14(土)は茨川林道の偵察を行い、車の脇で一泊し15(日)は登山と言うことにする。
15日の登山は、・・・・銚子ヶ口モノレール口からジュルミチ乗り越しでコリカキ場、上谷尻谷の大滝手前の右又から舟窪へ上がり深谷山でシャクナゲ鑑賞・・・・・でゆったり過ごす積もりだったが、思わぬ敗退の憂き目に会ったのでした・・・・。
【 日 付 】2011.5.14~15
【 山 域 】 鈴鹿
【メンバー】サンチョ(単独)
【 天 候 】晴
【 ルート 】
- 1日目、茨川林道偵察
- 2日目、5:00銚子ヶ口(モノレール口)~7:00銚子ヶ口東峰~8:30深谷山~9:30水舟の池~11:30駐車地
13:00自宅発、宇賀渓の無料駐車場は満車状態である。
石グレ隧道を抜け茨川林道へ進入、入り口には清水谷より先・・・云々と書いてある。
今夜の宿泊地を物色しながら進む、茶屋川は増水し緑白色に濁っているが、釣り人は多いようだ。
折戸隧道を越え、暫く進むと道を塞いで車が止まっている・・・・・アベックだ・・・・何してるんだか?
慌てて脇に寄ってくれたのでさらに進む。林道は水浸しの所が多く落石も散乱している。林道は清水谷の先100mほどで崩落土砂で覆われていた。茨川まではさほどの距離でないようだ。 林道を引き返すと、鹿だと思うが白骨化した死骸が2体転がっている。往路では気づかなかった。
先ほどのアベックは相変わらず留まっている・・・・・何してるんだか?
焼野の広場に到着、車ごと高台に乗り入れ古~いテントを設営してみる。
礫が散乱しているし湿気臭いので寝心地が悪い。おまけに風も強くなり今夜は冷え込みそうだ。
テン泊を断念し、神崎川林道の終点へ向かう。
こちらは、登山者の車は皆無、夜中に起こされる事もないだろう・・・・・車中泊とする。
<2日目>
4:00起床、4:30行動開始で銚子ヶ口モノレール口に移動する。こちらも誰もいない。
モノレール下の林道を歩くと、直ぐに終点となる。前方には真新しい堰堤が3つ見えている。
堰堤を越えると平凡な谷歩きになるが、この流域は地下水が余程豊富なようだ、至る所から細流が集まっている。
谷が深く抉れだしたので右岸(左手)の尾根に上がる。もう少し下方がシダ原峠か?幅広い穏やかな尾根である。
尾根の勾配が増したので左端によりトラバースの準備をするが、ウソクラノ谷?が意外に深くP849mの尾根になかなか取り付く事ができない。右往左往と言うか登ったり下ったりしているうちに登り過ぎたものか、ウソクラノ谷がいつのまにやら大崩壊地になって益々横断が困難になった。
崩壊地脇の急崖をシャクナゲの枝に捕まりながら登ると傾斜が緩くなり大崩壊地の頭部も近い。そう言えばフガフガ言いながらの登り道中にシャクナゲの花が立派に咲いていたような気がする。
大崩壊地の頭部に立つと、目標のP849は遙か眼下である。諦めて銚子ヶ口を目指すと間もなくで明瞭な踏み跡が現れ呆気なく東峰直下の登山路に登り付いたのでした。
出鼻を挫かれて既にやる気も消失気味だが、このまま下山したら更に悔が残りそうなので、当初の目論み通り深谷山まで足を伸ばしシャクナゲの様子を伺うことにする。
西峰はトラバース道探しでヤブに分け入るが、以前有ったと言う記憶は気のせいか?
水舟の頭?のトラバース道は存在したが、踏み跡も薄くなり間もなく消失するような雰囲気である。
大峠の頭~舟窪間の鞍部の登山路で一株のシャクナゲがあり、満開とはいかないが華やいだ雰囲気が嬉しい・・・・・が、腹の虫に催促され昨夜から何も食べていない事を思い出す。 舟窪の倒木を眼下に眺めなら深谷山に到着すると、周囲はモーレツなシャクナゲ地獄だ、赤い点がまばらにあり開花はさらに後の事のようである。それにしても蕾の数は半端じゃない、一週間後には多分シャクナゲ天国になっている事だろう。 腹ごしらえの後、来た道を戻る。
大峠からは久しぶりに水舟の池に降りてみる。落ち着いた雰囲気で足下の水面下にはイモリも多い。池を半周巡ると右手奥でゲッゲッ、左手先でケロケロと慎ましやかに鳴き声が聞こえるが、対岸の尾根を登りだすと大合唱が始まった。静かな池の事だけに・・・・たまに人間が現れると一大事件なのかも知れない。 尾根に復帰し西峰を登りはじめると、前方から本日初の人との遭遇で嬉しい。
挨拶を交わし、歓談。
氏「山中泊の方ですか?」
サ「イイエ」
似た様な物だが・・・・『ハイ!』とは言い難い所がある。
氏は、今朝モノレール口まで来たが、ヤバそうなので下の北尾根から登って来たとの事だ。
サ「遠路ご苦労さまです」
サンチョの経路を話すと・・・・
氏「アア!あの車がそうでしたか・・・・・」
サ「・・・・・黒いのネ・・・・」
氏と別れ西尾根上でルートを思案するが・・・・中峰~東峰のトラバース道を探索・・・・そして下山!・・・・・未だ午前中で時間も早いのに、情けないことに頭には既に『下山』と言う文字が強烈に浮ぶ。
トラバース道の分岐はほとんど解らなくなっていたが、北峰方向に進むと尾根下に明瞭な道が現れる。アップダウンも少なく2次林の気分の良いコースだ。稜線から大声が聞こえて来る・・・・家族連れのようだ。
下山は、モノレール道・・・・ココを通るのは初めてだが・・・・モノレールの軌道に沿って一目散に下るコースは恐ろしい。登りもきつかろうが、下りは危険この上ない。
場所によっては、転ぶと軌道に挟まれてポキーンと骨折しそうな所もある。
あまり使わない方が良いような気がするが・・・・・。
下り切ると、愛車が大人しく待っている・・・・・「泥まみれだけど・・・・・ヤバそうな車かな~?」