【木曽】濁河温泉はもずしアイスエリア-今シーズン初アイスクライミング

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kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
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【木曽】濁河温泉はもずしアイスエリア-今シーズン初アイスクライミング

投稿記事 by kitayama-walk »

【日 付】 2014年1月19日(日)
【天 候】 曇り時々晴れ
【山 域】 木曽
【メンバー】N野、T野、kitayama-walk


 この週末はどこに行こうかと思案していた。biwacoさんに聞くと、1/18に三峰山に行くという。私は1/18は所用があるので
1/19にしか行けない。 biwacoさんに連チャンを頼もうと思っていたところ、京都比良山岳会のN野氏から濁河温泉にアイス
クライミングに行きませんかとのお誘いがかかった。まさに「渡りに舟」で「はいはい」と二つ返事でOKしてしまった。メンバー
は同山岳会最強のクライマーと言われるT野さんも一緒だという。 T野さんとは昨年2月に御嶽山に一緒に登り、 8月には貫
井谷を遡行した経験もある。 ということで今シーズン初アイスクライミングに行くことにした。 気合いを入れて「ロッジ」でアイ
スバイルも購入した。やる気満々である。

 しかし、気になることがあった。それは、18日夜から寒気が入り込み、日本海側のみならず太平洋側にも相当の積雪が予
想されるという天気予報だった。 これまで濁河温泉には御嶽山登山などで2回行ったことがあるが、国道41号線から延々と
山道の県道を走った記憶があり、 かなりの積雪で濁河温泉まで行けないのではないかという心配だった。3:30京都を出発
すると、彦根から関ヶ原あたりでもうかなり吹雪いていて前方が見づらい状態になる。除雪車が出ていて低速走行を余儀な
くされる。
「すべるぞ」というエグい警告標識
「すべるぞ」というエグい警告標識
 東海北陸道から国道41号線に出ると、路上には雪があり、運転も慎重にならざるを得ない。やがて飛騨小坂から県道437
号に入り、濁河温泉まで延々約40㎞の山道を走っていくことになる。予想どおり次第に積雪が増えてくるが、4WDのレガシー
にスタッドレスタイヤを履いているので少々の雪なら走ることができる。 ところが、除雪車を追い越すと途端に積雪量が増え
何度かスタックしそうになった。何度もバックしながら切り返してスタックを免れることができた。 濁河温泉は標高1800mであ
り、 県道はどんどん上っていくばかりかと思いきや、途中で下り道もあった。 そこには何と「すべるぞ」という笑えない警告表
示がいくつもあり、これにビビリながら、実際にも滑りながらも、何とか目的地に着いた。濁河温泉の大きなホテルである「旅
館御岳」の少し手前に右に入る道があり、兵衛谷大橋の手前に市営駐車場があった。ここに駐車することにしたが、すでに
10:30になっていた。外気温はマイナス10℃である。かなり寒い。だからこそ氷が発達していてアイスができるのだ。
T野さんの華麗なバイルさばき
T野さんの華麗なバイルさばき
濁河温泉のアイスクライミングは、この兵衛谷大橋の直下にあった。橋の右手から谷に下っていくことになるが、懸垂下降
しないと谷に下りることができない。こんな天候の日なのに、すでに2グループ約10人のクライマーがいた。いい場所は取ら
れていたので、最も右端の場所にロープを張ることにした。 ここではトップロープを張ることになる。T野さんがリードして、ア
イススクリューで支点を作りながら登っていく。 しばらくするとトップロープを張り下りてきた。 続いてN野氏が登る。次は私の
順番だ。 しかし、 これがかなりバーティカルになっていて、 ちょっといやらしい氷の付き方になっている。途中まで登ったが、
それ以上登れず、下ろしてもらった。 次いで、1グループが早く帰ったので場所を移動して、 橋の真下に再びトップロープを
張った。ここなら私でも登れそうだ。ということで、確保してもらいながら数回登った。NOMICというバイルは氷の刺さりがよい。
しかし、数回登っていると、 さすがに腕が疲れてきて、氷を叩くバイルの狙いもぎこちなくなる。途中で休み休みしながら登る
が、まだ慣れていないので休み方も苦労する。 夢中になってやっているうちに14:30になっていた。そろそろ引き上げる時間
だ。懸垂下降して谷に下りたので最後は氷を登り返すことになる。最後の力を振り絞って何とか登り返すことができた。
N野氏のアイスクライミング
N野氏のアイスクライミング
私のアイスクライミング
私のアイスクライミング
さすがT野さんという登りです
さすがT野さんという登りです
帰り支度を終えると15:00になっていた。本当は濁河温泉に浸かって帰りたいところだが、濁河温泉への県道はこの時期
夜間通行止めになるので、ゲートが閉まるまでに戻らなければならない。濁河温泉の入浴はあきらめて下呂温泉に入るこ
とにして県道を引き返したが、除雪してあったので行きとは比べものにならないほど雪道も快適に走ることができた。「すべ
るぞ」の警告標識にビビることなく、ゲート閉鎖前に飛騨小坂に戻ることができた。ここから下呂温泉まではまだかなり距離
があったが、途中で飛騨川温泉「しみずの湯」(600円)という案内(国道から1㎞)を見て、ここに立ち寄ることにした。しょぼ
い温泉かもとあまり期待していなかったが、お客も多く、施設もきれいで、アルカリ性単純泉ながら泉質もよい。おまけに露
天風呂にサウナもあった。今回はハンドルキーパーをN野氏が引き受けてくれたので、湯上がりに生ビールはなかったが、
瓶ビールでグビグビっとやった。18:00に温泉を出発し、京都には22:00に帰ってきて、烏丸御池の「酔心」で反省会をやって
ようやくお開きになった。丸一日の行動で疲れたけれど、楽しい一日を過ごすことができた。
最後に編集したユーザー kitayama-walk [ 2014年1月23日(木) 13:00 ], 累計 2 回
written by kitayama-walk
たんぽぽ
記事: 709
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 【木曽】濁河温泉・兵衛谷大橋下-今シーズン初アイスクライミング

投稿記事 by たんぽぽ »

kitaさん、こんばんは。

 この週末はどこに行こうかと思案していた。biwacoさんに聞くと、1/18に三峰山に行くという。私は1/18は所用があるので
1/19にしか行けない。 biwacoさんに連チャンを頼もうと思っていたところ、京都比良山岳会のN野氏から濁河温泉にアイス
クライミングに行きませんかとのお誘いがかかった。まさに「渡りに舟」で「はいはい」と二つ返事でOKしてしまった。

Biwaさんkitaさん道中からアイスクライミングまで変幻自在のKitaさんですね~

ということで今シーズン初アイスクライミングに行くことにした。 気合いを入れて「ロッジ」でアイ
スバイルも購入した。やる気満々である。

すっごい~、でも道具を揃えるのはいいコトです。
買った以上はイヤでもやらねばなりませんからね。

そこには何と「すべるぞ」という笑えない警告表示がいくつもあり、これにビビリながら、実際にも滑りながらも、何とか目的地に着いた。濁河温泉の大きなホテルである「旅館御岳」の少し手前に右に入る道があり、兵衛谷大橋の手前に市営駐車場があった。
ここは滑ると深~い谷底行きです、おおっ、恐っ!

NOMICというバイルは氷の刺さりがよい。
しかし、数回登っていると、 さすがに腕が疲れてきて、氷を叩くバイルの狙いもぎこちなくなる。

間違ってヘンなとこ刺さないで下さいね。

京都には22:00に帰ってきて、烏丸御池の「酔心」で反省会をやって
ようやくお開きになった。丸一日の行動で疲れたけれど、楽しい一日を過ごすことができた。

(◎_◎;)22時から反省会ですか・・・
何はともあれご無事のご帰還、お疲れさまでした。
宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 【木曽】濁河温泉・兵衛谷大橋下-今シーズン初アイスクライミング

投稿記事 by 宮指路 »

kitayama-waikさん、こんにちは

アイスクライミングいいですね~
私も一度はやってみたいですが道具が高そうですね
ほとんど腕で登っているような感じなので腕はパンプするんでしょうね
それでもそれ以上に面白いんでしょうね
こればっかりは一人で出来ませんからね~
良い仲間を持って羨ましい~(@_@)

今回の核心は濁河温泉へのアプローチでしたね。
私の車はノーマルタイヤなので無理はできませんがそれでも先週の日曜日は御在所中道登山口の駐車場まで上がって行きました。
今回はJAFさんのお世話になることはありませんでした。

                                                                               宮指路 
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
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Re: 【木曽】濁河温泉はもずしアイスエリア-今シーズン初アイスクライミング

投稿記事 by kitayama-walk »

たんぽぽさん、こんばんは。

> biwaさんkitaさん道中からアイスクライミングまで変幻自在のKitaさんですね~

 山もいろいろあるので、何でも首を突っ込んでみようと思っています。岩、沢、アイスといったところがこれからの課題
であります。ただ、やはり危険が伴うので、歳を考えると無理をしちゃいけないとは思っています。最も危険なのは沢じ
ゃないかと思いますけど。
雪深い濁河温泉に到着
雪深い濁河温泉に到着
> すっごい~、でも道具を揃えるのはいいコトです。買った以上はイヤでもやらねばなりませんからね。

いや、お恥ずかしい。ロッジに行って、店員さんといろいろ話しているうちに、その気にさせられて衝動買い。クォークか
ノミックか迷いましたが、ノミックにしました。よく刺さるそうですから。といっても、相当訓練しないと違いもわからないでし
ょうね。これからは、せいぜい、連れて行ってもらうことにします。近場には御在所の藤内沢がありますので。
アイスバイル(ノミック)
アイスバイル(ノミック)
> ここは滑ると深~い谷底行きです、おおっ、恐っ!

滑っても道路から転落することまでは考えませんでした。ガードレールのないところだと、谷底に真っ逆さまに転落して
しまうんですか。今から考えると、ぞっとしますよ。そのとき、考えなくてよかった。「すべるぞ」の標識が滑稽だなと思って
いたくらいでしたから。

> 間違ってヘンなとこ刺さないで下さいね。

ふむふむ、「変なところ」って、どんなところなんですか? 腕が疲れてくると、狙いが外れてしまうんですね。そして、だ
るいので、しばし休憩します。両腕のバイルと両脚のアイゼンで氷壁に張り付いたままの休憩って、結構疲れる。休憩が
疲れるってのも何だか変ですね。
休憩しようかって思っているところ
休憩しようかって思っているところ
> 22時から反省会ですか。何はともあれご無事のご帰還、お疲れさまでした。

 お腹が減っちゃったから、11時がラストオーダーの居酒屋で「反省会」。運転してくれたN野氏にもビール飲んでもらわ
なくちゃとね。
最後に編集したユーザー kitayama-walk [ 2014年1月23日(木) 13:01 ], 累計 1 回
written by kitayama-walk
ヒグラシ
記事: 68
登録日時: 2013年7月15日(月) 19:08
お住まい: 愛知県瀬戸市

Re: 【木曽】濁河温泉・兵衛谷大橋下-今シーズン初アイスクライミング

投稿記事 by ヒグラシ »

kitaさんこんばんは。
はもずし 行かれたのですね。
あいかわらず盛況の様ですね。
橋桁からの懸垂アプローチは最初に行った時はビビりました。
ここは50m連結折り返しじゃないと届かないですので、シングルロープ2本必携ですね。

私もノミック2丁昨年新調しました。
いろいろ試させて頂きましたが、氷に打ちこんだ時の安定感は群を抜いてると思います。
特にグリップエンドに追加されたギザギザは壁面に押しつけた状態で保持すると、他のバイルみたいにピックがブレず、安心して引きつけれる事に感心しました。
リーシュレス機ですが、休憩用と、落下防止の為に最初のうちはシュリンゲでハーネスに接続しといた方が無難ですね。
ピックに付いているウエイトは利き手側を外すと、より軽快に振れますよ。(利き手で無い方は重い方が打ち込みやすいです)
鈴鹿あたりですと、傾斜の緩いナメ滝が多い為、スピッツェの無いノミックは不利で、1本はストレートシャフトにした方が使いやすいです。
(特にノミックは雪壁では無力です)
ナメ滝通過 片手はスピッツェ使用
ナメ滝通過 片手はスピッツェ使用
藤内沢の氷は抜け口の氷が硬脆い事が多いですので気をつけて遊んで下さいね。
最後に編集したユーザー ヒグラシ [ 2014年1月24日(金) 00:05 ], 累計 2 回
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
連絡する:

Re: 【木曽】濁河温泉はもずしアイスエリア-今シーズン初アイスクライミング

投稿記事 by kitayama-walk »

 ヒグラシさん こんばんは。

> はもずし 行かれたのですね。あいかわらず盛況の様ですね。

さすが、よくご存知ですね。この濁河温泉の兵衛谷大橋の下のアイスクライミング場は「はもずしアイスエリア」と呼ばれて
いるようですね。なるほど、氷結した氷壁を見ると、湯引きした鱧のように見えますね。
濁河温泉はもずしアイスエリア
濁河温泉はもずしアイスエリア
> 橋桁からの懸垂アプローチは最初に行った時はビビりました。ここは50m連結折り返しじゃないと届かないですので、シン
> グルロープ2本必携ですね。


兵衛谷大橋の右側から下りましたが、そのまま下りれると思ったが、違いました。懸垂下降しなければ谷に下りられないん
ですね。でも、まあ熟練者がいたので、ちゃんとロープを張ってもらいましたので、私でも懸垂下降はオーライでした。

> 私もノミック2丁昨年新調しました。いろいろ試させて頂きましたが、氷に打ちこんだ時の安定感は群を抜いてると思います。
> 特にグリップエンドに追加されたギザギザは壁面に押しつけた状態で保持すると、他のバイルみたいにピックがブレず、安心
> して引きつけれる事に感心しました。


私なんぞ、初級者の範疇なので、アイスバイルがどうのこうのいう資格はないのですが、同行してくれたN野氏やロッジの店員
さんの「甘言」に引き込まれてNOMIC2本を衝動買いしてしまいました。1本でMSRのスノーシューが買えますね。試したみた感じ
では、さくっと氷に刺さり、ブレないという感じがしました(素人感覚ですが)。

> リーシュレス機ですが、休憩用と、落下防止の為に最初のうちはシュリンゲでハーネスに接続しといた方が無難ですね。
> ピックに付いているウエイトは利き手側を外すと、より軽快に振れますよ。


リーシュレスなのでバックアップをする必要がありますので、ご指摘のとおり、ハーネスに接続して使います。

> 藤内沢の氷は抜け口の氷が硬脆い事が多いですので気をつけて遊んで下さいね。

御在所の藤内沢は氷が脆いのでしょうか? 何度かアイスに行ったことがありますが、そんな感じでもなかったような気がしま
す。しかし、気温自体は濁河温泉はもずしエリアのようにマイナス10℃なんてことはないでしょうから、脆いのかも知れませんね。

 今回リードをしてもらったT野さんが動画を編集してアップしてくれましたので、ご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=88NgaznK ... e=youtu.be
written by kitayama-walk
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