【京都北山】百里ヶ岳-鯖街道と高島トレイル

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kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
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【京都北山】百里ヶ岳-鯖街道と高島トレイル

投稿記事 by kitayama-walk »

【日 付】 2014年7月6日(日)
【天 候】 曇り後雨
【山 域】 京都北山
【メンバー】kitayama-walk(単独行)

【コース】8:15小入谷越-9:15シチグレ峠-9:25江若国境尾根出合-9:45▲百里ヶ岳-10:30木地山峠11:00-11:50上根来(広峯神社)-
12:10山道入口-12:40車道出合-13:00山道入口-13:25根来坂13:35-13:50おにゅう峠-14:05根来坂-14:25焼尾地蔵-14:40大倉谷
出合-15:00小入谷越

http://kitayamawa.exblog.jp/22190952/
GPS軌跡図
GPS軌跡図
 今は梅雨の真っ直中なので雨が降るのは仕方がない。しかし、梅雨の合間があるもので、それが週末に来て欲しいと思わずにはいられない。
このところ2週連続で週末が雨で山に行けていない。今週こそはと期待した週末の日曜は曇りの天気予報である。前日の雨が残っているので
ヤブこぎはごめんだ。やはり、ここは一般登山道を歩く登山にしようなどと考えていた。他方で、最近ほとんど行けていない京都北山の峠のこと
も考える機会があった。そこで思いついたのが百里ヶ岳(931m)だ。そこそこの標高もあり、山頂付近のブナ林はいい感じがするところだ。これ
に鯖街道の根来坂を組み合わせて周回するのが最も一般的なコースであり、これまで3回ほど歩いている。また同じコースではおもしろくない。
根来坂は小浜から京都に越える鯖街道の峠であるが、小浜方面から越したことがない。そこで、今回は百里ヶ岳から木地山峠まで高島トレイル
を歩き、峠から上根来集落に下り、鯖街道を歩いて根来坂を越えてみることにした。

 百里新道の登山口である小入谷(おにゅうだに)越までは京都市内から1時間半程度で行けるところだ。今は百里新道登山口にはしっかりと
した標識があり、「中央分水嶺 高島トレイル」と記されている。ここから始まる百里新道はほどよい勾配の登山道は自然林の中を登っていく。
所々にブナの巨樹があり、見上げると何ともいえない安堵感がある。P805とシチグレ峠のほぼ中間地点で展望が開け、正面に百里ヶ岳、右手
に南谷をはさんで高島トレイルの稜線が見渡せる。それからやや下るとシチグレ峠だ。シチグレ峠からは傾斜が急になるが、一踏ん張りすると
江若国境稜線に出た。ここからは高島トレイルが左右に続いている。左に行けば根来坂に至るが、ここでは右手に向かい百里ヶ岳をめざす。
ブナの巨樹に癒されます
ブナの巨樹に癒されます
 植林帯を通過すると、正面に百里ヶ岳が迫ってくるところがある。右手には高島トレイルの駒ヶ岳(寺山)や比良山系の蛇谷ヶ峰、釣瓶岳、武
奈ヶ岳などを眺望できる。やがて固定ロープが出てくるとブナ林になってくる。尾根芯を忠実に辿るのが常道であるが、山頂直下はかなり急登
になっているが、少し手前で左に外れて、ブナの巨樹を探索することにした。百里ヶ岳山頂は、小浜山の会により切り拓かれていて、以前より
も眺望がよくなっていた。
山頂直下はブナの原生林だ
山頂直下はブナの原生林だ
百里ヶ岳山頂
百里ヶ岳山頂
 百里ヶ岳からは高島トレイルに沿って木地山峠まで歩く。山頂直下のブナの純林がすばらしい。高島トレイルは、百里ヶ岳からは北上してい
るが、木地山峠の先の桜谷山から東に方向を変え、駒ヶ岳に向かっている。所々に林立しているブナを見ながら歩くとやがて木地山峠に着い
た。この峠は近江の朽木村木地山から若狭の小浜市上根来に越す峠である。 名前の示すとおり木地師の往来した要素が濃い。 木で作られ
た祠の中には小さな地蔵が祀られていた。少し早いが、木地山峠でランチタイムにした。
木地山峠には地蔵が祀られている
木地山峠には地蔵が祀られている
 木地山峠から上根来に下るが、初めて歩く。少し下るとブナやトチの巨樹があり谷に出てきた。ここは踏み跡が薄くなっていてルートミスしや
すい場所だ。よく見るとこの平谷を越えて向こう側にトラバースする薄い道がついている。谷を下ってしまわず、回り込むように進むと、地形図
に載っている尾根道となり新しい標識がある。ここが「かやの峠」のようである。 ここからは堀状になった道を下っていく。やがて岩小谷に出て
きたが、ここには新しい標識があり、上根来を案内してくれる。ここからは谷沿いに渡渉を繰り返しながら下っていく。登山道は谷から離れて右
岸を高巻くように進む。やがて目の前に人家が見えてきたかと思うと、右手に神社(広峯神社)があった。神社の前を通って下ると舗装道路に
出た。上根来の登山口であった。上根来の集落には人家があったものの、人の気配が全くなく廃村のようであった。
上根来の登山口
上根来の登山口
 上根来集落からは鯖街道を辿ることになる。鯖街道というのは、若狭から京の都に鯖、カレイ、小鯛などを始めとする海産物を運んだルート
である。若狭で水揚げした鯖に塩をして、人が背中に背負って2日かけて都まで運ぶと、都に着く頃にちょうどいい塩加減(塩梅)になったこと
から、「鯖街道」という名前がついたという。鯖街道にはいくつかのルートがあるが、その中でも最短ルートして使われたのが、小浜-遠敷-
上根来-根来坂-小入谷-久多-オグロ坂-八丁平-尾越-大見-花背峠-鞍馬-出町柳というルート(全長76㎞)である。毎年5月に、
このコースで「鯖街道ウルトラマラソン」が開催されている。今日は、上根来から根来坂を越え、小入谷まで歩くのだ。

 舗装道路を歩いていくと、鯖街道起点と書かれた標識があった。ここから山道に入り、最初は杉の植林の中をジグザグを切りながら登って
いく。周囲は自然林に変わってくるが、相変わらず登山道はつづら折れである。やがて未舗装の車道に合流したが、再び山道に入った。すぐ
に古井戸と地蔵を祀った祠があったが、これが「池の地蔵」だ。やがて道は深い堀状になってきた。「鯖街道の深掘れ」と呼ばれるところだ。
いかにも峠に向かう道らしくなってきた。周囲はブナを始めとする広葉樹に包まれていて、いい雰囲気だ。これこそ鯖街道と呼べる峠道であ
る。そんな古道をどんどん進んでいくと、見覚えのある広場にやってきた。ここが根来坂だ。峠がやけに明るいと思ったら、この峠にあるブナ
の大木の上部が倒壊していた。以前は、ブナが枝葉を広げて木陰を作り、旅人を休ませてくれたのであろうが、今はその面影もない。
根来坂は鯖街道の要所である
根来坂は鯖街道の要所である
 おにゅう峠までピストンしてくることにしたが、小雨が降り出した。予報より早く天気が崩れてきそうなので、早く下山することにしよう。再び
根来坂まで戻り、小入谷に下る。車道に合流しが、すぐにガードレール脇の「鯖街道」と書かれたところから山道に入った。再び車道に出た
かと思うと焼尾地蔵の祠があった。しばらく車道を歩くと、「小入谷下山」と書かれた標識があり、ここからまた山道に入った。小さく掘れた山
道は雨に濡れて滑りやすいので用心しながら下っていく。やがて大倉谷出合に到達し、そのまま道なりに歩き、小入谷バス停で左折して橋
を渡り、直進していくと、堰堤のあるところから百里新道の入口に登る道がつけられていて、これを辿って駐車地に戻った。
おにゅう峠から若狭湾を望む
おにゅう峠から若狭湾を望む
written by kitayama-walk
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【京都北山】百里ヶ岳-鯖街道と高島トレイル

投稿記事 by 山日和 »

やkitayama-walkさん、こんばん。なかなかスッキリしない天気が続きますね~。

 今は梅雨の真っ直中なので雨が降るのは仕方がない。しかし、梅雨の合間があるもので、それが週末に来て欲しいと思わずにはいられない。
このところ2週連続で週末が雨で山に行けていない。


私も同じような感じです。先週も沈没でした。 :oops:

健脚のkitayama-walkさんにぜひおすすめしたいのはこのコースです。

http://old.yabukogi.net/forum/7738.html

http://old.yabukogi.net/forum/7307.html

[attachment=0]s-小栗.jpg[/attachment]
桜谷山の北西に位置する小栗722.9mは自然林の残る静寂の山。
ここから桜谷山への尾根には洞吹さん流に言うと「脳みそがトロトロになりそうな」ブナ林が
続いています。その小栗を軸に百里ヶ岳と絡めたのが前者で、駒ヶ岳と絡めたのが後者です。
どちらも非常に内容の濃い山行が楽しめますよ。 :lol:

                      山日和
添付ファイル
s-小栗.jpg
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
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Re: 【京都北山】百里ヶ岳-鯖街道と高島トレイル

投稿記事 by kitayama-walk »

山日和さん、おはようございます。
 
 梅雨時のすっきりしない天気が続きますが、年によっては、梅雨の合間が週末に当たってくれて、ラッキーな山行を
楽しむことができることもあります。が、今年は当たり年ではなさそうです。京都では、祇園祭が終わらないと梅雨明け
を迎えないので、今しばらく我慢となりますね。今年はエルニーニョの影響で長梅雨だという話もありますので、どうな
るのでしょうかね。早く太平洋高気圧の勢力が強まってほしいものです。

> 私も同じような感じです。先週も沈没でした。

でも、そのおかげでお孫さんとたんと遊べたのではないですか。今しばらくは、じぃじすることができるのでしょう。
 山<孫 ですよね。

> 健脚のkitayama-walkさんにぜひおすすめしたいのはこのコースです。
http://old.yabukogi.net/forum/7738.html
 下根来-小栗-木地山峠-百里ヶ岳-根来坂-上根来のコースですね。
 私のコースと重複している部分もありますが、下根来-小栗-木地山の間が異なっています。この部分がブナの
いいところなんですね。一度行ってみたいと思います。小栗は、どこかで聞いたことがある名前の山ですが、よく想
い出せません。

http://old.yabukogi.net/forum/7307.html
 こちらは、小栗-木地山峠-桜谷山-与助谷山-駒ヶ岳-千石山という周回ロングコースですね。こちらの方が
惹かれますね。もっとも、木地山峠から駒ヶ岳までは高島トレイルなので、以前に一度歩いたことがあります。が、
ブナ林がいい感じだったので、もう一度歩いてみたいところでした。小栗と合わせると魅力的に思えますね。とくに
ロングコースというのがいいですね。こちらもチャレンジしてみたいです。
百里ヶ岳-木地山峠間のブナ
百里ヶ岳-木地山峠間のブナ
こちらは緑が眩しいトチノキ
こちらは緑が眩しいトチノキ
written by kitayama-walk
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