【白山】別山大雪渓を登る

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たんぽぽ
記事: 709
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

【白山】別山大雪渓を登る

投稿記事 by たんぽぽ »

【 日 付 】2014年5月10日(土)
【山 域】白山
【天 候】晴
【コース】大白川6:50---曲り谷出合8:15---別山谷二俣9:40---P2,324m12:00---別山13:00
     ---箱谷右岸P1,976m13:40---別山谷二俣14:10---曲り谷出合15:20---大白川17:00

二年前、念願の湯谷から別山登頂を果すことができた。
とはいうものの、この時に選んだルートは確実に登頂できることを最優先に考えた姑息なルートといえるかもしれない。
湯谷から別山を目指すならば、やはり別山谷最奥にある大雪渓を登り詰めたいというものだ。
そんな思いから二年ぶりに別山を目指してみることにした。

大白川に入るとまるで嵐のような天候に驚いてしまう。
それにもかかわらず、どういうワケか別山方面だけに青空が広がっている。
こんな強風が吹いてるのに稜線へ出ることができるのだろうか。
何かワナがあるとわかっていても行ってしまう悪いクセと知りながらも別山を目指すことにした。
途中で状況を見て悪ければ山菜取りモードに切り替えればよいだけだ。
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まずは地獄谷をジャブジャブと渡る。
四月の少雨のせいで白水湖に水はなく湖底が丸見え状態だ。
平坦な湖底をペタペタと歩いていく、こりゃあ楽チンでいいやあ~
と思っていたらズブッブッブッ・・・
あっという間に膝まで沈んでしまうではないか!
危うく白水湖底の化石になってしまうところだった。
それでも湖岸のへつりに比べればずっと早くいつものバックウオーターまで到達できた。
小尾根を乗り越せばもう大雪渓だ
小尾根を乗り越せばもう大雪渓だ
数回の渡渉を繰り返し、曲がり谷出合から雪渓歩きとなった。
タロタキ谷出合で沢靴をデポ、山靴にアイゼンスタイルで楽しい雪山歩きの始まりだ。
それにしても強風は一向に静まる気配がない。
沢用ズボンで強風はいただけないが、バンビちゃんをお供してるのでお尻が寒くないのが有難い。
ルリビタキの囀りが聞こえる頃になると別山谷二俣に到着した。
ここを右俣へ入るとすぐに残雪に半分覆われた滝が現われる。
この滝が別山大雪渓への入口となる玄関だが、この滝を迂回するためにもう1本右の雪渓に入ることにする。
雪渓を少し登ったところで左手の小尾根を乗り越せば滝の上部に入れるはずだ。
尾根上はブッシュで視界が利かないが数メートル下に残雪が確認できるので、ブッシュの中を転げ落ちることにした。
白水湖からの道程を振り返る
白水湖からの道程を振り返る
降り立ってみるとそはもう長大な別山大雪渓の上だった。
とても静かでこの下に滝があるなんて想像もできない。
そして目の前に広がる光景は想像以上のすばらしい雪渓だ。
降雪後とあって真っ白に輝く雪面が美しい。
誰も訪れない深山にこんなすばらしい雪渓が眠っている、なんともったいないことだろう。
別山大雪渓下部はゆったりとした斜面を歩いていく、まるでパラダイスの中にいるような気分だ。
標高2,000mを越えたあたりでストックをピッケルに持ち替える。
雪渓上のルート取りは事前のイメージトレーニングどおりに進めることができて一安心。
高度を稼げば別山東尾根の核心部とされる稜線が目前に迫ってくる。
振り返れば白水湖からここまでの延々としたルートも一望だ。
エビの尻尾が咲き誇る稜線を行く
エビの尻尾が咲き誇る稜線を行く
12時ジャストに2,324m峰に到達、見下ろせばこんなにも登ってきたのかと驚くほど雪渓が大きい。
強風に煽られてクラストした雪面が割れて宙を舞う。
雪面から頭を出したシラビソについたエビの尻尾がきれいだ。
2,370mの肩まで来ると別山山頂に人影が見えた。
6時間も人に出会わないと少しは人恋しくなるものだが、別山山頂に着いた時にはスキーのトレースが残るのみだった。
どうやら今日は誰にも出会わない山行となりそうだ。
トレースつけるのは気持ちエエっす!
トレースつけるのは気持ちエエっす!
下山は箱谷左俣を経由して別山谷二俣へ戻るとしよう。
クラスとした雪面を蹴散らして下ると、コンペイトウのようになった氷片が群れとなってザッザッーと流れていくのがおもしろい。
振り返って別山を見上げると純白の斜面に一本のトレースがくっきり。
明日は日曜なので別山に登る多くの人がこのトレースを見ることだろう。
あっという間に別山谷二俣に到着。
これより先は湯谷でクマの襲撃にでも遭わなければ危険はないと思いつつ、のんびりモードで歩きながら足元を見て愕然とした。
ない!右足のアイゼンが脱落してないのだ!
あ~あ、やってしまった~
最後に編集したユーザー たんぽぽ [ 2014年5月18日(日) 19:26 ], 累計 1 回
SHIGEKI
記事: 1031
登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 【白山】別山大雪渓を登る

投稿記事 by SHIGEKI »

たんぽぽさん こんばんは




【コース】大白川6:50---曲り谷出合8:15---別山谷二俣9:40---P2,324m12:00---別山13:00
     ---箱谷右岸P1,976m13:40---別山谷二俣14:10---曲り谷出合15:20---大白川17:00

よう分からん 地形図で追ってみた。

なるほど、しかし、別山谷って三方から別山へ向かってるんですね!!。



二年前、念願の湯谷から別山登頂を果すことができた。
とはいうものの、この時に選んだルートは確実に登頂できることを最優先に考えた姑息なルートといえるかもしれない。
湯谷から別山を目指すならば、やはり別山谷最奥にある大雪渓を登り詰めたいというものだ。
そんな思いから二年ぶりに別山を目指してみることにした。


ホンマ、画像で拝見、素晴らしい雪渓ですなぁ :D


大白川に入るとまるで嵐のような天候に驚いてしまう。
それにもかかわらず、どういうワケか別山方面だけに青空が広がっている。
こんな強風が吹いてるのに稜線へ出ることができるのだろうか。
何かワナがあるとわかっていても行ってしまう悪いクセと知りながらも別山を目指すことにした。
途中で状況を見て悪ければ山菜取りモードに切り替えればよいだけだ。

臨機応変、前向き、時として軟弱 結局 自己満足 :mrgreen:



まずは地獄谷をジャブジャブと渡る。
四月の少雨のせいで白水湖に水はなく湖底が丸見え状態だ。
平坦な湖底をペタペタと歩いていく、こりゃあ楽チンでいいやあ~
と思っていたらズブッブッブッ・・・
あっという間に膝まで沈んでしまうではないか!
危うく白水湖底の化石になってしまうところだった。
それでも湖岸のへつりに比べればずっと早くいつものバックウオーターまで到達できた。

んっ 湖の中を歩くんですか?



この滝が別山大雪渓への入口となる玄関だが、この滝を迂回するためにもう1本右の雪渓に入ることにする。
雪渓を少し登ったところで左手の小尾根を乗り越せば滝の上部に入れるはずだ。
尾根上はブッシュで視界が利かないが数メートル下に残雪が確認できるので、ブッシュの中を転げ落ちることにした。


なかなか 高度な オモロイコトしてまんなぁ :shock:



降り立ってみるとそはもう長大な別山大雪渓の上だった。
とても静かでこの下に滝があるなんて想像もできない。
そして目の前に広がる光景は想像以上のすばらしい雪渓だ。
降雪後とあって真っ白に輝く雪面が美しい。
誰も訪れない深山にこんなすばらしい雪渓が眠っている、なんともったいないことだろう。
別山大雪渓下部はゆったりとした斜面を歩いていく、まるでパラダイスの中にいるような気分だ。


今時、真っ白な 大 雪渓 とは 贅沢 しかも、独占 これなら膝痛くても行く気しますわな。




2,370mの肩まで来ると別山山頂に人影が見えた。
6時間も人に出会わないと少しは人恋しくなるものだが、別山山頂に着いた時にはスキーのトレースが残るのみだった。
どうやら今日は誰にも出会わない山行となりそうだ。

別山山頂にも誰もいませんでしたか。

なら、途中におるはずないですわなぁ




これより先は湯谷でクマの襲撃にでも遭わなければ危険はないと思いつつ、のんびりモードで歩きながら足元を見て愕然とした。
ない!右足のアイゼンが脱落してないのだ!
あ~あ、やってしまった

熊さんと格闘して、命 脱落 するより、微妙によかったですね :mrgreen:

あ、画像の100均のオーバーグラス 似合ってますがなぁ :D

  では 雪のない 上高地で

      SHIGEKI
たんぽぽ
記事: 709
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 【白山】別山大雪渓を登る

投稿記事 by たんぽぽ »

SHIGEKIさん、こんばんは。

よう分からん 地形図で追ってみた。
なるほど、しかし、別山谷って三方から別山へ向かってるんですね!!。

そうなんです、全部別山谷なんです。
どこの別山谷から入ったんやろ~

ホンマ、画像で拝見、素晴らしい雪渓ですなぁ :D
こんなところへスキーで入れたらいいね。
別山から滑ってくると早いけど、帰りの登り返しが3時間になります。

臨機応変、前向き、時として軟弱 結局 自己満足 :mrgreen:
いつも軟弱、そして自己満足の世界に浸っております、スミマセン。
別山の神様も寒そうでした
別山の神様も寒そうでした
んっ 湖の中を歩くんですか?
そうです、水蜘蛛の術ですわ。

なかなか 高度な オモロイコトしてまんなぁ :shock:
水蜘蛛の術を使ったり、ヤブ転がりのワザをつかったりといろいろ忙しいんですわ。

今時、真っ白な 大 雪渓 とは 贅沢 しかも、独占 これなら膝痛くても行く気しますわな。
たんぽぽは処女と新雪しか食べません。
近頃、ヒザに羽根が生えたように軽いんですわ。
やっぱ、運動しにゃあいかんですね。

別山山頂にも誰もいませんでしたか。
なら、途中におるはずないですわなぁ

途中に誰かいるとしたら、バケモノかクマのどちらかです。
この谷はそんなとこなんですよ。

熊さんと格闘して、命 脱落 するより、微妙によかったですね :mrgreen:
こんなとこで命脱落したら、湯谷巡礼の女性があとを断たなくなりますよ。
湯谷には上高地のような雰囲気の場所もあります
湯谷には上高地のような雰囲気の場所もあります
あ、画像の100均のオーバーグラス 似合ってますがなぁ :D
かけ心地もよくて気に入ってるざんす。
100均を侮るべからずですわ。

では 雪のない 上高地で
楽しみにしております。
晴れ男のSHIGEKIさん、よろしくです!
バーチャリ
記事: 547
登録日時: 2011年3月12日(土) 20:58

Re: 【白山】別山大雪渓を登る

投稿記事 by バーチャリ »

たんぽぽさん 今晩は


【コース】大白川6:50---曲り谷出合8:15---別山谷二俣9:40---P2,324m12:00---別山13:00
     ---箱谷右岸P1,976m13:40---別山谷二俣14:10---曲り谷出合15:20---大白川17:00


ゲート空いているのですか

途中で状況を見て悪ければ山菜取りモードに切り替えればよいだけだ。

そちらでいいですね。

ルリビタキの囀りが聞こえる頃になると別山谷二俣に到着した。

鳥の鳴き声で種類が分かるから
鳥博士ですね

そして目の前に広がる光景は想像以上のすばらしい雪渓だ。
降雪後とあって真っ白に輝く雪面が美しい。


画像を見ると雪渓きれいですね

別山大雪渓下部はゆったりとした斜面を歩いていく、まるでパラダイスの中にいるような気分だ。
標高2,000mを越えたあたりでストックをピッケルに持ち替える。


新調したピッケルを持つてみたいですが 来年かな

6時間も人に出会わないと少しは人恋しくなるものだが、別山山頂に着いた時にはスキーのトレースが残るのみだった。
どうやら今日は誰にも出会わない山行となりそうだ。


雪の別山は眺めているだけで素晴らしいでしょうね

クラスとした雪面を蹴散らして下ると、コンペイトウのようになった氷片が群れとなってザッザッーと流れていくのがおもしろい。

たんぽぽさん 下り早いもん


これより先は湯谷でクマの襲撃にでも遭わなければ危険はないと思いつつ、のんびりモードで歩きながら足元を見て愕然とした。
ない!右足のアイゼンが脱落してないのだ!
あ~あ、やってしまった~[/quote]


同じような事しましたね 探しに行きましょう。

お疲れ様でした。
     
  バーチャリ
たんぽぽ
記事: 709
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 【白山】別山大雪渓を登る

投稿記事 by たんぽぽ »

バーチャリさん、こんばんは。

途中で状況を見て悪ければ山菜取りモードに切り替えればよいだけだ。
そちらでいいですね。

バーチャリさんは山菜好きですもんね。

鳥の鳴き声で種類が分かるから
鳥博士ですね

地図や高度計がなくても鳥の鳴き声で標高がわかるというのは便利でいいですよ。
ホシガラス君やルリビタキさんに感謝!

画像を見ると雪渓きれいですね
5月中旬に近場で純白の雪渓が拝めるのはありがたいです。
純白の斜面をひたすら登ります
純白の斜面をひたすら登ります
雪の別山は眺めているだけで素晴らしいでしょうね
別山は二十歳のころからず~っと恋人のままです。

たんぽぽさん 下り早いもん
コンペイトウさんの方がもっと早かったです。

同じような事しましたね 探しに行きましょう。
新品を買うと18,000円・・・
週末に救出作戦実行するべきか悩んでますわ。
石徹白の山々もまだ残雪豊富
石徹白の山々もまだ残雪豊富
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