【鈴鹿】 国見岳 ピンクに染まるアカヤシオとブルーに彩るハルリンドウ

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おど+
記事: 241
登録日時: 2014年1月05日(日) 15:55
お住まい: 愛知県
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【鈴鹿】 国見岳 ピンクに染まるアカヤシオとブルーに彩るハルリンドウ

投稿記事 by おど+ »

 今回は、鈴鹿の「国見岳」にアカヤシオを見に行きました。 今年はツツジなど花の当たり年のようで、期待通り満開のアカヤシオが見られ、国見岳をピンクに染める景色が見られました。 また、国見尾根にも見たいと思っていたハルリンドウの群生が綺麗に咲いていて、大満足の登山となりました。

【 日 付 】 2014年05月06日(火)
【 山 域 】 鈴鹿山脈
【メンバー】 1名
【 天 候 】 晴れ時々曇り(風強い)
【 ルート 】
時刻(差) 標高 距離 場所
05:30 310m 0.0Km 鳥居道駐車場 出発
05:32 (00:02) 287m 0.2Km 希望荘
05:42 (00:10) 355m 0.8Km 林道分岐
06:25 (00:43) 680m 2.0Km 680mピーク
06:45 (00:20) 799m 2.8Km 腰越・風越峠分岐
07:05 (00:20) 908m 3.4Km ハライド (8分滞在)
07:25 (00:20) 831m 3.6Km 腰越峠
08:10 (00:45) 1102.1m 4.9Km 青岳 (5分滞在)
08:30 (00:20) 1175.2m 5.4Km 国見岳 (5分滞在)
09:40 (01:10) 656m 7.1Km 藤内小屋
10:10 (00:30) 403m 8.7Km 蒼滝
10:25 (00:15) 407m 9.3Km 湯の山(ロープウェイ駅)
11:00 (00:35) 338m 11.1Km 菰野富士分岐
11:07 (00:07) 369m 11.7Km 菰野富士 (5分滞在)
11:20 (00:13) 338m 12.4Km 菰野富士分岐
11:25 (00:05) 310m 12.5Km 鳥居道駐車場 到着
【 距離 】  12.5Km
【 累積標高 】+1532m -1532m
【 時間 】  05時間55分

PicasaWeb写真: https://picasaweb.google.com/1058822305 ... directlink

ルートラボ: http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/wat ... 7a406d0d74

実績コース(緑色は予定、赤色が実績): http://yama-kioku.blog.so-net.ne.jp/upl ... p.jpg.html

 鈴鹿のアカヤシオは、5月連休が一番の見頃となりますが、これまで渋滞や混雑を嫌ってこのタイミングで見ることが叶いませんでした。 今回、連休最後と言うことと天気も回復する予報となっていたので、混雑を避けて早朝から登り午前中には下山する計画を立てました。(また、前回の登山から間もないので、短めで短時間の軽めの登山とします)
 今回のコースは、何度も利用している「ヤシオ尾根」から「国見岳」へと登り、初めて利用することになる「国見尾根」を下山することにします。 周回コースとするので、駐車地に悩みますが調度良い所に「菰野富士(こものふじ)」の駐車場(鳥居道駐車場)があったので、ここに向かうことにしました。
 朝早くから登る予定ですが、自宅から駐車地までは下道でも1時間半と掛かりません。 4時に起きて準備後に出発しました。 連休中ということもあり、トラックも少なめでほぼ予定通り5時半前に到着しました。 トイレの完備された駐車場は、8台ほど停められそうですが、まだ駐車している車はありません。
 準備をしていると、1台入ってきて早々と登山の格好で出発される方がいました。(国道を裏道方面へ行かれました) こちらは、トイレに寄って珍しく準備運動をしてからゆっくりと出発します。

 ここは東海自然歩道の中継地でもありますが、まずは「希望荘」と言う宿泊施設へ向かいます。 車道を歩いて行きますが、道の下にトンネルの歩道が付いていて本来はそこから向かうようです。 Y字路が合流した所で、左手の希望荘方面へと行きました。

 分岐を第二駐車場と書かれた方へ向かって奥へ入ると、こんな所にと思うような場所に2階建てのアパートが建っており、その奥で道は林に入っていきます。 暫く進むと、左にチェーンで通行止めとなった林道が延びており、直進が東海自然歩道となっていました。

 地図を確認すると、林道から向かうのが正解ですが、東海自然歩道の状態も確認したかったので、直進していきます。 すぐに「おおるりばし」と書かれた木橋を渡り、その先で急斜面の登りとなりました。
 予定していた登山口から外れていきそうなので、細線で書かれている方面へと藪をかき分けて入っていきますが、完全に廃道となっていて蜘蛛の巣に掛かりながら無理やり越えて行きました。 程なく先ほどの林道へ出てきますが、すこし行き過ぎたようなので戻ります・・・。
 カーブと橋が目印となった場所で、西側の斜面に適当に取り付きます。 斜面の上に小尾根が見えているので、まずはそこを目指して登っていきます。
 前日遅くまで雨が降っていたので、梅雨などでの濡れの心配をしていましたが、念の為履いてきたスパッツも不要なぐらい乾いています。 しかし、腐葉土や木の葉などは水分を吸収して柔らかくなっていたので、グリップの効きにくい斜面を足元に注意しながら登ります。
 ここまでテープなどは一切なく、薄い踏み跡や作業道を利用して登ってきましたが、尾根が明確になるとテープが現れだして後はそれを追うだけとなりました。
 次第に踏み跡も明確となり、尾根沿いに続いておりスピードも上がります。
 680mピークへと延びる主稜線に乗ると、傾斜が緩みます。 岩が多く見られだし、前方を邪魔しますが迂回路などあるので、問題はありません。
 もともとこのコースは、登山を初めて1年と立たない時期(2009年4月)に、「ハライド」から逆コースで「風越峠」へと向かうときに、間違えて迷い込んだ道ですが、今回はそれを利用して周回コースの一部として利用しています。
 途中、岩の上から展望が得られるので、この日初めての景色を眺めていきました。 

途中の展望地から御在所岳を望む
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 その後も、尾根沿いに進んでいきますが、680mピークからは一旦鞍部へと降りていきます。 その先で、コブ尾根と呼ばれる風越峠からの尾根へと急登を登ることになります。
 植生が変わりスズタケや笹が茂る道を掻き分けて進むと、程なく風越峠からのコースと合流しました。 以前間違えた時には、テープだけでこのコースに標識などありませんでしたが、矢張りこの分岐は間違えやすいのか、合流地点には道標が立っています・・・。
 ここからは歩き慣れた(4回目ぐらいか?)コブ尾根の縦走となります。 ここに来て色々な花も見られ出し、右手のザレ場などからは展望も望めます。
 ここまでツツジは殆ど見かけませんでしたが、ハライドに近づくと地面に多くの花びらが落ちています。 上を仰ぎ見ると、チラホラとミツバツツジやアカヤシオが見られだしました。
 「ハライド」への登りとなるとアカヤシオも多く見られだしました。 「ハライド」山頂手前の展望地からは、「御在所岳」と「国見岳」の斜面に転々とピンクの彩りが見られました。

ハライド手前からの展望(中央:国見岳、左:御在所岳)
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 この日は朝から風が強く、ハライドの山頂には長居出来ません。 ひと通り景色を眺めた所で、早々に腰越峠へと降りて行きました。 標高が下がると風も弱まり、10分ほどでケルンのある腰越峠に到着しました。
 ここから「きのこ岩」付近までは急登となります。 しかし、この辺りには花も多いので、斜面をよく観察しながら登っていきますが、この日は目立った花は見つかりませんでした。
 急登を登り切ると笹道となり、去年11月に間違えた分岐に到着しました。 しかし、ここには以前は気が付かなかった(無かった?)分岐標識があり、迷うことも無くなります。
 この辺りまで来るとまたアカヤシオが見られだし、上に進むに連れて花の密度も高まります。 朝方は、青空も望め日差しも強く、ピンクの花が青空に映えて綺麗に見えていました。

アカヤシオが青空に映える
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 アカヤシオを見ながら、歩いて行くと「きのこ岩」に到着しました。 ここも定番となっているので、きのこ岩までは登らず、アカヤシオを中心に撮影していきます。
 ここから上部の花の状態は素晴らしく、夢にまで見た尾根を染めるピンクの絨毯が見られ大満足です。(トップと下写真)

ヤシオ尾根の名の通りに
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 ここからは下山予定の国見尾根などの展望と、アカヤシオを眺めながらゆっくりと歩いていきました。
 程なく到着した「青岳」では、岩の上に攀じ登るとピンクのヤシオ尾根を下に見て行きます。
 山頂直下の岩場付近には、終盤のバイカオウレンも見られました。 後は、もう一つ楽しみにしているハルリンドウが見られれば言うことはありません。
 遠くで人の声が聞こえたような気がしますが、程なく到着した「国見岳」の山頂にも誰もいませんでした。(谷下から聞こえていたのかもしれません) ここでも岩の上に登り、まわりの展望を見ていきました。

国見岳からヤシオ尾根を見下ろす
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 アカヤシオに満足した所で、まだ8時半ですが(苦笑)混雑する前に下山することにします。 御在所岳方面に少し行くと、「国見尾根」への分岐がありました。 ここからは、混雑する湯の山方面を嫌って、歩くのは初めてなので楽しみです。
 ここまでは余り見なかったタムシバの白い花が目立ちますが、花も傷んでおり終盤のようです。
 三重県側の尾根に特徴的な巨大な奇岩も見られだし、このコースの見どころとなる「天狗岩」や「ゆるぎ岩」を巡って降りていきます。
 途中の展望地では、この日初めてとなる単独登山者と会い、この先でも数名の登山者と出合います。 そして奇岩のひとつ「天狗岩」に到着すると、脇へと登り隣の「ゆるぎ岩」を見ていきました。

天狗岩(下から)
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 ゆるぎ岩にも登ろうかと思いましたが、ミラーレスのカメラを片手に登っていたので、あまり無茶は出来ません・・・。 写真だけ撮ったところで、先へと進みました。
 急斜面の下りとなり、木の根が絡む道を滑らないように下っていきます。
 昔は主要道となっていた、「三岳時跡」への分岐に到着しますが、ここも豪雨による影響で未だに通行止めとなっていました。 当初は、ここが通れるものと思い予定していました。 現場で見た限りでは、無理やり下れないことも無さそうですが、下の状態は確認できないので危険を伴うでしょう。 ここは直進して、更に尾根を下っていきます。
 途中、「境石の碑」と書かれた標識の立つ「界」と刻まれた岩がありますが、何の境界だったのか? ふとこの岩の前の斜面を見ると、青く綺麗なハルリンドウ(タテヤマリンドウ)が数輪咲いていました。 これも今回見たいと思っていた花だったので、撮影していきますが、この先数百メートルに渡って、日当たりの良い斜面に群生して咲いていました。(今年はリンドウも当たり年らしいです)

ハルリンドウ
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 また、一株だけホンシャクナゲの花も見られ、前々回の鳴谷山同様、気の早い株がある様です。(笑)
 ハルリンドウの自生地を通過すると、急斜面となり周りの木々も植林となってきました。 暗い中をつづら折れに降りて行くと、ポンと広い河原の手前に出てきました。
 ここが藤内小屋の立つ沢の分岐点で、川下から右手(直進)に行くと「腰越峠」で、左手は国見峠へと登る裏道となっています。
 裏道コースへと向かう人は多く、ここを通過した一瞬でも10名以上は見かけましたし、その後も続々と人が押し寄せていました。(9時40分頃通過)
 藤内小屋を見ていきますが、普段登山をする人も少ないのか、渋い年配の登山者に混じって、色とりどりのザックやユニフォームで、特に若者はテンション高めでした。(笑) この先も歩くのは初めての道で、想像していたより普通?の登山道で安心ですが、トレランの人が多くぶつかりそうにもなり不快です・・・。
 災害で荒れた沢沿いを何度か丸太橋や鉄橋で渡っていきます。 途中、団体も含めて多くの人が登ってくるので、待たされますがここまで来れば急ぐ必要はありません。
 藤内小屋から15分ほどで、車の駐車する登山口に到着しました。 既に?9時半過ぎですが、数名の登山者が登山届を出してから出発されていました。
 ここから先の道がよくわからず、車道を降りていきますが、後で沢沿いに道があるらしいことが分かります。 国道477号線と合流し、橋(蒼滝大橋)の下へと続く歩道を下って行きました。
 この歩道は東海自然歩道となっており、道は整備されていますが、一部で分かりづらいところもありました。
 沢沿いに進むと沢に降りる分岐があり、そこから「蒼滝(あおたき)」に向かいます。
 石段を降りて行くと水音が大きくなり、誰もいない蒼滝に到着しました。 50mの落差を滑り落ちる滝を見ながら、少し休んでいきます。
 先ほどの分岐へ戻り先へと進みますが、ここで軽装のおじいさん(失礼)と、子供連れの女性に山頂までの道(多分、裏道)を尋ねられました。 普段履きの靴と薄着にカメラを首からぶら下げザックも持たずとステレオタイプな山を舐めきった格好をされていたので、親切?に道を教えつつも遭難の可能性があることを説明して脅かしておきました。(苦笑)
 分岐を少し進むと、お堂と使われていない商店がありますが、ここが「滝不動尊」です。
 ここで道は右下へと降りていきますが、ここにも子供連れの家族が登ってきていました。(滝までだと思いますが) 下に到着すると、商店街の裏路地といったところに出てきます。
 ここからは、事前に印刷しておいた東海自然歩道の迂回路マップを元に歩いていきます。 左手のロープウェイ沿いに歩いて行くと、ロープウェイ湯の山温泉駅の前に出てきました。
 開業から55年と言うことですが、乗った事は無いと思います・・・。 そのまま道を真っ直ぐに進み、奥のホテル左を曲がっていきますが、この分岐は分かりづらいです。
 先で折り返して下って行くと、蒼滝駐車場に出てきました。 ここは災害前までは、滝からすぐの所にあったのですが、現在は通ってきた道が迂回路となっており、直接滝へはいけません。
 左手に東海自然歩道の道標が立っていて、「鳥居道」と「希望荘」と書かれています。 踏跡の少ない道を奥へと入って行くと、山道となりました。
 東海自然歩道を歩いて行くことになるので、少し荒れ気味ですが道は広くそれなりに整備されています。
 道は良いのですが、尾根へと登る道には今回一番きついと感じた木の階段が続きます。
 その後は、途中スズメバチがウロウロしていたのを除き快適な道を進むと、「菰野富士(こものふじ)」と鳥居道駐車場の分岐に到着しました。 今回、折角なので帰りに入っていこうと11時に開店する「希望荘」の日帰り温泉に合わせて歩いてきましたが、このチャンスを逃すと二度と登る機会のなさそうな「菰野富士」へと向かうことにしました。
 すぐに到着するかとも思っていましたが、以外に手強く尾根沿いに7分ほど登るとようやく?山頂が見えてきました。
 ここまで誰とも会うことがありませんでしたが、山頂には数人の団体登山者と子供連れの家族がいました。 山頂部は刈り払われ、360度の展望がある明るく気持ちのよい所で、ツツジや卯の花が咲く展望所から、今日登った山々を眺めていきます。

菰野富士山頂から鎌ヶ岳・御在所岳・国見岳など(左から)
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 ここで昼食休憩すればよかったと後悔しますが、今回は午前中だけの予定で行動食以外何も持ってきていません・・・。 先ほどの分岐へ戻り、朝出発した駐車場までは10分ほどで到着しました。
 帰路は車で一分の「希望荘」の温泉に浸り(利用者は数人で空いていました)、連休中の疲れ?を癒していきました。

おど+
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通風山
管理人
記事: 942
登録日時: 2011年2月11日(金) 08:12
お住まい: 愛知県常滑市

Re: 【鈴鹿】 国見岳 ピンクに染まるアカヤシオとブルーに彩るハルリンドウ

投稿記事 by 通風山 »

おど+さん、こんにちは。
今年は花が当たり年のようで烏帽子~三国の石楠花も真っ盛りでした。
アカヤシオも今年は良いみたいですね。
年初の寒気もどこへやらという感じで、花の咲く時期が若干早いように思いますがどうでしょう。
ヤシオ尾根のアカヤシオはここ数年訪れそびれてしまっていますが、こんなレポを読むと今年はどこかでヤシオ見物にひっかかりたいものです。
それにしても午前中でサクッと下山してしまうあたり、なかなかのものですね。
菰野富士も僕も大好きな場所です。
鳥居道駐車場の脇の東屋は冬の鍋の宴会場所です。
菰野富士の裏側へバスで回ってこちら側に下山して一杯やるんですよ。
トイレもあるし、飲用の水が無いのが残念ですが、お楽しみの場所です。
花のレポありがとうございました。

 気が向いたらオフ会なんぞへお気楽に顔を出してくださいね。

    つう
通風山
おど+
記事: 241
登録日時: 2014年1月05日(日) 15:55
お住まい: 愛知県
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Re: 【鈴鹿】 国見岳 ピンクに染まるアカヤシオとブルーに彩るハルリンドウ

投稿記事 by おど+ »

通風山さん、こん**は。

今年は寒い冬から一気に暖かくなって、花の勢いも良いようですね。
アカヤシオは、数年おきに当たりと外れが繰り返されるようなので、今年は当たり年なのでしょうか?
連休最終日で、午後は人が多くなると敬遠して午前中で下山しましたが、皆さん休み疲れで思ったよりは混雑しなかったかも知れませんね。
菰野富士は地図にも載っていないので、一般には鈴鹿の山としての知名度は皆無ですが、鈴鹿中部の展望台といった趣で良かったです。

オフ会は、行けるか分かりませんが、事前予定が入っていなければ、顔を出させてもらうかも知れませんので、そのときはよろしくお願いします。

おど+
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