鎌ヶ岳のふもと、宮妻峡から流れ出す内部川水系には中の谷、カズラ谷など楽しい谷が多いが、夏場になるとヒルの巣窟となり、行くとしたらヒルがまだいない今頃がベストシーズンだろう。今回はわりばしさんとO垣さんを誘ってカズラ谷に行くことにした。
【 日 付 】2014年5月4日（日）
【 山 域 】鈴鹿 内部川水系
【メンバー】わりばし、O垣、シュークリーム
【 天 候 】快晴
【 ルート 】宮妻峡P 8:25 --- 8:35 入渓 --- 10:00 ca540m二俣 --- 11:15 12mスラブ滝 --- 12:20 かま跡（昼食） 12:55 --- 13:10 登山道 --- 14:00宮妻峡P
集合時間の8時に宮妻峡の駐車場に着くと、すでに登山者の車で埋まりつつあった。さすがにゴールデンウィークのハイキング日和。皆さんアカヤシオを眺めに来たものと見える。花とは縁遠い中高年3人組はメットとガチャをガチャガチャいわせながら谷に向かう。
今日の目標はすべての滝を直登すること、ロープワークの訓練のために積極的にロープを出すことだ。カズラ谷登山口で林道を右折し、間ノ谷出会いの15m滝の所で右折して入渓する。堰堤を左岸から越えると最初のゴルジュがお出迎えだ。
- 最初の滝
次々と出てくる滝をわりばしさんが果敢に流芯から攻めていく。やっぱ、沢登りは滝を登ってなんぼのもんだねえ。花粉のシーズンも終わってわりばしさんも絶好調のようだ。すべて直登で越えていく。慎重派のO垣さんにはところどころロープを出しながら登ってきてもらう。
- 廊下の滝ガンガン攻める
廊下の出口の5m滝は、私は流れの右側を濡れないように登ったのだが、わりばしさんは左側からフルシャワーで抜けてきた。いいねえ。
- これもガンガン行きましょう
- 気持ちのいい斜滝
最初の10m滝は、スタンスが十分にあるのでフリーでも登れるのだが、高度感があるので安全のためにハーケンを一つ打って抜ける。
- 最初の10m滝
次の10m滝はこの谷の核心部の一つだ。沢ナビではこの上の8m滝とまとめて右岸を巻いているのだが、今日は当然直登に決定。流れの左側をハーケンを二つ打って抜けた。ロープワークのいい訓練になった。その上の8m滝は唯一左岸を小さく巻く。
- 核心の10m滝の上の10m滝
次のアトラクションはこの谷のもう一つの核心部であるS字状の12mスラブ滝だ。ここはスタンスがないので微妙なフリクションを拾いながら登る。わりばしさんはさすがに一発クリア。私も苦労しながらなんとか登攀に成功。O垣さんにはロープを出して登ってきてもらう。
- S字状12mスラブ滝
この後も直登できる滝が連続し、それいけドンドンだ。最後のアトラクション、三俣で滝シャワーの下を突破し、右俣の本谷へ高巻きで復帰する。その後の連瀑を軽快に越え、源流部の雰囲気のかま跡で昼食休憩。休憩中、濡れた服で寒くなってきたので雨具をつけるが、わりばしさんはもう服が乾いて寒くないそうだ。
- それいけどんどん
もう滝はおしまいなので、斜面を少し上って登山道に復帰し、アプローチシューズに履き替える。鎌ヶ岳に登るかどうかお二人に聞いたが、もう滝登りだけで満腹のようなので少し早いがそのまま下山する。やっぱり花には縁遠いようだ。
カズラ谷は2回目だが、入渓から源流まで直登できる滝が連続し、飽きることがない良渓だった。まさに大人の遊園地だろう。
すべて直登するのが目的だったんだ・・知らなんだ。 
エッ すべて直登するのが目的だったんだ・・知らなんだ。