2014年5月11日(日) 晴れ 養老山地 大洞谷~笙ケ岳
そばつる 兔夢
9:50 駐車地 → 10:00 取水施設 → 11:30 7m滝 → 11:50~12:05 休憩 → 13:40 大洞林道終点 → 15:10~40 笙ケ岳 → 16:40 送電線鉄塔 → 17:30 駐車地
町内の水路掃除を終えてそばつるとともに上石津の大洞谷へ向かう。今や上石津は大垣市なので市内で沢登りができるという環境になった。
入渓地の目安にしていた千珠ぼたん園は何時の間にやら閉鎖されて入口の看板も撤去されていた。そのため少し迷ったがそれでも自宅から30分。この手軽さがいい。
送電線鉄塔が近くに立つ空き地に車を停め植林帯を下る。取水施設のところから入渓。久し振りの沢の感覚に笑みが浮かぶ。
まずは堰堤を三つ巻いて越える。一つ目が少しきついが問題ない。
渕があったりしてそれなりの雰囲気が続く。水の中を歩く感覚が楽しい。見上げれば狭い空は青くすんで清々しい。
やがて両岸が切り立ってくる。狭く細い通路のようになった峡谷。幸い通過するのは容易だ。
数年前に初めて訪れた時、この景観に驚いた。養老山地にこんなところがあるなんて想像してなかった。今見てもすばらしい眺めだ。初めてのそばつるは驚きを隠せない。岩肌に咲いた山ツツジが峡谷にアクセントを付けていた。
一つ目の峡谷を過ぎてしばらくは比較的開けた沢が続く。左右にかかる小滝や深い渕があったりしてそこそこに飽きない。すでに自然と一体化したようなトラックの残骸もあった。
40分程で二つ目の峡谷。一つ目と雰囲気は同じで若干深めの淵があるが問題なく渡れる。ここを越えたところには今にも倒れそうな石柱が立っていた。一体どうやってできたのだろう。
谷には幾つかの炭焼釜跡が見られる。どれも意外としっかりしていた。往時はこの狭い峡谷続きの谷を煙りが棚引いていたのだろうか。
三つ目も同じような雰囲気。しかしここを通り抜けたところには滝があった。それも大きく深い渕を持った立派な滝だ。これにはそばつるも空いた口が塞がらないといった感じだ。
直登は無理で右側の泥斜面につけられた古いフィックスロープを頼りにして巻いた。数年前の僕の記録には簡単に巻けたような事が書いてあったが果してどうだったのだろう。
すぐに次の滝が現われれる。途中で流芯がズレた二段滝。規模は先ほどのものより大きい。
手前の渕をへつって滝に近づいてみる。一段目は何とかなりそうな雰囲気があるが上は水量、岩の状態とも厳しそうだ。ひょっとしたらと思っていたが退散。左岸のフィックスロープが垂れていたところから巻いていった。
滝を越えた辺りの岩場で休憩。久し振りの大洞谷はなかなか充実して楽しい。
すぐに大きな渕が現われる。奥には二条滝がかかっている。左岸にフィックスロープがしてありこれを手がかりにしてへつっていく。更に少しバランスを要するへつりをして滝に近づく。が登れそうにはない。ここは左手の岩場を樹木を頼りに登った。
落口から見ると左の流芯奥は岩が覆い被さった洞になっていて通り抜けられそうな感じだった。次回、試してみようか。
両岸の立った沢筋が尚も続く。近場でこれほどの雰囲気が味わえるのがいい。
整った三条滝を左手に見て両岸の迫ったところを越えるとブルトーザーの残骸がチョックストーン滝をつくっていた。そこから先はそれまでと比べるとダレた感じの遡行が続く。右岸には林道が見え始めた。
小倉山へ向かう沢の出合を越えてわずかで大洞林道の終点に出る。少し荒れている。かつてはここから笙ケ岳への登山道がしっかりしていた。何度か歩いた事があるが今はどうなっているのだろうか。
登山道はやはり荒れていた。道標や鉄製の橋はしっかりしていたが道そのものは流れているところや土に埋まっているところなど多かった。滝越えのために設置された鉄製の手すりや階段は無惨な姿になっていた。そのため滝は直登した。といっても2mにも満たない小滝だが。
もみじ峠から笙ケ岳へ続く登山道を横切って更に奥に続く沢を辿っていく。ここからの雰囲気がいい。穏やかな流れの両脇に続く柔らかな新緑の森。緩やかな斜面は落ち葉に埋もれ踏みしめれば足首まで潜る。癒しの空間は養老山地にいる事を忘れさせる。
右にとれば表山へ続く二俣を左へ進む。すぐ次の二俣も左へ。若干斜度を増すもののきつい登りではない。
意外と奥まで流れが尽きない。乾ききった陽気が続く中で不思議な程だ。
いよいよ水流が尽きたところで沢靴を脱ぐ。次第に消えゆく沢筋の先にはバイケイソウの群落。これも予想外の展開。
しかし稜線に出れば夢のような空間は一気に消え失せ檜の植林と対面。その樹間に覗く笙ケ岳のピークも植林に覆われている。
稜線上に続く薄い踏み跡を辿って笙ケ岳に向かう。鞍部で登山道に出合ってわずかに進めばつい先日訪れたばかりの笙ケ岳山頂。植林が邪魔をして良好な展望はない。表山、裏山越しにわずかに大垣市街地が見える。
下山は西へ延びる尾根を下った。右手植林、左手雑木林の尾根筋が続きその中に薄らと踏み跡があった。ほぼ迷うところはなく送電線鉄塔に辿り着く。途中、シャクナゲが誇らしげに花を咲かせていたのが印象的だった。
最後は送電線巡視路を下った。これが斜面を大きくトラバースしていて尾根筋を下った方が効率が良かったかもしれない。
大洞林道を歩いて駐車地に近づくと植林帯の中で何かゴソゴソ。見れば消防団員らしき数人が放水しているところだった。更に下りると消防車と延々と延びた給水ホース。そして人々の群れ。聞けば昼頃、この辺りで山火事があったらしい。見ると確かに草木の燃えた跡が広がっていた。乾燥していてあっという間に火の手が広がったようだ。とはいえ大事にはならなかったようで良かった。
車で荷物を解いていると駆け付けていた方の一人が近づいてきて話しかけてきた。大洞谷を登ってきたと言うと両脇に岩の立った狭いところがあっただろうと言う。この方によればそれは「一の門、二の門、三の門といって林道開発や採石、堰堤建設で一時埋まっていたがまた現われた」という事だ。恐らく三つの峡谷の事だろう。それは確かに「一の門、二の門、三の門」と呼ばれるに相応しい景観をしていた。
【養老】大洞谷〜笙ケ岳…大垣市内で沢はじめ
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Re: 【養老】大洞谷〜笙ケ岳…大垣市内で沢はじめ
兔夢さん こんばんは バリバリ歩いてますねぇ!
養老山地 大洞谷~笙ケ岳
よう、わかりませんが、早速の沢ですね。
整った三条滝を左手に見て両岸の迫ったところを越えるとブルトーザーの残骸がチョックストーン滝をつくっていた。
お~ この画像、シゲキ的ですねぇ オイオイ みたいな・・・
チョックトーザー ですね。
アル意味、「絵」になりますねぇ!?
この滝?を直登する沢屋を激写したいですね。
雪山から沢、そしてまた雪山ですか 充実してますね。
では また 癒しの沢で
SHIGEKI
養老山地 大洞谷~笙ケ岳
よう、わかりませんが、早速の沢ですね。
整った三条滝を左手に見て両岸の迫ったところを越えるとブルトーザーの残骸がチョックストーン滝をつくっていた。
お~ この画像、シゲキ的ですねぇ オイオイ みたいな・・・
チョックトーザー ですね。
アル意味、「絵」になりますねぇ!?
この滝?を直登する沢屋を激写したいですね。
雪山から沢、そしてまた雪山ですか 充実してますね。
では また 癒しの沢で
SHIGEKI
Re: 【養老】大洞谷〜笙ケ岳…大垣市内で沢はじめ
SHIGEKIさん、こんばんは。
毎度、ありがとうございます。
よう、わかりませんが、早速の沢ですね。
そろそろ沢にもいっておかないと、的な発想で手近なところへ行って参りました。
お~ この画像、シゲキ的ですねぇ オイオイ みたいな・・・
チョックトーザー ですね。
初めて訪れた時もこのブルトーザーは印象的でした。
なんとなく近未来的な風情があってタイムスリップしたような感覚に捕われました。
もしくはジブリアニメの世界に入り込んだような…。
この滝?を直登する沢屋を激写したいですね。
登れるんやろか?
雪山から沢、そしてまた雪山ですか 充実してますね。
あれ?沢の次が雪山ってなんでばれてんだろ?
兔夢
毎度、ありがとうございます。
よう、わかりませんが、早速の沢ですね。
そろそろ沢にもいっておかないと、的な発想で手近なところへ行って参りました。
お~ この画像、シゲキ的ですねぇ オイオイ みたいな・・・
チョックトーザー ですね。
初めて訪れた時もこのブルトーザーは印象的でした。
なんとなく近未来的な風情があってタイムスリップしたような感覚に捕われました。
もしくはジブリアニメの世界に入り込んだような…。
この滝?を直登する沢屋を激写したいですね。
登れるんやろか?
雪山から沢、そしてまた雪山ですか 充実してますね。
あれ?沢の次が雪山ってなんでばれてんだろ?
兔夢