春風に揺れるカタクリの大群落を歩いて、雪の笈ヶ岳へ

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fuusen touch
記事: 39
登録日時: 2011年11月03日(木) 21:40

春風に揺れるカタクリの大群落を歩いて、雪の笈ヶ岳へ

投稿記事 by fuusen touch »

【笈ヶ岳】春風に揺れるカタクリの大群落を歩いて、雪の笈ヶ岳へ
ブナオ山のカタクリ
ブナオ山のカタクリ
【 日 付 】2014年5月2~6日
【 山 域 】両白山地
【メンバー】夫婦
【 天 候 】快晴と雨が交互に
【 ルート 】一里野温泉→ブナオ山→冬瓜平→笈ヶ岳(往復)
このGWは日頃行き慣れない谷川連峰を歩いてみたいと計画を温めていました。土合から巻機山までの縦走なのですが、春の声が近づくとともにネット上には不穏な気配が…。寡雪である、ヤブがいっぱいでている、クラックのオンパレド、猛烈な踏み抜き地獄、落ちたら背が立たない等々。…でこっちにしました、笈ヶ岳。
ただこの時期はジライ谷コースからの日帰り登山者がいっぱいです。なんでもこっちはかなりのハードコースらしいので、おそらく健脚者が多いのでしょう。かれらのペースには合わせられませんし、できれば迷惑をかけたくもないものです。そこで少し長距離になりますが、一里野温泉スタートのブナオ山経由としました。このコースは、ガイドブックにも載っているいわゆる一般ルートということになります。でも途中の道標といえば笈ヶ岳山頂標のみですし、ブナオ山を下りきったあたりからはヤブがコースを覆い尽くしてルートがなくなっています。つまり実質的にはバリエーションルートといってよいコースです。気をつけて歩きましょう。
さて小松方面からR360を走り、一里野集落の手前から左の側道をほんのわずか下ると小さな広場があり車数台は止められそうです。階段を下り吊り橋で尾添川を渡るところから歩き始めます。ここから尾根に乗るまでは北陸電力の敷地を無断使用させていただくのですが、そのほとんどは中宮発電所導水管の作業階段歩きです。導水管はなんでも600段以上あるとかで、新緑のなか天を衝くようにのびています。数えるのも消耗しますし、こここそはこのコースのハイライトなのだとマゾヒスティックに耐えるしかありません。
ところがその路半ばあたりで、両側の日当たりのよい斜面にポツリポツリとカタクリの花が目立ってきたことに気づきました。しかも歩くうちに花はどんどん増え、なんとあたり一面赤紫のカタクリに覆い尽くされてしまったではありませんか。標高670mあたりで尾根に乗り登山道に入ります。左が植林帯、右が新緑の広葉樹林です。倒木はあるもののヤブはなくしっかりした道です。800m辺りで急登になりますが、カタクリの群落は傾斜がいったんおちつく950m辺りまで続きました。日射しを浴び微風に揺れるカタクリの姿は、両手を頭の上で思い思いに振っている人間みたいにみえます。まるで我が世の春を唄う琉球貴族の宴がカチャーシーで大団円を迎えるかのようです。これだけでも十分見ごたえがあります。
1100mを越えるともう一度急登になり、頂上直下でようやく雪が連なるようになってきます。1250mで尾根を右に回り込んで雪を背負いこんだブナオ山頂上に着きました。ここまで標準的なコースタイムで2.5時間くらいでしょうか…我々はここで幕を張ります。
この山の頂上部分は、北東に長く延びていて、その端っこが展望に恵まれているようです。左右に尾根を広げた白山北面に向きあってテントを張りました。
去年のGWにこの山頂では男性が亡くなっています。私は別の山域に入山していて知らなかったのですが、テント内で火器を使用中眠ってしまい一酸化炭素中毒死されたと推測されているそうです。自分と同世代で、たまたま同じ職業だったこともあり火をつかうのに逡巡しましたが、やはり寒さには勝てずテント内で火をおこしました。ブナオ山には帰りにも立ち寄りましたが、頂上から白山に向かって白いバラとニッカウヰスキーが手向けられていました。合掌。
さてここからは尾根伝いに冬瓜平をめざします。ブナオ山から北東にのびる尾根を下るところまでは雪が繋がっていましたが、その先がヤブコギです。部分的に濃密なところがあって稜線は歩けず、トラバースする場面もありました。そのうえあいにく途中から雨も降り出し、一時はガスですぐ目の前が見えない状態です。そのせいもあってか途中で出会った3組7人は全て道迷い組でした。お一人は昨日登頂を果たした後で谷道に迷いこみ、一晩歩き続けていたということでした。他の二組はジライ谷ルートから逸れてしまったようです。この雨は夕方やっと止んで、真っ赤な夕陽がみられました。
山の夕げしき
山の夕げしき
翌朝は早朝から冬瓜山の稜線にでます。ここでも目の前に白山が大きくみえました。前日は分からなかったのですがポツポツとテントが散見されます。みんなもう出発しているのです。それどころではありません。7時前に稜線に立つとすぐにジライ谷からの登山者が追いつき追いぬいて行きます。いったい何時に出発したのでしょうか。でもそうしたくなるような雨上がりの好天なのです。冬瓜山の登りはヤブと鎖場の急登、それから有名なナイフリッジです。ナイフリッジには既に雪がなく、アイゼンさえ脱いでいれば、ストックでバランスをとり簡単に越えることができました。その先は頂上まで雪がつくのでアイゼンを使いましょう。
冬瓜平から笈ヶ岳
冬瓜平から笈ヶ岳
シリタカ山では既にパテていましたが、右手に北アルプスの白い嶺峰が登山者を慰めてくれます。ここで2年前西小石岳で会ったカップルと再会しました。お互いに覚えていたのはそもそも西小石岳を目指す人など滅多にいないからです。この山は南アルプス悪沢岳から北西に延びる稜線上の衛星峰です。ルートはハイマツに覆われた尾根ですが、悪沢岳頂上が登山者でごった返しているときも全くの静寂の地で、しかも足の踏み場がないほど高山植物で埋め尽くされていました。
閑話休題、シリタカ山から2度ほど下って登り返すと黒々とした巨大三角岩が近づきます。ここで短いヤブをかきわけて三角岩を左から巻きます。このあたりはちょうど左の谷の源頭部をトラバースすることになるようです。危険を感じるところはありませんが、疲れを感じたところで、下山者とのすれ違いがはじまるのが、辛いところです。しかしここを耐えて県境尾根に上り詰めるとすぐに小笈につきます。そこからは稜線の岐阜県側を一投足で笈ヶ岳山頂、1841mです。なんとか午前中に着くことができました。
気温が上がってきて、春霞に揺れる大笠山が目の前にあります。だいぶん雪が減り、山体にいく本かの雪崩跡がみえます。ここまで来た多くの登山者が、大笠、奈良岳、ブナオ峠へと縦走に心を馳せる瞬間です。ふりかえるとこれまで歩いてきた尾根の向こうに、変わらぬ白さで白山の巨大な山体が望めました。頂上には昨日猿ヶ馬場山に登ってきたという男性、さらにアイゼンなしで登ってきた別の男性がいます。早朝は凍結した雪を蹴り込んで辛うじて上がってきたといいます。それでもかなりの登山者を追い抜いてきたらしいのですが、結局その後登頂してきた人はいませんでした。ジライ谷コースはハードなので、かなりの方が自己判断で引き返されたようです。午後に上がってきたのは、唯一NHK金沢支局のクルーだけ。彼らも冬瓜平に幕営していて、取材内容は50分番組に編集のうえ5月14日にローカルで放送するそうです。
さて我々もそうゆっくりもできません。帰りもヤブにつかまりました。それに日射しが強く思ったより水の消費が激しいため辛いおもいをしましたが、冬瓜平で静かな夕暮れを迎えることができました。
帰りは往路を忠実にピストンすることにしましたが、翌日5月5日は終日雨になりました。雪にはなりませんでしたが、冷たい雨に濡れて歩きました。たった二日でも雪が融けて、行きと同じルートとはおもえません。ガスも濃く1271ピーク手前でルートをはずしてしまいました。途中で気づいて尾根に復帰しましたが、はずれたエリアにもしっかりした踏み跡がありました。多分これは右手の谷筋に下っていくルートのようです。怖いことです。
霧のブナオ山にもう一度テントを張り、翌朝天気は回復していました。白山が大きくみえます。ここはまだまだ雪の世界でしたが、よくみればこぶしのつぼみがふくらみ、マンサクが小さな花をいっぱいつけていました。笈、大笠に最後の別れを告げて下ります。カタクリは1000m付近が最盛期でした。下るとともに初夏が目覚め、数時間後むせかえる緑のなかにもどりました。
白山とつぼみをつけたコブシ
白山とつぼみをつけたコブシ
SHIGEKI
記事: 1031
登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 春風に揺れるカタクリの大群落を歩いて、雪の笈ヶ岳へ

投稿記事 by SHIGEKI »

fuusen touchさん こんばんは。



【笈ヶ岳】春風に揺れるカタクリの大群落を歩いて、雪の笈ヶ岳へ


実に魅力的なタイトルですね :D

かたくりの、雪山の画像 一度の山行で美しいもの三昧ですね 奥さん同行で :mrgreen:



【 日 付 】2014年5月2~6日
【 山 域 】両白山地
【メンバー】夫婦
【 天 候 】快晴と雨が交互に
【 ルート 】一里野温泉→ブナオ山→冬瓜平→笈ヶ岳(往復)


地形図で追いました。わざわざ遠回り、で、山中テント4泊?ですか?



ところがその路半ばあたりで、両側の日当たりのよい斜面にポツリポツリとカタクリの花が目立ってきたことに気づきました。しかも歩くうちに花はどんどん増え、なんとあたり一面赤紫のカタクリに覆い尽くされてしまったではありませんか。


十分、遠回りのご褒美いただかれましたね。


途中で出会った3組7人は全て道迷い組でした。お一人は昨日登頂を果たした後で谷道に迷いこみ、一晩歩き続けていたということでした。他の二組はジライ谷ルートから逸れてしまったようです。

一晩って、ほとんど遭難ですね・・・・でも無事で何より  そんな方が3組!! えらい山域ですね。



シリタカ山では既にパテていましたが、右手に北アルプスの白い嶺峰が登山者を慰めてくれます。ここで2年前西小石岳で会ったカップルと再会しました。お互いに覚えていたのはそもそも西小石岳を目指す人など滅多にいないからです。この山は南アルプス悪沢岳から北西に延びる稜線上の衛星峰です。ルートはハイマツに覆われた尾根ですが、悪沢岳頂上が登山者でごった返しているときも全くの静寂の地で、しかも足の踏み場がないほど西小石岳高山植物で埋め尽くされていました。


素晴らしい邂逅でね~ 渋い山での出会い  笈はもうメジャーですか?

それにしても、「西小石岳」は9日間、今回5日間 山中テント でしたか?

西小石岳の時は余ったとのことですが、どんな食糧計画と持ち込みなんでしょう?

数年後には是非挑戦してみたいものです。

  では また どこか 静寂のテン場で

         SHIGEKI
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
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Re: 春風に揺れるカタクリの大群落を歩いて、雪の笈ヶ岳へ

投稿記事 by kitayama-walk »

fuusen touchさん こんにちは。

 タイトルに「笈ヶ岳」とあったので、自然に反応してしまいました。(^_^) というのも、私も2年前の4月に、同じく山毛欅尾(ブナオ)山経由で
笈ヶ岳に登ったことがあるからです。 笈ヶ岳(おいずるがたけ)は二百名山のひとつで、 登山道がないので積雪期にしか登れない山として
有名ですよね。そんな山に惹かれて登ってみたく思ったのです。

 コースは、最近ではジライ谷からの日帰りルートがあるようですが、かなり時間がかかるのと、余裕がない登山となるので、やはり山毛欅
尾山経由の従前ルートで1泊幕営登山にしました。時期は4/14-15でした。辿ったコースは、fuusen touchさんとほぼ同じコースだと思いま
すが、4月中旬だったので、まだ雪が結構あって、一部やぶこぎ部分があったものの、おおむね雪上を歩くことができました。

 初日は、一里野スキー場駐車場-中宮発電所-P659-P1058(カンタの山)-山毛欅尾山-P1271-P1312-P1418-幕営地(冬瓜平
の手前)まで歩きました。天気がイマイチだったのですが、次第に回復傾向にあり、夕方には晴れてきて、翌日の登頂は晴天に恵まれると
確信しました。
http://kitayamawa.exblog.jp/18065670/

 2日目は予想どおり朝から快晴の天気でした。冬瓜山への稜線を辿ると、雪のついていない急登の斜面にやってきました。冬瓜山直下
の急登としてネットで紹介されている箇所です。ここにはロープが設置してありましたが、木の根や枝をつかんで強引によじり登っていき
ました。 ここはさほど難なく通過することができました。次にやってきたのは冬瓜山手前にあるナイフリッジです。ここもネットで写真が紹
介されていますが、この日の光景はそれとは違っていました。 左右が切れ落ちている岩尾根の上に雪がてんこ盛りになっていて、本当
に馬の背のようになっていました。この背から滑落したらお陀仏なので正直ビビりました。足が竦みました。二本足で歩くことができず、
馬の背に跨がるように四つん這いになって、アイゼンで一足一足雪面に蹴り込み、ピッケルを深く突き刺しながら、ようやく通過すること
ができます。距離にすると20mほどの短いものですが、本当に怖かったです。
白山方面の眺望
白山方面の眺望
本当に怖かったナイフリッジ
本当に怖かったナイフリッジ
 ナイフリッジを越えると、冬瓜山の山頂に着いて一安心です。前方には、笈ヶ岳と大笠山が並んで大きく聳え立っていました。ピラミダ
ルな笈ヶ岳とどっしりとした大笠山は対照的です。ここからは一旦下りとなり、鞍部から再び登り返しとなりました。比較的緩やかな登り
になっていますが、右側に大きな雪庇になっているところがあるので踏み抜かないように注意を要します。次第に高みに上がっていくと、
シリタカ山(1699m)の頂上に着きました。 ここは笈ヶ岳と大笠山の展望台になっており、また振り返ると白山も雄姿を見せており、その
間には籾糠山、猿ヶ馬場山、三方岩岳、野谷荘司山、妙法山、三方崩山、奥三方岳、間名古の頭などの加越山地の山々がぐるりと丸
見えになっていました(すごい!)。
シリタカ山から笈ヶ岳を望む
シリタカ山から笈ヶ岳を望む
 シリタカ山からは、笈ヶ岳に向かう稜線を見渡すことができますが、まだ結構距離があります。しかも、一旦下ってからの県境稜線へ
の登り返しが待っていますので、まだまだ頑張らないといけません。まずはP1640までゆっくりと下り、そこから鞍部に急降下していきま
す。先行するトレースがなく、ツボ足で膝下くらいの沈み込みなので、まだ快適に歩くことができました。 鞍部からは、右に雪庇が出て
いるので注意しながら登っていきましたが、県境稜線の手前で少し左に巻くようにして稜線上の岩底(かまそこ)谷の頭に出てきました。
県境稜線上は幅広になっていましたが、最初は岐阜県寄りに雪庇に注意しながら小笈を向かって登っていきました。白い雪に覆われ
た小笈が青い空をバックにきれいでした。小笈を越えてもう一度小さく下り、緩やかに登り返すと、ようやく笈ヶ岳の山頂に到着しました。
幕営地を出発してから約3時間半かかりましたが、バージンスノーの雪面にトレースを残しながら、ガシガシと歩みを刻んでいくことはひ
とつの快感です。この日は前日と打って変わって、快晴の下、冷え込んで雪面が適度に固まっていて、しかもトレースのないバージンス
ノー、眺望も抜群でいうことはありませんでした。
笈ヶ岳山頂にて
笈ヶ岳山頂にて
笈ヶ岳から北に続く稜線
笈ヶ岳から北に続く稜線
槍と穂高連峰
槍と穂高連峰
剱と立山
剱と立山
http://kitayamawa.exblog.jp/18198127/
written by kitayama-walk
fuusen touch
記事: 39
登録日時: 2011年11月03日(木) 21:40

Re: 春風に揺れるカタクリの大群落を歩いて、雪の笈ヶ岳へ

投稿記事 by fuusen touch »

SHIGEKI さん   こんばんは


【笈ヶ岳】春風に揺れるカタクリの大群落を歩いて、雪の笈ヶ岳へ


実に魅力的なタイトルですね

かたくりの、雪山の画像 一度の山行で美しいもの三昧ですね 奥さん同行で

そうですね、アレコレ三昧になったのも、期待以上だったのですけど…
超ロングにに山から離れてたので、衰弱ぶりもキタイ以上でしたね。
なにせ2月半ばに御池でテント張った以来ですから…
そのときも出会った落第忍者さんの軽いフットワークに驚かされましたが、
いまおもえばそれが今回の苦難のプロローグでした。
でも麓のカタクリ、雪のなかのマンサクとコブシ(タムシハ゛かな?)に慰められましたね
かたくり大爆発
かたくり大爆発
【 日 付 】2014年5月2~6日
【 山 域 】両白山地
【メンバー】夫婦
【 天 候 】快晴と雨が交互に
【 ルート 】一里野温泉→ブナオ山→冬瓜平→笈ヶ岳(往復)


地形図で追いました。わざわざ遠回り、で、山中テント4泊?ですか?

遠回りする者に福きたる、というではありませんか

ところがその路半ばあたりで、両側の日当たりのよい斜面にポツリポツリとカタクリの花が目立ってきたことに気づきました。しかも歩くうちに花はどんどん増え、なんとあたり一面赤紫のカタクリに覆い尽くされてしまったではありませんか。


十分、遠回りのご褒美いただかれましたね。
ね!

途中で出会った3組7人は全て道迷い組でした。お一人は昨日登頂を果たした後で谷道に迷いこみ、一晩歩き続けていたということでした。他の二組はジライ谷ルートから逸れてしまったようです。

一晩って、ほとんど遭難ですね・・・・でも無事で何より  そんな方が3組!! えらい山域ですね。
そうでしょう。なんか300名山まであと26とかいう方でした。
遭難してもピークはちゃんと登られたそうです。
夜は氷点下の冷え込みだったはずですが、
それでも意気軒昂で、なんでも次は毛勝とか…
たいへんですね。
好きこそものの上手なれ。
シリタカ山からの笈ヶ岳
シリタカ山からの笈ヶ岳
シリタカ山では既にパテていましたが、右手に北アルプスの白い嶺峰が登山者を慰めてくれます。ここで2年前西小石岳で会ったカップルと再会しました。お互いに覚えていたのはそもそも西小石岳を目指す人など滅多にいないからです。この山は南アルプス悪沢岳から北西に延びる稜線上の衛星峰です。ルートはハイマツに覆われた尾根ですが、悪沢岳頂上が登山者でごった返しているときも全くの静寂の地で、しかも足の踏み場がないほど西小石岳高山植物で埋め尽くされていました。


素晴らしい邂逅でね~ 渋い山での出会い  笈はもうメジャーですか?

それにしても、「西小石岳」は9日間、今回5日間 山中テント でしたか?

西小石岳の時は余ったとのことですが、どんな食糧計画と持ち込みなんでしょう?

数年後には是非挑戦してみたいものです。

  では また どこか 静寂のテン場で

よく西小石岳の泊数を知ってましたね?
こんなの知ってる人って、世界でただひとりでしょうね、本人も忘れてるのに…

でも「静寂のテン場」はいいですよね
そういえば去年の秋、シュークリームさんが、台高、嘉茂助谷ノ頭付近の静かな所で幕を張っておられました。
イノシシ以外だれもいなくて水もあるいいトコのようです。梅雨までに一度行ってみます。

では、また…。
fuusen touch
fuusen touch
記事: 39
登録日時: 2011年11月03日(木) 21:40

Re: 春風に揺れるカタクリの大群落を歩いて、雪の笈ヶ岳へ

投稿記事 by fuusen touch »

Kitayama- walk さん   こんばんは
赤紫のじゅうたん
赤紫のじゅうたん
 タイトルに「笈ヶ岳」とあったので、自然に反応してしまいました。(^_^) というのも、私も2年前の4月に、同じく山毛欅尾(ブナオ)山経由で
笈ヶ岳に登ったことがあるからです。 笈ヶ岳(おいずるがたけ)は二百名山のひとつで、 登山道がないので積雪期にしか登れない山として
有名ですよね。そんな山に惹かれて登ってみたく思ったのです。

2年前のレポ、リアルタイムでみましたよ!
なんといってもつよい衝撃を受けたのは、あのナイフリッジでした。ここはよく写真で紹介されている場所ですが、あんなのははじめてみました。
実は今回行く前に、この写真をひっぱり出してきて、マジマジとみました。多分時期的にこんなに雪がついていることはないと話しながらでかけたのです。
そうしたら全く雪はなかった。
ストックでバランスとらなくても歩けるほどで拍子抜け!(これはウソ)
たしかkitayama-walkさんはその少し後に、劔岳の恐ろしげなトラバースをしていたように記憶しているのですが、よく落ちないものですね。
恐怖のナイフリッジ
恐怖のナイフリッジ
幕営地を出発してから約3時間半かかりましたが、バージンスノーの雪面にトレースを残しながら、ガシガシと歩みを刻んでいくことはひ
とつの快感です。この日は前日と打って変わって、快晴の下、冷え込んで雪面が適度に固まっていて、しかもトレースのないバージンス
ノー、眺望も抜群でいうことはありませんでした

私たちのときは春霞がかかっていましたが、kitayama-walkさんが登った日はすっきりした快晴で素晴らしかったことでしょうね。
てっぺんで大笠山の右隣に見える山の同定が登山者の間で話題になりました。奈良岳だろうか、とかいろいろ意見がでた末、結局赤摩木古ではないかということになったのですが、kitayama-walkさんの写真だと大門山のようですね。眺望の点であまり評価されない大門山山頂ですが、この時期には見事な雪のドームになり、360°の大展望が楽しめますよ。
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