【富山】猫又山再訪問

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兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

【富山】猫又山再訪問

投稿記事 by 兔夢 »

2014年5月18日(日) 晴れ 北ア 猫又山 単独
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DSCN5371.JPG (45.81 KiB) 閲覧された回数 885 回
5:40 南又谷駐車場 → 7:20~30 最終堰堤 → 10:10~20 稜線鞍部 → 10:55~11:45 山頂 → 12:30最終堰堤 → 14:00駐車場

 土曜、午前中の用事を済ませ富山に向かう。5月にしては空気が澄んでいて高速沿いの新緑が鮮やかに見えた。自然と心もうきうきしてくる。
 夕刻、魚津の片貝川南又谷の駐車場に到着。ここから先は車止めがあり入れない。
 川のせせらぎを聞きながら杯を傾ける。夜の帳が下りると満天の星空が頭上を覆った。

 車外が明るくなってきたと思って時計を見るとまだ4時を少し回ったばかりだった。夜明けがずいぶん早くなった。
 朝食や荷物の準備をしている内に何人かのスキーヤーが自転車で出発していった。そういえば昨年、自転車でくれば良いのだと思ったのだった。教訓がいかせていない。今年も板を担いで歩きだす。
 できるだけ軽量化をしてきたのでそれほどの重量感はない。だが時間の経過とともに重くなってくるのは必然だ。どこまで担ぐ事になるのか。
 洞杉群落地を経て南又発電所へ。この先でわずかに残雪があったがすぐに消える。明らかに昨年より雪が少なく結局最終堰堤まで板を担いで歩いた。
 最終堰堤を右脇から越えたところにテレマーカーが二人休憩中だった。お話を伺うと地元の方のようだ。こちらが休憩している間に先行していった。
 スニーカーをデポしてここからはシール歩行。雪は少ないがなんとか繋いで進んで行く。釜谷出合から先は全面を雪が覆うようになり快適な歩行となる。
 猫又谷は広大な雪渓が一直線状に続き壮観だ。雪渓は徐々に狭くなり稜線に突き上げている。そこを目指してひたすら進む。
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DSCN5361.JPG (48.22 KiB) 閲覧された回数 885 回
 左右にはデブリ痕が見られる。中には岩混じりのものも。それを避けてなるべく谷の中央部を進む。岩片の飛来を恐れて頭にはヘルメット。
 数人の先行者が見える。スキーヤーばかりだ。その内、何人かを追い越した。不思議なもので先行者がいると頑張ろうという気になる。
 昨年引返した1760m地点あたりで休憩。振り返れば稜線越しに見える富山湾が美しい。
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DSCN5385.JPG (50.84 KiB) 閲覧された回数 885 回
 斜度がきつくなってきて直登が難しくなってくる。休憩中に取り付けたクトーを利かせて左右に大きく切り返しながら登っていくものの181センチと長めの板ではキックターンがきつい。
 もう少し頑張れば乗り切れるんじゃないかといったところで気持ちが折れた。雪の裂け目に入って板をザックに括り付けた。ここから兼用靴を雪面に蹴り込みキックステップで登高。アイゼンはないが雪のゆるみ加減がよく問題ない。
 一登りで稜線コルに出る。と目に飛び込んできたのは圧倒的な山容の劔岳。しばし呆然と立ち尽くす。
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DSCN5398.JPG (45.17 KiB) 閲覧された回数 885 回
 すぐに二人組テレマーカーのお一人が登ってこられた。スキーをデポするかどうか迷っているとこの方が懇切丁寧に山頂までのルートを教えてくれた。
 後々もこの方々にはお世話になり感謝の念が絶えない。Sさん、Yさんは地元、魚津岳友会に所属し、Sさんは会長を務められているとの事だった。
 ルートを教えていただいたおかげでスキーを山頂まで担ぎ上がる決心がついた。先行させていただいて稜線を歩き始める。
 広い稜線は難しいところはなく雪が少ないながらも繋がっておりスキーでの滑降が可能のようだ。
 大きな岩が露出した辺りのブッシュを抜けると広々とした雪原に出た。緩い起伏を2、3越えればいよいよ山頂。
 一番高い、と思われる雪原の左手に山頂パネルらしきものが立っていた。その辺りに雪はない。近づくと登山道らしき踏み跡。更に三角点が現われた。傍らには石仏がこちらを見守っていた。
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DSCN5412.JPG (66.58 KiB) 閲覧された回数 885 回
 猫又谷側に三角形の岩が突き出している。下から眺めるとピナクルに見える特徴的な岩だ。登ってみたくなるが兼用靴ではちょっと厳しい。
 生憎とガスがかかってきていて期待した展望は得られない。流れたガスの合間から時折景色がのぞく程度。
 露出したブッシュの傍らで風を避けて休憩。そのうち後続が次々にあがってきた。女性の単独テレマーカーもいて吃驚。姿を見れば途中で追い越した方だった。新潟からみえたのだそうだ。
 賑やかな山頂で楽しいひとときを過ごしいよいよ滑降。ガスが覆っているが雪面はなんとか見えて鞍部に向かって滑り出す。
 鞍部に出る手前の斜面から猫又谷へドロップ。登ってきた谷筋に出たところでガスが濃くなりしばらくはれるのを待った。
 ガスが薄くなり再び滑り始める。すぐにガスがはれて谷全体が見渡せるようになった。広々とした急斜面が続き滑り甲斐がある。
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DSCN5426.JPG (48.93 KiB) 閲覧された回数 885 回
 先行するのはテレマーカーのお二人。優雅な滑りがいい。しばらくいって振り返れば女性のテレマーカーも下りてくる。気持ち良さそうな滑りだ。
 若干荒れた雪面や時折転がっている小石が気になるものの思う存分の滑りを楽しんだ。斜度が緩くなってデブリ痕に若干手間取ったものの概ね良好な滑りで最終堰堤にたどり着く。
 最終堰堤ではテレマーカーのお二人が休憩中。ここからの下りはお二人に同行させていただいた。退屈しそうな林道歩きがおかげで楽しいものとなった。最後には思わぬ親切も受けありがたい事この上なかった。
 下山後はお二人に紹介していただいた魚津市内の「金太郎温泉」に立ち寄った。別館「カルナの館」で日帰り入浴。広々とした浴場に硫黄の匂いが立ちこめ温泉らしい雰囲気のところだった。おかげでいい一日の締めくくりとなった。
最後に編集したユーザー 兔夢 [ 2014年5月26日(月) 21:48 ], 累計 1 回
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【富山】猫又山再訪問

投稿記事 by 山日和 »

兔夢さん、こんにちは。

5:40 南又谷駐車場 → 7:20~30 最終堰堤 → 10:10~20 稜線鞍部 → 10:55~11:45 山頂 → 12:30最終堰堤 → 14:00駐車場

駐車場から5時間チョイとは速いですね~。私はその先の洞杉分岐から6時間掛りました。

viewtopic.php?f=4&t=942&p=7557&hilit=%E ... 1%B1#p7557

 最終堰堤を右脇から越えたところにテレマーカーが二人休憩中だった。お話を伺うと地元の方のようだ。こちらが休憩している間に先行していった。
 スニーカーをデポしてここからはシール歩行。雪は少ないがなんとか繋いで進んで行く。釜谷出合から先は全面を雪が覆うようになり快適な歩行となる。


釜谷を上がって周回しようとは思いませんでした?私、今度はこれをやってみたい。 :D

 猫又谷は広大な雪渓が一直線状に続き壮観だ。雪渓は徐々に狭くなり稜線に突き上げている。そこを目指してひたすら進む。

ここの風景は日本離れしてますよね。これだけ見通しのいい雪渓は他に無いと思います。

[attachment=0]P1070792_1.JPG[/attachment]
一登りで稜線コルに出る。と目に飛び込んできたのは圧倒的な山容の劔岳。しばし呆然と立ち尽くす。

この瞬間が素晴らしい!!

後々もこの方々にはお世話になり感謝の念が絶えない。Sさん、Yさんは地元、魚津岳友会に所属し、Sさんは会長を務められているとの事だった。

これはまた素晴らしい人に出会いましたね。 :lol:

下りが最終堰堤まで45分とは、さすがスキーです。山上でもっとゆっくりしようという気になりませんか?(^^ゞ 

下山後はお二人に紹介していただいた魚津市内の「金太郎温泉」に立ち寄った。別館「カルナの館」で日帰り入浴。広々とした浴場に硫黄の匂いが立ちこめ温泉らしい雰囲気のところだった。おかげでいい一日の締めくくりとなった。

私もここで締めくくりました。ちょっと俗っぽい雰囲気がGOODでしたね。 :mrgreen:
しかし風呂入ってメシ食ったらもう8時過ぎ。次の日仕事ってのがしんどかったなあ。(^_^;)

                        山日和
添付ファイル
一直線の雪渓
一直線の雪渓
兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 【富山】猫又山再訪問

投稿記事 by 兔夢 »

山日和さん、こんばんは。
ヤブコギオフ会ウィークという事で返信を遠慮してました(笑)
[attachment=0]DSCN5393.JPG[/attachment]
駐車場から5時間チョイとは速いですね~。私はその先の洞杉分岐から6時間掛りました。

ピストンですからね。頑張ってみました。先行者もどんどん抜いて。

釜谷を上がって周回しようとは思いませんでした?私、今度はこれをやってみたい。

上がって周回はスキーじゃちょっときついかな。
こちらを下りのルートにとるスキーレポートはありますね。ただし渡渉が問題でタイミングがピンポイントのようです。

ここの風景は日本離れしてますよね。これだけ見通しのいい雪渓は他に無いと思います。

谷が見通せて気持ちいいですよね。登りも目標が持てるし下っても楽しい。幅も広いし。

この瞬間が素晴らしい!!

一瞬、正面に立っている圧倒的な物がなんであるか、考えてしまいました。そして劔と確信し呆然としました。

これはまた素晴らしい人に出会いましたね。

この人達の他にもこの日は楽しい人が一杯いました。でも人出はさほどではなかったです。

下りが最終堰堤まで45分とは、さすがスキーです。山上でもっとゆっくりしようという気になりませんか?(^^ゞ 

スキーにしては時間かかり過ぎかなって感じですね。僕は遅い方なので。
山上でゆっくりしても良かったのですが帰りの事が気にかかっていたのと何となく周りの流れで下山を開始しました。

私もここで締めくくりました。ちょっと俗っぽい雰囲気がGOODでしたね。

まあ俗っぽいですね。北陸の人たちはこういうのが好きなのかなあと思いながら入ってました。
料金が東海地区の相場よりかなり高め、なのに人気があるようでした。

しかし風呂入ってメシ食ったらもう8時過ぎ。次の日仕事ってのがしんどかったなあ。(^_^;)

そうでしょう!僕は7時半には自宅でメシ食ってました。

                 兔夢

添付ファイル
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DSCN5393.JPG (49.94 KiB) 閲覧された回数 769 回
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