【奥美濃】黒津川から天狗山、そして葦原谷

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兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

【奥美濃】黒津川から天狗山、そして葦原谷

投稿記事 by 兔夢 »

2014年8月31日(日) 曇り 奥美濃 黒津川~天狗山~葦原谷
そばつる 兔夢

7:30 黒津川林道終点 → 8:40 530m二俣 → 10:45~12:10 天狗山頂 → 13:15 東峰 → 14:25 葦原谷15m大滝 → 15:55 葦原谷出合
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 まだ辿った事のないルートから天狗山を訪れようとそばつると二人で出掛けた。登りのルートは情報もなくて地形図だけが頼りだ。どんな沢が待っているのだろうか。下山は一度遡行した事のある葦原谷。9月中旬に行われるそばつるリーダーの沢行で下山に使う予定をしているので下見を兼ての下降だ。
 国道417号線沿いの葦原谷出合付近に車をデポして黒津川林道に向かう。林道終点に到着してちょっとしたアクシデント。そのため出発時間が1時間程遅れた。
 終点脇にある崩壊寸前の鉄骨橋を渡ってすぐ奥の堰堤を巻く。川原に下りてわずかで青々と水を湛える大きな渕が現われた。水量が落ち着いていて穏やかな表情だ。ここは左から簡単に越える。
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 黒津川はその沢の規模に見合わず大きな渕が幾つかあって楽しい。もう少し気温が高くて時間に余裕があれば泳いでもいいなと思っていたが今日はお預け。先を急ごう。それでも三つ目の渕では胸ぐらいまで水に浸かった。
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 ハイピッチで進んで530m二俣には1時間10分で到着。単独で来た時は1時間半かかっていた。そばつるは「景色を楽しむ余裕もない」と嘆いていた。
 若干休憩をとってから右俣に進んで行く。ここからはほぼ初見の沢。地形図以外に何の情報も持っていない。どんな渓相が待っているのか、期待と不安が入り交じる。
 小滝を楽しみながら進んで行って1:1の二俣に出る。ここを右に入るとすっと伸びた沢グルミが迎えてくれる。その後も所々に沢グルミが立っていて沢に伸びやかな印象を与えていた。
 現われる小滝は積極的に流芯を行く。特徴的だったのは620m二俣を右に入ったところの三段釜。一つ一つが調度お風呂ぐらいの大きさで浸かってみるのもおもしろいかもしれない。
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 全身にシャワーを浴びられる小滝もありそこそこ楽しい。登るにつれ落ち着いた渓相になると滝も姿を潜める。そのかわり樹林の雰囲気が良くなっていく。想像していたよりもずっと明るい沢で気分がいい。
 左側が欠けた巨岩から滝が落ちていた。これを巻いたところで少し長めの休憩。優しい樹林に包まれて沢音を聞くと気持ちが和らぐ。
 休憩後すぐに3mの滝をシャワーで直登。最後の滝も水流はわずかながらシャワーで越えると後は落ち着いた沢筋。薮もない。所々に立つ栃ノ木の大木が樹林にアクセントを付けている。
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 想像していたより素直な沢のため予想外のペースで高度を上げている。登り5時間を想定していたがこのままのペースだと3時間ほどで登りきってしまいそうだ。
 地形図通りの沢筋を拾って順調に進んでいく。斜度が緩やかになり稜線が近づいてくると笹薮が現われた。しかし密度があまり濃くなく笹も細めで漕ぎやすい。薮漕ぎ15分程で山頂に到着。時間は10時45分。ずいぶん早い。
 薮に覆われた山頂は展望など得られない。少し移動すれば視界がひらけるが今日はガスがかかって見えるものは少ない。それでもこの山頂がなぜか好きだ。
 茂っている薮をナイフで切り払って二人分のスペースをつくりのんびり休憩。気付けば天狗山に誰かとともにいるのは8回目の登頂にして初めてだった。
 休憩後、葦原谷を下降するため東峰へ向かう。ここが本日の核心部だった。
 わかっていた事だったがやはりここの薮は手強い。特に前半は背丈を超す濃密な笹薮が行く手を阻み進行方向すら掴みづらい。GPSや時折垣間見える眺めを頼りに進んでいくが遅々として東峰が近づいてこない。流石にきつくなって途中トップをそばつるにかわってもらった。
 終盤は薮も落ち着き歩きやすくなる。休憩もとらずそのまま葦原谷へ下っていった。地形図上にある崩壊地は急傾だったが樹木がありそれほど苦もなく下りる事ができた。
 辿り着いた沢筋を順調に下って830m二俣で休憩。ここから水流が豊富になり2~4mの小滝が幾つか現われる。単独で遡行したことがある沢だが何れの滝も記憶にない。
 沢が切れた、と思ったらそこには大滝が落ちていた。この滝は記憶にある。巻いた記憶も鮮明でそのルートで容易に下りる事ができた。がその後に現われた6m規模のもの二つを含む幾つかの滝の記憶がほとんどなく、どうやって登ったのか見当がつかなかった。記憶とは実にいい加減なものだ。
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 葦原谷は大した事ないと思っていたのがとんだ見当違いでなかなか下り応えのある沢だった。時間もかかり身体への負担も予想以上だった。
 最後に現われた堰堤を左から巻いてわずかで左岸の鉄塔巡視路にあがり国道417号線に出る。アスファルトの上をくたくたになった身体を引きずってデポした車に辿り着いた。見上げれば山間の霧が腫れ青空が広がっていた。
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追伸:7月に携帯をスマートホンにかえた。スマートホンなんて使いこなせないと思っていたがいざ手にしてみるとその便利さに驚く。カーナビからGPS、カメラ、インターネット。これ一台で何でもこなす。昨今流行っている「LINE」はグループトークができて山行の打ち合わせにはもってこい。最近は「地図ロイド」と「山旅ロガー」がお気に入りで今回記載した山行ログも山旅ロガーで記録したものを使用。なかなか優秀です。 
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥美濃】黒津川から天狗山、そして葦原谷

投稿記事 by 山日和 »

兔夢さん、こんばんは。

 まだ辿った事のないルートから天狗山を訪れようとそばつると二人で出掛けた。登りのルートは情報もなくて地形図だけが頼りだ。どんな沢が待っているのだろうか。

黒津川から天狗山というから、黒津山経由で縦走したのかと思ったら違ったんですね。(^^ゞ

ハイピッチで進んで530m二俣には1時間10分で到着。単独で来た時は1時間半かかっていた。

1時間半でも十分速いと思いますが、驚異的なペースですね。 :shock:

現われる小滝は積極的に流芯を行く。特徴的だったのは620m二俣を右に入ったところの三段釜。一つ一つが調度お風呂ぐらいの大きさで浸かってみるのもおもしろいかもしれない。
 全身にシャワーを浴びられる小滝もありそこそこ楽しい。登るにつれ落ち着いた渓相になると滝も姿を潜める。そのかわり樹林の雰囲気が良くなっていく。想像していたよりもずっと明るい沢で気分がいい。


なかなかスッキリした沢のようですね。行ってみなければわからんもんです。

想像していたより素直な沢のため予想外のペースで高度を上げている。登り5時間を想定していたがこのままのペースだと3時間ほどで登りきってしまいそうだ。

こりゃもう付いていけそうにないなあ(^_^;)

 地形図通りの沢筋を拾って順調に進んでいく。斜度が緩やかになり稜線が近づいてくると笹薮が現われた。しかし密度があまり濃くなく笹も細めで漕ぎやすい。薮漕ぎ15分程で山頂に到着。時間は10時45分。ずいぶん早い。

この近辺にしては楽なヤブのようですね。
 
茂っている薮をナイフで切り払って二人分のスペースをつくりのんびり休憩。気付けば天狗山に誰かとともにいるのは8回目の登頂にして初めてだった。

もう8回目ですか。私も8回。9回目はどちらが先でしょうね~。 :mrgreen:

 沢が切れた、と思ったらそこには大滝が落ちていた。この滝は記憶にある。巻いた記憶も鮮明でそのルートで容易に下りる事ができた。がその後に現われた6m規模のもの二つを含む幾つかの滝の記憶がほとんどなく、どうやって登ったのか見当がつかなかった。記憶とは実にいい加減なものだ。

ホント、そうですよね。別の沢と混同してたりして。(^^ゞ

追伸:7月に携帯をスマートホンにかえた。スマートホンなんて使いこなせないと思っていたがいざ手にしてみるとその便利さに驚く。カーナビからGPS、カメラ、インターネット。これ一台で何でもこなす。昨今流行っている「LINE」はグループトークができて山行の打ち合わせにはもってこい。最近は「地図ロイド」と「山旅ロガー」がお気に入りで今回記載した山行ログも山旅ロガーで記録したものを使用。なかなか優秀です。

私も1年前からスマホに変えましたが、これは「携帯電話」ではなく「通話できて写真も撮れるパソコン」ですね。スマホのGPS性能もなかなか優秀で、オレゴン300よりいいかもしれません。「地図ロイド」と「山旅ロガー」は必須のソフトですね。 :D

                              山日和

赤がパナソニックP-03E+山旅ロガー、青がオレゴン300。互角です。
赤がパナソニックP-03E+山旅ロガー、青がオレゴン300。互角です。
兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 【奥美濃】黒津川から天狗山、そして葦原谷

投稿記事 by 兔夢 »

山日和さん、こんばんは。

黒津川から天狗山というから、黒津山経由で縦走したのかと思ったら違ったんですね。(^^ゞ

無雪期の天狗山ー黒津山は一度歩いてますからね。
黒津川の遡行も2度してるし。
今回は今まで行った事のないルートという事で。

1時間半でも十分速いと思いますが、驚異的なペースですね。

そばつるがついて来れるか?って思ったんですが意外に遅れずついてきました。
出発が一時間遅れたんで、早く!早く!って感じでした。

なかなかスッキリした沢のようですね。行ってみなければわからんもんです。

険谷を想像していたんですけどすごく優しい沢でした。
無雪期に天狗山へ登るだけならこのルートはお勧めですね。

こりゃもう付いていけそうにないなあ(^_^;)

多分だいじょうぶですよ。何もない沢だから。

この近辺にしては楽なヤブのようですね。

ルートの取り方によるようですね。もう少し右手側から上がると激薮のようです。

もう8回目ですか。私も8回。9回目はどちらが先でしょうね~。

実は昨日(9月14日)OSKの山行で9回目の山頂を踏みました。
次は10回記念です(^^V

ホント、そうですよね。別の沢と混同してたりして。(^^ゞ

遡行数が少ないうちはばっちり覚えてましたが今は記憶がぐちゃぐちゃですね(^^;

私も1年前からスマホに変えましたが、これは「携帯電話」ではなく「通話できて写真も撮れるパソコン」ですね。スマホのGPS性能もなかなか優秀で、オレゴン300よりいいかもしれません。「地図ロイド」と「山旅ロガー」は必須のソフトですね。

今やスマホの方がメインになってガーミンはサブとしてザックの中に眠ってます。すごい世の中になったものです。

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               兔夢


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