【南伊勢】姫越山・座佐の高-潮騒を聞きながら陽だまりハイク

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kitayama-walk
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登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
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【南伊勢】姫越山・座佐の高-潮騒を聞きながら陽だまりハイク

投稿記事 by kitayama-walk »

【日 付】 2014年4月5日(土)
【天 候】 晴れ一時曇り
【山 域】 南伊勢
【メンバー】kitayama-walk(単独行)

【コース】 7:10日の出公園(駐車地)-7:15北登山口-7:35展望台-8:05爺塚-8:10芦浜分岐1-8:13姫塚-8:20▲姫越山8:40-8:45のろし台跡-8:50芦浜分岐2-9:10新桑分岐(芦浜分岐3)-9:20座佐の高9:30-9:45芦浜分岐3-10:15芦浜海岸(ランチ)11:00-11:05芦浜池-11:30芦浜峠-11:50南登山口分岐-12:15▲福浜-12:25東屋-12:45塩浜展望台(P)-13:15日の出公園(駐車地)
http://kitayamawa.exblog.jp/21863092/
GPS軌跡図
GPS軌跡図
 この週末は、寒冷前線が通過し寒気が流れ込んでくるため、おおむね天気がよくない予報である。とくに北の方面がよくない。どこか天気のよいところはないかと探したところ、5日(土)であれば、尾鷲(南伊勢)方面は、午前中は晴れで午後からは雲が広がってきて夜は雨になるという予報であった。そこで、ヤマケイ2014/1号の「郷山めぐり」で隊長さん(金丸勝美氏)が紹介していた南伊勢にある姫越山(ひめごやま)だ。標高はわずか503mしかないが、ほぼ海抜0mから登り始める山で、黒潮の影響で冬でも暖かく、陽だまりハイクとして人気があるという。南伊勢は複雑に湾が入り込むリアス式地形になっていて、山から海岸線や熊野灘を見渡しながら歩き、芦浜という海岸にも立ち寄ることができるというので、気になっていた山であった。歩行時間は4、5時間とあまりかからないコースなので満を持して登るというのは躊躇していたが、今回のような天気のときにはちょうどお誂え向きの山行ではないかと歩いてみることにした。

 今日の天気は午前中が勝負と思い、早めに自宅を出ることにした。午前5時に出発し、名神→新名神→伊勢道→紀勢道と高速をつないで、紀勢大内山ICから県道68→R260と経て錦湾に向かう。15分ほどで錦大橋の手前にある町営日の出公園の駐車場(無料)に到着した(7:00)。20台ほどの駐車スペースがあるが、隣には墓地があって、お墓参りの駐車場という感じだ。道路をはさんで向かいに公衆トイレもある。予報どおり早朝は青空の下、今は桜が満開だ。出発の身支度をしていると地元の方が「(姫越)山に登るのか」と声をかけてくれた。「はい、そうです。天気が下り坂なので早めに登ってきます。」と愛想を売っておいた。

 駐車場を出発し(7:10)、奥川沿いに右岸を歩くと、前方にはこれから辿る尾根と姫越山の姿が早くも見えてきた。見た目では1時間あまりで登れそうな感じだ。奥川橋を渡り、左手に行くと正面に鉄柵のあるコンクリート階段がある。よく見ると「姫塚山道」という石柱がある。これが北の登山口である。階段を登り終わると、「姫妙大明神・甚六明神」を祀った祠があった。ここから尾根道を登っていくことになる。尾根には、「ウバメガシ」と呼ばれる照葉樹林が一体に茂っている。ここ大紀町は2005年大宮町、紀勢町、大内山村が合併してできた新しい町であるが、ウバメガシは大紀町の木となっている。ウバメガシは、暖かい地方の海岸部から山の斜面にかけて多く見られ、ギザギザのある厚くて硬い葉と、縦方向にひび割れが出来る樹皮が特徴で、極めて硬くて、比重が大きく、水に入れると沈み、良質の炭で有名な「備長炭」の原料である。

 今日は午前中が勝負ということなので早足で登っていく。少々急なところがあるものの、登山道はしっかりとしているので問題なく、どんどんとテンポよく登っていくと登山口から20分ほどで展望台に着いた(7:35)。錦湾と熊野灘の景色が飛び込んできた。おお、絶景だ!登ってきた甲斐があったというものだ。錦湾左手には人工海浜の向井ヶ浜遊パークとトロピカルガーデンが見えている。錦漁港は左手の山に隠れて見えない。
展望台から錦湾を望む
展望台から錦湾を望む
 小休止の後、再びウバメガシの繁茂する尾根を登っていく。登山道は尾根芯ではなく、おおむね右側の山腹につけられている。やがて今度は尾根芯の左側の山腹に移動していく。ふと左手の足元に石積みがあると思ったら「爺塚」であった(8:05)。姫越山には伝説がある。「源平合戦の昔、伊勢から奥熊野に落ち延びてきた姫君と侍従の老武士が峠に差し掛かると、姫君が疲労困憊のため動けなくなった。そこで老武士が姫君のために水を汲みに行ったが、戻ってみると姫君は事切れていた。老武士は持参していた黄金をツツジの木の下に埋めると姫君を追って自らの命を断った。それからは、この峠のある山は姫越山と呼ばれるようになった。悲しくも哀れな話だが、この伝説には黄金の埋めた場所を示す歌も残っている。「朝日さし夕日直さすツツジの下に黄金千両、後の世のため」この歌を信じて一時期、山のツツジの木の下が総て掘り返されるという事件があったそうである。少し進むと芦浜に下る分岐点(芦浜分岐1)があるが(8:10)、これはP459、P394を経て芦浜峠に下っていくルートである。さらに進むと今度は姫塚が祀ってあったが、爺塚より少し大きい石積みであった(8:13)。



 姫塚からは尾根伝いに進み、偽ピークを経て、姫越山山頂に到着した(8:20)。1時間10分で山頂に到達した。予想どおりのまずますのペースである。山頂からは西南方向に展望が開けていて、入り組んだ海岸線や熊野灘に浮かぶ島々が一望できる。そして眼下には芦浜海岸と芦浜池を見下ろすことができる。今日はここに下っていくのだ。またここには三角点があるが、よく見ると二等三角点である。点名は「姫坂越」だ。山名プレートもたくさんある。気軽に登れる山だけにたくさんの登山者がやってくるのであろう。
姫越山の山頂
姫越山の山頂
芦浜海岸を見下ろす
芦浜海岸を見下ろす
 20分の休憩後(8:40)、座佐の高(429m)に向かうことにする。5分ほどでのろし台跡に到着した(8:45)。鬚尾山とか狼煙山とか(427m)書かれたプレートがあった。ここから座佐の高まで1.9㎞とある。時間にすれば30分ほどであろう。5分ほど下ると芦浜分岐2(標識はない)があり、尾根を南に下ると芦浜に出るルートである。ここは左の尾根を東に進む。尾根は小さくアップダウンしながらP398を過ぎた辺りで右手に切り開きがあり、ここから芦浜の展望が開けている。芦浜海岸と芦浜池が手に取るように見える。さらに進むと新桑分岐(芦浜分岐3)に出た。座佐の高まで800mと書かれている(9:10)。ここから3つの小ピークを越えていくと、座佐の高に着いた(9:20)。ここからは東方向の展望が開け、座佐浜や座佐池(北池・南池)などが見え、その向こうに海岸線が続いている。
芦浜海岸を望む
芦浜海岸を望む
座佐浜を見下ろす
座佐浜を見下ろす
 座佐の高で10分ほどの休憩をした後(9:30)、新桑分岐まで引き返す。途中で左側の樹間から芦浜海岸の景色が見える。これからここに下っていくのだ。新桑分岐には中部電力の大きな看板があり、「許可なく社有地に入るべからず」と警告している(9:45)。そういえば尾根には中部電力のコンクリート杭がたくさんあった。実は、この芦浜には中部電力の原発建設計画があったのだ。1963年に公表されたが、地元の漁協を中心として推進派と反対派に二分して争われた。結果的には2000年県知事が白紙撤回すべきと意見表明し、中部電力もこれを受け入れて原発建設計画は中止となった。私は今関電の大飯原発差止裁判に関わっているが、①原発は他の発電以上にコストがかかること(電力会社や政府の原発はコスト安の宣伝は誤魔化しである)、②過酷事故が起これば取り返しのつかない事態となること(福島第一原発の事故を考えれば明白である)、③放射性廃棄物の処理方式が確立していないこと(このことを看過して原発を稼働していること自体が驚きである)などを理由として原発には反対である。

 新桑分岐から芦浜に下るが、この下山道は整備されている。もちろん中部電力が整備したものであろうが、ジグザグを切って急降下(急登)を回避している。危険な箇所はほとんどない。途中にA3(10:00)、A2(10:05)、A1(10:10)と書かれて標識がある。芦浜から姫越山に登る尾根は3つあって、A、B、C(東側から)に分かれているのだと思う。どんどん下っていくと、少し雲が出てきてテンションが下がる。A1から少し先に作業小屋があった。ここからすぐに芦浜海岸に出た。こぢんまりとした浜辺であるが、寄せては返す潮騒が心地よい。適当な場所を見つけて、早いランチタイムである。今日は、「ますたに」(銀閣寺道にある中華そばの老舗)の中華そばである。これも日清食品とのコラボ製品であるが、野菜、豚バラ肉、練り天を入れるとなかなかうまい。潮騒を聞きながらゆったりとしたランチタイムを楽しんだ。
芦浜海岸にて
芦浜海岸にて
 少し雲が出てきたので、午後からは曇ってくるだろうと思い、まだ早いがランチタイムを切り上げて出発した(11:00)。そうそう芦浜池にも寄っておかなければならない。西岸からは姫越山と座佐の高が望める。木製の簡易ベンチがあったので、ここでランチする人もいるのだろう。さて海岸を彷徨きながら、芦浜峠をめざす。堰堤のたもとにC1の表示があり、ここからテープに誘導されて歩くと芦浜峠への取り付きがあった。ここから120mほどの登りだ。ランチ後なので体が重いが、踏ん張りながら登ると芦浜峠に着いた(11:30)。ここからは南登山口の分岐点をめざすことになるが、おおむね山腹のトラバース道になっている。危険箇所は全くない安全登山道である。谷を3つほど越えると南登山口の分岐点に着いた(11:50)。今日はまだ時間があるので海岸線に沿って周回している近畿自然歩道を辿ることにした。

 黒島展望台という表示に従って石の階段を下りて行くと、すぐに展望台に着いた。ここから海岸線が望める。曇りがちの天気が再び晴れてきた。ひょっとして今日は下山まで晴れてくれるかも知れないという希望的観測が出てきた。これから先の近畿自然歩道は幅広で整備されているが、海岸線からの眺望を期待したところ、樹木に遮られてほとんどなかった。途中で福浜という三等三角点を通過して(12:15)、黒島大明神の祠を経て(12:20)、東屋に到着したが(12:25)、ここからの眺望が唯一だったと思う。東屋からは錦湾に下っていくことになるが、左手に錦湾の眺望を見るとブリの定期網が印象的だ。下ってきたところは塩浜展望台になっていて、桜が散り始めていた(12:45)。ここからは舗装された車道を下るが、途中で姫越山を望むことができる。錦湾の湾岸道路を辿るとやがて錦大橋に出て日の出駐車場に戻ってくることができた(13:15)。
錦湾展望
錦湾展望
written by kitayama-walk
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【南伊勢】姫越山・座佐の高-潮騒を聞きながら陽だまりハイク

投稿記事 by zipp »


kitayama-walk さん、こんばんは。
わがホームへようこそ♪

 この週末は、寒冷前線が通過し寒気が流れ込んでくるため、おおむね天気がよくない予報である。とくに北の方面がよくない。どこか天気のよいところはないかと探したところ、5日(土)であれば、尾鷲(南伊勢)方面は、午前中は晴れで午後からは雲が広がってきて夜は雨になるという予報であった。
 4月になりましたが、この週末は陽だまりハイクが良かったようです。
 こちら方面、土曜よりも日曜の方が天候がいいかと思ってましたが、kitaさんが正解だったようです。日曜日は時雨が度々ありました。

出発の身支度をしていると地元の方が「(姫越)山に登るのか」と声をかけてくれた。
 昔は、ザック背負って、錦や新桑竈を歩いていると不思議な顔されてましたが、随分対応が変わりました。

 今日は午前中が勝負ということなので早足で登っていく。少々急なところがあるものの、登山道はしっかりとしているので問題なく、どんどんとテンポよく登っていくと登山口から20分ほどで展望台に着いた(7:35)。
 この斜面、直登する「登山道」とつつら折れ道があり、つづら折れ道が本来の道で、伊勢から熊野へ続く熊野本街道の姫越山越えの熊野脇道なんです。つづら折れ道を整備されれば良かったのにと、少し残念です。

姫越山には伝説がある。「源平合戦の昔、伊勢から奥熊野に落ち延びてきた姫君と侍従の老武士が峠に差し掛かると、姫君が疲労困憊のため動けなくなった。そこで老武士が姫君のために水を汲みに行ったが、戻ってみると姫君は事切れていた。老武士は持参していた黄金をツツジの木の下に埋めると姫君を追って自らの命を断った。それからは、この峠のある山は姫越山と呼ばれるようになった。悲しくも哀れな話だが、この伝説には黄金の埋めた場所を示す歌も残っている。「朝日さし夕日直さすツツジの下に黄金千両、後の世のため」この歌を信じて一時期、山のツツジの木の下が総て掘り返されるという事件があったそうである。
 ははは(^^)。この二つの話のほか、もう一つ著名なのが、木曽義仲の家来「樋口次郎兼光」伝説。いまも芦浜に兼光の祠があります。

気軽に登れる山だけにたくさんの登山者がやってくるのであろう。
 冬の週末は、ハイカーやらトレランの人がほぼ訪れてる感じ。訪れる人が多くなりました。

5分ほど下ると芦浜分岐2(標識はない)があり、尾根を南に下ると芦浜に出るルートである。
 ん?これは町界尾根です。道があるわけではいですが、この尾根にマーキングがあるのかな?
(ジロハゲ登山口に掲げられている、地元錦の牛歩会の地図には、この尾根を辿って芦浜に降りる地図となってますが、これは間違いです)。

P398を過ぎた辺りで右手に切り開きがあり、ここから芦浜の展望が開けている。芦浜海岸と芦浜池が手に取るように見える。
 ここが、一番の芦浜風景でしょうね。
そのすぐ下の新桑竈分岐が「唐人殺し峠」。なのでここの展望地を、唐人殺し峠の展望台と呼んでます。
 あれ?「分岐2」とこの展望台の間に分岐があるのを気づかれませんでしたか?この尾根を横切る熊野脇道が通っているのでした。

座佐の高に着いた(9:20)。ここからは東方向の展望が開け、座佐浜や座佐池(北池・南池)などが見え、その向こうに海岸線が続いている。
 結構、木々を伐ってくれたおかげで、大展望が得られるようになりました。山頂から少し新桑竈に入った方が眺望は得られます。

[attachment=0]DSCN9121_800.jpg[/attachment]
 座佐の高で10分ほどの休憩をした後(9:30)、新桑分岐まで引き返す。
 引き返さずとも、さらに尾根を進んで芦浜に降りる道もありますよ。

途中にA3(10:00)、A2(10:05)、A1(10:10)と書かれて標識がある。芦浜から姫越山に登る尾根は3つあって、A、B、C(東側から)に分かれているのだと思う。
 kitaさんの推測は、ある程度当たってます。この看板は、登山者のための看板ではなく中電作業者のための看板。
ABCは、縦軸、数字は横軸(山腹道)。だから、縦軸の道が稜線に通じているかと云えば、そうでもないのです。作業道はこれ以外にも縦横にあるので、入り込まない方がいいかと思います。

ここからすぐに芦浜海岸に出た。こぢんまりとした浜辺であるが、寄せては返す潮騒が心地よい。
 晴天で潮騒聞きながらまどろむのも乙であります(^^)。

左手に錦湾の眺望を見るとブリの定期網が印象的だ。
 黒島展望のベンチとかテーブルとか置いたあったところから見えるのが、ブリの定置網で、錦湾に並んでるのは、ハマチやタイなどの養殖筏になります。
でね、この時期(もう終盤ですが)東紀州では、ブリの水揚げが盛んなのです。通称「サクラブリ」と云って美味しいんだ。
 ちなみに、錦には「長島ショッピ」と云う小さなスーパーが入り組んだ路地の中にあり、地元の人に聞けば教えてくれるから是非行って、錦であがった魚介鮮魚をお土産に買っていただきたいです。町中で買うよりビックリするくらいの安値で購入できるでしょう。それに新鮮だしね(^^)。

 kitayama-walk さん、また陽だまりハイクにお越しくださいまし。
新桑竈を起点に、姫越山・座佐ノ高と座差浜・芦浜を巡る標高差を稼ぐ8の字ハイクというのもいいかも(^^;。
添付ファイル
眼下に座佐池。(3/15)
眼下に座佐池。(3/15)
   zipp
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
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Re: 【南伊勢】姫越山・座佐の高-潮騒を聞きながら陽だまりハイク

投稿記事 by kitayama-walk »

 zippさん、こんばんは。

> わがホームへようこそ♪

この南伊勢周辺はzippさんの縄張りでしたね。突如インベイドしました。 :lol:

> 4月になりましたが、この週末は陽だまりハイクが良かったようです。
> こちら方面、土曜よりも日曜の方が天候がいいかと思ってましたが、kitaさんが正解だったようです。日曜日は時雨が度々ありました。


そうでしたか。結果オーライというところですね。これまでは、雪山ばかりに行っていましたが、そろそろ雪も少なくなり、もう飛騨あたりを
狙わないといけなくなってしまいました。 そんな折、天気予報とにらめっこして、今回の山行となりました。 曜日の選択は、日曜は仕事が
ありましたので、土曜しかなかったのです。結果的には土曜で正解でした。11時頃に少し雲が出てきて、危うい感じもしましたが、海岸線
に下れば、その後も引き続き青空が見えてくれました。

> 昔は、ザック背負って、錦や新桑竈を歩いていると不思議な顔されてましたが、随分対応が変わりました。

そんなものなんですかね。時代が変われば、人も変わってくるのでしょう。雑誌などで紹介されれば、やはり人がやってきます。あまり
たくさんの人がやってきては迷惑かも知れません。観光地というわけでもないでしょうから。

> この斜面、直登する「登山道」とつづら折れ道があり、つづら折れ道が本来の道で、伊勢から熊野へ続く熊野本街道の姫越山越えの
> 脇道なんです。つづら折れ道を整備されればよかったのにと、少し残念です。


 そうなんですか。私は、尾根芯を行く癖がありまして、トラバースしている道があっても、尾根芯がヤブでなかったら、敢えて尾根芯を
歩いてしまうんですね。でも、今回はトラバース道があまりにも整備されていたことから、尾根芯を歩くことはしませんでした。それに午前
中が勝負だと思っていたこともありましたから。

> この二つの話のほか、もう一つ著名なのが、木曽義仲の家来「樋口次郎兼光」伝説。いまも芦浜に兼光の祠があります。

その伝説も調べてわかりました。伝説なんで、いろいろと説があるんでしょうね。でも、なかなか楽しいものです。

> 冬の週末は、ハイカーやらトレランの人がほぼ訪れてる感じ。訪れる人が多くなりました。

 やはり紹介された影響でしょうね。今年1月号のヤマケイでも隊長さん(金丸勝美氏)が紹介されていますから。

> これは町界尾根です。道があるわけではないですが、この尾根にマーキングがあるのかな?

もちろん地形図を見ていましたから、それは分かっていました。また、ほかの山レポを見て、この尾根を下って芦浜に
下りた人もいます。

> (P398を過ぎた辺りで右手に切り開きがあり、ここから芦浜の展望が開けている。)ここが、一番の芦浜風景でしょうね。
> そのすぐ下の新桑竈分岐が「唐人殺し峠」。なのでここの展望地を、唐人殺し峠の展望台と呼んでます。
> あれ?「分岐2」とこの展望台の間に分岐があるのを気づかれませんでしたか?

切り開きの展望地から
切り開きの展望地から
私もそう思いました。このビューポイントは、芦浜海岸を眺望するために切り拓かれた感じがありますね。誰かの山レポで
「唐人殺し峠」という名称を聞きましたが、それはどこなのか?と思っていましたが、新桑分岐点のことでしたか。その呼び名
の謂われを知りたいですね。町界尾根と展望台の間の分岐には気づきませんでした。
こちらもいい感じです
こちらもいい感じです
> 結構、木々を伐ってくれたおかげで、大展望が得られるようになりました。山頂から少し新桑竈に入った方が眺望は得られます。

座佐の高の山頂では、座佐浜の眺望がイマイチの感じがしました。もう少し新桑に寄った方が眺望がよかったのですね。
次の機会にはその眺望を得るようにしたいものです。

> 引き返さずとも、さらに尾根を進んで芦浜に降りる道もありますよ。

座佐の高の手前に標識があり、座佐浜3.7㎞rと書かれていました。この標識の方向に下り、尾根途中で右に曲がりP168
経由で下って行くのでしょうか。あとで地形図を見てわかったことですが。
座佐浜3.7㎞の表示
座佐浜3.7㎞の表示
> 晴天で潮騒聞きながらまどろむのも乙であります(^^)。

そうですね。時間があれば、芦浜で居眠りしながら、のんびりしたいと思いましたよ。この日は、芦浜で見かけた人はたった
一人でした。
芦浜で乾杯です
芦浜で乾杯です
ついでにラーメン食べます
ついでにラーメン食べます
> kitayama-walk さん、また陽だまりハイクにお越しくださいまし。
> 新桑竈を起点に、姫越山・座佐ノ高と座差浜・芦浜を巡る標高差を稼ぐ8の字ハイクというのもいいかも。


 今度訪れるとしたら、座佐浜の方だと思っています。スタート地点は新桑になりますね。芦浜まで入れると結構時間がかか
るかも知れませんが、なかなかいい感じで歩けるのではないかと。
written by kitayama-walk
シュークリーム
記事: 2065
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【南伊勢】姫越山・座佐の高-潮騒を聞きながら陽だまりハイク

投稿記事 by シュークリーム »

Kitaさん、おはようございます。
めずらしく南伊勢に出没だったですか。北方の天気が悪い時でもこのあたりはトロピカルですものね。私も冬型の天気のときはよくこのあたりを歩きます。

それにしても京都から錦まで2時間ですか。山歩きもラビットですが、車の運転もラビットなんですね。姫越山はガイドブックに紹介されているので年中沢山の登山客でにぎわっていますが、ちょっと外れると静かな山歩きが楽しめたりします。周辺の山へもまたおいで下さい。
添付ファイル
座佐池から座佐の高をのぞむ
座佐池から座佐の高をのぞむ
                         @シュークリーム@
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
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Re: 【南伊勢】姫越山・座佐の高-潮騒を聞きながら陽だまりハイク

投稿記事 by kitayama-walk »

シュークリームさん、おはようございます。

> 珍しく南伊勢に出没だったですか。
> 北方の天気が悪い時でもこのあたりはトロピカルですものね。私も冬型の天気のときはよくこのあたりを歩きます。


北が天気の悪いときのスペアみたいですみませんね。しかし、今回の姫越山や座佐の高は、南国ムードが漂う中で、何だか
今までの登山とは趣を異にしますね。たまには、のんびりとこういった風景を楽しみ、ゆったりランチを食すのもいいもんだと感
じた次第です。
姫越山から熊野灘一望
姫越山から熊野灘一望
芦浜池から姫越山と座佐の高を望む(ちょっと曇ったときだったので)
芦浜池から姫越山と座佐の高を望む(ちょっと曇ったときだったので)
 南伊勢というと少し範囲が広がりますが、伊勢山の会の方々が出しておられる「宮川源流」(H25.10)「飯高連峰」(H23.4)と
いう2冊の本をもっています。フォレストピア奥伊勢に立ち寄ったときに購入したものです。内容的には簡単な紹介になってい
ますが、このあたりにどんな山があり、どんなアプローチがよいのか参考になります。

 昨年11/23古ヶ丸山・白倉山、12/22北総門山、12/23仙千代ヶ峰、今年1/2に修験業山・栗の木岳と、伊勢道→紀勢道を
利用してアプローチした山行があります。最近、少し山域が広がりつつあります。
written by kitayama-walk
おど+
記事: 241
登録日時: 2014年1月05日(日) 15:55
お住まい: 愛知県
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Re: 【南伊勢】姫越山・座佐の高-潮騒を聞きながら陽だまりハイク

投稿記事 by おど+ »

kitayama-walkさん、こん**は。

姫越山から座佐の高の周回コース、自分が1年前に巡ったコースと一緒です。 そのときは、12月の寒い時期でしたが、この時期は暖かそうですね。

しかし、どの写真もその時の風景を思いだします。(と言うか、同じようなアングルで写真撮ってますね :lol:

その一年後となる去年末には、東からの周回コースで座佐浜を巡りましたが、こちらも断崖ありで面白かったですよ。
http://yama-kioku.blog.so-net.ne.jp/2013-12-14

おど+
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
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Re: 【南伊勢】姫越山・座佐の高-潮騒を聞きながら陽だまりハイク

投稿記事 by kitayama-walk »

おど+さん、こんばんは。

> 姫越山から座佐の高の周回コース、自分が1年前に巡ったコースと一緒です。 そのときは、12月の寒い時期でしたが、この時期は暖かそうですね。

おどさんのブログを拝見しました。確かに、ほぼ同じコースを歩いていますね。P123に立ち寄った以外は。この姫越山のコースは結構紹介されていますが、
比較的短いコースで歩かれています。健脚のおどさんは、やはりロングコースの方がよろしいようで、このようなコース取りになったのでしょうね。そういう意味
では私も同じです。

 ただ、座佐の高まで行ったのは、事前には予定しておりませんでした。もう少し事前調査をしていれば、座佐の高からダイレクトに芦浜に下るルートを辿った
ものと思います。座佐の高付近に標識がありましたが、いずれも座佐浜を案内するものでした。右に行っても左にも行っても座佐浜に行くことになっていたの
で、芦浜に行けるとは思わなかったのですね。右に行き途中でさらに右に下れば芦浜に下りられたのでしょう。
座佐浜の方面
座佐浜の方面
座佐の高から座佐浜展望
座佐の高から座佐浜展望
> どの写真もその時の風景を思いだします。と言うか、同じようなアングルで写真撮ってますね。

 このルートだと、撮る写真は限定されてしまうと思います。だから同じような写真になってしまったのでしょう。
 ただ、近畿自然道に入った以降は、海岸線の景色を期待していたのですが、道は幅広で整備してあったものの、景色があまり見られず残念でした。まあ、
そんなものかも知れません。
東屋からの展望
東屋からの展望
 それと、帰りに「神武台」という展望所に立ち寄ったことが違っていました。これは登山ではなく、車で戻る途中でした。ここからは錦湾の展望がよかったの
と桜も散り始めでしたが、いい感じでしたね。桜の季節に訪れたのはよかったと思います。たまたまそうなったのですがね。
神武台の展望地
神武台の展望地
記念碑と桜
記念碑と桜
> その一年後となる去年末には、東からの周回コースで座佐浜を巡りましたが、こちらも断崖ありで面白かったですよ。

こちらの方も拝見させていただきました。新桑竈からの周回ルートですね。機会があれば再訪してみたいと思っています。海岸線を見ながら歩くという登山
はなかなかできませんから。
written by kitayama-walk
アバター
わりばし
記事: 1767
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【南伊勢】姫越山・座佐の高-潮騒を聞きながら陽だまりハイク

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、kitayama-walkさん。

 姫塚からは尾根伝いに進み、偽ピークを経て、姫越山山頂に到着した(8:20)。1時間10分で山頂に到達した。予想どおりのまずますのペースである。山頂からは西南方向に展望が開けていて、入り組んだ海岸線や熊野灘に浮かぶ島々が一望できる。そして眼下には芦浜海岸と芦浜池を見下ろすことができる。今日はここに下っていくのだ。またここには三角点があるが、よく見ると二等三角点である。点名は「姫坂越」だ。山名プレートもたくさんある。気軽に登れる山だけにたくさんの登山者がやってくるのであろう。

私は熊野脇道を辿りたかったので、ここから新桑竈まで下って再び唐人殺し峠に登り返し芦浜に向かいました。
新桑竈には江戸時代に廻船の給水につかわれていた井戸が残っています。
宝暦の古井戸
宝暦の古井戸
 20分の休憩後(8:40)、座佐の高(429m)に向かうことにする。5分ほどでのろし台跡に到着した(8:45)。鬚尾山とか狼煙山とか(427m)書かれたプレートがあった。ここから座佐の高まで1.9㎞とある。時間にすれば30分ほどであろう。5分ほど下ると芦浜分岐2(標識はない)があり、尾根を南に下ると芦浜に出るルートである。ここは左の尾根を東に進む。尾根は小さくアップダウンしながらP398を過ぎた辺りで右手に切り開きがあり、ここから芦浜の展望が開けている。芦浜海岸と芦浜池が手に取るように見える。さらに進むと新桑分岐(芦浜分岐3)に出た。座佐の高まで800mと書かれている(9:10)。ここから3つの小ピークを越えていくと、座佐の高に着いた(9:20)。ここからは東方向の展望が開け、座佐浜や座佐池(北池・南池)などが見え、その向こうに海岸線が続いている。

座佐の高の海岸縁のコースは絶景でお勧めです。


 座佐の高で10分ほどの休憩をした後(9:30)、新桑分岐まで引き返す。途中で左側の樹間から芦浜海岸の景色が見える。これからここに下っていくのだ。新桑分岐には中部電力の大きな看板があり、「許可なく社有地に入るべからず」と警告している(9:45)。そういえば尾根には中部電力のコンクリート杭がたくさんあった。実は、この芦浜には中部電力の原発建設計画があったのだ。1963年に公表されたが、地元の漁協を中心として推進派と反対派に二分して争われた。結果的には2000年県知事が白紙撤回すべきと意見表明し、中部電力もこれを受け入れて原発建設計画は中止となった。私は今関電の大飯原発差止裁判に関わっているが、①原発は他の発電以上にコストがかかること(電力会社や政府の原発はコスト安の宣伝は誤魔化しである)、②過酷事故が起これば取り返しのつかない事態となること(福島第一原発の事故を考えれば明白である)、③放射性廃棄物の処理方式が確立していないこと(このことを看過して原発を稼働していること自体が驚きである)などを理由として原発には反対である。

このあたりは大津波が何度も来ている場所で、地域にたくさんの碑が残されています。
古和浦の津波供養塔(1707)
古和浦の津波供養塔(1707)
 新桑分岐から芦浜に下るが、この下山道は整備されている。もちろん中部電力が整備したものであろうが、ジグザグを切って急降下(急登)を回避している。危険な箇所はほとんどない。途中にA3(10:00)、A2(10:05)、A1(10:10)と書かれて標識がある。芦浜から姫越山に登る尾根は3つあって、A、B、C(東側から)に分かれているのだと思う。どんどん下っていくと、少し雲が出てきてテンションが下がる。A1から少し先に作業小屋があった。ここからすぐに芦浜海岸に出た。こぢんまりとした浜辺であるが、寄せては返す潮騒が心地よい。適当な場所を見つけて、早いランチタイムである。今日は、「ますたに」(銀閣寺道にある中華そばの老舗)の中華そばである。これも日清食品とのコラボ製品であるが、野菜、豚バラ肉、練り天を入れるとなかなかうまい。潮騒を聞きながらゆったりとしたランチタイムを楽しんだ。

ランチ場には最適でしょ。

 黒島展望台という表示に従って石の階段を下りて行くと、すぐに展望台に着いた。ここから海岸線が望める。曇りがちの天気が再び晴れてきた。ひょっとして今日は下山まで晴れてくれるかも知れないという希望的観測が出てきた。これから先の近畿自然歩道は幅広で整備されているが、海岸線からの眺望を期待したところ、樹木に遮られてほとんどなかった。途中で福浜という三等三角点を通過して(12:15)、黒島大明神の祠を経て(12:20)、東屋に到着したが(12:25)、ここからの眺望が唯一だったと思う。東屋からは錦湾に下っていくことになるが、左手に錦湾の眺望を見るとブリの定期網が印象的だ。下ってきたところは塩浜展望台になっていて、桜が散り始めていた(12:45)。ここからは舗装された車道を下るが、途中で姫越山を望むことができる。錦湾の湾岸道路を辿るとやがて錦大橋に出て日の出駐車場に戻ってくることができた(13:15)。

錦から奈良に魚を運んだ道があったようで、関連する木簡なども出ています。
ポカポカ山行に南伊勢はいいですね。

                                                   わりばし

kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
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Re: 【南伊勢】姫越山・座佐の高-潮騒を聞きながら陽だまりハイク

投稿記事 by kitayama-walk »

わりばしさん、こんにちは。

> 私は熊野脇道を辿りたかったので、ここから新桑竈まで下って再び唐人殺し峠に登り返し芦浜に向かいました。
> 新桑竈には江戸時代に廻船の給水につかわれていた井戸が残っています。


 姫越山から新桑分岐(唐人殺し峠)に至り、一旦新桑竈まで下って、登り返したんですね。ピストンすると結構時間がかかりましたか。
それにしても、「唐人殺し峠」とは恐ろしげな名前の由来は何でしょうか?
ここが唐人殺し峠ですね(新桑竈分岐)
ここが唐人殺し峠ですね(新桑竈分岐)
> 座佐の高の海岸縁のコースは絶景でお勧めです。

多分そうなんだろうと思いました。次は座佐の高から座佐浜に下って海岸線を周回してみようと思っています。
座佐浜展望
座佐浜展望
> このあたりは大津波が何度も来ている場所で、地域にたくさんの碑が残されています。

やはり大地震が起これば津波がやってくるのは当然のことですね。最近ではH19.12の東南海地震で津波に襲われ
64名の命が失われたと聞いています。

> (芦浜は)ランチ場には最適でしょ。

 そうですね。潮騒を聞きながらランチして、寝ころんで昼寝する。そんなことができますね。
芦浜でランチしました
芦浜でランチしました
> 錦から奈良に魚を運んだ道があったようで、関連する木簡なども出ています。
> ポカポカ山行に南伊勢はいいですね。


 ちょっと寒いくらいのときが最適なんでしょうね。陽だまりハイク適所です。
written by kitayama-walk
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