【白山】 三度めの正直 百四丈滝 4/13 

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越前
記事: 217
登録日時: 2012年5月16日(水) 15:43

【白山】 三度めの正直 百四丈滝 4/13 

投稿記事 by 越前 »

前日までは春の花を愛でる山行にしようかそれとも越美国境にしようかと迷っていたが、たまたま覗いた金沢のスーパーdrのHPに百四丈滝の画像がアップされてて助かった、忘れていて危うく時期を逸してしまう所だった。 (^^ゞ

よ~し、三度目の正直だ。あの「蜜壺」だか「滝壺」だかをこの目で見てやるぞ ♪♪
そう、実は今年で三回目の挑戦となるのだ。
去年のたんぽぽさんのように滝壺を見上げるくらい近寄れれば尚うれしいが、日帰りであの350mの登り返しは少々キツイ! 金沢ドクターが見た、滝見台からの姿でも十分だ。

しかし毎度のコトながら、決意してたはずの夜明け前の早い出発が何故か実行出来ない。
手取湖の湖畔道が夜間通行止めで迂回ロスがあった事は確かだが・・・言い訳なんぞを考えてたらカメラの電池切れ表示!ケータイも満充電ではないのでいちいち電源操作が必要となってくる。も、サイアク・・・。
あ、ズーム機能ってあったっけか? こりゃあもしかして滝壺まで下りなくてはならないってことなのか・・・? 


【 日 付 】 2014年4月13日(日)
【 山 域 】 白山
【メンバー】 単独
【 天 候 】 薄曇り
【 ルート 】 除雪終了点(6:48)-(8:05)さんちょう駅-(10:14)しかり場-(11:55)避難小屋-(12:42)美女坂頭-(13:50)下降点-(14:00)百四丈滝手前-(15:03)下降点-(16:03)避難小屋-(17:28)しかり場-(18:43)さんちょう駅-(19:23)駐車地
完全ピストン
完全ピストン


営業の終わった一里野スキー場の落石ゴロゴロの林道は、いくらも進めないうちに五.六台の車が停まっている分岐の除雪終了点。
しかし固く締まった雪面に、快適なアイゼン歩行でサクサク進めた。
結局一日を通して、やっぱりスノーシューが欲しくなるという場面は無かった。車へ置いてきて正解、去年のレポに感謝。

ゴンドラリフト終点となるさんちょう駅手前のスキーゲレンデトップで、大笠山へと続く快適そうな稜線が見えてきた。
下部のスキー場から取りついて、あそこを歩いて大笠山か笈岳(おいずる)あたりで一泊、冬瓜山(かもうり)を回って中宮への周回ができないかなと思いついたのは三年前のここ。果たして実現はこの先いつのことやら・・・。

さんちょう駅を過ぎて、それまでの林道やスキー場のゲレンデから、登山道(加賀禅定道)のある樹林帯へと入る。それまでと同様全く新雪のない締まった雪面歩きだが、黄砂などで真っ白な雪面とはいかない。水にして飲むなら表面の雪は大分かきとらなくてはならないだろう。
そしてその雪面のトレースだが、昨日のものと思われるものは一人分の下山トレースだけだ。もっと古い跡も何人か分はあったが、締まった雪面歩きとなる登りトレースはほとんどわからない。しかし今日の先行者はいないように思えた。

ハライ谷コースの合流点、「しかり場」分岐p1549へと来ればもう中間点だ。さすがに新雪層もうっすらとかぶってきて周りの雪山も純白に近くなる。
左の雪山は四塚・七倉、ほんの少しだけ大汝峰。
左の雪山は四塚・七倉、ほんの少しだけ大汝峰。
 
この先からはここまでとは様相が一変する。ブナ林などの比較的広い斜面をのんびりと歩けたのが痩せ尾根歩きとなり、その上好き勝手に成長したヒダヒダ雪庇にとんでもない苦労をしなくてはならず、ラッセルになってもワカンやスノーシューでは厳しくなってくる。新雪の多かった一昨年はここで敗退となった。
しかし今回は良好な雪面状況に加え、多数の先行者のおかげでラッセル泥棒三昧 ♪ ♪

しかり場分岐を過ぎてすぐに四人パーティが下山してきた。車窓から見えた今朝の朝焼けを思い出して聞いてみたところ、今日は薄曇りであまり大したこと無かったそうだ。・・・が・・・昨日の朝はとっても良かった~、って。えっ?二泊も~? 晴れの雪山三日間とはなんと羨ましい・・・。

さらに二人の単独者とすれ違い、奥長倉避難小屋へ。どうやらやはり今日登ってきたのは、私ひとりのようだ。
外に置いてあるストックを見て中をのぞくと、まだ何人分かの荷物が置いてあった。私もストックをデポしてピッケルに持ち替えた。さて、いよいよ雪積期のこのコース核心部となる「美女坂」へと向かうとするか。
・・それにしても滝見台の尾根上には、今見えてる雪庇は無いのだろうか?金沢ドクターはどうやって例の画像を?
・・それにしても滝見台の尾根上には、今見えてる雪庇は無いのだろうか?金沢ドクターはどうやって例の画像を?
 
おどろおどろしい姿だが、なぜか名前は「美女坂」!
三年前のはじめての百四丈滝挑戦の時は、ここの固くクラストした斜面にビビって敗退となった。
今回のクラストはたいした事は無い。何としても美女坂の頭まで登り切って、あの四塚山の先までを見てやるぞ~。

やはり一番斜度のある核心部分はちょっとビビりかけたが、なんとかクリア。ほっとしてると六人パーティが降りてきた。
リーダーらしき人から「滝の下まで行くのか?ちゃんとトレースはついてるからな」
ありがとうございます。とは答えたものの、やはり時間がチト厳しいようだ。昼ごはんもまだだし、さて下りきれるかな?

そして美女坂で気力と体力を使い果たしたのか、頭からは割と平坦路のはずなのに休憩が多くなってくる。ならばついでにと昨年の鳴谷-釈迦ラインを眺めながらの昼食とした。
清浄ヶ原の地形で滝見台は近いと思えたが、やはり雪庇と分かっているのに滝壺を見下ろせる崖っぷちまでは近寄ることはできないし、もちろん先行者のツボ足トレースも崖に近寄ってはいない。考えてみればここから下を覗きこまなくても、トレースの主全員が小屋泊まりなら滝壺まで行くはずだ。

そして帰りの距離とアップダウンを考えると、私の中の「冬山下山開始は午後二時をリミットとする」はどうしても譲れないが、ズーム機能の貧弱なケータイでの画像も欲しい気持ちもある。下るのは簡単だが、三百五十mもの登り返しの時間を考えると下らないほうがいいに決まっているけど・・・。つらつら考えながらの下降点到着時間は13:50。

よし、まあ引き返す時間の午後二時までというコトで、下っちゃいますか?  気持ち半々の苦渋の選択。
そしておバカなワタシは、十分間で標高差で残すことあと百mの二百五十m以上を下ってしまった。
しかし間近で見た白山の神秘にはかなり感動して、登り返しの糧となったのは間違いない。
三年越しの私の夢がかなった瞬間!!
三年越しの私の夢がかなった瞬間!!
まるで高速道路の通気抗のようにも見えるこの「自然の構造物」は、高さはなんと二十メートル!いやそれ以かも?あの大きなはずの百四丈滝が短く見えてしまうくらいだ。
つくづく、下まで降りて見上げられなかったことが残念だ。
絶対に今度はお泊りで来るぞ~。


時間がホントに無いので、後ろ髪引かれる思いで登り返しを始める。遥かな高みに雪庇の張り出しが連なっている。
ただ単にトレースを辿ってさえ行けば、有難いことに切り崩された雪庇の脱出口へと到達する。
時間制限はあるけど、な~に、たったの二百五十m。(^^ゞ
遥かな、遥かな高みに雪庇の張り出し
遥かな、遥かな高みに雪庇の張り出し
TS3V009500010001_320.jpg (7.11 KiB) 閲覧された回数 1026 回
登りでは気が付かなかったけど、えらい絶壁に張り出した雪庇の上を歩いてたんだね~。
ちょっとトレースが崖に近寄り過ぎ! 
先行者のトレースを信用してはいけないな・・・。下山で通り過ぎた雪庇を見上げて思った。

やはりアップダウンは厳しかった。しかり場分岐へは想定時間を三十分も割り込んでしまった。
正確な日没時間って何時だろう?まだ靄の向こうの水平線(たぶん)までは余裕があるようにも見えるが・・・。
ま、なんでもいいからとにかく下山を急げ、急げ~~。

ひ~、はひ~。は~。あ・・危なかった・・・。
とっくに日は沈んで夕焼けもきれいだった筈だが、あまり焦っている身には関係ない。
なんとか夜のとばりが降りてこないうちに「さんちょう駅」まで下降できて一安心だ。思ったより残照時間が長くて助かった。
ここからはスキー場ゲレンデと林道歩きだから、暗くなっても大丈夫。ほ~っっ。
しかし満月直前のおぼろ月夜となり、結局クルマまでヘッデンも出さずに済んだ。
よし、ということは今回も? 闇下(やみげ)にはならなかったぞ~ ♪
 
最後に編集したユーザー 越前 [ 2014年4月17日(木) 22:00 ], 累計 2 回
越前
たんぽぽ
記事: 709
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 【白山】 三度めの正直 百四丈滝 4/13 

投稿記事 by たんぽぽ »

越前さん、こんばんは。

去年のたんぽぽさんのように滝壺を見上げるくらい近寄れれば尚うれしいが、日帰りであの350mの登り返しは少々キツイ!
下から覗いて、触って、舐めてとやりたい放題でした。
あの時はエロ相棒、いやいやエエ相棒がおりましたんで。

【 ルート 】 除雪終了点(6:48)-(80:5)さんちょう駅-(10:14)しかり場-(11:55)避難小屋-(12:42)美女坂頭-(13:50)下降点-(14:00)百四丈滝手前-(15:03)下降点-(16:03)避難小屋-(17:28)しかり場-(18:43)さんちょう駅-(19:23)駐車地
うひゃ~、ワンデイですか、がんばりますね~

しかし今回は良好な雪面状況に加え、多数の先行者のおかげでラッセル泥棒三昧 ♪ ♪
この季節は雪の状態に大きく左右されますよね。
舐めて、齧って・・・
舐めて、齧って・・・
はじめての百四丈滝挑戦の時は、ここの固くクラストした斜面にビビって敗退となった。
今回のクラストはたいした事無い。何としても美女坂の頭まで登り切って、あの四塚山の先までを見てやるぞ~。

たんぽぽは美女坂の登りはパスしましたが、丸石谷もよかったですよ。

よし、まあ引き返す時間の午後二時までというコトで、下っちゃいますか?  
下っちゃえば、あとは何とかなるさあ~

しかし間近で見た白山の神秘にはかなり感動して、登り返しの糧となったのは間違いない。
やはり蜜ツボでパワーを授かりましたね。

まるで高速道路の通気抗のようにも見えるこの「自然の構造物」は、高さはなんと二十メートル!いやそれ以かも?あの大きなはずの百四丈滝が短く見えてしまうくらいだ。
やはり時期が早いので高さがありますね。

やはりアップダウンは厳しかった。しかり場分岐へは想定時間を三十分も割り込んでしまった。
細かいアップダウンが疲れますね。

なんとか夜のとばりが降りてこないうちに「さんちょう駅」まで下降できて一安心だ。思ったより残照時間が長くて助かった。
ワンデイで蜜壷見物ができましたね!お疲れさま。
IMG_5521-s.JPG


 
越前
記事: 217
登録日時: 2012年5月16日(水) 15:43

Re: 【白山】 三度めの正直 百四丈滝 4/13 

投稿記事 by 越前 »

たんぽぽさん、今晩は。

去年のたんぽぽさんのように滝壺を見上げるくらい近寄れれば尚うれしいが、日帰りであの350mの登り返しは少々キツイ!
下から覗いて、触って、舐めてとやりたい放題でした。
あの時はエロ相棒、いやいやエエ相棒がおりましたんで。

いけないお二人だこと・・・。
でもホントはとっても羨ましいんです。

うひゃ~、ワンデイですか、がんばりますね~
実は三年前の敗退のとき、地元の兄ちゃんにしばらく付いていったのですが、あの美女坂でもなんのストレスもなくすいすい登って行っちゃいました。
その方がここは日帰りが当たり前、みたいに言われたのがワタシの意識に刷り込まれたのかも知れません。

この季節は雪の状態に大きく左右されますよね。
そう、雪の状態と先行者の数に・・・。(笑)

たんぽぽは美女坂の登りはパスしましたが、丸石谷もよかったですよ。
いや、チラッと見ましたが「あんなとこ」下ったんですか?
んで、カリカリクラストだの滝だのって・・・。

下っちゃえば、あとは何とかなるさあ~
いつもの私ならそうしてたかも知れませんが、このときは奇跡的に思いとどまれました。
いや~、思いとどまってよかった~。危うく闇下に・・・。

やはり蜜ツボでパワーを授かりましたね。
いいもん見させてもらったな~、てなもんでした。

まるで高速道路の通気抗のようにも見えるこの「自然の構造物」は、高さはなんと二十メートル!いやそれ以かも?あの大きなはずの百四丈滝が短く見えてしまうくらいだ。
やはり時期が早いので高さがありますね。
高さについては、すれ違った単独者に教えてもらいました。
厳冬期にはもっと高さはあったのかな?

ワンデイで蜜壷見物ができましたね!お疲れさま。
たんぽぽさん、ありがとうございました。
それにしても白山て、ワンダーランドですよね~。
越前
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