【奥美濃】銚子ケ峰〜願教寺…晴天下の周遊

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兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

【奥美濃】銚子ケ峰〜願教寺…晴天下の周遊

投稿記事 by 兔夢 »

2014年4月12日(土)~13日(日) 奥美濃 銚子ケ峰~願教寺山 
DSCN4634.JPG
DSCN4634.JPG (36.28 KiB) 閲覧された回数 1197 回
S理事長 セキガハラNさん NSさん SZさん SGさん K氏 小さいKBさん GT(♂)くん クライマーさん えっちゃん T子さん シモさん F森F子さん(以上、歩行)
兔夢(スキー)
EBさん GTさん(日帰り組)

12日 快晴
7:20 石徹白川駐車地 → 9:00 いとしろ大杉登山口 → 11:50 神鳩避難小屋

 平野部の桜は花を散らし青葉を付けていた。北上して白鳥では満開の桜が出迎え。移動とともに変わっていく季節感が楽しい。石徹白に着けばまだ冬の色が濃いのかと思いきや融け残った雪は少ない。
 白山中居神社の駐車場は満杯。大半が野伏ケ岳や薙刀山に向かうスキーヤーのようだ。こちらは空いていた石徹白川河畔に駐車して出発。
 登山口までの林道はまだ通行止め。長い歩きが続く。朝の冷え込みに路面がところどころ凍っていたが積雪は全くなかった。
 林道から垣間みる峰々はまだ豊富な雪が残っているようだ。しかし昨年と比べ黒い部分が多い。
 休憩を入れて1時間40分と早いペースで登山口に到着。そこには単独のスキーヤーが休憩していた。横に荷物を降ろして「雪が少ないですねえ」と話しているとこちらの名を呼んだので驚いた。なんとOBAさんだった。
 和歌山から繁くこの山域に通って庭のようにしているOBAさん。今回は土日と天気がいいようなので神鳩避難小屋に一泊してこの近辺で遊ぼうと出掛けてきたそうだ。他にもパーティがあるかなとは思っていたがこんな大勢とは、と目を丸くされていた。こちらは日帰り組を入れると総勢16名の大部隊。
 運動靴を東屋にデポして兼用靴に履き替え石の階段を一登りすると雪がついていた。いとしろ大杉のあたりまで行くと雪がそれなりに深い。先行していたOBAさんはシール歩行を決めたようだ。こちらもそれを真似てシール歩行に切り替える。
 続く山腹の雪はところどころ切れていて板をはずす事しばしば。それでも尾根筋に出れば雪が繋がった。
 ブナを主体とする樹林の尾根は穏やかで気持ちのいいスノーハイクとなった。見上げれば青空がまぶしい。
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DSCN4579.JPG (58.25 KiB) 閲覧された回数 1197 回
 若干の急斜面はありつつも問題ない登りが続いた後、不図前方を見ればこれまでとは明らかに角度の違った斜面が待ち構えていた。「おたけり坂」だ。
 この坂を徒歩組はキックステップで直登していく。こちらは昨年の経験から斜面左手が緩やかなのを知っていたのでそちらにトラバース。徒歩組は思ったより苦戦したようだ。
 すばらしい眺望が開ける。対岸の初河山、同じ谷筋の丸山、振り返れば薙刀山、野伏ケ岳、小白山の連なり。遠く南方には平家岳、美濃平家、滝波山。昨年も見たはずのこの眺めにしばし立ち尽くす。何度ここを訪れても同じように立ち尽くしてしまいそうだ。
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DSCN4590.JPG (35.56 KiB) 閲覧された回数 1197 回
 青空のもとに広々とした雪稜が続く。緩やかな起伏を幾つか越えて神鳩避難小屋に到着。きれいに使われているいい小屋だ。
 まだ時間が早い。軽く腹ごしらえをしてから近くで滑ろうと空荷で出掛ける。母御石に続く稜線の西側に無木立のスキー向き斜面を見つけ早速滑降。雪のゆるみ具合が絶妙で気落ちよく滑り降りた。
 登り返しの支尾根にあがると避難小屋が見えた。小屋の前で既に宴会が始まっているようだ。こちらを見つけたメンバーが手を振り声を掛けてくる。それに応えてこちらも手を振り返す。
 稜線上に出ると僕と同じように小屋から滑りに出掛けたOBAさんがみえた。母御石下辺りの斜面を滑るらしいのでご一緒させてもらう事にした。
 母御石辺りは雪割れがひどい。それを見ながら明日の心配をしていると単独で銚子ケ峰へ向かっていたEBさんが下りてきた。やはり母御石のところで苦労されたようだ。
 OBAさんと立ち話しをしながらのんびりと滑降準備。小屋から見ていたメンバーはあまりに動かないので立ち木だと思ったそうだ。
 OBAさんが先にドロップ。幼い頃からスキーをしていたというその滑りは流石だ。滑るのが恥ずかしくなる。とはいえ滑らないわけにはいかないのでドロップ。斜度といい雪のゆるみ具合といい最適だ。下ではOBAさんが僕の動画を撮っていてくれた。ありがとうございます。
 ボトムまで滑り込んで小屋に近い方に登り返す。稜線上に出たところで今度は僕が滑った斜面を違った場所からエントリー。これまた楽しい。OBAさんは今シーズン一番の滑り心地だとニコニコ顔。
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 支尾根を登り返して途中から小屋へ向かってトラバース。小屋前ではまだ宴会が続いていてその中にOBAさん共々迎え入れてもらった。
 空身で丸山に登ってきたというK氏、GT(♂)くん、F森F子さんも時を同じくして戻ってきた。今回の山行はこうした個人の判断による行動が許されているところが楽しい。
 陽が傾いて肌寒さを感じるようになり小屋に入る。室内で盛大な夕餉を終えて再び杯を傾けながらの歓談。OBAさんも入って楽しいひと時を過ごす事ができた。
  
13日 晴れ
6:15 神鳩避難小屋 → 7:15 銚子ケ峰山頂 → 7:50 1784mピーク → 9:20~10:10 願教寺山 → 11:40~12:05 笠羽谷出合 → 12:45 銚子ケ峰登山口 → 14:30 駐車地

 リーダーのセキガハラNさんが「4時だぞ」とあげた声で一斉に起床。今回軽量化を目指してモンベルの#5のシュラフとシュラフカバー、90センチのエアマットで一夜を過ごしたがそこそこに眠る事ができた。
 朝餉をすまして出発準備。その間にOBAさんは出発していった。
 まだ朝陽が山陰に隠れているうちに出発。流石に雪面は固く徒歩組はアイゼン、僕もクトーを付けてのシール歩行だ。
 稜線にあがると西に小白山、野伏ケ岳、薙刀山、日岸山が朝光を浴びて輝いている。昨日は東に穂高、乗鞍、御嶽がはっきりしていたが今朝は朝もやに隠されてすっきりしない。
 昨年はガスに包まれて冷や冷やの登高だった母御石手前も今日は視界がよく快調だ。ただし母御岩の辺りの急斜面は雪割れがひどい。
 徒歩組はアイゼンのキックステップで直登。ちょっとまごつくメンバーもあったものの問題なく登りきった。さてスキーではどうやって登ろう。
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DSCN4619.JPG (30.07 KiB) 閲覧された回数 1197 回
 先行していたOBAさんは昨日のものと思われるトレースを追っているようだ。ちょっとショートカットしてOBAさんがいる辺りに一気に辿り着く。その後、右手に進むトレースは雪割れの窪地の中に進んだ。その先が上手い具合に台地にのるトラバースになっていた。
 徒歩組と合流して広々とした稜線を進んで行く。そこには前日のEBさんのものらしいトレース。それを追った先の広々とした中斜面はシールで直登が可能だった。
 ガスに包まれれば方向を見失いそうな広々とした雪原を進む。徐々に巾が狭くなり痩せ尾根が下る。その手前が銚子ケ峰の山頂。一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰、別山と続く眺めがすばらしい。
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DSCN4630.JPG (38.68 KiB) 閲覧された回数 1197 回
 1784mピークまでアップダウンのある痩せ尾根が続く。アイゼン歩行では快適だろうがスキーではちょっと苦労する。
 ピークから西へ90°方向を変え稜線伝いに願教寺山を目指す。シールを剥がしている間に徒歩組は斜面を下っていった。
 まだ朝が早いため斜面はクラストしている。ガリガリ斜面の滑りはスキーを細かく振動させ足に響く。すぐに徒歩組に追いつきはしたものの疲れる滑りだった。
 徒歩組を追い越して緩やかな尾根上を更に進むと銚子ケ峰下の鞍部から滑り降りていたOBAさんに追いついた。やはりガリガリの斜面で楽しくなかったらしい。
 シール歩行に切り替えているうちに徒歩組に追いつかれた。ここからは一緒に進む。すばらしい眺望が前後左右に広がる。昨年はここもガスの中だった。
 稜線南側には滑り頃の斜面が幾つも現われる。何時か滑れるのだろうか。
 願教寺山手前のピークは左手側をトラバースして巻いていく。続く尾根を快調に歩いて不図前方を見ると大きなコブが立っていた。見覚えのないコブにどうやって越えたのだろうかと思っていて不図気付いた。あ!あれが願教寺山だ!
 山頂に向かってトレースがついている。手前鞍部にスキーと荷物をデポしてそのトレースを辿って一登り。まだ固めの雪でアイゼン無しの兼用靴では慎重になった。
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CA3I0263.JPG (30.08 KiB) 閲覧された回数 1197 回
 3度目の願教寺山。晴れ渡った山頂に立つのは初めてだ。360°のすばらしい眺望に感激。おまけに風もない。長居したくなるが荷物は下に置いてきている。残念ながらわずかな時間で山頂を下りた。
 鞍部で大休止。少しすると下の沢に左手からOBAさんが滑ってきてそのまま沢を滑り降りていった。薙刀山まで行って周遊すると言ってみえた。好条件の今日、さぞかし楽しい山行となる事だろう。
 こちらは当初の予定通り南東尾根へ下っていく。最上部は無木立の大斜面になっていてワクワクする。それに加えて雪面がいい具合に緩んできて気持ちよくターンできる。
 斜面が緩くなると癒し系のツリーランとなる。細いブナの樹林だが楽しい。
 下部に至ると若干薮がでてくるものの尾根の広さは十分。実にスキー向きの尾根と言える。この尾根を滑れただけでも今回の山行は意義があった。
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DSCN4660.JPG (18.99 KiB) 閲覧された回数 1197 回
 但し、尾根を下りきったところからが問題。少なくとも2回、渡渉しなくてはならない。最初尾根の左手側に下りたもののいい渡渉点を見つけられず上流に登り返す。そこにスキーを担いでもなんとか渡渉できそうなところを見つけた。
 対岸に渡ってシール歩行で下流に向かっていると尾根末端から急崖を下りて渡渉している徒歩組に出会った。もう少し早ければ上流にいい渡渉点がある事をアドバイスできたのだが。
 セキガハラNさんから下流部の様子を見てきてほしいと指示され先行。右岸の高台を進んだ先で急斜面を下りると笠羽谷出合。ここは最初の渡渉点よりも渡渉しやすかった。後続のメンバーもここを無事に渡って林道跡に出た。
 残る問題点は大滝上の滑り台だったが行ってみると路面が露出していて全く問題なかった。後は長い林道を二日間の楽しい山行を振り返りながらのんびり歩くのみとなった。
SHIGEKI
記事: 1031
登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 【奥美濃】銚子ケ峰〜願教寺…晴天下の周遊

投稿記事 by SHIGEKI »

兔夢さん こんばんは ご無沙汰です。

2014年4月12日(土)~13日(日) 奥美濃 銚子ケ峰~願教寺山 

ええですなぁ  元気な内に山スキーで願教寺から野伏まで滑ってみたいですわ!!



S理事長 セキガハラNさん NSさん SZさん SGさん K氏 小さいKBさん GT(♂)くん クライマーさん えっちゃん T子さん シモさん F森F子さん(以上、歩行)
兔夢(スキー)
EBさん GTさん(日帰り組)
12日 快晴

エエ天気に、またにぎやかでんなぁ スキーは兎夢さんだけ?


 登山口までの林道はまだ通行止め。長い歩きが続く。

まだ通行止めですかね 連休でも 林道上には雪ないでしょうに・・



 休憩を入れて1時間40分と早いペースで登山口に到着。そこには単独のスキーヤーが休憩していた。横に荷物を降ろして「雪が少ないですねえ」と話しているとこちらの名を呼んだので驚いた。なんとOBAさんだった。
 和歌山から繁くこの山域に通って庭のようにしているOBAさん。

エエ出会いですね 庭にしておられるんですか~ 

素晴らしすぎる庭ですなぁ


 若干の急斜面はありつつも問題ない登りが続いた後、不図前方を見ればこれまでとは明らかに角度の違った斜面が待ち構えていた。「おたけり坂」だ。
 この坂を徒歩組はキックステップで直登していく。こちらは昨年の経験から斜面左手が緩やかなのを知っていたのでそちらにトラバース。徒歩組は思ったより苦戦したようだ。
 すばらしい眺望が開ける。対岸の初河山、同じ谷筋の丸山、振り返れば薙刀山、野伏ケ岳、小白山の連なり。遠く南方には平家岳、美濃平家、滝波山。昨年も見たはずのこの眺めにしばし立ち尽くす。何度ここを訪れても同じように立ち尽くしてしまいそうだ。


左手ですな で、素晴らしい展望 必ず、目の黒いうちに行きますわ。


 OBAさんが先にドロップ。幼い頃からスキーをしていたというその滑りは流石だ。滑るのが恥ずかしくなる。とはいえ滑らないわけにはいかないのでドロップ。斜度といい雪のゆるみ具合といい最適だ。下ではOBAさんが僕の動画を撮っていてくれた。ありがとうございます。

見ていた人は、二人ともプロスキーヤーだと思ったでしょうよ!!

是非、その動画見てみたいですねぇ




13日 晴れ
6:15 神鳩避難小屋 → 7:15 銚子ケ峰山頂 → 7:50 1784mピーク → 9:20~10:10 願教寺山 → 11:40~12:05 笠羽谷出合 → 12:45 銚子ケ峰登山口 → 14:30 駐車地

 1784mピークまでアップダウンのある痩せ尾根が続く。アイゼン歩行では快適だろうがスキーではちょっと苦労する。

ガタガタの状態で凍り付いていたら、難儀しますなぁ


 3度目の願教寺山。晴れ渡った山頂に立つのは初めてだ。360°のすばらしい眺望に感激。おまけに風もない。

二度目もガスだったんですか?

快晴、好展望 よかったですねぇ


この連休前半に計画していましたので、いろいろ参考にさせていただきました。

が、結局、行けそうもないので、またの楽しみとします。

まだまだ これから 山スキーrep 期待してます。

  では また いつか 残雪のバーンで

      SHIGEKI
兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 【奥美濃】銚子ケ峰〜願教寺…晴天下の周遊

投稿記事 by 兔夢 »

SHIGEKIさん、こんばんは。

ええですなぁ  元気な内に山スキーで願教寺から野伏まで滑ってみたいですわ!!

どうせなら石徹白周遊といきましょう。

エエ天気に、またにぎやかでんなぁ スキーは兎夢さんだけ?

うちの会の山行はいつも大勢の賑やか山行です。
残念ながらスキーを積極的にやる人は少なくなりました。

まだ通行止めですかね 連休でも 林道上には雪ないでしょうに・・

釣り客が車で入ってこないようにするためじゃないかと話してました。
それでも自転車で入っている釣り客が何人かいました。

エエ出会いですね 庭にしておられるんですか~ 

素晴らしすぎる庭ですなぁ


この山域でOBAさんとお会いするのはすれ違いも入れてここ2年で3回目です。
僕はたまにしか行かないのにこれだけお会いするっていう事はOBAさんは何時もこの辺りにおられるってことですね。

左手ですな で、素晴らしい展望 必ず、目の黒いうちに行きますわ。

今回のパーティで最年長は71歳、中心年齢層は62〜65歳。
それに比べればSHIGEKIさんはまだまだ若い!

見ていた人は、二人ともプロスキーヤーだと思ったでしょうよ!!

是非、その動画見てみたいですねぇ


OBAさんの滑りは褒められましたけど僕のはまだまだって言われました。
まだまだって言われてももう成長のしようがないのでこのままですけどね。
OBAさんに撮っていただいた動画です。


二度目もガスだったんですか?

快晴、好展望 よかったですねぇ


一度目はご一緒しましたね。確かSHIGEKIさんはアイゼン無しで…
昨年訪れた時もガスがかかってましたがなんとか景色は見られる状態でした。
ただし風が強かった。

この連休前半に計画していましたので、いろいろ参考にさせていただきました。

が、結局、行けそうもないので、またの楽しみとします。


お忙しいのですかね。

まだまだ これから 山スキーrep 期待してます。

  では また いつか 残雪のバーンで


僕も以前のように何時もスキーという感じではなくなってきてます。
これからどれほど山スキーに行けるやら。
また一緒に滑りたいですね。

兔夢

SHIGEKI
記事: 1031
登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 【奥美濃】銚子ケ峰〜願教寺…晴天下の周遊

投稿記事 by SHIGEKI »

兔夢さん 早速の動画

拝見いたしました。



OBAさんの滑りは褒められましたけど僕のはまだまだって言われました。
まだまだって言われてももう成長のしようがないのでこのままですけどね。
OBAさんに撮っていただいた動画です。

素晴らしい  滑り シュプール そして このバーン 垂涎ものですね。

雪の状態も良さそうで 言うことなしですね!!!


他の動画もええですねぇ

 いつか 必ず ご一緒しましょう よろしくです。

    SHIGEKI
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