【奥美濃】猿谷〜ムネ山・奥谷山

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兔夢
記事: 623
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

【奥美濃】猿谷〜ムネ山・奥谷山

投稿記事 by 兔夢 »

みなさん、ご無沙汰しております。
相変わらず賑やかに投稿されているようですね。
たまには投稿しておかないと忘れ去られそう。
という事でヤブコギ向きかなと思うレポを投稿します。
なかなか楽しい山行でした。

2011年4月30日(土) 曇り時々雨 奥美濃 猿谷~ムネ山~奥谷山 沢登り
そばつる、Tsutomu

7:40 外津汲橋 → 8:15 猿谷大滝 → 10:45 三俣 → 12:00 ムネ山三角点 → 12:10~13:40 古ケ池 → 14:15 奥谷山 → 15:40 外津汲橋

 今年初めての沢登りに揖斐川町外津汲にある猿谷に行ってきた。
 この沢は「百山百溪」に紹介されておりこんな近場にこんないい沢があるのかと気になっていた。沢はじめとしては申し分ないだろう。
 そばつるに迎えにきてもらって外津汲に向かう。天気予報では晴れだったが曇っていて怪しい。
 外津汲橋の手前にある広場に車を停め出発。猿谷にかかる橋の左岸側から沢におりて遡行開始。いきなりゴルジュになっていて高さはないがちょっと水量が多めの多段の滝がかかっている。「はじめからこれかあ」とちょっと引き気味だったが左側からなんとか登る事ができた。
P4300026.JPG
 その後は難しい所もなく一旦沢が広くなる。傍らには白骨化したカモシカのムクロがあった。その後もこの沢で2体程のカモシカのムクロを見つけたが多雪の今年誤って雪の上から谷に滑り落ちたのだろうか。
 再びゴルジュとなるとその奥にこの沢最大の大滝が現れる。
P4300037.JPG
 岩場の奥にかかる滝は落差13m程か。水量が多く巻き起こす風が吹き付けてくる。豪快な滝だ。これを見られただけでもこの沢に来た価値がありそうだ。直登はもちろん無理で左手のルンゼ状のところをそばつるに先になってもらってよじ登る。
 上に出るときれいな作業道があった。下から見た時石垣があるから道があるのだろうと思っていたが思っていた以上にしっかりした道だった。
 作業道を進んでいくとすぐに取水施設が現れ自然と河床に降りる事ができた。
 取水施設からしばらくは沢が埋まっていて流れも細い。それでも時折小滝が現れそこには好ポイントとなりそうな(何の?)深そうな渕ができていた。
 二俣をすぎると倒木が谷を塞いでいた。そこをかいくぐっていくとゴルジュとなり小滝が幾つか現れ思い思いに越していく。特に4m二条滝手前の岩場はそばつるはチムニー状を、こちらはその横を登り楽しかった。
 「百山百溪」の表記では二股以降モーレツな薮沢となっているが薮はほとんど見られずその面では歩きやすい。「百山百溪」から30年経ち沢の様子も随分変わったという事だろうか。それとも時期のせいか。
 三俣の辺りからは沢が広くなる。山腹は植林されているのかと思ったが明るい二次林で気持ちがいい。
 沢の所々に炭焼釜の跡が見られる。かつては炭焼が盛んだったようだ。その頃にはこの辺りの木々は切り尽くされ丸裸になっていたのかもしれない。そう思うと明るい二次林もなんだか寂しく見える。振り返ると山桜が山腹を美しく彩っていた。
 沢を登るにつれ斜度は増していくが息が切れる程の急登ではない。疲れを感じだした頃最後の三俣となり右俣に進んでいく。
 斜度が緩やかになりだしたところで心配したものがポツポツと落ちだした。やがて雷も鳴りザーッと強くなる。すぐに雨脚は弱くなったが冷たい雨でカッパを着た。「今日は降らないと思っていたのに」とカッパを持ってこなかったそばつるは不満げだった。
 稜線が近づいてくると林道が沢を横切っておりその先に溶け残った雪が現れた。この時期にこの標高で雪田を見るとは思わなかった。それほど今年は多雪だったという事だろう。
 檜の幼木が植えられた斜面が広がってくるとムネ山までは後少し。一旦林道手前の踏み跡に出て左手の植林の中を登ってく。登り切った所で防護ネット沿いに進んでいくと三角点に辿り着いた。ひっそりとした三角点で周りは植林。落ち着いて休憩できそうにないので近くの古ケ池に行って休憩する事にした。
 古ケ池への踏み跡を辿っていると三人組の登山者に出会った。なんとその中のひとりはOSKのWさんだった。
 Wさん達は小島山からムネ山に行こうとして道に迷ったとの事。すぐそこですよと教えてあげてWさん達と別れて古ケ池に向かった。
 古ケ池は以前に訪れた時よりなんだか荒れた感じになっていた。畔の祠もつぶれているし池も随分埋まってしまったようだ。それでも雰囲気はあり杉の大樹の下に腰を下ろして休憩。静かな中に時折聞こえてくる鳥の声がいい感じだ。
P4300116.JPG
 休憩を終え稜線上の明瞭な踏み跡を辿って奥谷山の三角点に向かった。
 奥谷山の三角点は片側が植林帯、片側は2次林で静かな所だ。ここを過ぎて鉄塔の立つ尾根を外津汲に向かっておりていく。
 この尾根は自然林が多く雰囲気がいい。斜度も緩やかで歩きやすい。踏み跡もあるが上部では明瞭ではなく一ヶ所下る方向を間違えてあわてて修正した。
 途中に内谷という三角点があるが知らぬ間に通り過ぎてしまい鉄塔に出た。ここからは巡視路になり道も明瞭になる。
 外津汲の民家が見えてくると傍らに「明治廿三年」と銘が掘られた地蔵がありこの尾根が古くは道として使われていた事が分かる。ここからわずかで外津汲橋におりて本日の山行終了。思ったより楽しい沢登りができ大満足で家路についた。
 
biwaco
記事: 1422
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【奥美濃】猿谷〜ムネ山・奥谷山

投稿記事 by biwaco »

兎夢ちゃん、ご無沙汰です。
いいとこ楽しんだお裾分け、ありがとうさん~

ムネ山とか奥谷山とか…、どこかいな?と探したら、猿谷を発見!
△905.5がムネ山で、△860.8が奥谷山…かな?
いきなりのゴルジュのヘツリで、知らないと不安になりそうですね。しかし、ここが核心部なんかも?
大滝は立派ですね! せっかくだから、打たれてみれば煩悩が晴れるんでは?
画像では右手のほうが登りよさそうに見えるけど…?
で、なんでそばつるさんが先導なんですかいな???

詳しくは分からないけど、私でも行けそうな感じですね。稜線はヤブっぽくないのかな? 近くに林道も多く、作業道や巡視路は良く歩かれてるのでしょうか?

ところで送電線入り電子国土の1/25000地図が7月で見られなくなるのは残念です。
今のうちに保存版をストックしておきましょう。

トムちゃん、また、面白そうな遊び場、教えてね~(^_-)

        ~biwaco
とっちゃん
記事: 325
登録日時: 2011年2月20日(日) 21:02

Re: 【奥美濃】猿谷〜ムネ山・奥谷山

投稿記事 by とっちゃん »

tutomuちゃん、こんばんは~。


みなさん、ご無沙汰しております。
相変わらず賑やかに投稿されているようですね。
たまには投稿しておかないと忘れ去られそう。
という事でヤブコギ向きかなと思うレポを投稿します。
なかなか楽しい山行でした。

ほんとご無沙汰じゃないの~。ちょくちょく顔を出してチョ!ヤブコギ向きか不向きかは関係なくetcレポをね~。って、ちっともレポ書けていない私が言うのもおかしかったり~。

2011年4月30日(土) 曇り時々雨 奥美濃 猿谷~ムネ山~奥谷山 沢登り
そばつる、Tsutomu

そばつるちゃんも、お元気なのね。

 今年初めての沢登りに揖斐川町外津汲にある猿谷に行ってきた。
 この沢は「百山百溪」に紹介されておりこんな近場にこんないい沢があるのかと気になっていた。沢はじめとしては申し分ないだろう。

沢始めに、地元奥美濃の百渓は、いいね~。


 いきなりゴルジュになっていて高さはないがちょっと水量が多めの多段の滝がかかっている。「はじめからこれかあ」とちょっと引き気味だったが左側からなんとか登る事ができた。

沢はじめは、まだ体が沢調子になってないからね。


 その後は難しい所もなく一旦沢が広くなる。傍らには白骨化したカモシカのムクロがあった。その後もこの沢で2体程のカモシカのムクロを見つけたが多雪の今年誤って雪の上から谷に滑り落ちたのだろうか。

カモシカさん、残念だね。

 再びゴルジュとなるとその奥にこの沢最大の大滝が現れる。
 岩場の奥にかかる滝は落差13m程か。水量が多く巻き起こす風が吹き付けてくる。豪快な滝だ。これを見られただけでもこの沢に来た価値がありそうだ。直登はもちろん無理で左手のルンゼ状のところをそばつるに先になってもらってよじ登る。

へ~。いい瀧が出てきたのね。いいじゃない。

上に出るときれいな作業道があった。下から見た時石垣があるから道があるのだろうと思っていたが思っていた以上にしっかりした道だった。作業道を進んでいくとすぐに取水施設が現れ自然と河床に降りる事ができた。

取水施設用の道なのかな?


 「百山百溪」の表記では二股以降モーレツな薮沢となっているが薮はほとんど見られずその面では歩きやすい。「百山百溪」から30年経ち沢の様子も随分変わったという事だろうか。それとも時期のせいか。

時期もあるよね。夏草茂れる時期だと、ぜんぜん印象がちがったりしてね。でも、ヤブとなると、ササとか潅木が衰退してる?


 三俣の辺りからは沢が広くなる。山腹は植林されているのかと思ったが明るい二次林で気持ちがいい。
 沢の所々に炭焼釜の跡が見られる。かつては炭焼が盛んだったようだ。その頃にはこの辺りの木々は切り尽くされ丸裸になっていたのかもしれない。そう思うと明るい二次林もなんだか寂しく見える。振り返ると山桜が山腹を美しく彩っていた。

そうやね。でも、今は気持ちのいい二次林に感謝しましょ。植林されちゃってないんだから。

 斜度が緩やかになりだしたところで心配したものがポツポツと落ちだした。やがて雷も鳴りザーッと強くなる。すぐに雨脚は弱くなったが冷たい雨でカッパを着た。「今日は降らないと思っていたのに」とカッパを持ってこなかったそばつるは不満げだった。

ほんとに、この日はどことも荒れ模様のお天気やったね。沢で雷雨は辛いね~。


 古ケ池への踏み跡を辿っていると三人組の登山者に出会った。なんとその中のひとりはOSKのWさんだった。
 Wさん達は小島山からムネ山に行こうとして道に迷ったとの事。すぐそこですよと教えてあげてWさん達と別れて古ケ池に向かった。

 こんなとこで出会うなんて~って感じやけど、迷ったところで、tutomuちゃんに出会えて、めちゃ嬉しかったやろね。


 古ケ池は以前に訪れた時よりなんだか荒れた感じになっていた。畔の祠もつぶれているし池も随分埋まってしまったようだ。それでも雰囲気はあり杉の大樹の下に腰を下ろして休憩。静かな中に時折聞こえてくる鳥の声がいい感じだ。

古ケ池、なんだかどんな所か、見たくなっちゃうね。 

休憩を終え稜線上の明瞭な踏み跡を辿って奥谷山の三角点に向かった。
 奥谷山の三角点は片側が植林帯、片側は2次林で静かな所だ。ここを過ぎて鉄塔の立つ尾根を外津汲に向かっておりていく。この尾根は自然林が多く雰囲気がいい。斜度も緩やかで歩きやすい。踏み跡もあるが上部では明瞭ではなく一ヶ所下る方向を間違えてあわてて修正した。

沢登りだけでなく、下山道も雰囲気がいいというのはいいね~。なかなかそうはいかないけれど。 

途中に内谷という三角点があるが知らぬ間に通り過ぎてしまい鉄塔に出た。ここからは巡視路になり道も明瞭になる。
 外津汲の民家が見えてくると傍らに「明治廿三年」と銘が掘られた地蔵がありこの尾根が古くは道として使われていた事が分かる。ここからわずかで外津汲橋におりて本日の山行終了。思ったより楽しい沢登りができ大満足で家路についた。
 
いい沢始めができてよかったね!もう、山スキーは、御嶽で納めちゃったのかな?

☆~~とっちゃん(都津茶女)~。☆。
兔夢
記事: 623
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 【奥美濃】猿谷〜ムネ山・奥谷山

投稿記事 by 兔夢 »

biwacoさん、こんにちは。
ブログに訪れていただいたりこちらからお邪魔したりしているのでご無沙汰している気がしませんが実際は随分ご無沙汰ですね。

ムネ山とか奥谷山とか…、どこかいな?と探したら、猿谷を発見!
△905.5がムネ山で、△860.8が奥谷山…かな?

ピンポーン!ご明察!

いきなりのゴルジュのヘツリで、知らないと不安になりそうですね。しかし、ここが核心部なんかも?

これもご明察。でも楽しいのは奥にあったゴルジュでの滝や岩かな。

大滝は立派ですね! せっかくだから、打たれてみれば煩悩が晴れるんでは?

煩悩がないのでそれには及びません!

画像では右手のほうが登りよさそうに見えるけど…?
で、なんでそばつるさんが先導なんですかいな???

写真に写ってる範囲は難しくて登れません。
そばつるに先に行かせたのはもちろん自分の安全確認のため…

詳しくは分からないけど、私でも行けそうな感じですね。稜線はヤブっぽくないのかな? 近くに林道も多く、作業道や巡視路は良く歩かれてるのでしょうか?

行けますよ、多分。なかなかいい沢です。稜線はほぼ植林です。だから上に出る事に期待をしてるとはずれです。

ところで送電線入り電子国土の1/25000地図が7月で見られなくなるのは残念です。
今のうちに保存版をストックしておきましょう。

そうなんですか?

トムちゃん、また、面白そうな遊び場、教えてね~(^_-)

奥美濃全域が面白いところですよ。

          兔夢
兔夢
記事: 623
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 【奥美濃】猿谷〜ムネ山・奥谷山

投稿記事 by 兔夢 »

とっちゃん、こんばんは。

ほんとご無沙汰じゃないの~。ちょくちょく顔を出してチョ!ヤブコギ向きか不向きかは関係なくetcレポをね~。って、ちっともレポ書けていない私が言うのもおかしかったり~。

まあ、山スキーが続いたのでね。山スキー部長とか言ってたけどここでは山スキーってあまり盛り上がらないし。

そばつるちゃんも、お元気なのね。

まあ、ぶつぶつ言いながら元気です。

沢始めに、地元奥美濃の百渓は、いいね~。

例年は鈴鹿からはじめるんだけど何となく奥美濃。山日和さんにもらった「百山百溪」はいいですわ。

沢はじめは、まだ体が沢調子になってないからね。

沢に入ってものの5分も経ってないところでしたからね。面食らいました。

カモシカさん、残念だね。

今年はいっぱい見ますね。

へ~。いい瀧が出てきたのね。いいじゃない。

期待していた以上にいい滝でした。水量が多くて豪快!

時期もあるよね。夏草茂れる時期だと、ぜんぜん印象がちがったりしてね。でも、ヤブとなると、ササとか潅木が衰退してる?

まあもともと笹や灌木の薮が発達するようなところではないみたいなので。なんたって奥美濃の入り口あたり。

そうやね。でも、今は気持ちのいい二次林に感謝しましょ。植林されちゃってないんだから。

稜線辺りは植林だけどね。

ほんとに、この日はどことも荒れ模様のお天気やったね。沢で雷雨は辛いね~。

立山でも天候が崩れてとかなんとかクワ兄さんが言ってたな。白馬大雪渓の雪崩もこの日だったかな。

 こんなとこで出会うなんて~って感じやけど、迷ったところで、tutomuちゃんに出会えて、めちゃ嬉しかったやろね。

実際そうみたいでしたね。地形図持ってなさそうだったし。

古ケ池、なんだかどんな所か、見たくなっちゃうね。 

もし行くならあまり期待せずに行って下さいね。

沢登りだけでなく、下山道も雰囲気がいいというのはいいね~。なかなかそうはいかないけれど。 

この尾根は数年前に歩いていい感じだったなあと思っていたところ。たしか洞吹さんも歩かれてますね。

                 兔夢
閉鎖