【台高】紅葉の谷を辿る。~大熊谷東俣から崩レ俣~

山行記、山の思い出、限定
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】 
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
返信する
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

【台高】紅葉の谷を辿る。~大熊谷東俣から崩レ俣~

投稿記事 by zipp »


[attachment=5]DSCN7751_925.jpg[/attachment]
 台高の山にさへ、早々と初冠雪・樹氷のたよりが届いた。
早すぎる冬の訪れに戸惑いつつ、紅葉残る谷を辿った。

【 日 付 】2013年11月16日
【 山 域 】台高東部 宮川水系大熊谷、東俣谷・崩レ俣谷(悪谷)
【メンバー】びぃ zipp
【 天 候 】晴天
【 ルート 】≪東俣谷~林道~崩レ俣谷≫
08:00 大熊林道東俣谷出合--- 08:20~08:40 不動滝前--- 09:05~09:25 「夢幻滝」前--- 10:05 造林小屋跡--- 10:55~11:05 堰堤状10m滝前--- 11:35~11:45 林道--- 12:00 林道終点--- 12:25 崩レ俣谷本流出合--- 12:40~14:50 ゴルジュ手前(ランチ)--- 15:40 ゴルジュ入口CS滝(魚止め滝か?)--- 16:10 駐車地

 先週の大熊林道は、架線作業・木材搬出作業が行われていて通行止めだった。
ダメ元で林道に入ってみると、「木材搬出中」の看板はあるものの「通行止」看板は倒れていて読めず、進入する(^^; 。
架線はすでに張り終えられ、搬出作業が行われているようだ。この時間に作業者がいないところを見ると、今日は作業が行われないとみた。
ちなみのこの作業は、工事看板によると来年5月まで行われるようである。

[attachment=4]DSCN7729_800.jpg[/attachment]
 大熊谷本流の僅かな流れを渡渉し、まだ陽の当らない暗い東俣谷に入る。
道には、白い矢印ペイントやら新たなロープ施されていて、滝目当てでこの谷に入る人が増えているものと想像する。
小滝や腰折れ滝を見て、この谷最大の不動滝が見えてきた。大岩積み重なる向こうに三段になって流れ落ちる大きな滝だ。大岩にザックを降ろして早々と滝見休憩である。休憩している間に滝口の紅葉が陽に当たり輝きだした。。
 不動滝を左岸から巻いて、滝口でザックを降ろして、展望と紅葉見物。しかしこんなことしてたら先に進まない。滝口に続くナメを辿っていく。

[attachment=3]DSCN7749_800.jpg[/attachment]
 谷中の向こうが明るくなりだして、優雅な「夢幻滝」が現れた。
滝前の小滝にザックをデポして滝下へ。
 滝口周りの紅葉もいい感じ、そして下部には虹をたずさえていた。この滝は、見つめていると時間を忘れそうだ。
 デポ地から少し戻って、左岸を大巻きする道を辿る。滝を巻いたら、道を外して滝口上のナメから谷を辿った。
滝口へ降りれば素晴らしい眺望が得られるのだけど、そこまでは降りずに谷を辿る。廊下状になり、谷が右に回れば、東俣谷の奇勝(!?)洞窟の中に落ちる滝が現れる。実際は谷中の大きなチェックストーンで、この岩で水流は二手に分かれているのだ。
 ホールドの多い右岩壁を登れば、道に出て、潰れた造林小屋のある二俣だ。
過去の山高地図には、ここから尾根を通って口迷岳東・桃ノ木平(現在の山高地図及び標識の場所ではない)に出る道が描かれていた。
 ここまでは、わかりづらい&崩壊&危険とはいへ道は通じているのである。

[attachment=2]DSCN7782_800.jpg[/attachment]
 さらに谷を辿って、本流の左俣に入れば、すぐに30m級の大滝が眼を楽しませてくれ、滝下でザックを降ろしてしばし滝と紅葉を楽しむ。
この谷は、大滝が4本、5mから10m内外の滝が10数本ほどあるのじゃなかろうか。滝に紅葉と云うことなしの谷だ。
 左のザレを登って滝口、ここに右岸には平地が広がり、石積み・レンガ積みが残っている。
水路状に石積みが残っているところを見ると、もしかしたら水車を設置し、その動力で材木を挽いていたのかもしれない。

 5m程の斜瀑を越えると、廊下状になり、その先にある滝二つを越えるのは長靴では無理なので右岸を大巻きをして岩のルンゼを降りた。そこは見事にその二つ目の滝の滝口だ。目の前には、小滝の向こうに8mの幅広滝が落ちている。この滝にも虹がかかり、滝口は紅葉で包まれている。滝下でまたザックを降ろした。
 幅広滝の左を越えて、開けた8m滝を越えると谷幅が狭まり小滝やナメが連続する。
それを越えれば二俣(co740)。
左俣を辿って、足元にガレが多くなれば、林道は目の前だ。

[attachment=1]DSCN7794_925.jpg[/attachment]
 林道上に掛る小滝で小休止。
林道を境に、紅葉した樹はまばらになり、葉を落とした樹々が増えている。
 林道を西に向かい、迷岳南面の大崩壊地を目指す。
林道終点から目の前に広がる崩壊地を見るも、崩壊して剥きだした斜面の色がやけに生々しい。どうもわたしが以前(何年前だろう?)見た記憶とは違って、さらに崩壊が進んだようだ。
その崩壊した谷を浮石に注意し、地震がおこらないことを祈って降りていく。広い崩壊地の岩壁に滝が掛っているのが見えるが、その水はすぐに覆水する。
 崩壊谷出合上に設けられている鉄製の砂防も、この大崩壊には無力に破壊されてしまっている。
崩レ俣本流に降り立つが、風景と記憶が合わない。大きな岩の配置は記憶と同じなのだが、水の流れとか他の谷風景が違うのだ。
遅くなったがランチ場は、左岸にカツラの樹がある緩やかに河原が広がるゴルジュの入口と決めていた。が、そこは崩壊した上流の土石で谷の傾斜が強まり、殺風景な光景が広がっていた。

[attachment=0]DSCN7814_925.jpg[/attachment]
 それでも両岸とも紅葉の盛りをヨシ!として平地でシートを広げた。
紅葉をみながら沫輪も進む。それにきょうのランチは、びぃちゃんが何処からかタダで手に入れた松牛でスキヤキ!!食も進み、こんなに食べれないと思っていた松牛もすんなり胃腸に(^^)。

 時間も押してきているので、予定してたゴルジュ内の大滝見物は、またの機会とし、カツラの樹から崩レ俣のゴルジュを回避する左岸道を辿る。この道は、迷岳南面探索において使い勝手がいい道だと思う。
 その道は、所々石積みも残り、往来のあった頃はさぞかし立派な道だったんだろう。しかし、いまや抜け落ち箇所も多く、数年前に2,3度通っている道なのに、2度ほど間違えてしまった。

 この崩レ俣ゴルジュ左岸道を抜け谷に降り立つのは、ゴルジュ入口CS滝(魚止め滝)の50mほど前だ。
 あとは広くなった河原を、絶壁に映える紅葉をみながら下っていくだけだ。
谷から林道に登り、駐車地で誂えたような丸太のベンチに座ってコーヒーを入れ、今日の山行を終えた。
添付ファイル
林道終点から大崩壊地。
林道終点から大崩壊地。
堰堤状8m滝。
堰堤状8m滝。
無名30m滝。
無名30m滝。
「夢幻滝」
「夢幻滝」
不動滝
不動滝
「夢幻滝」の紅葉。
「夢幻滝」の紅葉。
   zipp
シュークリーム
記事: 2065
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高】紅葉の谷を辿る。~大熊谷東俣から崩レ俣~

投稿記事 by シュークリーム »

zippさん、おはようございます。
自分のレポを上げようと思ったらzippさんのレポが上がっていたのでちょっとだけレスね。


【 日 付 】2013年11月16日
【 山 域 】台高東部 宮川水系大熊谷、東俣谷・崩レ俣谷(悪谷)
【メンバー】びぃ zipp
【 天 候 】晴天
【 ルート 】≪東俣谷~林道~崩レ俣谷≫
08:00 大熊林道東俣谷出合--- 08:20~08:40 不動滝前--- 09:05~09:25 「夢幻滝」前--- 10:05 造林小屋跡--- 10:55~11:05 堰堤状10m滝前--- 11:35~11:45 林道--- 12:00 林道終点--- 12:25 崩レ俣谷本流出合--- 12:40~14:50 ゴルジュ手前(ランチ)--- 15:40 ゴルジュ入口CS滝(魚止め滝か?)--- 16:10 駐車地


16日は全国的にいい天気だったみたいですね。私は奥美濃の沢歩きでしたが、下の方はまだ紅葉が楽しめました。日の差し込む明るい谷歩きは楽しいですね。
これからの季節は小春日和の南斜面歩きがいいですね。


 大熊谷本流の僅かな流れを渡渉し、まだ陽の当らない暗い東俣谷に入る。
道には、白い矢印ペイントやら新たなロープ施されていて、滝目当てでこの谷に入る人が増えているものと想像する。
小滝や腰折れ滝を見て、この谷最大の不動滝が見えてきた。大岩積み重なる向こうに三段になって流れ落ちる大きな滝だ。大岩にザックを降ろして早々と滝見休憩である。休憩している間に滝口の紅葉が陽に当たり輝きだした。。
 不動滝を左岸から巻いて、滝口でザックを降ろして、展望と紅葉見物。しかしこんなことしてたら先に進まない。滝口に続くナメを辿っていく。


なるほど、この谷は滝見物の谷なのね。面白そうな滝がありそう。

 谷中の向こうが明るくなりだして、優雅な「夢幻滝」が現れた。
滝前の小滝にザックをデポして滝下へ。
 滝口周りの紅葉もいい感じ、そして下部には虹をたずさえていた。この滝は、見つめていると時間を忘れそうだ。
 

ふむふむ、夢幻滝とは優雅な名前ですねえ。
zippさんの命名?


 さらに谷を辿って、本流の左俣に入れば、すぐに30m級の大滝が眼を楽しませてくれ、滝下でザックを降ろしてしばし滝と紅葉を楽しむ。
この谷は、大滝が4本、5mから10m内外の滝が10数本ほどあるのじゃなかろうか。滝に紅葉と云うことなしの谷だ。


ふーん、そうなんだ。沢登り屋もあまり入っていないと思うけど、面白そうな谷ですね。

 それでも両岸とも紅葉の盛りをヨシ!として平地でシートを広げた。
紅葉をみながら沫輪も進む。それにきょうのランチは、びぃちゃんが何処からかタダで手に入れた松牛でスキヤキ!!食も進み、こんなに食べれないと思っていた松牛もすんなり胃腸に(^^)。


うーん、すき焼き美味しそう。私も今度すき焼きテン泊しよっと。

 この崩レ俣ゴルジュ左岸道を抜け谷に降り立つのは、ゴルジュ入口CS滝(魚止め滝)の50mほど前だ。
 あとは広くなった河原を、絶壁に映える紅葉をみながら下っていくだけだ。
谷から林道に登り、駐車地で誂えたような丸太のベンチに座ってコーヒーを入れ、今日の山行を終えた。


小春日和の山行楽しめたようでよかったですね。
お疲れさんでした。
                         @シュークリーム@
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【台高】紅葉の谷を辿る。~大熊谷東俣から崩レ俣~

投稿記事 by zipp »


[attachment=1]DSCN7820_800.jpg[/attachment]
 シュークリさん、こんばんは。

自分のレポを上げようと思ったら
 シュークリさんは、たろーさんと二人で、のんびり奥美濃の谷泊でしたか。

日の差し込む明るい谷歩きは楽しいですね。
これからの季節は小春日和の南斜面歩きがいいですね。

 この日は、すごくいい天気でしたね。
この時期の南面の谷は、風が当たることも無く暖かでした。

なるほど、この谷は滝見物の谷なのね。面白そうな滝がありそう。
 まぁ、一般の人(?)は、不動滝まででしょうが。
滝多く、楽しい谷ですよ。

ふむふむ、夢幻滝とは優雅な名前ですねえ。
zippさんの命名?

 関西ローカルの番組が、この滝の事を放送で流したらしい。名前はその番組が付けたんだったと思うよ。

ふーん、そうなんだ。沢登り屋もあまり入っていないと思うけど、面白そうな谷ですね。
 大熊谷左岸の谷に沢屋さんが入るネックは、下山なんです。八知山林道方面へ置き車して回られているみたい。
大熊谷本流左岸は、絶壁が続くからこんなところに杣道があるとは思はない。しかし何本もあるんだよね、これが。

うーん、すき焼き美味しそう。私も今度すき焼きテン泊しよっと。
 シュークリさん、先日真ノ谷でやってたやおまへんか。

小春日和の山行楽しめたようでよかったですね。
 インディアン・サマーでんね。
お互い、いい日を楽しめましたね(^^)。

[attachment=0]DSCN7774_800.jpg[/attachment]
添付ファイル
巨大CS滝。
巨大CS滝。
ランチ場付近の紅葉
ランチ場付近の紅葉
   zipp
グー(伊勢山上住人)
記事: 2227
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
連絡する:

Re: 【台高】紅葉の谷を辿る。~大熊谷東俣から崩レ俣~

投稿記事 by グー(伊勢山上住人) »

zippさん、こんばんは~。

マタ細かい詳細な詳しい山レポを書いてくれましたねぇ~。
「山レポはかくあるべし」の見本ですね。グーレポとは大違い。
zippレポを辿れるのだろうか? まあとりあえずカシミールを立ち上げてみますか。
おっとエアリアで谷名を確かめておかなくっちゃ。右が東俣谷で左が崩レ俣谷か。
(しかし、エアリアも天眼鏡が手元に無ければ読むことが出来ないよ。悲しい世代になりました)

この谷最大の不動滝が見えてきた。

1つ目の滝記号だな。

谷中の向こうが明るくなりだして、優雅な「夢幻滝」が現れた。

2つ目の滝記号かな?

廊下状になり、谷が右に回れば、東俣谷の奇勝(!?)洞窟の中に落ちる滝が現れる。

この右に折れ曲がったトコにあるのだな。

ホールドの多い右岩壁を登れば、道に出て、潰れた造林小屋のある二俣だ。

はいな。二俣までは辿れたぞ。

ここまでは、わかりづらい&崩壊&危険とはいへ道は通じているのである。

「道」ねぇ~? ホントだろうか? 行ってみようかな?

この谷は、大滝が4本、5mから10m内外の滝が10数本ほどあるのじゃなかろうか。滝に紅葉と云うことなしの谷だ。

新緑の頃もいいのだろうな。

5m程の斜瀑、廊下状、滝二つ。小滝の向こうに8mの幅広滝。
幅広滝の左を越えて、8m滝を越える 谷幅が狭まり小滝やナメが連続する。


よくもまあ、こんなに詳細に記憶していられるものだ! 驚異的な頭脳です。

二俣(co740)

ここまでは辿れたぞ~。

林道を西に向かい、迷岳南面の大崩壊地を目指す。

地形図には書き込まれていない林道が続いているのですね。

崩壊した谷を浮石に注意し、地震がおこらないことを祈って降りていく。

びぃちゃん、ヨー付いていくわ。

びぃちゃんが何処からかタダで手に入れた松牛でスキヤキ!!

春の闇天オフでも期待しています、びぃちゃん。

駐車地で誂えたような丸太のベンチに座ってコーヒーを入れ、今日の山行を終えた。

いい余韻に浸りながらのコーヒータイムです。

後追いしようかな?


                 グー(伊勢山上住人)
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【台高】紅葉の谷を辿る。~大熊谷東俣から崩レ俣~

投稿記事 by zipp »

[attachment=1]DSCN7807_800.jpg[/attachment]
 グーさん、こんばんは。
 飯南高校前のハナノキが真っかっか!に紅葉してましたよ。

zippレポを辿れるのだろうか? まあとりあえずカシミールを立ち上げてみますか。
おっとエアリアで谷名を確かめておかなくっちゃ。右が東俣谷で左が崩レ俣谷か。
(しかし、エアリアも天眼鏡が手元に無ければ読むことが出来ないよ。悲しい世代になりました)

 わたしも、この一年の視力の衰えは凄いものがある(^^;。


 >この谷最大の不動滝が見えてきた。
1つ目の滝記号だな。

 >優雅な「夢幻滝」が現れた。
2つ目の滝記号かな?

 ハイ、ごめいとうです。

はいな。二俣までは辿れたぞ。
 辿れましたね!

「道」ねぇ~? ホントだろうか? 行ってみようかな?
 ここヤブには、山日和さんやとれヲさんのレポがあったはずだよ。ここから稜線へ登るレポが。

新緑の頃もいいのだろうな。
 いいでしょうね。
この谷に入る基本は、巻が多いのでヒルの活動時期を外す!ですかね。

地形図には書き込まれていない林道が続いているのですね。
 そうです。
谷から上がった林道から下りこう配で、尾根を越えて崩壊の谷近くまで林道はあるのです。

 >崩壊した谷を浮石に注意し、地震がおこらないことを祈って降りていく。

びぃちゃん、ヨー付いていくわ。

 崩壊地の谷の大岩を見て、ここでお昼にしよう!って云ってたのは彼女ですが…、こんなところでオチオチ飯は食えないと、当然却下!

後追いしようかな?
 崩レ俣谷のゴルジュを回避する左岸道を歩いてからですね。
びぃちゃんが、最もびびぃったのは個々でしたから・・・、って、わたしが道を間違えたからなんですが(^^;。

[attachment=0]DSCN7817_800.jpg[/attachment]
添付ファイル
崩壊地を降る。
崩壊地を降る。
林道の上の滝。
林道の上の滝。
   zipp
アバター
わりばし
記事: 1767
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高】紅葉の谷を辿る。~大熊谷東俣から崩レ俣~

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、zippさん。

 先週の大熊林道は、架線作業・木材搬出作業が行われていて通行止めだった。
ダメ元で林道に入ってみると、「木材搬出中」の看板はあるものの「通行止」看板は倒れていて読めず、進入する(^^; 。
架線はすでに張り終えられ、搬出作業が行われているようだ。この時間に作業者がいないところを見ると、今日は作業が行われないとみた。
ちなみのこの作業は、工事看板によると来年5月まで行われるようである。

このあたり右岸の作業道は現役バリバリですね。

 大熊谷本流の僅かな流れを渡渉し、まだ陽の当らない暗い東俣谷に入る。
道には、白い矢印ペイントやら新たなロープ施されていて、滝目当てでこの谷に入る人が増えているものと想像する。
小滝や腰折れ滝を見て、この谷最大の不動滝が見えてきた。大岩積み重なる向こうに三段になって流れ落ちる大きな滝だ。大岩にザックを降ろして早々と滝見休憩である。休憩している間に滝口の紅葉が陽に当たり輝きだした。。
 不動滝を左岸から巻いて、滝口でザックを降ろして、展望と紅葉見物。しかしこんなことしてたら先に進まない。滝口に続くナメを辿っていく。

東俣谷なら風の通りも弱くきれいな紅葉が残ってましたか。 :idea:

 デポ地から少し戻って、左岸を大巻きする道を辿る。滝を巻いたら、道を外して滝口上のナメから谷を辿った。

大巻の道は最初行ったときに途中でわからなくなったんですよね。

滝口へ降りれば素晴らしい眺望が得られるのだけど、そこまでは降りずに谷を辿る。廊下状になり、谷が右に回れば、東俣谷の奇勝(!?)洞窟の中に落ちる滝が現れる。実際は谷中の大きなチェックストーンで、この岩で水流は二手に分かれているのだ。
 ホールドの多い右岩壁を登れば、道に出て、潰れた造林小屋のある二俣だ。
過去の山高地図には、ここから尾根を通って口迷岳東・桃ノ木平(現在の山高地図及び標識の場所ではない)に出る道が描かれていた。
 ここまでは、わかりづらい&崩壊&危険とはいへ道は通じているのである。

造林小屋の二俣を上ると立派な杣道に遭遇します。
私もこのルートを辿りました。

桃ノ木平に出る道
桃ノ木平に出る道
 さらに谷を辿って、本流の左俣に入れば、すぐに30m級の大滝が眼を楽しませてくれ、滝下でザックを降ろしてしばし滝と紅葉を楽しむ。
この谷は、大滝が4本、5mから10m内外の滝が10数本ほどあるのじゃなかろうか。滝に紅葉と云うことなしの谷だ。
 左のザレを登って滝口、ここに右岸には平地が広がり、石積み・レンガ積みが残っている。
水路状に石積みが残っているところを見ると、もしかしたら水車を設置し、その動力で材木を挽いていたのかもしれない。

浣腸型の立派な窯跡があったり水車ですか。
戦後まで多くの人がかかわって谷なのでしょうね。


 5m程の斜瀑を越えると、廊下状になり、その先にある滝二つを越えるのは長靴では無理なので右岸を大巻きをして岩のルンゼを降りた。そこは見事にその二つ目の滝の滝口だ。目の前には、小滝の向こうに8mの幅広滝が落ちている。この滝にも虹がかかり、滝口は紅葉で包まれている。滝下でまたザックを降ろした。
 幅広滝の左を越えて、開けた8m滝を越えると谷幅が狭まり小滝やナメが連続する。
それを越えれば二俣(co740)。
左俣を辿って、足元にガレが多くなれば、林道は目の前だ。

源流部のいい感じの谷ですね。
紅葉の時期というのがいい。


 林道を西に向かい、迷岳南面の大崩壊地を目指す。

大熊谷右岸尾根から一番目立つ場所でした。

 時間も押してきているので、予定してたゴルジュ内の大滝見物は、またの機会とし、カツラの樹から崩レ俣のゴルジュを回避する左岸道を辿る。この道は、迷岳南面探索において使い勝手がいい道だと思う。
 その道は、所々石積みも残り、往来のあった頃はさぞかし立派な道だったんだろう。しかし、いまや抜け落ち箇所も多く、数年前に2,3度通っている道なのに、2度ほど間違えてしまった。
 この崩レ俣ゴルジュ左岸道を抜け谷に降り立つのは、ゴルジュ入口CS滝(魚止め滝)の50mほど前だ。

以前も何度かこの道を辿ってましたね。
この道って何のための道なんです?
こういう道のバリエーションを私も増やしたいものです。

                                                                  わりばし
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【台高】紅葉の谷を辿る。~大熊谷東俣から崩レ俣~

投稿記事 by zipp »


 こんばんは、わりばしさん。

[attachment=0]DSCN7800_800.jpg[/attachment]
このあたり右岸の作業道は現役バリバリですね。
 けどねこの大熊谷林道、崩レ俣出合先から先は、何年も崩壊したまま放ったらかし。

東俣谷なら風の通りも弱くきれいな紅葉が残ってましたか。
 今年の紅葉は、稜線はダメだったけど山腹や谷筋は、総じて良かったですね。

大巻の道は最初行ったときに途中でわからなくなったんですよね。
 おおぉそうだ! わりばしさん、ヒル神さんに初献血された想い出残る谷・東俣谷でしたね :lol:

造林小屋の二俣を上ると立派な杣道に遭遇します。
私もこのルートを辿りました。

 わたしは、自慢ぢゃないが(^^;、二俣から上の道は辿ったことがないのです。

浣腸型の立派な窯跡があったり水車ですか。
戦後まで多くの人がかかわって谷なのでしょうね。

 大熊谷は、例の乾溜工場のあった谷でもありますしね。東俣谷ではありませんが。

源流部のいい感じの谷ですね。
紅葉の時期というのがいい。

 林道はまだ源流部じゃないんですが、わたしが辿った谷は案外稜線上部まで水の流れがあります。今回は辿りませんでしたが。
まぁ、ヒル神さんがおわす時は、なるべく水線を辿るかですね(^^)。

以前も何度かこの道を辿ってましたね。
この道って何のための道なんです?
こういう道のバリエーションを私も増やしたいものです。

 炭焼き道じゃないのかな?道は炭焼き窯跡を繋いでるようです。
宮川の大杉には、大杉谷の旧道もそうですが、谷にびっくりするような石積み道が残ってて驚かされます。

 p.s.「カラマツ」は、植林された針葉樹で紅葉する落葉樹なんですよ。

[attachment=1]DSCN7830_800.jpg[/attachment]
添付ファイル
紅葉の滝。
紅葉の滝。
崩レ俣谷下流部。
崩レ俣谷下流部。
   zipp
返信する