【奥美濃】猿谷〜ムネ山・奥谷山
Posted: 2011年5月13日(金) 19:11
みなさん、ご無沙汰しております。
相変わらず賑やかに投稿されているようですね。
たまには投稿しておかないと忘れ去られそう。
という事でヤブコギ向きかなと思うレポを投稿します。
なかなか楽しい山行でした。
2011年4月30日(土) 曇り時々雨 奥美濃 猿谷~ムネ山~奥谷山 沢登り
そばつる、Tsutomu
7:40 外津汲橋 → 8:15 猿谷大滝 → 10:45 三俣 → 12:00 ムネ山三角点 → 12:10~13:40 古ケ池 → 14:15 奥谷山 → 15:40 外津汲橋
今年初めての沢登りに揖斐川町外津汲にある猿谷に行ってきた。
この沢は「百山百溪」に紹介されておりこんな近場にこんないい沢があるのかと気になっていた。沢はじめとしては申し分ないだろう。
そばつるに迎えにきてもらって外津汲に向かう。天気予報では晴れだったが曇っていて怪しい。
外津汲橋の手前にある広場に車を停め出発。猿谷にかかる橋の左岸側から沢におりて遡行開始。いきなりゴルジュになっていて高さはないがちょっと水量が多めの多段の滝がかかっている。「はじめからこれかあ」とちょっと引き気味だったが左側からなんとか登る事ができた。 その後は難しい所もなく一旦沢が広くなる。傍らには白骨化したカモシカのムクロがあった。その後もこの沢で2体程のカモシカのムクロを見つけたが多雪の今年誤って雪の上から谷に滑り落ちたのだろうか。
再びゴルジュとなるとその奥にこの沢最大の大滝が現れる。 岩場の奥にかかる滝は落差13m程か。水量が多く巻き起こす風が吹き付けてくる。豪快な滝だ。これを見られただけでもこの沢に来た価値がありそうだ。直登はもちろん無理で左手のルンゼ状のところをそばつるに先になってもらってよじ登る。
上に出るときれいな作業道があった。下から見た時石垣があるから道があるのだろうと思っていたが思っていた以上にしっかりした道だった。
作業道を進んでいくとすぐに取水施設が現れ自然と河床に降りる事ができた。
取水施設からしばらくは沢が埋まっていて流れも細い。それでも時折小滝が現れそこには好ポイントとなりそうな(何の?)深そうな渕ができていた。
二俣をすぎると倒木が谷を塞いでいた。そこをかいくぐっていくとゴルジュとなり小滝が幾つか現れ思い思いに越していく。特に4m二条滝手前の岩場はそばつるはチムニー状を、こちらはその横を登り楽しかった。
「百山百溪」の表記では二股以降モーレツな薮沢となっているが薮はほとんど見られずその面では歩きやすい。「百山百溪」から30年経ち沢の様子も随分変わったという事だろうか。それとも時期のせいか。
三俣の辺りからは沢が広くなる。山腹は植林されているのかと思ったが明るい二次林で気持ちがいい。
沢の所々に炭焼釜の跡が見られる。かつては炭焼が盛んだったようだ。その頃にはこの辺りの木々は切り尽くされ丸裸になっていたのかもしれない。そう思うと明るい二次林もなんだか寂しく見える。振り返ると山桜が山腹を美しく彩っていた。
沢を登るにつれ斜度は増していくが息が切れる程の急登ではない。疲れを感じだした頃最後の三俣となり右俣に進んでいく。
斜度が緩やかになりだしたところで心配したものがポツポツと落ちだした。やがて雷も鳴りザーッと強くなる。すぐに雨脚は弱くなったが冷たい雨でカッパを着た。「今日は降らないと思っていたのに」とカッパを持ってこなかったそばつるは不満げだった。
稜線が近づいてくると林道が沢を横切っておりその先に溶け残った雪が現れた。この時期にこの標高で雪田を見るとは思わなかった。それほど今年は多雪だったという事だろう。
檜の幼木が植えられた斜面が広がってくるとムネ山までは後少し。一旦林道手前の踏み跡に出て左手の植林の中を登ってく。登り切った所で防護ネット沿いに進んでいくと三角点に辿り着いた。ひっそりとした三角点で周りは植林。落ち着いて休憩できそうにないので近くの古ケ池に行って休憩する事にした。
古ケ池への踏み跡を辿っていると三人組の登山者に出会った。なんとその中のひとりはOSKのWさんだった。
Wさん達は小島山からムネ山に行こうとして道に迷ったとの事。すぐそこですよと教えてあげてWさん達と別れて古ケ池に向かった。
古ケ池は以前に訪れた時よりなんだか荒れた感じになっていた。畔の祠もつぶれているし池も随分埋まってしまったようだ。それでも雰囲気はあり杉の大樹の下に腰を下ろして休憩。静かな中に時折聞こえてくる鳥の声がいい感じだ。 休憩を終え稜線上の明瞭な踏み跡を辿って奥谷山の三角点に向かった。
奥谷山の三角点は片側が植林帯、片側は2次林で静かな所だ。ここを過ぎて鉄塔の立つ尾根を外津汲に向かっておりていく。
この尾根は自然林が多く雰囲気がいい。斜度も緩やかで歩きやすい。踏み跡もあるが上部では明瞭ではなく一ヶ所下る方向を間違えてあわてて修正した。
途中に内谷という三角点があるが知らぬ間に通り過ぎてしまい鉄塔に出た。ここからは巡視路になり道も明瞭になる。
外津汲の民家が見えてくると傍らに「明治廿三年」と銘が掘られた地蔵がありこの尾根が古くは道として使われていた事が分かる。ここからわずかで外津汲橋におりて本日の山行終了。思ったより楽しい沢登りができ大満足で家路についた。
相変わらず賑やかに投稿されているようですね。
たまには投稿しておかないと忘れ去られそう。
という事でヤブコギ向きかなと思うレポを投稿します。
なかなか楽しい山行でした。
2011年4月30日(土) 曇り時々雨 奥美濃 猿谷~ムネ山~奥谷山 沢登り
そばつる、Tsutomu
7:40 外津汲橋 → 8:15 猿谷大滝 → 10:45 三俣 → 12:00 ムネ山三角点 → 12:10~13:40 古ケ池 → 14:15 奥谷山 → 15:40 外津汲橋
今年初めての沢登りに揖斐川町外津汲にある猿谷に行ってきた。
この沢は「百山百溪」に紹介されておりこんな近場にこんないい沢があるのかと気になっていた。沢はじめとしては申し分ないだろう。
そばつるに迎えにきてもらって外津汲に向かう。天気予報では晴れだったが曇っていて怪しい。
外津汲橋の手前にある広場に車を停め出発。猿谷にかかる橋の左岸側から沢におりて遡行開始。いきなりゴルジュになっていて高さはないがちょっと水量が多めの多段の滝がかかっている。「はじめからこれかあ」とちょっと引き気味だったが左側からなんとか登る事ができた。 その後は難しい所もなく一旦沢が広くなる。傍らには白骨化したカモシカのムクロがあった。その後もこの沢で2体程のカモシカのムクロを見つけたが多雪の今年誤って雪の上から谷に滑り落ちたのだろうか。
再びゴルジュとなるとその奥にこの沢最大の大滝が現れる。 岩場の奥にかかる滝は落差13m程か。水量が多く巻き起こす風が吹き付けてくる。豪快な滝だ。これを見られただけでもこの沢に来た価値がありそうだ。直登はもちろん無理で左手のルンゼ状のところをそばつるに先になってもらってよじ登る。
上に出るときれいな作業道があった。下から見た時石垣があるから道があるのだろうと思っていたが思っていた以上にしっかりした道だった。
作業道を進んでいくとすぐに取水施設が現れ自然と河床に降りる事ができた。
取水施設からしばらくは沢が埋まっていて流れも細い。それでも時折小滝が現れそこには好ポイントとなりそうな(何の?)深そうな渕ができていた。
二俣をすぎると倒木が谷を塞いでいた。そこをかいくぐっていくとゴルジュとなり小滝が幾つか現れ思い思いに越していく。特に4m二条滝手前の岩場はそばつるはチムニー状を、こちらはその横を登り楽しかった。
「百山百溪」の表記では二股以降モーレツな薮沢となっているが薮はほとんど見られずその面では歩きやすい。「百山百溪」から30年経ち沢の様子も随分変わったという事だろうか。それとも時期のせいか。
三俣の辺りからは沢が広くなる。山腹は植林されているのかと思ったが明るい二次林で気持ちがいい。
沢の所々に炭焼釜の跡が見られる。かつては炭焼が盛んだったようだ。その頃にはこの辺りの木々は切り尽くされ丸裸になっていたのかもしれない。そう思うと明るい二次林もなんだか寂しく見える。振り返ると山桜が山腹を美しく彩っていた。
沢を登るにつれ斜度は増していくが息が切れる程の急登ではない。疲れを感じだした頃最後の三俣となり右俣に進んでいく。
斜度が緩やかになりだしたところで心配したものがポツポツと落ちだした。やがて雷も鳴りザーッと強くなる。すぐに雨脚は弱くなったが冷たい雨でカッパを着た。「今日は降らないと思っていたのに」とカッパを持ってこなかったそばつるは不満げだった。
稜線が近づいてくると林道が沢を横切っておりその先に溶け残った雪が現れた。この時期にこの標高で雪田を見るとは思わなかった。それほど今年は多雪だったという事だろう。
檜の幼木が植えられた斜面が広がってくるとムネ山までは後少し。一旦林道手前の踏み跡に出て左手の植林の中を登ってく。登り切った所で防護ネット沿いに進んでいくと三角点に辿り着いた。ひっそりとした三角点で周りは植林。落ち着いて休憩できそうにないので近くの古ケ池に行って休憩する事にした。
古ケ池への踏み跡を辿っていると三人組の登山者に出会った。なんとその中のひとりはOSKのWさんだった。
Wさん達は小島山からムネ山に行こうとして道に迷ったとの事。すぐそこですよと教えてあげてWさん達と別れて古ケ池に向かった。
古ケ池は以前に訪れた時よりなんだか荒れた感じになっていた。畔の祠もつぶれているし池も随分埋まってしまったようだ。それでも雰囲気はあり杉の大樹の下に腰を下ろして休憩。静かな中に時折聞こえてくる鳥の声がいい感じだ。 休憩を終え稜線上の明瞭な踏み跡を辿って奥谷山の三角点に向かった。
奥谷山の三角点は片側が植林帯、片側は2次林で静かな所だ。ここを過ぎて鉄塔の立つ尾根を外津汲に向かっておりていく。
この尾根は自然林が多く雰囲気がいい。斜度も緩やかで歩きやすい。踏み跡もあるが上部では明瞭ではなく一ヶ所下る方向を間違えてあわてて修正した。
途中に内谷という三角点があるが知らぬ間に通り過ぎてしまい鉄塔に出た。ここからは巡視路になり道も明瞭になる。
外津汲の民家が見えてくると傍らに「明治廿三年」と銘が掘られた地蔵がありこの尾根が古くは道として使われていた事が分かる。ここからわずかで外津汲橋におりて本日の山行終了。思ったより楽しい沢登りができ大満足で家路についた。