お家に帰っても、一日の山旅の余韻にひたっていたかな?読んでいても、一日とは思えない気分でした。お疲れさま~。<大君ヶ畑~君ヶ畑をつなぐ 地名は似ているけど・・・・>・
【コース】常滑5:28++6:11名古屋6:45=名神高速バス=7:59名神多賀-名神多賀口8:07=湖国バス=8:30大君ヶ畑8:40—9:47鉄塔—10:27万野—10:55大見晴—11:35ミノガ峠—12:20滝谷山—15:00サンヤリ—15:55天狗堂16:05—17:20大皇器地祖神社17:30—17:35君ヶ畑バス停18:07=東近江市ちょこっとバス=18:51永源寺車庫19:22=近江バス=19:40名神八日市19:54=名神高速バス=21:41名鉄バスセンター—名古屋22:01++22:32常滑
【交通費】4060円(名古屋発着)
<内訳>
名神高速バス 名古屋~名神多賀 名神八日市~名鉄BC(1400円+1650円)
近江バス・湖国バス 名神多賀口~大君ヶ畑 300円
君ヶ畑~永源寺車庫~名神八日市 (200円+510円)
あのね~。つうさんらしいことやってるね。しかし、私には、めちゃめんどいことが、つうさんには超お楽しみなんだね。
いよいよ高速道路割引廃止の季節がやってくる。この際、公共交通機関の挽回を応援したい気分である。名鉄も昨年の無配から今期は赤字転落となり、日本航空のずっこけから全日空が喜んでいると思いきや、高速割引1000円とか、スカイマークエアラインなんぞが出てきてお尻に火がついているんじゃないだろうか。ちなみに全日空の筆頭株主はわれらが名鉄なのである。あらら早くものっけから脱線してしまった。
高速が1000円であろうがなかろうが、以前から電車やバスでの計画をするのが好きで、これは元来旅が好きなんだろうなと思っている。そんなわけで、題目も「山旅」としてみた。
飛行機も、ばっちり活用してるけど、今回は地道な交通機関で、しっかり、お楽しみの旅ができたようですね。
インターネットの情報などで行程をつなげていくわけだが、今回時刻表の隠れた部分に気が付いた。それは名神高速バスには休憩というものがある。名神高速多賀サービスエリアがその場所で、到着時刻と出発時刻が10分~15分違うのだ。時刻表は出発時刻が表示されているはずで、このことに気づいてバス会社に電話で問い合わせてみた。やはり名神多賀には10分程度前には到着予定とのこと。これで湖国バス名神多賀口8:07がつながった。
こんな発見も嬉しいね。多賀は、大きなサービスエリアだし、時間調整&休憩時間をここでとってるんだね。
日曜早朝の名古屋中心部は静かなもので、乗っているバスも余裕で時間調整でもするかのようにゆっくり走っている。このまま順調に走ってくれれば渋滞に巻き込まれること無く多賀へ到着するだろう。このバスは大阪行きで、ほとんどがUSJに行く家族連れや若い女の子同士とかでほぼ満席である。赤い登山キャップをかぶったおじさんは異様に映っているに違いない。
おじさまもいけてるよ~。(*^_^*)
ほどなくやってきたバスに乗る。お客は僕を含めて2名。先客は登山者。運転手と3人でおしゃべりをしながら大君ヶ畑までの道中となった。田舎のバスの良いところである。
先客の登山者がおられましたか~。なんだか、いい雰囲気のバスの旅ね。
終点の大君ヶ畑まで乗降者なし。ここで60歳ぐらいの登山者と別れる。彼は茶野~御池~T字尾根を目指すと言う。僕も最初このルートを計画していた。でも、緑水さんの「サンヤリあたりの石楠花尾根」という書き込みが気になって、クラシ北尾根からの転進となったのだ。彼と君ヶ畑での無事再開を約束して、気になる滝洞谷を見やりながら1本西の寿谷へと足を進めた。
おじさんとちゃんと会えるといいね。滝洞も、思い入れあるよね。つうさん。
明るい尾根はカレンフェルトの石灰岩を露出させ、時々登行を妨げながら点在している。万野と大見晴の分岐のピークで、長い行程をおもんばかり、さてどうしたもんかと迷ってはみたが、三角点に敬意を表して万野に寄ってみることにした。古いテープがわずかにみられるものの、踏み跡の薄いなだらかなピーク群は地図読みの勉強によい場所だ。万野につけばこれまた忘れ去られたかのような古いプレートが2枚のみ。なかなか趣があってよい。休憩するでもなく大見晴へと折り返す。
このあたりは、大君ヶ畑側から一度と、ミノガ峠から一度行ったきりだわ。
ルート取りにコンパスを当てる。どうみてもあたりに踏み跡のない感じだ。さあ、ここからヤブコギだ。
ヤブコギ&ルート読み。ドキドキで、なかなか楽しみやね~。
さあ、ここから第2ラウンドが始まる。1/10000の地形図3枚となった全行程の1枚が終わった。
滝谷山での御池方面の展望は素晴らしく、茶野、鈴、鈴北、御池丸山、ボタンブチ、伊勢尾、鎮座する山塊に感動した。また違う方向からの御池もすばらしいものだ。 ここでお昼ご飯にすることにした。今日は珍しくパンにした。行程に余裕がないのが大きな理由。ヒザもシクシクしだしたが毎回のことでこれ以上悪化しないように、慎重に歩こう。
いい展望に恵まれたんだ。ここまで来てよかったって思える一瞬ね。しかし、膝がすっきりしないのに、よく歩く計画たてるね~。ミノガ峠から反対側は歩いたことないなぁ~。
本当の高圧線を横切るところも鉄塔の基部を通る。広場をかすめるようにルートは曲がっている。ここは広場に吸い込まれずにルートクリアできた。先ほどの失敗が良い薬になってコンパスにも世話になった。このあと幾度と無く立ち止まってはピークや方向の確認をする。天気がよいからこの作業も楽しいのであるが、ただここまでで余裕の出来ていた時間がちょっぴり心配になってくる。公共交通機関のネックは時間の制約だ。もちろんいざとなった時のタクシー代は持ち合わせては来ているのではあるが・・・。
実力つけてますね~。しかし、私は、時間の心配するのが苦手で、やっぱり車派になっちゃうわ~。
もう疲れてきてしまった。といってエスケープできようも無い。そうだ、アミノバイタルがあったぞ。コムレケアもあるはずだ。左ひざをかばっていたので右足に負担がかかって、つる前の嫌な感じもしてきた。P832のとがった顕著なピークに感心しながらポパイのホウレンソウのつもりで服用すれば、気分も一身また再スタートが切れるのだ。
つうさんには、アミノバイタルが強い見方なのね~。
がんばって歩を進めればぐいぐいと高度を稼いで、三角点の石柱のお出ましである。やっとサンヤリまでたどり着いた。 時計を見る。奥村さんの絵地図をリュックの中から取り出した。時間を照らし合わせる。
「よっしゃ~~もらった~~~!」疲れが一気に吹っ飛んできた。
急に足元が軽くなっちゃった?ここから気分はウキウキモードなのね。
やがて石楠花の群落が満開のピンクの花で迎えてくれた。尾根芯は石楠花のジャングル、トンネルだ。
花を愛でる、余裕が出てくると相乗効果となって気持ちも穏やかになってくるから不思議なもんだ。
おお~。いいことが続いてきたね~。シャクナゲは今が見ごろなのね。やっぱり、10日は遅れてるのかな?花。
こうなってくると天狗堂の登りも快調に歩き出せるから面白い。出てきた岩場もヒョイヒョイとあがって、天狗堂の頂上の岩の上で仰向けになってひっくり返って寝そべった。目の前には御池の航空母艦が横たわっている。御池はでかくて、いつまでたっても見える形が変わらなかったが、さすがにここまで来るとT字尾根の形がよくわかるようになる。大休止してもバスには充分間に合うし、もう少しのんびりしてもよかったかな。
文面もぱっと明るい気分が出てるね~。いいでしょ。滋賀県側から見る御池岳。
やがてブナが増えてきた。これがまた太いのだ。1~2本抱えてみたが手が繋がらないので2m以上のものばかりだろう。さらにでかいのは無いかいなぁと見渡すが特段でかいものは見つけられずじまいだった。じっくり探せばハリマオ氏が喜びそうなものがあるのかもしれない。そんな山域だ。
ハリマオさんが、そのうち登場するかもね。このあたりにも。
バス停は神社を出てから左へ5分とかからない。朝方のおじさんはまだ来ていないようだ。用水からジャージャー流れ出る水でタオルを濡らし、体を拭いて長袖のTシャツに着替える。これもバス乗車のマナーのつもり。やがておじさんがやってきた。再会を祝し情報交換。
ちゃんとおじさんもやってきたんだ。再会が嬉しいね~。なんだか、同胞って気分がしたんじゃない?
バスがやってくるとまたもや出発まで運転手を交えて、おしゃべりが始まった。
「東近江市がこのバスを買って運転手だけ湖国バスの社員」 「私がここで登山者を乗せるのは初めてだ。」 「今度の改正で廃止路線になるかもしれない」など、ぺちゃくちゃとバスが発車してからも話題が尽きない。永源寺車庫で乗り替えたのだが、今度はその路線の運転手とも話が弾み、20分近く出発前のバスの中であれやこれやと今日のルートや、ローカルバスの現状問題とか、永源寺の紅葉とか3人でおしゃべり。僕自身こんなに話すのは珍しいと思うのだが、マイカー登山では出来ない下山後のビールのせいだったのかもしれない。
ほんと、交通機関で行けば、ふだん話すことのない方々と話ができて、世界が広がるって気分だね。
高速バスの心配は途中のバス停で乗車する場合、定員いっぱいの満員の場合乗車できないらしい。次の便を待つことになるわけだが、僕の乗車予定の便は最終便だ。事前に君ヶ畑で携帯電話のIモードで見てみたら残席数が3席だった。このままだれも途中のバス停で乗車しなければOKなのだが・・・・。
ドキドキして待つとやがて名古屋行きのバスがやってきて、ドアが開いた。ホッ!
このドキドキも旅の醍醐味かも~。
ウトウトしながら今日の余韻を楽しんで家路に付く。さあ、つぎはどこへ旅しようか。御池縦走なら三岐鉄道西藤原を目指してもいいかもしれないなと、思いをめぐらせていると、名古屋のネオンが近づいてきた。
☆~~とっちゃん(都津茶女)~。☆。