【養老】養老山地 南北横断トレイル

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稜遊人
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登録日時: 2011年6月27日(月) 21:23

【養老】養老山地 南北横断トレイル

投稿記事 by 稜遊人 »

【 日 付 】 2014年5月4日(日)
【 山 域 】 養老山地
【メンバー】 りゅう
【 天 候 】 快晴(午後南風強し)
【 ルート 】 沢田(P)→吉見林道口(3:30)→坂爪(5:01)→一之瀬林道(5:29)→P820(5:59)→裏山(6:20)→
        大洞谷コル(6:33)→もみじ峠(7:10)→笹原峠(7:58)→養老山(8:23)→川原越(9:40)→志津山(10:07)→
        二之瀬越(11:38)→トラックの森(13:02)→桜番所(13:25)→田代池(14:03)→石津御嶽登り口(14:25)→
        奥の院(14:43)→石津御嶽神社(14:58)→多度山(16:30)→愛宕神社(16:58)→多度駅(17:20)
        多度駅(17:38)+++++++養老駅(18:06)・・・・沢田(P)(18:40)

久しぶりにお邪魔します。
50の境、50から手習いならぬ50走破を想い付き、手頃な場所を探ると養老山地南北横断46kが見付かった。
帰路の移動を含めると50kを越える。しかし多度山にしか登ったことのない素人には容易く南北横断を許してくれる
はずもない、事前の下見と体力がもつか、、、で幕営装備を担いで臨むことにした。

沢田集落近くのコンビニで仮眠をするも眠れない、うとうとの1時間睡眠で準備を始める。深夜の店内を度々出入り
駐車場を動き回る人物は怪しき男にしか見えないだろう、通報されちゃかなわないので現地へ向う。
静まった集落の端に車を止め、いざ出陣!吉見林道口の鎖ゲートを3:30にスタートする。

闇夜のライトは林道の路面を浮き上がらせ聞こえるは沢に音だけ、足取を進めると独特の香りが鼻を翳める。
2点の丸光り、下からまた2点の丸光、月明かりもない黒闇に浮かんでいる。さてどっちだ!目を凝らす。
やがて丸光は奇声を放ち横へ跳ねて行った。猪のこじゃなかったか~身構えていた体の力を抜く。
楽しい闇も1時間歩くと東の地平線が白み初め、黒闇の幕が解け始めた。

水なし谷、牛首を抜けCo600(保有林標柱)から板爪を辿り対向の林道をショートカットする。
廃道化した切道が繋がる板爪は笹枯れで禿の展望の良い鞍部、山裾が狭まり牧田川沿いを東西に流れる
名神の車のライトが良く見渡せる。不破関の中山道に結ぶ街道があった時代には山賊?の見守り場を思わせる所だ。
丁度東の空が赤みを帯、日の出の時刻。朝陽に一日の安全に手を合わせ西の吉見林道へ降る。

[attachment=1]trail2.jpg[/attachment]
南下するには吉見林道から一之瀬林道へ乗り換える必要がある。三ツ岩から植林帯斜面を登りP750東尾根を越え
一之瀬林道へ移り、境界尾根の奥山三角点は林道脇30秒だがパスしCo755の境界線が離れる尾根分岐まで進む。
養老一体も笹枯れが酷く笹の茎から笹原ジャングルを想像させられるが、今は面影もない歩き易い台地だ。
P820に組まれた無造作な測量用の三脚、頂を明記する道標や目印もない。訪れる客も少ないのだろう
踏跡の薄い気持の良い尾根を境界線に沿って行平山、裏山へと繋ぎ、ヤブを少し掻き分け大洞谷のコルに降る。

[attachment=0]trail3.jpg[/attachment]
広いコバ地を思わせる大洞谷のコル。ここから南方へ繋ぐ方法として大洞谷を下降か、表山から境界尾根に沿って
もみじ峠へ至る方法がある。そこで、表山を通らず表山西面のCo800ラインを横切り境界尾根へ繋ぐ方法で進む。
これという獣道も無いが等高線が寝ており難儀はしない。涸沢を跨ぐと尾根へ合流しマーキングが施され踏跡のある
境界尾根は、小さなコルで大洞谷と養老渓谷に分岐し小ピークへ直進して竜が池を目指す。踏跡も薄まりアセビの
群落に西へ追い遣られ気付けばアセビ平の登山道に着地してしまった。しかし「竜が池」の名が付いた池が気になる。
ロスになるが登り返し小さな鞍部にヌタ場化した沼池、竜が池と思われるが表記はない。由来が気になるところだ。

[attachment=7]trail5.jpg[/attachment]
もみじ峠で北部バリルートが終わり中部遊歩道帯が始まる。丸太の階段にベンチと灰皿、整備されハイキングコースの
香がムンムンだ。だが厄介なこともある。尾根筋を忠実に辿るアップダウンの繰り返しと歩幅に合わない丸太階段
下手な力が入るものなら筋肉が痙攣を起しかねない。ここは慌てず足場を選んで歩を進めるのが良策だ。
養老公園を起点に周遊で小倉山に廻り展望台で観覧し東屋でランチすれば、初めての山ガちゃんも○でしょう!
養老山三角点は遊歩道から離れた1分の頂き、養老山から南の遊歩道は雰囲気も変わり落ち着ける。

快晴の日差しは暑さを増し遊歩道の歩に飽きが感じた頃、背後から足音が迫ってくる。振り返ると1人のトレイランナー
近づく顔は高校の恩師ではないか。30年以上昔、新任で迎えた初担任の生徒が当方である。学校生活で色々と
迷惑を掛けたが、山の因惑もあったな~8歳年上と思えない元気のよさで多度を目指し走って行った。

養老山から尾根筋も県境線に変わる。三重県側の林道開発が県境尾根まで進みモトクロスバイクの侵入で荒らしている。
平行する旧切道は絶好のライディングコースに、時より遊歩道を掻き毟るタイヤ痕がマナーの悪さが浮き彫りにしている。
この原因は林道を管理する自治体が阻止する柵案が悪いからだろう!まぁ~ここまで来たら、今更阻止しても乗り越える
斜面があればどこからでも侵入、イタチごっこになるばかりだけどね。
津屋避難小屋は静まり、東屋、川原越へと進む。ここから二之瀬越へ抜ける客は少ないか、落葉が積り雰囲気は良いも
タイヤ痕が酷さ増すばかりで、どうみても前日、爆音は聴こえないも音がしたら木々の間に逃げ込むことが先決のようだ。

[attachment=6]trail7.jpg[/attachment]
遊歩道から離れた志津山三角点を経由して二之瀬越を目指すが、長く見晴らしの悪い坦々とした遊歩道が続く。
祖吉谷ピークを確認出来ぬまま遊歩道は県境線から離れ鉄塔沿いの枝尾根に移り替わっていた。#94鉄塔、#95鉄塔の
脇を通り抜け進み続けるとCo360まで落ちてしまう。県道25へ接続する林道の戻り返しを少なくするためにワープ先を
捜ながら歩み木々に掴まり林道へ着地。どれだけ短縮出来たかは判らないが、また林道歩きの再開である。

[attachment=5]trail8.jpg[/attachment]
二之瀬越(庭田山頂公園)にとうちゃこ~ほぼ半分を午前中に済ませることが出来た。
筋肉に違和感はないものの右足小指に靴擦れが出来たようだ。栄養補給と靴擦れにテーピングを施し出発する。
ここからも延々と続く林道との戦い、悟入林道から吉野裏山林道と辿れば林道だけで多度山まで歩める。しかし
曲りくねった道ばかり歩むだけでは面白くもない、そしてロスを感じる。平行する岐阜側の林道と県境尾根の踏跡を
利用し多度山を目指すことにする。

悟入林道ゲートを潜ると緩い登りが続き尾根を越しの植林帯が「キューブの森」なる。企業出資した管理林だと思われるが
目的が今一つ?奥谷山への道標辺りから県境線を沿る踏跡が存在するも下見では伐採倒木で道が塞がれ歩き難いだけ
しばし登っては降っての林道歩きを1時間ほど進み「トラックの森」に至る。カーブミラーの奥、植林の間に土壁が顔を覗か
せているのが、トレイランメンバーが言う「40度激坂」である。この土壁を築いたのもモトクロスだ!
ミラーから県境線へ移り激坂の尾根筋へ進むがまともに登っては大変、植林の斜面をジグザグに越える。ここから踏跡は
飯森山を経て桜番所に繋がる。途中大きい池が右下に眺められるが名は判らない、傍らで縦走中の男女が休憩していた。
どうやら縦走を諦め月見の森へ降って温泉へ入るそうだ。桜番所の祠に完走を祈願し、ベンチに座る男性に挨拶をする。

[attachment=4]trail9.jpg[/attachment]
桜番所から田代池まで県境線に踏跡があり容易に辿れるも、給水のため引き続き林道を10分ほど降る。斜面の洞穴から
滾々と湧き出る水場あり、林道の出入りが出来た数年前は名水の汲み場だったそうな。閉鎖された原因は一つしかない!
消費した2Lを満たし出発時の10Kgに近いザックの重さに復活する。装備を軽量化しても水3Lと食料に酒が嵩む~
お腹の足しは毎回軽量化できねぇ。。

Y字分岐から吉野裏山林道へ移る。しばらく登りが続き東谷西線林道へ繋がる林道へ入ると背後の裏山線から音が響き
数台のモトクロスが走り抜けて行った。こまったものだ!東谷西線は県境線に沿って通る林道で尾根筋も歩けるが、今は
アップダウン繰り返す尾根はちょっとパス、緩やかな登りの林道を歩む。先週に無かったタイヤ痕が見事に刻まれていた。

田代池から南部。東谷西線から田代越道を戻り田代池に出る。林道歩きも後数キロである。樽沢池、石津御嶽奥の宮の
登り口へ辿り着く頃には足は完全に林道モード化していた。登り口から県境線までの登りは10歩進んでは一服の繰り
返しで、平らな尾根筋が遠い。奥の宮から東へ尾根が向きを変えアップダウンすると石津御嶽神社、社務所小屋へ至る。
この辺りまでくると良く踏まれて歩き易いが、時より刻まれるタイヤ痕が気力を削ってくれる。

[attachment=3]trail11.jpg[/attachment]
多度山公園の道標に導かれると吉野裏山林道に合流し、軽トラの山師と会話を交わす。話題は気力を削る奴だけど
残すは多度山1座、ここまで来ると足の筋肉が自然と伸び縮み前へ前へと動いている。赤白電波塔から遊歩道へ入ると
12時間を越えスカイラインの遊歩道に思考回路がLow状態、最後に事故など・・・意識を集中し道標に導かれ足が進める。

[attachment=2]trail12.jpg[/attachment]
疲れが心を包むころ電波塔群が現れ多度山公園に到着した。ここが南端の最終ピークだ。眼下には木曽三川
遠くにツインタワーを望み、北を仰げば揖斐川の流れが遠くまで一本の線になっていた。
さぁ最後の閉め!健脚コースを駆け降り防護柵の扉を閉じたら横断終了!愛宕神社にお礼の参拝をする。

ここでゆっくり休憩したいところだが17時、このまま勢いで進めば17時38分の養老線に乗れる。下町に出れば普段通り
慣れた道も長く遠く感じる。多度駅に着き切符を購入しホームへ入ると馬上げ大祭で盛り上がったお客に囲まれ、1人
静かに走破の喜びを味わっていた。車窓から眺める稜線は長く続く

養老駅で下車、デポしておいたチャリで最後の仕上げ。風も見方してくれるか追い風に、漕ぐペダルも快調に回り
前回の向かい風とは比べものにならないスピードで沢田集落へ突進する。日暮れ前に車に戻り荷物を積み込むと
吉見林道口で一礼、50の記念に、養老山地に感謝する。

    りゅう
添付ファイル
無名峰P850
無名峰P850
坂爪からの日の出
坂爪からの日の出
多度山展望台
多度山展望台
石津御嶽神社
石津御嶽神社
桜番所
桜番所
二之瀬越(庭田山頂公園)
二之瀬越(庭田山頂公園)
川原越
川原越
もみじ峠
もみじ峠
最後に編集したユーザー 稜遊人 [ 2014年5月19日(月) 21:03 ], 累計 1 回
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通風山
管理人
記事: 942
登録日時: 2011年2月11日(金) 08:12
お住まい: 愛知県常滑市

Re: 【養老】養老山地 南北横断トレイル

投稿記事 by 通風山 »

りゅうさん、プチご無沙汰しております。
以前から話していたことを完遂しちゃいましたね。
岩沢屋からトレイルランニングに転向ですか? :)
しかし50kmとはすごいですね。鈴鹿峠から柘植駅まで20kmらしいのでその往復以上と考えると・・・・・とてもじゃないですが真似できません。
50歳記念ということでしたが、これ以降はどうしますの?
1歳で1kmずつ減らしていくのがよろしいのではないかと。
60歳で40km
70歳で30km
80歳で20km
90歳で10km
よくがんばったでしょうを進呈したいです。
思い出深い記録をヤブに投稿ありがとうございました。
しかし、すごい!後遺症出てないでしょうね。 :mrgreen:

   つう
通風山
アバター
稜遊人
記事: 33
登録日時: 2011年6月27日(月) 21:23

Re: 【養老】養老山地 南北横断トレイル

投稿記事 by 稜遊人 »

つうさん、どうも~ご無沙汰しております。
養老に籠り、滝の水が酒に変わることを・・・
しかし道楽者はコンビニで酒を買うよう御告げが、、、

岩沢屋からトレイルランニングに転向ですか?


走るのは嫌いおわす。歩き専門でおわす。
走破じゃなく、完歩ですね。
長距離はしばし遠慮、攀じ攀じと水遊びに戻ります。

これ以降はどうしますの?


10年後、さて何をしているやら~呆けて60キロ徘徊してるかも
折り返しからの減算思考いいですね。もう加算する体力もないし。

後遺症出てないでしょうね。


筋肉痛は2日ばかりでしたが、関節がまだ軋んでいます。
短期の筋トレと20キロを2回こなしての、勢い本番はダメですね。
もう体がついてきません。

   りゅう
兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 【養老】養老山地 南北横断トレイル

投稿記事 by 兔夢 »

りゅうさん、こんばんは。
ご無沙汰してます。
養老山地縦走、何時かはやりたいなあと思いつつもなかなか足をのばせずにいました。
日帰りとは流石ですねえ。
とても真似できそうにないです。
私の計画では津屋小屋で一泊、のんびり縦走。
しかし何時実現できる事やら。
仕方がないのでかわりに大洞谷を遡行して笙ケ岳に登ってきました。

詳しいレポート、何時かの参考にしたいと思います。
お疲れさまでした。
お互い大台にのっていろんな事がきつくなってきましたね。

兔夢
たそがれ
記事: 64
登録日時: 2011年5月15日(日) 22:59

Re: 【養老】養老山地 南北横断トレイル

投稿記事 by たそがれ »

稜遊人さんて、どんな人やったかなあ。強面やろか。
そうか、納得。  ★竜★さん こんにちは。
このレポが上がったとき、このヤブコギネットではあまりに異質なレポでびっくり。
でも、その内容には食い入るように読みました。返信がとても遅くなりました。
理由は2つ。
1つ目は、あのロッククライマーの★竜★さんが、どうしてこんな長距離完歩をするのか。
2つ目は、この「養老山地南北縦断トレイル」を以前に自分も妄想していたから。

1つ目の疑問については、50歳のけじめなんですね。えらいですね。
下準備などをされつつ、万難を排すためにテント装備をも担がれる。
とても50キロの距離を一日で完歩する対策装備とは思えません。
あのトランス・ジャパンでも、鉄人選手のほとんどが徹底的に軽量化を図っているのに。

2つ目は、自分があの地方の生まれで、幼い頃からいつも見ていた山だからです。
あの船底をひっくり返したような凡庸な山姿の養老山地の、どこが養老山かもずっと分からず。
それでも遠足や遊びその他で養老の滝ほか、何度も訪れていました。
山を意識して何度か山歩きする内に、この養老山地を通して歩きたい気持ちが生まれました。
そんな訳で十年ほど昔、下見を兼ねて4回ほどに分け、縦走の真似事をしました。
つながっていない部分もあり、いつか通してやってみようと思いながら今に至る、です。

【 山 域 】 養老山地
【 ルート 】 沢田(P)→吉見林道口(3:30)→坂爪(5:01)→一之瀬林道(5:29)→P820(5:59)→裏山(6:20)→
        大洞谷コル(6:33)→もみじ峠(7:10)→笹原峠(7:58)→養老山(8:23)→川原越(9:40)→志津山(10:07)→
        二之瀬越(11:38)→トラックの森(13:02)→桜番所(13:25)→田代池(14:03)→石津御嶽登り口(14:25)→
        奥の院(14:43)→石津御嶽神社(14:58)→多度山(16:30)→愛宕神社(16:58)→多度駅(17:20)
        多度駅(17:38)+++++++養老駅(18:06)・・・・沢田(P)(18:40)

このコース取りにびっくり(よくここまで調べられたこと)するとともに、なるほどと納得しました。
自分の妄想と下見では、裏山より北部分が異なりましたが、他はほぼ同じです。
自分は上石津の一之瀬の林道から入りましたが、これでは縦断としては斜めにずれすぎですね。
養老山地を大垣方面から見ると、北部でストンと落ちている所は最北の沢田でないとおかしい。
いい訳ですが、あの林道(吉見林道)がどこまで使えるのか、それが分からず不安でした。
今回のコースでも、そこから一之瀬林道へのつなぎが多少は肝みたいですね。
もう一つは、表山(または裏山)と笙が岳との間のヤブをどうするか、ですね。
笙が岳はこの山地の最高点ですが、養老山を象徴するのは養老山でも小倉山でもない。
自分たち地元民には三角形の美しい形のあの山こそが大事だったんです(アホみたいですが)。
このコース取りではかろうじてかすっているみたいですから、ほっと。

それにしても、前夜泊で深夜から活動され、長い距離をよくもまあ歩きましたね。
おそらく、志津山の上りの辺が一番苦しかったのではないでしょうか。
帰りの養老線の電車の窓から見上げても稜線は見えなかったでしょうし。
養老駅から沢田までの自転車だって、楽ではなかったはずです。
思わぬ岩沢屋さんの姿を見て、いろいろと感じることが多かったです。
お疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。

        たそがれ
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稜遊人
記事: 33
登録日時: 2011年6月27日(月) 21:23

Re: 【養老】養老山地 南北横断トレイル

投稿記事 by 稜遊人 »

兔夢さん、ご無沙汰です。お声掛けありがとうございます。
養老山地縦走、何時かはやりたいなあと思いつつもなかなか足をのばせずにいました。
私の計画では津屋小屋で一泊、のんびり縦走。


最初は一泊計画を考えましたが、トレイランの記録を読むにうちに1Dayが出来そうな、、、
となると、日の長い今でしょ!急な思い付きで歩いてきました。切っ掛けですね。

仕方がないのでかわりに大洞谷を遡行して笙ケ岳に登ってきました。


まだまだ素人、養老の山はチンぷんカンぷん、レポにコメント出来なくて申し訳ないです。
下見で笙ケ岳も歩みましたが養老北部の雰囲気は良いですね。
また晩秋辺りに訪ねてみたいものです。

これから沢のベストシーズン、御安全に良き沢旅を楽しんでくださいね。

    りゅう
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稜遊人
記事: 33
登録日時: 2011年6月27日(月) 21:23

Re: 【養老】養老山地 南北横断トレイル

投稿記事 by 稜遊人 »

たそがれさん、ご無沙汰です。
たそがれさんと言えば、どこかでバッタリと出遭うことが度々、お気付き出来ず申し訳ないです。
お声がけありがとうございます。

1つ目は、どうしてこんな長距離完歩をするのか。下準備などをされつつ、万難を排すために
テント装備をも担がれる。とても50キロの距離を一日で完歩する対策装備とは思えません。
あのトランス・ジャパンでも、鉄人選手のほとんどが徹底的に軽量化を図っているのに。

岩は楽しむ程度ですよ。今回、歩くのが嫌になったら林道で寝ようと思い装備を担ぎました。
それでも軽量化しましたよ。一番のネックは水ですね。脱水症状を起こさないため、こまめな摂取と
どこで給水するか、幕営を考慮すると予備水を持っていないと、ここが悩みでした。
結果的に合計4Lを消費し、予備1L、途中給水2Lでした。

2つ目は、この「養老山地南北縦断トレイル」を以前に自分も妄想していたから。
自分があの地方の生まれで、幼い頃からいつも見ていた山だからです。あの船底をひっくり返したような
凡庸な山姿の養老山地の、どこが養老山かもずっと分からず。・・・・・
いつか通してやってみようと思いながら今に至る、です。

私も伊勢の国から眺めるばかりで、子供の頃に多度山、観光で養老の滝へ訪れただけで
今だ山並を眺めても、どのピークが何山?判っていません・・・・
30年ほど昔に先輩が縦走したと聞かされたが、低山、ヤブ山、面白い?心のどこかに馬鹿に
する気持があったのだと思います。昨年熊野古道を辿ってみてその気持に変化がありました。
2回の下見と南北横断で身近に楽しめるところが、まだまだ沢山あることを再認識させられました。

このコース取りにびっくり(よくここまで調べられたこと)するとともに、なるほどと納得しました。
自分の妄想と下見では、裏山より北部分が異なりましたが、他はほぼ同じです。
自分は上石津の一之瀬の林道から入りましたが、これでは縦断としては斜めにずれすぎですね。
養老山地を大垣方面から見ると、北部でストンと落ちている所は最北の沢田でないとおかしい。
いい訳ですが、あの林道(吉見林道)がどこまで使えるのか、それが分からず不安でした。

南北を県境、境界尾根と考えると沢田から多度になりますね。ただ、最長端や三角点を結ぶなど
いろいろ辿る方法があっても良いと思います。プランを作るも良き山旅ですよ。

吉見林道は現在工事が行われ道が整備されています。吉見林道から一之瀬林道は尾根を乗り越せば
簡単に移れます。私が気になったのは2.5万の沢田集落から延びる破線路(長尾道、落とし道)です。
下見出来ませんでしたが、林道から覗ける範囲では廃道に近いと思われます。

今回のコースでも、そこから一之瀬林道へのつなぎが多少は肝みたいですね。
もう一つは、表山(または裏山)と笙が岳との間のヤブをどうするか、ですね。

ここも色々な辿り方がありますね。笙ケ岳なら吊り尾根、境界線に沿ってなら裏山・表山になりまね。
笹枯れで歩き易いですがアセビ群落へ入ると大変です。下見では表山周辺や大洞谷源流を
辿ってみましたが、アセビの群落の隙間を抜ける方法が良策と思えました。

笙が岳はこの山地の最高点ですが、養老山を象徴するのは養老山でも小倉山でもない。
自分たち地元民には三角形の美しい形のあの山こそが大事だったんです(アホみたいですが)。
このコース取りではかろうじてかすっているみたいですから、ほっと。

今回は笙ケ岳を省いた歩き方で、鈴鹿縦走で言えば7Mtの入道、雨乞を含むか、含まないか、
と言うとこかな??下見で登ったのでパスしちゃいました。手抜きです。

長い距離をよくもまあ歩きましたね。おそらく、志津山の上りの辺が一番苦しかったのではないでしょうか。

前半戦より二之瀬からの後半戦が大変でした。県境線沿いの踏跡を旨く繋げれ異なると思いますが
まだまだ勉強不足で林道を歩むばかり、悟入林道は長い、そして石津御嶽から多度山が遠い。

帰りの養老線の電車の窓から見上げても稜線は見えなかったでしょうし。
養老駅から沢田までの自転車だって、楽ではなかったはずです。

車窓から見上げるは稜線では?素人はダメですね。沢田集落への戻りは風向きがポイントでした。

思わぬ岩沢屋さんの姿を見て、いろいろと感じることが多かったです。お疲れ様でした。

ありがとうございます。岩沢屋じゃなくマルチですよ。またよろしくお願いします。

     りゅう
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