【鈴鹿】ツメカリ谷/台風後の癒し系美人は

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skywalk
記事: 521
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

【鈴鹿】ツメカリ谷/台風後の癒し系美人は

投稿記事 by skywalk »

【 日 付 】2014年7月12日
【 山 域 】鈴鹿 
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】8:20朝明キャンプ場>9:15羽島峰>白滝谷下降>11:43神崎川下降>ツメカリ谷遡行>尾根越え白滝谷>キャンプ場

九州に上陸した台風は急速に勢力が衰え、三重県では雨、風とも大したことにはならなかった。金曜日の午後には晴れてきたので週末の山行は大丈夫だろう。
 7月12日(土)今日は、神崎川右岸の支谷である白滝谷とツメカリ谷を周回してこよう。これらの谷はいずれ劣らぬ美人ぞろいで厳しいところも少なく、まったり沢遊びにはぴったりのところである。

 8時20分、朝明キャンプ場駐車場を通り過ぎ、少し先にカブを止めたら林道を歩く。駐車場は既に多くの車で賑わっていた。こんな暑い日に山登りだろうか。細身で暑さにも比較的強い私でもそんな修行みたいな真似はできないなぁ。
 猫谷登山道から羽島峰を目指す。登山道の入り口には男女10人ばかりのグループが歩いていたが、先を譲ってもらった。猫谷を渡る前後はヒルが多いので立ち止まらず足早に通過する。堰堤を巻き上がったところで足元をチェックすると地下足袋に一匹付いていた。後の人のためにも、ここは完全に処置しておこう。
 9時15分、羽島峰に到着。ここから稜線を北へ少し進んで白滝登山道に入り適当なところで沢装備に着替えた。
 沢の下降を始めると小さな潜り岩の滝が現れる。台風の後のせいか水量が多く軽量級の私は足元をすくわれそうだ。アルキメデスが耳元でささやく「パンツは濡らすな」と。ここはアルキメデスの忠告を受け入れ潜り岩の上を渡って下に降りた。
名物のナメが穏やかに流れる。
 流木が引っかかる滝も流心はパスして左の岩場を下る。釜は深くヘツるところもないので、禁を破ってパンツを濡らす。
 穏やかな下部のナメに来ると羽島峰にいた夫婦がウォーターシューズに履き替え沢に入っていた。このまま沢を下降するのか聞いてみると、この付近で遊ぶだけだという。もったいない気もするが、人それぞれだ。
 スラブを流れ下るところや
二条の小滝など多彩な景色が展開していく。
水量は何時になく多めで小滝でも迫力がある。
白滝まで来ると見たこともない激しさで流れ下っている。
IMGP2534.JPG
なかなか見応えのある白滝です。階段状の緩い傾斜とはいえ慎重に滝を下る。
下降するに従い水量は増えてきた。
この谷で一番厳しい2段8m滝もすごい迫力だ。右岸寄りを慎重に下って下段を偵察。
IMGP2539.JPG
下段は登りに使っていたゴツゴツした岩壁まで激流に洗われている。ここは無理と判断し上まで引き返す。

 もっと右の方の乾いた岸壁を下ったが、ここは岩質が脆くてコロコロと岩が剥がれ落ちる。一歩一歩足元を確かめながら下に降りて改めて滝の方を確かめると登るだけなら十分いけそうだった。下る時は足元が良く見えないので仕方ないが。

エメラルドグリーンの美しい釜は何時もどおりだ。
お昼前に神崎川本流に出た。ツメカリ谷に向かって本流を下るうち流に足をすくわれ全身ずぶ濡れになってしまった。今日はどうせ泳がなくてはならないし、まあいいか。
濡れたシャツを脱いで岩の上で干しランチタイムにした。これからが本番だというのに何時ものようにビールを冷して飲む。今日は、まったり沢だし「まぁいいさ」と呑気に考えていたのだが…
ランチを終えて乾きかけたシャツを着てツメカリ谷に入った。
ツメカリ谷は入り口付近から逃げ場のないゴルジュが始まる。
太い倒木の滝は左のほうからヘツッて近づき倒木の右側を登った。増水していていつもより激しい登りだ。

二条の小滝。淵はかなり深く胸近くまでくる。
逃げ場のないゴルジュでヘツったり浅瀬を探しながら進む。

 核心部の5m滝に来ると真ん中の大きな岩まで瀑流に洗われてすごいことになっている。泳いで左側に取りつくつもりで来たのだが、うまく取りつけずに下でバタバタしていたらまずいことになりそうだ。
IMGP2548.JPG
今日は滝の右側のエスケープルートを使うことにしよう。エスケープルートは木の根っこに捕まりながら小巻に上がれるのだが、ゴルジュの切り立った崖の登るのだからスリリングなところだ。
IMGP2549.JPG
IMGP2549.JPG (39.4 KiB) 閲覧された回数 795 回
4mの斜瀑も今日は迫力がある。
6mスダレ滝はさらに幅が広がっている。
 二股のところの滝は、いつもは右端を登っていたのだが、今日は無理みたいだ。ここは無理に登らなくても右の岩場から簡単に巻けるのだが、沢屋になれない沢ハイカーにも多少の意地があるので滝の左側を登ってみた。左側は普段なら飛沫がかかる程度で緑の藻がたくさん付いてヌメッていた。おまけに手をかけたら顔位の岩が剥がれてきた。「ヒェーかなわんな。」ここは癒系のまったり沢じゃなかったっけ。一つ一つのホールドを確かめながら慎重に滝上に出た。
IMGP2553.JPG
 沢が落ち着いて癒し系になってきた。
でも、やっぱり水量がすごい。
 終盤の裏見の滝は「恨みの滝」に変身していた。終盤だから濡れるのは嫌だし左下の凹角から登っても頭からシャワーを浴びることは必至だ。そこで秘密兵器を使うことにした。ザックから雨具を取り出し上着だけ頭から被って通過したら快適に通過できた。この手は他でも応用できそうだ。
IMGP2557.JPG
 帰路は沢を詰めて行って猫岳の下の笹原へ出るのが普段のやり方だが、今日は一般的な尾根超えで白滝に戻った。感想としては、楽だったけど落ち葉や枝で埋まった枝谷をはいずり回るのは気持ち良くはなかった。
 今日は癒しを求めて美人姉妹を訪ねたのだが、台風にパワーをもらった姉妹はおてんば娘に変身し「あんた何しに来たのさ。トットと帰んな!」と言わんばかりにあしらわれてしまった。
シュークリーム
記事: 2065
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿】ツメカリ谷/台風後の癒し系美人は

投稿記事 by シュークリーム »

skaywalkさん、おはようございます。
12日はツメカリ谷でしたか。私たちは昨日行ってきましたが、明るくて楽しい沢ですね。


九州に上陸した台風は急速に勢力が衰え、三重県では雨、風とも大したことにはならなかった。金曜日の午後には晴れてきたので週末の山行は大丈夫だろう。
 7月12日(土)今日は、神崎川右岸の支谷である白滝谷とツメカリ谷を周回してこよう。これらの谷はいずれ劣らぬ美人ぞろいで厳しいところも少なく、まったり沢遊びにはぴったりのところである。


神崎林道が使えないので、最近はこのコース取りをする人が増えているようですね。かくいう私もその一人ですが。

  猫谷登山道から羽島峰を目指す。登山道の入り口には男女10人ばかりのグループが歩いていたが、先を譲ってもらった。猫谷を渡る前後はヒルが多いので立ち止まらず足早に通過する。堰堤を巻き上がったところで足元をチェックすると地下足袋に一匹付いていた。後の人のためにも、ここは完全に処置しておこう。

私はいつも林道コースですが、こちらではヒルを見たことがありません。

 水量は何時になく多めで小滝でも迫力がある。
白滝まで来ると見たこともない激しさで流れ下っている。


12日は水量が多かったでしょうね。私は11日に天狗谷入りましたが、あまりの水量に恐れをなして撤退しました。

 二股のところの滝は、いつもは右端を登っていたのだが、今日は無理みたいだ。ここは無理に登らなくても右の岩場から簡単に巻けるのだが、沢屋になれない沢ハイカーにも多少の意地があるので滝の左側を登ってみた。左側は普段なら飛沫がかかる程度で緑の藻がたくさん付いてヌメッていた。おまけに手をかけたら顔位の岩が剥がれてきた。「ヒェーかなわんな。」ここは癒系のまったり沢じゃなかったっけ。一つ一つのホールドを確かめながら慎重に滝上に出た。

このくらいの谷だと水量が多い方が楽しめそうですね。

 今日は癒しを求めて美人姉妹を訪ねたのだが、台風にパワーをもらった姉妹はおてんば娘に変身し「あんた何しに来たのさ。トットと帰んな!」と言わんばかりにあしらわれてしまった。

それなりに楽しめたようでよかったようですね。
増水した沢もそれなりにいいもんです。
                         @シュークリーム@
skywalk
記事: 521
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【鈴鹿】ツメカリ谷/台風後の癒し系美人は

投稿記事 by skywalk »

シュークリームさん、こんばんは。
シュークリーム さんが書きました:12日はツメカリ谷でしたか。私たちは昨日行ってきましたが、明るくて楽しい沢ですね。
鈴鹿では、この谷も定番で外せませんね。何度も行ってるからまったり沢などと余裕のことを言えますが、初めて行ったときは最初のゴルジュで無事に進めるのかどうか緊張しながら遡行した覚えがあります。
神崎林道が使えないので、最近はこのコース取りをする人が増えているようですね。
羽島峰越えは比較的楽ですし、白滝谷の下降も難しいところは少ないので二本の沢をダブルで楽しむのにピッタリです。
私はいつも林道コースですが、こちらではヒルを見たことがありません。
伏木林道は長く曲がりくねって少々イラつきませんか。ヒルが出るのは入口付近だけですから、ヒルが付いてきても「ああ、出たか」くらいで織り込み済みといったところです。
12日は水量が多かったでしょうね。
水量が多いと同じ谷でも状況が一変しますね。癒し系美人も相当弾けてました。
増水した沢もそれなりにいいもんです。
確かに。リピーターの私も普段見れない沢の姿を楽しんだところがあります。
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