とっちゃん、GT（♂）くん、兔夢
- 笠岩からの展望
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先週と同じメンバーで滋賀県、姉川水系の起し又川に行ってきた。
ここは一週間前にmasaさん達が遡行していてなかなかいい沢だとの報告が上がっていた。登り詰めたピーク近くには「笠岩」と呼ばれる奇岩もあるらしい。気になるなあと思っているところへとっちゃんから「起し又川」の遡行はどうだろうとの提案。どうやらがおろ亭さんのブログから見つけてきたようだ。それでは、ということで起し又川遡行が決まった。
当日の予報は芳しいとは言いがたい。が大降りになりさえしなければ大丈夫だろうと小雨降る大垣を出発。
とっちゃんとは伊吹道の駅で待ち合わせ。雨はやんでいるが相変わらずの曇り空。一台に乗り合わせて起し又川に向かう。
姉川ダム手前の右から流れ込んでいる谷が起し又川だ。舗装された林道に入り堰堤手前の空き地に駐車して出発。
ここから五色の滝に向かう崩壊寸前の遊歩道がありそれを利用して堰堤のバックウォーターを越えていく。遊歩道が沢に出たところで入渓。
わずかで二俣に出て左に進む。いきなり美しい造形を描く溝状の流れ。続く小滝を二つ越え石臼加工所跡に出た。この辺りはかつて石臼の生産で有名だったようである。
大滝が行く手を阻む。どう見ても登れそうにないので右手の遊歩道に上がって巻く。上には変わった形の滝があったがこれも登れそうになく遊歩道から巻く。
- 登れない滝
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- 五色の滝を登る
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休憩直前にカメラのバッテリーが切れた。交換用のバッテリーも忘れてきたようだ。そう話すとGT（♂）くんが自分のカメラを使って下さいと差し出してきた。ありがとう。助かった。
この先は以前の情報では薮っぽいと聞いていたのだが実はかなりいいらしく期待に胸が膨らむ。
穏やかな流れの左岸に石垣が現われる。今は植林になっているが以前は耕作地だったようだ。こんな奥地にまで入って農作物をつくっていたとは驚かされる。
突き当たりに斜度のある滑連瀑帯が見えた。ここを登るのかと一瞬緊張したが連瀑帯手前が二俣になっていて進むのは右だった。
しばらく息をのむ美しい造形の滑が続く。そこをじっくり味わうように登っていく。
- 滑地帯
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滑地帯を越えたところの砂地に靴で踏み散らかされた跡を発見。おそらく先週の masaさん達のものだろう。人が入った気配があると安心感が生まれる。ありがとう。
箱のようなゴルジュは突き当たりに高さはないものの登れそうにない滝。脇の棚に乗って越えていく。その上がまたまた越えられそうにない。ふと左岸を見れば怪しげなフィックスロープ。だがよく見ればロープに頼らなくても登れた。
- 箱のようなゴルジュ
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その後も登り頃の小滝や斜瀑が現われ楽しい。だが徐々に薮が現われ時にはかいくぐって進む場面も出てきた。
７４０mの二俣はmasaさん達は滝のかかる右に進んでいった。我々は左に進み８２０mの二俣を目指した。薮沢っぽい渓相が続く中、時折ヤマボウシなどの花が目を楽しませてくれた。
８２０mの二俣は広々とした出合だ。ここを右に進んで行くとすぐに滑りそうな滑滝。右脇の笹を頼りに登っていく。
その後も登り頃の滝が続く。きれいな造形の滑三段滝は最上部だけ左から巻いた。
- ３段滑滝
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この後も滝が幾つか現われた。巨岩が現われはじめると流れも細くなり二手に分かれる沢を左に進む。この先に「笠岩」とよばれる巨岩があるはずだ。しかし詳細な位置まではわからない。
巨岩を幾つか乗り越えて目をこらしていると左手前方の樹間に白く巨大な固まりが見える。あれがそうではないか、ということでダメもとでそちらに進んでみた。薮もなく比較的登りやすい斜面だった。
果してそれは写真で見た笠岩そのものだった！やった！これを目標にしなければこの山行の目的がなくなると思っていたとっちゃんは大喜び。水流が切れてからなくしていた元気を一気に取り戻した。
- 笠岩
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笠岩を後にして大休止は１１８７のピークでとる。稜線に近くなれば薮がひどいだろうと覚悟していたが思ったよりも歩きやすかった。またピークは刈り払われていて休むには好都合。展望はないが。
下降は山頂から北側に下り沢筋に向かって下降。上部は笹薮が濃いもののすぐにすっきりする。花崗岩の沢筋は時折大きな段差（滝といってもいい）がありその度に脇を巻いて降りる。細かい段差は滑って下降。概ね問題となるようなところはなかった。薮がない分すっきりしていて下りやすかった。
- 下降沢
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８２０m二俣を過ぎるとしばらく平流が続く。ここでとっちゃんにアクシデント発生。しかし下降するのには問題ないようなのでゆっくりと下降を続けた。
ゴルジュ帯は左岸に薄らと高巻きの踏み跡があり（恐らくmasaさん達のもの）これを辿って一気に越えた。
五色の滝まで出ると右岸に遊歩道がありそれを辿って林道に出た。後は舗装された林道をひたすら下って行く。笠岩が確認できるかと県境稜線を振り返ったが濃厚なガスが降りてきていた。駐車地を出る頃には雨が落ち出した。
お～ これはひょっとして近江の国ですねぇ～/q_yab]
