これって、ナメコ? こんな早い時期から生えてるんですねえ~(@_@;)
我が家もだれも食べてくれないので、持ち帰り品は冷凍しておいて一人で戴いております。(^_-)


もったいないこってす。こんなのもありましたが。 :oops:

[attachment=2]P1170094_1.JPG[/attachment]
ヤブかぶれさえガマンすればbiwa爺でも行けそう! ああ、身と心の萎縮が邪魔するかも…(>_<)

技術的にはなんの問題もない谷ですが、まず誰も来そうにないですね。

紅葉期には道路わきまで満車ですね(^_-)

すごいらしいですね。 :shock:

[attachment=1]P1170154_1.JPG[/attachment]
水袋提げて歩くくらいなら保冷バッグ持参すればいいのに…(@_@;)

一応保冷ケースに入れてたんだけど、もうぬるくなってるかと思い・・・結果的にはそのままの方がよかったですわ。(^^ゞ

そんな水場がありましたか! 気づきませんでした。いや、もう忘れただけかも(?_?)
桧尾峠への急登手前ですか。


そうです。峠から下りてきたらまず気付かないでしょう。登って来ても足元に落ちてるペンキのはげた看板を発見できなかった通過です。(^^)

[attachment=0]P1170172_1.JPG[/attachment]
そうそう、この登山路ならだれでも金草まで行けますね。
これからブナなどの紅葉が最高になります!(^^)!


夏は草いきれで鬱陶しいですが、紅葉の頃はいいでしょうね~。って、私も紅葉の頃に白倉谷遡行したっけ。(^_^;)

冠荘の露天風呂、まだ未浴です。この秋にでも必ず~(^^♪

未踏じゃなくて未浴ですか~ :lol:

                             山日和
添付ファイル
P1170172_1.JPG
P1170154_1.JPG
P1170094_1.JPG
P1170055_1.JPG
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥越】添又谷から冠山峠、桧尾峠へ

投稿記事 by 山日和 »

兔夢ちゃん、どうもです。

また渋いルートですね。確か今、福井側から冠山峠までは通行止めですよね。そのためにこのルートをとったのかな?

通行止めではなかったですよ。下の方に「県境まで落石注意」の標識が出てましたから。峠から往復という考えはハナから
なかったもんで・・・ :mrgreen:

そういうわけでもなさそうですね。
シモットノ谷は遡行した事がありますが白倉谷がまだです。遡行対象になりうるんですね。
白倉谷〜添又谷をやってみようかな。


白倉谷はシモットノ谷と比べると沢のグレードとしては落ちます。沢の雰囲気はいいけどね。

[attachment=1]P1170079_1.JPG[/attachment][attachment=0]P1170130_1.JPG[/attachment]
15年振りなんですか!随分雰囲気かわってるでしょうね。あ!雪があったらわからないか!
峠の碑が自治体名がかわる度に建てられて今は確か三つありますよね。やれやれ


初めてこの峠へ来たのは1977年ぐらいだったと思います。あの頃は何もなかったような・・・

以前、逆はやった事があります。何となく勢いで…

沢登り始める前の話やね?

そばつると行った時に降りてみた事があるような…ここから添又谷へ下降できるんですね。

そうですね。実はこの右俣の方が沢としては面白いようです。

僕が歩いた時は廃道に近いような感じになっていたんですがその後整備されたんですね。
お疲れさまでした。


そうでしたか。定期的に整備されてるようで、ありがたいことです。

                    山日和
添付ファイル
P1170130_1.JPG
P1170079_1.JPG
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥越】添又谷から冠山峠、桧尾峠へ

投稿記事 by 山日和 »

越前さん、どうもです。

あらら・・懐かしい!!
川を登山靴で歩いてみたくて適当に行き当たりばったりで選んだこの谷へ、七年前に「沢歩き」として遡行?したコトがあるんです。


おー、そうでしたか。 :D

これが沢歩きと言うモノなのかと思いながらじゃっぽん・じゃっぽん五百mも歩いたら、高巻きという言葉さえ知らない当時のワタシにはこの堰堤がイキナリの終了点になってしまいました。
滑って・転んで、ずいぶん歩きにくく感じて、さほど面白くもないかなあ・・という初沢歩きの印象でした。
でも、なんか看板を見つけて、今度はこのルートを探検してみようとわくわくしたモノです。


あの堰堤までで面白いと思えたらなかなかの大物です。 :mrgreen:

[attachment=1]P1170054_1.JPG[/attachment]
山日和さんの「落穂拾い」は、まだまだ続行中というワケですね。

越前さんと違って亀の歩みですけどね。あー、福井に住みたい。 :lol:

堰堤が無かったら多分そのまま突っ込んでいったでしょうね~。アブな・・・。

問題になるような場所はありませんが、初めてだとねえ・・・

[attachment=3]P1170074_1.JPG[/attachment]
雨の多い今年、もう登場してましたか。
しかし勿体ないハナシですね。
我が家でも同じ状態ですので、私が独り占めです。 :lol:


持って帰ろうかなと思ったんだけどねえ。 :oops:

>この谷最大にして一番の見どころだっただけに残念だが、単独ゆえ無理はできない。

今後は私も見習うことにいたします。


[attachment=0]P1170121_1.JPG[/attachment]
皿川では大変でしたね。私も広野ダム上流の前谷で滑落して、呆然としてしばらく動けなかったことがあります。

ここがこの日の核心でしたか。
すこしでもラクな手を考えて実行ですね。


ここのヤブは超初級でした。しかしこういう時に滑り止めのスパイクシューズを持って来ないとは・・・(^_^;)

あ~あ、一時のよりよい快楽のために支払った代償が、結局無駄になってしまいましたね。

さっと稜線に出てすぐメシにするつもりが・・・ :oops:

へ~、つまりは中央分水嶺の直下たった5m下に水場、ということですか。

その通り。稜線から10秒で水場です。 :lol:

[attachment=2]P1170170_1.JPG[/attachment]
>余裕があれば金草往復も考えていたのだが、そんな気も消え失せてしまった。
あれれ・・・。当初予定を縮小ですね。(^^ゞ


予定でもなかったんだけどね。何度も登ってるから、別にこんな暑い時に登らなくてもって感じでした。金草はやっぱり積雪期ですね。(^^)

標高の割には太いブナも多かったですね。
しかし立派なブナと見えたのに裏へ回れば大空洞となっていて、こんなブナの老い先は短いのだろうなと考えさせられました。


林床がヤブなのですっきり感には欠けますが、なかなかのブナ林です。

>露天風呂ができて初めての渓流温泉冠荘で汗を流して外に出ると、待っていたように雨が降り始めた。
やはり日頃の行いがよろしい様で。


わかりますか~\(^o^)/

                            山日和
添付ファイル
P1170121_1.JPG
堰堤手前の渓相(^_^;)
堰堤手前の渓相(^_^;)
残置コップもありました
残置コップもありました
P1170074_1.JPG
とよ
記事: 88
登録日時: 2012年2月23日(木) 16:50

Re: 【奥越】添又谷から冠山峠、桧尾峠へ

投稿記事 by とよ »

山日和さん、こんばんは。
とよ♂です。
添又谷と白倉谷を分けるこの尾根には、福井県でも有数のブナ林が残されている。
登山道は地元山岳会の尽力のおかげでよく整備されており、何の苦労もなく白倉谷の河原へ降り立った。
このフレーズに反応しました :D
福井の中でも有数とは!
ググってみると、なるほど福井県の自然DBにも載ってます。有志の方のHPを見ると毎年薮を刈ってられたようですね。
ありがたいことです。

白倉谷を渡る橋は橋なのか何なのか分からない状態だ。添又谷に沿って林道はまだ続いているのだが、もはや林道
とは呼べない。背丈ほどもあるような雑草をかき分けるよりは谷へ下りる方が得策だ。
でもアプローチがめんどくさそうですね。
そのためだけに沢靴を持って行くのも荷物になりますし、突っ込むしかないかな。

その倒木にはいかにも美味しそうな山の幸が見られたが、持って帰っても家人は気持ち悪がって食べてくれないので
目の保養だけに留める。
これはなめこですか?
ナラ枯れがひどくなって、近年はなめこが豊作みたいですね
:oops:
なんのために片手にポリ袋を持ってヤブを漕いできたのか。
アワにかける執念ですね :lol:
誰も来ないだろうと思っていたら、冠山峠方面から単独者がやってきた。冠山の往復を片付けて、これから金草岳の
往復に向かうのだろう。
冠山は一回行きたいけど冠山峠からのピストンでは面白くないなぁ、と思ってました。
峠に自転車をデポして、この尾根から登れば面白そうですね。紅葉の時期に計画しよっと
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥越】添又谷から冠山峠、桧尾峠へ

投稿記事 by 山日和 »

とよさん、どうもです。

このフレーズに反応しました :D 福井の中でも有数とは!
ググってみると、なるほど福井県の自然DBにも載ってます。有志の方のHPを見ると毎年薮を刈ってられたようですね。
ありがたいことです。


ただ「凄い!!」って感じではないですけどね(^^ゞ

でもアプローチがめんどくさそうですね。
そのためだけに沢靴を持って行くのも荷物になりますし、突っ込むしかないかな。


尾根を上がるならこの林道を歩く必要はないですよ。biwacoさんはこっちから上がったみたいですが、橋を渡らず白倉谷左岸の踏み跡
を50mも進めば登山口の渡渉点があります。 :D

[attachment=0]P1170187_1.JPG[/attachment]
これはなめこですか?
ナラ枯れがひどくなって、近年はなめこが豊作みたいですね :oops:


美味しそうでしょう~ :lol:

>なんのために片手にポリ袋を持ってヤブを漕いできたのか。

アワにかける執念ですね :lol:


骨折り損でした(T_T)

冠山は一回行きたいけど冠山峠からのピストンでは面白くないなぁ、と思ってました。
峠に自転車をデポして、この尾根から登れば面白そうですね。紅葉の時期に計画しよっと


冠山は未踏でしたか。biwacoさんのチャリ利用周回ルートはいいですね。
積雪期は素晴らしいですよ。(^^)

                   山日和

寡雪の年の3月の様子
寡雪の年の3月の様子
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渡渉点
渡渉点
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